JP5412786B2 - 手摺り構造 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅建物内に取り付けられる手摺り構造に関するものである。
一般に住宅建物内の階段、廊下、風呂、トイレなどには、高齢者、身障者などに配慮して手摺りが設けられている。
従来より、このような手摺には、体を引き付ける機能と体を支える機能との2つの機能が要求される。そこで、これらの機能を考慮した手摺りとして、例えば、波状に形成され、昇るときには垂直部分を取っ手のように使って体を引き付け、降りるときは水平部を杖のように使って体を支えるように工夫したものが提案されている( 特許文献1参照) 。
特開2002−21784号公報
しかし、特許文献1に開示されているように、垂直部と水平部とを有する手摺りの場合は、体を引き付ける必要がある場所と体を支える必要がある場所とが完全に合致するように施工しないと想定する性能を発揮しない。すなわち、階段などに設置する場合は、階段の踏上、踏面の寸法が合っていないと、握り難くなる。
また、咄嗟の転倒時等に垂直部と水平部との角を掴むと、握り難くなってしまう。
さらに、一定の身長の範囲内でなければ、握ったときに手が自然な形にはならない。
つまり、上記特許文献1のように形状に特徴を持たせた手摺りの場合、体を引き付ける機能と、体を支える機能とを双方ともに満たすことはできない。
通常、人体は、硬いものに適用したときは弛緩(リラックス)し、柔らかいものに適用したときは緊張します。具体的に説明すると、硬い床の上に立った場合は難なく立つことができますが、ベットやソファの上、砂浜などの柔らかい面の上に立った場合、バランスをとるのに力んでしまい硬い床の上に立つ場合よりも疲労してしまいます。つまり、硬い床の上に立った場合は、胴体を支える脚が充分にリラックスしているので、脚と胴体とをつなぐ股関節部分に力を入れやすくなり、体を支持し易くなります。股関節は、二次元的に体をコントロールする足首関節や一方向にしか体をコントロールできない膝関節とは異なり、球関節で形成されているため、三次元的に体をコントロールすることができるので、この股関節部分の力を入れやすくすることは体を支持する上で重要です。これに対して柔らかい面の上に立った場合は、脚全体、すなわち足首関節や膝関節などに優先的に力が入ってしまうので股関節部分に力を入れ難くなり、足首関節や膝関節で体を支持しようとすることになり、疲労します。
このことは、手摺りを使用する場合も同じです。
例えば、硬い手摺りを握って体を支える場合、腕全体がリラックスするので、腕と胴体とをつなぐ球関節である肩関節部分に力が入れやすくなり、体を支持し易くなります。しかし、この手摺りが柔らかいものである場合、腕全体、特に手首や肘に力が入ってしまうので、肩関節部分に力を入れ難くなり、体を支持し難くなります。
また、硬い手摺りを握って体を引き付ける場合は、柔らかい手摺りを握って体を引き付ける場合よりも体がリラックスするので、柔らかい手摺りを握る場合程しっかりと力を入れて体を引き付けることが難しくなります。
このように、手摺りは、二つの機能、すなわち、体を引き付ける機能と、体を支える機能とを双方ともに満たすことを考えた場合、体を引き付ける際には柔らかく、体を支える際には硬いことが理想的であるが、このような面からアプローチをした手摺りは今まで存在せず、単に形状を工夫したものに止まっていた。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであって、体を引き付けたり体を支えたりし易く考慮された手摺り構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の手摺り構造は、外周面の1/3〜1/2の部分が硬質材料によって形成された硬質部と、残りの2/3〜1/2の外周面が可撓変形可能な軟質材料によって形成された軟質部とを有する長尺に形成された手摺り本体を具備し、手摺り本体と硬質部とが同じまたは異なった硬質材料によって構成され、硬質部は手摺り本体の拡径方向に、手摺り本体の直径の20〜50%の範囲で突出するように形成されるとともに軟質部との境界部分の角が面取り加工され、軟質部は硬質部と外径が同じとなるように形成され、硬質部と軟質部との外周面には、被覆材が設けられ、硬質部の外周の中心と軟質部の外周の中心とを結ぶ線が、硬質部が上、軟質部が下の状態で垂直、またはこの垂直の状態から人が立つ側に45度傾いた状態の範囲内となるように固定されてなるものである。
以上述べたように、本発明によると、体を引き付ける際には軟質部を握って手に馴染む形状に適度に可撓変形させてしっかりと握ることができ、体を支える際には硬質部に体重を預けて容易に体を支持することができることとなり、体を引き付けたり、体を支えたりする手摺りの機能を有効に発揮することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は手摺り1の断面図を示し、図2は同手摺り1の施工状態の一例を示している。
すなわち、この手摺り構造は、硬質部2と軟質部3とを有する長尺の手摺り本体10を具備して構成されている。
手摺り本体10は長尺に形成された木材、金属、樹脂などの硬質材料からなり、直径30mm±50%のものが使用される。本実施の形態において、手摺り本体10は中身が詰まった棒状に形成されているが、充分な強度を確保できるのであれば、中身が抜けた管状のものであってもよい。
硬質部2は、手摺り1の外周面のうちの1/3、すなわち、中心半径120度の範囲に設けられる。この硬質部2は、手摺り本体10の拡径方向に、手摺り本体10の直径の20〜50%の範囲で突出するように形成されている。この硬質部2は、手摺り本体10と同様の硬質材料で構成されている。硬質部2の素材は、手摺り本体10と異なっていてもよいが、同素材であることが好ましい。また、手摺り本体10と硬質部2とを一体化するように形成したものであってもよい。
軟質部3は、上記手摺り本体10の外周面のうち、硬質部2が設けられていない、手摺り本体10の中心半径240度の範囲に設けられる。この硬質部2が設けられていない手摺り本体10の部分に設けられた状態で、軟質部3は、硬質部2と外径が同じとなるように形成されている。この軟質部3の素材としては、可撓変形可能なシリコンゴム、発泡樹脂材などが用いられる。この軟質部3は、硬質部2や手摺り本体10に接着剤などで貼り付けるものであってもよいし、手摺り本体10や硬質部2に形成した凹部または凸部と受け挿し接続するようにしたものであってもよい。
硬質部2と軟質部3との外周面には、被覆材4が設けられる。この被覆材4は、伸縮性を有する樹脂、ゴムなどの素材で形成されたものが用いられる。
このようにして手摺り1は、外径28mm〜45mm、さらに好ましくは28mm〜35mmの範囲で仕上られる。このようにして構成された手摺り1は、固定金具5に形成された環状の手摺り受け51に挿通され、この手摺り受け51の外側から手摺り1の硬質部2または手摺り本体10にビス固定(図示省略)することによって階段6に施工される。
なお、施工場所としては、階段6に限定されるものではなく、廊下、トイレ、浴室など、通常の手摺り1が設けられる場所であれば施工することができる。
また、手摺り1を施工する際、体を引き付ける際には軟質部3を可撓変形させて握り易くでき、体を支持する際には硬質部2に体重をかけやすくするために、図3のように施工される。すなわち、手摺り1は、硬質部2の外周の中心と軟質部3の外周の中心とを結ぶ線aが、硬質部2が上、軟質部3が下の状態で垂直、またはこの垂直の状態から人が立つ側に45度傾いた状態の範囲内となるように固定される。
この手摺り構造によると、体を引き付ける際には、体と遠い側にある手摺り1の部分に力を加えて体を手摺り1側に引き付けることとなるが、この体と遠い側にある手摺り1の部分は、軟質部3によって形成されるので、この軟質部3を握って手に馴染む形状に適度に可撓変形させてしっかりと握ることができる。しかも、軟質部3を握ることにより、硬質部2を握る場合よりも腕全体に力を入れやすくなり、しっかりと体を手摺り1に引き付けることが可能となる。
また、体を支える際には、体と近い側にある手摺り1の部分に体重を預けることになるが、この体と近い側にある手摺り1の部分は、硬質部2によって形成されるので、この硬質部に体重を預けて容易に体を支持することができることとなる。すなわち、硬質部2で体を支えることにより、腕全体がリラックスするので、腕と胴体とをつなぐ肩関節部分に力を入れやすくなり、体を支持し易くなる。
このように、本発明の手摺り構造は、手摺りに求められる二つの機能、すなわち、体を引き付ける機能と、体を支持する機能とを有効に発揮することができる。
なお、本実施の形態において、手摺り1は、外周面のうちの1/3、すなわち、中心半径120度の範囲に硬質部2が設けられ、残りの2/3の範囲が軟質部3となされているが、図3(c)および(d)に示すように、外周面のうちの1/2、すなわち、中心半径180度の範囲に硬質部2が設けられ、残りの半分が軟質部3となされたものであってもよい。また、この両者間、すなわち、手摺り1の外周面の1/3〜1/2の範囲が硬質部2で形成され、2/3〜1/2の範囲が軟質部3で形成されていれば、特に範囲を限定されるものではない。
また、本実施の形態において、手摺り1は、硬質部2と軟質部3との境界部分の角が直角となっており、経時的使用で軟質部3が劣化してきた場合、手摺り1を握った際に硬質部2の角が手に当たって痛くなることが懸念される。したがって、この硬質部2は、図4に示すように、外周面の1/3〜1/2の部分が硬質部2で形成されていれば、軟質部3との境界部分に面取り加工21が施されていてもよい。この場合、手摺り本体10と硬質部2とは一体化するものを開示しているが、別々に構成されたものであってもよい。ただし、本実施の形態のように手摺り本体10と硬質部2とを一体に構成したものの方が、滑らかな面取り加工21の面を形成することができ、しかも一体化することによって効率よく低コストで形成することができる。
本発明に係る手摺り構造は、住宅建物内に設けられる各種の手摺りに使用される。
本発明に係る手摺り構造に用いられる手摺りの断面図である。 本発明に係る手摺り構造を階段に用いた場合を示す概略図である。 (a)ないし(d)は各種実施の形態を示す手摺り構造の断面図である。 (a)および(b)は手摺りの他の実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1 手摺り
10 手摺り本体
2 硬質部
3 軟質部
a 線

Claims (1)

  1. 外周面の1/3〜1/2の部分が硬質材料によって形成された硬質部と、残りの2/3〜1/2の外周面が可撓変形可能な軟質材料によって形成された軟質部とを有する長尺に形成された手摺り本体を具備し、
    手摺り本体と硬質部とが同じまたは異なった硬質材料によって構成され、硬質部は手摺り本体の拡径方向に、手摺り本体の直径の20〜50%の範囲で突出するように形成されるとともに軟質部との境界部分の角が面取り加工され、軟質部は硬質部と外径が同じとなるように形成され、
    硬質部と軟質部との外周面には、被覆材が設けられ、
    硬質部の外周の中心と軟質部の外周の中心とを結ぶ線が、硬質部が上、軟質部が下の状態で垂直、またはこの垂直の状態から人が立つ側に45度傾いた状態の範囲内となるように固定されてなることを特徴とする手摺り構造。
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