JP3215158U - フォークリフトのフォーク - Google Patents

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Abstract

【課題】パレットを自動的に強固に固定することができるフォークリフトのフォークを提供する。【解決手段】フォークリフトのリフトブラケットに固定され、パレットに載置された荷を載置可能とする載置部31および載置部の基端から立ち上がる立ち上り部を備えたフォークリフトのフォーク30であって、載置部の上部にて昇降可能な昇降部材49と、載置部の側部から側方へ向けて進退可能な進退部材52と、昇降側傾斜面51Aと進退側傾斜面54Aとの当接により昇降部材の昇降と進退部材の進退とを連動させる連動機構と、進退部材を載置部へ退避する方向へ付勢する付勢部材55と、を有し、進退部材は、昇降部材の下降により連動機構を介して側方へ突出する。【選択図】図4

Description

本考案は、フォークリフトのフォークに関する。
フォークリフトによる荷役作業では、パレットに載置された荷をパレットとともに、持ち上げて荷を移動することが多い。フォークリフトのリフトブラケットには、左右一対のフォークが取り付けられている。左右一対のフォークはパレットのフォーク差込口の位置に合わせて取り付けられる。ところで、フォークリフトにより空のパレットを運搬する場合、例えば、フォークリフトが段差を乗り越えると、パレットが揺れてフォークから脱落するおそれがある。
そこで、フォークに対してパレットを固定し、パレットのフォークからの脱落を防止するための技術が提案されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
特許文献1には、パレットロック装置を備えたフォークリフトが開示されている。このフォークリフトでは、パレットロック装置はフォークの屈曲部分の内側面に固着されたブラケットと、該ブラケットに軸により旋回自在に支持されたロック部材と、上記ブラケットとロック部材との間に張設されたスプリングとから構成される。パレットロック装置は、ロック部材をパレットの差込口における上下のデッキボードに当接させ、パレットを自動的に固定してパレットの動きを規制する。
特許文献2には、フォークリフトのパレット固定装置が開示されている。このフォークリフトのパレット固定装置では、昇降ロッドを介してロックバーを支持する一対のロック機構と一対のフォークとを水平移動させることにより、両フォーク間の間隔および両ロックバー間の間隔をパレットの差込口に合わせて調整することができる。このため、その各フォークおよび各ロックバーを各種サイズのパレットの差込口に円滑に差し込んで、そのパレットを確実に固定する。
特開2003−238087号公報 特開2000−344490号公報
特許文献1に開示された技術は、パレットを自動的に固定することができるものの、ロック部材はパレットの差込口に挿入されたフォークの基部付近のみにてデッキボードに当接させるため、パレットの固定力が弱いという問題がある。また、パレットの上下のデッキボードは、デッキボードが固定される桁より板厚が薄いため、デッキボードが劣化している場合、ロック部材がデッキボードを破損するおそれがある。また、フォークを上側デッキボードに当接させ、ロック部材をパレットの下側のデッキボードに当接させるため、上側のデッキボードを備え、下側のデッキボードを備えないパレットを固定することはできない。
また、特許文献2のパレット固定装置も、特許文献1と同様にロックバーが上下のデッキボードに当接されるため、特許文献1と同様の問題を有している。また、特許文献2のパレット固定装置では、オペレータがロックバーを操作する必要があるほか、パレットを固定するための部材をフォーク以外のリフトブラケット等に設ける必要がある。
本考案は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本考案の目的は、パレットを自動的に強固に固定することができるフォークリフトのフォークの提供にある。
上記課題を達成するため、本考案は、フォークリフトのリフトブラケットに固定され、パレットに載置された荷を載置可能とする載置部および前記載置部の基端から立ち上がる立ち上り部を備えたフォークリフトのフォークであって、前記載置部の上部にて昇降可能な昇降部材と、前記載置部の側部から側方へ向けて進退可能な進退部材と、前記昇降部材の昇降に前記進退部材の進退を連動させる連動機構と、前記進退部材を前記載置部へ退避する方向へ付勢する付勢部材と、を有し、前記進退部材は、前記昇降部材の下降により前記連動機構を介して側方へ突出することを特徴とする。
本考案によれば、パレットの差込口へフォークが挿入され、パレットがフォークにより持ち上げられると、パレットの自重によって昇降部材が自動的に下降する。進退部材は昇降部材の下降に連動して自動的に側方へ向けて突出する。側方へ向けて突出した進退部材はパレットの桁部材に当接してフォークに対してパレットを強固に固定することができる。また、進退部材はフォークの長手方向において任意の位置に設けることができ、パレットを強固に固定できる。また、付勢部材は進退部材を載置部へ退避する方向へ付勢する付勢力を進退部材に付与する。このため、パレットがフォークから移載されたとき、進退部材は載置部へ向けて退避し、進退部材の退避に連動して昇降部材が上昇するので、パレットの差込口からフォークを抜き出しやすくすることができる。
また、上記のフォークリフトのフォークにおいて、前記昇降部材は、前記パレットの下面と当接する昇降側当接部と、前記載置部の内部へ延びる昇降軸と、を有し、前記進退部材は、前記パレットの桁部材と当接する進退側当接部と、前記載置部の内部へ延びる進退軸と、を有し、前記連動機構は、前記昇降軸の下端部に備えられた昇降側傾斜面と、前記進退軸に備えられ、前記載置部の内部にて前記昇降側傾斜面と当接する進退側傾斜面と、を有する構成としてもよい。
この場合、連動機構の昇降側傾斜面と進退側傾斜面とが互いに当接するため、昇降部材の下降により進退部材を側方へ突出させることができる。
また、上記のフォークリフトのフォークにおいて、前記進退部材は、前記載置部の長手方向に沿って延在する長尺部材である構成としてもよい。
この場合、進退部材は長手方向に沿って延在するため、差込口において進退部材が長手方向にわたってパレットの桁部材と当接することができ、より強固にパレットをフォークに固定することができる。
本考案によれば、パレットを自動的に強固に固定することができるフォークリフトのフォークを提供することができる。
第1の実施形態に係るフォークを適用したフォークリフトの側面図である。 第1の実施形態に係る左右一対のフォークを示す斜視図である。 (a)は左側のフォークの側面図であり、(b)は左側のフォークの平面図である。 (a)は図3におけるA−A線矢視図であり、(b)はフォークがパレットを固定する状態のA−A線矢視図に対応する図である。 パレットの斜視図である。 (a)はフォークがパレットの差込口に挿入された状態の正面図であり、(b)はフォークがパレットを持ち上げる直前の状態を示す正面図であり、(c)はフォークがパレットを持ち上げかつパレットを固定した状態を示す正面図である。 第2の実施形態に係るフォークの縦断面図である。 別例に係る左側のフォークの平面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係るフォークリフトのフォークについて図面を参照して説明する。まず、本実施形態に係るフォークが適用されたフォークリフトについて説明する。なお、方向を特定する「前後」、「左右」および「上下」については、フォークリフトのオペレータが運転席の運転シートに着座して、フォークリフトの前進側を向いた状態を基準として示す。
図1に示すように、フォークリフト10は、車体11の前部に荷役装置12を備えている。車体11の中央付近には運転席13が設けられている。車体11の前部には前輪としての駆動輪14が設けられ、車体11の後部には後輪としての操舵輪15が設けられている。車体11の後部にはカウンタウエイト16が備えられており、カウンタウエイト16は車両重量の調整と車体11における重量バランスを図るためのものである。本実施形態のフォークリフト10は、車体11に搭載された内燃エンジン(図示せず)の駆動力により走行するエンジンフォークリフトである。車体11には、運転席13の上部を覆うヘッドガード17が設けられている。
荷役装置12はアウタマスト18およびインナマスト19を有するマスト20を備えている。左右一対のアウタマスト18には、アウタマスト18の内側にてスライド可能なインナマスト19が備えられている。車体11とアウタマスト18との間には、油圧により作動するティルトシリンダ21が設置されている。マスト20はティルトシリンダ21の作動により下端部を支点として前後方向に傾動する。マスト20には油圧により作動するリフトシリンダ22が設けられている。リフトシリンダ22の作動により、インナマスト19がアウタマスト18内でスライドして昇降する。マスト20には左右一対のフォーク30がリフトブラケット24を介して設けられ、リフトブラケット24はインナマスト19に対して昇降するように設けられている。
図2に示すように、リフトブラケット24は、上下一対のフィンガーバー25、26と、上下一対のフィンガーバー25、26の両端部をそれぞれ連結する連結部材27を備えている。上側のフィンガーバー25はアッパーフィンガーバーであり、下側のフィンガーバーはロアフィンガーバーである。フィンガーバー25、26は左右一対のフォーク30をそれぞれ係止する部材である。リフトブラケット24には、図1に示すようにバックレスト28の取り付けが可能である。なお、図2ではバックレスト28の図示を省略している。
フォーク30は、荷を載置可能とする載置部31と、載置部31の基端から立ち上がって形成された立ち上がり部32と、を備えている。載置部31と立ち上がり部32は一体形成されており、フォーク30は略L字状の形態を呈している。図3(a)、図3(b)に示すように、載置部31は、基端から先端へ向けて板厚が小さくなるように形成されている。載置部31の上面33はほぼ水平な平坦面となっており、下面34の先端部の一部は上面33に対して傾斜している。載置部31の外側の側面35はフォーク30の外側面の一部であり、載置部31の内側の側面36は、フォーク30の内側面の一部である。載置部31の先端は平面視円弧状に形成されている。
図3(a)に示すように、立ち上がり部32の板厚は一定であり、立ち上がり部32の前面(正面)37および後面(背面)38は、載置部31に対しほぼ垂直な面となっている。立ち上がり部32の前面37と載置部31の上面33とはほぼ直角を成している。立ち上がり部32の外側の側面39はフォーク30の外側面の一部であり、立ち上がり部32の内側の側面40は、フォーク30の内側面の一部である。従って、載置部31の側面35および立ち上がり部32の側面39は、フォーク30の外側面であり、載置部31の側面36および立ち上がり部32の側面40はフォーク30の内側面である。
立ち上がり部32の後面38には、フィンガーバー25に係止される上フック41およびフィンガーバー26に係止される下フック42が固定されている。図3(b)に示すように、上フック41には、立ち上がり部32の延在方向と平行に形成された孔44が形成されている。孔44にはロックピン45が挿入されている(図2を参照)。ロックピン45はフィンガーバー25に対するフォーク30の位置決めするための部材である。
本実施形態のフォーク30は、木パレット60を固定するためのパレット固定機構48を備えている。図4(a)、図4(b)に示すように、パレット固定機構48は、昇降部材49と、進退部材52と、圧縮コイルばね55と、を備えている。昇降部材49は、載置部31の上部にて昇降可能な部材である。昇降部材49は、平板状をなし木パレット60の下面に当接する昇降側当接部50と、載置部31の内部へ延びる一対の昇降軸51とを有している。一対の昇降軸51は、互いに前後に位置するように昇降側当接部50の下面に取り付けられている(図2、図3を参照)。昇降軸51の下端部は昇降側傾斜面51Aが形成されている。昇降側傾斜面51Aは、昇降軸51の軸心に対して傾斜角45°の傾斜面である。
載置部31の前後には昇降軸51の挿入を可能とする挿通孔56が形成されている。挿通孔56は載置部31の上面33から下面34へ貫通する貫通孔である。挿通孔56に昇降軸51が挿入されている状態では昇降側傾斜面51Aは、外側の側面35側へ向けられている。
進退部材52は、断面半球状の棒状部材である進退側当接部53と、載置部31の内部へ延びる一対の進退軸54とを有している。進退側当接部53は、載置部31の側面35に対して進退可能な部材である。つまり、進退側当接部53は載置部31の側部から側方へ向けて進退可能である。進退側当接部53の外側面53Aは断面半球状であり、側面35と対向する内側面53Bは側面35と平行な平坦面である。進退側当接部53の内側面53Bには、一対の進退軸54が互いに前後に位置するように取り付けられている。進退軸54の内側の端部は進退側傾斜面54Aが形成されている。進退側傾斜面54Aは、進退軸54の軸心に対して傾斜角45°の傾斜面である。
載置部31の前後には側面35から進退軸54の挿入を可能とする挿通孔57が形成されている。挿通孔57は載置部31の外側の側面35から内側の側面36へ向けて形成されたフォーク30の幅方向に延びる有底孔である。挿通孔57に進退軸54が挿入されている状態では進退側傾斜面54Aは、載置部31の内部にて昇降軸51の昇降側傾斜面51Aと当接する。載置部31の挿通孔57は、進退軸54の外周径に対応する小径孔部57Aと、開口側に形成された孔径が拡大された大径孔部57Bと、を有する。
進退軸54には大径孔部57Bに位置するように付勢部材としての圧縮コイルばね55が備えられている。圧縮コイルばね55の内側(側面36側)の端部は、進退軸54に設けた止め輪58と当接する。大径孔部57Bの開口は、進退軸54の外周径に対応する貫通孔59Aを有する板状の蓋部材59により塞がれている。従って、圧縮コイルばね55の外側(側面35側)の端部は蓋部材59と当接する。圧縮コイルばね55は、進退軸54を内側へ向かう方向へ付勢する付勢力を進退軸54に付与する。
昇降側当接部50および昇降軸51が下降すると昇降側傾斜面51Aは下方へ変位する。昇降側傾斜面51Aは進退側傾斜面54Aに対して摺動され、進退軸54は圧縮コイルばね55の付勢力に対抗して載置部31の側部から側方へ向けて突出される。進退軸54の突出により進退側当接部53が側方へ突出する。昇降軸51の昇降側傾斜面51Aおよび進退軸54の進退側傾斜面54Aは、昇降部材49の昇降と進退部材52の進退とを連動させる連動機構に相当する。
次に、本実施形態のフォークリフト10による荷役作業について説明する。荷役作業の対象は、例として、図5に示す空の木パレット60である。木パレット60は互いに平行に配設された3本の桁部材61と、桁部材61の上下に固定された複数枚のデッキボード62と、を備えている。桁部材61の間には、フォーク30の差し込みが可能な差込口63が形成されている。なお。図5では木パレット60に載置される荷Wの例を二点鎖線にて示す。
木パレット60を固定する具体的な手順を、図6(a)〜図6(c)に示す。予めリフトブラケット24に対するフォーク30の位置を調整しておく。木パレット60の差込口63の外側の桁部材61に近い位置となるように、左右のフォーク30をリフトブラケット24に固定する。
まず、フォークリフト10のオペレータは、図6(a)に示すように、フォーク30を木パレット60の差込口63へ挿入する。このとき、昇降側当接部50が上側のデッキボード62に当たらないようにフォーク30を挿入する。なお、フォーク30の下面34は下側のデッキボード62と当接してもよい。昇降側当接部50は上昇した位置にあり、進退部材52は突出しない状態にある。
次に、図6(b)に示すように、フォークリフト10のオペレータは、フォーク30を上昇させて昇降側当接部50を上側のデッキボード62に当接させる。昇降側当接部50が上側のデッキボード62に当接した状態では、昇降部材49は下降していないため進退部材52の進退側当接部53は側方へ向けて突出されない。
次に、オペレータはさらにフォーク30を上昇させて木パレット60を持ち上げる。木パレット60がフォーク30に持ち上げられることにより、木パレット60の自重が昇降側当接部50に作用し、昇降部材49が自動的に下降する。昇降部材49の下降とともに進退側当接部53が外側の桁部材61へ向けて自動的に突出する。図6(c)に示すように、突出した進退側当接部53は桁部材61と当接して桁部材61を押圧する。左右のフォーク30の進退側当接部53が外側の桁部材61を内側から外側へ向けて押圧することにより、フォーク30に対して木パレット60が固定される。因みに、進退側当接部53は、木パレット60の桁部材61の長手方向にわたってほぼ当接する。
左右のフォーク30にそれぞれ備えられた進退部材52の進退側当接部53が木パレット60を固定する状態では、例えば、フォークリフト10が段差を乗り越えても、木パレット60が揺れてフォーク30から脱落することはない。特に、フォーク30の左右方向の揺れである横揺れが生じても、左右の進退側当接部53が外側の桁部材61を内側から外側へ向けて押圧するため、木パレット60はフォーク30から脱落しない。また、フォーク30の上下方向の揺れである縦揺れが生じても、左右の進退側当接部53が外側の桁部材61を長手方向にわたって押圧するため、木パレット60はフォーク30から脱落しない。
フォーク30により固定された状態の木パレット60を下すと、昇降部材49は木パレット60の自重から解放されるため、進退軸54は圧縮コイルばね55の付勢力を受けて載置部31へ向けて退避される。このため、進退部材52の進退側当接部53は桁部材61から離れ、フォーク30による木パレット60の固定が解除されるとともに、昇降側当接部50および昇降軸51は進退軸54の退避に伴い上昇する。その後、フォーク30を差込口63から抜き出す。
本実施形態のフォーク30は以下の作用効果を奏する。
(1)木パレット60の差込口63へフォーク30が挿入され、木パレット60がフォーク30により持ち上げられると、木パレット60の自重によって昇降部材49が自動的下降する。進退部材52は昇降部材49の下降に連動して側方へ向けて自動的に突出する。側方へ向けて突出した進退部材52は木パレット60の桁部材61に当接してフォーク30に対して木パレット60を固定することができる。また、木パレット60の固定に限らず、上側のデッキボード62と桁部材61のみを備え、下側のデッキボード62を備えない木パレット(図示せず)をフォーク30に固定することができる。
(2)連動機構の昇降側傾斜面51Aと進退側傾斜面54Aとが当接することにより、昇降部材49の下降により進退部材52を側方へ突出させることができる。また、付勢部材としての圧縮コイルばね55は進退部材52を載置部31へ退避する方向へ付勢する付勢力を進退部材52に付与する。このため、木パレット60がフォーク30から移載されたとき、進退部材52は載置部31へ向けて退避し、進退部材52の退避に連動して昇降部材49が上昇できる。また、連動機構は、昇降側傾斜面51Aおよび進退側傾斜面54Aによるため、簡素な構成である。
(3)進退側当接部53は、載置部31の長手方向に沿って延在する長尺部材である。長尺部材である進退側当接部53は長手方向に沿って延在するため、木パレット60の差込口63において進退側当接部53が長手方向にわたって木パレット60の桁部材61と当接することができ、より強固に木パレット60をフォーク30に固定することができる。また、フォーク30の横揺れだけでなく縦揺れに対しても木パレット60がフォーク30から脱落することはない。また、上側のデッキボード62と桁部材61のみを備え、下側のデッキボード62を備えない木パレット(図示せず)を固定することができる。
(4)木パレット60を固定するためのパレット固定機構48を構成する部材は、リフトブラケット24等のフォーク30以外に設けられることがない。このため、既存のフォークリフトのフォークをフォーク30に交換するだけで、既存のフォークリフトにおいても、木パレット60のフォーク30への固定が可能となる。また、パレット固定機構48では、木パレット60の固定の際にオペレータによる操作が不要であり、操作を意識することなく木パレット60をフォーク30に固定することができる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態に係るフォークについて説明する。本実施形態では、連動機構の構成が第1の実施形態と異なる。本実施形態では第1の実施形態と同一の構成については、第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図7に示すフォーク70は、木パレット60を固定するパレット固定機構71を備えている。パレット固定機構71は、昇降部材49と、進退部材52と、リンク部材74と、圧縮コイルばね75と、を備えている。昇降部材49は、昇降側当接部50と、載置部31の内部へ延びる一対の昇降軸72とを有している。進退部材52は、断面半球状の棒状部材である進退側当接部53と、載置部31の内部へ延びる一対の進退軸73とを有している。昇降軸72の下端部と進退軸73の先端部がリンク部材74により連結されている。載置部31と昇降側当接部50との間に配置されるように圧縮コイルばね75が昇降軸72に備えられている。圧縮コイルばね75は、付勢部材に相当し、昇降部材49を上昇させる付勢力を昇降部材49に付与する。圧縮コイルばね75は進退部材52を直接退避させないものの、連動機構であるリンク部材74を介して進退部材52を間接的に退避する方向へ付勢している。リンク部材74は連動機構に相当し、進退軸73の進退を昇降軸72の昇降に連動させる機能を備えている。圧縮コイルばね75が昇降軸72に備えられるため、第1の実施形態とは異なり、進退軸73の挿入を可能とする挿通孔76は同一径の有底孔である。
本実施形態のフォーク70によれば、第1の実施形態の作用効果(1)、(3)と同等の作用効果を奏する。また、リンク部材74を用いた連動機構であるから、進退軸73の進退は昇降軸72の昇降により確実に連動する。さらに、載置部31の挿通孔76を同一径の有底孔とすることができるため、載置部31の加工を容易化できる。
本考案は、上記の実施形態に限定されるものではなく考案の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、進退部材をフォークの長手方向と平行に延在する長尺部材としたがこの限りではない。例えば、図8に示す別例のように、進退部材81の進退側当接部82は、進退軸54毎に設けられる単に半球状の部材であってもよい。この場合、複数の進退側当接部82により木パレット60の桁部材61に対して前後方向において複数箇所にて押圧することができる。また、進退部材の縦断面は半球状に限らず、例えば、矩形、多角形であってもよい。
○ 上記の実施形態では、木パレットをフォークに固定する例について説明したが、パレットは木パレットに限定されない。パレットは、例えば、樹脂製のパレットでもよく、差込口を備えて差込口の外側に進退部材が当接可能な部位を備えていればよい。
○ 上記の実施形態では、進退部材はフォークの外側の側面から外側へ向けて突出するとしたがこの限りではない。例えば、進退部材をフォークの内側の側面から内側へ向けて突出するようにしてもよい。この場合、進退部材はフォークの差込口における内側の桁部材を押圧し、パレットを固定することができる。
10、70 フォークリフト
11 車体
12 荷役装置
24 リフトブラケット
30 フォーク
31 載置部
32 立ち上がり部
48、71 パレット固定機構
49 昇降部材
50 昇降側当接部
51、72 昇降軸
51A 昇降側傾斜面
52、81 進退部材
53 進退側当接部
54、73 進退軸
54A 進退側傾斜面
55、75 圧縮ばね
56、57、76 挿通孔
60 木パレット
61 桁部材
62 デッキボード
63 差込口
74 リンク部材
75 圧縮コイルばね
76 挿通孔

Claims (3)

  1. フォークリフトのリフトブラケットに固定され、パレットに載置された荷を載置可能とする載置部および前記載置部の基端から立ち上がる立ち上り部を備えたフォークリフトのフォークであって、
    前記載置部の上部にて昇降可能な昇降部材と、
    前記載置部の側部から側方へ向けて進退可能な進退部材と、
    前記昇降部材の昇降に前記進退部材の進退を連動させる連動機構と、
    前記進退部材を前記載置部へ退避する方向へ付勢する付勢部材と、を有し、
    前記進退部材は、前記昇降部材の下降により前記連動機構を介して側方へ突出することを特徴とするフォークリフトのフォーク。
  2. 前記昇降部材は、前記パレットの下面と当接する昇降側当接部と、前記載置部の内部へ延びる昇降軸と、を有し、
    前記進退部材は、前記パレットの桁部材と当接する進退側当接部と、前記載置部の内部へ延びる進退軸と、を有し、
    前記連動機構は、
    前記昇降軸の下端部に備えられた昇降側傾斜面と、
    前記進退軸に備えられ、前記載置部の内部にて前記昇降側傾斜面と当接する進退側傾斜面と、を有することを特徴とする請求項1に記載のフォークリフトのフォーク。
  3. 前記進退部材は、前記載置部の長手方向に沿って延在する長尺部材であることを特徴とする請求項1又は2記載のフォークリフトのフォーク。
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