JP3140266U - 杖用先端弾性部材及び歩行用杖 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造が複雑化することなく、腕の力や握力の弱い高齢者等にも使い易く、安全に使用することのできる歩行用杖及びそのために用いる杖用先端弾性部材を提供する。
【解決手段】 杖用先端弾性部材11をシャフト3の下端に取り付けた歩行用杖1において、前記杖用先端弾性部材11は、底面12の外縁寄り位置でかつ前記シャフト3の取付位置よりも外側となる位置に第1の突起部13が3個以上形成され、前記底面12の中心部には第2の突起部14が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本考案は、足腰の衰えた高齢者や歩行障害者等が歩く際に補助として使用するのに好適な歩行用杖及びそのために用いる先端弾性部材に関する。
一般に、足腰の衰えた高齢者や歩行障害者等が歩く際には、補助のため杖が使用される。補助として杖を用いることで高齢者等は足腰にかかる負担を軽減することができるとともに歩行の際のバランスもとりやすくなる。このように用いられる歩行用杖としては、軽合金製(例えば、アルミニウム合金製)のシャフトの下端に、シャフト下端を覆って地面に接する底面部分をやや大きくしただけのゴム等の弾性部材(いわゆる先ゴム)を取り付けた構造のものが一般的である。
しかし、このような構造の杖は下端の弾性部材底面が小さいため、下端を支点として手首から伝わる力のモーメントを使う際に、どうしても腕力や握力の弱い高齢者等には安定が不足して突きにくかったり、雨の時等に滑りやすかったりするという問題がある。
安定性の不足を解消するために、病院等では4点杖が用いられている。該4点杖においても、4点ある接地脚の下端には前記と同様に下端部を覆う弾性部材が取り付けられている。しかし、4点杖では、杖下端を支点として持ち手部分から伝える力のモーメントが使いにくいため、進む都度、杖全体を地面に対して垂直に持ち上げなければならず、腕力や握力の弱い高齢者等には使用しづらいことが多い。また、接地脚の幅が広いため杖を身体から一定距離開けて使用しなければならず不便な場合もある。
また、前記4点杖を改良したものとして、下記特許文献1の歩行用杖が提案されている。
特開2003−339802号公報 この特許文献1は4点杖を改良したものであるとしても、構造が極めて複雑化し、重量もそれだけ重くならざるを得ず、実用化には至っていない。
本考案は、上記の点に鑑み、構造が複雑化することなく、腕の力や握力の弱い高齢者等にも使い易く、安全に使用することのできる歩行用杖及びそのために用いる杖用先端弾性部材を提供することを目的とする。
本考案のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本願請求項1の考案は、
歩行用杖のシャフトの下端に取り付ける杖用先端弾性部材であって、
底面の外縁寄り位置でかつ前記シャフトの取付位置よりも外側となる位置に第1の突起部が5個形成され、前記底面の中心部には第2の突起部が形成され、前記第2の突起部は前記第1の突起部よりも低く形成され、前記底面は略正五角形であり、前記第1の突起部は前記底面の各頂点近傍に配置されていることを特徴としている。
本願請求項2の考案に係る杖用先端弾性部材は、
歩行用杖のシャフトの下端に取り付ける杖用先端弾性部材であって、
底面の外縁寄り位置でかつ前記シャフトの取付位置よりも外側となる位置に第1の突起部が5個形成され、前記底面の中心部には第2の突起部が形成され、前記第2の突起部は前記第1の突起部よりも低く形成され、前記底面は頂点が5つの略星形形状であり、隣り合う頂点間の距離はそれぞれ略等しく、前記第1の突起部は前記底面の各頂点近傍に配置されていることを特徴としている。
本願請求項3の考案に係る杖用先端弾性部材は、請求項1又は2において、前記シャフトの下端が嵌合する前記底面にまで達しない深さの嵌合用凹部を有していることを特徴としている。
本願請求項4の考案に係る杖用先端弾性部材は、請求項1,2又は3において、前記第2の突起部は前記シャフトと同心の円環形状であることを特徴としている。
本願請求項5の考案に係る歩行用杖は、請求項1,2,3又は4記載の杖用先端弾性部材をシャフトの下端に取り付けたことを特徴としている。
本考案に係る杖用先端弾性部材によれば、底面の外縁寄り位置でかつ杖のシャフトの取付位置よりも外側となる位置に第1の突起部が5個形成され、前記底面の中心部には第2の突起部が形成されているので、5個形成された前記第1の突起部により杖の安定性を増すことができ(第1の突起部はシャフトの外周よりも外側に位置しているので相互間隔を大きくとれるため)、また底面中心部の第2の突起部により、この第2の突起部を支点とした力のモーメントを用いて杖を操作でき、操作性を良好に保つことができる。
本考案に係る歩行用杖によれば、前記杖用先端弾性部材をシャフト下端に取り付けたことで、杖を安定なものとすることができ、高齢者等の使用者の転倒を避けやすくなり、また、雨の日等にも滑りにくく、安全に歩行することができる。さらに、杖下端を支点として持ち手部分から伝わる力のモーメントを使うことができるので、操作性が良い(4点杖のように接地面から垂直に持ち上げて移動させる動作ではない)。
以下、本考案を実施するための最良の形態として、杖用先端弾性部材及び歩行用杖の実施の形態を図面に従って説明する。
図1〜図3は本考案に係る杖用先端弾性部材及び歩行用杖の実施の形態を示す。
図1は歩行用杖を横から見た正面図である。図1に示すように、歩行用杖1は持ち手部分2と、これに一体化されたシャフト3と、該シャフト3の下端に取り付けられた杖用先端弾性部材11とを有している。該弾性部材11はシャフト3の下端が嵌合する嵌合用凹部15を有している。この嵌合用凹部15は底面12までは達しない深さであり、ここにシャフト3の下端部が差し込まれて嵌合、固着されている。弾性部材11の材料としては、例えば、天然ゴムが好適である。
図2は前記弾性部材11を下から見た拡大底面図である。図2に示すように、該弾性部材11は5個の頂点を有する略星形形状の底面12を有する。該底面12の各頂点近傍には突起部13(第1の突起部)がそれぞれ形成されている。各々の突起部13の高さは5mm程度である。これらの突起部13はシャフト3の取付位置よりも外側となる位置(シャフト外周面の外側位置)で、シャフト3の中心と同じ中心を持つ円周上に配置されることが望ましい。ここで、略星形形状の底面12とする理由は、1つの突起部13が先に地面に接したときに適度の弾性による撓みが発生して残りの突起部13も順次接地できるようにして安定性を維持するためである。
さらに、前記底面12の中心部にはシャフト3の外周面と同心の円環形状をなした円環状突起部14(第2の突起部)が形成されている。図3の拡大横断面図に示すように、前記円環状突起部14は前記突起部13より突出高さが低く形成されており、例えば突起部13の高さが5mmのとき、円環状突起部14の高さは3mm程度に設定する。円環状突起部14の外径はシャフト3の外径と略一致するか僅かに大きい程度であることが望ましく、例えば1.1cm〜1.4cmである。
なお、前記弾性部材11は突起部13及び円環状突起部14も含めて単一の材料(ゴム等)で一体的に成形でき、構造が簡単、かつ生産が容易で、コストもかからない。
本実施の形態に係る歩行用杖の使用方法は以下の通りである。
杖の使用者が椅子等に座っている状態から立ち上がる場合又は歩行する場合には、手で持ち手部分2を掴み、シャフト3の軸線方向下向きに力を加えることで足腰にかかる負担を軽減する。その際、杖用先端弾性部材11の底面12の面積が普通の杖よりも大きく、略星形形状の各頂点近傍に形成した突起部13の間隔が十分に大きいため、加える力がシャフト3の軸線方向から少しずれた場合であってもバランスを崩すことなく立ち上がる又は歩行することができる。また、前記底面12の各頂点近傍の突起部13は滑り止めの役割を果たすため、地面が滑りやすい状態にあるときでも、安全に立ち上がる又は歩行することができる。
また、シャフト3の中心よりみて遠方位置にある突起部13の方が中心部の円環状突起14よりも高さが大きく、常に突起部13の方が先に着地するため、杖の安定性を先に確保することができる。
歩行中においては、歩行により杖の使用者が前に進むつど、杖もそれに先だって前につく必要があるが、その際には、前記底面12の中心部に設けられた円環状突起14が地面に接した状態で使用者は容易に杖を傾けることができ、手首からの力のモーメントが杖の下端に従来の杖と同様に働き、操作性がよい。
この実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
(1) シャフト3の下端に取り付けられた杖用先端弾性部材11の底面12を、シャフト下端の外周面より外側に十分拡がった略星形形状とし、その各頂点近傍に第1の突起部13を設けたことで、突起部13の相互間隔及び底面中心から突起部13までの距離を十分大きくでき、それらの突起部3が接地することで、杖を安定なものとすることができる。つまり、高齢者、脳血管性疾患で後遺症の残る障害者、筋力の衰え等により動作の遅くならざるを得ない使用者等でも転倒しないようにバランスをとることが容易になる。また、前記第1の突起部13は滑り止めとしても機能し、雨の時等にも滑ることなく建物外でも安全に使用可能となる。
(2) 前記底面12の中心部に円環状突起部14(第2の突起部)を設けたことで、歩行時の杖に下向きの力を加えた状態では弾性部材11の弾性による撓みで円環状突起部14の下端が地面に接し、使用者はこの円環状突起部14を支点して容易に杖を傾けることができ、歩行の際に、杖の下端を支点とした持ち手部分から伝わる力のモーメントが使いやすく、操作性がよい。つまり、4点杖のように地面から垂直に持ち上げて移動させる必要はない。
(3) 以上の結果、高齢者、脳血管性疾患で後遺症の残る障害者、筋力の衰え等により動作の遅くならざるを得ない使用者等でも転倒を避けやすくなり、安心して使用することができる。また、雨の時等にも滑ることなく建物外でも安全に使用可能で、杖使用者の安全を確保することができる。また、とくに障害のない健常者であっても転倒防止の効果があり、安心して行動できる。
(4) 前記弾性部材11は突起部13及び円環状突起14も含めて単一の材料で一体的に成形できるため、構造が簡単で、かつ生産が容易であり、コストもかからない。
図4は本考案の他の実施の形態で、杖用先端弾性部材11の底面12を略多角形状とした場合である。この場合にも底面12の各頂点近傍に第1の突起部13を設けるとともに、第2の突起部として円環状突起部14を設けている。その他の構成は前述の実施の形態と同様である。
上記各実施の形態では、杖用先端弾性部材の底面は頂点が5つの略星形形状と、略五角形状の場合を示したが、前記底面は頂点が3つ以上の略星形形状や略三角形以上の略多角形であってもよい。
なお、上記実施の形態において、例えば、杖用先端弾性部材11は表面積が広いため、該弾性部材11の表面に蛍光塗料を塗布すれば、夜間における視認性が向上し、交通安全に資することも可能である。また、松葉杖の接地部分に前記弾性部材11を用いることも有用である。
以上本考案の実施の形態について説明してきたが、本考案はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
本考案に係る歩行用杖の実施の形態であって、歩行用杖を横から見た正面図である。 前記実施の形態で用いる杖用先端弾性部材の拡大底面図である。 図2のIII−III拡大断面図である。 本考案の他の実施の形態を示す底面図である。
符号の説明
1 歩行用杖
2 持ち手部分
3 シャフト
11 杖用先端弾性部材
12 底面
13 突起部
14 円環状突起部
15 嵌合用凹部

Claims (5)

  1. 歩行用杖のシャフトの下端に取り付ける杖用先端弾性部材であって、
    底面の外縁寄り位置でかつ前記シャフトの取付位置よりも外側となる位置に第1の突起部が5個形成され、前記底面の中心部には第2の突起部が形成され、前記第2の突起部は前記第1の突起部よりも低く形成され、前記底面は略正五角形であり、前記第1の突起部は前記底面の各頂点近傍に配置されていることを特徴とする杖用先端弾性部材。
  2. 歩行用杖のシャフトの下端に取り付ける杖用先端弾性部材であって、
    底面の外縁寄り位置でかつ前記シャフトの取付位置よりも外側となる位置に第1の突起部が5個形成され、前記底面の中心部には第2の突起部が形成され、前記第2の突起部は前記第1の突起部よりも低く形成され、前記底面は頂点が5つの略星形形状であり、隣り合う頂点間の距離はそれぞれ略等しく、前記第1の突起部は前記底面の各頂点近傍に配置されていることを特徴とする杖用先端弾性部材。
  3. 前記シャフトの下端が嵌合する前記底面にまで達しない深さの嵌合用凹部を有している請求項1又は2記載の杖用先端弾性部材。
  4. 前記第2の突起部は前記シャフトと同心の円環形状である請求項1,2又は3記載の杖用先端弾性部材。
  5. 請求項1,2,3又は4記載の杖用先端弾性部材をシャフトの下端に取り付けたことを特徴とする歩行用杖。
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