JP2005354350A - データ収集管理システム、設置無線機、携帯無線機、管理サーバ及び位置検出方法 - Google Patents

データ収集管理システム、設置無線機、携帯無線機、管理サーバ及び位置検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 自動検針が可能であると共に、所定の地域内を移動する携帯無線機の位置を検出可能なデータ収集管理システム、分散設置無線機、携帯無線機、管理サーバ及び携帯無線機位置検出方法の提供を目的とする。
【解決手段】 本実施形態のデータ収集管理システム80によれば、各水道メータ19が計測した使用量を、自動検針して管理サーバ30にデータを送信する複数の設置無線機18が所定地域S内に配置されている。そして、携帯無線機40からの信号を受信した設置無線機18は、管理サーバ30に携帯無線機40からの信号を受信したことを知らせる。すると管理サーバ30は、携帯無線機40からの信号を受信した設置無線機18の位置情報から、携帯無線機40の現在位置を検出する。このことにより、水道メータ19の自動検針を行うデータ収集管理システム80には、所定地域S内における携帯無線機40の位置検出という新たな付加価値が加えられる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ガス、水道又は電気等のメータの計測結果を自動検針するための無線を利用して、携帯無線機の位置を検出可能としたデータ収集管理システム、設置無線機、携帯無線機、管理サーバ及び位置検出方法に関する。
近年、政府のe−Japan戦略の下、地域全体を網羅するネットワーク(例えば、光通信網)を設け、そのネットワークを利用して、その地域全体の水道メータのデータを管理サーバに自動収集(所謂、自動検針)するデータ収集管理システムが実施されている(非特許文献1及び2参照)。ここで、水道メータをネットワークに接続するインフラは、工事の容易性を考慮して、水道メータに固定又は内蔵した無線子機と、ネットワークにオンライン接続した無線親機とを備え、無線子機と無線親機との間で水道メータの計測データを無線送信する構成になっていた。
水道産業新聞社、"水道産業新聞 第3935号"、10月28日発行、[2004年5月18日検索]、インターネット[URL:http://www.suidou.co.jp/021028.htm] 野林 正紀、外1名、"下水道FTTHを利用した市民情報提供システム"、[2004年5月18日検索]、インターネット[URL:http://www.zenken.com/kikkansi/vol_47/vol_47_03_03.pdf]
ところで、上記した地域全体を網羅するネットワークを設けることで、水道の自動検針以外に、イベント情報、緊急避難勧告等を地域全体に告知する地域密着型情報伝達手段としての利用形態も提案されている。しかしながら、上記したデータ収集管理システムを広く普及させるには、地域密着型情報伝達手段としての利用形態以外に付加価値を設けて、地域全体に貢献できるシステムにすることが望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、自動検針が可能であると共に、所定の地域内を移動する携帯無線機の位置を検出可能なデータ収集管理システム、設置無線機、携帯無線機、管理サーバ及び位置検出方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るデータ収集管理システムは、 ガス、水道又は電気の使用量を計測する複数の使用量計測メータに対応させて所定地域に分散して設置され、それら各使用量計測メータに備えたメータ無線機から各使用量計測メータの計測データを受信する複数の設置無線機と、複数の設置無線機がネットワークを介して接続され、それら設置無線機から計測データを受信して使用量を管理する管理サーバとを備えてなるデータ収集管理システムにおいて、所定地域と比較して狭い範囲にしか届かない無線信号を出力しかつ所定地域内を移動可能な携帯無線機を設け、管理サーバには、複数の設置無線機のうち、何れの設置無線機が携帯無線機からの無線信号を受信したかに基づいて、所定地域内における携帯無線機の位置を検出する位置検出手段が備えられたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のデータ収集管理システムにおいて、設置無線機及び携帯無線機は、特定小電力無線で通信を行うように構成されたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のデータ収集管理システムにおいて、設置無線機は、携帯無線機からの無線信号の受信したときに、設置無線機同士を識別するための設置IDを管理サーバに送信し、管理サーバには、設置IDとその設置IDを有する設置無線機の所在地データとを対応させて記憶した設置機データベースが備えられ、位置検出手段は、携帯無線機から管理サーバに送信された設置IDと設置機データベースとに基づいて携帯無線機の位置を検出するところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3に記載のデータ収集管理システムにおいて、位置検出手段は、何れかの設置無線機が無線信号を受信可能な円形領域を、携帯無線機の位置として検出するところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至3に記載のデータ収集管理システムにおいて、位置検出手段は、複数の設置無線機が同時に携帯無線機からの無線信号を受信した場合には、それら複数の設置無線機が無線信号を受信可能な円形領域の重複部分を、携帯無線機の位置として検出するところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項4又は5に記載のデータ収集管理システムにおいて、位置検出手段は、無線信号を実際に受信することができた1の設置無線機と、1の設置無線機に最も近く、かつ無線信号を受信していない他の設置無線機との間の距離を設置無線機が無線信号を受信可能な円形領域の半径として位置の検出を行うところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項4又は5に記載のデータ収集管理システムにおいて、位置検出手段は、設置無線機が無線信号を受信可能な円形領域の半径を、設置無線機が所定の密度以上に存在する使用量計測メータ密集領域では25〜75mとし、設置無線機が所定の密度以下で存在する使用量計測メータ過疎領域では100〜400mとして位置の検出を行うところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至3に記載のデータ収集管理システムにおいて、位置検出手段は、複数の設置無線機が同時に携帯無線機からの無線信号を受信した場合、複数の設置無線機群の中心を携帯無線機の位置として検出するところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8に記載のデータ収集管理システムにおいて、携帯無線機は、複数設けられると共に、それら携帯無線機同士を識別するための携帯IDを無線送信するように構成され、設置無線機は、受信した携帯IDを管理サーバに送信し、位置検出手段は、携帯IDに基づいて、携帯無線機同士を区別してそれら各携帯無線機毎の位置を検出するところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項9に記載のデータ収集管理システムにおいて、管理サーバには、所定地域内における指定領域を記憶した指定領域データベースと、携帯無線機が指定領域の内外の何れか一方に位置した場合に異常の報知を行う領域別異常報知手段が備えられたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項10に記載のデータ収集管理システムにおいて、指定領域は、その指定領域内に位置した携帯無線機の無線信号を受信可能な設置無線機によって特定されたところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項10又は11に記載のデータ収集管理システムにおいて、指定領域は、複数の携帯無線機のそれぞれに別々に設定可能であるところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項10又は11に記載のデータ収集管理システムにおいて、指定領域は、複数の携帯無線機に対して一括で同一に設定可能であるところに特徴を有する。
請求項14の発明は、請求項9乃至13に記載のデータ収集管理システムにおいて、管理サーバには、携帯無線機の過去の位置と、その位置を含む地図とを重ねて表示する地図位置表示手段を備えたところに特徴を有する。
請求項15の発明は、請求項14に記載のデータ収集管理システムにおいて、地図位置表示手段は、携帯無線機の過去の位置と、それら位置に携帯無線機が所在した所在時間とを対応して記憶する追跡データベースを基に、携帯無線機の位置と所在時間とを合わせて地図に表示するよう構成したところに特徴を有する。
請求項16の発明は、請求項9乃至15に記載のデータ収集管理システムにおいて、管理サーバには、異常事態が発生したときに報知を行う異常報知手段が備えられ、携帯無線機には、常には無線信号を発信しない状態に保持されると共に、発信操作により無線信号を発信するように構成され、その無線信号を発信したときに、異常報知手段による報知が行われる第1の携帯無線機と、常には、無線信号を発信した状態に保持されると共に、所定の指定領域より外側に位置したときに、異常報知手段による報知が行われる第2の携帯無線機とが備えられたところに特徴を有する。
請求項17の発明は、請求項16に記載のデータ収集管理システムにおいて、第1の携帯無線機は、無線信号の発信操作を行うための操作スイッチを備え、第2の携帯無線機は、無線信号の停止操作を不能とするためのケースにて覆われたところに特徴を有する。
請求項18の発明は、請求項17に記載のデータ収集管理システムにおいて、異常報知手段は、報知と共に第1又は第2の携帯無線機の位置を地図に重ねて表示するように構成されたところに特徴を有する。
請求項19の発明は、請求項9乃至18に記載のデータ収集管理システムにおいて、管理サーバには、携帯IDに対応させて各携帯無線機の携帯者の氏名を記憶した携帯者データベースと、携帯者データベースに基づいて異常事態が発生した携帯無線機の携帯者の氏名を表示する氏名表示手段とが備えられたところに特徴を有する。
請求項20の発明は、請求項9乃至19に記載のデータ収集管理システムにおいて、管理サーバには、管理サーバにネットワークを介して接続された所定の連絡先に異常事態が発生したことを通報する自動通報手段が備えられたところに特徴を有する。
請求項21の発明は、請求項20に記載のデータ収集管理システムにおいて、自動通報手段は、連絡先に異常事態が発生した携帯無線機の位置に係る画像データを送信するように構成されたところに特徴を有する。
請求項22の発明は、請求項1乃至21に記載のデータ収集管理システムにおいて、ネットワークは、光通信網であるところに特徴を有する。
請求項23の発明に係る設置無線機は、ガス、水道又は電気の使用量を計測する複数の使用量計測メータに対応させて所定地域に複数分散して設置され、それら各使用量計測メータに備えたメータ無線機から各使用量計測メータの計測データを受信すると共に、ネットワークを介して管理サーバに計測データを送信する設置無線機であって、所定地域内を移動可能な携帯無線機の無線信号を受けたときに管理サーバに信号を送信するように構成されたところに特徴を有する。
請求項24の発明に係る管理サーバは、ガス、水道又は電気の使用量を自動検針するために所定地域に分散して設置された複数の設置無線機がネットワークを介して接続され、それら複数の設置無線機から使用量に関するデータを受信する管理サーバであって、所定地域内を移動可能な携帯無線機からの無線信号を受信した設置無線機が管理サーバに信号を送信すると、複数の設置無線機のうちの何れの設置無線機が携帯無線機からの無線信号を受信したかに基づいて、所定地域内における携帯無線機の位置を検出する位置検出手段を備えたところに特徴を有する。
請求項25の発明に係る携帯無線機は、ガス、水道又は電気の使用量を自動検針するために所定地域に分散して設置された複数の設置無線機の近傍を通過可能でありかつ、使用量を管理する管理サーバに登録された携帯無線機であって、設置無線機に受信されかつその設置無線機から管理サーバに送信される情報を含んだ無線信号を出力するように構成されたところに特徴を有する。
請求項26の発明に係る位置検出方法は、ガス、水道又は電気の使用量を自動検針するために所定地域に分散して設置された複数の設置無線機を利用して携帯無線機の位置を検出する位置検出方法であって、複数の設置無線機のうちの何れの設置無線機が携帯無線機からの無線信号を受信したかに基づいて携帯無線機の位置を検出するところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1のデータ収集管理システムでは、複数の使用量計測メータを自動検針するために、複数の設置無線機が所定地域に分散して設置される。そして、その所定地域内で携帯無線機が無線信号を出力すると、管理サーバに備えた位置検出手段が、複数の設置無線機のうちの何れの設置無線機がその無線信号を受信したかに基づいて、所定地域内における携帯無線機の位置を検出する。これにより、使用量計測メータを自動検針可能なエリア内における人、物の行方不明を解消することが可能になり、自動検針以外に新規な付加価値を備えたデータ収集管理システムを適用することができる。
[請求項2の発明]
請求項2のデータ収集管理システムでは、設置無線機及び携帯無線機は、特定小電力無線で通信を行うので、携帯電話のように特定小電力以外で無線通信を行う場合に比べて、消費電力が小さくなる。これにより、携帯無線機の小型・軽量化を図ることが可能になる。
[請求項3〜8の発明]
請求項3のデータ収集管理システムでは、携帯無線機からの無線信号を何れかの設置無線機が受信すると、その設置無線機は、設置IDを管理サーバに送信する。すると、管理サーバに備えた位置検出手段が、その設置IDに対応した所在地データを設置機データベースから取り込み、その設置無線機の近傍にある携帯無線機の位置を検出する。具体的には、設置無線機が無線信号を受信可能な円形領域を、携帯無線機の位置として検出することができる(請求項4の発明)。また、複数の設置無線機が同時に携帯無線機からの無線信号を受信した場合には、それら複数の設置無線機が無線信号を受信可能な円形領域の重複部分を携帯無線機の位置として検出することで、携帯無線機の位置を狭い範囲で特定することができる(請求項5の発明)。複数の設置無線機が同時に携帯無線機からの無線信号を受信した場合、それら複数の設置無線機群の中心を携帯無線機の位置として検出することで、携帯無線機の位置を絞り込むことができる(請求項8の発明)。また、各設置無線機が無線信号を受信可能な円形領域は、無線信号を受信した1の設置無線機と、この1の設置無線機に最も近く、かつ無線信号を受信していない他の設置無線機との間の距離を半径とすることができる(請求項6の発明)。または、メータ密集領域では、25〜75mとし、メータ過疎領域では100〜400mとしてもよい(請求項7の発明)。
[請求項9の発明]
請求項9のデータ収集管理システムでは、携帯IDに基づいて携帯無線機同士を区別してそれら各携帯無線機毎の位置を検出することができる。
[請求項10〜13の発明]
請求項10のデータ収集管理システムでは、問題なく住居に戻ることができる領域を指定領域として指定領域データベースに記憶すれば、その指定領域の外側に携帯無線機が位置した場合に異常の報知を行うことで、行方不明を未然に防ぐことが可能になる。また、溜め池や工事現場等の進入禁止領域を指定領域として指定領域データベースに記憶すれば、その指定領域の内側に携帯無線機が位置した場合に異常の報知を行うことで、事故を未然に防ぐことが可能になる。
ここで、指定領域は、その指定領域内に位置した携帯無線機の無線信号を受信可能な設置無線機によって特定することができる(請求項11の発明)。そして、複数の携帯無線機のそれぞれに別々に指定領域を設定可能とすることで、本発明に係るデータ収集管理システムの利用者に対する自由度が広がる(請求項12の発明)。また、複数の携帯無線機に対して指定領域を一括で同一に設定可能とすることで、本発明に係るデータ収集管理システムの利用者全員に共通した進入禁止領域を指定領域に容易に設定することができる(請求項13の発明)。
[請求項14及び15の発明]
請求項14のデータ収集管理システムでは、携帯無線機の過去の位置と、その位置を含む地図とを重ねて表示することができるので、携帯無線機が移動した場合には、その携帯無線機の移動経路がわかる。また、その地図に表示された位置に対する所在時間を合わせて表示することで、移動の履歴を詳細に解析することができる(請求項15の発明)。
[請求項16の発明]
請求項16のデータ収集管理システムにおける第1の携帯無線機では、発信操作を行わない限りは無線信号が発信されないので、通常は第3者に位置を監視されることはなく、発信操作を行ったときに異常事態発生の報知が行われ、第3者に位置を知らせて救助を求めることができる。一方、第2の携帯無線機では、常に無線信号が発信され、指定領域の外側に位置したときに発信操作を行わなくても異常事態発生の報知が行われ、第3者に位置を知らせて救助を求めることができる。これにより、携帯者の年齢、性別等の諸事情に応じて第1又は第2のうちから適した携帯無線機を選ぶことができる。
[請求項17の発明]
請求項17のデータ収集管理システムのように、第1の携帯無線機は、異常事態が発生したときに容易に無線信号の発信操作を行うために操作スイッチを備えた構造が好ましく、第2の携帯無線機は、無線信号の停止操作が行われないようにするためのケースによって覆われた構造が好ましい。
[請求項18の発明]
請求項18のデータ収集管理システムのように、異常事態発生の報知と共に第1又は第2の携帯無線機の位置を地図に重ねて表示するように構成することで、異常事態が発生したときに迅速な救助が可能になる。
[請求項19の発明]
請求項19のデータ収集管理システムでは、異常事態が発生した携帯無線機の携帯者の氏名を表示するので、携帯者の特定を迅速に行うことができる。
[請求項20及び21の発明]
請求項20のデータ収集管理システムでは、管理サーバにネットワークを介して接続された所定の連絡先に異常事態が発生したことを自動で通報するので、異常事態に対する迅速な対応が可能になる。このとき、通報と共に連絡先に異常事態が発生した携帯無線機の位置に係る画像データを送信することで、より一層、迅速な対応が可能になる(請求項21の発明)。なお、連絡先は警察、消防署、救助団体としてもよいし、携帯無線機の携帯者の親族、知人等にしてもよい。
[請求項22の発明]
請求項22のデータ収集管理システムでは、ネットワークは、光通信網であるから、高速でデータを送受信することができる。
[請求項23の発明]
請求項23の設置無線機は、ガス、水道又は電気の使用量を計測する複数の使用量計測メータに対応させて所定地域に複数分散して設置され、それら各使用量計測メータに備えたメータ無線機からの計測データを受信し、その計測データをネットワークを介して管理サーバに送信することで自動検針を行うことができる。そして、所定地域内を移動可能な携帯無線機の無線信号を受けたときに管理サーバに信号を送信するので、これにより、管理サーバにおいて、複数の設置無線機のうちの何れの設置無線機が携帯無線機の無線信号を受信したかに基づいて、所定地域内における携帯無線機の位置を検出することができる。即ち、使用量計測メータを自動検針可能な処理のエリア内における人、物の行方不明を解消することが可能になり、自動検針以外に新規な付加価値を備えたデータ収集管理システムを適用することができる。
[請求項24の発明]
請求項24の管理サーバでは、自動検針を行うために設置された複数の設置無線機のうち何れかの設置無線機の近傍が携帯無線機からの無線信号を受信して管理サーバに信号を送信すると、複数の設置無線機のうちの何れの設置無線機が携帯無線機からの無線信号を受信したかに基づいて、所定地域内における携帯無線機の位置を検出することができる。即ち、使用量計測メータを自動検針可能な処理のエリア内における人、物の行方不明を解消することが可能になり、自動検針以外に新規な付加価値を備えたデータ収集管理システムを適用することができる。
[請求項25の発明]
請求項25の携帯無線機が、無線信号を出力して自動検針を行うために設置された複複数の設置無線機のうち何れかの設置無線機の近傍を通過すると、その設置無線機が携帯無線機からの無線信号を受信したときに管理サーバに信号を送信する。これにより、管理サーバは、複数の設置無線機のうちの何れの設置無線機が携帯無線機の無線信号を受信したかに基づいて、所定地域内における携帯無線機の位置を検出することができる。即ち、使用量計測メータを自動検針可能な処理のエリア内における人、物の行方不明を解消することが可能になり、自動検針以外に新規な付加価値を備えたデータ収集管理システムを適用することができる。
[請求項26の発明]
請求項26の位置検出方法によれば、ガス、水道又は電気の使用量を自動検針するために設置された複数の設置無線機のうちの何れの設置無線機が、携帯無線機からの無線信号を受信したかに基づいて携帯無線機の位置を検出するから、それら複数の設置無線機を自動検針以外にも使用することができ、インフラの有効利用が図られる。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図15に基づいて説明する。
図1に示された地域S(本発明に係る「所定地域」に相当する。)には、住居、工場、商店、施設等の各建物に備えた端末同士を通信可能に接続するコンピュータネットワーク10(図2参照)が備えられている。このコンピュータネットワーク10は光通信網であって、その光通信網を構成するインフラとしての光ファイバ11(図3参照)が、地域S内の電線又は下水管に沿って張り巡らされて、各建物に引き込まれている。
図3に示すように、各建物に引き込まれた光ファイバ11には、それぞれ通信ユニット12が接続されている。通信ユニット12は、電気信号と光信号とを相互間で変換するO/E変換器13を備え、このO/E変換器13に接続されたHUB14にパソコン15,IP電話16等の複数の通信端末が接続されている。その通信端末の一つとして、HUB14には、8bit/TCP変換器17を介して本発明に係る設置無線機18が接続されている。この8bit/TCP変換器17は、設置無線機18に入出力される8bit信号と、コンピュータネットワーク10におけるプロトコルであるTCP/IPに基づいた信号とを相互間で変換する。また、水道局29に備えた通信ユニット12には、本発明に係る管理サーバ30が接続されている。これにより、コンピュータネットワーク10を通して管理サーバ30と複数の設置無線機18とがデータ通信可能に接続され、本発明に係るデータ収集管理システム80が構成される。
設置無線機18は、地域S内にある複数の水道メータ19に対応させて設けられ、それら水道メータ19に有線接続又は一体に設けられたメータ無線機20との間で、水道メータ19の計測データに係る無線通信を行う。このようにメータ無線機20及び設置無線機18を備えて水道メータ19を通信ユニット12に無線接続したことで、水道メータ19を通信ユニット12に有線接続した場合に比べて、水道メータ19と通信ユニット12に接続するための工事費用を抑えることができる。
設置無線機18とメータ無線機20との間では、特定小電力無線で通信が行われる。その特定小電力無線の電波が届く範囲は、地域S全体の広さに比べて十分に狭くなっている。そこで、地域Sにある全ての水道メータ19のメータ無線機20が設置無線機18を介してコンピュータネットワーク10に接続するために、設置無線機18は、図1のドット「・」で示すように地域Sの広範囲に亘って分散して設置されている。
具体的には、本実施形態の地域Sでは、市街地・住宅密集地においては、設置無線機18は、原則として水道メータ19毎に1台ずつ設置されている。また、市街地に設置された設置無線機18の電波が届く範囲は、概ね半径50〜150mの円形になっている。さらに、市街地であっても、水道メータ19を複数備えた団地等の集合住宅では、それら複数の水道メータ19に対して1台の設置無線機18が設置されている。
一方、山間部等の過疎地においては、図1に示すように、1つの水道メータ19に対して1つの設置無線機18が備えられている。また、過疎地に設置された設置無線機18の電波が届く範囲は、概ね半径200〜800mの円形になっている。
各設置無線機18には、設置無線機18同士を識別するための設置IDが設定されている。同様に、各メータ無線機20にも、メータ無線機20同士を識別するためのメータIDが設定されている。設置IDは、十進法表示(以下の説明においてIDは十進法で表示する)の14桁の数値である、「10000000000000」〜「19999999999999」の範囲で重複しない何れかの数値が割り当てられている。また、メータIDは、「20000000000000」〜「29999999999999」の範囲で重複しない何れかの数値が割り当てられている。即ち、IDを構成する14桁の数値のうち最上位桁が「1」の場合には設置IDであり、「2」の場合にはメータIDになっている。同様に、管理サーバ30を他の端末と識別するためのサーバIDは、14桁の数値で構成され、その最上位桁が「5」になっている。
なお、本実施形態では、管理サーバ30は1つであるが、例えば、管理サーバ30を複数備えて各管理サーバ30毎にIDを設定してもよい。また、上記各IDは一例であって、アルファベットを組み合わせてもよいし、記号や数値の混在でもよい。
図4(A)には、設置無線機18とメータ無線機20との間で1回の送信動作により送信される通信データ21のデータ構造が示されている。通信データ21は、データの先頭部分であることを示すヘッダ部21Hと、データの終端部分であることを示すエンド部21Eとの間に、送信側ID部22と、必要に応じてデータ本体部23とを備えた構造になっている。そして、設置無線機18がメータ無線機20に送信する通信データ21の送信側ID部22には、設置IDが含められ、メータ無線機20が設置無線機18に送信する通信データ21の送信側ID部22には、メータIDが含められる。
また、メータ無線機20が送信する通信データ21のデータ本体部23には、水道メータ19の計測データ(水道水の積算流量)や、故障、電池切れ等の異常をコード化した異常コード等が含められる。さらに、設置無線機18が送信する通信データ21のデータ本体部23には、メータ無線機20に対する計測データの送信命令や、異常診断命令等のコマンド等が含められる。また、受信相手となるメータ無線機20を特定するため、データ本体部23には、メータIDが含められる。
設置無線機18に備えた図示しないEP−ROMには、予め通信を許可されたメータ無線機20のメータIDが受信許容IDとして記憶されている。同様に、メータ無線機20に備えた図示しないEP−ROMには、予め通信を許可された設置無線機18の設置IDが受信許容IDとして記憶されている。
メータ無線機20は、受信した通信データ21の送信側ID部22がEP−ROMに記憶された受信許容IDと一致した場合に、対応した設置無線機18からの通信データ21であると判断し、その通信データ21のデータ本体部23にて特定された、例えばコマンドデータに基づいて処理を行う。また、メータ無線機20は、受信した通信データ21の送信側ID部22が受信許容IDと異なる場合には、受信した通信データ21に対する応答を行わない。即ち、メータ無線機20は、設置無線機18以外の特定小電力無線の信号を受信しても、その無線信号に応じて動作することもない。
設置無線機18は、受信した通信データ21の送信側ID部22が、EP−ROMに記憶された受信許容IDと一致した場合に、対応したメータ無線機20からの通信データ21であると判断し、その通信データ21のデータ本体部23に含まれる、例えば計測データ(水道水の積算流量)を管理サーバ30に送信する等の処理を行う。また、設置無線機18は、受信した通信データ21の送信側ID部22が、受信許容IDと異なっていても、その送信側ID部22にて特定されたIDの最上位桁が、「3」又は「4」であった場合には、本発明に係る携帯無線機40からの通信データ21であると判断し、後述するように、その送信側ID部22にて特定されたID(後述する「携帯ID」)に基づいた処理を行う。なお、送信側ID部22にて特定されたIDが、受信許容IDでもなく、かつ、そのIDの最上位桁が「3」又は「4」の何れでもない場合には、受信した通信データ21に対する応答を行わない。
携帯無線機40は、特定小電力無線を出力する携帯可能な無線機であり、第1タイプの携帯無線機40と、第2タイプの携帯無線機40とがある(以下、第1と第2のタイプを区別する場合には、携帯無線機40の末尾に符号A,Bを付加する)。そして、第1タイプの携帯無線機40Aには「30000000000000」〜「39999999999999」の範囲で重複しない何れかの数値で構成された携帯IDが割り当てられている。また、第2タイプの携帯無線機40Bには、「40000000000000」〜「49999999999999」の範囲で重複しない何れかの数値で構成された携帯IDが割り当てられている。即ち、IDを構成する14桁の数値のうち最上位桁が「3」の場合には第1タイプの携帯無線機40Aに割り当てられた携帯IDであり、「4」の場合には第2タイプの携帯無線機40Bに割り当てられた携帯IDになっている。
図5に示すように、第1タイプの携帯無線機40Aは、扁平箱形のケース41の内部に無線出力回路43を実装した基板42を備える。また、基板42からは操作ボタン44が突出しており、その操作ボタン44がケース41に形成された貫通孔41Aを介してケース41の外側に臨んでいる(図6(A)参照)。そして、ボタン電池45と無線出力回路43の間の電力ラインが通常は断絶しており、操作ボタン44を一度操作すると、ボタン電池45と無線出力回路43の間の電力ラインが通電した状態に保持される。すると、無線出力回路43から通信データ21が無線出力される。そして、無線出力回路43は、操作ボタン44が操作されてから、連続して又は、比較的短い所定周期(例えば、30秒〜5分)で、継続して通信データ21を送信し続ける。また、ケース41の外面には、前記した携帯IDを表示したID表示部46が設けられている。
図6(B)に示すように、第2タイプの携帯無線機40Bは、第1タイプの携帯無線機40Aから操作ボタン44をなくし、前記したボタン電池45と無線出力回路43との間を常に通電状態にした構造になっている。そして、ボタン電池45の電力が切れるまで、比較的長い周期(例えば、10分〜30分)で、継続して通信データ21を送信し続ける。また、第2タイプの携帯無線機40Bのケース41’には、貫通孔41Aが形成されておらず、全体がケース41に覆われ、外部から操作できないようになっている。他の構成に関しては、第1タイプの携帯無線機40Aと同じである。
第1及び第2タイプの携帯無線機40A,40Bが所定周期で送信する通信データ21は、図4(A)に示した前記通信データ21のうち、ヘッダ部21Hとエンド部21Eとの間に送信側ID部22のみを備え、データ本体部23を備えない構造になっている。
本実施形態のデータ収集管理システム80では、第1タイプの携帯無線機40Aから無線信号が発信された場合と、第2タイプの携帯無線機40Bから無線信号が発信された場合とで取り扱いが異なる。即ち、第1タイプの携帯無線機40Aから無線信号の発信された場合には、携帯者が異常事態発生として操作ボタン44を意図的に操作したものと判断し、直ちに後述するように緊急対応処理(図8のステップS7)が行われる。これに対し、第2タイプの携帯無線機40Bは、操作を要せず、常時、無線信号を発信し続けているので、無線信号の発信が確認されても、直ちに緊急対応処理は行われず、後述する「指定領域」に居るか否かの条件付きで、異常事態発生と判断する。
この構成により、第1の携帯無線機40Aは、異常事態が発生したか否かを判別して操作ボタン44を操作することができる者(女性、小学生等)に携帯させておくのに適しており、第2の携帯無線機40Bでは、上記した異常事態発生の判断と操作ボタン44の操作が困難な者(徘徊老人等)に携帯させるのに適している。
管理サーバ30は、設置無線機18を通して、メータ無線機20、第1及び第2の携帯無線機40A,40Bに関する情報を取得する。図4(B)には、設置無線機18と管理サーバ30との間で送受信される通信データ31のデータ構造が示されている。通信データ31は、データの先頭部分であることを示すヘッダ部31Hと、データの終端部分であることを示すエンド部31Eとの間に、送信側ID部32と、必要に応じてデータ本体部33を備えた構造になっている。以下、これらヘッダ部31Hとエンド部31Eとを両端に備えた通信データを「1つ」の通信データと数えるとする。
設置無線機18が送信する通信データ31には、その設置無線機18の設置IDが送信側ID部32に含められ、管理サーバ30が送信する通信データ31には管理サーバ30のサーバIDが含められる。
管理サーバ30が送信する通信データ31のデータ本体部33には、設置無線機18を通してメータ無線機20に送信する計測データの送信命令や、異常診断命令等のコマンド等が含められる。また、受信相手となる設置無線機18又はメータ無線機20を特定する場合には、データ本体部33に設置ID又はメータIDが含められる。
設置無線機18が送信する通信データ31のデータ本体部33には、メータ無線機20、第1及び第2の携帯無線機40A,40Bから無線送信されたIDや計測データ等が含められる。このように、管理サーバ30は、設置無線機18を通してメータ無線機20、第1及び第2の携帯無線機40A,40Bに関する情報を取得する。
管理サーバ30には、図7(A)〜図7(E)に示すように、設置機データベース50、メータデータベース51、水道使用量データベース52、携帯者データベース53、追跡データベース54等の各種のデータベースが備えられている。
図7(A)に示すように、設置機データベース50には、各設置無線機18に関する複数のレコード群が記憶されている。具体的には、設置機データベース50のレコード群は、「設置ID」、「所在地」、「受信許容ID」、「受信可能半径」、「稼動状態」の属性を有したデータ構造になっている。「設置ID」には、各設置無線機18に付与された設置IDが、「所在地」には、この設置IDを有した設置無線機18の住所及び緯度経度が、「受信許容ID」には、この設置無線機18が受信可能なIDが記憶されている。「受信可能半径」には、設置無線機18が携帯無線機40からの無線送信が受信可能な半径が格納されている。ここで、「受信可能半径」は、個別に実測を行って設定するのが好ましいが、設置数が多い等といった諸事情により難しい場合は、所定の密度、例えば半径10mの円内に設置無線機18が10台を超えて存在しているならば、メータ密集領域として「受信可能半径」を25〜75mに、10台以下ならば、メータ過疎領域として「受信可能半径」を100〜400mに設定してもよい。
図7(B)に示すように、メータデータベース51には、各メータ無線機20に関する複数のレコード群が記憶されている。具体的には、メータデータベース51のレコード群は、「メータID」、「所在地」、「使用者」、「受信許容ID」、「稼動状態」の属性を有したデータ構造になっている。「メータID」には、各メータ無線機20に付与されたメータIDが、「所在地」には、このメータ無線機20の住所及び緯度経度が、「使用者」には、このメータ無線機20に対応した水道メータ19により水道使用量を計測される建物の代表者の住所及び氏名が記憶されている。また、「受信許容ID」には、このメータ無線機20が受信可能なIDが、「稼働状況」には、このメータ無線機20が正常に稼働しているか否かが記憶されている。
図7(C)に示すように、水道使用量データベース52は、全部の水道メータ19に対して1つずつ設けられている。そして、水道使用量データベース52には、各水道メータ19に接続されたメータ無線機20の「メータID」、水道メータ19が計測した「計測データ」、その「計測データ」の「計測日」、「水道使用量」、「水道使用料支払確認」の属性が設けられている。ここで、「水道使用量」の属性を有するフィールドには、前回の計測データ(水道水の積算流量)から、今回の計測データ(水道水の積算流量)を引いた値が記憶されている。また、「水道使用料支払確認」には、水道使用料金の支払いの有無が記憶されている。
図7(D)に示すように、携帯者データベース53には、各携帯無線機40に関する複数のレコード群が記憶されている。具体的には、携帯者データベース53のレコード群は、「携帯ID」、「携帯者」、「所有者」、「緊急連絡先」、「指定領域」(「第1指定領域」、「第2指定領域」・・・)の属性を有したデータ構造になっている。従って、携帯者データベース53には、本発明に係る「指定領域DB」が含まれている。
ここで、「携帯者」には、携帯無線機40の携帯者の住所及び氏名が、「所有者」には、この携帯無線機40を所有する者の住所及び氏名が記憶されている。「緊急連絡先」には、「携帯者」に異常が生じた場合に連絡する連絡先(電話番号、E−Mailなど)が記憶されている。なお、この「緊急連絡先」は、警察、消防署、救助団体としてもよいし、携帯無線機40の携帯者の親族、知人等にしてもよい。
「指定領域」には、その指定領域内に位置した携帯無線機40の無線信号を受信可能な設置無線機18によって指定しており、「第1指定領域」、「第2指定領域」・・・と複数の指定が可能である。指定領域とは、携帯無線機40の携帯者が、この指定領域から「出た」場合、又はこの指定領域に「入った」場合に「緊急連絡先」に連絡する領域である。なお、「指定領域」から「出た」場合の識別は、「指定領域」に識別コード「OUT」を含め、「入った」場合の識別は、「指定領域」に識別コード「IN」を含める。
「指定領域」は、各携帯無線機40毎に別々に設定可能であると共に、全ての携帯無線機40に対して一括で同一に設定することもできる。例えば、工事現場等のように複数の携帯無線機40の利用者間で共通した危険領域の場合は、「IN」条件付きの「指定領域」として、それら複数の携帯無線機40に対して一括に設定すればよい。また、通学路のように複数の携帯無線機40の利用者間で互いに異なる領域の場合は、「OUT」条件付きの「指定領域」として、それら複数の各携帯無線機40毎に別個に設定すればよい。
追跡データベース54は、緊急事態が発生した携帯無線機40に対して、それら携帯無線機40毎に作成される。追跡データベース54には、図7(E)に示すように、「携帯ID」、「記録日時」、「受信した設置ID」、「所在地」の属性が設けられている。ここで、「記録日時」には、緊急事態が発生して携帯無線機40からのデータを受信した日時が、「受信した設置ID」には、この携帯無線機40からのデータを受信した設置無線機18の設置IDが、「所在地」には、この設置無線機18の住所及び緯度経度が記憶される。
管理サーバ30は、設置無線機18からの通信データ31を、図示しない一時記憶装置(ハードディスク等)にため込み、図8に示したデータ処理プログラムPG1を所定周期で実行することで、通信データ31に含まれる情報に基づいて自動検針処理(S1〜S3)と、位置検出処理(S1〜S6)とを行う。
具体的には、プログラムPG1が実行されると、管理サーバ30は、一時記憶装置に記憶された順番に1つの通信データ31を取得する(S1)。そして、通信データ31のデータ本体部23に含まれたIDの最上位桁が「1」か否かを判断する(S2)。このIDの最上位桁が「1」ならばメータIDなので(S2でYES)、水道使用量データベース52(図7(C)参照)からこの「メータID」を有するレコードを取り出し、そのレコードに通信データ31に含まれている各データ、即ち「測定データ」、「計測日」、「水道使用量」を書き込み(S3)、プログラムPG1を抜ける。このように、一時記憶装置にため込まれた水道メータ19に係る通信データ31が、データ処理PG1が実行される毎に処理されて水道使用量データベース52に検針結果が記憶されることで、データ収集管理システム80は、自動検針を行うことができる。
さて、データ本体部23に含まれたIDの最上位桁が「1」でなければ(S2でNO)、IDの最上位桁が「3」か否かを判断する(S4)。そして、このIDの最上位桁が「3」ならば第1の携帯無線機40Aなので(S4でYES)、即座に緊急対応処理を行う(S7)。
また、このIDの最上位桁が「3」でなければ、即ち、第2の携帯無線機40Bならば(S4でNO)、携帯者データベース53(図7(D)参照)から、この携帯IDを有するレコードの「指定領域」及び「IN」又は「OUT」の識別コードを取得する(S5)。そして、取得した各データと、送信されてきた設置IDとを比較し、緊急対応処理が必要か否かを判断する。(S6、本発明に係る領域別異常報知手段に相当)。そして、識別コード「IN」を有する「指定領域」の設置IDと、通信データ31に含まれていた設置IDが一致した場合、又は、識別コード「OUT」を有する「指定領域」の設置IDと、通信データ31に含まれていた設置IDとが一致しなかった場合、緊急対応処理が必要と判断し(S6でYES)、緊急対応処理(S7)を行う。また、上記条件以外なら(S6でNO)、緊急対応処理が必要ないと判断してプログラムPG1を抜ける。
緊急対応処理(S7)では、図9のフローチャートに示すように、受信した設置IDと設置機データベース50とから携帯無線機40の位置検出処理(S20)を行う(このステップS20が本発明に係る「位置検出手段」に相当)。図10に示すように、位置検出処理(S20)では、通信データ31に含まれる情報を、図7(E)に示した追跡データベース54に書き込む(S201)。このようにして追跡データベース54に書き込まれた設置無線機18の「所在地」を基に、管理サーバ30に備えられている地図データベース90から、設置無線機18の「所在地」の範囲が収まる所定の大きさの地図を抜き出す周辺地図取得処理を実行する(S202)。
なお、地図データベース90は、図11に示す地域S全体の地図情報を有している。この地図情報は、複数のレイヤーから構築されており、各レイヤーは、ベクタグラフィックスで構築された地域Sマップ、地域Sマップに対応したXY座標マップ、地域Sの住所情報を記載した実住所マップ、地域Sの緯度経度情報が記載された緯度経度マップとを有している。そして、これらが順番に重ねられて地図情報として構築されている。なお、地図情報は、実際の距離を特定の尺度で構築されたもの(例えば、1ピクセルを1mと定義した地図情報等)でもよい。
周辺地図取得処理(S202)では、各設置無線機18の「所在地」を追跡データベース54から取得し、各「所在地」の緯度経度情報を上記した地図情報の緯度経度マップにプロットする。そして、緯度経度マップとXY座標マップとを対応させ、緯度経度マップにプロットされた各設置無線機18の所在地をXY座標マップに変換する。XY座標表示が可能となった各設置無線機18を原点として基準半径の円、例えば半径1kmの円が描ける様な画面の大きさと、実際に表示する画面の大きさとを比較し、抜き出す周辺地図の拡大/縮小率を求める。そして、この拡大/縮小率で切り出された地図情報を表示することで、的確な周辺地図の取得が可能である。
次に、各設置無線機18が受信可能な距離を表した「受信可能半径」(図7(A)参照)と、携帯無線機40からの通信データ31を受信した各設置無線機18の「所在地」を追跡データベース54と設置機データベース50とから取得して、XY座標に変換する(203)。そして、周辺地図Mに各設置無線機18を中心とし、「受信可能半径」を半径とした円を描く(S204)。
このとき、描かれた円が単数なら(S205でYES)、その円内の座標が携帯無線機40の所在地であり(S206)、描かれた円が複数なら(S205でNO)、その重なった部分の座標が携帯無線機40の所在地なので(S207)、これら測定された所在地のXY座標を実住所に変換して、携帯無線機40の所在地が検出される(S208)。
より具体的には、図11に示すように、携帯無線機40の位置をZ1とし、この携帯無線機40からの通信データ21を受信した設置無線機18の位置をBP1,BP2とすると、周辺地図取得処理(S202)が実行されたときに、BP1,BP2の各位置の設置無線機18の受信可能は範囲が円B1,B2が描かれると共に、それら円B1,B2を含む周辺地図Mが取得される。そして、図12に示すように、円B1,B2の重複部分(斜線部分)が、携帯無線機40の所在地範囲となる。なお、同図に示すように、この所在地範囲内には、携帯無線機40を示すZ1が存在している。
位置検出処理(S20)に次いで画像表示処理(S21。本発明に係る「地図位置表示手段」に相当する)を行う。画像表示処理(S21)では、位置検出処理(S20)で検出手段された携帯無線機40の所在地、周辺地図、緊急連絡先等からなる通報画面71を、管理サーバ30に接続されている表示装置30H(図2参照)に表示する。
詳細には、画像表示処理(S21)の詳細は図13に示されており、画像表示処理(S21)が実行されると、図14に示すように、表示装置30Hの画面上方に緊急事態が発生したことを示す緊急情報表示72を表示する(S221)。この緊急情報表示72には、通信データ21を受信した年月日及び時分と、携帯者データベース53に記載された「所有者」とからなる個人情報73とが含められる。そして、この緊急情報表示72の下方に、検出された携帯無線機40の所在地の周辺地図を表示し(S222)、この周辺地図に携帯無線機40の所在地を表示する(S223)。そして、同じ携帯無線機40に係る通電データ31が複数、追跡データベース54に取り込まれた場合には、図15に示すように、表示装置30Hに表示された地図に、各経過時間毎の携帯無線機40の所在地を重ねて表示する(S224)。これにより、携帯無線機40の所在地を地図に重ねて表示することで、携帯無線機40の携帯者の行動が明確になる。
次に、画像表示処理(S21)に次いで、自動通報処理(S22、本発明に係る自動通報手段に相当)を行う。自動通報処理(S22)では、図7(D)に示した携帯者データベース53から「緊急連絡先」を取得する。この「緊急連絡先」が電話の場合は、電話を自動的にかけて音声により携帯者の氏名、時刻、現在位置等の情報を通報する。また、「緊急連絡先」がE−Mailの場合は、携帯者の氏名、時刻、現在位置等の情報を文章で通報する。このとき、緊急連絡先側が、この自動通報処理に対応している場合は、通報画面71乃至、移動画面75を送信し、プログラムPG1を抜ける。これにより、異常事態に対する迅速な対応が可能になる。このとき、通報と共に連絡先に異常事態が発生した携帯無線機40の位置に係る通報画面71、移動画面75画像を送信することで、より一層、迅速な対応が可能になる。
このように本実施形態のデータ収集管理システム80によれば、複数の水道メータ19を自動検針することが可能であると共に、携帯無線機40の位置を検出することができる。これにより、水道メータ19を自動検針可能なエリア内における人、物の行方不明を解消することが可能になり、自動検針以外に新規な付加価値を備えたデータ収集管理システムを適用することができる。しかも、設置無線機18及び携帯無線機40は、特定小電力無線で通信を行うので、携帯電話のように特定小電力以外で無線通信を行う場合に比べて、消費電力が小さくなる。これにより、携帯無線機40の小型・軽量化を図ることが可能になる。また、第1の携帯無線機40Aでは、携帯IDを送信しなければ、電力を消費することがないので、長期間(例えば、3〜10年間)電池交換をすることなく使用することができる。
[第2実施形態]
本実施形態は、前記第1実施形態における位置検出処理(S20)の一部のみが異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ図16及び図17に基づいて説明する。
本実施形態の位置検出処理(S20)では、通信データ31に含まれる情報を、図7(E)に示した追跡データベース54に書き込んだ後に(S201)、その追跡データベース54に書き込まれた設置無線機18(以下、当該設置無線機18という)の「所在地」を基に地図データ上のXY座標に変換する(S203’)。
次に、当該設置無線機18の近傍に存在しかつ携帯無線機40からの通信データ21を受信していない他の設置無線機18で当該設置無線機18から最も近い設置無線機18を設置データベース50から検索する(S250)。そして、当該設置無線機18から各設置無線機18までの距離を、設置機データベース50の「所在地」データから演算する(S251)。演算された距離が所定距離、例えば800m以内ならば(S252でYES)、計測された距離を「受信可能半径」として使用し(S253)、計測された距離が所定距離、例えば800mを超える場合は(S252でNO)、「受信可能半径」を800mとして設定する(S254)。
具体的には、図17において、当該設置無線機18が2機あり、それら当該設置無線機18の位置をBP1’、BP2’で示し、それら当該設置無線機18の近傍に存在しかつ携帯無線機40からの通信データ21を受信していない他の設置無線機18で最も近いもの設置無線機18の位置をCP1とする。ここで、位置BP1’と位置CP1との距離L1の演算結果が600mとし、位置BP2’と位置CP1との距離L2の演算結果が900mであったとする。この場合、位置BP2’の当該設置無線機18の受信可能半径は600mに設定され(S253)、位置BP2’の当該設置無線機18の受信可能半径は800mに設定される(S254)。
そして、これら位置BP1’,BP2’の当該設置無線機18を中心に描いた上記各受信可能半径の円が重なった所在地範囲(斜線部分)が携帯無線機40の所在地範囲となる。そして、この所在地範囲内には、実際に携帯無線機40を示すZ1が存在している。このように本実施形態では、上記のように「受信可能半径」を実測値に基づいて演算するので、携帯無線機40の所在地範囲を正確に絞り込むことが可能になる。
[第3実施形態]
本実施形態は、前記第1実施形態における位置検出処理(S20)の一部のみが異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ図18及び図19に基づいて説明する。本実施形態の位置検出処理(S20)では、周辺地図取得処理(S202)の後に、携帯無線機40の通信データ21を受信した設置無線機18が、所定数、例えば10個を超えたか否かをチェックする(S300)。ここで、携帯無線機40の通信データ21を受信した設置無線機18が、所定数を超えていなければ(S300でNO)、前記第1実施形態で説明したステップS203以降の処理を行う。
一方、携帯無線機40の通信データ21を受信した設置無線機18が所定数を超えていた場合には(S300でYES)、それら複数の設置無線機18の「所在地」を地図データ上のXY座標に変換し、それら複数の設置無線機18の「所在地」の中心を演算する(301)。なお、各「所在地」の中心を演算、つまりは複数点の中心を演算して求めるには、一般的な公式を用いてもよいし、最小二乗法等で求めた近似円の中心でもよい。
具体的には、図19において位置Z1の携帯無線機40からの通信データ21を受信した設置無線機18が10個を超えていれば(S300でYES)、これら各設置無線機18群の中心位置を演算する(S301)。そして、この演算された中心が、携帯無線機40の所在範囲として設定される(302)。なお、同図に示すように、設置無線機18が密集したエリアでは、携帯無線機40からの通信データ21を受信した設置無線機18が10個を超えた場合には、それら設置無線機18群は円形領域A1に収まるので、上記処理により円形領域A1の中心が、携帯無線機40の位置として求められることになる。
このように本実施形態によれば、複数の設置無線機18の中心を演算することにより、携帯無線機40の所在地を絞り込むことが可能になる。
[第4実施形態]
本実施形態は、第1タイプの携帯無線機40Aの形状のみが前記第1実施形態の第1タイプの携帯無線機40Aと異なる。即ち、図20に示すように、第1タイプの携帯無線機140Aは、扁平円筒のケース141の内部に無線出力回路43と操作ボタン44とが一体形成された基盤142が備えられ、この操作ボタン144がケース141の一端開放口から臨んでいる。また、他端側には、基盤142、ボタン電池45が備えられ、そして蓋部141Fにより蓋がされている。また、ケース141には側方に突出した突出部141Tに、ケース141の軸方向と交わる方向で貫通孔141Aが設けられている。この貫通孔141Aには、図21(A)に示すように、チェーン141Cが備えられ、カバンなどに係止可能となっている。また、ケース141の側面には、図21(B)に示すように、携帯ID46が貼付されている。
このように、本実施形態の第1タイプの携帯無線機140Aは、第1実施形態の第1タイプの携帯無線機40Aより小型軽量ゆえ、容易に携帯可能な構造になっている。
[他の実施形態]
本発明は、実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態では、水道メータ19の自動検針を行うデータ収集管理システム80を使用していたが、ガス又は電気のうち何れの自動検針システムを使用してもよい。
(2)前記第1実施形態のネットワーク10は光ファイバ11が中心であったが、図22に示すように、公衆回線で構成されたネットワーク10’を中心として構成してもよいし、混在してもよい。なお、公衆回線を用いる場合は、ネットワーク10’と各機器の間に、この公衆回線に適したネットワークユニット13’を備える。
本発明の第1実施形態の地域の周辺地図 ネットワークの概念図 ネットワークの構成図 通信データの構造図 携帯無線機の分解斜視図 携帯無線機の平面図 データベースの構造図 データ処理プログラムのフローチャート 緊急対応処理のフローチャート 位置検出処理のフローチャート 地図データベースに備えられた地域の地図 周辺地図 地図位置表示処理のフローチャート 通常画面図 移動画面図 第2実施形態の位置検出処理のフローチャート 周辺地図 第3実施形態の位置検出処理のフローチャート 周辺地図 第4実施形態の携帯無線機の分解斜視図 携帯無線機の平面図 ネットワークの概念図
符号の説明
11 光ファイバ
18 設置無線機
19 水道メータ
20 メータ無線機
30 管理サーバ
40 携帯無線機
40A 第1タイプの携帯無線機
40B 第2タイプの携帯無線機
50 設置機データベース
51 メータデータベース
52 水道使用量データベース
53 携帯者データベース
54 追跡データベース
PG1 位置検出プログラム

Claims (26)

  1. ガス、水道又は電気の使用量を計測する複数の使用量計測メータに対応させて所定地域に分散して設置され、それら各使用量計測メータに備えたメータ無線機から前記各使用量計測メータの計測データを受信する複数の設置無線機と、
    前記複数の設置無線機がネットワークを介して接続され、それら設置無線機から前記計測データを受信して前記使用量を管理する管理サーバとを備えてなるデータ収集管理システムにおいて、
    前記所定地域と比較して狭い範囲にしか届かない無線信号を出力しかつ前記所定地域内を移動可能な携帯無線機を設け、
    前記管理サーバには、前記複数の設置無線機のうち、何れの設置無線機が前記携帯無線機からの無線信号を受信したかに基づいて、前記所定地域内における前記携帯無線機の位置を検出する位置検出手段が備えられたことを特徴とするデータ収集管理システム。
  2. 前記設置無線機及び前記携帯無線機は、特定小電力無線で通信を行うように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のデータ収集管理システム。
  3. 前記設置無線機は、前記携帯無線機からの無線信号の受信したときに、前記設置無線機同士を識別するための設置IDを前記管理サーバに送信し、
    前記管理サーバには、前記設置IDとその設置IDを有する前記設置無線機の所在地データとを対応させて記憶した設置機データベースが備えられ、
    前記位置検出手段は、前記携帯無線機から前記管理サーバに送信された前記設置IDと前記設置機データベースとに基づいて前記携帯無線機の位置を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ収集管理システム。
  4. 前記位置検出手段は、前記何れかの設置無線機が前記無線信号を受信可能な円形領域を、前記携帯無線機の位置として検出することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のデータ収集管理システム。
  5. 前記位置検出手段は、前記複数の設置無線機が同時に前記携帯無線機からの無線信号を受信した場合には、それら複数の設置無線機が前記無線信号を受信可能な円形領域の重複部分を、前記携帯無線機の位置として検出することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のデータ収集管理システム。
  6. 前記位置検出手段は、前記無線信号を実際に受信することができた1の設置無線機と、前記1の設置無線機に最も近く、かつ前記無線信号を受信していない他の設置無線機との間の距離を、前記設置無線機が前記無線信号を受信可能な円形領域の半径として前記位置の検出を行うことを特徴とする請求項4又は5に記載のデータ収集管理システム。
  7. 前記位置検出手段は、前記設置無線機が前記無線信号を受信可能な円形領域の半径を、前記設置無線機が所定の密度以上に存在する使用量計測メータ密集領域では25〜75mとし、前記設置無線機が所定の密度以下で存在する使用量計測メータ過疎領域では100〜400mとして前記位置の検出を行うことを特徴とする請求項4又は5に記載のデータ収集管理システム。
  8. 前記位置検出手段は、前記複数の設置無線機が同時に前記携帯無線機からの無線信号を受信した場合、複数の設置無線機群の中心を前記携帯無線機の位置として検出することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のデータ収集管理システム。
  9. 前記携帯無線機は、複数設けられると共に、それら携帯無線機同士を識別するための携帯IDを無線送信するように構成され、
    前記設置無線機は、受信した前記携帯IDを前記管理サーバに送信し、
    前記位置検出手段は、前記携帯IDに基づいて、前記携帯無線機同士を区別してそれら各携帯無線機毎の位置を検出することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のデータ収集管理システム。
  10. 前記管理サーバには、前記所定地域内における指定領域を記憶した指定領域データベースと、前記携帯無線機が前記指定領域の内外の何れか一方に位置した場合に異常の報知を行う領域別異常報知手段が備えられたことを特徴とする請求項9に記載のデータ収集管理システム。
  11. 前記指定領域は、その指定領域内に位置した前記携帯無線機の無線信号を受信可能な前記設置無線機によって特定されたことを特徴とする請求項10に記載のデータ収集管理システム。
  12. 前記指定領域は、複数の前記携帯無線機のそれぞれに別々に設定可能であることを特徴とする請求項10又は11に記載のデータ収集管理システム。
  13. 前記指定領域は、複数の前記携帯無線機に対して一括で同一に設定可能であることを特徴とする請求項10又は11に記載のデータ収集管理システム。
  14. 前記管理サーバには、前記携帯無線機の過去の位置と、その位置を含む地図とを重ねて表示する地図位置表示手段を備えたことを特徴とする請求項9乃至13の何れかに記載のデータ収集管理システム。
  15. 前記地図位置表示手段は、前記携帯無線機の過去の位置と、それら位置に前記携帯無線機が所在した所在時間とを対応して記憶する追跡データベースを基に、前記携帯無線機の位置と前記所在時間とを合わせて前記地図に表示するよう構成したことを特徴とする請求項14に記載のデータ収集管理システム。
  16. 前記管理サーバには、異常事態が発生したときに報知を行う異常報知手段が備えられ、 前記携帯無線機には、常には前記無線信号を発信しない状態に保持されると共に、発信操作により前記無線信号を発信するように構成され、その無線信号を発信したときに、前記異常報知手段による報知が行われる第1の携帯無線機と、
    常には、前記無線信号を発信した状態に保持されると共に、所定の指定領域より外側に位置したときに、前記異常報知手段による報知が行われる第2の携帯無線機とが備えられたことを特徴とする請求項9乃至15の何れかに記載のデータ収集管理システム。
  17. 前記第1の携帯無線機は、前記無線信号の発信操作を行うための操作スイッチを備え、前記第2の携帯無線機は、前記無線信号の停止操作を不能とするためのケースにて覆われたことを特徴とする請求項16に記載のデータ収集管理システム。
  18. 前記異常報知手段は、前記報知と共に前記第1又は第2の携帯無線機の位置を地図に重ねて表示するように構成されたことを特徴とする請求項17に記載のデータ収集管理システム。
  19. 前記管理サーバには、前記携帯IDに対応させて前記各携帯無線機の携帯者の氏名を記憶した携帯者データベースと、前記携帯者データベースに基づいて異常事態が発生した携帯無線機の携帯者の氏名を表示する氏名表示手段とが備えられたことを特徴とする請求項9乃至18の何れかに記載のデータ収集管理システム。
  20. 前記管理サーバには、前記管理サーバに前記ネットワークを介して接続された所定の連絡先に異常事態が発生したことを通報する自動通報手段が備えられたことを特徴とする請求項9乃至19の何れかに記載のデータ収集管理システム。
  21. 前記自動通報手段は、前記連絡先に異常事態が発生した前記携帯無線機の位置に係る画像データを送信するように構成されたことを特徴とする請求項20に記載のデータ収集管理システム。
  22. 前記ネットワークは、前記光通信網であることを特徴とする請求項1乃至21の何れかに記載のデータ収集管理システム。
  23. ガス、水道又は電気の使用量を計測する複数の使用量計測メータに対応させて所定地域に複数分散して設置され、それら各使用量計測メータに備えたメータ無線機から前記各使用量計測メータの計測データを受信すると共に、ネットワークを介して管理サーバに前記計測データを送信する設置無線機であって、
    前記所定地域内を移動可能な携帯無線機の無線信号を受けたときに前記管理サーバに信号を送信するように構成されたことを特徴とする設置無線機。
  24. ガス、水道又は電気の使用量を自動検針するために所定地域に分散して設置された複数の設置無線機がネットワークを介して接続され、それら複数の設置無線機から前記使用量に関するデータを受信する管理サーバであって、
    前記所定地域内を移動可能な携帯無線機からの無線信号を受信した前記設置無線機が前記管理サーバに信号を送信すると、前記複数の設置無線機のうちの何れの設置無線機が前記携帯無線機からの無線信号を受信したかに基づいて、前記所定地域内における前記携帯無線機の位置を検出する位置検出手段を備えたことを特徴とする管理サーバ。
  25. ガス、水道又は電気の使用量を自動検針するために所定地域に分散して設置された複数の設置無線機の近傍を通過可能でありかつ、前記使用量を管理する管理サーバに登録された携帯無線機であって、
    前記設置無線機に受信されかつその設置無線機から前記管理サーバに送信される情報を含んだ無線信号を出力するように構成されたことを特徴とする携帯無線機。
  26. ガス、水道又は電気の使用量を自動検針するために所定地域に分散して設置された複数の設置無線機を利用して携帯無線機の位置を検出する位置検出方法であって、
    前記複数の設置無線機のうちの何れの設置無線機が前記携帯無線機からの無線信号を受信したかに基づいて前記携帯無線機の位置を検出することを特徴とする位置検出方法。
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