JP2003153715A - 衝撃緩和と傾斜角度対応可能な杖 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、歩行補助具の杖について、歩行
時、取手に力をかけた時の手や肩にかかる衝撃を和ら
げ、更に、坂道や階段の傾斜角度に対応して歩行を容易
に出来るようにした杖を提供する。 【解決の手段】 杖の取手１に外シャフト３と緩衝材４
を固着させ、外シャフト３の内部に内シャフト２を挿入
し、緩衝材４を内シャフト２の内面に連結固着させる。
更に、外シャフト３と内シャフト２の間に隙間６を設け
て、取手が前後に傾倒することを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、高齢者や身体障害者な
どが歩行する時、歩行を容易にする補助具としての杖に
関する。

【０００２】

【従来の技術】一般的に杖は、取手とシャフトは、一体
となつており歩行時に取手に力をかけた時、衝撃が直接
に手に伝わり歩きにくく違和感があった。一部、登山用
ステッキには衝撃を吸収するためのコイルばねを用いた
ステッキもあるものの、取手の作動は中心軸と一致する
動きであり前後に傾倒する作動は出来なかった。

【０００３】

【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、これら
の構造では、坂道、階段を昇降する時、傾斜角度への対
応がしにくく歩きにくいという問題がある。また構造的
にも複雑であり高コストの要因ともなった。

【０００４】本発明は上記の欠点を解消するためになさ
れたもので、簡単構造で安いコストで製作できるととも
に、取手が前後に傾倒でき、坂道、階段の傾斜角度への
対応を可能にし、かつ、取手に加わる力を緩衝させ、平
地の歩行、坂道、階段の昇降を容易にすることを目的と
する。

【０００５】

【問題を解決するための手段】請求項１記載の緩衝作用
は、弾力性のある合成ゴム４を取手１と内シャフト２の
内面に連結固着したものであり、取手に力がかかると、
合成ゴムの伸縮可能範囲において作動し、衝撃を緩和す
ることが出来る。

【０００６】請求項２も請求項１と同様の原理である。
取手１に外シャフト３を固着させ、外シャフト３と内シ
ャフト２の内面に緩衝材４を連結固着したものである。
緩衝材は、合成ゴム、コイルばね、など弾力性を有する
物であればよい。

【０００７】請求項３記載の構造は、取手が前後に傾倒
するように、外シャフト３と内シャフト２の間に隙間６
を設け、取手の傾倒を可能にしたもので、坂道や階段の
昇降時、取手とシャフトの角度を傾斜角度に応じ調整で
きるようにしたもので、歩行を容易にするものである。

【０００８】

【実施の形態】以下、実施の形態を図面を参照して説明
する。

【０００９】図２は請求項１の実施の形態の構成を示す
断面図である。取手１に外シャフト３と弾力性のある合
成ゴム４の上部一部が挿入固着されており、外シャフト
３の内部に内シャフト２が挿入され内シャフト２と合成
ゴム４が連結固着されたもので、取手に力が加わると、
内部の合成ゴム４が伸縮し手や肩にかかる衝撃を緩和す
る。

【０００１０】図４は請求項２の実施形態の構成を示す
断面図である。取手１に外シャフト３の一部が挿入固着
され、外シャフト３と内シャフト２の内面に弾力性のあ
る合成ゴム４で連結固着されたものであり、取手１に力
をかけると、内部の合成ゴム４が伸縮し手や肩にかかる
衝撃を緩和する。

【０００１１】図５は請求項３の実施形態の構成を示す
断面図である。坂道、階段の昇降時、取手１の手前に力
が加わる時、取手１と内ビーム２に連結固着された合成
ゴム４は図２、図３に示される外ビーム３と内ビーム２
の隙間６の分量だけ前後に傾倒し、取手１の握り角度が
調整され歩行が容易となる。

【０００１２】緩衝材は、合成ゴム、コイルばねなど弾
力性を有する物であればよい。

【０００１３】以上、本発明の実施の形態を説明した
が、本発明は、上述のような実施の形態に限定されるも
のではない。

【０００１４】例えば、先の実施の形態では、本発明を
高齢者や身体障害者など一般に用いられる杖の衝撃緩
和、取手の角度調整装置に適用する場合を説明した。し
かしながら、本発明は、スキーのストックや登山用ステ
ッキについても適用することが出来る。

【０００１５】

【発明の効果】以上、評述したように、本発明の請求項
１の杖によれば、取手に外シャフトと緩衝材を固着し、
かつ、緩衝材と内シャフトを連結固着したものであり、
歩行時、取手に力を加えた時、取手と内ビームを連結固
着した緩衝材の伸縮により手や肩にかかる衝撃を柔軟に
吸収し緩和することができる。

【０００１６】また、本発明の請求項２の杖によれば、
外ビームと内ビームを緩衝材で連結固着することによ
り、取手に加わる力を緩衝材が吸収し衝撃を緩和する。

【０００１７】また、本発明の請求項３の杖によれば、
外シャフトと内シャフトの間に隙間６を設けることによ
り取手の傾倒が可能となり、坂道や階段の傾斜角度に対
応できる。

【０００１８】また、本発明の杖によると、いずれも構
造が簡単であり低価格商品の提供が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる杖の第１の実施の形態を示す一
部を省略した斜視図である。

【図２】第１実施の形態を示す図１の要部の断面図であ
る。

【図３】第１実施の形態を示す要部の横断面Ａ−Ａを示
す図である。

【図４】本発明に係わる杖の第２の実施の形態を示す要
部の断面図である。

【図５】第１実施の形態の動作を説明するための断面図
である。

【符号の説明】

１ 取手 ２ 内シャフト ３ 外シャフト ４ 緩衝材 ５ 滑り止めゴム ６ 傾倒を可能にする隙間

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 杖の取手１に外シャフト３と緩衝材４の
   上部一部を挿入固着させ、外シャフト３の内部に内シャ
   フト２を挿入し緩衝材４を外シャフト３と内シャフト２
   の内面に連結固着させた緩衝作用を持つ杖。
2. 【請求項２】 杖の取手１に外シャフト３の上部一部を
   挿入固着させ、外シャフト３の内部に内シャフト２を挿
   入し緩衝材４を外シャフト３と内シャフト２の内面に連
   結固着させた緩衝作用を持つ杖。
3. 【請求項３】 請求項１、請求項２において、外シャフ
   ト３と内シャフト２の間に隙間６設け、取手が前後に傾
   倒することを可能にした傾斜対応の可能な杖。