JP3215661B2 - 対象物設置環境情報遠隔監視システム - Google Patents

対象物設置環境情報遠隔監視システム

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JP3215661B2
JP3215661B2 JP31802497A JP31802497A JP3215661B2 JP 3215661 B2 JP3215661 B2 JP 3215661B2 JP 31802497 A JP31802497 A JP 31802497A JP 31802497 A JP31802497 A JP 31802497A JP 3215661 B2 JP3215661 B2 JP 3215661B2
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康一 宮下
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株式会社風工学研究所
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A90/00Technologies having an indirect contribution to adaptation to climate change
    • Y02A90/10Information and communication technologies [ICT] supporting adaptation to climate change, e.g. for weather forecasting or climate simulation

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  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文化財や建築物等
の対象物の設置場所の環境を連続して観測し、その設置
場所の環境の変化を遠隔地で監視する技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】日照・
風・降水等に常にさらされている文化財や建築物等とい
った対象物の設置場所の温度、湿度、風(風向、風
速)、日照時間、大気中の窒素酸化物(NO、NO2
NOx)濃度、大気中の亜硫酸ガス(SO2 )濃度、降
水量、降水のpH等の環境測定値の連続観測を行ない、
観測データからいわゆる大気腐食の進行を監視すること
が行われている。このような監視を行なうシステムに
は、人員、費用等の効率を考えると、観測を無人化し、
多数の対象物の監視を一ヵ所で集中的に行なえるように
することが望まれている。
【0003】従来、このような観測自体は無人化されて
いたものの、観測データは観測場所の観測装置で例えば
MO(光磁気)ディスク等の可搬記憶媒体に保存し、定
期的に人の手によってその媒体を回収して監視場所まで
配送しており、その作業には大変な労力を要していた。
また、監視場所へこれらの観測データが到着するまでに
相当の日数を要していたために、嵐などの激しい環境に
さらされたときの対象物への影響を直ちに把握すること
は困難であった。一部ではこのような観測データを通信
回線を用いて回収することも行われてはいたが、保全・
管理する対象物の数の増加により、あるいは、監視場所
を対象物から遠距離に設置せざるを得ない場合などは、
通信回線の使用に伴う監視費用の高騰を招いてしまう問
題があった。
【0004】本発明の課題は、多数の対象物の設置環境
を連続観測してデータを取得し、そのデータを短時間・
低コストで監視場所に集中させることにより、少数の監
視場所による多数の対象物の効率的な監視を可能とする
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明のうち請求項1に記載の発明は、設置環境
観測装置から設置環境監視装置へ通信ネットワークを経
由して情報を伝送するシステムであって、前記設置環境
観測装置は、対象物の設置場所の環境に関する値を連続
して観測する連続観測手段と、前記連続観測手段で観測
した連続観測データを記憶する連続観測データ記憶手段
と、前記連続観測データ記憶手段に記憶する連続観測デ
ータを一定の時間間隔で統計解析処理する統計解析処理
手段と、前記統計解析処理手段で統計解析処理した観測
統計データを本文に含む電子メールを作成する電子メー
ル作成手段と、前記電子メール作成手段で作成した電子
メールを前記通信ネットワークへ送出する電子メール送
出手段と、を有し、前記設置環境監視装置は、前記設置
環境観測装置より送出した電子メールを前記通信ネット
ワークから受信する電子メール受信手段と、前記電子メ
ール受信手段で受信した電子メールから該電子メールの
本文に含まれる観測統計データを抽出する観測統計デー
タ抽出手段と、前記観測統計データ抽出手段で抽出した
観測統計データを記憶する観測統計データ記憶手段と、
前記観測統計データ記憶手段に記憶した観測統計データ
を出力する観測統計データ出力手段と、を有し、前記連
続観測データ記憶手段は、デュアルポートRAMであっ
て、前記連続観測手段で観測した連続観測データ前記
デュアルポートRAMの有する一方のポートから書き込
まれて該連続観測データを記憶し、該デュアルポートR
AMの有する他方のポートから前記統計解析処理手段で
統計解析処理するための該連続観測データが読み出さ
れ、且つ、該デュアルポートRAMへのメモリアクセス
は、該連続観測データの書き込みのためのものが、該連
続観測データの読み出しのためのものよりも優先され
る、対象物設置環境情報遠隔監視システムを提供する。
この発明により、連続観測された連続観測データを設置
環境観測装置で統計解析処理したデータを伝送するため
その伝送データ量は減少し、また、その統計解析処理さ
れた観測統計データはこれを本文とする電子メールとし
て設置環境監視装置に伝送されるので、通信ネットワー
クを連続して占有する必要はなくなり、結果として通信
回線の使用時間が短くなるのでコストダウンが図れるこ
ととなる。また、設置環境観測装置での観測結果が設置
環境監視装置に表示されるまでに要する時間は、統計解
析処理手段の処理時間間隔と電子メールの伝送に要する
時間が支配的であるが、これらの時間は従来の人手によ
る観測データの回収・配送に要する時間から大幅に短縮
されるようになる。ここで、デュアルポートRAMと
は、2ポートRAMとも呼ばれ、主にマルチプロセッサ
システムなどに使用され、単一のメモリセルアレイと2
組の入出力回路を有し、メモリセルの記憶内容を2つの
異なる外部回路で共有できるような入出力制御を行なう
メモリデバイスである。この構成によって、統計解析処
理手段による統計解析処理の実行が、連続観測手段で観
測した連続観測データの記憶動作に対して、データ記憶
の欠落などの影響を与えることが防止できるようにな
る。
【0006】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、前記通信ネットワ
ークは、インターネットであることを特徴としている。
そして、この構成によって、統計観測データを本文に含
む電子メールを現在全世界的に普及しつつあるインター
ネットを経由して伝送するため、インターネット上では
単なる電子メールの伝送に過ぎないのでインターネット
に及ぼす影響はなく、また、伝送距離によって通信コス
トの高騰する関係は崩れ、日本国内はもとより、海外に
設置されている対象物の監視をも低コストで行なうこと
ができるようになる。
【0007】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、前記対象物は、文
化財若しくは建築物であることを特徴としている。この
発明は、観測対象を文化財若しくは建築物の設置環境に
限定した設置環境観測装置を提供するものである。
【0008】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、前記連続観測手段
は、対象物の設置されている環境の風向、風速、温度、
湿度のうちの少なくともいずれか1つ以上の連続する観
測を含むことを特徴としている。この発明は、設置環境
観測装置の連続観測手段としての観測項目を列挙したも
のである。
【0009】
【0010】また、本発明のうち請求項に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、前記電子メール作
成手段は、他の観測機器によって観測される前記対象物
の設置されている環境に関する他の観測統計データを、
前記統計解析処理手段で統計解析処理した観測統計デー
タと共に本文に含む電子メールを作成することを特徴と
している。そして、この構成によって、設置環境観測装
置自体に観測機能を有していない観測項目を他の観測機
器に観測させ、その観測データの伝送をも電子メールに
より行なうことが可能となる。
【0011】また、本発明のうち請求項に記載の発明
は、請求項に記載の発明において、前記他の観測機器
によって観測される観測統計データは、日照時間、大気
中の窒素酸化物濃度、大気中の亜硫酸ガス濃度、降水
量、降水のpHのうちの少なくともいずれか1を含むこ
とを特徴としている。この発明は、他の観測機器による
観測項目を列挙したものである。
【0012】また、本発明のうち請求項に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、対象物の設置場所
の環境に関する値を連続して観測する第二連続観測手段
と、前記第二連続観測手段で観測した第二連続観測デー
タを記憶する第二連続観測データ記憶手段と、前記第二
連続観測データ記憶手段に記憶する第二連続観測データ
を一定の時間間隔で統計解析処理する第二連続観測デー
タ統計解析処理手段と、前記第二連続観測データ統計解
析処理手段で統計解析処理した第二観測統計データを前
記設置環境観測装置に送出する第二観測統計データ送出
手段と、を有する副環境観測装置を更に有し、前記設置
環境観測装置は、前記副環境観測装置の第二観測統計デ
ータ送出手段から送出される第二観測統計データを受信
する第二観測統計データ受信手段を更に有し、前記電子
メール作成手段は、第二観測統計データ受信手段の受信
する前記第二観測統計データを、前記統計解析処理手段
で統計解析処理した観測統計データと共に本文に含む電
子メールを作成することを特徴としている。そして、こ
の構成により、設置環境観測装置単体による観測では観
測データが不足してしまう場合や、観測する必要のある
複数の対象物が比較的近い場所に設置されている場合な
どは、設置環境観測装置を複数設置しなくても、副環境
観測装置を対象物の一部に設置することで同様の観測が
行なえるようになる。副環境観測装置は、設置環境観測
装置の機能の一部を有するものであるため、設置環境観
測装置よりも低コストで製造可能であり、また、観測デ
ータは設置環境観測装置の作成する電子メールの本文に
含ませるために通信コストが削減されるので、システム
全体のコスト削減に大きく寄与することができる。
【0013】また、本発明のうち請求項に記載の発明
は、請求項に記載の発明において、前記第二観測統計
データ送出手段は、前記第二観測統計データを無線伝送
路に送出することを特徴としている。そして、この構成
により、副環境観測装置と設置環境観測装置と間を通信
ケーブル等の有線伝送路によって接続することが不要と
なるため有線伝送路の設置コストが削減され、また、有
線伝送路の設置による景観への影響を防止することもで
きる。
【0014】また、本発明のうち請求項9に記載の発明
は、設置環境観測装置から設置環境監視装置へ通信ネッ
トワークを経由して情報を伝送するシステムであって、
前記設置環境観測装置は、対象物の設置場所の環境に関
する値を連続して観測する連続観測手段と、前記連続観
測手段で観測した連続観測データを記憶する連続観測デ
ータ記憶手段と、前記連続観測データ記憶手段に記憶し
た連続観測データを一定の時間間隔で統計解析処理する
統計解析処理手段と、前記統計解析処理手段で統計解析
処理した観測統計データを本文に含む電子メールを作成
する電子メール作成手段と、前記電子メール作成手段で
作成した電子メールを前記通信ネットワークへ送出する
電子メール送出手段と、を有し、前記設置環境監視装置
は、前記設置環境観測装置より送出した電子メールを前
記通信ネットワークから受信する電子メール受信手段
と、前記電子メール受信手段で受信した電子メールから
該電子メールの本文に含まれる観測統計データを抽出す
る観測統計データ抽出手段と、前記観測統計データ抽出
手段で抽出した観測統計データを記憶する観測統計デー
タ記憶手段と、前記観測統計データ記憶手段に記憶した
観測統計データを出力する観測統計データ出力手段と、
前記観測統計データ記憶手段に記憶する観測統計データ
をHTMLを用いて整形してHTMLのタグを含むHT
ML文書とする観測統計データ整形手段と、前記観測統
計データ整形手段により整形された観測統計データを、
前記設置環境監視装置と通信ネットワークを経由して通
信する情報端末へ伝送する観測統計データ伝送手段と、
を有する対象物設置環境情報遠隔監視システムを提供す
る。そして、この構成により、対象物の設置環境の監視
が設置環境監視装置だけでなく、設置環境監視装置と通
信ネットワークを経由して通信可能な情報端末からも行
なえるようになるので、設置環境監視装置の設置場所に
限定されない様々な場所で対象物の設置環境の監視が行
なえるようになる。
【0015】 ここで、HTMLとはハイパーテキスト・
マークアップ・ランゲージ(HyperText Markup Languag
e)の略であり、インターネット上のワールドワイドウ
ェブ(World Wide Web、WWWともいう)で使用される
ハイパーテキストを記述するために使用される標準的な
言語である。観測統計データをHTMLを用いて整形し
て伝送することで、インターネットのWWWを利用する
ための一般的なウェブブラウザ(Web Browser)を使用
して観測統計データを視認性よく表示することができる
ようになる。
【0016】また、本発明のうち請求項1に記載の発
明は、請求項に記載の発明において、前記通信ネット
ワークは、インターネットであることを特徴としてい
る。そして、この構成により、インターネット経由で観
測統計データを監視することができ、通信コストの削減
が可能となり、また、世界中でこのデータを低コスト且
つ迅速に利用することができるようになる。
【0017】また、本発明のうち請求項11に記載の発
明は、設置環境観測装置から設置環境監視装置へ通信ネ
ットワークを経由して情報を伝送するシステムであっ
て、前記設置環境観測装置は、対象物の設置場所の環境
に関する値を連続して観測する連続観測手段と、前記連
続観測手段で観測した連続観測データを記憶する連続観
測データ記憶手段と、前記連続観測データ記憶手段に記
憶する連続観測データを一定の時間間隔で統計解析処理
する統計解析処理手段と、前記連続観測手段の動作状態
を観測する動作状態観測手段と、前記統計解析処理手段
で統計解析処理した結果として得られる観測統計データ
と前記動作状態観測手段で観測した動作状態観測データ
とを本文に含む電子メールを、該統計解析処理手段によ
って該観測統計データが得られる毎に作成する電子メー
ル作成手段と、前記電子メール作成手段で作成した電子
メールを、該電子メール作成手段で該電子メールが作成
される毎に前記通信ネットワークへ送出する電子メール
送出手段と、を有し、前記設置環境監視装置は、前記設
置環境観測装置より送出した電子メールを前記通信ネッ
トワークから受信する電子メール受信手段と、前記電子
メール受信手段で受信した電子メールから該電子メール
の本文に含まれる観測統計データを抽出する観測統計デ
ータ抽出手段と、前記観測統計データ抽出手段で抽出し
た観測統計データを記憶する観測統計データ記憶手段
と、前記観測統計データ記憶手段に記憶した観測統計デ
ータを出力する観測統計データ出力手段と、を有する対
象物設置環境情報遠隔監視システムを提供する。そし
て、この構成により、連続観測手段が正常に動作してい
るか否かを判断するために必要なデータをも設置環境監
視装置に伝えることができるようになり、連続観測手段
の点検などの労力が軽減できるので、装置の維持コスト
の低減が可能となる。
【0018】また、本発明のうち請求項1に記載の発
明は、請求項1に記載の発明において、前記設置環境
監視装置は、前記電子メール受信手段で受信する電子メ
ールの本文に前記設置環境観測装置の動作状態観測手段
の観測した動作状態観測データを含むときに、該動作状
態観測データを抽出する動作状態観測データ抽出手段
と、前記動作状態観測データ抽出手段の抽出した動作状
態観測データが前記設置環境観測装置の連続観測手段の
異常動作を示すものであるときに、該動作状態観測デー
タを表示する動作状態観測異常データ表示手段と、を更
に有することを特徴としている。そして、この構成によ
り、遠隔地に設置されている設置環境観測装置の連続観
測手段の動作異常の発生を迅速に設置環境監視装置のオ
ペレータに伝えることができるようになり、観測データ
に疑義があることの認識を得ることが可能となる。ま
た、設置環境観測装置の点検・修理作業に早急に取り掛
かることができるようになるので、連続観測データの欠
落等の問題が短期間で解消することも期待できる。
【0019】また、本発明のうち請求項1に記載の発
明は、請求項1に記載の発明において、前記設置環境
監視装置は、前記動作状態観測データ抽出手段の抽出し
た動作状態観測データを前記設置環境監視装置と通信ネ
ットワークを経由して通信する情報端末へ伝送する動作
状態観測データ伝送手段を更に有することを特徴として
いる。そして、この構成により、設置環境監視装置の設
置場所と異なる場所で設置環境観測装置の動作状態の監
視が行なえるようになる。
【0020】また、本発明のうち請求項1に記載の発
明は、請求項1に記載の発明において、前記通信ネッ
トワークは、インターネットであることを特徴としてい
る。そして、この構成により、インターネット経由で動
作状態観測データを監視することができ、通信コストの
削減が期待できる。
【0021】また、本発明のうち請求項1に記載の発
明は、設置環境観測装置から設置環境監視装置へ通信ネ
ットワークを経由して情報を伝送するシステムであっ
て、前記設置環境観測装置は、対象物の設置場所の環境
に関する値を連続して観測する連続観測手段と、前記連
続観測手段で観測した連続観測データを記憶する連続観
測データ記憶手段と、前記連続観測データ記憶手段に記
憶する連続観測データを一定の時間間隔で統計解析処理
する統計解析処理手段と、前記統計解析処理手段で統計
解析処理した観測統計データを本文に含む電子メールを
作成する電子メール作成手段と、前記電子メール作成手
段で作成した電子メールを前記通信ネットワークへ送出
する電子メール送出手段と、を有し、前記設置環境監視
装置は、前記設置環境観測装置より送出した電子メール
を前記通信ネットワークから受信する電子メール受信手
段と、前記電子メール受信手段で受信した電子メールか
ら該電子メールの本文に含まれる観測統計データを抽出
する観測統計データ抽出手段と、前記観測統計データ抽
出手段で抽出した観測統計データを記憶する観測統計デ
ータ記憶手段と、前記観測統計データ記憶手段に記憶し
た観測統計データを出力する観測統計データ出力手段
と、前記電子メール受信手段が前記設置環境観測装置よ
り送出した電子メールを受信してから所定の時間を経過
するまでの間に該設置環境観測装置からの次の電子メー
ルを受信しないときに、前記設置環境観測装置からの電
子メールが着信しないことを示す警告を行なう電子メー
ル未着信警告手段と、を有する対象物設置環境情報遠隔
監視システムを提供する。そして、この構成により、設
置環境監視装置のオペレータは、定期的に受信するはず
の設置環境観測装置からの電子メールが着信しないこと
を認識し、設置環境観測装置に故障が発生した可能性が
あることを察知することができるようになる。
【0022】また、本発明のうち請求項1から2
記載の発明は、請求項1から1に記載の発明である対
象物設置環境情報遠隔監視システムに使用される設置環
境観測装置単体をそれぞれ提供するものである。
【0023】また、本発明のうち請求項2から28
記載の発明は、請求項1から1に記載の発明である対
象物設置環境情報遠隔監視システムに使用される設置環
境監視装置単体をそれぞれ提供するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の対象物設置環境情
報遠隔監視システムの全体構成を示す図である。
【0025】設置環境観測装置1A、1B、1C、…
は、いずれも設置環境監視装置2とは離れた日本全国各
地の複数の観測地点に設置され、それぞれその観測地点
に存在する文化財や建築物等の対象物の設置場所の環境
を休むことなく連続観測し、観測データを一定の間隔で
統計解析処理し、得られる観測統計データを本文に含む
電子メールを作成し、設置環境監視装置2へ通信ネット
ワーク3を経由して送付する。
【0026】設置環境監視装置2は設置環境観測装置1
A、1B、1C、…から送付される電子メールを受信
し、その電子メールの本文に含まれる観測データを抽出
して対象物毎のデータとして整理して保存し、また、設
置環境監視装置2のオペレータの要求に応じてそのデー
タを表示する。
【0027】通信ネットワーク3には、本実施の形態に
おいては利用コストの安価なインターネットを使用する
が、代わりに一般の公衆網、更には専用回線を使用する
ことはもちろん可能であり、これらを使用した方が信頼
性や情報の安全性等の点では有利である。なお、ネット
ワーク通信プロトコルとしてはインターネットにおける
事実上の標準であるTCP/IP(トランスミッション
・コントロール・プロトコル/インターネットプロトコ
ル:Transmission Control Protocol/Internet Protoc
ol)を使用する。
【0028】以上説明したものが本発明の基本構成であ
る。副環境観測装置4、情報端末5、メンテナンスステ
ーション6は、いずれも必要に応じて本システムに追加
するものである。
【0029】副環境観測装置4は、例えば、設置環境観
測装置1A、1B、1C、…の単体では不足してしまう
対象物の設置場所の環境観測データを補充する観測、あ
るいは、複数の環境観測の対象物が近接して設置されて
いる場合の観測に、設置環境観測装置1A、1B、1
C、…の観測項目数を拡大させる目的で使用する装置で
ある。本実施の形態における副環境観測装置4は、設置
環境監視装置1Aの観測項目数拡大のために使用するも
のとし、設置環境監視装置1Aの近く(数十メートル程
度の距離)に設置する。副環境観測装置4は、対象物の
設置場所の環境を連続観測し、得られる観測データを一
定の間隔で統計解析処理する機能自体は設置環境観測装
置1A、1B、1C、…と同様である。しかしながら、
副環境観測装置4には、電子メールを作成して設置環境
監視装置2へ送付する機能は備えずに、代わりに統計処
理して得た観測統計データを設置環境観測装置1Aに送
付する機能を備える。一方、副環境観測装置4をシステ
ムに付加する場合には、設置環境観測装置1Aには副環
境観測装置4からの観測統計データを受信して、このデ
ータを本文に含む電子メールを作成し、設置環境監視装
置2へ通信ネットワーク3を経由して送付する機能を備
える。
【0030】情報端末5は、通信ネットワーク3を経由
して設置環境監視装置2と通信可能であり、設置環境監
視装置2に観測データの転送を要求して、保存されてい
る観測統計データの転送を受けて表示する機能を有す
る。本実施の形態では、情報端末5にはウェブブラウザ
機能を備えている一般的なコンピュータが使用できる。
一方、設置環境監視装置2には、情報端末5をシステム
に追加するために、保存されている観測統計データを情
報端末5へ伝送する機能を備える。なお、本実施の形態
では、設置環境監視装置2と情報端末5との通信を行な
う通信ネットワークを、設置環境観測装置1A、1B、
1C、…と設置環境監視装置2との通信で使用する通信
ネットワーク3と同一のものを使用しているが、例えば
ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Networ
k、LANと略す)等の、通信ネットワーク3と直接に
接続のない通信ネットワークを経由して通信を行なうよ
うに構成することも可能である。
【0031】メンテナンスステーション6は、設置環境
観測装置1A、1B、1C、…のそれぞれの有する観測
部の動作状態を監視するために備えるものである。設置
環境観測装置1A、1B、1C、…には、それぞれ自ら
の観測部の動作状態を観測し、得られた動作状態観測デ
ータを設置環境監視装置2に伝送する電子メールの本文
に付加して送出する機能を備える。更に、設置環境監視
装置2には、受信した電子メールからこの動作状態観測
データを抽出し、このデータをメンテナンスステーショ
ン6に伝送する機能を備える。メンテナンスステーショ
ン6はこのデータを受信して表示するものであり、もち
ろん他の観測統計データを表示するようにしてもよい。
【0032】以降の説明は、前述した副環境観測装置
4、情報端末5、メンテナンスステーション6の全てを
含む対象物設置環境遠隔監視システムについて行なう。
図2は図1の設置環境観測装置1Aの構成を示す図であ
る。本実施の形態では、第一制御部13と第二制御部1
5との二つの制御部を有しているが、これは、連続観測
部11の観測が絶え間なく行われるので、一つの制御部
では装置内の各処理の実行が間に合わなくなるおそれが
あるため、これを防止する目的で備えている。
【0033】同図において、連続観測部11は、対象物
の設置場所の環境に関する値を連続して観測するもので
ある。本実施の形態では、連続観測部11に風速計21
A、21B、風向計22A、22B、温度計23、湿度
計24を備えており、風速計21Aの測定する風速の風
向を風向計22Aが、また、風速計21Bの測定する風
速の風向を風向計22Bが観測する。ここで、風速計2
1Aはパルスを出力し、観測する風速値が大きくなるほ
ど単位時間あたりのパルス数を多く出力するように構成
されており、一方、風速計21Bは電圧を出力するもの
であり、観測する風速値が大きくなるほど出力電圧が高
くなるように構成されている。また、風向計22Aは、
風向を「グレイコード」と呼ばれる4ビット(16方位
表現の場合)もしくは6ビット(64方位表現の場合)
のデジタルコードで表現して出力するように構成されて
おり、一方、風向計22Bは、風向をアナログ電圧に対
応させて出力するように構成されている。温度計23及
び湿度計24は温度あるいは湿度をアナログ電圧に対応
させて出力するように構成されている。
【0034】観測部インターフェース部12は、連続観
測部11の観測データをサンプリングし、デジタル値に
変換して第一制御部13へ出力する。本実施の形態で
は、対象物の設置場所の風環境(風向・風速)の瞬間値
を確実に捕らえる必要があり(嵐などの場合)、また一
般的な風向計の応答性を考慮し、サンプリングの時間間
隔を風環境の連続観測と十分に見なすことのできる値で
ある2秒としている。従って、パルスカウンタ25は風
速計21Aが2秒の間に出力するパルス数をデジタル値
で表現して出力し、また、A/D(アナログ/デジタ
ル)変換器26のサンプリング間隔も2秒としている。
【0035】第一制御部13は、CPU(中央処理装
置)27、ROM28、RAM29で構成し、CPU2
7がROM28に記憶する制御プログラムに従い、RA
M29をワークエリアとして使用しながら、観測部イン
ターフェース部12の制御と記憶部14への連続観測デ
ータの記憶処理を行なう。
【0036】記憶部14は、第一制御部13によって連
続観測データが書き込まれ、また、書き込まれたデータ
が第二制御部15によって読み出される。第一制御部1
3と第二制御部15との間で記憶部14の制御の衝突が
起こり得るので、記憶部14はデュアルポートRAM3
0で構成し、連続観測データを書き込む必要からメモリ
アクセスのタイミングに余裕の少ない第一制御部13に
メモリアクセスの優先権を与えるようにする。この構成
により、制御の衝突に起因する観測データの書き込み時
のデータの消失を防止することができる。
【0037】第二制御部15は、CPU31、ROM3
2、RAM33で構成し、CPU31がROM32に記
憶する制御プログラムに従い、RAM33をワークエリ
アとして使用しながら、記憶部14から読み出した連続
観測データの統計解析処理、観測データを本文とする電
子メールの作成処理、作成処理の結果得られる電子メー
ルをネットワークインターフェース部16から通信ネッ
トワーク3を経由して設置環境監視装置2へ送出する処
理を行なう。また、機器インターフェース部17より観
測機器7による観測データを収集する処理、副環境観測
装置インターフェース部18より副環境観測装置4によ
る観測データを収集する処理、計器動作状態観測部19
による連続観測部11及び観測機器7の動作状態の観測
データを収集する処理も併せて行なう。
【0038】ネットワークインターフェース部16は設
置環境観測装置1Aを通信ネットワーク3に接続し、第
二制御部で作成される電子メールを通信ネットワーク3
に送出するものである。通信ネットワーク3への接続は
常時必要ではなく、電子メールを送出する場合だけ接続
されていれば十分である。従って、通信ネットワーク3
としてインターネットを使用する場合でも、公衆電話回
線網等を経由して最寄りのインターネット接続ポイント
から間欠的にインターネットに接続するいわゆるダイア
ルアップ接続を行なうようにすると通信コストの更なる
軽減化が期待できる。この場合はネットワークインター
フェース部16にはモデムを備える。
【0039】機器インターフェース部17は、大気汚染
測定計34、酸性雨計35、日照計36といった観測機
器7を設置環境観測装置1Aと接続し、観測機器7によ
る観測データを取り込むものであり、観測機器7の出力
インターフェースに合わせたインターフェースを備える
ようにする。本実施の形態では一般的なRS−232C
インターフェースを使用する。
【0040】副環境観測装置インターフェース部18
は、副環境観測装置4を設置環境観測装置1Aと接続
し、副環境観測装置4による観測統計データを取り込む
ものである。本実施の形態では副環境観測装置インター
フェース部18にPHS(パーソナルハンディホンシス
テム)端末37及びPHS端末インターフェース部38
を備え、PHS端末が通常備えている端末間直接通話機
能を利用して副環境観測装置4からの観測データを取得
して第二制御部15へ送る。PHSは32キロビット/
秒の伝送レートでのデジタル通信が可能であり、また、
爆発的な普及によりコストダウンが進み、安い価格で入
手することができる。PHS端末の有する端末間直接通
話機能とは、PHS基地局を経由せずにPHS端末間で
直接通話を行なう機能であり、データ通信を行なうこと
も可能である。副環境観測装置4との間のデータ伝送に
無線伝送路を用いることで、通信ケーブル等の有線伝送
路が不要となるので、設置費用が削減され、また、対象
物周辺の景観への影響も少なくすることが可能となる。
【0041】計器動作状態観測部19は、連続観測部1
1及び観測機器7の動作状態に関する値を観測し、観測
値を第二制御部15へ伝える。本実施の形態では連続観
測部11及び観測機器7の各々の計器の消費電流を観測
する。そのために、計器動作状態観測部19にはA/D
変換器を備え、計器と電源との間に低抵抗を直列に挿入
し、その低抵抗の両端の電位差をA/D変換してデジタ
ル値として第二制御部15へ出力する。
【0042】なお、本実施の形態では、連続観測部11
に風速計21Aと風速計22Aとで出力の方式の異なる
風速計を使用しているが、いずれか一方の方式の風速計
を使用する構成としても何ら問題はなく、このように構
成するときは、観測値の取得が行なえるように、観測部
インターフェース部12及び第一制御部13を風速計の
出力方式に対応させればよい。
【0043】図3は、図2の第一制御部13のROM2
8に記憶するCPU27で実行する制御プログラムのフ
ローチャートである。図3について図2を参照しながら
説明する。
【0044】まず、ステップS101では、パルスカウ
ンタ25の出力するパルス数のデータを取得し、このパ
ルス数を観測した風速に換算する。この換算は風速計2
1Aの仕様に基づいて行なう。
【0045】ステップS102では、風向計22Aの出
力するデジタルデータを取得し、風向に変換する。風向
計22Aの出力するデジタルデータは前述したグレイコ
ードであり通常の方位を示すデータに変換する必要があ
るのだが、このコードは風向計によって異なるので、変
換処理は使用する風向計に対応させるようにする。
【0046】ステップS103では、風速計21B、風
向計22B、温度計23、湿度計24の各々が出力する
観測データに対応する電圧値をA/D変換器26で変換
したデジタル値を取得し、風速、風向、温度、湿度の観
測値に変換する。
【0047】ステップS104では、ステップS101
からステップS103までで得た観測データを記憶部1
4のデュアルポートRAM30に記憶させる。図4にデ
ュアルポートRAM30内の観測データの記憶フォーマ
ットを示す。各データは全て2バイトのデータであり、
同図の風速1には風速計21Aの観測データを記憶さ
せ、同様に、風向1には風向計22A、風速2には風速
計21B、風向2には風向計22B、温度には温度計2
3、湿度には湿度計24の6個の観測データをステップ
S101からステップS103までの1サイクルの処理
でアドレス順に記憶させる。ステップS105によって
形成するステップS101からステップS104までの
繰り返し処理で、各サイクルで取得したデータを順次記
憶させていく。
【0048】ステップS105では、デュアルポートR
AM30の観測データを記憶させる領域の先頭のアドレ
スに観測データを記憶させてからの経過時間を調べ、1
0分を超えたのならばステップS106に進み、一方、
それ以外であるのならばステップS101へ戻り、ステ
ップS101からステップS104までの処理を繰り返
す。この処理によって、デュアルポートRAMには連続
した10分間の観測データが格納されることとなる。な
お、ここでの10分という時間は、第二制御部15で処
理する統計解析処理が本実施の形態では10分間で得ら
れるデータを処理の対象とするためであり、従って、こ
の時間は常に10分である必要はなく、統計解析処理の
処理の対象とするデータの条件に応じて設定されるもの
でよい。
【0049】ステップS106では、10分間の連続デ
ータの記憶が完了したので、デュアルポートRAM30
へ観測データを書き込むアドレスを観測データを記憶さ
せる領域の先頭のアドレスへ移動し、ステップS101
に戻って上述した処理を繰り返す。
【0050】以上のようにして記憶部14への連続観測
データの記憶が行われるが、前述したように本実施の形
態では観測データのサンプリングの時間間隔は2秒であ
るので、ステップS101からステップS105のくり
返し処理の1サイクルに要する時間は常に2秒以内とな
る必要がある。設置環境観測装置1A全体の制御を一つ
のCPUで行なわずにマルチプロセッサシステムとし、
図3の処理のために専用にCPU27を割り当てている
のはこのためである。
【0051】次に図5を説明する。同図は図2の第二制
御部15のROM32に記憶するCPU31で実行する
制御プログラムのフローチャートである。まず、ステッ
プS111では、ステップS112以降の処理を10分
毎に実行させるために、時間経過を計時し、10分経過
する度にステップS112に進む。
【0052】ステップS112では、第一制御部13に
よって書き込まれた10分間の観測データをデュアルポ
ートRAM30から読み出し、RAM33に一時的に格
納し、次のステップS113でこれらの観測データを統
計解析処理する。この処理の詳細は後述する。
【0053】ステップS114では、観測機器7で観測
されるデータを機器インターフェース部17を介して取
得する。本実施の形態では、観測項目は、大気汚染測定
計34から大気中の窒素酸化物濃度(NO、NO2 、N
Ox)及び亜硫酸ガス濃度(SO2 )、また、酸性雨計
35から最近10分間の降水量及び降水のpH、更に、
日照計36からは最近10分の間の日射時間を取得す
る。
【0054】ステップS115では、副環境観測装置4
で観測して統計解析処理される統計観測データを副環境
観測装置インターフェース部18を介して取得する。そ
のためには、まず、設置環境観測装置1Aから副環境観
測装置4へ統計観測データの転送要求を示すデータを伝
送する。副環境観測装置4がこの転送要求に応じて統計
観測データを転送してくるので、このデータを取得す
る。本実施の形態における副環境観測装置4の観測項目
は、風環境に関するもの(風向・風速)のみとしてお
り、これらの観測データを統計解析処理したものを取得
する。副環境観測装置4は後述する。
【0055】ステップS116では、計器動作状態観測
部19の出力するデジタル値を取得し、連続観測部11
及び観測機器7の各々の消費電流を求める。消費電流の
算出は、挿入した抵抗値とその抵抗値の両端の電位差か
らオームの法則により容易に求められる。
【0056】ステップS117では、ステップS113
からステップS116で得た各データを本文とする電子
メールを作成し、次のステップS118では、作成した
電子メールのメールヘッダの発信日時エリアに現在時刻
を格納し、ネットワークインターフェース部16から通
信ネットワーク3を経由して設置環境監視装置2へ送信
し、その後ステップS111へ戻る。本実施の形態にお
いては、通信ネットワーク3としてインターネットを使
用するので、電子メール伝送の通信プロトコルとしてシ
ンプル・メール・トランスファ・プロトコル(SMT
P:Simple MailTransfer Protocol)を用いる。電子メ
ール作成処理については後述する。
【0057】次に、図5のステップS113の統計解析
処理について説明する。図6に統計解析処理のフローチ
ャートを示す。統計解析処理は、観測項目によって、温
度、湿度、風速については同図(A)、また、風向につ
いては同図(B)の処理を行なう。まず、同図(A)に
ついて説明する。
【0058】図6(A)は、観測項目毎の平均値、標準
偏差、観測データ中の最大(最高)値、最小(最低)値
を得る処理である。まず、ステップS121からS12
3で観測データの平均値及び標準偏差を算出する。観測
項目毎の観測データ数をn、各観測データをxi(i=
1、2、3、…、n)とすると、観測データの平均値は
次式(1)、標準偏差は次式(2)で得られる。
【0059】
【数1】
【0060】本実施の形態では、10分間の観測データ
数nは、各観測データのサンプリングの間隔が2秒であ
ることから、10[分]×60[秒/分]÷2[秒/デ
ータ]=300[データ]と求まる。従って、平均値及
び標準偏差を得るためには、あと観測データの総和及び
2乗和を求めればよい。
【0061】そこで、ステップS121では、RAM3
3から観測データを読み出し、その総和及び2乗和を求
め、これらの値から、ステップS122では(1)式に
より平均値を、また、ステップS123では(2)式に
より標準偏差を、それぞれ算出する。
【0062】ステップS124では、観測データの中で
の最大(最高)値及び最小(最低)値を観測項目毎に抽
出する。なお、風速データについては、その最小値はデ
ータとしての重要性が余り高くないので、最大値のみを
求める。
【0063】ステップS125は、風速データ解析のと
きのみ処理するステップであり、ステップS124で抽
出した最大の風速を観測したときの風向を風向データか
ら抽出する。
【0064】本実施の形態においては、以上の統計解析
処理を風速1、風速2、温度、湿度の4つの観測項目に
ついて行ない、風速1の最大値の風向は風向1から、ま
た、風速2の最大値の風向は風向2から抽出する。
【0065】次に風向データの統計解析処理である図6
(B)について説明する。この処理は、風向観測データ
から最多風向と最多風向頻度を得るものである。ステッ
プS131では、RAM33から風向観測データを読み
出し、風向毎のデータ数をカウントし、風向に対する度
数分布を求める。
【0066】ステップS132では、ステップS131
で求めた度数分布から観測データ中で最も多い風向を求
める。ステップS133では、ステップS132で求め
た最多風向の度数をステップS131で求めた度数分布
から求め、最多風向度数の全度数に対する頻度を百分率
で求める。
【0067】本実施の形態では、以上の統計解析処理を
風向1、風向2の2つの観測項目について行なう。次
に、図5のステップS117の電子メール作成処理につ
いて説明する。
【0068】図7に電子メール作成処理で作成する電子
メールのフォーマットを示す。同図(A)は一般的な電
子メールのフォーマットの例であり、電子メールはメー
ルヘッダとメール本文とに大きく分けられる。メールヘ
ッダには、メールの発信元のメールアドレス、メールの
送信先のメールアドレス、メールの主題(サブジェク
ト、タイトルなどとも呼ぶ)、メールの発信時刻、など
を格納している。
【0069】同図(B)は、本実施の形態において使用
する、各観測データを電子メールの本文エリアに格納す
るフォーマットを示したものである。メール本文はすべ
てテキストデータで作成し、データとデータとの間はカ
ンマ(,)で区切る。また、同図で「−」印が記されて
いる箇所は基本的にデータ無しであり、カンマを連続さ
せる。また、各行の行末にはカンマの代わりに改行コー
ドを付加する。
【0070】図8は、電子メール作成処理のフローチャ
ートである。ステップS141では、今回作成する電子
メールに含む観測データの観測時刻を10分単位で示す
数字を電子メールの主題としてメールヘッダの主題のエ
リアに格納する。例えば、1999年9月10日の13
時20分の観測データを格納する電子メールの主題は
「199909101320」とする。
【0071】ステップS142では、連続観測部11で
観測した各観測データについて、図6を用いて説明した
統計解析処理を行なった観測統計データを、図7(B)
のフォーマットに従って風速計21A、風向計22A、
風速計21B、風向計22B、温度計、湿度計の順に電
子メールの本文エリアに格納する。
【0072】ステップS143では、観測機器7で観測
し、図5のステップS114で取得した観測データを、
図7(B)のフォーマットに従って大気汚染測定計3
4、酸性雨計35、日照計36の順に電子メールの本文
エリアに格納する。
【0073】ステップS144では、副環境観測装置4
で観測し、図5のステップS115で取得した観測デー
タを、図7(B)のフォーマットに従って電子メールの
本文エリアに格納する。後述するが、本実施の形態にお
ける副環境観測装置4では、風環境のみの観測(風速・
風向)を行なうため、図7(B)のフォーマットにも風
速計と風向計のみのデータフォーマットを記している。
【0074】ステップS145では、計器動作状態観測
部19で観測し、図5のステップS115で取得した連
続観測部11及び観測機器7の各々の消費電流を図7
(B)のフォーマットに従って電子メールの本文エリア
に格納する。
【0075】ステップS146では、作成した電子メー
ルの送信先である設置環境監視装置2の電子メールアド
レスをメールヘッダの送信先メールアドレスのエリアに
格納する。
【0076】ステップS147では、設置環境観測装置
1Aのメールアドレスをメールヘッダの発信元メールア
ドレスのエリアに格納する。以上の処理によって電子メ
ールを作成するが、メールヘッダのメールの発信時刻の
エリアは図5のステップS118の電子メールの送信処
理を行なうときにその時点での時刻を格納するようにし
ている。
【0077】次に副環境観測装置4について説明する。
図9は副環境観測装置4の構成を示す図である。同図と
図2とを比較すると明らかであるが、副環境観測装置4
は設置環境観測装置1Aの構成を簡素化して機能の一部
を削減したものである。
【0078】連続観測部41には風速計51と風向計5
2とを備えている。本実施の形態では、風速計51は、
設置環境観測装置1Aの風速計21Aと同様の、観測す
る風速値が大きくなるほど単位時間あたりのパルス数を
多く出力する方式のものを使用し、また、風向計52
は、風向計22Aと同様の、風向をグレイコードで表現
して出力する方式のものを使用する。本実施の形態にお
ける副環境観測装置4は観測対象を風環境に限定してい
るが、他に温度計や湿度計を備えて観測することは勿論
可能である。
【0079】観測部インターフェース部42は、風速計
51及び風向計52の出力方式から、本実施の形態では
パルスカウンタ53のみを風速計51と第三制御部43
との間に備えるだけでよい。
【0080】第三制御部43は、CPU54、ROM5
5、RAM56で構成し、CPU54がROM55に記
憶する制御プログラムに従い、RAM56をワークエリ
アとして使用しながら、観測部インターフェース部42
の制御と記憶部44への連続観測データの記憶処理を行
なうものである。
【0081】記憶部44は、第三制御部43によって連
続観測データが書き込まれ、また、書き込まれたデータ
が第四制御部45によって読み出される。ここでも制御
の衝突に起因する観測データの書き込み時のデータの消
失を防止するために、記憶部44はデュアルポートRA
M30で構成し、第三制御部43にメモリアクセスの優
先権を与える。
【0082】第四制御部45は、CPU58、ROM5
9、RAM60で構成し、CPU58がROM59に記
憶する制御プログラムに従い、RAM60をワークエリ
アとして使用しながら、記憶部44から読み出した連続
観測データの統計解析処理と環境観測装置インターフェ
ース部46より環境観測装置1Aへ観測統計データを伝
送する処理を行なう。
【0083】環境観測装置インターフェース部46は、
副環境観測装置4を設置環境観測装置1Aと接続し、第
四制御部で統計解析処理した観測統計データを伝送する
ものであり、本実施の形態ではPHS端末37及びPH
S端末インターフェース部38を備えて、PHS端末の
有する端末間直接通話機能を利用して環境観測装置1A
へ観測統計データを伝送する。
【0084】図10は、図9の第三制御部43のROM
55に記憶するCPU54で実行する制御プログラムの
フローチャートである。このフローチャートの処理は、
観測データの項目数の違いを除けば、設置環境観測装置
1Aの第一制御部13のCPU27で実行する制御プロ
グラムのフローチャート(図3)ほぼ同様である。図1
0について説明する。
【0085】まず、ステップS151で、パルスカウン
タ53の出力するパルス数のデータを取得し、このパル
ス数を観測した風速に換算し、次にステップS152
で、風向計52の出力するグレイコードであるデジタル
データを取得し、風向に変換する。
【0086】ステップS153では、ステップS151
及びステップS152で得た観測データを記憶部444
のデュアルポートRAM57に記憶させる。図11にデ
ュアルポートRAM57内の観測データの記憶フォーマ
ットを示す。各データは全て2バイトのデータであり、
同図の風速3には風速計51の観測データを、同様に、
風向3には風向計52の観測データを、ステップS15
1からステップS153までの繰り返し処理で順次記憶
させていく。
【0087】ステップS154では、デュアルポートR
AM57の観測データを記憶させる領域の先頭のアドレ
スに観測データを記憶させてからの経過時間を調べ、1
0分を超えたのならばステップS155に進み、一方、
それ以外であるのならばステップS151へ戻り、ステ
ップS151からステップS153までの処理を繰り返
す。なお、ここでの10分という時間は、図3のステッ
プS105でのそれと同様に、第四制御部45で処理す
る統計解析処理が本実施の形態では10分間で得られる
データを処理の対象とするためである。
【0088】ステップS155では、デュアルポートR
AM57へ観測データを書き込むアドレスを観測データ
を記憶させる領域の先頭のアドレスへ移動し、ステップ
S151に戻って上述した処理を繰り返す。
【0089】次に図12のフローチャートを説明する。
同図は、図9の第四制御部45のROM59に記憶する
CPU58で実行する制御プログラムのフローチャート
である。
【0090】ステップS161からステップS163の
処理は統計観測データを設置環境観測装置1Aへ転送す
る処理である。まず、ステップS161では、設置環境
観測装置インターフェース部46を監視する。ステップ
S162において、設置環境観測装置1Aからのデータ
転送要求を受信したならば、ステップS163に進み、
RAM60に後述のステップS167で格納する統計解
析処理の結果データ(統計観測データ)を設置環境観測
装置インターフェース部46から設置環境観測装置1A
へ送出し、ステップS164に進む。一方、ステップS
162において、前述した場合以外のときはそのままス
テップS164に進む。
【0091】ステップS164からステップS167は
連続観測部41で観測したデータを10分間隔で統計解
析処理し、RAM60に一時保存する処理である。ステ
ップS165では、ステップS166以降の処理を10
分毎に実行させるために、時間経過を計時し、10分経
過する度にステップS166に進む。一方、10分を経
過していないのであれば、ステップS161に戻り、上
述した処理を繰り返す。
【0092】ステップS166では、第三制御部43に
よって書き込まれた10分間の観測データをデュアルポ
ートRAM57から読み出し、RAM60に一時的に格
納し、次のステップS166でこれらの観測データを統
計解析処理する。統計解析処理は設置環境観測装置1A
で行なうものと同一とし、風速については図6(A)の
フローチャート、また、風向については図6(B)のフ
ローチャートで示す処理を行なう。
【0093】ステップS167では、ステップS166
による観測データの統計解析処理結果である、風速につ
いての平均値、標準偏差、最大値、風速が最大値であっ
たときの風向、最多風向、最多風向の頻度をRAM60
に一時的に格納し、ステップS161へ戻る。格納した
データは、前述のステップS163で読み出されて設置
環境観測装置1Aへ転送される。
【0094】以上説明した本実施の形態における副環境
観測装置4では、設置環境観測装置1Aでは装備してい
る、他の観測機器を接続して観測データを取得する機器
インターフェース部や、連続観測部あるいは他の観測機
器の動作状態を観測する計器観測状態観測部を備えてい
ないが、これらを装備することはもちろん可能である。
なお、これらを装備する場合には、第四制御部45、及
び第二制御部15の実行するプログラムを変更し、副環
境観測装置4から置環境観測装置1Aへ、更に、設置環
境監視装置2へと観測データを転送する処理を追加す
る。
【0095】次に、設置環境監視装置2について説明す
る。図13に示すように、設置環境監視装置2は主制御
部71、出力部72、記憶部73、通信部74で構成
し、それぞれバス75で相互に接続されている。
【0096】主制御部71は、CPU81、RAM8
2、ROM83で構成し、CPU81がROM83に記
憶されている制御プログラムをRAM82をワークエリ
アとして使用しながら実行することで設置環境監視装置
2全体の動作を制御する。
【0097】出力部72は、例えばCRTディスプレイ
などの表示装置84と、出力制御部85とで構成し、C
PU81からの表示指示に従い、文字や図形等を表示装
置84に表示する。なお、表示装置84の代わりにプリ
ンタを備えて、紙に印字出力するように構成することも
可能である。
【0098】記憶部73は、例えばハードディスク装置
などの記憶装置86と、記憶制御部87とで構成し、設
置環境観測装置1A、1B、1C、…のそれぞれから送
付される電子メールから抽出された観測データを記憶す
る。また、情報端末5のために整形処理した観測データ
も保存する。
【0099】通信部74は、ネットワークインターフェ
ース部88と通信制御部89とで構成し、設置環境監視
装置2を通信ネットワーク3に接続し、設置環境観測装
置1A、1B、1C、…のそれぞれから送付される電子
メールの受信や、整形処理した観測データの情報端末5
への送付を行なう。
【0100】なお、制御プログラムを主制御部71のR
OM83に記憶させておく代わりに、その制御プログラ
ムを記憶部73の記憶装置86に記憶させておき、設置
環境監視装置2を動作させるときに、CPU81がその
制御プログラムをRAM82にロードし、その後、RA
M82の制御プログラムをCPU81が実行するように
しても良い。また、このようにすることで、設置環境監
視装置2は、通信ネットワーク3に接続可能な機能を有
する標準的な構成のコンピュータを流用することが可能
である。
【0101】次に図14のCPU81で実行する制御プ
ログラムのフローチャートについて図13を参照しなが
ら説明する。なお、説明を簡単にするために、ここでは
設置環境監視装置2が監視する設置環境観測装置を1A
の1台のみとしているが、複数の設置環境観測装置を監
視する場合には、それぞれの設置環境観測装置からの電
子メールに対して図14のステップS176からステッ
プS179の処理を適用させる。
【0102】まず、ステップS171では、通信部74
を動作させ、通信ネットワーク3を伝送する通信データ
を通信部74に受信させる。ステップS172では、受
信した通信データの内容を調べ、設置環境監視装置2へ
の情報端末5からの観測データの転送要求であれば、ス
テップS173へ進み、後述する電子メール受信処理で
行なうHTMLで整形処理を施した観測データを記憶部
73から読み出し、この観測データをHTML文書デー
タの伝送に用いられる通信プロトコルであるハイパーテ
キストトランスファプロトコル(HTTP:HyperText
Transfer Protocol)を使用して通信部74から通信ネ
ットワーク3を介して情報端末5へ転送し、ステップS
171へ戻る。一方、それ以外のときは、ステップS1
74に進む。
【0103】ステップS174では、受信した通信デー
タの内容を調べ、設置環境監視装置2へのメンテナンス
ステーション6からの観測データの転送要求であれば、
ステップS175へ進み、後述の電子メール受信処理で
受信して記憶部73に保存している整形前の観測データ
をファイル転送用の通信プロトコルとして主に用いられ
ているファイルトランスファプロトコル(FTP:File
Transfer Protocol)を使用して通信部74から通信ネ
ットワーク3を介してメンテナンスステーション6へ転
送し、ステップS171へ戻る。一方、それ以外のとき
は、ステップS176に進む。
【0104】ステップS176では、受信した通信デー
タの内容を調べ、設置環境監視装置2への設置環境観測
装置1Aからの電子メールであれば、ステップS177
へ進み、電子メール受信処理を実行し、ステップS17
1へ戻る。一方、それ以外のときは、ステップS178
に進む。電子メール受信処理については後述する。
【0105】ステップS178では、電子メールを設置
環境観測装置1Aから前回着信してからの経過時間を調
べ、所定時間を超えていればステップS179に進み、
設置環境観測装置1Aからの新たな電子メールの着信が
ないことを示す警告表示を出力部72の表示装置84に
表示させ、その後、ステップS171へ戻る。一方、そ
れ以外のときは、何もせずにそのままステップS171
へ戻る。設置環境観測装置1Aが電子メールを作成して
送出する時間間隔はほぼ一定(本実施の形態においては
ほぼ10分間隔)であるから、電子メールが前回着信し
てからの経過時間がこの時間間隔を超えたときには、設
置環境観測装置1Aに新たな電子メールの送出を行なえ
ない障害が発生していると推定するのである。但し、通
信ネットワーク3としてインターネットを使用する場合
などは、電子メールが発信されてから着信するまでの伝
達時間がネットワーク上のトラヒックなどによって大き
く異なるので、本実施の形態のシステムを試験的に運用
して伝達時間の違いを把握し、設置環境観測装置1Aの
電子メール送出の時間間隔にこの伝達時間の差を考慮し
たものを判断の対象とする所定時間に設定するようにす
る。また、本実施の形態における設置環境監視装置2に
は装備されていないのだが、もしも、音声出力機能を備
えているのであれば、警告表示と共に警告音を発するよ
うにすると、装置のオペレータに更に注意を促すことが
できるのでより効果的である。
【0106】次に、図14のステップS177の電子メ
ール受信処理について説明する。図15に電子メール受
信処理のフローチャートを示す。まず、ステップS18
1では、受信した電子メールの本文から図2の計器動作
状態観測部19で観測した観測データを抽出する。すな
わち、図7(B)に示すフォーマットで電子メールの本
文エリアに格納されている観測データから、各計器の消
費電流を抽出する。
【0107】ステップS182では、全ての計器につい
て、ステップS181で抽出した消費電流値がそれぞれ
の正常動作時における消費電流の範囲に含まれるかどう
かを調べ、含まれているのであれば全ての計器は正常に
動作していると判断し、ステップS184に進む。一
方、正常値ではない消費電流を示す計器があるのなら
ば、ステップS183に進み、異常な消費電流を示す計
器について、異常が発生したことを示す警告表示を出力
部72の表示装置84に表示させ、その後、ステップS
184へ進む。
【0108】ステップS184では、電子メールから含
まれている全ての観測データを抽出し、設置環境監視装
置ごとにひとつのデータファイルとしてまとめ、記憶部
73の記憶装置86に保存する。図16は記憶装置86
に保存する設置環境観測装置1Aについての保存データ
ファイルのフォーマットである。同図では、設置環境観
測装置1Aから送付された電子メールから、観測時刻を
示しているメールの主題と観測データが格納されている
本文とを切り出し、両者を交互に並べて格納しており、
また、電子メールの本文である観測データはテキストデ
ータで図7(B)のフォーマットを維持したまま格納す
るようにしている。例えば各データをバイナリデータに
変換してから格納すれば格納するファイルのサイズを小
さくできることはもちろんである。
【0109】ステップS185では、ステップS184
で格納した観測データのうち、計器の保守・管理のため
の情報である計器動作状態観測部19で得たデータを除
く、対象物の設置環境に関する観測データのみをHTM
Lを用いて整形処理し、記憶部73の記憶装置86に保
存する。この整形処理について説明を加える。
【0110】図17にHTMLを用いた整形処理の一例
を示す。この例では、図2の酸性雨計35の観測する降
水量データを時間毎の一覧表として表示するための処理
である。まず、観測データから酸性雨計35が観測した
降水量の推移の表を作成し、画像ファイル形式のひとつ
で通信ネットワークでの画像のやりとりに一般的に使用
されているグラフィックスインターチェンジフォーマッ
ト(GIF:GraphicsInterchange Format)形式の画像
データに変換する。同図(A)に示すこの画像データの
ファイル名をtable.gifとする。
【0111】同図(B)は、table.gifをウェブブラウ
ザに表示させるためのHTML文書の具体例である。同
図で<HTML>、<BR>、<IMG SRC="table.gif"> 、</HTML>
をタグと呼ぶ。各タグを簡単に説明すると、<HTML>〜</
HTML>でこの両者に挟まれたテキストがHTML文書で
あることを示す。<BR>は改行を示すタグである。また、
<IMG SRC="table.gif"> は文章中に画像ファイルtable.
gif を割り込ませて表示させることを示す。同図(B)
のテキストファイルのファイル名をdisplay.htmlとす
る。
【0112】同図(C)はtable.gif 及びdisplay.html
を受信したウェブブラウザによる画面表示を示す。以
後、観測データが更新された場合には、table.gif のみ
を更新すればよい。
【0113】このように、観測統計データをHTMLを
用いて整形して伝送することで、この観測統計データを
表示するための特別なアプリケーションソフト等を情報
端末5で用意することなく、インターネットのWWWを
利用するための一般的なウェブブラウザを使用して観測
データを表示することができるようになる。図17では
表を表示させる例を示したが、例えば温度の観測データ
の一日の変化を折れ線グラフで示したものをGIF形式
の画像ファイルとして作成し、図17と同様の方法で表
示させることも可能である。なお、通信端末5のウェブ
ブラウザがHTMLのバージョン3.0以降に対応して
いるのであれば、表組みのためのタグである<TABLE> 、
<TR>、<TD>、<TH>等を使用し、表の各セルのデータを直
接HTML文書に記述することで、画像ファイルを使用
しないで表を表示させることも可能である。
【0114】図15のフローチャートの説明へ戻る。ス
テップS186では、観測データを含む新たな電子メー
ルが着信したことを出力部72の表示装置84に表示す
る。内容は、電子メールの送信元と観測時刻(すなわ
ち、電子メールの主題)について表示する。
【0115】ステップS187では、電子メールの着信
からの経過時間を図14のステップS178で調べるた
めの計時をゼロに戻して再スタートさせ、今回の電子メ
ール受信処理を終了する。
【0116】次に、情報端末5及びメンテナンスステー
ション6について説明する。両者は設置環境監視装置2
によって識別され、情報端末5に対しては、保存されて
いる整形処理された観測統計データのみしか通信ネット
ワーク3を介して転送しないのに対し、メンテナンスス
テーション6に対しては、システムの保守・管理のため
に必要な計器動作状態観測部19による観測データを含
む、設置環境観測装置1Aからの電子メールに含まれて
いた全ての観測データを転送することができるようにし
ていることが異なっているだけである。そのため、両者
のハードウェア構成は同一でよい。
【0117】情報端末5及びメンテナンスステーション
6は、図18に示すように、入力部91、主制御部9
2、出力部93、通信部94で構成し、それぞれバス9
5で相互に接続されている。
【0118】入力部91はマウスやキーボードなどの入
力装置101と入力制御部102とで構成し、情報端末
5及びメンテナンスステーション6のオペレータの要求
を受け付ける。
【0119】主制御部92は、CPU103、RAM1
04、ROM105で構成し、CPU103がROM1
05に記憶されている制御プログラムをRAM104を
ワークエリアとして使用しながら実行することで全体の
動作を制御する。
【0120】出力部93は、例えば液晶ディスプレイな
どの表示装置106と、出力制御部107とで構成し、
CPU103からの表示指示に従い、文字や図形等を表
示装置106に表示する。
【0121】通信部94は、ネットワークインターフェ
ース部108と通信制御部109とで構成し、情報端末
5及びメンテナンスステーション6を通信ネットワーク
3に接続し、設置環境監視装置2との通信により各観測
データの転送を受ける。
【0122】なお、図13の設置環境監視装置2の構成
と同様に、バス95に接続するハードディスク装置等で
構成する記憶部を備え、制御プログラムを主制御部92
のROM105に記憶させておく代わりに、その制御プ
ログラムを記憶部の記憶装置に記憶させておき、情報端
末5及びメンテナンスステーション6を動作させるとき
にCPU103がその制御プログラムをRAM104に
ロードし、その後、RAM104の制御プログラムをC
PU103が実行するようにしても良い。また、このよ
うにすることで、情報端末5及びメンテナンスステーシ
ョン6は、通信ネットワーク3に接続可能な機能を有す
る標準的な構成のコンピュータを流用することが可能で
ある。
【0123】次にCPU103で実行する制御プログラ
ムについて説明する。情報端末5の場合には、前述した
ように、送られてくる観測統計データがHTMLを用い
て整形処理されているので、一般的なウェブブラウザの
ソフトウェアを用意してCPU103で実行し、設置環
境監視装置2に対してオペレータがデータ転送を要求す
る入力を入力部91から行なうことで、観測統計データ
が出力部93の表示装置106に表示される。
【0124】メンテナンスステーション6におけるCP
U103で実行する制御プログラムのフローチャートを
図19に示す。まず、ステップS191で、オペレータ
が入力部91の入力装置101に対して行なう入力操作
を取得し、ステップS192で、この入力操作が観測デ
ータの表示要求であるのならば、ステップS193に進
む。一方、それ以外のものであれば、ステップS191
へ戻る。ここで、もしもメンテナンスステーション6が
他の機能を有しているのであれば、ステップS191に
戻る前に取得した入力情報をその機能に渡すようにする
とよい。
【0125】ステップS193では、通信部94から通
信ネットワーク3を介して設置環境監視装置2へ観測デ
ータの転送要求を送信する。ステップS194では、設
置環境監視装置2から転送されてくる観測データを通信
部94に受信させ、次いでステップS195で受信した
観測データを出力部93の表示装置106に表示させ
る。
【0126】メンテナンスステーション6のオペレータ
は、表示装置106に表示された観測データを見て、明
らかな異常値が発生していないかを監視し、異常値を発
見したときは、装置が故障していると判断し、装置の修
理を行なう。観測データの異常の判断例としては、計器
動作状態観測部19の観測するデータの異常の他にも、
例えば、風速の最大値がゼロを連続して観測していると
か、設置環境の温度がその計器の設置場所では通常あり
えないような高温・低温値を観測したなどが挙げられ
る。他に、図14のステップS179の電子メール着信
の遅延の警告や、図15のステップS183の計器動作
状態観測部19の観測データの異常を示す警告等の情報
を、設置環境監視装置2から取得して表示するようにし
ても便利である。
【0127】修理後の動作確認を装置の設置場所で行な
えるように、メンテナンスステーション6に携帯型のコ
ンピュータ等を流用すると便利である。また、メンテナ
ンスステーション6にウェブブラウザを備えれば、情報
端末5と共用できるようになり便利である。更に、情報
端末5とメンテナンスステーション6とを共用するので
あれば、設置環境監視装置2で行なう観測データの整形
処理を計器動作状態観測部19で得たデータについても
行なえば、システムの保守・管理に関する情報が必要の
ない人にまで閲覧可能になってしまう問題はあるもの
の、図19でフローチャートとして示すプログラムを不
要とすることもできる。
【0128】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明したように構
成されているので、多数の対象物の設置環境を連続観測
してデータを取得し、そのデータを短時間・低コストで
監視場所に集中させることができるようになり、少数の
監視場所による多数の対象物の効率的な監視が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象物設置環境情報遠隔監視システム
の全体構成を示す図である。
【図2】設置環境観測装置1Aの構成を示す図である。
【図3】CPU27で実行する制御プログラムのフロー
チャートである。
【図4】デュアルポートRAM30内の観測データの記
憶フォーマットを示す図である。
【図5】CPU31で実行する制御プログラムのフロー
チャートである。
【図6】統計解析処理のフローチャートである。
【図7】電子メール作成処理で作成する電子メールのフ
ォーマットを示す図である。
【図8】電子メール作成処理のフローチャートである。
【図9】副環境観測装置4の構成を示す図である。
【図10】CPU54で実行する制御プログラムのフロ
ーチャートである。
【図11】デュアルポートRAM57内の観測データの
記憶フォーマットを示す図である。
【図12】CPU58で実行する制御プログラムのフロ
ーチャートである。
【図13】設置環境監視装置2の構成を示す図である。
【図14】CPU81で実行する制御プログラムのフロ
ーチャートである。
【図15】電子メール受信処理のフローチャートであ
る。
【図16】記憶装置76に保存する設置環境観測装置1
Aについての保存データファイルのフォーマットを示す
図である。
【図17】HTMLを用いた整形処理の一例を示す図で
ある。
【図18】情報端末5及びメンテナンスステーション6
の構成を示す図である。
【図19】メンテナンスステーション6におけるCPU
103で実行する制御プログラムのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1A、1B、1C 設置環境観測装置 2 設置環境監視装置 3 通信ネットワーク 4 副環境観測装置 5 情報端末 6 メンテナンスステーション 11 連続観測部 12 観測部インターフェース部 13 第一制御部 14 記憶部 15 第二制御部 16 ネットワークインターフェース部 17 機器インターフェース部 18 副環境観測装置インターフェース部 19 機器動作状態観測部 21A、21B 風速計 22A、22B 風向計 23 温度計 24 湿度計 25 パルスカウンタ 26 A/D変換器 27 CPU 28 ROM 29 RAM 30 デュアルポートRAM 31 CPU 32 ROM 33 RAM 34 大気汚染測定計 35 酸性雨計 36 日照計 37 PHS端末 38 PHS端末インターフェース部 41 連続観測部 42 観測部インターフェース部 43 第三制御部 44 記憶部 45 第四制御部 46 設置環境観測装置インターフェース部 51 風速計 52 風向計 53 パルスカウンタ 54 CPU 55 ROM 56 RAM 57 デュアルポートRAM 58 CPU 59 ROM 60 RAM 61 PHS端末 62 PHS端末インターフェース部 71 主制御部 72 出力部 73 記憶部 74 通信部 75 バス 81 CPU 82 RAM 83 ROM 84 表示装置 85 出力制御部 86 記憶装置 87 記憶制御部 88 ネットワークインターフェース部 89 通信制御部 91 入力部 92 主制御部 93 出力部 94 通信部 95 バス 101 入力装置 102 入力制御部 103 CPU 104 RAM 105 ROM 106 表示装置 107 出力制御部 108 ネットワークインターフェース部 109 通信制御部 S101〜S195 処理ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08C 15/00 G06F 15/00 G06F 11/00

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置環境観測装置から設置環境監視装置
    へ通信ネットワークを経由して情報を伝送するシステム
    であって、 前記設置環境観測装置は、 対象物の設置場所の環境に関する値を連続して観測する
    連続観測手段と、 前記連続観測手段で観測した連続観測データを記憶する
    連続観測データ記憶手段と、 前記連続観測データ記憶手段に記憶する連続観測データ
    を一定の時間間隔で統計解析処理する統計解析処理手段
    と、 前記統計解析処理手段で統計解析処理した観測統計デー
    タを本文に含む電子メールを作成する電子メール作成手
    段と、 前記電子メール作成手段で作成した電子メールを前記通
    信ネットワークへ送出する電子メール送出手段と、 を有し、 前記設置環境監視装置は、 前記設置環境観測装置より送出した電子メールを前記通
    信ネットワークから受信する電子メール受信手段と、 前記電子メール受信手段で受信した電子メールから該電
    子メールの本文に含まれる観測統計データを抽出する観
    測統計データ抽出手段と、 前記観測統計データ抽出手段で抽出した観測統計データ
    を記憶する観測統計データ記憶手段と、 前記観測統計データ記憶手段に記憶した観測統計データ
    を出力する観測統計データ出力手段と、 を有し、 前記連続観測データ記憶手段は、デュアルポートRAM
    であって、前記連続観測手段で観測した連続観測データ
    前記デュアルポートRAMの有する一方のポートから
    書き込まれて該連続観測データを記憶し、該デュアルポ
    ートRAMの有する他方のポートから前記統計解析処理
    手段で統計解析処理するための該連続観測データが読み
    出され、且つ、該デュアルポートRAMへのメモリアク
    セスは、 該連続観測データの書き込みのためのものが、
    該連続観測データの読み出しのためのものよりも優先さ
    れる、 ことを特徴とする対象物設置環境情報遠隔監視システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記通信ネットワークは、インターネッ
    トであることを特徴とする請求項1に記載の対象物設置
    環境情報遠隔監視システム。
  3. 【請求項3】 前記対象物は、文化財若しくは建築物で
    あることを特徴とする請求項1に記載の対象物設置環境
    情報遠隔監視システム。
  4. 【請求項4】 前記連続観測手段は、対象物の設置され
    ている環境の風向、風速、温度、湿度のうちの少なくと
    もいずれか1つ以上の連続する観測を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の対象物設置環境情報遠隔監視シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記電子メール作成手段は、他の観測機
    器によって観測される前記対象物の設置されている環境
    に関する他の観測統計データを、前記統計解析処理手段
    で統計解析処理した観測統計データと共に本文に含む電
    子メールを作成することを特徴とする請求項1に記載の
    対象物設置環境情報遠隔監視システム。
  6. 【請求項6】 前記他の観測機器によって観測される観
    測統計データは、日照時間、大気中の窒素酸化物濃度、
    大気中の亜硫酸ガス濃度、降水量、降水のpHのうちの
    少なくともいずれか1を含むことを特徴とする請求項5
    に記載の対象物設置環境情報遠隔監視システム。
  7. 【請求項7】 対象物の設置場所の環境に関する値を連
    続して観測する第二連続観測手段と、 前記第二連続観測手段で観測した第二連続観測データを
    記憶する第二連続観測データ記憶手段と、 前記第二連続観測データ記憶手段に記憶する第二連続観
    測データを一定の時間間隔で統計解析処理する第二連続
    観測データ統計解析処理手段と、 前記第二連続観測データ統計解析処理手段で統計解析処
    理した第二観測統計データを前記設置環境観測装置に送
    出する第二観測統計データ送出手段と、 を有する副環境観測装置を更に有し、 前記設置環境観測装置は、 前記副環境観測装置の第二観測統計データ送出手段から
    送出される第二観測統計データを受信する第二観測統計
    データ受信手段を更に有し、 前記電子メール作成手段は、第二観測統計データ受信手
    段の受信する前記第二観測統計データを、前記統計解析
    処理手段で統計解析処理した観測統計データと共に本文
    に含む電子メールを作成する、 ことを特徴とする請求項1に記載の対象物設置環境情報
    遠隔監視システム。
  8. 【請求項8】 前記第二観測統計データ送出手段は、前
    記第二観測統計データを無線伝送路に送出することを特
    徴とする請求項7に記載の対象物設置環境情報遠隔監視
    システム。
  9. 【請求項9】 設置環境観測装置から設置環境監視装置
    へ通信ネットワークを経由して情報を伝送するシステム
    であって、 前記設置環境観測装置は、 対象物の設置場所の環境に関する値を連続して観測する
    連続観測手段と、 前記連続観測手段で観測した連続観測データを記憶する
    連続観測データ記憶手段と、 前記連続観測データ記憶手段に記憶した連続観測データ
    を一定の時間間隔で統計解析処理する統計解析処理手段
    と、 前記統計解析処理手段で統計解析処理した観測統計デー
    タを本文に含む電子メールを作成する電子メール作成手
    段と、 前記電子メール作成手段で作成した電子メールを前記通
    信ネットワークへ送出する電子メール送出手段と、 を有し、 前記設置環境監視装置は、 前記設置環境観測装置より送出した電子メールを前記通
    信ネットワークから受信する電子メール受信手段と、 前記電子メール受信手段で受信した電子メールから該電
    子メールの本文に含まれる観測統計データを抽出する観
    測統計データ抽出手段と、 前記観測統計データ抽出手段で抽出した観測統計データ
    を記憶する観測統計データ記憶手段と、 前記観測統計データ記憶手段に記憶した観測統計データ
    を出力する観測統計データ出力手段と、 前記観測統計データ記憶手段に記憶する観測統計データ
    をHTMLを用いて整形してHTMLのタグを含むHT
    ML文書とする観測統計データ整形手段と、 前記観測統計データ整形手段により整形された観測統計
    データを、前記設置環境監視装置と通信ネットワークを
    経由して通信する情報端末へ伝送する観測統計データ伝
    送手段と、 を有することを特徴とする対象物設置環境情報遠隔監視
    システム。
  10. 【請求項10】 前記通信ネットワークは、インターネ
    ットであることを特徴とする請求項9に記載の対象物設
    置環境情報遠隔監視システム。
  11. 【請求項11】 設置環境観測装置から設置環境監視装
    置へ通信ネットワークを経由して情報を伝送するシステ
    ムであって、 前記設置環境観測装置は、 対象物の設置場所の環境に関する値を連続して観測する
    連続観測手段と、 前記連続観測手段で観測した連続観測データを記憶する
    連続観測データ記憶手段と、 前記連続観測データ記憶手段に記憶する連続観測データ
    を一定の時間間隔で統計解析処理する統計解析処理手段
    と、 前記連続観測手段の動作状態を観測する動作状態観測手
    段と、 前記統計解析処理手段で統計解析処理した結果として得
    られる観測統計データと前記動作状態観測手段で観測し
    た動作状態観測データとを本文に含む電子メールを、該
    統計解析処理手段によって該観測統計データが得られる
    毎に作成する電子メール作成手段と、 前記電子メール作成手段で作成した電子メールを、該電
    子メール作成手段で該電子メールが作成される毎に前記
    通信ネットワークへ送出する電子メール送出手段と、 を有し、 前記設置環境監視装置は、 前記設置環境観測装置より送出した電子メールを前記通
    信ネットワークから受信する電子メール受信手段と、 前記電子メール受信手段で受信した電子メールから該電
    子メールの本文に含まれる観測統計データを抽出する観
    測統計データ抽出手段と、 前記観測統計データ抽出手段で抽出した観測統計データ
    を記憶する観測統計データ記憶手段と、 前記観測統計データ記憶手段に記憶した観測統計データ
    を出力する観測統計データ出力手段と、 を有することを特徴とする対象物設置環境情報遠隔監視
    システム。
  12. 【請求項12】 前記設置環境監視装置は、 前記電子メール受信手段で受信する電子メールの本文に
    前記設置環境観測装置の動作状態観測手段の観測した動
    作状態観測データを含むときに、該動作状態観測データ
    を抽出する動作状態観測データ抽出手段と、 前記動作状態観測データ抽出手段の抽出した動作状態観
    測データが前記設置環境観測装置の連続観測手段の異常
    動作を示すものであるときに、該動作状態観測データを
    表示する動作状態観測異常データ表示手段と、 を更に有することを特徴とする請求項11に記載の対象
    物設置環境情報遠隔監視システム。
  13. 【請求項13】 前記設置環境監視装置は、前記動作状
    態観測データ抽出手段の抽出した動作状態観測データを
    前記設置環境監視装置と通信ネットワークを経由して通
    信するメンテナンスステーションへ伝送する動作状態観
    測データ伝送手段を更に有することを特徴とする請求項
    12に記載の対象物設置環境情報遠隔監視システム。
  14. 【請求項14】 前記通信ネットワークは、インターネ
    ットであることを特徴とする請求項13に記載の対象物
    設置環境情報遠隔監視システム。
  15. 【請求項15】 設置環境観測装置から設置環境監視装
    置へ通信ネットワークを経由して情報を伝送するシステ
    ムであって、 前記設置環境観測装置は、 対象物の設置場所の環境に関する値を連続して観測する
    連続観測手段と、 前記連続観測手段で観測した連続観測データを記憶する
    連続観測データ記憶手段と、 前記連続観測データ記憶手段に記憶する連続観測データ
    を一定の時間間隔で統計解析処理する統計解析処理手段
    と、 前記統計解析処理手段で統計解析処理した観測統計デー
    タを本文に含む電子メールを作成する電子メール作成手
    段と、 前記電子メール作成手段で作成した電子メールを前記通
    信ネットワークへ送出する電子メール送出手段と、 を有し、 前記設置環境監視装置は、 前記設置環境観測装置より送出した電子メールを前記通
    信ネットワークから受信する電子メール受信手段と、 前記電子メール受信手段で受信した電子メールから該電
    子メールの本文に含まれる観測統計データを抽出する観
    測統計データ抽出手段と、 前記観測統計データ抽出手段で抽出した観測統計データ
    を記憶する観測統計データ記憶手段と、 前記観測統計データ記憶手段に記憶した観測統計データ
    を出力する観測統計データ出力手段と、 前記電子メール受信手段が前記設置環境観測装置より送
    出した電子メールを受信してから所定の時間を経過する
    までの間に該設置環境観測装置からの次の電子メールを
    受信しないときに、前記設置環境観測装置からの電子メ
    ールが着信しないことを示す警告を行なう電子メール未
    着信警告手段と、 を有することを特徴とする対象物設置環境情報遠隔監視
    システム。
  16. 【請求項16】 設置環境観測装置から設置環境監視装
    置へ通信ネットワークを経由して情報を伝送するシステ
    ムに使用される前記設置環境観測装置であって、 対象物の設置場所の環境に関する値を連続して観測する
    連続観測手段と、 前記連続観測手段で観測した連続観測データを記憶する
    連続観測データ記憶手段と、 前記連続観測データ記憶手段に記憶する連続観測データ
    を一定の時間間隔で統計解析処理する統計解析処理手段
    と、 前記統計解析処理手段で統計解析処理した観測統計デー
    タを本文に含む電子メールを作成する電子メール作成手
    段と、 前記電子メール作成手段で作成した電子メールを前記通
    信ネットワークへ送出する電子メール送出手段と、 を有し、 前記連続観測データ記憶手段は、デュアルポートRAM
    であって、前記連続観測手段で観測した連続観測データ
    前記デュアルポートRAMの有する一方のポートから
    書き込まれて該連続観測データを記憶し、該デュアルポ
    ートRAMの有する他方のポートから前記統計解析処理
    手段で統計解析処理するための該連続観測データが読み
    出され、且つ、該デュアルポートRAMへのメモリアク
    セスは、該連続観測データの書き込みのためのものが、
    該連続観測データの読み出しのためのものよりも優先さ
    れる、 ことを特徴とする設置環境観測装置。
  17. 【請求項17】 前記通信ネットワークは、インターネ
    ットであることを特徴とする請求項16に記載の設置環
    境観測装置。
  18. 【請求項18】 前記対象物は、文化財若しくは建築物
    であることを特徴とする請求項16に記載の設置環境観
    測装置。
  19. 【請求項19】 前記連続観測手段は、対象物の設置さ
    れている環境の風向、風速、温度、湿度のうちの少なく
    ともいずれか1つ以上の連続する観測を含むことを特徴
    とする請求項16に記載の設置環境観測装置。
  20. 【請求項20】 前記電子メール作成手段は、他の観測
    機器によって観測される前記対象物の設置されている環
    境に関する他の観測統計データを、前記統計解析処理手
    段で統計解析処理した観測統計データと共に本文に含む
    電子メールを作成することを特徴とする請求項16に記
    載の設置環境観測装置。
  21. 【請求項21】 前記他の観測機器によって観測される
    観測統計データは、日照時間、大気中の窒素酸化物濃
    度、大気中の亜硫酸ガス濃度、降水量、降水のpHのう
    ちの少なくともいずれか1を含むことを特徴とする請求
    項20に記載の設置環境観測装置。
  22. 【請求項22】 設置環境観測装置から設置環境監視装
    置へ通信ネットワークを経由して情報を伝送するシステ
    ムに使用される前記設置環境観測装置であって、 対象物の設置場所の環境に関する値を連続して観測する
    連続観測手段と、 前記連続観測手段で観測した連続観測データを記憶する
    連続観測データ記憶手段と、 前記連続観測データ記憶手段に記憶する連続観測データ
    を一定の時間間隔で統計解析処理する統計解析処理手段
    と、 前記連続観測手段の動作状態を観測する動作状態観測手
    段と、 前記統計解析処理手段で統計解析処理した結果として得
    られる観測統計データと前記動作状態観測手段で観測し
    た動作状態観測データとを本文に含む電子メールを、該
    統計解析処理手段によって該観測統計データが得られる
    毎に作成する電子メール作成手段と、 前記電子メール作成手段で作成した電子メールを、該電
    子メール作成手段によって該電子メールが作成される毎
    前記通信ネットワークへ送出する電子メール送出手段
    と、 を有することを特徴とする設置環境観測装置。
  23. 【請求項23】 設置環境観測装置から設置環境監視装
    置へ通信ネットワークを経由して情報を伝送するシステ
    ムに使用される前記設置環境監視装置であって、 前記設置環境観測装置より送出した電子メールを前記通
    信ネットワークから受信する電子メール受信手段と、 前記電子メール受信手段で受信した電子メールから該電
    子メールの本文に含まれる観測統計データを抽出する観
    測統計データ抽出手段と、 前記観測統計データ抽出手段で抽出した観測統計データ
    を記憶する観測統計データ記憶手段と、 前記観測統計データ記憶手段に記憶した観測統計データ
    を出力する観測統計データ出力手段と、 前記観測統計データ記憶手段に記憶した観測統計データ
    をHTMLを用いて整形してHTMLのタグを含むHT
    ML文書とする観測統計データ整形手段と、 前記観測統計データ整形手段により整形された観測統計
    データを、前記設置環境監視装置と通信ネットワークを
    経由して通信する情報端末へ伝送する観測統計データ伝
    送手段と、 を有することを特徴とする設置環境監視装置。
  24. 【請求項24】 前記通信ネットワークは、インターネ
    ットであることを特徴とする請求項23に記載の設置環
    境監視装置。
  25. 【請求項25】 設置環境観測装置から設置環境監視装
    置へ通信ネットワークを経由して情報を伝送するシステ
    ムに使用される前記設置環境監視装置であって、 前記設置環境観測装置より送出した電子メールを前記通
    信ネットワークから受信する電子メール受信手段と、 前記電子メール受信手段で受信した電子メールから該電
    子メールの本文に含まれる観測統計データを抽出する観
    測統計データ抽出手段と、 前記観測統計データ抽出手段で抽出した観測統計データ
    を記憶する観測統計データ記憶手段と、 前記観測統計データ記憶手段に記憶した観測統計データ
    を出力する観測統計データ出力手段と、 前記電子メール受信手段で受信する電子メールの本文
    に、前記設置環境観測装置の有する連続観測手段であっ
    て、対象物の設置場所の環境に関する値を連続して観測
    する該連続観測手段の動作状態を観測する、該設置環境
    観測装置の有する動作状態観測手段により観測された動
    作状態観測データを含むときに、該動作状態観測データ
    を抽出する動作状態観測データ抽出手段と、 前記動作状態観測データ抽出手段の抽出した動作状態観
    測データが前記設置環境観測装置の連続観測手段の異常
    動作を示すものであるときに、該動作状態観測データを
    表示する動作状態観測異常データ表示手段と、 を有することを特徴とする設置環境監視装置。
  26. 【請求項26】 前記動作状態観測データ抽出手段の抽
    出した動作状態観測データを前記設置環境監視装置と通
    信ネットワークを経由して通信するメンテナンスステー
    ションへ伝送する動作状態観測データ伝送手段を更に有
    することを特徴とする請求項25に記載の設置環境監視
    装置。
  27. 【請求項27】 前記通信ネットワークは、インターネ
    ットであることを特徴とする請求項26に記載の設置環
    境監視装置。
  28. 【請求項28】 設置環境観測装置から設置環境監視装
    置へ通信ネットワークを経由して情報を伝送するシステ
    ムに使用される前記設置環境監視装置であって、 前記設置環境観測装置より送出した電子メールを前記通
    信ネットワークから受信する電子メール受信手段と、 前記電子メール受信手段で受信した電子メールから該電
    子メールの本文に含まれる観測統計データを抽出する観
    測統計データ抽出手段と、 前記観測統計データ抽出手段で抽出した観測統計データ
    を記憶する観測統計データ記憶手段と、 前記観測統計データ記憶手段に記憶した観測統計データ
    を出力する観測統計データ出力手段と、 前記電子メール受信手段が前記設置環境観測装置より送
    出した電子メールを受信してから所定の時間を経過する
    までの間に該設置環境観測装置からの次の電子メールを
    受信しないときに、前記設置環境観測装置からの電子メ
    ールが着信しないことを示す警告を行なう電子メール未
    着信警告手段と、 を有することを特徴とする設置環境監視装置。
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