JP3215303B2 - 空調用レジスタの笛吹き音防止構造 - Google Patents
空調用レジスタの笛吹き音防止構造Info
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Description
に係り、詳しくは空調用ダンパによる笛吹き音の防止構
造に関する。
て、図7に示すように略方形筒状のリテーナ2の吹出し
口3側には上下方向に回動可能にバレル4が取付けら
れ、このバレル4の前部には複数枚の横ブレード5が所
定の間隔で水平状に取付けられ、この横ブレード5の上
流側には複数枚の縦ブレード6が軸6a,6bを介して
回動可能に取付けられると共に、各縦ブレード6はリン
クバー7を介して連結されている。このように設けられ
たバレル4は上下に回動して風向を変更し、さらに、つ
まみ8により縦ブレード6を左右方向へ操作することで
左右方向への風向を変更するように設けられ、このバレ
ル4の上流側には四周にダンパシール10を取付けたダ
ンパ9がダンパ軸11を介して図示しないダンパ開閉機
構によりダンパ9の開閉角度を空気の流れFに対し水平
状の全開位置と空気の流れFに対し後傾状に閉止する閉
止位置に回動可能に取付けられて送風量を調整するよう
に設けられている。
て、ダンパ開閉機構を介してダンパ9を閉止位置側へ回
動してリテーナ2の通風路を完全に閉止しない図示位置
にダンパ9が位置されると、ダンパシール10の上縁1
0a側はリテーナ2の上壁2aに対し鋭角状に隙間t1
を有して位置し、また、同下縁10b側は下壁2bに対
し鋭角状に隙間t2 を有して位置することから、上流側
から送風される空気の流れFはその大部分がダンパ9に
案内されて隙間t1 を流れる空気の流速が大きくなる。
この隙間t1 を空気が流れる際にダンパシール10の上
縁10aのエッジから流れの剥離により図8に示すよう
にダンパシール10の上縁10aのエッジに平行な渦糸
12を有する二次元的な渦11が発生し、この二次元的
な渦11が下流に位置する同渦11の渦糸12と平行な
水平状のリンクバー7やバレル4の上縁と干渉して異音
(笛吹き音)を発生していた。
シール10の上縁10aのエッジと平行な渦糸12を有
する二次元的な渦の発生を抑制して笛吹き音を低減する
ため、例えば実開平3-26844 号(実開平4-123709号公
報)のものがある。この公報に開示されたものは、図9
ないし図12に示すようにダンパシール10の上縁10
aとリテーナ2の上壁2aとの隙間t1 を通過する空気
の流れにより上縁10aのエッジから剥離して発生する
同エッジに平行な渦糸12を有する二次元的な渦11に
対し、直角な渦糸19aを有する三次元的な渦19を発
生可能とする渦発生手段を附設することで二次元的な渦
11の発達を抑制して笛吹き音を低減しようとするもの
で、この三次元的な渦19の発生手段として、図9に示
すようにダンパ15の四周にダンパシール10を把持す
るために二股状の把持部16が形成され、この把持部1
6のリテーナ2の上壁2a側の把持縁16aには所定の
間隔で把持縁16aと同肉厚の略方形状の凸部17が形
成され、この把持部16にダンパシール10を取付ける
ことにより、凸部17間にはその左右の端面17aとダ
ンパシール10とにより溝部18が形成されている。
ナ2の通風路を完全に閉止しない隙間t1 を有する開度
に位置されると、空気の流れFはダンパ15に沿って隙
間t1 側へ案内され、ダンパシール10の上縁10aの
エッジから流れの剥離により同エッジに平行な渦糸12
を有する二次元的な渦11が発生しようとするものであ
るが、この空気の流れFは把持縁16aに形成した凸部
17間の溝部18を通過するので、図10に示すように
この通過の際に凸部17の左右の端面17aから流れの
剥離により二次元的な渦11の渦糸12に対し直角な渦
糸19aを有する三次元的な渦19が発生されて、二次
元的な渦11の発達が抑制されて笛吹き音を著減する構
成としたものである。
として同公報には図11に示すようにダンパ20のプレ
ート面に空気の流れFに所定の間隔で複数のリブ21を
並設してリブ21間に溝部22を形成する構成として、
空気の流れFが溝部22より隙間t1 を通過する際にリ
ブ21の端面21aから空気の剥離により、ダンパシー
ル10の上縁10aのエッジから流れの剥離により同エ
ッジに平行な渦糸12を有する二次元的な渦11に対
し、渦糸12に直角な渦糸19aを有する三次元的な渦
19が発生される。また、他の手段として、図12に示
すようにリテーナ2の上壁2aのダンパ閉止位置の上流
側に空気の流れFに複数のリブ25を並設してリブ25
間に溝部26を形成して、同溝部26を通過する際にリ
ブ25の端面25aから流れの剥離により三次元的な渦
19を発生するようにしたものである。
報に開示された三次元的な渦19の渦発生手段はいずれ
も二次元的な渦11の発生するダンパシール10のエッ
ジ位置より上流側に位置され、二次元的な渦11の発達
は抑制されるものの、風速の変化およびダンパ9,20
が完全に閉止されない状態(図7の状態)等により、二
次元的な渦を充分抑制することができず笛吹き音を発生
する可能性がある。本発明は、上記の問題を解消するた
めになされたもので、ダンパをリテーナの通風路を完全
に閉止しない隙間を有する開度に位置されて、ダンパシ
ールの上縁のエッジから流れの剥離により同エッジに平
行な渦糸を有する二次元的な渦が発生しても、この二次
元的な渦を分断して笛吹き音の発生を防止できる空調用
レジスタの笛吹き音防止構造を提供することを目的とす
るものである。
を解決するため、前記請求項1に記載した構成の笛吹き
音防止構造とした。 請求項1記載の笛吹き音防止構造に
よれば、ダンパシールの上縁のエッジから流れの剥離か
ら発生された二次元的の渦は下流側に配設された複数の
リブ等の分断手段に衝突することで分断され、さらに、
この分断された渦は分断手段間の側面部に沿って流れ、
この側面部のエッジより剥離する際に三次元的な渦に変
成されることにより笛吹き音の発生を防止する。
明すると、図1は空調用レジスタ41の断面図を示すも
ので、このレジスタ41は従来とほぼ同様に略方形筒状
のリテーナ42の吹出し口43側には上下方向に回動可
能にバレル44が取付けられ、このバレル44の前部に
は複数枚の横ブレード45が所定の間隔で水平状に取付
けられ、この横ブレード45の上流側には複数枚の縦ブ
レード46が軸46a,46bを介して回動可能に取付
けられると共に、各縦ブレード46はリンクバー47を
介して連結されている。このように設けられたバレル4
4は上下に回動して風向を変更し、さらに、つまみ48
により縦ブレード46を左右方向へ操作することで左右
方向への風向を変更するように設けられ、このバレル4
4の上流側には四周にダンパシール50を取付けたダン
パ49がダンパ軸51を介して図示しないダンパ開閉機
構によりダンパ49の開閉角度を空気の流れFに対し水
平状の全開位置と空気の流れFに対し後傾状に閉止する
閉止位置に回動可能に取付けられて送風量を調整するよ
うに設けられている。
ーナ42には、ダンパ49をリテーナ42の通風路52
を完全に閉止しない隙間t1 を有する開度に位置され
て、ダンパシール50の上縁50aのエッジから流れの
剥離により発生するエッジに平行な渦糸12を有する二
次元的な渦11を分断する手段としての複数のリブ55
が配設されている。
ナ42の上壁42aの下面側であって、バレル44とダ
ンパ49により通風路52を閉止した状態でのダンパシ
ール50の上縁50aが上壁42aに当接する位置との
間の所定位置の幅方向に設けられるもので、図2に示す
ようにこのリブ55は断面方形状の等辺a(例えば3mm
角)で所定の長さl(例えば5〜10mm)の前面部55
aおよび左右の側面部55bを有する長方体形状に形成
されて、空気の流れFに平行に所定の間隔p(例えば6
mm)で配設され、リブ55間には溝部55cが設けられ
ている。
の上壁42a側であって、バレル44とダンパ49によ
り通風路52を閉止した状態でのダンパシール50の上
縁50aが上壁42aに当接する位置との間の所定位置
の幅方向に並設されたものであるから、図3に示すよう
にダンパ49をリテーナ42の通風路52を完全に閉止
しない隙間t1 を有する開度に位置されて、ダンパシー
ル50の上縁50aのエッジから流れの剥離により発生
されたエッジに平行な渦糸12を有する二次元的な渦1
1の渦管は、リテーナ42の上壁42a下面に配設され
た複数のリブ55の前面部55aに当たる。この衝突で
若干の騒音を発生する。そして、この二次元的な渦11
が下流側へ移動する過程で各リブ55の前面部55aと
左右の側面部55bとにより形成される稜線55dによ
り分断され、この分断された渦は左右の側面部55bに
沿って流れ、そして、この左右に側面部55bのエッジ
より剥離される際には二次元的な渦11の渦管に直交す
る渦糸19aを有する三次元的な渦19に変成されて下
流側へ流れる。そして、この三次元的な渦19になれば
渦の加速運動が抑制され、これが下流側に位置するバレ
ル44の縁等に衝突しても、ピーという特定の周波数の
笛吹き音の発生を防止することができる。
の上縁50aのエッジから流れの剥離から発生された二
次元的の渦11の渦管は下流側に配設された複数のリブ
55に衝突することで分断され、さらに、この分断され
た渦はリブ55間を側面部55bに沿って流れ、この側
面部55bのエッジより剥離する際に三次元的な渦19
に変成されることにより笛吹き音の発生を防止すること
ができる。
元的な渦11の渦管に対し垂直面であることが効果的で
あり、また、全体的な騒音は上がるが、笛吹き音のみを
考慮すれば、前面部55aの左右の稜線55dはシャー
プであることが望ましい。
のエッジから流れの剥離から発生された二次元的の渦1
1の渦管を分断する手段としての複数のリブ形状は図4
および図5に示す構成としてもよい。すなわち、図4に
示すリブ56は長方角すい形状のもので、前面部56a
は幅w1 (例えば1mm)、高さh(3mm)に形成され、
下流側底面側は幅w2 (例えば3mm)、長さl(例えば
3〜10mm)に形成されて左右の側面部56bは下流側
に向けて所定の角度で開拡状に設けられ、各リブ56は
所定の間隔p(例えば6mm)で配設されている。このよ
うに設けられたリブ56においては、前面部56aの面
積が小さいため、二次元的な渦11の渦管の分断効果は
低下するが、通風抵抗(圧損)は少ない利点がある。
あって、このリブ57は厚さt(例えば1mm)、高さh
(例えば5mm)、長さl(例えば5〜10mm)で間隔p
(例えば3mm)で厚さtの三方の面はR面が付されてい
る。このように設けられたリブ57においては、二次元
的な渦11の渦管を分断するとともに、通風抵抗の低減
と風切り音を防止することができ、分断した渦を攪拌す
ることができる。
リテーナ42の上壁42aの下面に一体に形成するよう
に例示したが、これに限定するものではなく、例えば図
6に示すようにリテーナ42の各リブ55,56,57
を配設する部位に窓部58を開設し、この窓部58に着
脱可能な蓋部材59を設け、この蓋部材58に各リブ5
5,56,57をそれぞれ一体に形成する構成としても
よい。
より、ダンパシールの上縁のエッジによる流れの剥離か
ら発生された二次元的の渦の渦管は下流側に配設された
複数のリブ等の分断手段に衝突することで分断され、さ
らに、この分断された渦は分断手段間の側面部に沿って
流れ、この側面部のエッジより剥離する際に三次元的な
渦に変成されることにより笛吹き音の発生を防止するこ
とができる。
からの斜視図である。
発生の説明図である。
図である。
ある。
である。
の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 リテーナの吹出し口側に横ブレードと縦
ブレードを備えたバレルを装着し、同バレルの上流側に
リテーナの通風路を開閉可能に装着したダンパとからな
る空調用レジスタにおいて、前記ダンパが空気の流れに
対し、後傾状に閉止してその上部のダンパシールと前記
リテーナの上壁とが完全に閉止されない隙間を通過する
空気の流れ方向に対して、直角状のダンパシールの上縁
のエッジから剥離して発生する前記ダンパシールのエッ
ジに平行な渦糸を有する二次元的な渦に対し、前記リテ
ーナの上壁の下面側であって、バレルとダンパのダンパ
シールの上縁が上壁に当接する位置との間の所定位置の
幅方向に、二次元的な渦を分断する前面部と、該前面部
の幅よりも空気の流れ方向に長い側面部であって、前記
分断した渦を三次元的な渦に変成する左右の側面部を有
する長方体形状又は長方角すい形状又は板形状のリブを
相互に等間隔で複数並列配置したことを特徴とする空調
用レジスタの笛吹き音防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22361895A JP3215303B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 空調用レジスタの笛吹き音防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP22361895A JP3215303B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 空調用レジスタの笛吹き音防止構造 |
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- 1995-08-31 JP JP22361895A patent/JP3215303B2/ja not_active Expired - Fee Related
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