JP2007198809A - 風向風速表示システム、ジャイロ付き端末装置およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【構成】 風向風速データを測定可能な風向風速センサーと、測定したアナログ信号としての風向風速データをデジタル信号へと変換するアナログデジタル変換器と、その風向風速データを取得して表示手段に表示させる端末装置とを備える。端末装置は、風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示する。また、取得した風向データから、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定し、取得した風速データが、予め設定された閾値以上か否かを判別し、該当する風向データマークを点灯させる。
【選択図】 図10
Description
したがって、風向計に精通していない人が見た場合には、風上と風下を逆に認識してしまうおそれがある。矢印はいわゆるベクトル表示と同じであるため、風のベクトルと一致させて認識しがちだからである。
緊急時に誤認や勘違いが生じてしまったら、深刻な問題に発展してしまうおそれがある。例えば、発電所敷地内で火災が発生したとする。この場合は、通常[火点]よりも風上に現地対策本部を設置するが、風上と風下を誤認してしまったら、現地対策本部を[火点]よりも風下に設置してしまう可能性さえある。
このような災害時の風向の誤認は、二次的被害を生じさせてしまうおそれ、被害の拡大を食い止められないというおそれがあった。
また、現地の設備状況やより高い安全性を確保するためには、遠隔地からも風向風速データの確認作業ができることが望ましい。一般に、遠隔監視には専用端末などの設備投資が掛かりコスト高となるが、遠隔監視を実現すれば利便性も高まり、また安全性にも大きく寄与することが予想される。
したがって、風向の見方に精通した人のみならず、万人が風向を容易に把握することができ、さらには視認性、安全性および利便性を向上させた技術が望まれていた。
請求項1から請求項4に記載の発明の目的は、視認性および安全性を向上させた風向風速表示システムを提供することにある。
請求項5から請求項9に記載の発明の目的は、視認性および安全性を向上させたコンピュータプログラムを提供することにある。
請求項10および請求項11に記載の発明の目的は、作業効率や利便性の向上を図ることができるジャイロ付き端末装置およびそれに用いるコンピュータプログラムを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、アナログ信号の風向風速データをデジタル信号へと変換し、その変換した風向風速データを表示部に表示させる風向風速表示システムに係る。
すなわち、前記風向風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサーと、その風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向風速データを、デジタル信号へと変換するアナログデジタル変換器と、そのアナログデジタル変換器でデジタル変換された風向風速データを取得して表示部に表示させる端末装置とを備える。
前記端末装置は、前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示する風向風速データ表示手段と、前記アナログデジタル変換器から取得した風向データから、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定する方位決定手段と、前記アナログデジタル変換器から取得した風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別する第一閾値判別手段と、前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、最も小さな第一風向データマークを点灯させる第一風向データマーク表示手段と、前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別する第二閾値判別手段と、前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示手段と、前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示手段と、を備えた風向風速表示システムである。
本請求項は、システムAに対応させた発明である。
「風向風速センサー」とは、風向および風速をアナログ信号として出力可能な機能を有した測定器のことである。例えば、風向は、0〜360deg:4−20mAで測定され、風速は、0−60m/s:4−20mAで測定される。
「方位決定手段」とは、アナログデジタル変換器から取得した風向データから、例えば、16方位のうちどの方位を表示するかを選択して決定する機能である。
風向風速センサーが風向風速データをアナログ信号として測定する。アナログデジタル変換器がアナログ信号としての風向風速データを、デジタル信号へと変換する。端末装置はデジタル変換された風向風速データを取得して表示部に表示する。ここで、アナログデジタル変換器から取得した風向データが、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定する。表示に際しては、風速データの制限値として第一閾値および第二閾値を予め設定しておき、各閾値以上の場合に風向データマークを変化させて表示させる。風速データが第一閾値以上でなければ、最も小さな第一風向データマークを点灯させ、第一閾値以上であれば、第二閾値以上か否かを判別し、第二閾値以上でなければ、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる。また、風速データが第二閾値以上であれば、第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる。
すなわち、取得した風速データによって風向データマークがリアルタイムに変化するため、風速データの大小を把握しやすくなり、端末装置の表示部を監視している監視者にとっての利便性が向上し、安全性を保つことに寄与する。
請求項2に記載の発明は、アナログ信号の風向風速データをデジタル信号へと変換し、その変換した風向風速データを表示部に表示させる風向風速表示システムに係る。
すなわち、前記風向風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサーと、その風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向風速データを、デジタル信号へと変換するアナログデジタル変換機能を有し、そのアナログデジタル変換機能でデジタル変換された風向風速データを取得する風向風速計算機と、その風向風速計算機にネットワーク接続されるとともに、風向風速データを表示可能な表示部を有する端末装置とを備え、前記風向風速計算機は、前記ネットワーク接続された端末装置に対して風向風速データを配信し、その配信した風向風速データを端末装置の表示部に表示させる表示命令手段を備える。
その表示命令手段は、前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示させ、前記アナログデジタル変換された風向データから、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定し、前記アナログデジタル変換された風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別し、前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、最も小さな第一風向データマークを点灯させる第一風向データマーク表示命令と、前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別し、前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示命令と、前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示命令とからなり、前記端末装置がその配信された表示命令手段に応じて前記風向風速データを表示部に表示することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、システムCに対応させた発明である。
請求項2記載の発明では、風向風速計算機に風向風速データを端末装置に配信可能なサーバ機能を備えている。このサーバ機能は、ネットワーク構築されたイントラネット等から端末装置に対して風向風速データを配信する機能である。
風向風速計算機が風向データおよび風速データを、イントラネット接続された各端末装置に配信する。端末装置は、イントラネット接続されているので、専用プログラムが風向風速データを受信することができ、この受信した風向風速データをモニタなどの表示部で監視することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、風向風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサーと、その風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向風速データを、デジタル信号へと変換するアナログデジタル変換器と、そのアナログデジタル変換器でデジタル変換された風向風速データを取得し、そのデジタル変換された風向風速データを記憶するストレージデバイスとを備えた風向風速計と、そのストレージデバイスに対し、ネットワークを介してアクセス可能に設定された複数の端末装置と、を備えた風向風速表示システムに係る。
前記風向風速計は、前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示する風向風速データ表示手段と、前記アナログデジタル変換器から取得した風向データから、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定する方位決定手段と、前記アナログデジタル変換器から取得した風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別する第一閾値判別手段と、前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、最も小さな第一風向データマークを点灯させる第一風向データマーク表示手段と、前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別する第二閾値判別手段と、 前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示手段と、前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示手段と、前記風向風速データ表示部に表示させる風向風速データを、前記ストレージデバイスに記憶する公開用データ記憶手段と備える。
前記端末装置は、前記ストレージデバイスにアクセスして風向風速データを受信する風向風速データ受信手段と、その風向風速データ受信手段が受信した風向風速データを表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、システムDに対応させた発明である。
「ストレージデバイス」とは、各種データを記憶可能な記憶装置のことであり、代表的にはハードディスクドライブなどがある。このストレージデバイスは、アクセス制限を可能とし、アクセス許可されたユーザのみがネットワークを介してアクセスできる。
請求項3記載の発明では、ネットワークがインターネット接続されている場合には、アナログデジタル変換器がデジタル変換した風向風速データが公開用データとしてストレージデバイスにアップロードされる。このアップロードされた公開用データに対して、端末装置や携帯端末のWebブラウザがWebサーバにアクセスすることで、風向風速データを端末装置内に取得して遠隔からの監視が可能となる。
すなわち、各端末装置や携帯端末に対して、公開用データを表示可能な表示機能を持たせれば(表示用のプログラムをインストールすれば)、遠隔地から風向風速データを確認することができる。したがって、低コストで遠隔監視を実現するシステムが構築できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の風向風速表示システムを限定したものである。
すなわち、前記第一風向データマーク表示手段および第一風向データマーク表示命令は、第一風向データマークをグリーン系カラーに表示し、第二風向データマーク表示手段および第二風向データマーク表示命令は、第二風向データマークをイエロー系カラーに表示し、 第三風向データマーク表示手段および第三風向データマーク表示命令は、第三風向データマークをレッド系カラーによって表示することを特徴とする。
最も風速が小さい時に点灯する第一風向データマークをグリーン系カラーに点灯させることで、風速が安全な範囲である視覚的に示すことができる。
第二風向データマークをイエロー系カラーに点灯させることで、風速が注意すべき範囲であることを視覚的に示すことができる。
第三風向データマークをレッド系カラーに点灯させることで、風速が危険な範囲であることを視覚的に示すことができる。
請求項5に記載の発明は、アナログデジタル変換器が変換したデジタル変換済みの風向風速データを取得し、そのデジタル変換済みの風向風速データを表示部に表示する端末装置のプログラムに係る。
そのプログラムは、前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示する風向風速データ表示手順と、前記アナログデジタル変換器から取得した風向データから、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定する方位決定手順と、前記アナログデジタル変換器から取得した風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別する第一閾値判別手順と、前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、最も小さな第一風向データマークを点灯させる第一風向データマーク表示手順と、前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別する第二閾値判別手順と、前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示手順と、前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示手順とを端末装置のコンピュータに実行させることとしたコンピュータプログラムである。
請求項5記載の発明は、システムAに対応させたコンピュータプログラムに係る。
端末装置のコンピュータプログラムには、風速データを表示させる風速データ表示部および風向データを表示させる風向データ表示部からなるインターフェースが記憶され、風向風速データ表示手順が、取得した風向風速データをそれぞれの表示部に表示させる。そして、風速データの制限値として第一閾値および第二閾値を予め設定しておき、各閾値以上の場合に風向データマークを変化させて表示する。
例えば、第一閾値を[5m/s以上の風速]と設定した場合、風速データが5m/s未満であれば第一風向データマークが点灯する。また、第二閾値を、 [10m/s以上の風速]と設定した場合、風速データが5m/s以上10m/s未満であれば第二風向データマークが点灯し、10m/s以上であれば、第三風向データマークが点灯することになる。これらは、リアルタイムに変化するため風速データの大小を把握しやすくなり、端末装置の表示部を監視している監視者にとっての利便性が向上する。
請求項6に記載の発明は、アナログ信号の風向風速データをデジタル信号へと変換し、その変換した風向風速データを表示させる風向風速計算機のプログラムである。
そのプログラムは、風向風速計算機にネットワーク接続された端末装置に対し、風向風速計算機が風向風速データを配信し、その配信した風向風速データを端末装置の表示部に表示させる表示命令手順を風向風速計算機のコンピュータに実行させるものである。
その表示命令手順は、前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示させ、
前記アナログデジタル変換された風向データから、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定し、
前記アナログデジタル変換された風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別し、
前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、最も小さな第一風向データマークを点灯させる第一風向データマーク表示命令と、
前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別し、
前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示命令と、
前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示命令とを備える。
以上のような当該表示命令手順を風向風速計算機のコンピュータに実行させることとしたコンピュータプログラムに係る。
請求項6記載の発明は、システムCに対応させた風向風速計算機のコンピュータプログラムに係る。
請求項7に記載の発明は、風向風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサーと、その風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向風速データを、デジタル信号へと変換するアナログデジタル変換器と、そのアナログデジタル変換器でデジタル変換された風向風速データを記憶するストレージデバイスとを備えるとともに、そのストレージデバイスにアクセスした端末装置に対して風向風速データを表示させる風向風速計のプログラムに係る。
そのプログラムは、前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示する風向風速データ表示手順と、前記アナログデジタル変換器から取得した風向データからどの方位を表示するかを決定する方位決定手順と、前記アナログデジタル変換器から取得した風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別する第一閾値判別手順と、前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち最も小さな第一風向データマークを点灯させるための第一風向データマーク表示手順と、前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別する第二閾値判別手順と、前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示手順と、前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示手順と、当該端末装置の出力手段に風向データ表示として表示させるためのデータを、前記ストレージデバイスに記憶する公開用データ記憶手順と、を風向風速計のコンピュータに実行させることとしたコンピュータプログラムである。
請求項7記載の発明は、システムDに対応させたコンピュータプログラムに係る。
請求項8に記載の発明は、請求項5から請求項7のいずれかにのコンピュータプログラムを限定したものである。
すなわち、前記第一風向データマーク表示手順および第一風向データマーク表示命令は、第一風向データマークをグリーン系カラーに表示し、 第二風向データマーク表示手順および第二風向データマーク表示命令は、第二風向データマークをイエロー系カラーに表示し、 第三風向データマーク表示手順および第三風向データマーク表示命令は、第三風向データマークをレッド系カラーによって表示させることとしたことを特徴とする。
各風向データマークの色を風速データの大小に応じて変化させていることで、以下のような作用をなす。
最も風速が弱い時に点灯する第一風向データマークをグリーン系カラーに点灯させることで、風速が安全な範囲であることを視覚的に示すことができる。
第二風向データマークをイエロー系カラーに点灯させることで、風速が注意すべき範囲であることを視覚的に示すことができる。
第三風向データマークをレッド系カラーに点灯させることで、風速が危険な範囲であることを視覚的に示すことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項5から請求項8のいずれかに記載のコンピュータプログラムを限定したものである。
前記風向データを取得した際に、その風向データを0〜16の整数に換算する方位換算手順を備え、その方位換算手順は、x=INT{X/(360/16)+0.5} (x=方位、X=風向データ、INTは{ }内の演算結果の小数点以下を切り捨てる関数)の演算式としたことを特徴とする。
演算式、x=INT{X/(360/16)+0.5}における360とは、360度のことであり、16は16方位のことであり、+0.5は、風向データXが、方位xの示す16方位の±11.25°以内となるように補正するための固定値である。
請求項10に記載の発明は、方位データの取得が可能なジャイロセンサーと、予め方位が定められている地図データが記憶された記憶手段とを備えた端末装置であって、前記ジャイロセンサーによって方位データを取得する方位データ取得手段と、前記記憶手段から記憶済みの地図データを取得する地図データ取得手段と、その地図データを表示する表示部と、その表示部上方向における地図データの方位を表示部に正対するものの向く方位に一致させるための方位識別手段とを備える。
その方位識別手段は、取得した方位データを表示部に表示した地図データと比較演算し、表示部の上方向における地図データの方位と表示部に正対するものの向く方位とが異なっている場合には、これらを一致させるよう地図データを回転させる機能を備える。
更に、前記ジャイロセンサーは、端末装置とは着脱自在の別体に形成されており、端末装置の接続ポートに接続可能な接続コネクタを備えていることを特徴とする。
「ジャイロセンサー」とは、ジャイロセンサーが搭載されている端末装置がどの方角を向いているのかを検出することができるセンサーであり、電子コンパスなどとも呼ばれている。このジャイロセンサーを使用することで、端末装置を動かした場合でも、画面内の地図データの向きもジャイロセンサーが取得した方位に応じて回転する仕組みである。
「接続ポート」とは、端末装置がパーソナルコンピュータであれば、USBポートが代表的である。ただし、これに限られない。また、端末装置の種類に応じて接続ポートは異なる。
「接続コネクタ」も、前述の接続ポートに応じて異なる。
端末装置とは別体に形成され、接続ポートに接続されたジャイロセンサーが、端末装置の設置方向に基づく方位データを取得する。方位識別手段が端末装置の表示部に表示された地図データがどの向きであるべきかを判別し、適切ではなければ適切な向きとなるように地図データを回転させる。端末装置にジャイロセンサーを搭載することで、端末装置に記憶されている地図データを端末装置の設置方向にふさわしい向きに回転させて表示することができる。このため、地図データを確認しながら作業を実施する必要性がある場合など、作業効率に優れる。また、ジャイロセンサーが内蔵されていることで、端末装置をシンプルな構成とすることができる。
このようなジャイロ付き端末装置に、風向データを表示させる機能を備えれば、その端末装置に向かいながら、物理的にも感覚的にも一致した風向を把握することができる。
請求項11に記載の発明は、方位データの取得が可能なジャイロセンサーと、予め方位が定められている地図データが記憶された記憶手段とを備えた端末装置に対するプログラムである。
そのプログラムは、前記ジャイロセンサーが取得した方位データを検出する方位データ検出手順と、前記記憶手段から記憶済みの地図データを取得する地図データ取得手順と、その地図データを端末装置に係る表示部に表示する地図データ表示手順と、前記表示部上方向における地図データの方位を表示部に正対するものの向く方位に一致させるための方位識別手順とを端末装置のコンピュータに実行させるものである。
そして、その方位識別手順は、取得した方位データを表示部に表示した地図データと比較演算し、表示部の上方向における地図データの方位と表示部に正対するものの向く方位とが異なっている場合には、これらを一致させるよう地図データを回転させることを特徴とする。
また、この発明に係るプログラムを格納したコンピュータから、通信回線を通じて他の端末装置へ伝送することも可能である。
請求項5から請求項9に記載の発明によれば、視認性および安全性を向上させたコンピュータプログラムを提供することができた。
請求項10および請求項11に記載の発明によれば、作業効率や利便性の向上を図ることができるジャイロ付き端末装置およびそれに用いるコンピュータプログラムを提供することができた。
図3は、他の風向計の外観を示した概略図であり(a)は平面図、(b)は斜視図、(c)は側面断面図である。図4は、風向風速計の外観を示した概略図であり、図5は、風向データ表示部の形態を示した図であり、図6は、風向風速計の外観を示した概略図である。
図1に示すように、風向計1は、概ね円柱形をなし、風向センサーが測定したアナログ信号としての風向データを受信する風向データ受信部(図示は省略)を備える。また、円柱形の底面部2と、円柱形の上面となる透明蓋部7と、円柱形の周面となる側壁4とによって風向計匿体5をなす。
その風向計匿体5の内部においては、不透明の目盛板3であって、目盛板支持部8によって透明蓋部7に平行に支持され、側壁4との間隙を有した目盛板3と、風向針本体6であって、底面部2の中心軸2aに軸支される風向針支持部6aと、その風向針支持部6aの一端から連続して側壁4の内側に沿って立ち上がり、側壁4と目盛板3との間隙を通過し、目盛板3の表面に沿って折り返される風向指針6bとからなる風向針本体6とを備えている。
また、風向針本体6は、底面部2の中心軸2aを回転中心として固定され、中心軸2aから底面部2と側壁4との接合部となる第一接点4a付近にて折り曲げられることにより側壁4の内側に沿って立ち上がり、目盛板3上面まで立ち上がった位置において目盛板3の中心に向かい目盛板3の表面に沿って折り返され、その端部は矢尻部形状をなし、それを矢尻部6cとする。この矢尻部6cが、風の吹いていく方向を示すように、風向針本体6は中心軸2aを回転中心として回動するのである。
また、風向指針6bが風向を示す位置に存し、風向指針6bの一部は風向指示部6dとして概ね中空円形状をなし、風向目盛または風向を示す文字列を明示するように工夫されている。すなわち、前述したように、風向指針6bは従来の風向計を見慣れていない人が風の吹いていく方向を直感的に捉えやすいよう矢尻部6cを備えているものの、風向指針6bの位置を風向目盛および風向を示す文字列部分に限定する構造とし、更に風向指示部6dを備えることにより、従来の風向計を見慣れている人も風向を誤認しないように工夫している。
図2では、風向計1に方位識別部(目盛および文字列)を配置した形態を示している。これは、目盛板3の表面に、各方位を識別するために、正面視で時計回りにN(北)、NE(北東)、E(東)、SE(南東)、S(南)、SW(南西)、W(西)、NW(北西)および目盛を刻印(または印刷)している。このため、風向計1を見た場合に、風向針本体6の矢尻部6cが示す方向により風の吹いていく方向を、また、方位識別部および風向指示部6dにより風向を、それぞれ容易に把握できる。
なお、図2(b)のように、側壁から風向計匿体内側に突き出すように第二目盛板を配置し、風向指示部6dを矢尻部6cと対角の位置に備えるようにしてもよい。
また、風向指針6bが風向を示す位置に存し、風向指針6bの一部は風向指示部6dとして概ね中空円形状をなし、風向目盛または風向を示す文字列を明示するように工夫されていることにより、従来の風向計を見慣れている人でも、風向を誤認するおそれが極めて小さい。
図3(a)から(c)に示す風向計1Aは、概ね円柱形をなし、風向センサーが測定したアナログ信号としての風向データを受信する風向データ受信部(図示は省略)を備え、円柱形の底面部2Aと、円柱形の上面となる透明蓋部7Aと、円柱形の周面となる側壁4Aとによって風向計匿体5Aと、その風向計匿体5Aの中心軸2aに軸支される風向針本体6Aと、その風向計匿体5Aの底面部2Aの内壁に配置された目盛板3Aを備えている。
なお、風向針本体6Aのうち矢尻部6cおよび風向指示部6dを除く部分は、アクリル樹脂などの透明素材によって形成されているため、あたかも矢尻部6cおよび風向指示部6dのみが移動するように見えることに特徴を有す。
図4に示す風向風速計10は、図示しない風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向データおよび風速データを、図示しないアナログデジタル変換器でデジタル変換し、その変換されたデジタル信号としての風向データおよび風速データを受信してデジタル出力するものである。
風向風速計10は、風向データおよび風速データを受信する風向風速データ受信部を風向風速計本体11に内蔵し、風向風速計本体11の前面には、風向風速データ受信部が受信した風向データおよび風速データをデジタル表示させるためのデータ表示用パネル12を搭載している。
この風向データ表示部14は、N(北)、NE(北東)、E(東)、SE(南東)、S(南)、SW(南西)、W(西)、NW(北西)を示す八方位と、その八方位間の各方位を示す合計十六方位の風向データ表示部が配置されている。
風向データ表示部14は、風速データに応じて表示する面積を段階的に変化させることができるようにしている。すなわち、風向データ表示部14は、風速データが安全な範囲である場合に表示される第一表示部14a、風速データが注意すべき範囲である場合に表示される第二表示部14b、および風速データが警告すべき範囲である場合に表示される第三表示部14cからなる。各表示部に異なった発光ダイオードを埋設することによって、区別されたデジタル表示を可能としている。
例えば、図6(a)は、受信した風向データがNE(北東)、風速データが10m/sであり、レッドの第三表示部14cが発光している場合を示している。やや時間が経過して風速が5m/sに減少したとすると、図6(b)に示すように、風速データ表示部13には、[5m/s]と表示され、風向データ表示部14は、レッドの第三表示部14cが消灯し、イエローの第二表示部14bが発光する。
以上のように、風向風速センサーからデジタル変換された風向データおよび風速データを受信した風向風速計10は、風速の変化に応じて風向データ表示部14の大きさ、カラーを変化させることができる。このため、利用者は視覚的に現況を容易に把握できる。
なお、風速データの段階表示の閾値(しきい値)は予め設定しておくが、用途や環境などの条件に応じて任意に変更可能である。
図7は、風向風速表示システムAの全体構成を示した概略図である。
風向風速表示システムAは、アナログ信号の風向データおよび風速データをデジタル信号へと変換し、その変換した風向データおよび風速データを端末装置20における表示部に表示可能としたシステムである。すなわち、風向データおよび風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサー30と、その風向風速センサー30が測定したアナログ信号としての風向データおよび風速データを、デジタル信号へと変換するアナログデジタル変換器(以下、A/D変換器と表記する)40とを備えている。
端末装置20は、図8に示すように、装置全体を制御するとともに、各種演算処理を行うCPU21、各種データを書き込む際に、それらのデータを一時的に展開するRAM(ランダムアクセスメモリ)22、オペレーティングシステム、アプリケーションソフトおよび各種データが記憶される記憶部23、マウスやキーボード等の入力部24、ディスプレイ等の表示部(以下、モニタと表記する)25、インターネットやイントラネットなどの電気通信回線に接続可能な通信部26、各種データをプリンタ等に出力可能な出力部27および各種データの入出力部である入出力ポート28を備えて構成されている。
一般的な端末装置20としては、USBメモリなどの外部入力装置を接続可能な入力ポート29を備えた、いわゆるパーソナルコンピュータ(PC)である。記憶部23には所定区域における地図データが記憶されており、本実施形態においては、火力発電所内の各施設や地点ポイント等からなる地図データが記憶されている。
図9に、A/D変換器40がデジタル変換した風向データおよび風速データを端末装置20が取得し、それら各データをモニタ25に表示させた形態を示す。なお、モニタ25に表示される風向風速データは、風速データを数値で示す風速データ表示部および風向データを△マークで示す風向データ表示部とからなるが、説明の便宜上、図9はモニタ25の一部を示すのみとする。
図10は、風向風速表示システムAにおける各処理およびデータの流れを概略的に示したフローチャートである。
A/D変換器40は、風向風速センサー30から風向風速データを受信し(S101)、その受信した風向風速データをデジタル変換処理する(S102)。端末装置20は、A/D変換器40からケーブルや通信手段を介してデジタル変換済みの風向風速データを取得する(S103)。
ここで、取得した風向データから16方位のうちどの方位を表示するかを選択し(S104)、取得した風速データが予めユーザによって設定されている第一閾値以上か否かを判別する(S105)。風速データが第一閾値以上でなければ、風向データ表示部に表示される△マークを小型、色をグリーンに設定して(S106)、風向データ表示部に反映する(S107)。
風速データが第二閾値以上の場合には、△マークを大型、色をレッドに設定し(S110)、風向データ表示部に反映する(S107)。
また、風速データを風速データ表示部に数値化して表示する(S111)。
各方位と方位表示枠番号の関係を演算する(S202)。これは、N=NN、NE=NN+2、E=NN+4・・・NW=NN+14のような関係になる。ただし、解>16の場合、解―16とする。
次に、図12に示す方位表示枠に方位を表示し(S203)、一旦、全オブジェクトを非表示(S204)とする。なお、オブジェクトとは、図9や図12※2に示すように、風向・風速を示すマークのことである。
風速データ(Y)においては、Y=0であるか否かを判別する(S206)。ここで、Y=0であれば無風であるため、オブジェクトは非表示に設定する。
一方、Noであれば、Y≧S1であるか否かを判別する(S207)。YがS1未満であれば、変数yに100を代入する(S208)。
また、YがS1以上と判別された場合、Y≧S2であるか否かを判別する(S209)。YがS2未満であれば、変数yに200を代入する(S210)。
また、YがS2以上と判別された場合、変数yに300を代入する(S211)。
続いて、x、NNから表示すべきオブジェクトの存する方位X’を算出する(S213)。この演算式は、X’=x+NNとなる。ただし、X’>16の場合、X’=X’―16としてX’が常に1〜16の整数となるように補正する。
終了指示があれば、終了処理とする(S217)。
図13は、風向風速表示システムBの全体構成を示した概略図である。
風向風速表示システムBは、風向データおよび風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサー30と、その風向風速センサー30が測定したアナログ信号としての風向データおよび風速データを、デジタル信号へと変換するA/D変換器40を内蔵した風向風速計算機50と、その風向風速計算機50に接続されるとともに、A/D変換器40がデジタル変換した風向データおよび風速データを表示する監視用ディスプレイ59とを備えている。風向風速センサー30およびA/D変換器40は、前述した風向風速表示システムAのものと同様の機能を備えている。また、風向風速計算機50にはA/D変換器40を内蔵しており、風向風速センサー30から取得したアナログ信号をデジタル信号へ変換する機能を内部に有する。
図14に示すように、風向風速計算機50は、計算機全体の制御を行うとともに、各種演算処理を行うCPU51、各種データを書き込む際に、それらのデータを一時的に展開するRAM(ランダムアクセスメモリ)52、オペレーティングシステム、アプリケーションソフトおよび各種データが記憶される記憶部53、マウスやキーボード等の入力部54、表示部55、インターネットやイントラネットなどの電気通信回線に接続可能な通信部56、各種データをプリンタ等に出力可能な出力部57および各種データの入出力部である入出力ポート58を備えて構成されている。
記憶部53には、火力発電所内の各施設や地点ポイント等からなる地図データ、各施設や地点ポイントにおいて測定された気温データや雨量データなどの各種データが記憶されている。この記憶部53に記憶された各種データをもとに、図15に示すような出力データが監視用ディスプレイ59に表示される。監視用ディスプレイ59の表示は、年月日データ、発電プラント名、地図データ、雨量強度データ、積算雨量データ、24時間の気温変化を示したグラフオブジェクト、図9に示した風向風速データなどからなる。
図16は、風向風速表示システムCの全体構成を示した概略図である。
風向風速表示システムCは、風向データおよび風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサー30と、その風向風速センサー30が測定したアナログ信号としての風向データおよび風速データを、デジタル信号へと変換するA/D変換器40を内蔵した風向風速計算機60と、その風向風速計算機60にネットワーク接続された複数の端末装置20とを備えて構成されている。
なお、本実施形態におけるネットワークは、社内LANとしてイントラネットが構築されており、これを例として説明する。
本システムCでは、端末装置20を所望する各地点ポイントに設置できる点が、風向風速計表示システムAと異なる。また、風向風速計算機60は前述した風向風速計算機50と基本構成は同様であるため説明は省略する。
図17には、風向風速計算機60と端末装置20の処理を示したフローチャートを示す。
風向風速計算機60は、風向風速センサー30から風向風速データを受信し(S301)、その受信したアナログ信号の風向風速データを内蔵されたA/D変換器40がデジタル信号に変換する(S302)。次に、デジタル信号に変換した風向風速データを、風向風速データ配信手段が予めイントラネットに接続された端末装置20に配信する(S303)。各端末装置20は、配信されたデジタ変換済みの風向風速データを受信し(S304)、その受信データをモニタ25に表示させる(S305)。
さらに、予めイントラネット等のネットワークを構築すれば、端末装置の追加や削除などのシステム変更が自由なため、コスト低減を図ることができる。なお、イントラネット以外の通信ネットワークとしては、インターネットにて代用可能である。
図18は、風向風速表示システムDの全体構成を示した概略図である。
風向風速表示システムDは、インターネットおよびイントラネットなどの通信ネットワークに接続され、Webサーバ機能を有するWebサーバ付き風向風速計80と、そのWebサーバ付き風向風速計80に通信ネットワークを介して接続された端末装置20および携帯端末20bとを備えて構成されている。
図19において、Webサーバ付き風向風速計80および端末装置20(携帯端末20b)の各処理を示す。
Webサーバ付き風向風速計80は、デジタル信号に変換した風向風速データをインターネット上に公開された公開用ストレージ83に記憶する(S401)。
端末装置20は、Webブラウザがインターネット接続してWebサーバ付き風向風速計80にアクセスし、公開用ストレージ83に記憶された公開データを取得するための風向風速データ取得信号を送信する(S402)。
一方、アクセス不可のユーザであれば、応答拒否をする(S405)。端末装置20は、Webブラウザを介して風向風速データを受信し(S406)、その風向風速データを端末装置20のモニタ25に表示させる(S407)。
なお、風向風速表示システムDを用いて、所定のユーザなどが遠隔観察できるようなサービスを提供することもできる。例えば、風力発電に必要なウィンドファームに対して投資する投資家を募り、これらの投資家には特典として自らが投資したウィンドファームの様子(風向風速、発電状況など)を遠隔地から閲覧することができるというサービスである。
図20(a)は、ジャイロ付き端末装置90の表示部に正対する者が北を向いている場合を示し、図20(b)は、ジャイロ付き端末装置の表示部に正対する者が南を向いている場合を示している。
ジャイロ付き端末装置90は、方位データを取得するジャイロセンサー100を備え、取得した方位データを内部の地図データと比較演算する。そして、ジャイロ付き端末装置90のモニタに表示された地図データのモニタ上方向における方位と、モニタに正対する者の向く方位が異なっていれば、これらを一致させるように地図データを回転する機能を備えている。
ハードウェア構成としては、前述した端末装置20とほぼ同様となっており、CPU91、RAM92、記憶部93、入力部94、表示部95、通信部96、出力部97、入出力ポート98および入力ポート99を備えたPCである。
また、入力ポート99がUSBポートとして形成されており、このUSBポート99にジャイロセンサー100が接続されることで方位データをジャイロ付き端末装置90内に記憶することになる。ジャイロセンサー100は、記憶媒体としてのフラッシュメモリとして形成されており、ジャイロセンサーを汎用性が高いUSB接続とすることで、ジャイロ付き端末装置90に対して容易に方位データ取得機能を追加することができる。
図22には、ジャイロ付き端末装置90の方位取得から地図データの出力までの処理をフローチャートにて示す。
ジャイロ付き端末装置90のUSBポート99に接続されたジャイロセンサー100が端末装置90の設置方向に基づく方位データを取得する(S501)。
ジャイロ付き端末装置90の記憶部93に記憶された地図データを取得する(S502)。
地図データをモニタに出力した場合のモニタの上方向における地図データの方位が、端末装置90のモニタに正対する者の向く方位に対して整合されているか否かを判別する(S503)。
ここで、前述の両方位が整合されていないと判別された場合、地図データの向きを適切な向きに変更する(S504)。
変更された地図データは、モニタ95に出力表示される(S505)。
また、この端末装置を仮にジャイロ付き端末装置20Aとすれば、このジャイロ付き端末装置20Aを雨量等のデータと組み合わせる形で拡張した風向風速表示システムBに採用したり、イントラネットを利用することで各端末装置の再構築を容易にした風向風速表示システムCに採用したりもできるし、さらにはインターネットを介した不特定多数の顧客向けのビジネスとして構成した風向風速表示システムDに採用することも可能である。
2、2A 底面部 2a 中心軸
3、3A 目盛板 4、4A 側壁
4a 第一接点
5、5A 風向計匿体
6、6A 風向針本体 6a 風向針支持部
6b 風向指針
6c 矢尻部 6d 風向指示部
7、7A 透明蓋部
8 目盛板支持部
10 風向風速計 11 風向風速計本体
12 データ表示用パネル 13 風速データ表示部
14 風向データ表示部 14a 第一表示部
14b 第二表示部 14c 第三表示部
20 端末装置 20b 携帯端末
21 CPU
22 RAM 23 記憶部
24 入力部 25 表示部(モニタ)
26 通信部 27 出力部
28 入出力ポート 29 入力ポート
30 風向風速センサー
40 アナログデジタル変換器
50 風向風速計算機 51 CPU
52 RAM 53 記憶部
54 入力部 55 表示部
56 通信部 57 出力部
58 入出力ポート
59 監視用ディスプレイ
60 風向風速計算機
80 Webサーバ付き風向風速計
83 公開用ストレージ
90 ジャイロ付き端末装置 91 CPU
92 RAM 93 記憶部
94 入力部 95 表示部
96 通信部 97 出力部
98 入出力ポート 99 入力ポート
100 ジャイロセンサー
Claims (11)
- アナログ信号の風向風速データをデジタル信号へと変換し、その変換した風向風速データを表示部に表示させる風向風速表示システムであって、
前記風向風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサーと、
その風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向風速データを、デジタル信号へと変換するアナログデジタル変換器と、
そのアナログデジタル変換器でデジタル変換された風向風速データを取得して表示部に表示させる端末装置と、を備え、
前記端末装置は、前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示する風向風速データ表示手段と、
前記アナログデジタル変換器から取得した風向データから、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定する方位決定手段と、
前記アナログデジタル変換器から取得した風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別する第一閾値判別手段と、
前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、最も小さな第一風向データマークを点灯させる第一風向データマーク表示手段と、
前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別する第二閾値判別手段と、
前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示手段と、
前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示手段と、
を備えたことを特徴とする風向風速表示システム。 - アナログ信号の風向風速データをデジタル信号へと変換し、その変換した風向風速データを表示部に表示させる風向風速表示システムであって、
前記風向風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサーと、
その風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向風速データを、デジタル信号へと変換するアナログデジタル変換機能を有し、そのアナログデジタル変換機能でデジタル変換された風向風速データを取得する風向風速計算機と、
その風向風速計算機にネットワーク接続されるとともに、風向風速データを表示可能な表示部を有する端末装置とを備え、
前記風向風速計算機は、前記ネットワーク接続された端末装置に対して風向風速データを配信し、その配信した風向風速データを端末装置の表示部に表示させる表示命令手段を備え、
その表示命令手段は、
前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示させ、
前記アナログデジタル変換された風向データから、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定し、
前記アナログデジタル変換された風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別し、
前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、最も小さな第一風向データマークを点灯させる第一風向データマーク表示命令と、
前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別し、
前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示命令と、
前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示命令とからなり、
前記端末装置がその配信された表示命令手段に応じて前記風向風速データを表示部に表示することを特徴とする風向風速表示システム。 - 風向風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサーと、その風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向風速データを、デジタル信号へと変換するアナログデジタル変換器と、そのアナログデジタル変換器でデジタル変換された風向風速データを取得し、そのデジタル変換された風向風速データを記憶するストレージデバイスとを備えた風向風速計と、
そのストレージデバイスに対し、ネットワークを介してアクセス可能に設定された複数の端末装置と、を備えた風向風速表示システムであって、
前記風向風速計は、前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示する風向風速データ表示手段と、
前記アナログデジタル変換器から取得した風向データから、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定する方位決定手段と、
前記アナログデジタル変換器から取得した風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別する第一閾値判別手段と、
前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、最も小さな第一風向データマークを点灯させる第一風向データマーク表示手段と、
前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別する第二閾値判別手段と、
前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示手段と、
前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示手段と、
前記風向風速データ表示部に表示させる風向風速データを、前記ストレージデバイスに記憶する公開用データ記憶手段と備え、
前記端末装置は、前記ストレージデバイスにアクセスして風向風速データを受信する風向風速データ受信手段と、その風向風速データ受信手段が受信した風向風速データを表示する表示部とを備えたことを特徴とする風向風速表示システム。 - 前記第一風向データマーク表示手段および第一風向データマーク表示命令は、第一風向データマークをグリーン系カラーに表示し、
第二風向データマーク表示手段および第二風向データマーク表示命令は、第二風向データマークをイエロー系カラーに表示し、
第三風向データマーク表示手段および第三風向データマーク表示命令は、第三風向データマークをレッド系カラーによって表示することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の風向風速表示システム。 - アナログデジタル変換器が変換したデジタル変換済みの風向風速データを取得し、そのデジタル変換済みの風向風速データを表示部に表示する端末装置のプログラムであって、
そのプログラムは、前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示する風向風速データ表示手順と、
前記アナログデジタル変換器から取得した風向データから、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定する方位決定手順と、
前記アナログデジタル変換器から取得した風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別する第一閾値判別手順と、
前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、最も小さな第一風向データマークを点灯させる第一風向データマーク表示手順と、
前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別する第二閾値判別手順と、
前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示手順と、
前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示手順とを、
端末装置のコンピュータに実行させることとしたコンピュータプログラム。 - アナログ信号の風向風速データをデジタル信号へと変換し、その変換した風向風速データを表示させる風向風速計算機のプログラムであって、
そのプログラムは、風向風速計算機にネットワーク接続された端末装置に対し、風向風速計算機が風向風速データを配信し、その配信した風向風速データを端末装置の表示部に表示させる表示命令手順を風向風速計算機のコンピュータに実行させるものであって、
その表示命令手順は、前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示させ、
前記アナログデジタル変換された風向データから、風向データ表示部におけるどの方位を表示するかを決定し、
前記アナログデジタル変換された風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別し、
前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、最も小さな第一風向データマークを点灯させる第一風向データマーク表示命令と、
前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別し、
前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示命令と、
前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示命令とを備え、
当該表示命令手順を風向風速計算機のコンピュータに実行させることとしたコンピュータプログラム。 - 風向風速データをアナログ信号として測定可能な風向風速センサーと、その風向風速センサーが測定したアナログ信号としての風向風速データを、デジタル信号へと変換するアナログデジタル変換器と、そのアナログデジタル変換器でデジタル変換された風向風速データを記憶するストレージデバイスとを備えるとともに、そのストレージデバイスにアクセスした端末装置に対して風向風速データを表示させる風向風速計のプログラムであって、
前記風速データを数値化して風速データ表示部に表示し、風速データの大小に応じて風向データマークの大きさを異ならせて風向データ表示部に表示する風向風速データ表示手順と、
前記アナログデジタル変換器から取得した風向データからどの方位を表示するかを決定する方位決定手順と、
前記アナログデジタル変換器から取得した風速データが、予め設定された第一閾値以上か否かを判別する第一閾値判別手順と、
前記風速データが第一閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、最も小さな第一風向データマークを点灯させるための第一風向データマーク表示手順と、
前記風速データが第一閾値以上と判別された場合には、予め設定された第二閾値以上か否かを判別する第二閾値判別手順と、
前記風速データが第二閾値未満と判別された場合には、前記風向データマークのうち、第一風向データマークよりも大きい第二風向データマークを点灯させる第二風向データマーク表示手順と、
前記風速データが第二閾値以上と判別された場合には、前記風向データマークのうち第二風向データマークよりも大きい第三風向データマークを点灯させる第三風向データマーク表示手順と、
当該端末装置の出力手段に風向データ表示として表示させるためのデータを、前記ストレージデバイスに記憶する公開用データ記憶手順と、を風向風速計算機のコンピュータに実行させることとしたコンピュータプログラム。 - 前記第一風向データマーク表示手順および第一風向データマーク表示命令は、第一風向データマークをグリーン系カラーに表示し、
第二風向データマーク表示手順および第二風向データマーク表示命令は、第二風向データマークをイエロー系カラーに表示し、
第三風向データマーク表示手順および第三風向データマーク表示命令は、第三風向データマークをレッド系カラーによって表示させることとした請求項5から請求項7のいずれかに記載のコンピュータプログラム。 - 前記風向データを取得した際に、その風向データを0〜16の整数に換算する方位換算手順を備え、
その方位換算手順は、x=INT{X/(360/16)+0.5} (x=方位、X=風向データ、INTは{ }内の演算結果の小数点以下を切り捨てる関数)
の演算式としたことを特徴とする請求項5から請求項8のいずれかに記載のコンピュータプログラム。 - 方位データの取得が可能なジャイロセンサーと、予め方位が定められている地図データが記憶された記憶手段とを備えた端末装置であって、
前記ジャイロセンサーによって方位データを取得する方位データ取得手段と、
前記記憶手段から記憶済みの地図データを取得する地図データ取得手段と、
その地図データを表示する表示部と、
その表示部上方向における地図データの方位を表示部に正対するものの向く方位に一致させるための方位識別手段とを備え、
その方位識別手段は、取得した方位データを表示部に表示した地図データと比較演算し、表示部の上方向における地図データの方位と表示部に正対するものの向く方位とが異なっている場合には、これらを一致させるよう地図データを回転させる機能を備え、
前記ジャイロセンサーは、端末装置とは着脱自在の別体に形成されるとともに、
端末装置の接続ポートに接続可能な接続コネクタを備えていることを特徴とするジャイロ付き端末装置。 - 方位データの取得が可能なジャイロセンサーと、予め方位が定められている地図データが記憶された記憶手段とを備えた端末装置に対し、前記ジャイロセンサーが取得した方位データを検出する方位データ検出手順と、
前記記憶手段から記憶済みの地図データを取得する地図データ取得手順と、
その地図データを端末装置に係る表示部に表示する地図データ表示手順と、
前記表示部上方向における地図データの方位を表示部に正対するものの向く方位に一致させるための方位識別手順とを端末装置のコンピュータに実行させるものであって、
その方位識別手順は、取得した方位データを表示部に表示した地図データと比較演算し、表示部の上方向における地図データの方位と表示部に正対するものの向く方位とが異なっている場合には、これらを一致させるよう地図データを回転させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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