JP3179295U - 照明付き階段用すべり止め - Google Patents

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Abstract

【課題】施工を容易とし、且つ大容量の配線空間を可能とした照明付き階段用すべり止めを提供する。
【解決手段】階段Kの段鼻部を覆うと共に、発光部が設けられる階段用すべり止め1であって、階段面に固定される金台と、該金台の上面に形成されるすべり止め材取付溝に嵌合・固定されるすべり止め材とよりなり、前記金台の前面には、光源15及び光源からの発光光を伝達する導光材13,14、及び配線を収容する配線収容空間を有すると共に、階段の蹴上げ面K3及び踏み面K2の幅方向両隅部には、端部金台及び端部用カバー材からなる端部配線材が設けられ、該端部用金台には配線収容溝が設けられており、前記すべり止めの収容空間と前記端部材の配線収容空間とは、相互に連通している。
【選択図】図1

Description

本考案は、劇場や映画館、コンサートホール、また夜間等の暗所において階段の位置を知らせるべく用いられる照明付き階段用すべり止めに関するものである。
従来より、劇場や映画館、コンサートホール等の昼間でも暗くする必要がある場所や、夜間等において、階段利用時の踏み外し、つまずき等を防止するために、階段の段鼻部に設けられる階段用すべり止め付近に照明を設置することが多くなっている。
例えば特許文献1においては、階段の各踏み板の前縁に設けた滑り止め部の下部に、水平方向前面と前記滑り止め板側の上面に光を照射する光源を設け、前記水平方向前面から出射する光の光源と、前記滑り止め板側の上面から出射する光の光源を、共通の光源とした構成のものが見られる。
また、特許文献2においては、階段の踏面とその立ち上がり面との境であるコーナ部に、そのコーナ部の長手方向へ軸線が沿うように固定される表示装置であって、透光性を有し且つ、幅方向に反射光を放出する反射手段が設けられた透明または半透明の或いは乳白色の細長い本体と、その本体の長手方向両端に固定されて、その本体の軸線方向に投光する一対のLEDと、その軸線方向を除きLEDの外周を被嵌する非透光性の光源被蔽体とを具備する構成のものが見られる。
特開2003−141928号公報 特開2004−092238号公報
特許文献1に記載の構成においては、一の光源から上方及び側方の二方向に発光することを可能としており、光源を発光させるための電源と、電源と光源とを結ぶ配線については、発光ダイオードが設けられたPC基板の幅方向の一端に配線が設けられ、配線は、階段の一側または両側の側壁の内部で接続されるようになっているため、取付施工には大変な手間がかかるものとなっている。
また、特許文献2に記載の構成においては、リード線は光源被蔽体の下面側に導かれ、滑り止め体の溝状部に嵌着固定されるようになっているため、配線空間が狭く、太い配線等は通すことができないものとなっている。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、施工を容易とし、且つ大容量の配線空間を可能とした照明付き階段用すべり止めの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本考案に係る照明付き階段用すべり止めは、階段の段鼻部を覆うと共に、発光部が設けられる階段用すべり止めであって、階段面に固定される金台と、金台の上面に形成される係合溝に嵌合・固定されるすべり止め材とよりなり、金台の前面には、光源と光源からの発光光を伝達する導光材と、光源に接続される配線とを収容する収容空間を有すると共に、金台の収容空間において、光源及び導光材を収容する空間と配線を収容する空間との間に、隔壁を設けて分離するようにしたことを特徴とする(請求項1)。このように、金台の収容空間において、光源及び導光材を収容する空間と配線を収容する空間との間に、隔壁を設けて分離するようにすることで、特に配慮せずに施工しても、透光性のある導光材から、配線が透けて見えてしまうようなことがなくなる。
また、階段の蹴上げ面及び踏み面の幅方向両隅部には、端部用金台及び端部用カバー材からなる端部材が設けられ、端部用金台には配線収容空間が形成されており、すべり止めの収容空間と端部材の配線収容空間とは、相互に連通していることが好ましい(請求項2)。こうすることで、配線は金台に設けられる収容空間と、端部用金台の配線用収容空間という大容量の配線収容空間に収容すれば良く、更に金台及び端部用カバー材により隠蔽されるため、外観美麗かつ施工容易とすることができる。
更に、端部材の端部用金台のうち、踏み面に設けられる端部用金台は、階段の段鼻部よりも突出し、且つすべり止めの前面までは突出しない状態で設けられると共に、蹴上げ面に設けられる端部用金台は、その上端部がすべり止めの配線収容空間の下端面とほぼ同一となるように設けられ、端部用金台の幅方向すべり止め側の端部は、前記すべり止めの配線収容空間と連通すべく、配線挿通部が設けられるようにし(請求項3)、端部材の長手方向両端部には、端部材及び端部用カバー材を覆うように取付けられる出隅カバー材が設けられる(請求項4)ようにすることで、配線量が多くても支障なく通線でき、端部用金台が階段の段鼻部よりも突出し、出隅カバー材が載置されるように設けられ、取付を確実なものとすることができる。
また、出隅カバー材は、端部用金台に形成される固定用溝内に挿入固定される突出部が設けられ、突出部と出隅カバー材仕上面とは互いにリブで連結される(請求項5)ようにすることで、出隅カバー自体の強度を増すことができる。
本考案によれば、上記のように構成されていることから、以下のような効果が期待できる。
(1)すべり止めの金台に配線収容空間を設けたことにより、導光材の両端に光源が必要とされる場合でも、金台内を通線できるので配線工事を容易に行うことができる。また、端部用金台及び端部用カバー材を階段の両隅に設けることにより、施工場所の電源の都合に合わせて左右いずれの端部用金台も利用可能とすることができる。
(2)配線収容空間を、光源等の収容空間と隔離することにより、導光材から配線が透けて見えるのを防止することができる。
(3)踏み面に設けられる端部用金台を、階段の段鼻部よりも突出して形成することにより、出隅カバー材の大部分が突出部に載置された状態となり、出隅カバー材の取付強度を増大させることができ、出隅カバー材を踏みつけた際に出隅カバー材が脱落するのを防止することができる。
(4)出隅カバー材の突出部と仕上面との間にリブを設けることにより、突出部にかかる力を分散し、カバーの破損を防止することができる。
本考案に係る照明付き階段用すべり止めの設置状態を示す斜視図である。 本考案に係る照明付き階段用すべり止めの各部材が組み込まれ、配線された状態を示す斜視図である。 本考案に係る照明付き階段用すべり止めにおいて、図2の反対端側の状態を示す斜視図である。 本考案に係る照明付き階段用すべり止めの施工状態における縦断面図である。 本考案に係る照明付き階段用すべり止めにおける出隅カバー材の取付状態を示す斜視図である。 本考案に係る照明付き階段用すべり止めの階段と座席とを仕切る端部配線材と各仕上材との納まりを示す断面図であり、(a)は階段、座席共に仕上材にタイルカーペットを用いた場合、(b)は階段にタイルカーペット、座席にPタイルを用いた場合を示す。 本考案の実施例2に係る照明付き階段用すべり止めの各部材が組み込まれ、配線された状態を示す斜視図である。 本考案の実施例2に係る照明付き階段用すべり止めにおいて、図7の反対端側の状態を示す斜視図である。 本考案の実施例2に係る照明付き階段用すべり止めの施工状態における縦断面図である。 本考案の実施例2に係る照明付き階段用すべり止めの階段と座席とを仕切る端部配線材と各仕上材との納まりを示す断面図であり、(a)は階段、座席共に仕上材にじゅうたんを用いた場合、(b)は階段にじゅうたん、座席にPタイルを用いた場合を示す。
以下に、本考案に係る照明付き階段用すべり止めの実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
本考案に係る照明付き階段用すべり止め1は、図1ないし図6に示すように階段Kの段鼻部K1を覆うように図示しないアンカーボルトにより固定される金台11に形成されるすべり止め材取付溝111に、すべり止め材12を嵌合固定して設けられる。階段Kのその他の部分には、タイルカーペット等の床仕上材Cが貼付される。踏み面K2に貼付される仕上材Cの段鼻部K1側端部は、金台11の仕上材載置部112に載置するように設けられ、また、蹴上げ面K3に貼付される仕上材Cの上端は、金台11の前端部下端に設けられる、仕上材端部隠し片113にのみ込まれるようにして設けられる。これにより、照明付き階段用すべり止め1と仕上材Cとの境界をきれいに納めることができるようになっている。
更に、図2ないし図5に示すように、金台11の前面には、前垂片114が階段Kの段鼻部K1より離れて設けられ、前垂部114の裏側空間、すなわち前垂片114と段鼻部K1との間には、垂直基部115が形成され、前垂部114と垂直基部115、及び水平基部116により囲まれる空間に発光部収容溝117及び配線収容空間118が形成されている。また、前垂部114と仕上材端部隠し片113との間には、発光用間隙119が設けられている。
発光部収容溝117には、水平方向に長手通しに設けられる角柱状の蹴上げ面側導光材13と、その両端部に設けられる光源15が収容される。更に適宜間隔をおいて、円柱状の踏み面側導光材14が、下端部を蹴上げ面側導光材13に密接するように設けられる。金台11及びすべり止め材12の対応箇所には、踏み面側導光材14の直径よりもやや大きい貫通孔11a,121が形成され、踏み面側導光材14の上端面はすべり止め材12の上面よりもやや低くなるように形成されている。これは、踏み面側導光材14が突出していると、階段K歩行時に引っ掛かり違和感を感じるのを防止すると共に、踏圧による損傷を防ぐためである。
蹴上げ面側導光材13は、前記の通り角柱状に形成されたアクリル棒材であって、金台11の垂直基部115側面のみつや消しとし、残りの5面は光沢面としている。これにより、光源15からの入射光がつや消し面に反射して、反対面側、すなわち金台11の発光用間隙119側から発光する。また、踏み面側導光材14は、円柱状に形成された軟質のアクリル棒材である。蹴上げ面側導光材13の上面に密着させることで、下端部から上端部に向けて光を伝達する。
蹴上げ面側導光材13の両端に設けられる光源15は、屋外での使用も考慮して、ASA等耐候性を有する合成樹脂製のケース151の内部に、LED及び配線が実装された基板材152を嵌合状態としたものである。ケースは内面の寸法が蹴上げ面側導光材13の外形寸法よりも若干大きい筒状に形成され、一端からは配線153を出し、他端は蹴上げ面側導光材13の端部に係合される。
この光源15を蹴上げ面側導光材13の両端に設けることで、十分な光量を得ることができ、幅の広い階段Kであっても光が減衰して中央が暗くなるようなことはない。また、蹴上げ面側導光材13として、アクリルの棒材の一面(前述のつや消し加工面と同一面)にレーザー加工を施して一定の模様等を形成し、その部分のみ発光するものを使用する場合には、発光面積が狭くなり光の減衰が少ないので、光源は片側のみでも良い。この場合、蹴上げ面側導光材13の他端には、光源15のケース151内に基板材152の代わりに鏡(図示無し)を取付けたものを用い、光源15からの光を反射するように設けられる。
本考案に係る照明付き階段用すべり止め1が設けられる階段Kには、光源15に電源Pを供給するための配線2を通すべく、端部配線材3が設けられる。端部配線材3は、端部金台31と、端部用カバー材32と、出隅カバー材33と、入隅カバー材34とから構成される。
端部金台31は、図6に示すように、アルミニウムの押出形材により設けられる長尺材である。端部金台31は、階段Kの踏み面K2、蹴上げ面K3共に設けられ、連続した配線収容空間を提供する。端部金台31は、すべり止め1の金台11と同じく、図示しないアンカーボルトにより階段面(K2,K3)に固定されている。階段面(K2,K3)に接する板状の基部311と、基部311の幅方向両側に立設する壁部312と、基部311の中央に立設する仕切部313と、より構成される。壁部312の上端には、幅方向内方に突出する係止用条314が、長手通しで形成される。また、仕切部313は、上端に水平片315が形成される。基部311中央に、仕切部313が形成されることにより、壁部312と仕切部313とで仕切られる2つの溝状の空間を、一方は配線収容溝316、他方は端部金台31自体や、後述する出隅カバー材33をアンカー固定するための固定用溝317として使用することができるようになっている。図示にあっては、すべり止め1側を配線収容溝316として用いている。
端部金台31の取付けにおいては、踏み面K2上では一端を階段Kの段鼻部K1よりも突出し、かつすべり止め1の前端までは突出しない位置とし、他端を踏み面K2の次の上段側蹴上げ面K3よりはやや短い位置とされるように設けられる。更にこの突出部318の配線収容溝側316に、すべり止め1の金台11に設けられる配線収容空間118と連通するように配線挿通部319を形成すると、端部金台31を通る配線2から光源15に分岐する配線2を、容易に通線することができ、施工が容易となる。この実施形態においては、突出した端部金台31の配線収容溝316側を、斜めに切断している。また蹴上げ面K3上では、両端とも蹴上げ面K3よりも短い位置となるように設けられる。
端部金台31の上面には、仕上材として端部用カバー材32が設けられる。端部用カバー材32は、ABS等の合成樹脂製であり、板状の主部321と、主部321の幅方向両端部に延設される仕上材押え片322と、主部321の下面から下方に延設される一対の垂直片323とから構成され、垂直片323の下端には、係止突条325が長手通しに形成される。一対の仕上材押え片322の内、外側、すなわちすべり止め1から離れる側の仕上材押え片322は、内側の仕上材押え片322よりも長く形成され、その途中に補助脚部326が形成される。補助脚部326は、外側の仕上材押え片322と直交するように設けられ、下端部が外側の仕上げ材押さえ片322と同一面内に位置するようにされている。
垂直片323に形成される係止突条325と、端部金台31に形成される係止用条314とを係合させることで、端部用カバー材32は固定される。この時、主部321の下面が端部用カバー材32の水平片324と当接するように設けられることで、端部用カバー材32の上を歩行した際も、へこむようなことはなく、確かな歩行感を得ることができるようになっている。
端部用カバー材32の幅方向両端部には、カーペット等の仕上材Cが敷かれているため、仕上材Cの端部C1を覆い、見栄えを良くするために、仕上材押え片322が利用される。劇場や映画館等の階段Kは、多くが座席Sのブロックの間に設けられるようになっており、階段Kと座席Sブロックの床面とで、仕上材Cを変えることもある。
一般的な映画館などでは、施工性の良さやコスト面から、階段K側にタイルカーペットC2を敷き詰め、座席S側には同じくタイルカーペットC2を敷き詰めるか、プラスチックタイルC3(以下、「PタイルC3」)を敷き詰めることが多い。タイルカーペットC2とPタイルC3の使い分けとしては、歩行音(PタイルC3は硬質のため、底の硬い靴では歩行音が発生しやすく、映画等上映時に邪魔になるおそれがある)や汚れ(タイルカーペットC2は織物のため、汚れがつきやすい)を考慮して、使用環境に合致したものが選択される。
階段K側と座席S側とで、同じ仕上材Cを使用する場合には、仕上材押え片322の長さが同一とされた端部用カバー材32を用いれば良い。また、階段K側と座席S側とで、厚さの異なる仕上材Cを使用する場合には、仕上材押さえ片322の長さを厚い仕上材Cの分、短くした端部用カバー材32を用いれば良い。この時、長い側の仕上材押え片322は踏圧により変形するおそれがあるが、内部に分岐するように設けられる補助脚部325により補強されているため、使用上問題はない。これにより、階段K、座席S下部床面いずれにおいても、仕上材Cの端部C1をきれいに納めることが可能となる。
端部金台31及び端部用カバー材32によっても、出隅部(段鼻部K1)及び入隅部K4については隙間があいてしまい、外観上はもちろんのこと、機能的にも問題である。そこで出隅用カバー材33及び入隅用カバー材34を取付けるようになっている。
出隅用カバー材33は、図5(b)に示すように、ABS等の合成樹脂製であって、インジェクション成型により形成される。基本的には踏み面K2側の水平部331と、蹴上げ面K3側の前垂部332とから構成されている。水平部331は、階段奥側(段鼻部K1から離れる側)端部に徐々に厚さが薄くなるように形成される。これは、すべり止め材12上面と、端部用カバー材32上面とで、高さに差があるため、この差を吸収するためである。また、水平部331下面から、端部金台31の係止用条314と係合する、係止突片333が一対設けられる。水平部331は大部分が、段鼻部K1より突出して設けられた端部金台31の上に載置状態で設けられる。
前垂部333は、金台11の前垂片114よりもやや大きい径の円弧状に形成され、下端部は垂直状に形成される。図5(a)に示すように、前垂部333内方面からは、階段K奥側に向けて水平板状の突出部334と、垂直板状の蹴上げ面側補強片335がそれぞれ形成される。突出部334は、端部金台31の固定用溝317の幅とほぼ同一に形成され、固定用溝317に挿入され、アンカー固定される。出隅カバー材33は、端部金台31の係止用条314との係合の他、このアンカー固定のみで固定されているため、歩行の際、出隅カバー材33を踏まれると、突出部334には大きな力がかかり、破断してしまう危険性がある。そのため、水平部331の下面から突出部334の上面にかけてつなぐように、336を形成している。前記した通り、端部金台31上に載置されるように設けられるのと総合して、出隅カバー材33は踏まれても容易に脱落するようなことはない。なお、蹴上げ面側補強片335は、前垂部332を補強するために突出される。また、水平部331、前垂部332共に、外側端(すべり止め1から離れる側)には、端部カバー材32と同じく仕上材押え片337が形成される。内側は、すべり止め1の端部を覆うように設けられるため、平面状である。
入隅カバー材34は、低密度ポリエチレン等の合成樹脂製であって、インジェクション成型により形成される。出隅カバー材33よりも、やや軟質に形成されている。これは、階段Kによって蹴上げ面K3の傾斜角は様々であり、変形することによりこれに対応するためである。入隅カバー材34は、水平片341及び垂直片342とで略直角状に形成されている。幅方向両端部には、仕上材押え片が形成されており、外側端の方が長く、内側端の方が短く形成される。踏み面K2側、蹴上げ面K3側共に、端部用カバー材32の端部を入隅カバー材34で覆うようにして、重なった部分を接着固定する。これにより、踏み面K2側の端部用カバー材32が歩行に伴い平行に移動してしまうのを防止する。
入隅カバー材34の内側面には、水平片341及び垂直片342から端部用カバー材32の係止突条333に係合する係止突条346が形成される。また係止突条346の中間には、補強条347が形成され、端部用カバー材32の水平片324に当接するように設けられている。
次に、本考案に係る照明付き階段用すべり止め1の配線2について説明する。前述の通り、段鼻部K1にはすべり止め1が、階段Kの両端部には端部配線材3が、それぞれ設けられている。まず電源Pであるが、本考案の光源15に用いられるLEDは、DC(直流)12ボルトで点灯するように設計されているので、商用電源(AC(交流)100ボルト)から変換する必要がある。
例えば映画館においては、映写室内に電源ボックスP1(変換器)を設置して、DC12ボルトを供給する主配線2をシアター内の階段Kの数だけ分岐させる。この主配線2は、+線と−線の2本からなり、端部配線材3内に通線する。
この主配線2と、本考案に係る照明付き階段用すべり止め1の光源15から延びている配線153とを結線する。各光源15は、主配線2に対して並列に結線される。図2及び図3に示すように、端部金台31の配線収容溝316に収容された主配線2を、すべり止め1付近で圧着スリーブ21を用いて分岐させ、光源15からの配線153と結線する。この実施形態においては、1つのすべり止め1に2個の光源15を用いるので、分岐が2つ形成される。主配線2に近い側の光源15についてはそのまま発光部収容溝117に配線し、遠い側の光源15については分岐された配線2を配線収容溝118を通すように設ける。発光部収容溝117と配線収容溝118とは、隔壁11fにより分離されているので、蹴上げ面側導光材13が透明であっても配線2が透けて見えることはない。
必要に応じて、電源ボックスP1に調光機能を持たせれば、照明点灯時や非常時には最大の明るさで点灯させ、映画上映時などは支障のない程度に暗くするなどの操作が可能となる。
本考案に係る照明付き階段用すべり止め1の、他の実施例について説明する。なお、実施例2の構成の内、先に説明した実施例1と同様の構成については、符号を同じくして説明を省略する。
実施例2は、図7ないし図10に示されるもので、仕上材CとしてじゅうたんC4を用いる場合の構成である。じゅうたんC4は、実施例1において用いられるタイルカーペットC2よりも毛足が長く、厚いため、各部において部材の寸法等が変更されている。
まず、金台11’について、実施例2においては、仕上材Cの厚さに対応すべく、かさ上げ用空隙条11eが形成される。これにより、階段K面からすべり止め材取付溝111までの高さが高く形成される。かさ上げ用空隙条11eを中空としたのは、材料の使用量を低減させるためである。また、すべり止め材取付溝111の後端部に隣接して、仕上材押え条11bが形成される。仕上材押え条11bは、すべり止め材取付溝111の後端部から水平に延設される水平片11cと、水平片11cの後端から斜め下方に延設される斜行片11dとよりなる。斜行片11dの先端部によりじゅうたんC4の端部を有効に押さえ付けることができる。
金台11’の全高が高くなったことに伴い、端部金台31’の高さも高く形成されている。端部金台31’に係合して取付けられる、端部用カバー材32については、実施例1と同様のものを用いている。
実施例1でも説明したように、仕上材Cの種類により使用する端部用カバー材32を変更する。実施例2では、階段K側にはじゅうたんC4が敷き詰められ、座席S側には階段K側と同じくじゅうたんC4か、PタイルC3が敷き詰められる。座席S側と階段K側とで同じ厚さの仕上材Cを用いる場合には、仕上材押え片322の長さが同一のもの、座席S側の仕上材Cの厚さが薄いものには、仕上材押え片322の長さが長く、かつ補助脚部326が設けられたものを用いる。
じゅうたんC4を敷き詰める手順としては、まず階段K面にフェルト等の下地材C5を貼着する。図9に示す通り、下地材C5が貼着される範囲は、踏み面K2側は金台11’の仕上げ材載置部112の後端縁付近まで、蹴上げ面K3側は金台11’の仕上材端部隠し片113に掛かる程度である。更に、仕上げ材載置部112上に、グリッパーC6を固定する。グリッパーC6は、長さ1.2m、幅2cm程度の細長い板状の本体C61上面に、金属製のピンC62が多数突出したもので、じゅうたんC4の端部をこのピンC62に引っ掛けるようにして、じゅうたんC4のズレを防止するものである。最後にじゅうたんC4を敷き詰める。踏み面K2側の端部を仕上材押え条11bに、蹴上げ面K3側の端部を仕上材端部隠し片113に、それぞれ飲み込ませるようにすると、じゅうたんC4とすべり止め1とが連続的に見えるように施工することができ、外観美麗である。
C 仕上材
K 階段
P 電源
S 座席
1 階段用すべり止め
11 金台
12 すべり止め材
13 蹴上げ面側導光材
14 踏み面側導光材
15 光源
2 配線
3 端部配線材
31 端部金台
32 端部用カバー材
33 出隅カバー材
34 入隅カバー材

Claims (5)

  1. 階段の段鼻部を覆うと共に、発光部が設けられる階段用すべり止めであって、
    階段面に固定される金台と、該金台の上面に形成される係合溝に嵌合・固定されるすべり止め材とよりなり、
    前記金台の前面には、光源と該光源からの発光光を伝達する導光材と、光源に接続される配線とを収容する収容空間を有すると共に、
    前記金台の前記収容空間において、前記光源及び前記導光材を収容する空間と配線を収容する空間との間に、隔壁を設けて分離するようにしたことを特徴とする、照明付き階段用すべり止め。
  2. 階段の蹴上げ面及び踏み面の幅方向両隅部には、端部用金台及び端部用カバー材からなる端部材が設けられ、該端部用金台には配線収容空間が形成されており、
    前記すべり止めの収容空間と前記端部材の配線収容空間とは、相互に連通していることを特徴とする、請求項1記載の照明付き階段用すべり止め。
  3. 端部材の端部用金台のうち、踏み面に設けられる端部用金台は、階段の段鼻部よりも突出し、且つすべり止めの前面までは突出しない状態で設けられると共に、蹴上げ面に設けられる端部用金台は、その上端部がすべり止めの配線収容空間の下端面とほぼ同一となるように設けられ、端部用金台の幅方向すべり止め側の端部は、前記すべり止めの配線収容空間と連通すべく、配線挿通部が設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載の照明付き階段用すべり止め。
  4. 端部材の長手方向両端部には、端部材及び端部用カバー材を覆うように設けられる出隅カバー材が設けられていることを特徴とする、請求項1ないし3記載の照明付き階段用すべり止め。
  5. 前記出隅カバー材は、端部用金台に形成される固定用溝内に挿入固定される突出部が設けられ、該突出部と前記出隅カバー材仕上面とは互いにリブで連結されていることを特徴とする、請求項1ないし4記載の照明付き階段用すべり止め。
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