JP5035826B2 - 歩行用杖及びこれに用いられる弾性緩衝体 - Google Patents

歩行用杖及びこれに用いられる弾性緩衝体 Download PDF

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Description

本発明は、歩行する際に用いる歩行用杖及びこれに用いられる弾性緩衝体に関する。
近年、効果的に全身運動が行える例えばノルディック・ウォーキングなどのウォーキング運動が注目されており、このようなノルディック・ウォーキングでは一対の歩行用杖が用いられる(例えば、特許文献1参照)。この歩行用杖は、シャフト体と、シャフト体の上端部に設けられたグリップ体と、シャフト体の下端部に設けられた弾性緩衝体と、を備えている。弾性緩衝体はブロック状に構成され、弾性緩衝体の上端部には、シャフト体の下端部が装着される装着凹部が設けられ、また弾性緩衝体本体の内部には、装着凹部と連通される空洞部が設けられている。空洞部はシャフト体の軸線上に配設され、また弾性緩衝体の接地面はシャフト体の軸線に対して垂直に延びている。
上述のノルディック・ウォーキングは、例えば次のようにして行われる。両手にそれぞれ歩行用杖を持ってグリップ体を握り、左足(又は右足)を前に出した状態で右腕(又は左腕)を前方に移動させ、歩行用杖で地面をほぼ鉛直方向に突くようにして弾性緩衝体の接地面を地面に接地させる。そして、右足(又は左足)を一歩踏み出すと同時に、右腕(又は左腕)で歩行用杖を後方に押し出すようにして右腕(又は左腕)を後方に移動させ、更に左腕(又は右腕)を前方に移動させて上述の動作を繰り返す。このように両腕で一対の歩行用杖を前後に振りながら歩行することにより、下半身の筋肉だけでなく上半身の筋肉をも使用するようになり、これにより効果的に全身運動を行うことができる。
特開2001−120318号公報
上述のような従来の歩行用杖では、歩行用杖で地面をほぼ鉛直方向に突くようにして弾性緩衝体の接地面を地面に接地させると、弾性緩衝体が弾性変形されるとともに、空洞部がエアクッションとして機能し、これにより地面よりシャフト体に伝達される衝撃が吸収される。しかしながら、空洞部はシャフト体の軸線上に配設され、また弾性緩衝体の接地面はシャフト体の軸線に対して垂直に延びているので、弾性緩衝体の接地面を地面に接地させた際に、吸収しきれなかった衝撃がシャフト体の下端部に伝達され易くなり、地面よりシャフト体に伝達される衝撃を効果的に吸収することができないという問題がある。
本発明の目的は、地面よりシャフト体に伝達される衝撃を効果的に吸収することができる歩行用杖及びこれに用いられる弾性緩衝体を提供することである。
本発明の請求項1に記載の歩行用杖では、シャフト体と、前記シャフト体の下端部に設けられた弾性緩衝体と、を備えた歩行用杖において、
前記弾性緩衝体の片側の上端部には、前記シャフト体の下端部が取り付けられる装着部が設けられ、前記弾性緩衝体の他側の下端部には接地下端部が設けられ、前記装着部と前記接地下端部との間には衝撃吸収空間が設けられ、また前記弾性緩衝体の接地面は、その片側から他側の前記接地下端部に向かって下方に傾斜し、前記衝撃吸収空間及び前記接地下端部はそれぞれ前記シャフト体の軸線上から偏倚した位置に配設されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の歩行用杖では、シャフト体と、前記シャフト体の下端部に設けられた弾性緩衝体と、を備えた歩行用杖において、
前記弾性緩衝体の片側の上端部には、前記シャフト体の下端部が取り付けられる装着部が設けられ、前記弾性緩衝体の他側の下端部には接地下端部が設けられ、前記装着部と前記接地下端部との間には衝撃吸収空間が設けられ、また前記弾性緩衝体の接地面は、その片側から他側の前記接地下端部に向かって下方に傾斜し、前記衝撃吸収空間には衝撃吸収部材が配設されており、前記衝撃吸収部材の硬度は、前記弾性緩衝体の硬度よりも小さく構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の歩行用杖では、前記弾性緩衝体の前記装着部には下方に延びる装着凹部が設けられ、前記装着凹部に前記シャフト体の下端部が着脱自在に装着されることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項に記載の歩行用杖では、前記弾性緩衝体の他側の側面は外側に湾曲され、また前記衝撃吸収空間は、下方に向かってその幅が拡がって延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の歩行用杖では、前記衝撃吸収空間により分割される前記弾性緩衝体の片側の分割部の幅は1.5〜2.5cmに構成され、またその他側の分割部の幅は0.5〜1.0cmに構成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項に記載の歩行用杖では、前記弾性緩衝体の他側の前記接地下端部と前記シャフト体の軸線との間の幅は1.5〜2.5cmに構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の歩行用杖では、前記弾性緩衝体の接地面には、滑り止め用凹部パターン又は滑り止め用凸部パターンが設けられていることを特徴とする
また、本発明の請求項8に記載の弾性緩衝体では、歩行用杖のシャフト体の下端部に取り付けられる弾性緩衝体であって、
弾性緩衝体本体と、前記弾性緩衝体本体の片側の上端部に下方に延びて設けられた装着凹部と、前記弾性緩衝体本体の他側の下端部に設けられた接地下端部と、前記装着凹部と前記接地下端部との間に設けられた衝撃吸収空間と、を備え、
前記装着凹部には前記シャフト体の下端部が着脱自在に装着され、また前記弾性緩衝体本体の接地面は、その片側から他側の前記接地下端部に向かって下方に傾斜し、前記衝撃吸収空間及び前記接地下端部はそれぞれ前記シャフト体の軸線上から偏倚した位置に配設されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の歩行用杖によれば、弾性緩衝体の片側の上端部には装着部が設けられ、弾性緩衝体の他側の下端部には接地下端部が設けられ、装着部と接地下端部との間には衝撃吸収空間が設けられ、また弾性緩衝体の接地面は、その片側から他側の接地下端部に向かって下方に傾斜しているので、歩行用杖で地面をほぼ鉛直方向に突くようにすると、弾性緩衝体の接地下端部が地面に接地されるようになり、これにより衝撃吸収空間の両側がそれぞれ外側に拡がる、即ち、弾性緩衝体の片側及び他側がそれぞれ外側に拡がって弾性変形され、地面からの衝撃を衝撃吸収空間により吸収することが可能となる。また、衝撃吸収空間及び接地下端部はそれぞれシャフト体の軸線上から偏倚した位置に配設されるので、衝撃吸収空間により吸収しきれなかった衝撃がシャフト体の下端部に伝達され難くなり、これにより地面からシャフト体に伝達される衝撃を効果的に吸収することが可能となる。
また、本発明の請求項2に記載の歩行用杖によれば、衝撃吸収空間には衝撃吸収部材が配設され、この衝撃吸収部材の硬度は、弾性緩衝体の硬度よりも小さく構成されているので、歩行用杖で地面をほぼ鉛直方向に突くようにして弾性緩衝体の接地下端部を地面に接地させると、衝撃吸収空間により吸収しきれなかった衝撃がこの衝撃吸収部材により更に吸収され、これによりシャフト体に伝達される衝撃をより小さくすることができ、弾性緩衝体の衝撃吸収力をより一層高めることが可能となる。
さらに、本発明の請求項3に記載の歩行用杖によれば、弾性緩衝体の装着部に設けられた装着凹部にはシャフト体の下端部が着脱自在に装着されるので、例えば弾性緩衝体の接地面が地面との摩擦により摩耗するなどして弾性緩衝体が劣化した場合には、古い弾性緩衝体をシャフト体の下端部より取り外して新しい弾性緩衝体をシャフト体の下端部に取り付ければよく、弾性緩衝体を新しいものに容易に交換することができ、経済性に優れた歩行用杖を提供することが可能となる。
さらに、本発明の請求項に記載の歩行用杖によれば、弾性緩衝体の他側の側面は外側に湾曲され、また衝撃吸収空間は、下方に向かってその幅が拡がって延びているので、歩行用杖で地面をほぼ鉛直方向に突くようにして弾性緩衝体の接地下端部を地面に接地させた際に、衝撃吸収空間の両側がそれぞれ外側に拡がり易くなる、即ち、弾性緩衝体の片側及び他側がそれぞれ外側に拡がって弾性変形され易くなり、これにより地面からシャフト体に伝達される衝撃をより効果的に吸収することが可能となる。
また、本発明の請求項に記載の歩行用杖によれば、衝撃吸収空間により分割される弾性緩衝体の片側の分割部の幅は1.5〜2.5cmに構成され、またその他側の分割部の幅は0.5〜1.0cmに構成されているので、地面からシャフト体に伝達される衝撃を十分に吸収することができるとともに、弾性緩衝体の強度を十分に確保することが可能となる。
さらに、本発明の請求項に記載の歩行用杖によれば、弾性緩衝体の他側の接地下端部とシャフト体の軸線との間の幅は1.5〜2.5cmに構成されているので、地面からシャフト体に伝達される衝撃を十分に吸収することができるとともに、弾性緩衝体の強度を十分に確保することが可能となる。
また、本発明の請求項に記載の歩行用杖によれば、弾性緩衝体の接地面には滑り止め用凹部パターン又は滑り止め用凸部パターンが設けられているので、弾性緩衝体本体の接地面の地面に対するグリップ力を高めることができ、弾性緩衝体の接地面が地面に対して滑るのを防止することが可能となる。
また、本発明の請求項8に記載の弾性緩衝体によれば、弾性緩衝体本体は、上記請求項1における弾性緩衝体と同様の構成を有しているので、この弾性緩衝体本体を歩行用杖の下端部に装着し、この歩行用杖で地面をほぼ鉛直方向に突くようにすると、弾性緩衝体本体の接地下端部が地面に接地されるようになり、これにより衝撃吸収空間の両側がそれぞれ外側に拡がり、上記請求項1と同様の作用効果が達成される。また、装着凹部にはシャフト体の下端部が着脱自在に装着されるので、例えば弾性緩衝体本体の接地面が地面との摩擦により摩耗するなどして弾性緩衝体本体が劣化した場合には、弾性緩衝体本体を新しいものに容易に交換することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う歩行用杖及びこれに用いられる弾性緩衝体の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による歩行用杖を示す図であり、図2は、図1の歩行用杖の弾性緩衝体を示す斜視図であり、図3は、図2の弾性緩衝体の接地下端部を地面に接地させた状態を示す図である。
図1〜図3を参照して、図示の歩行用杖2は、シャフト体4と、シャフト体4の上端部に設けられたグリップ体6と、シャフト体6の下端部に設けられた弾性緩衝体8と、を備えている。以下、これら各構成要素について詳細に説明する。
シャフト体4は、断面円形状の細長い棒状に構成され、例えばアルミニウムやアルミニウム合金、カーボンファイバなどから形成されている。シャフト体4の長さは例えば約100cmに構成され、その外径は例えば約1.2cmに構成されている。
グリップ体6は、シャフト体4の上端部より上方に延びており、グリップ体6の上部には、例えば紐やベルトなどから構成されるストラップ部材10が設けられている。このストラップ部材10に手首を通した後にグリップ体6を手で握ることにより、グリップ体6から手を離した際に、シャフト体4がストラップ部材10を介して手首にぶら下がるようになり、歩行用杖2の使用中に歩行用杖2を地面12に落としてしまうことがない。なお、ストラップ部材10は、グリップ体6の側面に設けるようにしてもよい。
弾性緩衝体8は、弾性緩衝体本体14と、弾性緩衝体本体14の片側16の上端部に設けられた装着部18と、弾性緩衝体本体14の他側20の下端部に設けられた接地下端部22と、装着部18と接地下端部22との間に設けられた衝撃吸収空間24と、を備えている。
弾性緩衝体本体14は、例えばオレフィン系やスチレン系の熱可塑性エストラマー、クロロプレンゴムやウレタンゴムなどのゴム材料、又はEVAやウレタン樹脂などの合成樹脂などの弾性力を有する材料から形成され、その硬度が例えば60±5度程度のものが用いられる。弾性緩衝体本体14の装着部18には、断面円形状の装着凹部26が下方(図3において下方向)に延びて設けられており、この装着凹部26の外径は、シャフト体4の下端部の外径よりも僅かに小さく、例えば約1.0cmに構成されている。この装着凹部26にシャフト体4の下端部が圧入されると、装着凹部26が拡径方向に弾性変形されてシャフト体4の下端部が装着凹部26により圧着されるようになり、これによりシャフト体4の下端部が弾性緩衝体本体14の装着部18に取り付けられる。
弾性緩衝体本体14の片側16の側面はほぼ直線状に延び、またその他側20の側面は外側に湾曲されて延びている。弾性緩衝体本体14の接地下端部22は、シャフト体4の軸線C上から弾性緩衝体本体14の他側20の方向に偏倚した位置に配設されている。弾性緩衝体本体14の接地面28は、その片側16から他側20の接地下端部22に向かって下方に傾斜され、また下方に幾分湾曲されている。また、弾性緩衝体本体14の接地面28には滑り止め用凹部パターン30が設けられており、この滑り止め用凹部パターン30は、接地面28の中央部において弾性緩衝体本体14の片側16からその他側20にかけて直線状に延びる第1凹部パターン30aと、この第1凹部パターン30aの両側より弾性緩衝体本体14の片側16からその他側20に向かって傾斜されて延びる第2凹部パターン30bと、から構成されている(図2参照)。このように滑り止め用凹部パターン30を設けることにより、弾性緩衝体本体14の接地面28の地面12に対するグリップ力が高められる。
衝撃吸収空間24は弾性緩衝体本体14をその幅方向(図1及び図3において紙面に対して垂直な方向)に貫通して設けられ、弾性緩衝体本体14の他側20の側面に沿って、下方に向かってその幅が拡がって延びている。衝撃吸収空間24は、シャフト体4の軸線C上から弾性緩衝体本体14の他側20の方向に偏倚した位置に配設され、またその下端部は、弾性緩衝体本体14の片側16から他側20に向かって下り傾斜されている。
また、衝撃吸収空間24により分割される弾性緩衝体本体14の片側の分割部16の幅D1を1.5〜2.5cmに構成し、その他側の分割部20の幅D2を0.5〜1.0cmに構成し、また弾性緩衝体本体14の他側20の接地下端部22とシャフト体4の軸線Cとの間の幅D3を1.5〜2.5cmに構成するのが好ましい(図3参照)。なお、弾性緩衝体本体14の厚み方向の幅D4は、約2.0cmに構成されている(図2参照)。
次に、上述のようにして構成した歩行用杖2の使用方法について説明すると、次の通りである。本実施形態では、この歩行用杖2を用いてノルディック・ウォーキングを行う方法について説明する。まず、ストラップ部材10に手首を通してグリップ体6を手で握り、弾性緩衝体本体14の片側16の側面が前方(図1及び図3において左方向)を向くようにして両手にそれぞれ歩行用杖2を持つ。左足(又は右足)を前に出した状態で右腕(又は左腕)を前方に移動させ、歩行用杖2で地面12をほぼ鉛直方向(図3において上下方向)に突くようにすると、弾性緩衝体本体14の接地下端部22が地面12に接地される。
このように弾性緩衝体本体14の接地下端部22が地面12に接地されると、図3中の一点鎖線で示すように、衝撃吸収空間24の両側が外側(図3において左右方向)に拡がる、即ち、弾性緩衝体本体14の片側16及び他側20がそれぞれ外側に拡がって弾性変形され、これにより地面12からの衝撃が衝撃吸収空間24により吸収されるようになる。また、上述のように衝撃吸収空間24及び接地下端部22はそれぞれシャフト体4の軸線C上から偏倚した位置に配設されるので、衝撃吸収空間24により吸収しきれなかった衝撃がシャフト体4の下端部に伝達され難くなり、これにより地面12からシャフト体4に伝達される衝撃が効果的に吸収される。
その後に、右足(又は左足)を一歩踏み出すと同時に、右腕(又は左腕)で歩行用杖2を後方に押し出すようにして右腕(又は左腕)を後方に移動させる。このように右腕(又は左腕)を後方に移動させると、シャフト体4が前方に(図3中の矢印Pで示す方向に)傾斜されて弾性緩衝体本体14の接地面28のほぼ全域が地面12に接地される。弾性緩衝体本体14の接地面28には滑り止め用凹部パターン30が設けられているので、弾性緩衝体本体14の接地面28の地面12に対するグリップ力が高められ、弾性緩衝体本体14の接地面28が地面12に対して滑るのが防止される。更に左腕(又は右腕)を前方に移動させて上述の動作を繰り返すことにより、両腕で一対の歩行用杖2を前後に振りながら歩行する。
なお、例えば弾性緩衝体本体14の接地面28が地面12との摩擦により摩耗するなどして弾性緩衝体本体14が劣化した場合には、古い弾性緩衝体本体14をシャフト体4の下端部より取り外して新しい弾性緩衝体本体14をシャフト体4の下端部に取り付ければよく、弾性緩衝体本体14を新しいものに容易に交換することが可能となる。
次に、図4を参照して、歩行用杖の他の実施形態について説明する。図4は、本発明の他の実施形態による歩行用杖のシャフト体の下端部及び弾性緩衝体を示す概略断面図である。この他の実施形態において、上述した実施形態の構成要素と実質上同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4において、この他の実施形態の歩行用杖2Aでは、弾性緩衝体8Aの弾性緩衝体本体14の衝撃吸収空間24に衝撃吸収部材32が配設されており、この衝撃吸収部材32は、例えばクロロプレンゴムやウレタンゴムなどの弾性力を有するゴム材料などから構成される。この衝撃吸収部材32の硬度は、弾性緩衝体本体14の硬度よりも小さく構成され、例えば、衝撃吸収部材32の硬度は30±5度に構成され、また弾性緩衝体本体14の硬度は60±5度に構成される。なお、例えばシリコンゴムなどのゲル状のゴム材料などを衝撃吸収空間24に充填するようにしてもよい。
また、シャフト体4Aの下端部の外周面には雄ねじ部34が設けられ、弾性緩衝体本体14の装着凹部26Aの内周面には、この雄ねじ部34と相互に螺合される雌ねじ部36が設けられており、シャフト体4Aの下端部の雄ねじ部34と弾性緩衝体本体14の装着凹部26Aの雌ねじ部36とが相互に螺合されることにより、シャフト体4Aの下端部が弾性緩衝体本体14の装着凹部26Aに装着される。この歩行用杖2Aの他の構成は、上述した実施形態の歩行用杖2と同様である。
この他の実施形態では、歩行用杖2Aで地面(図示せず)をほぼ鉛直方向に突くようにして弾性緩衝体本体14の接地下端部22を地面に接地させると、衝撃吸収空間24の両側が外側に拡がるとともに、衝撃吸収部材32が変形されるようになる。これにより、衝撃吸収空間24により吸収しきれなかった衝撃が衝撃吸収部材32により更に吸収され、シャフト体4Aの下端部に伝達される衝撃をより小さくすることができ、弾性緩衝体8Aの衝撃吸収力をより一層高めることができる。
以上、本発明に従う歩行用杖及びこれに用いられる弾性緩衝体の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上記各実施形態では、歩行用杖2(2A)をノルディック・ウォーキングに使用する場合について説明したが、これに限られず、通常の歩行や、例えばローラースキーやローラースケートなどの種々の歩行運動に使用することができる。
また例えば、上記各実施形態では、シャフト体4の下端部を装着凹部26に圧入する、あるいはシャフト体4Aの下端部の雄ねじ部34と装着凹部26Aの雌ねじ部36とを相互に螺合させることによりシャフト体4(4A)の下端部を装着凹部26(26A)に着脱自在に装着するように構成したが、これに限られず、例えばシャフト体4(4A)の下端部と装着凹部26(26A)とを接着剤などを用いて一体に固定するように構成してもよい。
また例えば、上記各実施形態では、弾性緩衝体本体14の接地面28に滑り止め用凹部パターン30を設けるように構成したが、滑り止め用凸部パターンを設けるように構成してもよい。また、滑り止め用凹部パターン30の形状は、適宜設定することができる。
本発明の一実施形態による歩行用杖を示す図である。 図1の歩行用杖の弾性緩衝体を示す斜視図である。 図2の弾性緩衝体の接地下端部を地面に接地させた状態を示す図である。 本発明の他の実施形態による歩行用杖のシャフト体の下端部及び弾性緩衝体を示す概略断面図である。
符号の説明
2,2A 歩行用杖
4,4A シャフト体
8,8A 弾性緩衝体
14 弾性緩衝体本体
18,18A 装着部
22 接地下端部
24 衝撃吸収空間
26,26A 装着凹部
28 接地面
30 滑り止め用凹部パターン
32 衝撃吸収部材

Claims (8)

  1. シャフト体と、前記シャフト体の下端部に設けられた弾性緩衝体と、を備えた歩行用杖において、
    前記弾性緩衝体の片側の上端部には、前記シャフト体の下端部が取り付けられる装着部が設けられ、前記弾性緩衝体の他側の下端部には接地下端部が設けられ、前記装着部と前記接地下端部との間には衝撃吸収空間が設けられ、また前記弾性緩衝体の接地面は、その片側から他側の前記接地下端部に向かって下方に傾斜し、前記衝撃吸収空間及び前記接地下端部はそれぞれ前記シャフト体の軸線上から偏倚した位置に配設されていることを特徴とする歩行用杖。
  2. シャフト体と、前記シャフト体の下端部に設けられた弾性緩衝体と、を備えた歩行用杖において、
    前記弾性緩衝体の片側の上端部には、前記シャフト体の下端部が取り付けられる装着部が設けられ、前記弾性緩衝体の他側の下端部には接地下端部が設けられ、前記装着部と前記接地下端部との間には衝撃吸収空間が設けられ、また前記弾性緩衝体の接地面は、その片側から他側の前記接地下端部に向かって下方に傾斜し、前記衝撃吸収空間には衝撃吸収部材が配設されており、前記衝撃吸収部材の硬度は、前記弾性緩衝体の硬度よりも小さく構成されていることを特徴とする歩行用杖
  3. 前記弾性緩衝体の前記装着部には下方に延びる装着凹部が設けられ、前記装着凹部に前記シャフト体の下端部が着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行用杖。
  4. 前記弾性緩衝体の他側の側面は外側に湾曲され、また前記衝撃吸収空間は、下方に向かってその幅が拡がって延びていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の歩行用杖。
  5. 前記衝撃吸収空間により分割される前記弾性緩衝体の片側の分割部の幅は1.5〜2.5cmに構成され、またその他側の分割部の幅は0.5〜1.0cmに構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の歩行用杖。
  6. 前記弾性緩衝体の他側の前記接地下端部と前記シャフト体の軸線との間の幅は1.5〜2.5cmに構成されていることを特徴とする請求項5に記載の歩行用杖。
  7. 前記弾性緩衝体の接地面には、滑り止め用凹部パターン又は滑り止め用凸部パターンが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の歩行用杖。
  8. 歩行用杖のシャフト体の下端部に取り付けられる弾性緩衝体であって、
    弾性緩衝体本体と、前記弾性緩衝体本体の片側の上端部に下方に延びて設けられた装着凹部と、前記弾性緩衝体本体の他側の下端部に設けられた接地下端部と、前記装着凹部と前記接地下端部との間に設けられた衝撃吸収空間と、を備え、
    前記装着凹部には前記シャフト体の下端部が着脱自在に装着され、また前記弾性緩衝体本体の接地面は、その片側から他側の前記接地下端部に向かって下方に傾斜し、前記衝撃吸収空間及び前記接地下端部はそれぞれ前記シャフト体の軸線上から偏倚した位置に配設されていることを特徴とする弾性緩衝体。
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