JP7263137B2 - 照明手摺 - Google Patents
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Description
しかし、LED光源の眩しさを軽減するために、照明手摺のLED光源の輝度を下げると、照明として十分な明るさを確保できない。
第1の特徴によれば、光透過層と遮光層とが交互に積層されたルーバー部により光の出射方向が制限されるため、視野範囲外から手摺笠木の開口部を見たときはLED光源の光が直接目に入らず、通行人が感じる不快な眩しさを防止することができ、加えて、視野範囲では十分な明るさで照明することができる。
第2の特徴によれば、階段の踏面にLED光源の出射光軸を向けることで、十分な明るさで照明することができる。
第3の特徴によれば、開口部の長手方向に対して直交に配置された遮光層により、照明カバーから手摺笠木の長手方向に出射する光が遮蔽されるため、通行人が照明手摺を低位置から見上げた際に、LED光源の光が直接目に入るのを防止することができる。具体例としては、第3の特徴を備えた本発明は、階段、傾斜路など高低差のある場所に設置されると、より効果的である。
本発明の第4の特徴は、前記照明手摺は階上廊下の光透過性を有する壁面にブラケットによりに設置され、前記LEDモジュールの隣り合う前記LED光源は、これらを通る仮想鉛直面に対して、当該LED光源の出射光軸が前記階上廊下の床面側に向かうように前記壁面側に傾いて配置されていること、を特徴とする。
第4の特徴によれば、廊下の床面にLED光源の出射光軸を向けることで、十分な明るさで照明することができる。
第5の特徴によれば、開口部の長手方向に対して平行に配置された遮光層により、照明カバーから手摺笠木の幅方向に出射する光が遮蔽されるため、通行人が照明手摺を低位置から見上げた際に、LED光源の光が直接目に入ることを防止できる。具体例としては、第5の特徴を備えた本発明は、階段、傾斜路、吹き抜けなど高低差のある場所において光透過性を有する壁面(例えば、ガラス壁等)に設置されると、より効果的である。
第6の特徴によれば、LED光源の光を階段の踏面や廊下の床面に向けることができるため、通行人が照明手摺を低位置から見上げた際に、LED光源の光が直接目に入ることをより効果的に防止できる。
第7の特徴によれば、照明カバーにおいてLED光源の光が透過する視野範囲を制限しつつ、視野範囲では、LED光源からの光を遮光層で遮ることなく効率よく透過することができ、より明るく照らすことができる。
本発明の第8の特徴は、前記手摺笠木の前記凹部内に固定されるレール部材と、前記レール部材に保持されるハウジングとを備え、前記ハウジングは、前記LEDモジュールを収容するLEDモジュール保持部と、前記照明カバーにより閉塞される投光用開口部とを備えていること、を特徴とする。
これによれば、光拡散板によりLED光源からの光が拡散される結果、光が面状に広がり拡散されるため、照明カバーにおいて複数のLED光源の光が点々と見えることを軽減できる。
図1に示すように、第1例の照明手摺10は、階段及び階上廊下の壁面W1に設置されており、また、第2例の照明手摺100は、階上廊下の光透過性を有するガラスフェンスG及び壁面W2に設置されている。
図2に示すように、第1例の照明手摺10は、壁面W1に所定の間隔をおいて取り付けられるブラケット20に支持され、階段及び階上廊下の壁面W1に固定される。図3に示すように、ブラケット20は2本の棒体をL字状に連結した形状であり、ビス等により壁面W1に固定される。ブラケット20の上端に支持部材21が連結され、この支持部材21の上にネジ等によって手摺笠木30が固定される。
手摺笠木30は、ステンレス等の金属板の折り曲げ加工により、下方に開口した凹部31を有する略筒状に形成されている。
図4に示すように、照明ユニット50は、LEDモジュール40と、LEDモジュール40及び電気ケーブル51を収容するハウジング60と、ハウジング60の投光用開口部69を閉塞する照明カバー80を備えている。
図4に示すように、プリント基板42の長手方向一端側には、陽極側および陰極側の2本のリード線52がプリント基板42にプリントされる電気回路に接続されてプリント基板42から引き出され、これらのリード線52を給電用の電気ケーブル51に結線させることによりLED光源41に給電できるようになっている。
なお、LED光源41の配置間隔は光量等を考慮して適宜決定される。
ルーバー部81の厚み(図6(b)の左右方向)は、0.1~2.5mm程度が好ましい。 光透過層82の厚み(図6(b)の上下方向)は、0.05mm~0.3mm程度が好ましく、遮光層83の厚み(図6(b)の上下方向)は、0.005mm~0.05mm程度が好ましい。
まず、施工現場において、ブラケット20間の間隔に合わせて照明ユニット40、レール部材66、照明カバー80、光拡散板90を切断し、また、電気ケーブル51を手摺笠木30の全長よりやや長くなる程度に切断する。
最後に、電気ケーブル51の両端を適宜の穴を通して壁面W1の内側に引き出すなどし、電源制御部を介して商用電源やバッテリーに接続すれば、照明手摺10が完成する。
さらに、LEDモジュール40と照明カバー80との間に光拡散板90を設けたので、光拡散板90によりLED光源41からの光が拡散されるため、照明カバー80において複数のLED光源41の光が点々と見えることを軽減できる。
第2例の照明手摺100は、第1例の照明手摺10と照明カバー80のみが相違し、その他については同一の構成である。以下、第2例について、第1例と同一の構成については、その詳細は第1例の説明を援用する。
第2例の照明カバー110は、図8及び図9に示すように、第2例のルーバー部111は、光透過層112と遮光層113とが手摺笠木30の開口部32の幅方向に交互に配置されると共に、遮光層113が開口部32の長手方向に対して略平行に配置されている。
ルーバー部111の厚み(図9の上下方向)は、0.1~2.5mm程度が好ましい。 光透過層112の厚み(図9の左右方向)は、0.05mm~0.3mm程度が好ましく、遮光層113の厚み(図9の左右方向)は、0.005mm~0.05mm程度が好ましい。
第2例では、図8及び図9に示すように、ルーバー部111の遮光層113は、隣り合うLED光源41を通る仮想鉛直面Sに対して傾くように配置されており、遮光層113とLED光源41の出射光軸Pとが略平行となっている。即ち、第2例においては、図9に示すように、光透過層112と遮光層113とが、LED光源41の出射光軸Pと略平行となっている。
本実施形態では、ブラケット20を利用して照明手摺10,100を壁面等に取り付ける場合を示したが、階段や傾斜路等に複数の手摺支柱を立設し、これらの手摺支柱に照明手摺10,100を架設することも可能である。この場合には、電気ケーブル51を手摺支柱を介して階段の下方のスペースなどに引き出した上で、商用電源等に接続すればよい。また、本実施形態では、ハウジング60とレール部材66が別体となっているが、ハウジングとレール部材とを一体に成形してもよい。
20 ブラケット
21 支持部材
30 手摺笠木
31 凹部
32 開口部
40 LEDモジュール
41 LED光源
42 プリント基板
43 収容チューブ
50 照明ユニット
51 電気ケーブル
52 リード線
60 ハウジング
61 LEDモジュール保持部
62 ケーブル保持部
63 ガイド壁
64 係止爪
65 係止片
66 レール部材
67 弾性係止片
68 鍔部
69 投光用開口部
70 照明カバー装着溝
71 光拡散板装着溝
80,110 照明カバー
81,111 ルーバー部
82,112 光透過層
83,113 遮光層
84,114 プラスチックフィルム
90 光拡散板
91 連結補助部材
W1,W2 壁面
G ガラスフェンス
P 出射光軸
S 仮想鉛直面
Claims (4)
- 下方に開口する凹部が長手通しに設けられた手摺笠木と、前記手摺笠木の凹部内に複数のLED光源が並列に配置されたLEDモジュールと、前記凹部の開口部に配置された帯板状の照明カバーとを備えた照明手摺であって、
前記照明カバーは、光透過層と遮光層とが前記開口部の長手方向または幅方向に交互に繰り返し配置されたルーバー部を備え、
前記ルーバー部は、前記光透過層と前記遮光層とが前記開口部の長手方向に交互に配置されると共に、前記遮光層が前記開口部の長手方向に対して略直交に配置されていることを特徴とする照明手摺。 - 前記照明手摺は階段に設置され、
前記LEDモジュールの隣り合う前記LED光源は、これらを通る仮想鉛直面に対して、当該LED光源の出射光軸が前記階段の踏面側に向かうように傾いて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の照明手摺。 - 下方に開口する凹部が長手通しに設けられた手摺笠木と、前記手摺笠木の凹部内に複数のLED光源が並列に配置されたLEDモジュールと、前記凹部の開口部に配置された帯板状の照明カバーとを備えた照明手摺であって、
前記照明手摺は階上廊下の光透過性を有する壁面にブラケットにより設置され、
前記LEDモジュールの隣り合う前記LED光源は、これらを通る仮想鉛直面に対して、当該LED光源の出射光軸が前記階上廊下の床面側に向かうように前記壁面側に傾いて配置され、
前記照明カバーは、光透過層と遮光層とが前記開口部の長手方向または幅方向に交互に繰り返し配置されたルーバー部を備え、
前記ルーバー部は、前記光透過層と前記遮光層とが前記開口部の幅方向に交互に配置されると共に、前記遮光層が前記開口部の長手方向に対して略平行に配置され、
前記ルーバー部の遮光層は、隣り合う前記LED光源を通る仮想鉛直面に対して傾くように配置され、
前記遮光層と前記LED光源の出射光軸とが略平行となっていることを特徴とする照明手摺。 - 前記手摺笠木の前記凹部内に固定されるレール部材と、前記レール部材に保持されるハウジングとを備え、
前記ハウジングは、前記LEDモジュールを収容するLEDモジュール保持部と、前記照明カバーにより閉塞される投光用開口部とを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の照明手摺。
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