JP3215522B2 - オルガノシリコンポリマー - Google Patents

オルガノシリコンポリマー

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JP3215522B2 JP24996692A JP24996692A JP3215522B2 JP 3215522 B2 JP3215522 B2 JP 3215522B2 JP 24996692 A JP24996692 A JP 24996692A JP 24996692 A JP24996692 A JP 24996692A JP 3215522 B2 JP3215522 B2 JP 3215522B2
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    • C08L83/14Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、少なくとも2つの炭素−炭素二
重結合を有する多環式ポリエンの残分と、少なくとも2
つのシリルハイドライド基を有する環状ポリシロキサン
又は四面体シロキシシランの残分とを含む新規なオルガ
ノシリコン架橋ポリマー(organosilicon crosslinked
polymer)と架橋可能なオルガノシリコンプレポリマー
に関するものである。更に、本発明は、それらのポリマ
ーとプレポリマーを調製する方法に関するものである。
【0002】種々のオルガノシリコンポリマーは、当業
において公知のものである。例えば、BALDWIN らの米国
特許第4,581,391号には、ビニルメチルシロキ
サン単位を高モル%で含むことを特徴とする、保温材と
しての高粘性線状シロキサンポリマーが記載されてい
る。前記ポリマーの増大した架橋結合密度によって、そ
れらのチャー(char)収量は増加する。
【0003】又、シリコン化合物の残分である少なくと
も1つの交互化合物残分(alternating compound resid
ue)を特徴とするオルガノシリコンポリマーも当業にお
いて公知である。例えば、LEIBFRIED ′779、米国特
許第4,900,779号とLEIBFRIED ′731、米国
特許第4,902,731号には、交互多環式ポリエン
残分と、交互環状ポリシロキサン残分又は交互四面体シ
ロキシシラン残分が記載されており; LAMOREAUX ′4
32、米国特許第3,197,432号には、交互環状
ポリシロキサン残分と交互オレフィンテトラマー環状ポ
リシロキサン(例えば、テトラビニルテトラメチルシク
ロテトラシロキサン、以下 TVTMSと呼称する)残
分が記載されている;更に、LAMOREAUX ′433、米国
特許第3,197,433号 と LAMOREAUX ′936、
米国特許第3,438,936号には、ビニル基を有す
る環状シロキサン(vinyl−bearing cyclic siloxane)
も記載されている。
【0004】多環式ポリエン、及び: − 環状ポリシロキサン及び/又は四面体シロキシシラ
ンと; − 各シリコン原子がオレフィン不飽和ヒドロカルビル
を有している2つ又はそれ以上の該原子を含む少なくと
も1つのシリコン化合物(例えば、TVTMS)の双方
とを含むオルガノシリコンポリマーに関する開示や提案
は、当業においては成されていない。更に、本発明のポ
リマーは、当業において従来から知られているポリマ
ー、特に LEIBFRIED と LAMOREAUX のポリマーに比べて
優れた利点を有する、ことを見出した。
【0005】LEIBFRIED ′779 と LEIBFRIED ′73
1の最終ポリマー生成物は、前記明細書に記載されてい
るように、多環式ポリエンを環状ポリシロキサン又は四
面体シロキシシランと反応させて得られたプレポリマー
から調製することができる。それらのプレポリマーの特
性は、25℃で 4 − 100ストークス の粘度を有す
ることであり、その粘度は、ある種の用途では不利とな
る。
【0006】例えば、LEIBFRIED のプレポリマーを、強
化材及び充填材と併用して、有用な複合部材を成形する
ことができる。これらのプレポリマーは、その粘度によ
り、十分な流動度を有するので、それらを加工して、強
化複合部材を得ることができるが、しばしば、加熱する
ことによって、強化材の流動性、浸透、及び湿潤を促進
しなければならない。
【0007】更に、加熱によって、成形、複合材レイア
ップ、又はフィラメント巻きにおけるプレポリマーの作
業時間を減少させることができる。従って、プレポリマ
ーの粘度は、任意の用途に用いることができる粒状充填
材の量に関して、上限に設定する。
【0008】対照的に、本発明に従って、先に議論した
少なくとも1つの更なるシリコン化合物をプレポリマー
と併用すると、配合物の粘度は、有意に減少する。更
に、この少なくとも1つの更なるシリコン化合物が存在
していると、最終ポリマー生成物に対して、より高度の
熱重量分析(TGA)残分も提供される。
【0009】LAMOREAUX タイプの交互残留ポリマーは、
硬化時に、極端に脆く、レオメトリックス動的スペクト
ロメーター(RDS)機械的試験(Rheometrics Dynami
c Spectrometer mechanical test)中に破壊する;剛性
率(G′)は、8 − 9 x109 ダイン/cm
(0.8 GPa)である。フェニルシランを加えて、こ
れらのポリマーの脆性を低下させる。
【0010】本発明のポリマーには、そのような脆さは
ないので、フェニルシラン添加剤は必要ない。
【0011】更に、本発明のポリマーは、多くの有用な
特性を有しているので、様々な用途に用いることができ
る。それらの事は、以下で詳細に議論する。
【0012】本発明に従って、少なくとも1つの多環式
ポリエンを含み、更に少なくとも1つの第一シリコン化
合物と少なくとも1つの第二シリコン化合物とを含むオ
ルガノシリコン架橋ポリマーとオルガノシリコン架橋可
能プレポリマーを提供する。好ましくは、本発明のポリ
マーとプレポリマーは、これら3つの反応体のハイドロ
シレーション反応生成物(hydrosilation reaction pro
duct)であり、これらの反応体のうちの少なくとも1つ
は、3つの反応座を有する。最も好ましくは、第一シリ
コン化合物は、3つ又はそれ以上の ≡SiH 基を含み、
第二シリコン化合物は、3つ又はそれ以上の炭素−炭素
二重結合を有する。
【0013】少なくとも本発明の多環式ポリエンは、そ
の環の中に、少なくとも2つの非芳香族炭素−炭素二重
結合を有する。好ましい多環式ポリエンは、ジシクロペ
ンタジエンである。
【0014】本発明の第一シリコン化合物は、環状ポリ
シロキサンと四面体シロキシシランから成る群より選択
され、少なくとも2つの ≡SiH 基を有する。又、好ま
しくは、第一シリコン化合物は、次式:
【化7】 (式中、Rは同じか又は異なっていることができ、水
素、あるいは飽和、置換又は置換されていないアルキル
又はアルコキシラジカル、又は置換又は置換されていな
い芳香族又はアリールオキシラジカルであり、nは3
− 約20の整数であり、Rはシリコン原子のうちの少
なくとも2つについては水素である)と、次式
【化8】 (式中、Rは上で定義したものであり、分子中の少なく
とも2つのシリコン原子については水素である)とから
成る群より選択される。最も好ましくは、第一シリコン
化合物は、複数のメチルヒドロシクロ−シロキサンを含
む。
【0015】少なくとも1つの第二シリコン化合物は、
少なくとも1つの第一ヒドロカルビル基を有する少なく
とも1つの第一シリコン原子と、少なくとも1つの第二
ヒドロカルビル基を有する少なくとも1つの第二シリコ
ン原子とを含む。前記の第一及び第二ヒドロカルビル基
は、同じか又は異なっているかのいずれかであることが
でき、実質的に、これらのヒドロカルビル基のそれぞれ
が、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有し;更
に、実質的に、これらのヒドロカルビル基のそれぞれ
は: − 好ましくは10個又はそれ未満の炭素原子、最も好
ましくは4個又はそれ未満の炭素原子を有する末端モノ
オレフィン脂肪族基(terminally monoolefinic alipha
tic groups); − 少なくとも1つの非末端炭素−炭素二重結合、好ま
しくは1つの炭素−炭素二重結合を有し、且つ10個又
はそれ未満の炭素原子、最も好ましくは4個又はそれ未
満の炭素原子を有する脂肪族基; − アルキル基; − シクロアルキル基; − 芳香族基; − アラルキル基;及び − アルカリール基 から成る群より選択される。
【0016】好ましくは、少なくとも1つの第二シリコ
ン化合物は、次式:
【化9】 (式中、− Rは上で定義したものであり; − R′と R″は同じか又は異なっていることができ、
それぞれは、又は少なくとも実質的にそれぞれは、少な
くとも1つの炭素−炭素二重結合を含むヒドロカルビル
基であり; − n′は3 − 約20の整数である)で表される。
【0017】上記の式によって表されるより好ましい化
合物においては、上記式中において: − n′は3又は4、最も好ましくは3であり; − 各Rは同じであり、メチル及びフェニルから成る群
より選択されるものであり、最も好ましくはメチルであ
る; − R′と R″は同じであり、ビニル及びアリルから成
る群より選択されるものであり、好ましくはビニルであ
る。
【0018】最も好ましくは、少なくとも1つの第二シ
リコン化合物は、テトラビニルテトラメチルシクロテト
ラシロキサン又はペンタビニルペンタメチルシクロペン
タシロキサンを含む。
【0019】本発明のオルガノシリコンポリマー及びオ
ルガノシリコンプレポリマーの好ましい態様において
は、(a)少なくとも1つの多環式ポリエンと少なくと
も1つの第二シリコン化合物とによって与えられた炭素
−炭素二重結合の総数 対(b)少なくとも1つの第一
シリコン化合物によって与えられた ≡SiH 基の総数の
割合は、約0.5:1 − 1.8:1、より好ましくは
約0.8:1 − 1.2:1である。本発明のオルガ
ノシリコンポリマー及びオルガノシリコンプレポリマー
は、更に、米国特許第5,077,134号において L
eibfried が記載している SiHを末端基とする線状短鎖
ポリシロキサンを含むことができる;ヘキサメチルトリ
シロキサンは、そのような化合物の例である。
【0020】特有な態様として、本発明のオルガノシリ
コンポリマーは、上記の少なくとも1つの多環式ポリエ
ンと少なくとも1つの第一シリコン化合物とのヒドロシ
レーション反応生成物であるプレポリマーと、上記の少
なくとも1つの第二シリコン化合物とのヒドロシレーシ
ョン反応生成物を含むことができる。プレポリマーを作
る反応体に関しては、少なくとも1つの多環式ポリエン
中の炭素−炭素二重結合 対 第一シリコン化合物中の
≡SiH 基の割合は、約0.5:1 − 1.8:1、より
好ましくは 約0.8:1 − 1.2:1である。更
に、少なくとも1つの多環式ポリエン、少なくとも1つ
の第一シリコン化合物、及び少なくとも1つの第二シリ
コン化合物のうちの少なくとも1つは、3つ以上の反応
座を有する。 更に、前記プレポリマーと少なくとも1
つの第二シリコン化合物とを含む本発明のオルガノシリ
コンポリマーに関しては、そのようなオルガノシリコン
ポリマーを調製するのに用いられる全ての反応体の中
で、(a)少なくとも1つの多環式ポリエンと少なくと
も1つの第二シリコン化合物中の炭素−炭素二重結合の
総数 対(b)少なくとも1つの第一シリコン化合物の
中の ≡SiH 基の総数の割合は、好ましくは約0.8:
1 − 1.2:1、最も好ましくは約1:1である。こ
れらのポリマーの特に好ましい態様は、更に、前記プレ
ポリマーと少なくとも1つの第二シリコン化合物に加え
て、少なくとも1つの第一シリコン化合物の追加の量
(前述のように割合を1:1にすることが必要である)
を含む。又、更に、これらのポリマーは、ヘキサメチル
トリシロキサンのような SiH を末端基とする線状短鎖
ポリシロキサンを含むことができる。
【0021】又、本発明の特徴としては、オルガノシリ
コンポリマー及びプレポリマーを調製する方法がある。
1つの態様においては、ヒドロシレーション触媒の存在
下において、少なくとも1つの多環式ポリエン、少なく
とも1つのシリコン化合物、及び少なくとも1つの第二
シリコン化合物を反応させることを含む。
【0022】別の態様においては、少なくとも1つの第
二シリコン化合物を、ヒドロシレーション触媒の存在下
において、少なくとも1つの多環式ポリエンと少なくと
も1つの第一シリコン化合物とを含むプレポリマーと反
応させる。この態様の一部として、ヒドロシレーション
触媒の存在下において、少なくとも1つの多環式ポリエ
ンと少なくとも1つの第一シリコン化合物とを反応させ
ることによって、プレポリマーを調製することができ
る。これらのプレポリマー反応体に関しては、少なくと
も1つの多環式ポリエン中の炭素−炭素二重結合 対 少
なくとも1つのシリコン化合物中の ≡SiH 基の割合
は、好ましくは約0.5:1 − 1.8:1、最も好ま
しくは0.8:1 − 1.2:1である。
【0023】更に、多環式ポリエン、及び本発明方法の
この態様で用いられる第一シリコン化合物と第二シリコ
ン化合物に関して、これらの反応体のうちの少なくとも
1つは、好ましくは、3つ以上の反応座を有する。又、
これらの反応体に関して好ましい事として、少なくとも
1つの多環式ポリエンと少なくとも1つの第二シリコン
化合物中の炭素−炭素二重結合の総数 対 少なくとも1
つの第一シリコン化合物中の ≡SiH 基の総数の割合
は、好ましくは約0.8:1 − 1.2:1、最も好ま
しくは約1:1である。
【0024】この約1:1の割合は、プレポリマーとの
反応において、先にプレポリマーに混和させた量に加え
て、少なくとも1つの第一シリコン化合物の追加の量を
含ませることによって、提供することができる。その量
は、前述の約1:1の割合を提供するのに十分な量であ
るべきである。
【0025】本発明は、更に、(I)少なくとも1つの
多環式ポリエンと少なくとも1つの第一シリコン化合物
との反応生成物であるプレポリマーと、(II)少なく
とも1つの第二シリコン化合物とを含む配合物を特徴と
する。
【0026】本明細書では、「SiH」とは、ヒドロシレ
ーション反応可能な ≡SiH 基のことを指している。そ
れらは、水素化シリルとも呼ばれる。
【0027】シリコンに結合した2つ又はそれ以上の水
素原子を有する任意の環状ポリシロキサン又は四面体シ
ロキシシランは、本発明の第一シリコン化合物として適
当である。それらを含む適当なシリコン化合物は、 LEI
BFRIED ′779、 LEIBFRIED ′731、 LAMOREAUX
′432、 LAMOREAUX ′433、 LAMOREAUX ′93
6、及び BARD らの米国特許第5,008,360号に
記載されている。
【0028】適当な該ポリシロキサンとしては、前記一
般式(I)を有するものが挙げられる。メチルヒドロシ
クロシロキサン(以下、MHCSと呼称する)、及びそ
れらの混合物は、適当な反応体である。その例として
は、例えば、テトラオクチルシクロテトラシロキサンと
ヘキサメチルテトラシクロシロキサン;テトラ− 及び
ペンタ−メチルシクロテトラシロキサン;テトラ− 、
ペンタ−、ヘキサ−、及びヘプタ−メチルシクロペンタ
シロキサン;テトラ− 、ペンタ−、及びヘキサ−メチ
ルシクロヘキサシロキサン、テトラエチルシクロテトラ
シロキサン、及びテトラフェニルシクロテトラシロキサ
ンが挙げられる。好ましいのは、1,3,5,7−テト
ラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7,9
−ペンタメチル−シクロペンタシロキサン、及び1,
3,5,7,9,11−ヘキサメチルシクロヘキサ−シ
ロキサン、又はそれらの配合物である。ほとんどの場合
において、用いられるものは、nが広範に変化すること
ができる多数の種の混合物であり、以下において、MH
CSが、そのような混合物を指していることがある。一
般的に、市販のMHCS混合物は、ヘプタメチルトリシ
ロキサン、オクタメチルトリシロキサンなどのような低
分子量線状メチルヒドロシロキサンを最大約20%(よ
り純粋な形態では、2%程度)まで含む。1つの適当な
市販の混合物は、Huls M8830 MHCS[ペンシルベニア州
ブリストルにある Huls America (以前はペトラルカ)
製]である。
【0029】四面体シロキシシランは、一般構造式(I
I)で表される。例としては、テトラキスジメチルシロ
キシシラン、テトラキスジフェニルシロキシシラン、及
びテトラキスジエチルシロキシシランが挙げられる。テ
トラキスジメチルシロキシシランは、この群において
は、一番知られている且つ好ましい種である。
【0030】本発明の第二シリコン化合物として適当な
化合物としては、上記一般式(III)を有する環状ポ
リシロキサンが挙げられる。上記ヒドロカルビル基は、
末端及び/又は内部オレフィン不飽和を含む1つ又はそ
れ以上の炭素−炭素二重結合を有する脂肪族ラジカルで
あることができる;望ましいラジカルは、ビニル、アリ
ル、1−ヘキセニル、3−オクテニルなどである。好ま
しい脂肪族基は、末端がモノオレフィンであり、特に4
個又はそれ未満の炭素原子を有するものである。 ヒド
ロカルビル基は、更に、前述のオレフィン不飽和を特徴
とするシクロアルキル基、芳香族、アラルキル基、又は
アルカリル基であることができる。
【0031】そのような第二シリコン化合物の特有な形
態は、次式:
【化10】 (式中、R、R′及び R″は、上で定義したものであ
る)で表されるものである。本発明の第二シリコン化合
物であることが可能な化合物としては、 LAMOREAUX ′
432に記載されているオレフィンテトラマー、 LAMOR
EAUX ′433に記載されている四官能価シクロテトラ
シロキサンと二官能価シクロテトラシロキサン、及び L
AMOREAUX ′936に記載されているシクロテトラシロ
キサンを含むオレフィン不飽和ラジカルが挙げられる。
【0032】本発明の第二シリコン化合物の好ましい例
は、TVTMS(Huls America から T2160 として市販
されている)、及びペンタビニルペンタメチルシクロペ
ンタシロキサンである。
【0033】用いることができる多環式ポリエンとして
は、LEIBFRIED ′779 と LEIBFRIED ′731に記載
されているものである。特有なそのような多環式ポリエ
ンは、その環の中に、少なくとも2つの非芳香族炭素−
炭素二重結合を有する多環式炭化水素化合物である。そ
のような化合物の例としては、シクロペンタジエンオリ
ゴマー(例えば、ジシクロペンタジエン、トリシクロペ
ンタジエン、及びテトラシクロペンタジエン)、ビシク
ロペンタジエン(例えば、ノルボルナジエン)とシクロ
ペンタジエンとのディールス・アルダーオリゴマー(例
えば、ジメタノヘキサヒドロナフタレン)、ノルボルナ
ジエンダイマー、ヘキサヒドロナフタレン、及びそれら
の任意のものの置換誘導体、例えばジシクロペンタジエ
ンが挙げられる。好ましいのは、ジシクロペンタジエン
(以下、DCPDと呼称する)である。2つ又はそれ以
上の多環式ポリエンを併用して用いることができる。
【0034】少なくとも1つの第一シリコン化合物、少
なくとも1つの第二シリコン化合物、及び少なくとも1
つの多環式ポリエンに加えて、更なる反応体が存在する
可能性がある。以下で議論するように、これらの化合物
は、本発明を制限するものとして提供されるものではな
い、ことが理解される。又詳細に説明されていない他の
化合物も適当である可能性がある、ことも理解される。
【0035】例えば、2つ又はそれ以上の SiH 基を有
する1つ又はそれ以上の他のヒドロシレーション反応可
能なポリシロキサンが存在する可能性がある。特有な例
は、米国特許第5,077,134号に記載されている
次式:
【化11】 (nは0 − 1000であり、Rはアルキル又はアリー
ル、好ましくはメチル又はフェニルである)を有する S
iH を末端基とする線状短鎖ポリシロキサンである。こ
れらの SiH を末端基とする線状短鎖ポリシロキサン
は、硬化ポリマーに柔軟性を付与する。又、該ポリシロ
キサンを用いてエラストマーを製造することができる。
【0036】そのようなポリシロキサン、例えばジシロ
キサン、トリシロキサン、及びヘキサメチルトリシロキ
サンのような他のシロキサンオリゴマーは、特に低粘度
であることが最も望ましいトランスファー成形作業のた
めに、粘度を低下させるのに有用である。そのような場
合、第二シリコン化合物と ≡SiH を末端基とする線状
短鎖ポリシロキサンとの配合物を調製して、プレポリマ
ーに加えることができる。一般的に、≡SiH を末端基と
する線状短鎖ポリシロキサンは、前記配合物を、20%
を超えて、好ましくは25 − 75%含む。又、前記配
合物は、第一シリコン化合物も含むことができる。
【0037】本発明のオルガノシリコンプレポリマー及
びポリマーは、限定するものではないが、LEIBFRIED ′
779、 LEIBFRIED ′731、BARD らの米国特許第
5,077,134号、第5,025,048号、第
5,068,303号、及び第5,118,735号、
及び欧州公開特許出願第482,404号と第479,
310号に記載されているような、加工工程と加工触媒
とを含む手順と配合剤を用いて、調製することができ
る。プレポリマーを生成させるための反応、及びプレポ
リマーからポリマーを生成させるための反応は、熱を加
えることによって、あるいは過酸化物、アゾ化合物のよ
うなヒドロシレーション触媒又はラジカル発生剤を加え
ることによって、促進することができる。ヒドロシレー
ション触媒としては、金属塩及びVIII族元素の錯体
が挙げられる。好ましいヒドロシレーション触媒は、白
金(例えば、PtCl2、ジベンゾニトリル二塩化白金、炭
素によって支持された白金など)を含む。
【0038】反応性とコストの点から適当である前述の
白金触媒の1つは、塩化白金酸(H2PtCl6.6H2O)であ
り;又、ジビニルテトラメチルジシロキサンの白金錯体
(HulsAmerica から PC075 として市販されている)、
及び白金含有触媒 PC072 と PC085 (Huls America から
市販されている)も適当である。好ましい触媒の1つ
は、BARD らの特許に記載されている塩化白金酸とジク
ロロペンタジエンの錯体である。触媒濃度は、モノマー
の重量を基準として、白金 0.0005 − 0.05
重量%が好ましい。
【0039】いくつかのアプローチを用いて、熱硬化性
及び熱可塑性ポリマーを調製する。反応体、反応体濃
度、及び反応条件を選択することによって、広範な特性
と物理的形態を示すポリマーを調製することができ、粘
着固体、弾性材料、及び強靭なガラスポリマーを調製す
ることができる、ことを見出した。
【0040】第一のアプローチでは、正確な相対比を有
する反応体と白金触媒とを単純混合し、反応が開始する
温度まで上昇させる。その後、適当な温度条件を維持し
て、実質的に反応を完了させる。
【0041】第二の好ましいアプローチとしては、まず
最初に、LEIBFRIED ′779、 LEIBFRIED ′731、B
ARD らの米国特許第5,077,134号、第5,06
8,303号、 及び第5,118,735号、及び欧州
特許出願第482,404号と第479,310号のい
ずれかに記載されている手順に従って、少なくとも1つ
の多環式ポリエンと少なくとも1つの第一シリコン化合
物から、プレポリマーを調製する。少なくとも1つの第
二シリコン化合物、及び先に議論した1つ又はそれ以上
の他のヒドロシレーション反応可能なポリシロキサンの
ような任意の追加の反応体を、そのプレポリマーと反応
させる。プレポリマーと反応させるための前記シリコン
化合物は、組成物の重量を基準として、最大50重量%
までの量を用いることができる。
【0042】先に議論したように、少なくとも1つの第
二シリコン化合物のみを、あるいは線状短鎖ポリシロキ
サンと共に及び/又は第一シリコン化合物の追加の量と
共に加えると、粘度は低下し、チャー収量(例えば、T
GA残分)は増加する。いずれにしても、プレポリマー
と反応させるために前記の第二シリコン化合物を加える
と、TGA残分は増加する。それに対して、第一シリコ
ン化合物を追加しても、このパラメーターには影響を与
えない。追加の線状短鎖ポリシロキサンの場合は、ある
程度まで、チャー収量を減少させることができる。
【0043】しかしながら、最終生成物については(反
応体を単純混合して調製したもの、又はプレポリマーを
用いて調製したものにかかわらず)、第一シリコン化合
物によって提供される SiH 基の量を超える、多環式ポ
リエンと第二シリコン化合物からの炭素−炭素二重結合
の十分な過剰量(ヒドロシレーション反応性炭素−炭素
二重結合と ≡SiH 基の総数を基準として、約5%)
は、最終生成物におけるガラス転移温度を低下させる。
特に、プレポリマーから調製される本発明ポリマーに関
しては、プレポリマーに第二シリコン化合物を加えるこ
とによって、ガラス転移温度を低下させて余りある程十
分な炭素−炭素二重結合を提供することができる;従っ
て、ガラス転移温度のドロップを防止する、又は少なく
ともドロップを低くくするために、好ましくは、前記の
反応体を、炭素−炭素二重結合 対SiH 基の割合が約
1:1になるような比率で用いる。
【0044】本発明ポリマーを調製するための上記の第
一アプローチにおいては、適当な反応体比を用いて必要
とされる約1:1の割合を単に提供することだけで、こ
の望ましい結果が得られる。好ましい第二アプローチ、
即ち第二シリコン化合物をプレポリマーと反応させる場
合には、プレポリマーと反応させる第一シリコン化合物
に加えて、望ましい割合を提供するための十分量の第一
シリコン化合物を含ませることによって、前述の目的は
達成される。
【0045】本発明のポリマーは、優れた防湿性、低い
誘電率、耐熱性、高いガラス転移温度、及び小さい誘電
正接(dissipation factor)を含む多くの都合の良い特
性を有することを特徴としている。それらの特性は、半
導体封入、液体成形プレプレグ二次加工(liquid moldi
ng prepreg fabrication)、及びコーティングを含む広
範な用途にとって適当である。
【0046】ガラス、炭素(グラファイト)、石英、ア
ラミド、及び他のポリマー繊維は、本発明の液体プレポ
リマーによって非常に良く湿潤し、それによってそれら
は優れたマトリックス材料となる。繊維は、不織布、一
方向、織物、ファブリックなどの形態をとることができ
る。本発明のプレポリマーは、特に、印刷回路板用途の
ための含浸ガラスに良く適する。一般的に、プレプレグ
とラミネートは、組織の形式に従って、繊維強化材を2
5 − 65%含む。繊維は、仕上剤で処理して、湿潤
と、繊維に対するプレポリマーの結合とを向上させるこ
とができる。
【0047】充填材及び顔料のような添加剤は、容易に
混和される。混和することができる充填材の例は、ひる
石、雲母、珪灰石、炭酸カルシウム、砂、シリカ、ヒュ
ームドシリカ、セラミックビーズ、中空ガラス、ガラス
球、すりガラス、屑ガラス、他の無機充填材である。充
填材は、強化材として、又は成形品のコストを低下させ
る充填材及びエキステンダーとして役立つことができ
る;特に、ガラス球は、低密度複合材料を調製するのに
有用である。又、充填材は、例えば粘度改良などのため
に用いることもできる。充填材は、ガラスファブリック
強化プレプレグにおいて、最大約15重量%までの量
で、ガラス繊維を用いない場合は、ずっと多い量で、即
ち最大約85重量%までの量で、存在することができ
る。
【0048】安定剤(酸化防止剤)は、プレポリマーの
貯蔵安定度、及び最終ポリマーの熱酸化安定度を維持す
るのに有用である。安定剤としては、ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニイル)−
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ブチルプロパンジオエート[ニューヨーク州ホーソンに
あるチバガイギーコーポレーションから Tinuvin (登録
商標) 144 として市販されている]、又は オクタデシ
ル 3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシハイドロ
シンナメート[3−(3′,5−ジ−第三ブチル−4′
−ヒドロキシフェニル)プロピオネートとしても知られ
ている][コネチカット州ミドルベリーにあるユニロイ
ヤルケミカルコーポレーションから Naugard(登録商
標)76 として市販されている]と ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニイルセバケー
ト)[チバガイギーコーポレーションから Tinuvin (登
録商標) 765 として市販されている]とを併用したもの
が好ましい。安定剤は、一般的に、本発明のポリマー又
はプレポリマーの重量を基準として、約0.5 − 3.
0重量%の量で用いる。一般的に、安定剤は、BURNIER
の米国特許第5,118,735号と第5,025,0
48号に記載されているようにして用いることができ
る。 1つ又はそれ以上のエラストマーを加えて、靭性
を向上させることもできる。好ましいエラストマーは、
100,000未満の分子量を有する炭化水素エラスト
マーと、低分子量シロキサンエラストマーである。炭化
水素エラストマーの例としては、低分子量エチレン−プ
ロピレン−ジエンターポリマー、低分子量ブチルゴム、
部分的に水素化された低分子量ポリイソプレン又は天然
ゴム、及び部分的に水素化された低分子量ポリブタジエ
ン又はスチレン−ブタジエンコポリマーがある。シロキ
サンゴムの例としては、低分子量ビニル又は SiH を末
端基とするポリジメチル/ジフェニルシロキサンコポリ
マーが挙げられる。好ましいのは、5500 − 700
0の分子量を有する低分子量エチレン−プロピレン−ジ
クロロペンタジエンポリマーとエチレン−プロピレン−
エチリジエン−ノルボルネンポリマーである。最も好ま
しいのは、(ユニロイヤルケミカルコーポレーションか
ら市販されている) Trilene 67 エラストマーである。
一般的に、エラストマー(単数又は複数の種類)は、組
成物の総重量を基準として、0.5 −20重量%、好
ましくは3 − 12重量%、最も好ましくは5 − 10
重量%の量で用いる;より高いレベルの量を用いること
は、幾つかの用途では有用であることがある。一般的に
は、欧州公開特許出願第482,404号に記載されて
いるようにして用いることができる。
【0049】以下、実施例を掲げて、本発明を説明する
が、実施例によって、本発明の範囲が限定されると解釈
すべきではない。特に断りがなければ、全ての%、部な
どは、重量基準である。
【0050】以下の実施例で用いられるプレポリマー
は、 Naugard(登録商標)76 を1.46部 及び Tinuv
in (登録商標) 765 を0.29部含む MHCS[ペン
シルベニア州ブリストルにある Huls America (以前は
ペトラルカ)社製の Huls M8830 MHCS]37.72部
を、オレフィン0.61当量を有する DCPD 40.
56部と反応させて、調製した。その時、加熱し溶解さ
せて、DCPD中 塩化白金酸 32 ppm を、触媒とし
て存在させた。反応は、試薬用トルエン19.96部の
中で、9.5時間、69 − 77℃において加熱して行
った。
【0051】反応後に、H+NMR (Varian、モデル EM 390
- 90MHz)で、得られた溶液を分析した;ノルボルネン
不飽和の94.9%が反応したことと、未反応オレフィ
ン対SiH の当量比は、1.01 : 1.00 であるこ
とを見出した。トルエンは、50 − 100 mmHg の真
空下においてストリップして除去した。435 cStの代
表粘度を有する純粋なプレポリマーが残った。
【0052】比較実施例 この実施例は、本発明の第二シリコン化合物を用いず
に、多環式ポリエンと第一シリコン化合物とからのみ調
製した架橋ポリマーに関するものである。この実施例
は、以下の実施例で述べる本発明ポリマーと比較するた
めに提供する。
【0053】PC075 白金触媒 100 ppm をプレポリマ
ーに加え、それを溝付き金型(slotted mold)の中に注
いだ。触媒含有プレポリマーを、不活性ガスの下で、1
25℃まで加熱し、2時間その温度に保った;次に、温
度を150℃まで上昇させて1時間保ってから、組成物
を冷やした。
【0054】冷やしてから、1/2″x 1/2″ x
1/8″の寸法を有する5つの固い透明な試験片を、金
型から取出した。
【0055】その試験片を、150℃で3時間加熱し、
次に200℃で2時間、更に250℃でもう2時間加熱
することを含む多段階法によって、後硬化させた。
【0056】実施例1 新鮮なプレポリマー80部を、MHCS 8.2部 及
び T2160 TVTMS(Huls America から T2160 とし
て市販されているテトラビニルテトラメチルシクロテト
ラシロキサン)11.8部と混合することによって、ポ
リマー配合物を得た。炭素−炭素二重結合対 SiH 基 は
等モル比である;次に、PC075 白金触媒(Huls America
から PC075 として市販されているジビニルテトラメチ
ルジシロキサンの白金錯体)を加えた。この配合は、代
表粘度が 50 cSt になるように決めた。
【0057】その配合物を溝付き金型の中に注ぎ、不活
性ガス下において125℃まで加熱し、その温度で2時
間保った;その後、温度を150℃まで上昇させて4時
間保ってから、得られた固くて透明な生成物を冷やし
た。それらの一部分を、200℃で2時間、又250℃
で2時間、後硬化させた。
【0058】実施例2 初期ポリマー配合物が、プレポリマーを80部、TVT
MS を9部、及び実施例1の MHCS 8.2部の代
わりに用いた HMTS を11部含んでいた、点を除い
ては、実施例1の手順に従って、配合物と最終ポリマー
生成物を調製した。 実施例3 プレポリマーを80.8部、HMTS を10.5部、
及び TVTMS を8.7部含んでいた点を除いては、
実施例1の手順に従った。
【0059】実施例4 プレポリマーを90部、TVTMS を4.5部、及び
HMTS を5.5部含んでいた点を除いては、実施例
1の手順に従った。この初期配合は、代表粘度が 85
− 110 cSt になるように決めた。
【0060】実施例5 プレポリマーを90部、及び TVTMS を10部含ん
でいた点を除いては、実施例1の手順に従った。初期配
合は、代表粘度が 140 cSt になるように決めた。
【0061】実施例6 プレポリマー80部、TVTMS 20部である点を除
いては、実施例1の手順に従った。
【0062】比較実施例、及び実施例1 − 6の初期配
合物と最終生成物の特性を以下の表に示す。詳しく言え
ば、比較実施例に関しては、試験片についての結果を平
均することによって、データを導いている。
【0063】表に示したデータにおいて、動的剛性率
は、レオメトリックス動的スペクトロメーター モデル
7700 (ニュージャージー州 Piscataway にあるレオメト
リックス Inc. 製)で測定した。温度掃引(temperatur
e sweep)は、10ラジアン/秒の固定振動(fixed fre
quency)で行った。
【0064】熱重量分析は、20℃/分で、デュポン熱
分析器(デラウェア州ウィルミントンにある E.I. duPo
nt de Nemours & Company、 Inc. 製)を用いて行った。
【0065】熱的機械的分析(Thermal Mechanical Ana
lysis)と熱膨張率は、100 mgの荷重でデュポン熱機
械分析器(DuPont Thermomechanical analyzer)を用い
て、又10℃/分で膨張探針を用いて、測定した。
【0066】[表] (A)50 − 285℃ における熱膨張率(TCE) (B)60 − 100℃ における熱膨張率上記データ
を分析すると、配合物と生成物に対する種々の特有な反
応体の重要性に関して、あるポイントが分かって来る。
【0067】実施例1では、MHCS/DCPD(1:
1)プレポリマーに対して、MHCS と TVTMS
(詳しくは、MHCS 8.2%、TVTMS 11.8
%)を共に加えた。これら2つの成分が存在することに
よって、プレポリマー配合物の粘度は、プレポリマーの
435 cSt から実施例1初期配合物の 50 cSt まで
有意に低下した。前述の TVTMS が混和されている
実施例1の最終生成物は、TVTMS 成分を欠いてい
る比較実施例(1000℃において空気39.04%、
窒素51.17%)の MHCS/DCPD(1:1)
最終生成物に比べて、TGA 残分(1000℃におい
て空気56.26%、窒素68.44%)が有意に高か
った;しかしながら、前記2つの最終生成物のガラス転
移温度は、同じ範囲(前者は RDS 190℃、TMA
142℃、後者は RDS 198℃、TMA 148
℃)にあることが認められた。
【0068】実施例1では TVTMS と MHCS を
加えたのに対して、実施例5では、TVTMS(詳しく
は、10%)だけをプレポリマーに加えた;それにもか
かわらず、プレポリマー配合物の粘度は、実施例1と同
様に、プレポリマーの 435 cSt から実施例5初期配
合物の 140 cSt まで減少した。更に又、実施例1と
同様に、実施例5の最終生成物の TGA 残分は、比較
実施例最終生成物のTGA 残分を超えて、有意に増加
した(前者は1000℃において空気63.89%、窒
素65.88%、後者は1000℃において空気39.
04%、窒素51.17%)。
【0069】実施例5において MHCS の欠如が有意
であると認められたのは、最終生成物のガラス転移温度
に関してであった;TVTMSだけを加えた場合は、過
剰のオレフィン不飽和となり、それによって実施例5の
最終生成物のガラス転移温度は、比較実施例最終生成物
のガラス転移温度と違って、より低くなった(前者はR
DS 185℃、TMA 123℃、後者は RDS 19
8℃、TMA 148℃)。
【0070】実施例2 − 4は、HMTSを含んでいる
点で、実施例1と実施例5(実施例1と5は HMTS
を欠いていた)と異なっている;プレポリマーに対して
MHCS を添加していない点において、実施例2 −
4は、実施例5と似ており、実施例1とは異なる。MH
CSは、実施例1では加えたが、実施例5では加えなか
った。これらの類似点と相違点、及び成分比の類似点と
相違点に関する結果を以下で議論する。
【0071】実施例2と実施例3の特徴は、実施例5に
比べて、ほんのわずかに低率の TVTMS が添加され
ている(実施例2 − TVTMS 9%;実施例3 −
TVTMS 8.7%;実施例5 − TVTMS 10
%)が、HMTS に関しては、実施例5が HMTS
を欠いているのに対して、実施例2と実施例3には、有
意の割合の HMTS が添加されている(実施例2 −
HMTS 11%;実施例3 − HMTS 10.5
%)、という点にある。実施例4は、実施例2、3、及
び5のいずれかと比べて、有意に低率の TVTMS
(TVTMS 4.5%)を含んでいた。
【0072】これらの割合の重要性は、最終生成物TG
A残分、特にTGA−空気残分との関係において注目さ
れる。HMTS が存在していると、実施例5で得られ
た TGA−空気残分(63.89%)に比べて、実施
例2(56.00%)と実施例3(51.26%)で
は、TGA−空気残分はより低率となった;しかしなが
ら、実施例2と3において、実施例5に比べてわずかに
低率の TVTMS が存在している場合は、比較実施例
で得られたTGA−空気残分(39.04%)に比べ
て、実施例2と3において、有意に高率のTGA−空気
残分値を得た。
【0073】有意に低率で TVTMS を有する実施例
4では、実施例2、3、及び5の最終生成物のTGA−
空気残分に比べて、TGA−空気残分が比較的低率(4
4.34%)であることを特徴とする最終生成物が生じ
た。しかしながら、実施例4のTGA−空気残分は、
TVTMS を含んでいない比較実施例で得られたTG
A−空気残分に比べて、なお多かった。
【0074】又、実施例4では、粘度は、環状シロキサ
ン(TVTMS)だけでなく線状シロキサン(HMT
S)をプレポリマーに加えた場合、プレポリマーの 4
35 cSt から実施例4初期配合物の 85 − 110 c
St まで更に低下した。実施例4最終生成物のガラス転
移温度(RDS 192℃、TMA 136℃)は、比較
実施例のガラス転移温度(RDS 198℃、TMA 1
48℃)と同じ範囲内である。更に、実施例4最終生成
物の熱膨張率は、60 − 100℃にわたって、60.
7 ppm/℃ であった;この値は、比較実施例最終生成物
の熱膨張率に比べて、低い。
【0075】上記実施例は、本発明の特徴である多用性
を証明している。TGA残分は、TVTMS を加える
ことによって増加させることができるが、この効果に対
して、線状シロキサン、例えば HMTS を、つりあわ
せ(counterbalance)として用いることができる。MH
CSの量を少なくすると、ガラス転移温度は低下する
が、この効果は、TVTMS を添加することによって
補償される;特に、オレフィン当量とシリハイドライド
(silyhydride)当量が一般的に等しくなるだけの十分
な MHCS が存在していない場合には、ガラス転移温
度は下がる。
【0076】更に、HMTS が存在していると、架橋
結合間の分子量が増大する。そのような場合に、テトラ
ビニルシロキサンの白金錯体を用いると、配合物は、わ
ずかに強靭になることができ、極微量の望ましくない鎖
末端を防止する、と考えられる。しかしながら、この仮
説は、現在利用可能な一番良い仮説としてのみ提供する
のであって、本発明の範囲を限定しようとするものでは
ない。
フロントページの続き (56)参考文献 米国特許4900779(US,A) 米国特許5008360(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 77/00 - 77/62

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)その環の中に、少なくとも2つの
    非芳香族炭素−炭素二重結合を有する少なくとも1つの
    多環式ポリエン; (b)少なくとも2つの ≡SiH 基を有する環状ポリシ
    ロキサン及び四面体シロキシシランから成る群より選択
    される少なくとも1つの第一シリコン化合物; (c)少なくとも1つの第一シリコン原子と少なくとも
    1つの第二シリコン原子とを含む少なくとも1つの第二
    シリコン化合物: [(i)該少なくとも1つの第一シリコン原子には、少
    なくとも1つの第一ヒドロカルビル基が結合しており; (ii)該少なくとも1つの第二シリコン原子には、少
    なくとも1つの第二ヒドロカルビル基が結合している; 該第一及び第二ヒドロカルビル基は、同じか又は異なっ
    ていて; 該第一及び第二ヒドロカルビル基は、実質的に、それぞ
    れ、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有してお
    り、且つそれぞれは: (A)末端モノオレフィン脂肪族基; (B)少なくとも1つの非末端炭素−炭素二重結合を有
    する脂肪族基; (C)アルキル基; (D)シクロアルキル基; (E)芳香族基; (F)アラルキル基;及び (G)アルカリール基 から成る群より選択されるものである; (該少なくとも1つの多環式ポリエン、該少なくとも1
    つの第一シリコン化合物、及び該少なくとも1つの第二
    シリコン化合物のうちの少なくとも1つは、3つ以上の
    反応座を有し; 該第一及び該第二ヒドロカルビル基のうちの少なくとも
    1つは: (I)1つの炭素−炭素二重結合と、4個又はそれ未満
    の炭素原子とを有する末端モノオレフィン脂肪族基; (II)1つの非末端炭素−炭素二重結合と、4個又は
    それ未満の炭素原子を有する脂肪族基から成る群より選
    択される)] のヒドロシレーション反応生成物であるオルガノシリコ
    ン架橋可能プレポリマー
  2. 【請求項2】 (a)該少なくとも1つの多環式ポリエ
    ンと該少なくとも1つの第二シリコン化合物中の炭素−
    炭素二重結合の総数 対(b)該少なくとも1つの第一
    シリコン化合物中の ≡SiH 基の総数の割合が、0.
    5:1 − 1.8:1 である請求項1記載のオルガノ
    シリコンプレポリマー
  3. 【請求項3】 (a)該少なくとも1つの多環式ポリエ
    ンと該少なくとも1つの第二シリコン化合物中の炭素−
    炭素二重結合の総数 対(b)該少なくとも1つの第一
    シリコン化合物中の ≡SiH 基の総数の割合が、0.
    8:1 − 1.2:1 である請求項2記載のオルガノ
    シリコンプレポリマー
  4. 【請求項4】 (a)該少なくとも1つの第一シリコン
    化合物が: (i) 【化1】 (式中、Rは同じか又は異なっていることができ、水
    素、あるいは飽和、置換又は置換されていないアルキル
    又はアルコキシラジカル、又は置換又は置換されていな
    い芳香族又はアリールオキシラジカルであり、nは
    − 20の整数であり、Rはシリコン原子のうちの少な
    くとも2つについては水素である)と; (ii) 【化2】 (式中、Rは上で定義したものであり、分子中の少なく
    とも2つのシリコン原子については水素である)とから
    成る群より選択されるものであり; (b)該少なくとも1つの第二シリコン化合物が、次
    式: 【化3】 [式中:(i)Rは上で定義したものであり; (ii)R′と R″は、それぞれ、該第一及び第二ヒ
    ドロカルビル基から成る群より選択されるものであり; (iii)n′は3 − 20の整数である]を有するも
    のである請求項1 − 3のいずれかに記載のオルガノシ
    リコンプレポリマー
  5. 【請求項5】 R′と R″が: (a)4個又はそれ未満の炭素原子を有する末端モノオ
    レフィン脂肪族基;及び (b)1つの炭素−炭素二重結合と、4個又はそれ未満
    の炭素原子とを有する脂肪族基 から成る群より選択されるものである請求項4記載の
    ルガノシリコンプレポリマー
  6. 【請求項6】 該少なくとも1つの第二シリコン化合物
    において: (a)n′が3又は4であり; (b)各Rが同じで、且つメチル及びフェニルから成る
    群より選択されるものであり; (c)R′と R″が同じで、且つビニル及びアリルか
    ら成る群より選択されるものである 請求項5記載のオルガノシリコンプレポリマー
  7. 【請求項7】 n′が3、Rがメチル、及び R′と
    R″がビニルである請求項6記載のオルガノシリコンプ
    レポリマー
  8. 【請求項8】 該少なくとも1つの第二シリコン化合物
    が、テトラビニルテトラメチルシクロテトラシロキサン
    又はペンタビニルペンタ−メチルシクロペンタシロキサ
    ンを含む請求項1 − 4のいずれかに記載のオルガノシ
    リコンプレポリマー
  9. 【請求項9】 (a)該少なくとも1つの多環式ポリエ
    ンがジシクロペンタジエンを含み; (b)該少なくとも1つの第一シリコン化合物が複数の
    メチルヒドロシクロシロキサンを含む 請求項1 − 8のいずれかに記載のオルガノシリコンプ
    レポリマー
  10. 【請求項10】 繊維又は充填材を含む請求項1記載の
    プレポリマー
  11. 【請求項11】 以下の反応体:即ち、 (a)その環の中に、少なくとも2つの非芳香族炭素−
    炭素二重結合を有する少なくとも1つの多環式ポリエ
    ン; (b)少なくとも2つの ≡SiH 基を有する環状ポリシ
    ロキサン及び四面体シロキシシランから成る群より選択
    される少なくとも1つの第一シリコン化合物; (c)少なくとも1つの第一シリコン原子と少なくとも
    1つの第二シリコン原子とを含む少なくとも1つの第二
    シリコン化合物; [(i)該少なくとも1つの第一シリコン原子には、少
    なくとも1つの第一ヒドロカルビル基が結合しており; (ii)該少なくとも1つの第二シリコン原子には、少
    なくとも1つの第二ヒドロカルビル基が結合している; 該第一及び第二ヒドロカルビル基は、同じか又は異なっ
    ていて、実質的に、それぞれが、少なくとも1つの炭素
    −炭素二重結合を有する; (該少なくとも1つの多環式ポリエン、該少なくとも1
    つの第一シリコン化合物、及び該少なくとも1つの第二
    シリコン化合物のうちの少なくとも1つは、3つ以上の
    反応座を有する)]を、ヒドロシレーション触媒の存在
    下において、反応させることを含む、オルガノシリコン
    架橋可能プレポリマーを生成させる方法。
  12. 【請求項12】 (a)該少なくとも1つの多環式ポリ
    エンと該少なくとも1つの第二シリコン化合物中の炭素
    −炭素二重結合の総数 対(b)該少なくとも1つの第
    一シリコン化合物中の ≡SiH 基の総数の割合が、0.
    8:1 − 1 .2:1 である請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 該第一及び第二ヒドロカルビル基のそ
    れぞれが: (A)末端モノオレフィン脂肪族基; (B)少なくとも1つの非末端炭素−炭素二重結合を有
    する脂肪族基; (C)アルキル基; (D)シクロアルキル基; (E)芳香族基; (F)アラルキル基;及び (G)アルカリール基 から成る群より選択されるものであり、且つ該第一及び
    該第二ヒドロカルビル基のうちの少なくとも1つが: (I)1つの炭素−炭素二重結合と、10個又はそれ未
    満の炭素原子とを有する末端モノオレフィン脂肪族基;
    及び (II)1つの非末端炭素−炭素二重結合と、10個又
    はそれ未満の炭素原子を有する脂肪族基 から成る群より選択されるものである請求項11又は1
    2記載の方法。
  14. 【請求項14】 (a)該少なくとも1つの第一シリコ
    ン化合物が: (i) 【化4】 (式中、Rは同じか又は異なっていることができ、水
    素、あるいは飽和、置換又は置換されていないアルキル
    又はアルコキシラジカル、又は置換又は置換されていな
    い芳香族又はアリールオキシラジカル、nは3 − 20
    の整数であり、Rはシリコン原子の少なくとも2つにつ
    いては水素である)と; (ii) 【化5】 (式中、Rは上で定義したものであり、分子中の少なく
    とも2つのシリコン原子については水素である)とから
    成る群より選択されるものであり; (b)該少なくとも1つの第二シリコン化合物が、次
    式: 【化6】 [式中:(i)Rは上で定義したものであり; (ii)R′と R″は、それぞれ、該第一及び第二ヒ
    ドロカルビル基から成る群より選択されるものであり; (iii)n′は3 − 20の整数である]を有するも
    のである請求項11又は12記載の方法。
  15. 【請求項15】 該少なくとも1つの第二シリコン化合
    物が、テトラビニルテトラメチルシクロ−テトラシロキ
    サン又はペンタビニルペンタメチルシクロペンタシロキ
    サンを含む請求項11 − 14のいずれかに記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 以下の工程:即ち、 (a)ヒドロシレーション触媒の存在下において、該少
    なくとも1つの多環式ポリエンと該少なくとも1つの第
    一シリコン化合物を、該少なくとも1つの多環式ポリエ
    ン中の炭素−炭素二重結合 対(b)該少なくとも1つ
    の第一シリコン化合物中の ≡SiH 基の割合が、0.
    5:1 − 1.8:1 で反応させ、プレポリマーを生
    成させる工程、及び (b)ヒドロシレーション触媒の存在下において、該プ
    レポリマーを、該少なくとも1つの第二シリコン化合物
    と反応させる工程 を含む請求項11 − 15のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 (a)該少なくとも1つの多環式ポリ
    エンが、ジシクロペンタジエンを含み; (b)該少なくとも1つの第一シリコン化合物が、複数
    のメチルヒドロシクロシロキサンを含み; (c)該少なくとも1つの第二シリコン化合物が、テト
    ラビニルテトラメチルシクロテトラシロキサン又はペン
    タビニルペンタ−メチルシクロペンタシロキサンを含む 請求項11又は12記載の方法。
  18. 【請求項18】 R′と R″が、(A)4個又はそれ
    未満の炭素原子を有する末端モノオレフィン脂肪族基;
    及び(B)1つの炭素−炭素二重結合と、4個又はそれ
    未満の炭素原子とを有する脂肪族基から成る群より選択
    されるものである請求項14記載の方法。
  19. 【請求項19】 (I)(a)その環の中に、少なくと
    も2つの非芳香族炭素−炭素二重結合を有する少なくと
    も1つの多環式ポリエンと、(b)少なくとも2つの
    ≡SiH 基を有する環状ポリシロキサンと四面体シロキシ
    シランとから成る群より選択される少なくとも1つの第
    一シリコン化合物 [(a)又は(b)のうちの少なく
    とも1つは、3つ以上の反応座を有する]と; (II)少なくとも1つの第一シリコン原子と少なくと
    も1つの第二シリコン原子とを含む少なくとも1つの第
    二シリコン化合物; [(i)該少なくとも1つの第一シリコン原子には、少
    なくとも1つの第一ヒドロカルビル基が結合し; (ii)該少なくとも1つの第二シリコン原子には、少
    なくとも1つの第二ヒドロカルビル基が結合していて; 該第一及び第二ヒドロカルビル基は、同じか又は異なっ
    ていて、実質的に、それぞれが、少なくとも1つの炭素
    −炭素二重結合を有している]とを含む配合物。
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