JP3215156B2 - カラ−画像処理方法 - Google Patents

カラ−画像処理方法

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JP3215156B2
JP3215156B2 JP11263392A JP11263392A JP3215156B2 JP 3215156 B2 JP3215156 B2 JP 3215156B2 JP 11263392 A JP11263392 A JP 11263392A JP 11263392 A JP11263392 A JP 11263392A JP 3215156 B2 JP3215156 B2 JP 3215156B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラ−ディスプレィや
カラ−プリンタのような出力機器に出力されるカラ−画
像デ−タのための処理に関し、特に入力デ−タを出力機
器の色表現特性に合わせるための再量子化に関する。
【0002】
【従来の技術】人間の目で識別できる色の種類は1万色
以上である。従って、自然な色の表現を可能にするため
に、カラ−イメ−ジスキャナやカラ−ビデオカメラのよ
うな画像入力装置では、一般にR(赤),G(緑)及び
B(青)の3原色について、それぞれ8ビットの階調値
で各画素の濃度を読取るようにしている。各々8ビット
の階調値を有するRGB信号によって、約1600万色
を表現できる。
【0003】しかしながら、高い画素密度で読取った画
像デ−タの各画素色をそれぞれ24(8×3)ビットで
表現すると、1フレ−ムの画像デ−タを保持するため
に、膨大な容量のメモリが必要である。一般のパ−ソナ
ルコンピュ−タやワ−クステ−ションの表示ユニットに
おいては、それが装備するフレ−ムメモリの容量の制約
から、色表現能力が8色や256色に限定されている場
合が多い。
【0004】従って、カラ−イメ−ジスキャナやカラ−
ビデオカメラのような画像入力装置から入力したカラ−
画像デ−タを、パ−ソナルコンピュ−タやワ−クステ−
ションの表示ユニットに出力するためには、画像デ−タ
の階調(色)を変換する必要がある。
【0005】但し、表示ユニット自体はR,G,B各色
8ビット程度の階調表現が可能であるので、例えば図2
に示すように、フレ−ムメモリの出力と表示ユニットの
入力との間に変換テ−ブル(ルックアップテ−ブル,又
はマッピング回路と呼ばれる)を設け、フレ−ムメモリ
出力の色デ−タ(色コ−ド)と表示ユニットの表示色と
の対応を変えることにより、1600万色の中の特定色
を表示可能になっている場合が多い。しかし、同時に表
示できる色は8色や256色に限定されているので、1
600万色の中のどの色を8色,256色等に限定され
た実際の表示色として選択するかが非常に重要であり、
これが再量子化と呼ばれる技術である。
【0006】またカラ−プリンタにおいては、その表現
能力が、記録技術の制約から、せいぜい1色が64階調
程度、色数では192色程度である。従って、画像デ−
タを入力装置からカラ−プリンタに出力する場合にも、
デ−タ量を圧縮した方が、デ−タ転送や処理を早くで
き、画像記憶装置を有効に使うためにも好ましい。
【0007】再量子化の従来技術としては、例えばHe
ckbertの提案する2つのアルゴリズム(The Popu
larlity Algorithm, The Median Cut Algorithm)が知
られている(COLOR IMAGE QUANTIZATION FOR FRAME BUF
FER DISPLAY:Commputer Graphics vol.16, No.3 July 1
982)。
【0008】従来の方法では、図3に示すような処理に
よって再量子化を行なっている。即ち、従来はどの方法
においても、入力画像の色度分布の統計量に基づいて再
量子化後の色を選定している。統計量はヒストグラムの
計算により求めている。また計算時間を短縮するため
に、例えばR,G,B各8ビットの入力デ−タをR,
G,B各5ビットに変換しビット数を減らしてから処理
している。
【0009】MCA(The Median Cut Algorithm)方式
の処理を図4に示す。この方式では、R,G,B各5ビ
ットの画像デ−タのヒストグラムを作成し、R−G−B
の3次元空間上の分布に外接する長方形を想定し、長方
形の一番長い辺で(大きい分散の軸で)画素頻度を2等
分するように直方体の軸を分割する。以後これを繰り返
し、直方体を細分化していき、その数が希望するN個の
同数の画素からなる直方体を生成する。この処理が、図
3に示すルックアップテ−ブル作成ル−チンである。次
に、入力画像の各画素の色をテ−ブルに入力する色コ−
ドで示すため、各画素値に最も近い色をルックアップテ
−ブル上で選定する。これが図3に示すエントリ−番号
選定ル−チンである。このル−チンで使用する探査方法
としては、最近傍探査方法を用いる。即ち、画像の各画
素がテ−ブル値の最も近い(ユ−クリッド距離で)色を
計算する。画像に割り当てられたエントリ値(色コ−
ド)と実際に出力されるR,G,Bの組デ−タは、図9
のようになる。
【0010】また再量子化技術として別の提案もある
(「人の視覚特性を考慮したカラ−画像の高画質限定色
表示」画像電子学会誌 第18巻 第5号(1989))。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】MCA方式の再量子化
技術では、R−G−B空間における処理が多く、該空間
は人間の視覚に合った均等色空間でないので、分割によ
って色誤差が発生し易く、原画像に忠実な美しい画像を
再生することが難しい。
【0012】また、Luvの色空間を用いた従来技術で
は、明度は独立しているが、色はu,vなる色度で表わ
され、彩度及び色相の処理が施されていないので、視覚
特性を最大限に利用できない。従って、色誤差ないしは
明度方向の量子化誤差(段差)を解消できない。そのた
めの後処理が複雑になり、計算時間が長くなるという不
都合がある。
【0013】従って本発明は、人間の視覚特性を利用し
て、元の画像に忠実な色を再現しうる再量子化の方法を
提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、各画素の表現可能な色数がNiの入力
カラ−画像情報に基づいて、前記Niよりも小さい限定
されたNo種類の値のみが表現可能な色コ−ドとそれに
対応する色情報との変換テ−ブルを作成し、該変換テ−
ブルを利用して入力カラ−画像情報を前記色コ−ドに変
換し、及び/又は該色コ−ドからそれに対応する色情報
を生成するカラ−画像処理方法において、前記変換テ−
ブルを作成する際に、前記入力カラ−画像情報から、そ
の明度,彩度,及び色相の各々を示す3種類の属性情報
を生成し、それらの組合せの統計値に基づいて前記No
種類の各色コ−ドに対応する明度,彩度,及び色相のレ
ベルを仮に決定し、その後少なくとも明度のレベルを再
現領域内において、等間隔に区切った新たなレベルに再
配分する。
【0015】
【作用】人間の視覚特性に関しては、次のような傾向が
みられる。
【0016】1.同じ視野内での小さい色サンプル比較
では、その色の差は均等色座標での距離がそれを比較的
示している。しかし、画像全体の中で原稿と出力画像を
順次見比べるとき、同じ視野内でないため、画像の一部
分に関して色の3属性ごとに大きな感度差がある。
【0017】2.1つの画面内では、明度の絶対値には
鈍感であり、むしろ明度変化の連続性に敏感である。
【0018】3.彩度はその絶対値には鈍感である。通
常我々は、出力装置の限界により、オリジナルより彩度
の落ちた画像を見なれている。
【0019】4.色相は自然界のある物体を示すことが
多いため、その絶対値に関しては明度及び彩度よりも敏
感である。但し、この場合でも物体ごとに人間が持って
いる色の観念に影響されることが多い。例えば、人の肌
色部分に関しては、オリジナルとの忠実性よりも明るく
健康的な色、即ち記憶色への好みが反映される。
【0020】本発明では、量子化の際に上記のような人
間の視覚特性を充分に考慮している。即ち、前記変換テ
−ブルを作成する際に、前記入力カラ−画像情報から、
その明度,彩度,及び色相の各々を示す3種類の属性情
報を生成し、それらの組合せの統計値に基づいて前記N
o種類の各色コ−ドに対応する明度,彩度,及び色相の
レベルを仮に決定し、その後で明度のレベルを再現領域
内において、等間隔に区切った新たなレベルに再配分す
る。統計値を検出する色空間が人間の視覚に合った均等
色空間であるので、分割によって色誤差が発生しにく
く、再量子化を施しても原画像に忠実な美しい画像を再
生しうる。そして例えば明度に関しては、視覚特性は絶
対値よりも変化の連続性に敏感であるが、頻度の平均値
によって量子化すると、量子化位置が集中したり粗くな
ったりするので、粗い部分ではレベルの連続性が悪くな
る。明度の量子化レベルの間隔が均一になるように、量
子化レベルの再配分を実施することによって、レベルの
連続性が改善され、滑らかな明度変化を表現できるの
で、視覚特性上好ましい画像が得られる。
【0021】また第2番目の発明では、再配分した
度,彩度及び色相の3つの属性の情報を変換テ−ブル上
に登録しておき、画像デ−タを表示装置等に出力する時
に、変換テ−ブルから得たデ−タをR,G,B各色のデ
−タに変換して出力する。
【0022】また第3番目の発明では、再配分した
度,彩度及び色相の3つの属性の情報を、R,G,B各
色のデ−タに変換した後で各々のデ−タを変換テ−ブル
上に登録しておく。画像デ−タを出力する時には、変換
テ−ブルから得たR,G,Bデ−タを、直接、表示装置
等に出力しうる。
【0023】また第4番目の発明では、再配分した
度,彩度及び色相の3つの属性の情報を変換テ−ブル上
に登録しておき、画像デ−タを表示装置等に出力する時
に、変換テ−ブルから得たデ−タをC(シアン),M
(マゼンタ),Y(イエロ−)各色のデ−タに変換して
出力する。
【0024】また第5番目の発明では、再配分した
度,彩度及び色相の3つの属性の情報を、C,M,Y各
色のデ−タに変換した後で各々のデ−タを変換テ−ブル
上に登録しておく。画像デ−タを出力する時には、変換
テ−ブルから得たC,M,Yデ−タを、直接、カラ−プ
リンタ等に出力しうる。
【0025】また第6番目の発明では、再配分した
度,彩度,及び色相の各々を示す3種類の属性情報を生
成し、それらの組合せの統計値と、明度,彩度,及び色
相の各々に割り当てた重み係数とに基づいて前記No種
類の各色コ−ドに対応する色情報を選択する。これによ
り、更に視覚特性に忠実な色情報の選択が可能になる。
【0026】
【実施例】原稿の画像を読取って画面に表示する装置の
構成例を図1に示す。図1を参照して説明する。イメ−
ジスキャナ10から出力される信号は、R(赤),G
(緑),B(青)各8ビットの階調を有している。出力
装置であるCRTディスプレィ95は、R,G,B各色
毎のアナログ入力レベルに応じた色を各画素位置(画素
位置は走査タイミングで定まる)に表示する。CRTデ
ィスプレィ95の前段にはD/A変換器90が設けられ
ており、R,G,B各色8ビットのデジタル階調信号を
受入れることができる。従って、仮にイメ−ジスキャナ
10から出力される信号を直接、D/A変換器90に入
力できれば、R,G,B各色8ビットの色、即ち約16
00万色を表現しうる。
【0027】ところで、イメ−ジスキャナ10とCRT
ディスプレィ95とは走査タイミングが異なるので、C
RTディスプレィ95に1フレ−ムの画像を表示するた
めには、CRTディスプレィ95の走査タイミングに合
わせて必要な位置の画素の情報を読出せるように、イメ
−ジスキャナ10で読取った1フレ−ムの画像を構成す
る全ての画素の階調(色)をメモリに記憶しておく必要
がある。これを記憶するのが、フレ−ムメモリ70であ
る。しかしながら、8ビット×3色の情報を全ての画素
について記憶するためには膨大なメモリが必要になる。
従ってこのフレ−ムメモリ70は、各画素について8ビ
ットの記憶容量だけを備えている。つまりこの実施例で
は、8ビットで表現可能な限定された256色の情報だ
けを、フレ−ムメモリ70に記憶してCRTディスプレ
ィ95上に表示できる。
【0028】限定された256色の各々が実際に160
0万色の中のどの色と対応しているかが、ルックアップ
テ−ブル50に記憶される。ルックアップテ−ブル50
は、読み書き可能なメモリで構成されており、必要に応
じてテ−ブルの内容を変更することができる。実際に
は、イメ−ジスキャナ10から入力される画像情報をフ
レ−ムメモリ70に書込む前に、その画像の内容を調
べ、その画像について最も効果的な内容がルックアップ
テ−ブル50に記憶される。即ち、色度変換部20の出
力をヒストグラム作成部30に入力し、ヒストグラム作
成部30の出力を代表色選定部40に入力すると、代表
色選定部40がルックアップテ−ブル50の内容を決定
する。例えば、入力画像の各色が赤と青のみで構成され
緑が全く含まれない時には、赤と青の組合せの色のみを
代表色とし、緑との組合せを全て除外するようにルック
アップテ−ブル50に登録すれば、同時に表示できる2
56色だけでも、原稿に近い色を表現可能になる。
【0029】イメ−ジスキャナ10から入力される画像
情報をフレ−ムメモリ70に書込む時には、最近傍探査
部60が、入力画像情報の各々の画素について、その色
に最も近い色が割り当てられた色コ−ド(8ビット)を
ルックアップテ−ブル50に記憶された内容から検出
し、その色コ−ドをフレ−ムメモリ70に書込む。フレ
−ムメモリ70上に記憶した画像情報をCRTディスプ
レィ95に表示する場合には、フレ−ムメモリ70上
の、CRTディスプレィ95の走査タイミングに合った
アドレスのデ−タ(色コ−ド)を読出し、これをルック
アップテ−ブル50に入力してコ−ドを指定する。これ
に応答してルックアップテ−ブル50からは、L,H,
C信号(8ビット×3)が出力される。ルックアップテ
−ブル50が出力するL,H,C信号は、色度逆変換部
80によってR,G,B信号に変換され、D/A変換器
90を介してCRTディスプレィ95に印加される。
【0030】なおこの例では、色度変換部20,ヒスト
グラム作成部30,代表色選定部40,及び最近傍探査
部60は、マイクロコンピュ−タのソフトウェア処理に
よって実現している。色度逆変換部80については、高
速な演算が必要であるので、ハ−ドウェアで構成してあ
る。
【0031】色度変換部20では、入力されるRGB表
色系の信号R,G,BからXYZ表色系の信号X,Y,
Zを生成し、次にL*a*b*の均等色座標に変換し、更
にL*,H*,C*(明度,彩度,色相)信号を生成す
る。これらの変換は次式によって実行される。
【0032】
【数1】
【0033】なおこの実施例でL*,a*,b*の均等色
座標を用いているが、これに代えてL*,u*,v*などの
均等色座標を用いてもよい。
【0034】図10に、L*,H*,C*で表わされる3
次元色空間を概念的に示す。図10を参照すると、円筒
の高さ方向が明度L*を示し、円中心からの距離が彩度
C*を示し、円周方向の角度が色相H*を示している。
【0035】ヒストグラム作成部30では、L*,H*,
C*信号を入力し、明度−彩度−色相でなる3次元空間
上のヒストグラムを作成する。代表色選定部40では、
この3次元空間上のヒストグラムに基づいて、256種
類の代表色を決定する。この処理には、従来より公知の
MCA(Median Cut Algorithm)方式を用いている。即
ち、明度−彩度−色相の3次元空間上の頻度分布に外接
する長方形を想定し、長方形の一番長い辺で(大きい分
散の軸で)画素頻度を2等分するように直方体の軸を分
割する。以後これを繰り返し、直方体を細分化してい
き、その数が希望するN個の同数の画素からなる直方体
を生成する。そして、分割された各々の区分における明
度−彩度−色相の各平均値を、1つの代表色として決定
する。この実施例では、256種類の直方体に区分し、
256種類の代表色を決定し、これらの代表色を8ビッ
ト(256種類)の色コ−ドにそれぞれ割り当てる。
【0036】この割り当て結果が、即ち各色コ−ドとL
*,H*,C*の各レベルとの対応関係が、ルックアップ
テ−ブル50に登録される。つまりR,G及びBが、そ
れぞれL*,H*及びC*に変わる他は、図9と同様のデ
−タがルックアップテ−ブル50に登録される。
【0037】この実施例では実際には、MCA方式の分
割によって得られた代表色の割当デ−タに対して、再割
当を実施してからルックアップテ−ブル50に登録して
いる。出現頻度に応じて空間を分割すると、図8に示す
ように、頻度の小さい領域では量子化間隔が広く、頻度
の大きい領域では量子化間隔が狭くなり、量子化位置の
割当に偏りが生じる。人間の視覚特性を考慮した場合、
色相及び彩度については、その絶対値が重要であるの
で、量子化位置の偏りは無視してもよいが、明度につい
ては絶対値よりもその変化の連続性を重視すべきである
ので、量子化の間隔が広がりすぎるのは好ましくない。
そこで明度については、等頻度分割された各代表色のレ
ベル(x1,x2,・・・)を等間隔になるように、新し
いレベル(y1,y2,・・・)に再割当する。
【0038】例えば、MCAによって明度軸がM個に再
量子化された時には、画像全体の頻度の1/Mずつが各
区分に均等に配分される。そこでまず、原画像の最小明
度値から順次各明度の頻度を加算していき、1/Mに最
も近い値になったときに、これらの明度値域の画素に変
換後の最小明度(濃度)値y1を与える。次に原画像の
次の明度値(濃度値)から再び各明度値(濃度値)を加
算していき、1/Mに達したらそれらの明度域の画素に
変換後の明度値y2を与える。以下同様に、順次原画像
の濃度値xをyに再変換する。これにより、明度値が特
定の範囲やレベルに集中することがなく、明度のコント
ラストが改善され、滑らかな階調が表現できる。
【0039】上記実施例では、L*,H*,C*信号のヒス
トグラムに基づいて、MCA方式の分割を実施している
が、この分割の際にL*,H*,C*の各軸に重み付けを実
施すると、より人間の視覚特性に合った結果が得られ
る。即ち、重み係数w1,w2,w3を設定し、 L+ =w1×L* C+ =w2×C* H+ =w3×H* で表わされるL+,C+,H+ に基づいて分割を実施すれ
ば、分割の繰り返しが軸の長い辺から順に行われるた
め、重み係数に応じて分割個数の増減が生じる。ここ
で、w1=4,w2=1/4,w3=1に設定すると、
人間の視覚特性上最も好ましい画像が得られる。
【0040】図1の変形実施例の構成を図5に示す。図
1の場合と同様に、R,G,B信号をL*,H*,C*信
号に変換し、これらのヒストグラムを作成した結果に基
づいて代表色を選定しているが、図5の例では、選定し
た代表色のL,H,Cを色度逆変換部80によって再び
R,G,B信号に変換し、R,G,Bの信号をルックア
ップテ−ブル50に登録している。従って、最近傍探査
部60では、入力画像情報のR,G,B信号とルックア
ップテ−ブルの信号(R,G,B)とを比較して、フレ
−ムメモリ70に書込む色コ−ドを決定している。フレ
−ムメモリに記憶された画像情報を表示する際には、フ
レ−ムメモリ上の色コ−ドをルックアップテ−ブルに出
力すると、ルックアップテ−ブルからR,G,Bの信号
が出力されるので、この信号をそのままD/A変換器9
0に印加することができる。このため、図5の実施例で
は、図1に比べると、ルックアップテ−ブルのデ−タを
読出す時に処理を短時間で実行できるので、高速表示が
可能である。但し、ルックアップテ−ブルにデ−タを書
込む時に、図1の場合よりも多くの処理を必要とし、時
間がかかる。従って、いずれの構成にするかは用途など
に応じて決定すればよい。
【0041】上記実施例では、カラ−画像をディスプレ
ィの画面上に表示する場合を示したが、カラ−プリンタ
で画像を出力する場合にも、本発明を適用しうる。カラ
−プリンタの色表現能力は、表示装置に比べると劣って
いるが、1画素毎の表現可能色が限定されていても、例
えばディザ処理や面積階調処理などを実施すれば、表示
装置に近い多色表示も可能である。多色表示する場合
に、メモリ−の記憶容量の制約やデ−タ転送速度の問題
が発生するので、カラ−プリンタで画像を出力する場合
にも上記実施例と同様に、色数を制限し、ルックアップ
テ−ブルを設けて1画素あたりの色表現ビット数を低減
する必要が生じる。
【0042】図1の実施例をカラ−プリンタ用に変形し
たのが図6の実施例であり、図5の実施例を変形したの
が図7の実施例である。カラ−プリンタ96には、C
(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ−)の色信号
を与える必要があるので、色度逆変換部81では、L,
H,C信号からC,M,Y信号を生成している。
【0043】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、統計値を
検出する色空間が人間の視覚に合った均等色空間である
ので、分割によって色誤差が発生しにくく、再量子化を
施しても原画像に忠実な美しい画像を再生しうる。例え
ば明度の量子化レベルの間隔が均一になるように、量子
化レベルの再配分を実施することによって、レベルの連
続性が改善され、滑らかな明度変化を表現できるので、
視覚特性上好ましい画像が得られる。
【0044】また第2番目及び第3番目の発明は、画像
デ−タを表示装置等に出力するのに適しており、時に、
前者は変換テ−ブルにデ−タを登録するのに要する時間
を短くでき、後者は変換テ−ブルのデ−タを読出す時の
時間を短くできる。
【0045】また第4番目及び第5番目の発明は、画像
デ−タをカラ−プリンタ等に出力するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 従来の装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】 再量子化の従来例を示すブロック図である。
【図4】 MCA処理の手順を示すフロ−チャ−トであ
る。
【図5】 第2実施例の装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】 第3実施例の装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】 第4実施例の装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】 ヒストグラムと代表色割当位置及び再割当位
置の例を示すグラフである。
【図9】 ルックアップテ−ブルの内容を示すマップで
ある。
【図10】 明度−彩度−色相の3次元空間を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10:イメ−ジスキャナ 20:色度変換部 30:ヒストグラム作成部 40:代表色選定部 50:ルックアップテ−ブル 60:最近傍探査部 70:フレ−ムメモリ 80:色度逆変換部 90:D/A変換器 95:CRTディスプレ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 510 G06T 5/00 100 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素の表現可能な色数がNiの入力カ
    ラ−画像情報に基づいて、前記Niよりも小さい限定さ
    れたNo種類の値のみが表現可能な色コ−ドとそれに対
    応する色情報との変換テ−ブルを作成し、該変換テ−ブ
    ルを利用して入力カラ−画像情報を前記色コ−ドに変換
    し、及び/又は該色コ−ドからそれに対応する色情報を
    生成するカラ−画像処理方法において、 前記変換テ−ブルを作成する際に、前記入力カラ−画像
    情報から、その明度,彩度,及び色相の各々を示す3種
    類の属性情報を生成し、それらの組合せの統計値に基づ
    いて前記No種類の各色コ−ドに対応する明度,彩度,
    及び色相のレベルを仮に決定し、その後少なくとも明度
    のレベルを再現領域内において、等間隔に区切った新た
    なレベルに再配分することを特徴とする、カラ−画像処
    理方法。
  2. 【請求項2】 前記再配分した明度,彩度,及び色相の
    各々を示す3種類の属性情報を該変換テ−ブルに書込
    み、前記色コ−ドで表現されたカラ−画像情報を出力す
    る際に、該色コ−ドによって前記変換テ−ブルを参照
    し、得られた明度,彩度,及び色相から、R,G及びB
    色の各デ−タを生成する、前記請求項1記載のカラ−画
    像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記再配分した明度,彩度,及び色相を
    R,G及びB色の各デ−タに変換し、変換されたR,G
    及びB色の各デ−タを該変換テ−ブルに書込み、前記色
    コ−ドで表現されたカラ−画像情報を出力する際に、該
    色コ−ドによって前記変換テ−ブルを参照し、得られた
    R,G及びB色の各デ−タを出力する、前記請求項1記
    載のカラ−画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記再配分した明度,彩度,及び色相の
    各々を示す3種類の属性情報を該変換テ−ブルに書込
    み、前記色コ−ドで表現されたカラ−画像情報を出力す
    る際に、該色コ−ドによって前記変換テ−ブルを参照
    し、得られた明度,彩度,及び色相から、C,M及びY
    色の各デ−タを生成する、前記請求項1記載のカラ−画
    像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記再配分した色の明度,彩度,及び色
    相をC,M及びY色の各デ−タに変換し、変換された
    C,M及びY色の各デ−タを該変換テ−ブルに書込み、
    前記色コ−ドで表現されたカラ−画像情報を出力する際
    に、該色コ−ドによって前記変換テ−ブルを参照し、得
    られたC,M及びY色の各デ−タを出力する、前記請求
    項1記載のカラ−画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記再配分した明度,彩度,及び色相の
    各々を示す3種類の属性情報を生成し、それらの組合せ
    の統計値と、明度,彩度,及び色相の各々に割り当てた
    重み係数とに基づいて前記No種類の各色コ−ドに対応
    する色情報を選択する、前記請求項1記載のカラ−画像
    処理方法。
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