JP7439743B2 - フォークリフトのフォーク - Google Patents

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Description

この発明は、フォークリフトのフォークに関する。
フォークリフトのフォークに関する従来技術として、例えば、特許文献1に開示されたフォークリフトが知られている。特許文献1に開示されたフォークリフトでは、パレットを支持するフォークの側面にパレットの抜け出しを防止するパレット抜出防止装置が配設されている。このパレット抜出防止装置は、回転自在に軸支されて角部がフォークの上面から突出する多角形部材と、この多角形部材の面部を押圧付勢して角部をフォークの上面から突出させる弾性付勢部材と、を具備している。
そして、特許文献1に開示されたフォークリフトによれば、フォークがパレットに差し込まれると、多角形部材の面部がパレットの開口部周辺と係合し、その結果、パレットは多角形部材により固定支持される。したがって、フォークリフトが走行動作中であるにも拘わらず、急に停止操作されたり、反転操作されたりした場合であっても、パレットがフォークから抜け出すことが自動的に防止されるとしている。
特開2003-267686号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたフォークでは、パレットの抜出防止とパレットから抜き取りを両立させる弾性付勢部材のばね力の調整が難しく、パレットをフォークから円滑に抜き出しができない。また、特許文献1に開示されたフォークでは、パレットの抜け出し防止が確実ではないという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、フォークをパレットに差し込んだ状態ではパレットの抜け出しを確実に防止でき、パレットからフォークを抜き出すときにはフォークをパレットから円滑に抜き出すことができるフォークリフトのフォークの提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、パレットに載置された荷を載置可能とする載置部を備えたフォークリフトのフォークにおいて、前記載置部の上面に対して出没可能であり、前記載置部に載置されたパレットを係止可能とするストッパ部材と、前記ストッパ部材を支持する軸部材と、前記ストッパ部材を上方へ付勢するストッパ部材用付勢部材と、前記載置部の長手方向における前記ストッパ部材の向きを反転させる反転機構と、を備え、前記ストッパ部材は、高低差を有するテーパ面と、パレットと係止されるストッパ面と、を備え、前記反転機構は、前記軸部材の下端部に設けられ、下方に面するカム面を有するカム部材と、前記カム部材に対して進退可能であって前記カム面を押圧可能な押圧部材と、を備え、前記押圧部材が前記カム面を押圧することにより、前記軸部材が回転し、前記ストッパ部材の前記ストッパ面および前記テーパ面の向きが反転されることを特徴とする。
本発明では、フォークがパレットに差し込まれるとき、載置面に対して相対移動するパレットがストッパ部材のテーパ面と当接して案内され、ストッパ部材は付勢部材の付勢力に対抗して下降する。パレットがテーパ面を通過すると、ストッパ部材は付勢部材の付勢力によって上昇しストッパ面がパレットの抜け出しを防止する。フォークをパレットから抜き出す場合には、まず、押圧部材によりカム面を押圧してカム部材を回転させる。軸部材がカム部材と一体となって回転するため、載置部の長手方向におけるストッパ部材のストッパ面およびテーパ面の向きが反転される。そして、フォークを上昇させてからパレットからフォークを引き抜くと、パレットがテーパ面に案内され、ストッパ部材は付勢部材の付勢力に対抗して下降し、パレットを円滑に抜き出すことができる。
また、上記のフォークリフトのフォークにおいて、前記押圧部材の下端部を前記載置部の下面から突出させるように前記押圧部材を下方へ付勢する押圧部材用付勢部材が備えられ、前記載置部が接地されることにより、前記押圧部材は前記押圧部材用付勢部材の付勢力に対抗してカム面を押圧する構成としてもよい。
この場合、押圧部材用付勢部材の付勢力が押圧部材の下端部を載置部の下面から確実に突出させることができる。したがって、フォークの載置部が接地したときに押圧部材はカム面を押圧し、ストッパ部材を確実に反転させることができる。
また、上記のフォークリフトのフォークにおいて、前記載置部に設けられ、前記軸部材を挿通可能な軸孔と、前記軸部材の回転を規制する回転規制機構と、が備えられ、前記回転規制機構は、前記軸部材の外周面から出没可能な規制部材と、前記規制部材を突出方向に付勢する規制部材用付勢部材と、を備え、前記軸孔を形成する孔壁は、前記押圧部材が前記カム面を押圧することにより、前記軸部材に前記規制部材用付勢部材の付勢力に対抗する回転力が生じた時に、前記規制部材を周方向に案内して前記軸部材の回転を許容する周壁部と、前記規制部材を保持して前記軸部材の回転を規制する段壁部と、を備える構成としてもよい。
この場合、回転規制機構は、段壁部により軸部材の回転を規制し、押圧部材がカム面を押圧して軸部材に規制部材用付勢部材の付勢力に対抗する回転力が生じた時には、軸部材の回転を許容し、軸部材の下降時に軸部材の回転を規制する。したがって、パレットとストッパ部材との相対移動によるストッパ部材の下降時には、ストッパ部材の回転を防止でき、フォークの接地によりストッパ部材を確実に反転させることができる。
また、上記のフォークリフトのフォークにおいて、前記押圧部材を前記カム部材に対して進退可能に保持する支持部材が前記載置部に備えられている構成としてもよい。
この場合、載置部に備えられた支持部材は、押圧部材をカム部材に対して進退可能に保持するので、載置部に押圧部材を保持させる必要がなく、押圧部材を容易に保持させることができる。
また、上記のフォークリフトのフォークにおいて、前記ストッパ部材の平面視形状は、矩形である構成としてもよい。
この場合、ストッパ部材の平面視形状は、矩形であることから、パレットとストッパ部材との相対移動のとき、パレットがストッパ部材を押圧してもストッパ部材が押圧によって回転することは殆どない。
本発明によれば、フォークをパレットに差し込んだ状態ではパレットの抜け出しを確実に防止でき、パレットからフォークを抜き出すときにはフォークをパレットから円滑に抜き出すことができるフォークリフトのフォークを提供できる。
本発明の実施形態に係るフォークを適用したフォークリフトの側面図である。 本発明の実施形態に係る左右一対のフォークを示す斜視図である。 (a)は左側のフォークの側面図であり、(b)は左側のフォークの平面図である。 図3(b)におけるA-A線矢視図である。 ストッパ部材、軸部材およびカム部材を斜め下方から見た斜視図である。 図4におけるB-B線矢視図である。 (a)は樹脂パレットの斜視図であり、(b)は図7(a)におけるC-C線矢視図である。 (a)はフォークの差込時においてストッパ部材が突部により下降した状態示す図であり、(b)は突部がストッパ部材を通過した後の状態を示す図である。 (a)はフォークを抜き出す前にフォークを接地した状態を示す図であり、(b)はフォークを抜き出す前にフォークを上昇させた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るフォークリフトのフォークについて図面を参照して説明する。まず、本実施形態に係るフォークが適用されたフォークリフトについて説明する。なお、方向を特定する「前後」、「左右」および「上下」については、フォークリフトのオペレータが運転席の運転シートに着座して、フォークリフトの前進側を向いた状態を基準として示す。
図1に示すように、フォークリフト10は、車体11の前部に荷役装置12を備えている。車体11の中央付近には運転席13が設けられている。車体11の前部には前輪としての駆動輪14が設けられ、車体11の後部には後輪としての操舵輪15が設けられている。車体11の後部にはカウンタウエイト16が備えられており、カウンタウエイト16は車両重量の調整と車体11における重量バランスを図るためのものである。本実施形態のフォークリフト10は、車体11に搭載された内燃エンジン(図示せず)の駆動力により走行するエンジンフォークリフトである。車体11には、運転席13の上部を覆うヘッドガード17が設けられている。
荷役装置12はアウタマスト18およびインナマスト19を有するマスト20を備えている。左右一対のアウタマスト18には、アウタマスト18の内側にてスライド可能なインナマスト19が備えられている。車体11とアウタマスト18との間には、油圧により作動するティルトシリンダ21が設置されている。マスト20はティルトシリンダ21の作動により下端部を支点として前後方向に傾動する。マスト20には油圧により作動するリフトシリンダ22が設けられている。リフトシリンダ22の作動により、インナマスト19がアウタマスト18内でスライドして昇降する。マスト20には左右一対のフォーク30がリフトブラケット24を介して設けられ、リフトブラケット24はインナマスト19に対して昇降するように設けられている。
図2に示すように、リフトブラケット24は、上下一対のフィンガーバー25、26と、上下一対のフィンガーバー25、26の両端部をそれぞれ連結する連結部材27を備えている。上側のフィンガーバー25はアッパーフィンガーバーであり、下側のフィンガーバーはロアフィンガーバーである。フィンガーバー25、26は左右一対のフォーク30をそれぞれ係止する部材である。リフトブラケット24には、図1に示すようにバックレスト28の取り付けが可能である。なお、図2ではバックレスト28の図示を省略している。
フォーク30は、荷を載置可能とする載置部31と、載置部31の基端から立ち上がって形成された立ち上がり部32と、を備えている。載置部31と立ち上がり部32は一体形成されており、フォーク30は略L字状の形態を呈している。図3(a)、図3(b)に示すように、載置部31は、基端から先端へ向けて板厚が小さくなるように形成されている。載置部31の上面33はほぼ水平な平坦面となっており、下面34の先端部の一部は上面33に対して傾斜している。載置部31の外側の側面35はフォーク30の外側面の一部であり、載置部31の内側の側面36は、フォーク30の内側面の一部である。載置部31の先端は平面視円弧状に形成されている。
図3(a)に示すように、立ち上がり部32の板厚は一定であり、立ち上がり部32の前面(正面)37および後面(背面)38は、載置部31に対しほぼ垂直な面となっている。立ち上がり部32の前面37と載置部31の上面33とはほぼ直角を成している。立ち上がり部32の外側の側面39はフォーク30の外側面の一部であり、立ち上がり部32の内側の側面40は、フォーク30の内側面の一部である。したがって、載置部31の側面35および立ち上がり部32の側面39は、フォーク30の外側面であり、載置部31の側面36および立ち上がり部32の側面40はフォーク30の内側面である。
立ち上がり部32の後面38には、フィンガーバー25に係止される上フック41およびフィンガーバー26に係止される下フック42が固定されている。図3(b)に示すように、上フック41には、立ち上がり部32の延在方向と平行に形成された孔44が形成されている。孔44にはロックピン45が挿入されている(図2を参照)。ロックピン45はフィンガーバー25に対するフォーク30の位置決めするための部材である。
本実施形態のフォーク30は、載置されたパレットの抜け出しを防止するためのパレット抜出防止装置50を備えている。図4に示すように、パレット抜出防止装置50は、ストッパ部材51と、ストッパ部材51を支持する軸部材52と、軸部材52を挿通可能な軸孔53と、ストッパ部材用付勢部材としての第1圧縮コイルばね54と、反転機構55と、を備えている。
ストッパ部材51は、フォーク30の抜け止めのための部材であり、円盤状のストッパベース56と、ストッパベース56上に設けられたストッパ本体57と、を有している。ストッパベース56の下面は軸部材52に支持されている。ストッパベース56は、フォーク30の載置部31の上面側に設けた上側凹部58に位置する。上側凹部58の平面視の形状はストッパベース56と同心の円形である。ストッパ本体57は、高低差を有するテーパ面59と、パレットと係止されるストッパ面60と、を備えている。テーパ面59はパレットの差込時および抜き出し時にパレットを案内させるガイド面として機能する。ストッパ面60はテーパ面59の最高部から鉛直方向に沿う面であり、パレットとの係止が可能な面である。
フォーク30の載置部31には、上側凹部58と連通して載置部31を貫通し、軸部材52が挿通される軸孔53が形成されている。軸孔53には軸部材52が回転可能に挿通されている。軸孔53の詳細については後述する。軸部材52の一端(上端)は、ストッパ部材51のストッパベース56と連結されており、軸部材52の他端(下端)は、反転機構55と連結されている。
第1圧縮コイルばね54は、上側凹部58に収容されており、ストッパ部材51を上側凹部58から突出させる方向に付勢する付勢力をストッパ部材51に付与する。このため、常態ではストッパ部材51のストッパ本体57は上側凹部58から突出する状態となるが、パレットへのフォーク30の差し込み時には、第1圧縮コイルばね54のばね力に対抗して上側凹部58に埋没する。したがって、ストッパ部材51は、載置部31の上面33に対して出没可能である。
次に、反転機構55について説明すると、反転機構55は、カム部材62と、支持部材63と、押圧部材64と、第2圧縮コイルばね65と、を有する。反転機構55は、軸部材52の軸心Pを中心としてストッパ部材51を反転させるための機構である。反転機構55により、押圧部材64の直線運動がカム部材62の回転運動に変換される。
カム部材62は、押圧部材64の押圧により軸部材52を回転させるための部材である。カム部材62の下面には、底面視では半円状であって周方向に高低差を有する一対のカム面66が形成されている。また、カム面66は径方向において外径側から中心側へ向けて軸部材52に近づくように傾斜する。図5に示すように、一対のカム面66は軸部材52の軸心Pに対して点対称で配置されている。押圧部材64によってカム面66に軸部材52の軸方向の力が加わるとカム部材62が回転する。
軸部材52の外周面には、径方向に穿孔された一対の有底孔67が形成されており、有底孔67には規制部材としての球体68が収容され、球体68と有底孔67の底部との間には、規制部材用付勢部材としての第3圧縮コイルばね69が設けられている。第3圧縮コイルばね69は、球体68を突出する方向に付勢する。有底孔67、球体68、第3圧縮コイルばね69は、後述する回転規制機構81の一部に相当する。
支持部材63は、押圧部材64を支持するための箱状の部材である。支持部材63は、略方形の天板71と、同じく略方形の底板72、天板71と底板72とを接続する複数の側板73と、を有している。天板71には軸部材52を挿通可能とする通孔74が形成されている。通孔74に軸部材52が挿通された状態で、天板71の上面および下面付近に位置するようにスナップリング75を軸部材52にそれぞれ装着することにより、支持部材63は軸部材52の下端付近に保持される。したがって、支持部材63は、ストッパ部材51および軸部材52と一体となって載置部31に対して出没方向に移動可能である。フォーク30の載置部31の下面側には下側凹部76が形成されており、支持部材63は下側凹部76に収容されている。
支持部材63の底板72には、押圧部材64が挿通可能な貫通孔77が備えられている。貫通孔77の中心がカム面66の外周寄りに位置するように貫通孔77は底板72に穿孔されている。
次に、押圧部材64について説明すると、押圧部材64は、軸部78と、軸部78の下端に設けられたフランジ部79と、を有している。軸部78の上端はカム面66との円滑な摺動を図るため半球状に形成されている。軸部78が貫通孔77に挿通された状態で底板72の上側に位置するようにスナップリング80が軸部78に装着されることにより、押圧部材64が支持部材63に支持される。押圧部材用付勢部材としての第2圧縮コイルばね65が底板72とフランジ部79との間に位置するように、軸部78が第2圧縮コイルばね65に挿通されている。このため、押圧部材64はカム面66から離れる方向に付勢される。
本実施形態のパレット抜出防止装置50には、軸部材52の上昇時の回転を許容し、下降時の回転を規制する回転規制機構81が備えられている。回転規制機構81は、軸部材52の外周面から出没可能な規制部材としての球体68と、球体68を周方向に案内するとともに特定の位置で保持して軸部材52の回転を規制する軸孔53を形成する孔壁と、を備えている。
図6に示すように、軸孔53を形成する孔壁は、球体68を周方向に案内して軸部材52の回転を許容する一対の周壁部82と、球体68を保持して軸部材52の回転を規制する段壁部83と、を備える。一方の周壁部82の軸心Qは、軸部材52の軸心Pに対して偏心しており、他方の周壁部82の軸心Rは、軸部材52の軸心Pおよび軸心Qに対して偏心している。周壁部82は球体68を案内可能であることから、球体68が周壁部82を移動する軸部材52の回転は可能である。周壁部82の軸心Q、Rが偏心していることにより、球体68は一方(図6では反時計方向)へ向けて案内可能であり、他方(図6では時計方向)へ向けて案内されない。
段壁部83は一方の周壁部82および他方の周壁部82との間に形成されている。周壁部82は球体68の球面に倣う断面円弧状の壁面を有している。段壁部83は球体68を保持することで軸部材52の回転を規制する。軸部材52に第3圧縮コイルばね69の付勢力に対抗できる回転力が生じると、球体68が有底孔67に没して段壁部83を乗り越えることが可能となる。第3圧縮コイルばね69の付勢力に対抗できる回転力は反転機構55によって得られる。
次に、本実施形態のフォーク30のパレットへの差し込みとパレットからのフォーク30の抜き出しについて説明するが、図7(a)に示すパレットの一例としての樹脂パレット90について説明する。樹脂パレット90は樹脂を材料とするパレットであり、樹脂により形成されたパレット本体91の板面に対して荷Wの載置が可能である。パレット本体91の側面には一対の差込口92が備えられている。図7(b)に示すように、パレットの差込口92は、上壁93、下壁94および側壁95によって区画されている。上壁93には、下方に突出する突部96が形成されている。
フォーク30を差込口92に差し込む場合について説明する。フォーク30におけるストッパ部材51のストッパ本体57は、差し込む前の状態では第1圧縮コイルばね54の付勢力を受けて載置部31の上面33から突出している(図4を参照)。ストッパ部材51の前後方向における向きは、テーパ面59が前方を臨み、ストッパ面60は後方を臨む向きとなっている。
フォーク30が差込口92に差し込まれると、樹脂パレット90の突部96がテーパ面59に当たる。フォーク30の挿入とともに、突部96がテーパ面59の傾斜を利用して第1圧縮コイルばね54の付勢力に対抗してストッパ部材51を押し込む。ストッパ部材51は、第1圧縮コイルばね54の付勢力に対抗して押し込まれて上側凹部58へ移動する。図8(a)に示すように、ストッパ部材51が上側凹部58に移動することでフォーク30は差込口92に円滑に挿入される。ストッパ部材51は、上側凹部58へ移動するとき、軸部材52を回転させようとする力は生じないので、球体68は段壁部83を乗り越えず保持される。したがって、ストッパ部材51は回転しない。
図8(b)に示すように、ストッパ部材51が突部96を通過すると、第1圧縮コイルばね54の付勢力によって上昇し、ストッパ本体57が載置部31の上面33から突出する。この状態では、樹脂パレット90がフォーク30から抜け出そうとしても突部96がストッパ本体57のストッパ面60に係止されるので、樹脂パレット90がフォーク30から抜け出すことはない。ストッパ部材51が上昇するときも、軸部材52を回転させようとする力は生じないので、ストッパ部材51は回転しない。
次に、樹脂パレット90からフォーク30を抜き出す場合について説明する。フォーク30から樹脂パレット90を抜き出す場合、図9(a)に示すように、フォーク30を下降させて樹脂パレット90を床面に接地させ、載置部31の下面34をパレットの下壁94に当接させる。載置部31の下面34が樹脂パレット90の下壁94に当接されると、押圧部材64が第2圧縮コイルばね65の付勢力に対抗して支持部材63に対して上方へ移動する。
押圧部材64の先端はカム部材62のカム面66と当接しているので、押圧部材64の上方への移動により、押圧部材64はカム面66を押圧する。押圧部材64のカム面66の押圧により、押圧部材64がカム面66と相対移動するとともにカム部材62が回転する。図5に示すように、押圧部材64の上方への移動前における押圧部材64とカム面66との当接する箇所は点Xであり、押圧部材64の上方への移動後における押圧部材64とカム面66との当接する箇所は点Yである。したがって、カム部材62はカム面66における点Xから点Yへの押圧部材64の相対移動に相当する分の回転をする。点Xから点Yへの押圧部材64の相対移動では、カム部材62に回転する力が生じることで、軸部材52における球体68が段壁部83を乗り越え、段壁部83を乗り越えた後は周壁部82に案内されて、反対側の段壁部83に位置に到達する。本実施形態では、載置部31の長手方向におけるカム部材62の向きは、反転機構55によりほぼ180度反転する。
図9(a)に示すように、押圧部材64によってカム部材62の前後方向における向きが反転されることで、ストッパ面60が前方を臨み、テーパ面59が後方を臨む状態となる。次に、図9(b)に示すように、フォーク30を上昇させ、フォーク30を樹脂パレット90から抜き出す。樹脂パレット90の抜き出し時において突部96はテーパ面59と当接して案内され、ストッパ部材51は第1圧縮コイルばね54の付勢力に対抗して上側凹部58へ移動する。ストッパ部材51が上側凹部58に移動することでフォーク30は円滑に抜き出される。なお、フォーク30を再び床面に接地させ、反転機構55によりカム部材62の向きをほぼ180度反転させることで、ストッパ部材51はフォーク30を挿入する前の元の位置に戻される。
本実施形態のフォーク30は以下の効果を奏する。
(1)フォーク30が樹脂パレット90の差込口92に差し込まれるとき、載置部31に対して相対移動する樹脂パレット90の突部96がテーパ面59と当接して案内され、ストッパ部材51は第1圧縮コイルばね54の付勢力に対抗して下降する。突部96がテーパ面59を通過すると、ストッパ部材51は第1圧縮コイルばね54の付勢力によって上昇し、ストッパ面60が樹脂パレット90の抜け出しを防止する。フォーク30を樹脂パレット90から抜き出す場合には、まず、フォーク30を接地させる。押圧部材64によりカム面66を押圧してカム部材62を回転させる。軸部材52がカム部材62と一体となって回転するため、載置部31の長手方向におけるストッパ部材51のストッパ面60およびテーパ面59の向きが反転される。そして、フォーク30を上昇させてから樹脂パレット90からフォーク30を引き抜くと、樹脂パレット90の突部96がテーパ面59に案内され、ストッパ部材51は第1圧縮コイルばね54の付勢力に対抗して下降し、樹脂パレット90を円滑に抜き出すことができる。また、ストッパ面60で樹脂パレット90の抜け出しを防止するため、樹脂パレット90が損傷することがない。さらに、フォークリフト10のオペレータはパレットに対するフォーク30の差し込みおよび抜き出しの特別な熟練技術を必要としない。
(2)押圧部材64の下端部が載置部31の下面から突出するように押圧部材64を下方へ付勢する第2圧縮コイルばね65が備えられ、フォーク30が接地されることにより、押圧部材64はカム面66を押圧する。このため、第2圧縮コイルばね65の付勢力が押圧部材64の下端部を載置部31の下面34から確実に突出させることができる。したがって、フォーク30が接地したときに押圧部材64はカム面66を押圧し、ストッパ部材51を確実に反転させることができる。
(3)軸部材52の下降時の回転を規制する回転規制機構81が備えられ、回転規制機構81は、軸部材52の外周面から出没可能な球体68と、球体68を突出方向に付勢する第3圧縮コイルばね69と、を備える。そして、軸孔53を形成する孔壁は、押圧部材64がカム面66を押圧することにより、軸部材52に第3圧縮コイルばね69の付勢力に対抗する回転力が生じた時に、球体68を周方向に案内して軸部材52の回転を許容する周壁部82と、球体68を保持して軸部材52の回転を規制する段壁部83と、を備える。このため、回転規制機構81は、段壁部83により軸部材52の回転を規制し、押圧部材64がカム面66を押圧して軸部材52に第3圧縮コイルばね69の付勢力に対抗する回転力が生じた時には、軸部材52の回転を許容する。押圧部材64がカム部材62を押圧しない時には、軸部材52の回転を規制する。したがって、樹脂パレット90とストッパ部材51との相対移動によるストッパ部材51の昇降時には、ストッパ部材51の回転を防止でき、フォーク30の接地によりストッパ部材51を確実に反転させることができる。
(4)載置部31に備えられた支持部材63は、押圧部材64をカム部材62に対して進退可能に保持するので、載置部31に押圧部材64を保持させる必要がなく、押圧部材64を容易に保持させることができる。
(5)ストッパ部材51の平面視形状は、矩形であることから、樹脂パレット90とストッパ部材51との相対移動のとき、樹脂パレット90の突部96がストッパ部材51を押圧してもストッパ部材51が押圧によって回転することは殆どない
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、押圧部材をカム部材に対して進退可能に保持する支持部材を設けるようにしたが、この限りではない。押圧部材は、載置部に保持させるようにしてもよい。
○ 上記の実施形態では、ストッパ部材の平面視形状は矩形であるとしたがこの限りではない。ストッパ部材の平面形状は、例えば、円形であってもよい。この場合、ストッパ本体とストッパベースを一体化することができる。
○ 上記の実施形態では、パレットとしての樹脂パレットを例示して説明したが、パレットは樹脂パレットに限定されない。パレットは少なくも上壁に突部を有するパレットであれば、特に、種類やサイズは自由である。
○ 上記の実施形態では、フォークの載置部の長手方向の中心付近にストッパ部材を設けるようにしたが、これに限らない。ストッパ部材の位置は、パレットの突起の位置に応じて適宜設定してもよい。
○ 上記の実施形態では、軸孔の孔壁が備える周壁部の軸心が軸部材の軸部材と偏心しているとしたが、これに限らない。周壁部の軸心は軸部材と一致してもよい。
○ 上記の実施形態では、規制部材として球体を例示したが、規制部材は球体に限定されない。規制部材が軸部材の外周面に対して出没可能であって周壁部に案内可能であれば、規制部材の形状や構造は自由である。
○ 上記の実施形態では、押圧部材を下方へ向けて付勢する押圧用付勢部材を備えるようにしたが、これに限定されない。例えば、押圧部材が自重によって下端が載置部の下面によって突出するようにしてもよい。
10 フォークリフト
30 フォーク
31 載置部
32 立ち上がり部
33 上面
34 下面
51 ストッパ部材
52 軸部材
53 軸孔
54 第1圧縮コイルばね(ストッパ部材用付勢部材)
55 反転機構
58 上側凹部
59 テーパ面
60 ストッパ面
62 カム部材
63 支持部材
64 押圧部材
65 第2圧縮コイルばね(押圧部材用付勢部材)
66 カム面
68 球体(規制部材)
69 第3圧縮コイルばね(規制部材用付勢部材)
76 下側凹部
81 回転規制機構
82 周壁部
83 段壁部
90 樹脂パレット
92 差込口
96 突部
P 軸心(軸部材)
Q 軸心(一方の周壁部)
R 軸心(他方の周壁部)

Claims (5)

  1. パレットに載置された荷を載置可能とする載置部を備えたフォークリフトのフォークにおいて、
    前記載置部の上面に対して出没可能であり、前記載置部に載置されたパレットを係止可能とするストッパ部材と、
    前記ストッパ部材を支持する軸部材と、
    前記ストッパ部材を上方へ付勢するストッパ部材用付勢部材と、
    前記載置部の長手方向における前記ストッパ部材の向きを反転させる反転機構と、を備え、
    前記ストッパ部材は、
    高低差を有するテーパ面と、
    パレットと係止されるストッパ面と、を備え、
    前記反転機構は、
    前記軸部材の下端部に設けられ、下方に面するカム面を有するカム部材と、
    前記カム部材に対して進退可能であって前記カム面を押圧可能な押圧部材と、を備え、
    前記押圧部材が前記カム面を押圧することにより、前記軸部材が回転し、前記ストッパ部材の前記ストッパ面および前記テーパ面の向きが反転されることを特徴とするフォークリフトのフォーク。
  2. 前記押圧部材の下端部を前記載置部の下面から突出させるように前記押圧部材を下方へ付勢する押圧部材用付勢部材が備えられ、
    前記載置部が接地されることにより、前記押圧部材は前記押圧部材用付勢部材の付勢力に対抗してカム面を押圧することを特徴とする請求項1記載のフォークリフトのフォーク。
  3. 前記載置部に設けられ、前記軸部材を挿通可能な軸孔と、
    前記軸部材の回転を規制する回転規制機構と、が備えられ、
    前記回転規制機構は、
    前記軸部材の外周面から出没可能な規制部材と、
    前記規制部材を突出方向に付勢する規制部材用付勢部材と、を備え、
    前記軸孔を形成する孔壁は、
    前記押圧部材が前記カム面を押圧することにより、前記軸部材に前記規制部材用付勢部材の付勢力に対抗する回転力が生じた時に、前記規制部材を周方向に案内して前記軸部材の回転を許容する周壁部と、
    前記規制部材を保持して前記軸部材の回転を規制する段壁部と、を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のフォークリフトのフォーク。
  4. 前記押圧部材を前記カム部材に対して進退可能に保持する支持部材が前記載置部に備えられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項記載のフォークリフトのフォーク。
  5. 前記ストッパ部材の平面視形状は、矩形であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項記載のフォークリフトのフォーク。
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