JP2019027260A - 蓄光層の配設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光輝度を大きく低下させることなく、蓄光剤の使用量を低減できるようにする。【解決手段】例えば本体部としての手摺り1のうち目視対象となる部位の表面に凹溝1bが形成されて、この凹溝1b内に帯状に蓄光層6が配設される。蓄光層6の裏面に、その長手方向に延びる凹部7が形成される。凹溝1bの底面側に、凹部7内に隙間なく突出される凸部8が形成される。蓄光層6は、その断面形状が、幅方向において左右対称形状に形成するのが好ましい。蓄光層6の厚さは、最大厚さt1が2mm以下でかつ最小厚さが1mm以上とするのが好ましい。凸部8(のうち蓄光層6の裏面側に臨む面)を白色とするのが好ましい。【選択図】 図2

Description

本発明は、蓄光層の配設構造に関するものである。
夜間に発光される蓄光層を利用して、標識機能あるいは注意喚起機能を得ることが行われている。特許文献1には、手摺り(を構成する笠木)の表面に、手摺りの長手方向に沿って帯状に蓄光層を形成することにより、夜間において、手摺りそのものの位置を認識させることに加えて、手摺りの延びる方向さらには手摺り付近の状況を視認しやすくしたものが開示されている。特許文献2には、階段の段鼻に、階段の横方向に延びるように蓄光層を帯状に形成して、夜間において階段の踏み外しを防止するものが開示されている。
特開平11−107476号公報 特開2013−249646号公報
蓄光層は、蓄光剤(蓄光顔料)と樹脂とを混合した蓄光樹脂の形態で使用されることが多いが、蓄光剤そのものが極めて高価である。このため、手摺り等に帯状に長く蓄光層を形成する場合に、使用する蓄光剤も多くなり、コストが飛躍的に増大することになる。また、蓄光剤の使用量を低減すると、コスト低減になるものの、その分発光輝度が低くなってしまうことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、発光輝度を大きく低下させることなく、蓄光剤の使用量を低減できるようにした蓄光層の配設構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、
本体部のうち目視対象となる部位の表面に形成された凹溝内に帯状に蓄光層を配設してなる蓄光層の配設構造であって、
前記蓄光層の裏面に、該蓄光層の長手方向に延びる凹部が形成され、
前記凹溝の底面側には、前記凹部に対応した形状を有して該凹部内に突出された凸部が形成されている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、蓄光層の裏面に凹部を形成することにより、蓄光剤の使用量を低減することができる。また、蓄光層に凹部を形成しない場合と遜色のない発光輝度を確保することができる。ちなみに、同量の蓄光剤を使用して、蓄光層を全体的に薄くしつつその裏面に凸部を形成する場合に比して、発光輝度を大きくすることができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、次のとおりである。
前記凸部が、前記本体部を構成する構成部材に一体成形されている、ようにすることができる。この場合、本体部を構成する構成部材を有効に利用して凸部を形成することができる。
前記凸部が、前記本体部を構成する構成部材とは別部材によって形成されている、ようにすることができる。この場合、本体部の構成部材そのものを極力簡単な構成とする上で好ましいものとなる。
前記凹溝内に、底壁部と左右の側壁部とを有して内方側凹溝を構成する中間部材が配設され、
前記蓄光層が、前記内方側凹溝内に配設され、
前記凸部が、前記内方側凹溝の底面側に形成されている、
ようにすることができる。この場合、凹溝を含めて蓄光層に関連する部分を全て中間部材に集約して、その取り扱いの容易化を図ることができ、また本体部を複雑化させないようにする上で好ましいものとなる。
前記蓄光層は、幅方向中央部が最小厚さとなるように前記凹部が形成され、
前記蓄光層の断面形状が、左右対称形状とされている、
ようにすることができる。この場合、蓄光層の幅方向の一端側と他端側とで発光輝度が大きく相違してしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
前記蓄光層の断面において、該蓄光層の裏面が、該蓄光層の幅方向中央部から幅方向各端に向かう2辺を有する形状とされている、ようにすることができる。この場合、凹部や凸部として、簡単形状となる好ましい形状とすることができる。
前記蓄光層の断面において、該蓄光層の裏面が、前記蓄光層の幅方向中央部と幅方向各端を通る円弧状とされている、ようにすることができる。この場合、凹部や凸部として、簡単形状となる好ましい形状とすることができる。
前記凹部が、前記蓄光層の幅方向に直列に複数の小凹部を連ねることにより形成されている、ようにすることができる。この場合、凹部を複数の小凹部の束として構成することにより、厚さが小さくなる部分を蓄光層の幅方向において分散させることができる。
前記本体部が、手摺りとされ、
前記蓄光層が、前記手摺りの長手方向に延びている、
ようにすることができる。この場合、夜間において、手摺りの位置やその延び方向を容易に視認することができ、また手摺りの周囲環境をも視認させる上で好ましいものとなる。
前記本体部が、階段の段鼻に配設されて階段の横方向に延びる滑り止めとされ、
前記蓄光層が、前記滑り止めの長手方向に延びている、
ようにすることができる。この場合、夜間において、踏み外しやすい階段の段鼻の位置を明確に視認させて、階段を踏みはずしてしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
前記本体部が、ストレッチャガードとされ、
前記蓄光層が、前記ストレッチャガードの長手方向に延びている、
ようにすることができる。この場合、夜間にストレッチャガードの位置を明確に視認させて、ストレッチャを不用意にストレッチャガードに当ててしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
前記凸部のうち少なくとも前記凹部に臨む側の面が白色とされている、ようにすることができる。この場合、発光輝度を大きくする上で好ましいものとなる。
本発明によれば、蓄光層の発光輝度を大きく低下させることなく、蓄光剤の使用量を低減することができる。
本発明を手摺りに適用した場合の例を示す斜視図。 図1のX2−X2線相当端面図。 図2の要部拡大断面図。 本発明の第2の実施形態を示すもので、図2に対応した端面図。 本発明の第3の実施形態を示すもので、図2に対応した端面図。 階段の段鼻に配設された滑り止めを示す簡略断面図。 本発明の第4の実施形態を示すもので、図6の示す滑り止めの要部平面図。 図7のX8−X8線相当断面図。 本発明の第5の実施形態を示すもので、図7に対応した平面図。 図9のX10−X10線相当断面図。 本発明の第6の実施形態を示すもので、図7に対応した平面図。 図11のX12−X12線相当断面図。 本発明の第7の実施形態を示すもので、図12に対応した断面図。 本発明の第8の実施形態を示すもので、ストレッチャガードに本発明を適用した例を示す断面図。 蓄光層の断面形状の変形例を示す図。 蓄光層の断面形状の変形例を示す図。 蓄光層の断面形状の変形例を示す図。 蓄光層の断面形状の変形例を示す図。 蓄光層の断面形状の変形例を示す図。 3種類の試験用蓄光層の断面形状を示す図。
図1〜図3は、本発明を手摺り1に適用した場合の一例を示すものである。図2に示すように、手摺り1は、金属製の笠木受け2を有する。この笠木受け2が、笠木3により被覆されている。笠木3は、内部層4と、内部層4を被覆する薄い表皮層5とによって構成されて、内部層4と表皮層5とはそれぞれ合成樹脂によって形成されている。手摺り1は、その下面に、笠木受け2内に連通する開口部1aを有する。このような手摺り1は、紙面直角方向に長く伸びている。
取付ブラケット9(図1参照)の先端部が、笠木受け2に嵌合される一方、取付ブラケット9の基端部が壁面等の取付面に固定される。なお、取付ブラケット9の中間部には細幅部位が形成されて、この細幅部位が上記開口部1aを通過される。
手摺り1の表面のうち、目視され易い上面には、凹溝1bが形成されている。この凹溝1bは、手摺り1の長手方向全長に渡って長く伸びている。凹溝1bの深さは、表皮層5を超えて内部層4にまで達しているが、その最大深さは、実施形態では1mm〜3mmとされている。
凹溝1bには、その全長に渡って、蓄光層6が配設されている。蓄光層6は、実施形態では、その表面(目視される外面)が表皮層5と面一となるようにされている。また、蓄光層6は、蓄光剤(蓄光顔料)を混合した合成樹脂により形成されている。
蓄光層6およびその周囲の詳細について、図2を参照しつつ説明する。まず、蓄光層6の裏面に凹部7が形成されている。この凹部7に対応して、内部層4には、凸部8が一体成形されている(凹溝1bの底面が凸部8として形成されている)。凹部7および凸部8は、それぞれ凹溝1bの全長に渡って延びている。凸部8は、凹部7内に突出されている。そして、凸部8は、凹部7に対応した形状とされて、蓄光層6の裏面に対して密着されている。
実施形態では、凹部7(凸部8)の断面形状は、実質的に三角形状とされている。すなわち、蓄光層6の裏面のうち、幅方向の中央部が符号6aで示され、各幅方向端が符号6b、6cで示される。そして、蓄光層6の厚さは、各端6b、6cが最大厚さt1とされ、中央部6aが最小厚さt2とされている。このように、蓄光層6は、中央部6aから各端6b、6cに向かって徐々に厚く(実施形態では線形的に厚く)なるように形成されている。換言すれば、凹部7の断面形状が、中央部6aを境として左右対称な二等辺三角形状とされている。凸部8は、凹部7に対応した形状とされている
凸部8は内部層4に一体成形されている。そして、内部層4は、全体的に白色の合成樹脂によって形成されて、少なくとも蓄光層6の裏面に臨む面が白色となるようにされている。実施形態では、内部層4と表皮層5と蓄光層6とが、押し出し成形によって一体成形されている。なお、蓄光層6を、後付けで凹溝1b内に取付けるようにしてもよい(例えば接着材や両面テープの使用で、接着材や両面テープとして透明または白色のものを用いるのが好ましい)。
蓄光層6は、昼間に蓄光し、夜間になると発光する。特に、夜間での発光により、手摺り1の位置や延び方向が明確に認識(視認)されると共に、その周囲が少なからず明るくなることによって周囲環境についての視認性を向上させる。
ここで、蓄光層6の断面形状が、幅方向中央部6aを境にして左右対称となっている。このことは、発光輝度が幅方向一端側と他端側とで大きく相違してしまうという事態を防止して、幅方向全長に渡って極力均一な発光輝度を得る上で好ましいものとなる。
蓄光層6の最大厚さt1は1mm〜3mmとされている。また、発光輝度を大きくするために、蓄光層6の最大厚さt1は、最小厚さt2の1.2倍以上とするのが好ましい。なお、最小厚さt2は少なくとも0.5mm〜1.5mm確保するのが好ましい。蓄光層6の最小厚さt2が小さ過ぎると、最小厚さ部分を連続させてなる筋状模様が外観から目視(透視)されやすいことになるが、最小厚さを少なくとも0.5mm〜1.5mm確保することにより、上記のような外観上の問題も生じないことになる。
蓄光層6の裏面が白色面(白色とされた凸部8)に臨んでいるため、白色以外の色に臨む場合に比して、発光輝度を十分に高めることができる。
図4は、本発明の第2の実施形態を示すものである。本実施形態は、図2の変形例となるもので、図2に示す構成要素と実質的に同一の構成要素には同一符号を付してその重複した説明は省略する。また、以下の実施形態では全て、理解の容易化のために、蓄光層の裏面に形成される凹部を符号7で示し、凹部7に隙間なく嵌合される凸部を符号8で示すこととする。
図4に示す手摺り10は、図1における凸部8を、手摺り10の構成部材となる内部層4とは別個独立した中間部材11で構成してある。すなわち、図1における凹溝1bに相当する凹溝10bの底面を平坦面として形成する一方、図1における凸部8を、中間部材11で構成するようにしてある。すなわち、中間部材11の断面形状が、蓄光層6の裏面に形成された凹部7内に隙間なく突出される二等辺三角形状として形成されている。そして、中間部材11は、白色の合成樹脂によって形成されている。
実施形態では、内部層4、表皮層5、蓄光層6、中間部材11を、押し出し成形によって同時成形するようにしてある。なお、蓄光層6と中間部材11とをあらかじめ一体化して、この一体化物を後付けで凹溝10b内に取付けるようにしてもよい。また、中間部材11を凹溝10b内に取付けた後に、蓄光層6を凹溝10b内に取付けるようにしてもよい。上記の後付けは、前述したように、接着材あるいは両面テープを用いて行うことができる。
図5は、本発明の第3の実施形態を示すものである。本実施形態は、図2の変形例となるもので、図2に示す構成要素と実質的に同一の構成要素には同一符号を付してその重複した説明は省略する。
図5に示す手摺り20は、笠木受け2に相当する芯部材21が、例えばステンレス製の円筒部材によって形成されている。これに伴い、内部層4、表皮層5も円筒状とされて、図1における開口部1aを有しない形状とされている。図5に示す手摺り20は、特に、比較的短尺とされて、その両端部においてのみ取付ブラケットが嵌合される場合に好適である。凹溝20bが、図1における凹溝1bに対応するものであり、蓄光層6、凹部7、凸部8は、図1の場合と同様に構成されている。
図6〜図8は、本発明の第4の実施形態を示すものであり、階段の滑り止め部材30に本発明を適用した場合を示す。すなわち、図6において、水平な踏み面31と上下方向に延びる縦壁面(段差面)32との境界部位となる段鼻33に対して、断面L字状の滑り止め部材30が固定される。滑り止め部材30は、階段の横方向(図8紙面直角方向)ほぼ全長に渡って細長く延びている。
図7、図8において、滑り止め部材30は、金属板を曲げ加工することにより断面L字状の金台35を有し、金台35のうち、踏み面31上に載置、固定される水平な横面部が符号35Aで示され、水平部35Aの先端部から下方へ短く延びる縦面部が符号35Bで示される。金台35は、横面部35Aの前端位置において上方へ短く延びる前フランジ部36を有し、横面部35Aの後端位置において上方へ短く延びる後フランジ部37を有する。
横面部35A上には、縦面部35Bに近い側において、アルミ板からなる敷板38を介して、滑り止めとなるビニルタイヤ39が固定されている。ビニルタイヤ39は、厚板状の本体部39Aと、本体部39Aの上面に突設された多数の突起部39Bとを有している。そして、本体部39Aの前端が、前フランジ部36に当接されている。
ビニルタイヤ39と後フランジ部37との間に、図8の紙面直角方向に延びる凹溝40が形成されている(図1における凹溝1a対応)。後フランジ部37の上端高さ位置は、ビニルタイヤ39の本体部39Aの厚さよりも若干低くされている。
上記凹溝40内には、下方から上方へ順次、アルミ板からなる敷板41、中間部材42、蓄光層43が配設されている。中間部材42は図4における中間部材11に対応し、蓄光層43は図4における蓄光層6に対応して実質的に同様な構造とされているので、その詳細な説明は省略する。
蓄光層43と合成樹脂からなる中間部材42とはあらかじめ一体成形(例えば押し出し成形)されており、この一体成形品が、敷板41上に例えば接着材あるいは両面テープにより固定されている。そして、蓄光層43と中間部材42とが固定された敷板41が、接着材あるいは両面テープによって、凹溝40の底面(横面部35A)に固定されている。蓄光層43の上面は、フランジ部37と同一高さ位置とされている。
蓄光層43の裏面には凹部7が形成されている。中間部材42は、上記凹部7に隙間なく突出される凸部を構成しており、また白色の合成樹脂によって形成されている。
なお、蓄光層43の上面は、ビニルタイヤ39の本体部39Aの上面よりも若干低くされている。また、ビニルタイヤ39の幅(図8左右方向長さ)よりも蓄光層43(凹溝40)の幅が小さくされている。これにより、階段を利用する者は、もっぱらビニルタイヤ39を踏んで、蓄光層43が踏まれてしまう機会が減少される。
夜間に階段を利用する者は、蓄光層43が発光されることによって、段鼻33の位置を明確に視認することができ、足を踏み外してしまう事態が防止あるいは抑制される。
図9、図10は、本発明の第5の実施形態を示すものである。本実施形態は、図7、図8の変形例となるもので、図7、図8に示す構成要素と実質的に同一の構成要素には同一符号を付してその重複した説明は省略する。
本実施形態における階段の滑り止め部材50は、金台35の横面部35A上に、前後のフランジ部36、37の間において、中間フランジ部51をさらに有している。中間フランジ部51よりも前端側にビニルタイヤ39が配設され、中間フランジ部51よりも後端側に蓄光層43が配設されている。なお、金台35は、アルミニウム合金を押し出し成形することによって形成してある。
本実施形態では、後フランジ部37と中間フランジ部51との間に、凹溝52が形成されている。この凹溝52内には、アルミ板からなる中間部材53が配設されている。中間部材53は、底壁部と左右の側壁部とを有して、その内部に内側凹溝54を形成している。そして、内側凹溝54内に蓄光層43が配設されている。蓄光層43の裏面に凹部7が形成されている。そして、中間部材53は図4における中間部材11に対応していて、凹部56内に隙間なく突出される凸部8を有している。
中間部材53の内側凹溝54内にあらかじめ蓄光層7が配設された状態で、中間部材53が、接着材あるいは両面テープによって金台35(の横面部35A)に固定される。
中間部材53の前側底部には、前方に短く延びる係止突起部53bが形成されている。また、凹溝54には、中間フランジ部51の底部に相当する位置において、係止溝54aが形成されている。そして、係止突起部53bが、係止溝54aに嵌合されている(中間部材53の凹溝54からの抜け止め)。
図11、図12は、本発明の第6の実施形態を示すものであり、階段の滑り止め部材の変形例となる。本実施形態における滑り止め部材60は、金台35が、例えばステンレス板を曲げ加工することにより形成されて、前後一対のフランジ部36、37を有する。そして、ビニルタイヤ39が、前後フランジ部36と37によって挟持されるように配設されている。
ビニルタイヤ39の上面には、滑り止め用の突起部(図8における突起部39B対応)を有しないものとなっている。そして、ビニルタイヤ39の上面には、前後方向(図12左右方向)に間隔をあけて、2組の凹溝61(図8の凹溝40対応)が形成されている。各凹溝61内に、蓄光層62(図8の蓄光層43対応)が配設されている。蓄光層62の裏面には凹部7が形成されている。また、凹溝61の底面には、凹部7に隙間なく突出される凸部8が形成されている。凸部8の上面(凹部7に臨む面)は、白色に塗装されている。また、 蓄光層62の上面は、ビニルタイヤ39の上面よりも若干低い位置となるように設定されている(蓄光層62が直接踏まれることの防止あるいは抑制)。
図13は、本発明の第7の実施形態を示すものであり、図12の変形例となっている。本実施形態における滑り止め部材70は、図12における凸部8を、蓄光層62の下方に配設した中間部材42によって形成するようにしてある。
図14は、本発明の第8の実施形態を示すものであり、通路の壁面に水平方向に伸ばして固定されるストレッチャガード80に本発明を適用したものとなっている。ストレッチャガード80は、壁面81に固定具82によって固定された笠木受け83と、笠木受け83に嵌合形式によって保持された笠木84と、を有する。
笠木84の表面には、その上下方向略中間部に、凹溝85(図4における凹溝10b対応)が形成されている。この凹溝85内に、中間部材86(図4における中間部材11対応)とこれを覆う蓄光層87とが配設されている。蓄光層87の裏面には凹部7が形成される一方、中間部材86は、凹部7に隙間なく突出される凸部8を構成している。蓄光層87は、笠木84の表面から引っ込んだ状態とされて、ストレッチャが蓄光層87に接触するのが防止あるいは抑制される。
図15〜図19は、それぞれ、本発明で採択し得る蓄光層の断面形状の設定例を示し、その裏面に形成される凹部の形状(形態)を相違させたものとなっている。なお、各例共にそれぞれ、蓄光層の断面形状は左右対称(ほぼ左右対称の場合を含む)となるように形成されている。
まず、図15に示す蓄光層130は、その凹部131が、幅方向中央部と各端とを結ぶ2つの円弧状の線を有して、各円弧状の線が、蓄光層130の裏面側に向けて凸となるように形成されている(図2の変形例とも言える)。
図16に示す蓄光層110は、その裏面に形成された1つの凹部111が、幅方向中央部と幅方向各端とを通る1つの円弧(で規定される形状)を形成する形状としてある(劣弧で規定される弓形形状とするのが好ましい)。
図17に示す蓄光層90は、実線で示すように、その裏面に、幅方向直列に小凹部91を2個形成したものとなっている。各小凹部91は、断面二等辺三角形状とされているが、その頂角が鈍角となるように設定するのが好ましい。なお、図17一点鎖線は、小凹部91を3個とした場合を示すものであるが、小凹部91の数は、4以上とすることもできる。各小凹部91は、その最小厚さ部分から幅方向に離間するにつれて、徐々に厚くなるように形成されている(このことは、以下の図18に示す実施形態での小凹部においても同じ)。
図18に示す蓄光層100は、実線で示すように、図17の場合に比して、2つの小凹部101を円弧(劣弧とするのが好ましい)で規定される弓形形状としてある。なお、図18一点鎖線は、小凹部101を3個とした場合を示すものであるが、小凹部101の数は、4以上とすることもできる。
図19に示す蓄光層120は、その凹部121が、図16に示すのと同様の円弧に対して細かい「ぎざぎざ」を付したものとなっている。このような細かい「ぎざぎざ」は、前述した各実施形態(あるいは変形例)にも同様に適用することができる。細かい「ぎざぎざ」を形成することは、蓄光剤の使用量をより低減する上で好ましいものとなり、また蓄光層とその裏面側に配設される他の部材とを一体成形する際に、蓄光層と他の部材との結合強度を高める上で好ましいものとなる。
次に、図20を参照しつつ、蓄光層の断面形状を相違させたときの発光輝度の相違について説明する。図20において、S3として示すものが本発明例(図2、図3に対応した蓄光層7)の場合を示す。S1、S2はそれぞれ参考例となるものである。参考例S1は、凹部7を有しないで、その厚さが、蓄光層の幅方向全長に渡って均一(厚さ2mm)な場合を示す。また、参考例S2は、本発明の場合とは逆に、蓄光層の裏面に凸部(凹部7を上下逆にした形状)を形成した場合である。そして、参考例S2および本発明例S3における最大厚さをそれぞれ、参考例1の厚さと同様に設定してある。
参考例S1、S2、本発明S3の場合共に、蓄光層を構成する材質等(使用する樹脂や蓄光剤の種類、および蓄光剤の含有割合)は互いに等しくしてある。そして、参考例1はもっとも蓄光剤に使用量が多くなる態様であり、参考例S2と本発明例S3とは蓄光剤の使用量が互いに等しい関係とされる一方、参考例1に比して25%程度蓄光層の使用量が低減されたものとされている。
各例S1〜S3について、標準光源d65、照射照度200ルクス、照射時間20分で蓄光させた後、周囲を暗くして、そのときからの時間経過と発光輝度の変化とを計測した。計測開始から20分経過時点および60分経過時点において、本発明例S3の場合は、参考例S1の場合に比して発光輝度の点で若干劣るものの目標とするレベルを確保することができる一方、参考例S2の場合よりも発光輝度の点で優れたものである、ということが確認された。帯状の蓄光層の幅方向において、幅方向端部が厚い方が、幅方向端部が薄い場合よりも、外部に向けての発光がより効果的に行われるためと思われる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。本発明が適用される本体部としては、手摺り、階段用の滑り止め、ストレッチャガード等に限らず、各種の建材や建材以外の部材に対しても適用することができる。また、帯状に延びる蓄光層は、直線状に限らず、緩やかな円弧状に延びる等、延び方向での形状は適宜選択できる。本体部の長手方向において、それぞれ帯状に延びる複数の蓄光層を所定間隔毎に配設するようにしてもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、手摺り等に蓄光層を設ける場合に好適である。
1:手摺り(図1で、本体部)
1b:凹溝
2:笠木受け
3:笠木
4:内部層
5:表皮層
6:蓄光層
7:凹部
8:凸部
10:手摺り(図4で、本体部)
10b:凹溝
11:中間部材(凸部を構成)
20:手摺り(図5で、本体部)
20b:凹溝
30:階段用の滑り止め(図6〜図8で、本体部)
35:金台
40:凹溝
42:中間部材(凸部構成)
43:蓄光層
50:階段用の滑り止め(図9、図10で、本体部)
52:凹溝
53:中間部材(内側凹溝と凸部を構成)
54:内側凹溝
60:階段用の滑り止め(図11、図12で、本体部)
61:凹溝
62:蓄光層
70:階段用の滑り止め(図13で、本体部)
80:ストレッチャガード(図14で、本体部)
84:笠木
85:凹溝
87:蓄光層
86:中間部材(凸部を構成)
90:蓄光層(図15)
91:小凹部
100:蓄光層(図16)
101:小凹部
110:蓄光層(図17)
111:凹部
120:蓄光層(図18)
121:凹部
130:蓄光層(図19)
131:凹部

Claims (11)

  1. 本体部のうち目視対象となる部位の表面に形成された凹溝内に帯状に蓄光層を配設してなる蓄光層の配設構造であって、
    前記蓄光層の裏面に、該蓄光層の長手方向に延びる凹部が形成され、
    前記凹溝の底面側には、前記凹部に対応した形状を有して該凹部内に突出された凸部が形成されている、
    ことを特徴とする蓄光層の配設構造。
  2. 前記凸部が、前記本体部を構成する構成部材に一体成形されている、ことを特徴とする請求項1に記載の蓄光層の配設構造。
  3. 前記凸部が、前記本体部を構成する構成部材とは別部材によって形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の蓄光層の配設構造。
  4. 前記凹溝内に、底壁部と左右の側壁部とを有して内方側凹溝を構成する中間部材が配設され、
    前記蓄光層が、前記内方側凹溝内に配設され、
    前記凸部が、前記内方側凹溝の底面側に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓄光層の配設構造。
  5. 前記蓄光層は、幅方向中央部が最小厚さとなるように前記凹部が形成され、
    前記蓄光層の断面形状が、左右対称形状とされている、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の蓄光層の配設構造。
  6. 前記蓄光層の断面において、該蓄光層の裏面が、該蓄光層の幅方向中央部から幅方向各端に向かう2辺を有する形状とされている、ことを特徴とする請求項5に記載の蓄光層の配設構造。
  7. 前記蓄光層の断面において、該蓄光層の裏面が、前記蓄光層の幅方向中央部と幅方向各端を通る円弧状とされている、ことを特徴とする請求項5に記載の蓄光層の配設構造。
  8. 前記凹部が、前記蓄光層の幅方向に直列に複数の小凹部を連ねることにより形成されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の蓄光層の配設構造。
  9. 前記本体部が、手摺りとされ、
    前記蓄光層が、前記手摺りの長手方向に延びている、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の蓄光層の配設構造。
  10. 前記本体部が、階段の段鼻に配設されて階段の横方向に延びる滑り止めとされ、
    前記蓄光層が、前記滑り止めの長手方向に延びている、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の蓄光層の配設構造。
  11. 前記本体部が、ストレッチャガードとされ、
    前記蓄光層が、前記ストレッチャガードの長手方向に延びている、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の蓄光層の配設構造。
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