JP3215048B2 - プロピオン酸誘導体及びその用途 - Google Patents

プロピオン酸誘導体及びその用途

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JP3215048B2
JP3215048B2 JP21754896A JP21754896A JP3215048B2 JP 3215048 B2 JP3215048 B2 JP 3215048B2 JP 21754896 A JP21754896 A JP 21754896A JP 21754896 A JP21754896 A JP 21754896A JP 3215048 B2 JP3215048 B2 JP 3215048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なプロピオン
酸誘導体に関するものであり、更に詳しくは、血糖低下
作用を有し、血中脂質低下作用も期待でき、糖尿病及び
その合併症の治療薬、高脂血症等の関連疾患の治療薬と
して有用な新規プロピオン酸誘導体及び該誘導体を含有
する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】一般に、
インシュリン非依存性糖尿病(NIDDM)の治療は、
食事療法、運動療法、インシュリン又は経口的に活性な
血糖低下剤投与との組み合わせで行われている。現在、
かかる経口的に活性な血糖低下剤としては、トルブタミ
ド、クロロプロパミド、アセトヘキサミド、グリベンク
ラミド、トラザミド等のようなスルホニル尿素系薬剤、
或いはフェンホルミン、ブホルミン、メトホルミン等の
ようなビグアナイド系薬剤が知られている。しかしなが
ら、スルホニル尿素系薬剤においては、強力な血糖低下
作用を有するが、しばしば重篤且つ遷延性の低血糖を引
き起こすことがあり、また慢性的に使用するとその有効
性を喪失することがある。また、ビグアナイド系薬剤
は、重篤な乳酸−アシドーシスを引き起こしやすい。す
なわちこれらの薬剤を使用するにあたっては十分な注意
が必要であった。
【0003】一方、特開昭61−85372号公報に
は、5−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]−2,4−チア
ゾリジンジオン等のチアゾリジンジオン誘導体が、血糖
低下作用を有することが記載されている。
【0004】特開平3−170478号公報には、5−
[4−[2−(2−フェニル−5−メチルオキサゾール
−4−イル)エトキシ]ベンジル]−2,4−オキサゾ
リジンジオン等のオキサゾリジンジオン誘導体が、特開
平7−165735号公報には、5−[3−[4−
[(2−ベンゾ[b]チエン−2−イル−5−メチル−
4−オキサゾリル)メトキシ]フェニル]プロピル]−
2,4−オキサゾリジンジオン等のオキサゾリジンジオ
ン誘導体が血糖低下作用及びコレステロール低下作用を
有することが記載されている。
【0005】特表平5−507920号公報には、α−
メトキシ−4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エトキシ]ベンゼンプロパン酸及びα
−アセチルチオ−4−[2−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンゼンプロピオン
酸エチル等の3−アリール−2−ヒドロキシプロピオン
酸誘導体が血糖低下作用を有することが記載されてい
る。さらに同公報には、α−ヒドロキシ−4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]ベンゼンプロパン酸エチルが中間体化合物として
記載されている。また特表平5−508654号公報に
は、N−[(メトキシカルボニル)オキシ]−N−
[[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)エトキシ]フェニル]メチル]ウレア等のヒ
ドロキシ尿素誘導体が、血糖低下作用を有することが記
載されている。
【0006】WO95/18125号公報には、4−
[4−[2−(2−フェニル−5−メチル−4−オキサ
ゾリル)エトキシ]ベンジル]−3,5−イソオキサゾ
リジンジオン等のイソオキサゾリジンジオン誘導体が血
糖低下作用を有することが記載されている。WO94/
13650号公報には、ジメチル 2−[4−[2−
[N−(2−ベンゾオキサゾリル)−N−メチルアミ
ノ]エトキシ]フェニルメチル]プロパン−1,3−ジ
オエート及びジメチル 2−[4−[2−[N−(2−
ベンゾオキサゾリル)−N−メチルアミノ]エトキシ]
フェニルメチレン]プロパン−1,3−ジオエートが血
糖低下作用を有することが記載されている。
【0007】特開平7−53555号公報には、4−
[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)エトキシ]けい皮酸エチルが中間体化合物として記
載されている。特開平7−101945号公報には、
(E)−4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エト
キシ]けい皮酸エチルが参考例化合物として記載されて
いる。
【0008】上記した化合物は活性的に必ずしも充分満
足できるものではなく、又毒性等の副作用の面でもその
使用が懸念されるところがあった。また、上記文献に
は、本発明化合物のごときプロピオン酸誘導体を示唆す
る記載はみられない。
【0009】さらに、WO95/18125号公報に
は、4−[4−[2−(2−フェニル−5−メチル−4
−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]−3,5−イソ
オキサゾリジンジオン等のイソオキサゾリジンジオン誘
導体の中間体として、ジメチル4−[2−(2−フェニ
ル−5−メチル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジ
リデンマロネート等のマロン酸ジエステル体が記載され
ている。しかし、これらマロン酸ジエステル体が血糖低
下作用を有するとの記載はなく、ましてや血糖低下作用
を示唆するデータも全く開示されていない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、糖尿病及
びその合併症、並びに高脂血症治療薬に有効な化合物を
提供すべく鋭意検討した結果、優れた血糖低下作用と血
中脂質低下作用を有し、かつ低毒性の新規なプロピオン
酸誘導体を見い出し、本発明を完成するに至った。即ち
本発明は、下記(1)〜(3)に示す新規なプロピオン
酸誘導体及び(4)〜(7)に示す糖尿病治療剤をはじ
めとする医薬組成物に関する。
【0011】(1)一般式(I)
【0012】
【化12】
【0013】[式中、Rは
【0014】
【化13】
【0015】または
【0016】
【化14】
【0017】(式中、R’は置換されてもよい芳香族炭
化水素基、置換されてもよい環式脂肪族炭化水素基、置
換されてもよい複素環基又は置換されてもよい縮合複素
環基であり、R5 は低級アルキル基である)で表される
基であり、R4 は水素原子又は低級アルキル基であり、
6 は水素原子又はR9 と一緒になって二重結合を形成
し、R7 はカルボキシ基、アシル基、置換されてもよい
アルコキシカルボニル基、置換されてもよい低級アルキ
ル基、置換されてもよいカルバモイル基、置換されても
よいアリールオキシカルボニル基、置換されてもよいア
ラルキルオキシカルボニル基又は一般式−Y−R8 (式
中、Yは−NH−又は酸素原子であり、R 8 は置換され
てもよいアシル基又は置換されてもよいアルコキシカル
ボニル基である)で表される基であり、R9 は水素原
子、置換されてもよい低級アルキル基又は置換されても
よい低級アルコキシカルボニル基であり、R10はヒドロ
キシ基、置換されてもよいアミノ基、置換されてもよい
低級アルコキシ基、置換されてもよい低級アルキル基、
置換されてもよいアリールオキシ基又は置換されてもよ
いアラルキルオキシ基、但し、R7 がアルコキシカルボ
ニル基で、且つR9 が水素原子である場合、R10は低級
アルコキシ基ではない]で表される新規なプロピオン酸
誘導体又はその医薬上許容し得る塩。
【0018】(2)一般式(I)
【0019】
【化15】
【0020】中のRが
【0021】
【化16】
【0022】(式中、R’は芳香族炭化水素基又は縮合
複素環基であり、R5 は低級アルキル基である)で表さ
れる基であり、R4 が水素原子であり、R6 が水素原子
であり、R7 がカルボキシ基、アシル基、アルコキシカ
ルボニル基、アルコキシカルボニル基で置換された低級
アルキル基、低級アルキル基、カルバモイル基、アルコ
キシアルキル基若しくはアシル基で置換されてもよいカ
ルバモイル基、アリールオキシカルボニル基、アラルキ
ルオキシカルボニル基又は一般式−Y−R8 (式中、Y
は−NH−又は酸素原子であり、R8 はアシル基又はア
ルコキシカルボニル基である)で表される基であり、R
9 が水素原子又はアルコキシカルボニル基で置換されて
もよい低級アルキル基であり、R10がヒドロキシ基、低
級アルキル基で置換されてもよいアミノ基、低級アルコ
キシ基、低級アルキル基、アリールオキシ基又はアラル
キルオキシ基である、但し、R7 がアルコキシカルボニ
ル基で、且つR9 が水素原子である場合、R10は低級ア
ルコキシ基ではない上記(1)記載の新規なプロピオン
酸誘導体又はその医薬上許容し得る塩。
【0023】(3)2−メトキシカルボニル−3−[4
−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸、2−カルバモ
イル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
メチル、2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸、
2−メトキシカルボニルカルバモイル−3−[4−[2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]フェニル]プロピオン酸メチル、2−メトキシ
カルボニル−2−メチル−3−[4−[2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェ
ニル]プロピオン酸、2−カルバモイル−2−メチル−
3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸メチ
ル、2−カルバモイル−2−メチル−3−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]プロピオン酸及び2−ベンジルオキシ
カルボニル 3−[4−[2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピ
オン酸からなる群より選ばれる上記(1)又は(2)記
載の新規なプロピオン酸誘導体又はその医薬上許容し得
る塩。
【0024】(4)一般式(I’)
【0025】
【化17】
【0026】[式中、Rは
【0027】
【化18】
【0028】または
【0029】
【化19】
【0030】(式中、R’は置換されてもよい芳香族炭
化水素基、置換されてもよい環式脂肪族炭化水素基、置
換されてもよい複素環基又は置換されてもよい縮合複素
環基であり、R5 は低級アルキル基である)で表される
基であり、R4 は水素原子又は低級アルキル基であり、
6 は水素原子又はR9 と一緒になって二重結合を形成
し、R7 ’は水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、
アシル基、置換されてもよいアルコキシカルボニル基、
置換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいカ
ルバモイル基、置換されてもよいアリールオキシカルボ
ニル基、置換されてもよいアラルキルオキシカルボニル
基又は一般式−Y−R8 (式中、Yは−NH−又は酸素
原子であり、R8 は置換されてもよいアシル基、置換さ
れてもよいアルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基又はアラルキルオキシカルボニル基である)
で表される基であり、R9 は水素原子、置換されてもよ
い低級アルキル基又は置換されてもよい低級アルコキシ
カルボニル基であり、R10はヒドロキシ基、置換されて
もよいアミノ基、置換されてもよい低級アルコキシ基、
置換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいア
リールオキシ基又は置換されてもよいアラルキルオキシ
基である]で表されるプロピオン酸誘導体又はその医薬
上許容し得る塩を含有する医薬組成物。
【0031】(5)一般式(I’)
【0032】
【化20】
【0033】中のRが
【0034】
【化21】
【0035】または
【0036】
【化22】
【0037】(式中、R’は芳香族炭化水素基又は縮合
複素環基であり、R5 は低級アルキル基である)で表さ
れる基であり、R4 が水素原子であり、R6 が水素原子
であり、R7 ’が水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシ
基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカ
ルボニル基で置換された低級アルキル基、低級アルキル
基、カルバモイル基、アルコキシアルキル基若しくはア
シル基で置換されてもよいカルバモイル基、アリールオ
キシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基又は
一般式−Y−R8 (式中、Yは−NH−又は酸素原子で
あり、R8 はアシル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基又はアラルキルオキシカルボニ
ル基である)で表される基であり、R9 が水素原子又は
アルコキシカルボニル基で置換されてもよい低級アルキ
ル基であり、R10がヒドロキシ基、低級アルキル基、カ
ルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アシル基若し
くは低級アルキルチオカルボニル基で置換されてもよい
アミノ基、低級アルコキシ基、アリールオキシ基又はア
ラルキルオキシ基である上記(4)記載のプロピオン酸
誘導体又はその医薬上許容し得る塩を含有する医薬組成
物。
【0038】(6)2−メトキシカルボニル−3−[4
−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸、2−カルバモ
イル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
メチル、2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸、
2−メトキシカルボニルカルバモイル−3−[4−[2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]フェニル]プロピオン酸メチル、N−[3−
[4−[2−(2−(ベンゾチオフェン−2−イル)−
5−メチル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]
プロピオニル]尿素、3−[4−[2−(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニ
ル]プロピオン酸メチル、3−[4−[2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェ
ニル]プロピオンアミド、N−[3−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]フェニル]プロピオニル]カルバミド酸メチル、S
−メチル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオ
ニル]チオカーバメイト、2−カルバモイル−2−メチ
ル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸、
2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]マロン酸ter
t−ブチルメチルエステル、2−[4−[2−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベ
ンジル]マロン酸tert−ブチルメチルエステル及び
4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)エトキシ]ベンジルマロン酸ジエチルからなる群
より選ばれる上記(4)又は(5)記載のプロピオン酸
誘導体又はその医薬上許容し得る塩を含有する医薬組成
物。
【0039】(7)糖尿病治療剤である上記(4)〜
(6)のいずれかに記載の医薬組成物。
【0040】本明細書で使用されている各定義について
説明する。「芳香族炭化水素基」として、フェニル基、
ビフェニル基、ナフチル基、及びベンジル基等のアラル
キル基が例示される。好ましくは、フェニル基、ベンジ
ル基であり、特に好ましくはフェニル基である。
【0041】「環式脂肪族炭化水素基」として、炭素原
子数3〜7個の環式脂肪族炭化水素基が挙げられ、具体
的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロ
プロペニル基、シクロブテニル基、シクロブタジエニル
基、シクロペンテニル基、シクロペンタジエニル基、シ
クロヘキセニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロヘ
プテニル基、シクロヘプタジエニル基等が例示される。
好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基である。
【0042】「複素環基」として、環を構成する原子と
して炭素原子以外に窒素原子、酸素原子及び硫黄原子か
ら選ばれる1〜3個の複素原子を含む5〜6員の複素環
基又は芳香族複素環基が挙げられる。具体的にはチエニ
ル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾ
リル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリ
ル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チア
ジアゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニ
ル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、トリアジニル
基、ジチアゾリル基、ジオキソラニル基、ジチオリル
基、ピロリジニル基、ジチアジアジニル基、チアジアジ
ニル基、モルホリニル基、オキサジニル基、チアジニル
基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピラニル基、チ
オピラニル基等が例示される。好ましくは、ピリジル
基、ピラジニル基、ピリミジニル基である。
【0043】「縮合複素環基」として、環を構成する原
子として炭素原子以外に窒素原子、酸素原子及び硫黄原
子から選ばれる1〜3個の複素原子を含む5〜6員の複
素環、芳香族複素環同士が縮合した環、又はこれら複素
環と、4〜6員の芳香族炭化水素環とが縮合した環が挙
げられる。具体的にはフロイソキサゾリル基、イミダゾ
チアゾリル基、チエノイソチアゾリル基、チエノチアゾ
リル基、チエノチアゾリル基、イミダゾピラゾリル基、
シクロペンタピラゾリル基、ピロロピロリル基、シクロ
ペンタチエニル基、チエノチエニル基、オキサジアゾロ
ピラジニル基、ベンゾフラザニル基、チアジアゾロピリ
ジニル基、トリアゾロチアジニル基、トリアゾロピリミ
ジニル基、トリアゾロピリジニル基、ベンゾトリアゾリ
ル基、オキサゾロピリミジニル基、オキサゾロピリジニ
ル基、ベンゾオキサゾリル基、チアゾロピリダジニル
基、チアゾロピリミジニル基、ベンゾイソチアゾリル
基、ベンゾチアゾリル基、ピラゾロトリアジニル基、ピ
ラゾロチアジニル基、イミダゾピラジニル基、プリニル
基、ピラゾロピリダジニル基、ピラゾロピリミニジル
基、イミダゾピリジニル基、ピラノピラゾリル基、ベン
ゾイミダゾリル基、インダゾリル基、ベンゾオキサチオ
リル基、ベンゾジオキサリル基、ジチオロピリミジニル
基、ベンゾジチオリル基、インドリジニル基、インドリ
ル基、イソインドリル基、フロピリミジニル基、フロピ
リジニル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル
基、チエノピラジニル基、チエノピリミジニル基、チエ
ノジオキシニル基、チエノピリジニル基、ベンゾチエニ
ル基、イソベンゾチエニル基、シクロペンタオキサジニ
ル基、シクロペンタフラニル基、ベンゾチアジアジニル
基、ベンゾトリアジニル基、ピリドオキサジニル基、ベ
ンゾオキサジニル基、ピリミドチアジニル基、ベンゾチ
アジニル基、ピリミドピリダジニル基、ピリミドピリミ
ジニル基、ピリドピリダジニル基、ピリドピリミジニル
基、シンノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル
基、ベンゾキサチイニル基、ベンゾジオキシニル基、ベ
ンゾジチイニル基、ナフチリジニル基、イソキノリニル
基、キノリニル基、ベンゾピラニル基、べンゾチオピラ
ニル基、クロマニル基、イソクロマニル基、インドリニ
ル基等が例示される。好ましくは、ベンゾオキサゾリル
基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾチエニル基であり、
特に好ましくはベンゾチエニル基である。
【0044】「低級」とは基を構成する炭素原子の数が
1〜6個であることを意味し、好ましくは炭素原子数1
〜4個である。
【0045】「低級アルキル基」とは、炭素原子数1〜
6個のアルキル基をいい、具体的にはメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソプチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチ
ル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペ
ンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ネオヘキシル
基等が挙げられる。好ましいものとしては、炭素原子数
1〜4個のアルキル基で、具体的にはメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基である。
好ましくは、メチル基、エチル基、イソプロピル基であ
り、特に好ましくは、メチル基、エチル基である。
【0046】「アシル基」は、具体的には、ホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブ
チリル基、バレリル基、ベンゾイル基、ナフトイル基、
トリオイル基、サリチロイル基等が挙げられる。好まし
いものとしては、炭素原子数1〜4個のアシル基で、具
体的には、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、
ブチリル基である。
【0047】「低級アルコキシ基」とは、炭素原子数1
〜6個のアルコキシ基をいい、具体的には、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、tert
−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等
が挙げられる。好ましいものとしては、炭素原子数1〜
4個のアルコキシ基で、具体的には、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、tert−ブトキ
シ基である。好ましくは、メトキシ基、エトキシ基、t
ert−ブトキシ基であり、特に好ましくは、メトキシ
基、エトキシ基である。「アリールオキシ基」とは、具
体的には、フェノキシ基、ナフチルオキシ基、ビフェニ
ルオキシ基等が挙げられる。「アラルキルオキシ基」と
は、具体的には、ベンジルオキシ基等が挙げられる。
【0048】「アルコキシカルボニル基」は、具体的に
は、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル
基、ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカル
ボニル基等が挙げられる。好ましいものとしては、炭素
原子数2〜5個のアルコキシカルボニル基で、具体的に
は、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ter
t−ブトキシカルボニル基である。好ましくは、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブ
トキシカルボニル基であり、特に好ましくは、メトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基である。「アリー
ルオキシカルボニル基」とは、具体的には、フェノキシ
カルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基、ビフェニ
ルオキシカルボニル基等が挙げられる。「アラルキルオ
キシカルボニル基」とは、具体的には、ベンジルオキシ
カルボニル基等が挙げられる。
【0049】「置換されてもよい」とは、1〜3個の置
換基により置換されてもよいことを意味し、該置換基は
同一又は異なってもよい。置換基の具体例としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、tert−
ブチル基等の低級アルキル基;メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基、tert−ブトキシ
基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等の低級アル
コキシ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子等のハロゲン原子;ニトロ基;シアノ基;水酸基;ホ
ルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、
イソブチリル基、バレリル基、ベンゾイル基、ナフトイ
ル基、トリオイル基、サリチロイル基等のアシル基;ホ
ルミルオキシ基、アセチルオキシ基、プロピオニルオキ
シ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、ベン
ゾイルオキシ基等のアシルオキシ基;ベンジルオキシ
基、フェネチルオキシ基、フェニルプロピルオキシ基等
のアラルキルオキシ基;メルカプト基;メチルチオ基、
エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブ
チルチオ基、tert−ブチルチオ基等のアルキルチオ
基;アミノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロ
ピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基
等のアルキルアミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチルア
ミノ基、ジプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ
基、ジブチルアミノ基等のジアルキルアミノ基;カルバ
モイル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニ
ル基、ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカル
ボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキ
シカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;メチルチ
オカルボニル基等のアルキルチオカルボニル基;アミド
基;トリフルオロメチル基;ホスホリル基;スルホニル
基;スルホニルオキシ基;スルファモイル基;メチルホ
スホンアミド基、エチルホスホンアミド基、プロピルホ
スホンアミド基、イソプロピルホスホンアミド基等のア
ルキルホスホンアミド基;メチレンジオキシ基;メトキ
シホスホリル基、エトキシホスホリル基、プロポキシホ
スホリル基、イソプロポキシホスホリル基等のアルコキ
シホスホリル基;メチルスルホニル基、エチルスルホニ
ル基、プロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、t
ert−ブチルスルホニル基等のアルキルスルホニル
基;メチルスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミ
ノ基、プロピルスルホニルアミノ基、ブチルスルホニル
アミノ基、tert−ブチルスルホニルアミノ基等のア
ルキルスルホニルアミノ基等である。
【0050】R7 における「置換されてもよい」置換基
として好ましいものは、低級アルキル基、アシル基、カ
ルバモイル基、アルコキシカルボニル基であり、R7 '
における「置換されてもよい」置換基として好ましいも
のは、低級アルキル基、アシル基、カルバモイル基、ア
ルコキシカルボニル基であり、R9 における「置換され
てもよい」置換基として好ましいものは、アルコキシカ
ルボニル基であり、R 10における「置換されてもよい」
置換基として好ましいものは、低級アルキル基、アシル
基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アルキ
ルチオカルボニル基である。
【0051】「医薬上許容し得る塩」とは、上記一般式
(I)で示される新規プロピオン酸誘導体と無毒性の塩
を形成するものであればいかなるものであってもよい。
例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;
マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属
塩;アンモニウム塩;トリメチルアミン塩、トリエチル
アミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシル
アミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等
の有機塩基塩;リジン塩、アルギニン塩等のアミノ酸塩
等を挙げることができる。
【0052】一般式(I’)
【0053】
【化23】
【0054】[式中、Rは
【0055】
【化24】
【0056】または
【0057】
【化25】
【0058】(式中、R’は置換されてもよい芳香族炭
化水素基、置換されてもよい環式脂肪族炭化水素基、置
換されてもよい複素環基又は置換されてもよい縮合複素
環基であり、R5 は低級アルキル基である)で表される
基であり、R4 は水素原子又は低級アルキル基であり、
6 は水素原子又はR9 と一緒になって二重結合を形成
し、R7 ’は水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、
アシル基、置換されてもよいアルコキシカルボニル基、
置換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいカ
ルバモイル基、置換されてもよいアリールオキシカルボ
ニル基、置換されてもよいアラルキルオキシカルボニル
基又は一般式−Y−R8 (式中、YはNH基又は酸素原
子であり、R8 は置換されてもよいアシル基、置換され
てもよいアルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基又はアラルキルオキシカルボニル基である)で
表される基であり、R9 は水素原子、置換されてもよい
低級アルキル基又は置換されてもよい低級アルコキシカ
ルボニル基であり、R10はヒドロキシ基、置換されても
よいアミノ基、置換されてもよい低級アルコキシ基、置
換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいアリ
ールオキシ基又は置換されてもよいアラルキルオキシ基
である]で表される誘導体(以下、誘導体(I’)とい
う)は、優れた血糖低下作用、血中脂質低下作用を有
し、糖尿病及び高脂血症の予防及び治療薬として有用で
あるばかりでなく、動脈硬化予防薬としての用途も期待
される。誘導体(I’)又はその医薬上許容し得る塩類
を、医薬製剤として用いる場合は、通常、それ自体公知
の薬理学的に許容され得る担体、賦形剤、希釈剤、増量
剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、乳化剤、芳香
剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味剤、溶解補助剤、そ
の他の添加剤、具体的には水、植物油、エタノール又は
ベンジルアルコールのようなアルコール、ポリエチレン
グリコール、グリセロールトリアセテート、ゼラチン、
ラクトース、でんぷん等のような炭水化物、ステアリン
酸マグネシウム、タルク、ラノリン、ワセリン等と混合
して錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、坐剤、注射剤、点眼
剤、液剤、カプセル剤、トローチ剤、エアゾール剤、エ
リキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等の形態により
経口又は非経口的に投与することができる。投与量は、
疾患の種類及び程度、投与する化合物並びに投与経路、
患者の年齢、性別、体重等により変わり得るが、経口投
与の場合、通常、成人1日当たり誘導体(I’)を0.
01〜1000mg、特に0.05〜100mgを投与
するのが好ましい。
【0059】前記一般式(I)
【0060】
【化26】
【0061】(式中、R、R4 、R6 、R7 、R9 及び
10は前記と同義。但し、R7 がアルコキシカルボニル
基で、且つR9 が水素原子である場合、R10は低級アル
コキシ基ではない)で表される誘導体(以下、誘導体
(I)という)は、その水和物、その溶媒和物(例え
ば、エタノール、その他医薬品として許容し得る有機溶
媒等)、そのプロドラッグ(例えば、ピバロイルメチル
エステル、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチルエ
ステル等)又はその活性代謝物等が存在するが、それら
のいずれも本発明の範囲に属するものである。また、誘
導体(I)は1個又は2個以上の不斉炭素を有してお
り、1個の場合は、純粋な光学活性体、その任意の割合
の混合物、或いはラセミ体が存在し、また2個以上の場
合には、光学的に純粋なジアステレオマー、そのラセミ
体、或いはそれらの組み合わせ、及び比率が任意の混合
物が存在するが、そのいずれも本発明の範囲に属するも
のである。場合によっては水和物であってもよい。ま
た、誘導体(I)はその構造からして明らかなように、
当然ケト−エノール型互変異性体として存在しえるが、
そのいずれも本発明の範囲に属するものである。
【0062】誘導体(I)は、例えば下記の方法によっ
て合成することができるが、本発明化合物の製造方法は
これらに限定されるものでないことはもちろんである。
【0063】製法A R7 がカルボキシ基、置換されてもよいアルコキシカル
ボニル基又は置換されてもよいカルバモイル基である化
合物を所望の場合、以下の工程により製造できる。
【0064】
【化27】
【0065】
【化28】
【0066】
【化29】
【0067】
【化30】
【0068】(式中、R11は低級アルキル基、ベンジル
基又はフェニル基を、R11’は低級アルキル基、ベンジ
ル基、フェニル基、低級アルコキシ基、ベンジルオキシ
基、フェノキシ基又は置換されてもよいアミノ基を、R
12は置換されてもよいアミノ基、低級アルキル基、ベン
ジル基又はフェニル基を、R91は水素原子を、R92は低
級アルキル基を意味し、R、R4 、R6 及びR9 は前述
のとおりである。)
【0069】(工程a)化合物(c)は、特開昭63−
139182号公報あるいはWO95/18125号公
報記載の方法に準じて合成された化合物(a)と化合物
(b)とを、系中で酢酸とピペリジンより形成されたピ
ペリジニウムアセテート、エチレンジアンモニウムジア
セテート又は酢酸アンモニウム等の触媒を用い、トルエ
ン、ベンゼン等の有機溶媒中で水を系外に除去しなが
ら、加熱還流することにより合成することができる。反
応温度、反応時間等の反応条件は用いられる原料、溶媒
の種類によって異なるが、通常室温下〜加温下、好まし
くは加温下で数十分〜数時間反応させる。
【0070】(工程b)化合物(1)は、化合物(c)
を、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロ
メタン、酢酸等の有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、パ
ラジウム炭素、パラジウム黒等の触媒を用い、水素雰囲
気下にて常温〜加熱下で数時間反応することにより合成
することができる。
【0071】(工程1)化合物(3)は、化合物(1)
をメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノール、ブタノール、エチレングリコール等のアルコー
ル類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジグラ
イム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン
等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジ
クロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、
テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、n−ヘキサン、
シクロヘキサン等の炭化水素類、N,N−ジメチルホル
ムアミド等の非プロトン性極性溶媒、アセトニトリル、
ジメチルスルホキシド、二硫化炭素、ピリジン、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド等の有機溶媒、水等の無機溶媒
又はこれらの混合物等の溶媒に溶解し、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の塩基を1当量加
えることにより合成することができる。反応温度、反応
時間等の反応条件は用いられる原料、溶媒の種類によっ
て異なるが、通常氷冷下〜加温下、好ましくは氷冷下〜
室温下で数分〜数十時間反応させる。
【0072】(工程2)化合物(2)は、化合物(1)
をメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノール、ブタノール、エチレングリコール等のアルコー
ル類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジグラ
イム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン
等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジ
クロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、
テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、n−ヘキサン、
シクロヘキサン等の炭化水素類、N,N−ジメチルホル
ムアミド等の非プロトン性極性溶媒、アセトニトリル、
ジメチルスルホキシド、二硫化炭素、ピリジン、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド等の有機溶媒又は水、塩酸等の
無機溶媒等に溶解し、リチウム ジイソプロピルアミ
ン、水素化ナトリウム、ナトリウムアルコキシド、炭酸
カリウム等の脱プロトン剤を加えた後に、ヨウ化メチ
ル、ヨウ化エチル等のハロゲン化アルキル又はブロモ酢
酸エチル等のハロゲン化酢酸エステル等とを反応させる
ことにより合成することができる。反応温度、反応時間
等の反応条件は用いられる原料、溶媒の種類によって異
なるが、通常−80℃〜加温下、好ましくは−80℃〜
室温下で数分〜数十時間反応させる。
【0073】(工程3)化合物(3)は、化合物(2)
を製法Aの(工程1)と同様の方法に付すことにより合
成することができる。
【0074】(工程4)化合物(4)は、化合物(3)
をジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジグライ
ム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等
のエーテル類、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン、
キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロ
ロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、テト
ラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチ
ル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、n−ヘキサン、シクロヘキサン
等の炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非
プロトン性極性溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホ
キシド、二硫化炭素、ピリジン、ヘキサメチルリン酸ト
リアミド等の有機溶媒に溶解するか、或いは無溶媒に
て、塩化チオニル、塩化オキサリル、三塩化リン、五塩
化リン等のハロゲン化剤を加えた後、必要に応じて、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジグライム、
1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシメタン等のエ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメ
タン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、テトラク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチル、酢
酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭
化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロト
ン性極性溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシ
ド、二硫化炭素、ピリジン、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド等の有機溶媒を加え、アンモニア水、メチルカーバ
メイト、尿素、アルキルアミン(例えば、メチルアミン
水溶液、ジメチルアミン等)、アセトアミド、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類又
はその他の求核剤とを反応させることにより合成するこ
とができる。反応温度、反応時間等の反応条件は用いら
れる原料、溶媒の種類によって異なるが、通常−78℃
〜加温下、好ましくは室温下〜加温下で数分〜数十時間
反応させる。
【0075】また別法として、化合物(3)をジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジグライム、1,4−
ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル
類、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、テトラクロロエ
タン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル等のエステル類、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の
炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロ
トン性極性溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシ
ド、二硫化炭素、ピリジン、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド等の有機溶媒に溶解した後、炭酸水素ナトリウム等
の塩基を加え、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル等のハロゲ
ン化アルキル、ヨウ化ベンジル等のハロゲン化ベンジ
ル、ヨウ化フェニル等のハロゲン化フェニルを加えるこ
とにより合成することができる。反応温度、反応時間等
の反応条件は用いられる原料、溶媒の種類によって異な
るが、通常−78℃〜加温下、好ましくは室温下〜加温
下で数分〜数十時間反応させる。
【0076】さらに別法として、化合物(3)をジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジグライム、1,4
−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル
類、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、テトラクロロエ
タン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル等のエステル類、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の
炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロ
トン性極性溶媒、塩化メチレン、アセトニトリル、ジメ
チルスルホキシド、二硫化炭素、ピリジン、ヘキサメチ
ルリン酸トリアミド中で、N,N’−ジシクロヘキシル
カルボジイミドや水溶性カルボジイミド塩酸塩等を縮合
剤として用い、必要に応じてモレキュラーシーブス4A
粉末等の脱水剤を加え、4−ジメチルアミノピリジン等
の塩基及びフェノール、メタノール、エタノール等のア
ルコール等の求核試剤とを反応させることにより合成す
ることができる。さらに本反応は、カルボン酸の反応性
誘導体、すなわち対応する活性エステル(例えば、N−
ヒドロキシスクシンイミドエステル、N−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾールエステル等)、酸アジドあるいは混合
酸無水物等を用いることにより、同様の反応を行うこと
ができる。反応温度、反応時間等の反応条件は用いられ
る原料、溶媒の種類によって異なるが、通常−78℃〜
加温下、好ましくは室温下〜加温下で数分〜数十時間反
応させる。
【0077】(工程5)化合物(4)は、化合物(1)
又は(2)をメタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール等
のアルコール類、アンモニア含有アルコール類、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジグライム、1,4
−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル
類、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、テトラクロロエ
タン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素
類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極
性溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、二硫
化炭素、ピリジン、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の
有機溶媒又は水に溶解する、或いは無溶媒にて、アンモ
ニア水又はアルキルアミン(例えば、メチルアミン水溶
液、ジメチルアミン等)等のアミン又はその他の求核剤
と反応させることにより合成することができる。反応温
度、反応時間等の反応条件は用いられる原料、溶媒の種
類によって異なるが、通常0℃〜加温下、好ましくは室
温下〜加温下で数分〜数十時間反応させる。
【0078】(工程6)化合物(5)は、化合物(4)
を製法Aの(工程1)と同様の方法に付すことにより合
成することができる。また別法として、化合物(4)を
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、ブタノール、エチレングリコール等のアルコール
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジグライ
ム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等
のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2
−ジクロロエタン、四塩化炭素、テトラクロロエタン等
のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル等の
エステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、
N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶
媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン、二硫化炭素、ピリジン、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド、ギ酸、酢酸等の有機酸等の有機溶媒、水等の無機
溶媒又はこれらの混合物等の溶媒に溶解し、パラジウム
炭素、酸化白金、ラネーニッケル等の触媒を用い、水素
雰囲気下で反応することによっても合成することができ
る。反応温度、反応時間等の反応条件は用いられる原
料、溶媒の種類によって異なるが、通常氷冷下〜加温
下、好ましくは室温下〜加温下で数分〜数時間反応させ
る。
【0079】(工程7)化合物(6)は、化合物(5)
を製法Aの(工程4)と同様の方法に付すことにより合
成することができる。
【0080】(工程8)化合物(6)は、化合物(1)
を製法Aの(工程5)と同様の方法に付すことによって
も合成することができる。
【0081】製法B R7 が水素原子である化合物を所望の場合、以下の工程
により製造できる。
【0082】
【化31】
【0083】(式中、R20は同一又は異なっていてもよ
く、それぞれ水素原子、低級アルキル又はベンジル基を
意味し、R、R4 、R6 、R9 、R11及びR12は前述の
とおりである。)
【0084】(工程9)化合物(8)は、WO95/1
8125号公報に記載の方法に準じて合成された化合物
(7)をN,N−ジメチルスルホキシド等の非プロトン
性極性溶媒、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の有機溶
媒又は水等の無機溶媒に溶解するか、或いは無溶媒に
て、塩化リチウム、塩化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム
等のハロゲン化アルキル金属、シアン化ナトリウム、シ
アン化カリウム等のシアン化アルカリ金属又は酢酸ナト
リウム、酢酸カリウム、酢酸テトラメチルアンモニウム
(Me4 NOAc)等の酢酸の無機塩を加え、加熱還流
することにより合成することができる。反応温度、反応
時間等の反応条件は用いられる原料、溶媒の種類によっ
て異なるが、通常室温下〜加温下、好ましくは室温下〜
250℃で数分〜数時間反応させる。
【0085】(工程10)化合物(9)は、化合物
(8)をメタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール、ブタノール、エチレングリコール等のア
ルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジグライム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシ
エタン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、ニトロベ
ンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホル
ム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化
炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、n−ヘキ
サン、シクロヘキサン等の炭化水素類、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、アセトニト
リル、ジメチルスルホキシド、二硫化炭素、ピリジン、
ヘキサメチルリン酸トリアミド、p−トルエンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフル
オロメタンスルホン酸、ギ酸、酢酸等の有機溶媒、水、
塩酸、硫酸、臭化水素酸等の無機溶媒又はこれらの混合
物等の溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等の塩基で処理することにより合成す
ることができる。反応温度、反応時間等の反応条件は用
いられる原料、溶媒の種類によって異なるが、通常0℃
〜加温下、好ましくは室温下〜加温下で数分〜数十時間
反応させる。
【0086】(工程11)化合物(9)は、化合物
(7)をテトラヒドロフラン、ジグライム、1,4−ジ
オキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、
ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン、キシレン等の芳
香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,
2−ジクロロエタン、四塩化炭素、テトラクロロエタン
等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル等
のエステル類、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化
水素類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン
性極性溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、
二硫化炭素、ピリジン、ヘキサメチルリン酸トリアミ
ド、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メ
タンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ギ
酸、酢酸等の有機溶媒又は水、塩酸、硫酸、臭化水素酸
等の無機溶媒に溶解するか、或いは無溶媒にて合成する
ことができる。反応温度、反応時間等の反応条件は用い
られる原料、溶媒の種類によって異なるが、通常室温下
〜加温下、無溶媒の場合は加温下で、数分〜数時間反応
させる。
【0087】(工程12)化合物(10)は、化合物
(9)を製法Aの(工程4)と同様の方法に付すことに
より合成することができる。化合物(10)はまた、化
合物(9)をメタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール等
のアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジグライム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、ニト
ロベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩
化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素
類、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、ピ
リジン等の有機溶媒又は水等の無機溶媒に溶解する、或
いは無溶媒にて、四塩化スズ、四塩化チタン等のルイス
酸、ギ酸、酢酸等のカルボン酸又は塩酸等の酸の存在下
に、メチル イソシアネート等のシアン酸アルキル又は
メチル チオイソシアネート等のチオシアン酸アルキル
を反応させることによっても合成することができる。反
応温度、反応時間等の反応条件は用いられる原料、溶媒
の種類によって異なるが、通常氷冷下〜加温下、好まし
くは室温下〜加温下で数分〜数十時間反応させる。
【0088】(工程13)化合物(10)は、化合物
(8)を製法Aの(工程5)と同様の方法に付すことに
よっても合成することができる。
【0089】製法C R7 が−Y−R8 (式中、Y及びR8 は前述のとおりで
ある)で表される化合物を所望の場合、以下の工程によ
り製造できる。
【0090】
【化32】
【0091】
【化33】
【0092】(式中、Zはp−トルエンスルホニルオキ
シ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、メタンスルホニル
オキシ基、ハロゲン原子等の脱離基を、R13は水素原
子、ヒドロキシ基、アミノ基又は一般式−Y−R8 (式
中、Y及びR8 は前述のとおりである)を、R13’は水
素原子、ヒドロキシ基又はアミノ基を、R14は置換され
てもよい低級アルコキシ基を、R15は置換されてもよい
アミノ基を意味し、R、R 4 、R6 、R9 及びR10は前
述のとおりである。)
【0093】(工程14)化合物(13)は、化合物
(12)〔式中、R13は水素原子、ヒドロキシ基又はア
ミノ基であり、他の記号は前記と同義〕をメタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、エチレングリコール等のアルコール類、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジグライム、1,4−
ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル
類、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、テトラクロロエ
タン等のハロゲン化炭化水素類、n−ヘキサン、シクロ
ヘキサン等の炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド等の非プロトン性極性溶媒、アセトニトリル、ジメチ
ルスルホキシド、スルホラン、二硫化炭素、ピリジン、
ヘキサメチルリン酸トリアミド等の有機溶媒等に溶解
し、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の水素化アル
カリ若しくはアルカリ土類金属、又はナトリウムメトキ
シド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属
のアルコラート、リチウムジイソプロピルアミド等のリ
チウムアルキルアミド等の塩基の存在下、WO95/1
8125号公報記載の方法に準じて合成された化合物
(11)とを反応させることにより合成することができ
る。反応温度、反応時間等の反応条件は用いられる原
料、溶媒の種類によって異なるが、通常−80℃〜加温
下で数分〜数時間反応させる。
【0094】(工程15)化合物(14)は、化合物
(13)をジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
グライム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエ
タン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、ニトロベン
ゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、
ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭
素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢
酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、n−ヘキサン、シクロヘ
キサン等の炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド
等の非プロトン性極性溶媒、塩化メチレン、アセトニト
リル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、二硫化炭
素、ピリジン、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の有機
溶媒又は水等の無機溶媒等に溶解し、通常、ピリジン、
トリエチルアミン等の有機塩基若しくは水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム等の無機塩基の存在下、アセチルク
ロライド等の酸ハライド等、クロル炭酸メチル等のハロ
ゲン化炭酸エステル、無水酢酸等の酸無水物とを反応さ
せることにより合成することができる。反応温度、反応
時間等の反応条件は用いられる原料、溶媒の種類によっ
て異なるが、通常−80℃〜加温下、好ましくは−80
℃〜室温下で数分〜数十時間反応させる。
【0095】(工程16)化合物(14)は、化合物
(12)〔式中、R13は一般式−Y−R8 (式中、Y及
びR8 は前述のとおりである)であり、他の記号は前記
と同義〕を用いる以外は、製法(C)の工程14と同様
の方法に付すことにより合成することができる。
【0096】(工程17)化合物(15)は、化合物
(14)を製法Aの(工程5)と同様の方法に付すこと
により合成することができる。
【0097】(工程18)化合物(16)は、化合物
(13)を製法Aの(工程5)と同様の方法に付すこと
により合成することができる。
【0098】(工程19)化合物(15)は、化合物
(16)を製法Bの(工程15)と同様の方法に付すこ
とにより合成することができる。
【0099】製法D R7 がカルボキシ基、R10がヒドロキシ基である化合物
を所望の場合、以下の工程により製造できる。
【0100】
【化34】
【0101】(式中、R、R4 、R6 、R9 及びR11
前述のとおりである。)
【0102】(工程20)化合物(18)は、WO95
/18125号公報記載の方法に準じて合成された化合
物(17)をメタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール等
のアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジグライム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、ニト
ロベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩
化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、n−
ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、N,N−ジ
メチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、アセト
ニトリル、ジメチルスルホキシド、二硫化炭素、ピリジ
ン、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の有機溶媒、水等
の無機溶媒又はこれらの混合物等の溶媒に溶解し、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸
化バリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の塩基で
処理することにより合成することができる。反応温度、
反応時間等の反応条件は用いられる原料、溶媒の種類に
よって異なるが、通常0℃〜加温下、好ましくは室温下
〜加温下で数分〜数十時間反応させる。また、化合物
(18)〔式中、R11はベンジル基であり、他の記号は
前記と同義〕は、WO95/18125号公報記載の方
法に準じて合成された化合物(17)をメタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、エチレングリコール等のアルコール類、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジグライム、1,4−ジ
オキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、四塩化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン等の炭化水素類、N,N−ジメチル
ホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、アセトニトリ
ル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、二硫化炭素、
ピリジン、ヘキサメチルリン酸トリアミド、ギ酸、酢酸
等の有機酸等の有機溶媒、水等の無機溶媒又はこれらの
混合物等の溶媒に溶解し、パラジウム炭素、酸化白金、
ラネーニッケル等の触媒を用い、水素雰囲気下、室温下
で反応することによっても合成することができる。反応
温度、反応時間等の反応条件は用いられる原料、溶媒の
種類によって異なるが、通常氷冷下〜加温下、好ましく
は室温下〜加温下で数分〜数時間反応させる。
【0103】製法E R7 がカルボキシ基、R10がアミノ基で表される化合物
を所望の場合、以下の工程により製造できる。
【0104】
【化35】
【0105】(式中、R、R4 及びR6 は前述のとおり
である。)
【0106】(工程21)化合物(20)は、WO95
/18125号公報記載の方法に準じて合成された化合
物(19)をメタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール等
のアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジグライム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメ
タン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、テトラク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチル、酢
酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭
化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロト
ン性極性溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン、二硫化炭素、ピリジン、ヘキサメチル
リン酸トリアミド、ギ酸、酢酸等の有機酸等の有機溶
媒、水等の無機溶媒又はこれらの混合物等の溶媒に溶解
し、パラジウム炭素、酸化白金、ラネーニッケル等の触
媒を用い、水素雰囲気下、室温下で反応することにより
合成することができる。反応温度、反応時間等の反応条
件は用いられる原料、溶媒の種類によって異なるが、通
常氷冷下〜加温下、好ましくは室温下〜加温下で数分〜
数時間反応させる。
【0107】製法F R7 がカルボキシ基で表される化合物を所望の場合、以
下の工程により製造できる。
【0108】
【化36】
【0109】(式中、R、R4 、R6 、R11、R91及び
92は前述のとおりである。)
【0110】(工程22)化合物(22)は、製法Aの
(工程1)に準じて合成された化合物(21)を製法A
の(工程2)と同様にして合成することができる。
【0111】製法G R7 が置換されてもよいアルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基又はアラルキルオキシカルボニ
ル基で表される化合物をを所望の場合、以下の工程によ
り製造できる。
【0112】
【化37】
【0113】(式中、R16は塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子等のハロゲン原子、カルボキシ基、アミノ基、低
級アルキル基、ニトロ基、低級アルコキシ基、アルコキ
シカルボニル基、アシル基、ベンジル基又はフェニル基
を意味し、R12’は低級アルキル基、ベンジル基又はフ
ェニル基を意味し、R、R4 、R6 及びR9 は前述のと
おりである。)
【0114】(工程23)化合物(24)は、化合物
(23)を製法Aの(工程4)と同様の方法に付すこと
により合成することができる。
【0115】(工程24)化合物(25)は、化合物
(24)と化合物(a)とを製法Aの(工程a)と同様
の方法に付すことにより合成することができる。
【0116】(工程25)化合物(26)は、化合物
(25)をメタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール等の
アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジグライム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメ
タン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、テトラク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチル、酢
酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭
化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロト
ン性極性溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン、二硫化炭素、ピリジン、ヘキサメチル
リン酸トリアミド、ギ酸、酢酸等の有機酸等の有機溶
媒、水等の無機溶媒又はこれらの混合物等の溶媒に溶解
し、パラジウム炭素、酸化白金、ラネーニッケル等の触
媒を用い、水素雰囲気下、室温下で反応することによっ
て合成することができる。反応温度、反応時間等の反応
条件は用いられる原料、溶媒の種類によって異なるが、
通常氷冷下〜加温下、好ましくは室温下〜加温下で数分
〜数時間反応させる。
【0117】製法H R7 が置換されてもよいアラルキルオキシカルボニル基
で表される化合物を所望の場合、以下の工程により製造
できる。
【0118】
【化38】
【0119】
【化39】
【0120】(式中、R17は低級アルキル基を意味し、
R、R4 、R6 、R9 及びR16は前述のとおりであ
る。)
【0121】(工程26)化合物(28)は、化合物
(27)と化合物(a)とを製法Aの(工程a)と同様
の方法に付すことにより合成することができる。
【0122】(工程27)化合物(29)は、化合物
(28)を製法Gの(工程25)と同様の方法に付すこ
とにより合成することができる。
【0123】(工程28)化合物(30)は、化合物
(29)を製法Aの(工程1)と同様の方法に付すこと
により合成することができる。
【0124】(工程29)化合物(31)は、化合物
(30)を製法Aの(工程4)と同様の方法に付すこと
により合成することができる。
【0125】(工程30)化合物(32)は、化合物
(31)をジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
グライム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエ
タン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、ニトロベン
ゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、
ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭
素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、n
−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、N,N−
ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、塩化
メチレン、アセトニトリル等の有機溶媒、水、塩酸、硫
酸、臭化水素酸等の無機溶媒又はこれらの混合物等の溶
媒に溶解し、ギ酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンス
ルホン酸等の酸を加える、又はp−トルエンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフル
オロメタンスルホン酸、ギ酸あるいは酢酸中で反応させ
ることにより合成することができる。反応温度、反応時
間等の反応条件は用いられる原料、溶媒の種類によって
異なるが、通常0℃〜加温下、数分〜数時間反応させ
る。
【0126】製法I R7 がカルボキシ基、R10が低級アルコキシ基で表され
る化合物を所望の場合、以下の工程により製造できる。
【0127】
【化40】
【0128】(式中、R18は置換されてもよい低級アル
コキシ基を意味し、R、R4 、R6 及びR9 は前述のと
おりである。)
【0129】(工程31)化合物(34)は、化合物
(33)と化合物(a)とを製法Aの(工程a)と同様
の方法に付すことにより合成することができる。
【0130】(工程32)化合物(35)は、化合物
(34)を製法Gの(工程25)と同様の方法に付すこ
とにより合成することができる。
【0131】(工程33)化合物(36)は、化合物
(35)をメタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール等の
アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジグライム、1,4−ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、ニト
ロベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩
化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素
類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、n−ヘキサン、
シクロヘキサン等の炭化水素類、N,N−ジメチルホル
ムアミド等の非プロトン性極性溶媒、塩化メチレン、ア
セトニトリル、ジメチルスルホキシド、二硫化炭素、ピ
リジン、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の有機溶媒、
水等の無機溶媒又はこれらの混合物等の溶媒中で、アル
コール類、アミン類又はそれらのシリル化された化合物
等の求核剤と反応させることにより合成することができ
る。反応温度、反応時間等の反応条件は用いられる原
料、溶媒の種類によって異なるが、通常0℃〜加温下、
数分〜数十時間反応させる。
【0132】以上の各工程は、必要に応じて、濾過、抽
出、洗浄、濃縮、乾燥、精製等の操作を行ってもよい。
【0133】以下本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。該実施例中%は断らない限り重量%である。なお、
本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0134】実施例1 2−メトキシカルボニル−3−[4−[2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェ
ニル]プロピオン酸
【0135】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した2−[4−[2−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロ
ン酸ジメチル(8.46g、20mmol)をメタノー
ル(80ml)及びテトラヒドロフラン(40ml)の
混合物に溶解し、0℃にて2N水酸化ナトリウム水溶液
(11ml、22mmol)を加えた。その後室温に
て、1.5時間攪拌した後、溶媒を留去し、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液(5ml)を加え、酢酸エチルで水
層を洗浄した。得られた水層に塩化ナトリウムを加え飽
和にした後、1N塩酸で酸性にした後、酢酸エチル(5
0ml)で3回抽出した。抽出した有機層を合わせ、食
塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固
することにより粗標題化合物(8.2g、収率100
%)を得た。得られた粗な化合物(750mg)を酢酸
エチル−ヘキサン(1:2)の混合溶媒から再結晶する
ことにより精製し、標題化合物(540mg)を白色固
体として得た。
【0136】
【化41】
【0137】mp:126.0 - 127.1 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.36 (3H, s), 2.96 (2H, t, J=6.5Hz), 3.19 (2H, d,
J=7.5Hz),3.65 (1H, t, J=7.5Hz), 3.71 (3H, s), 4.15
(2H, t, J=6.6Hz),6.79 (2H, d, J=8.4Hz), 7.11 (2H,
d, J=8.4Hz), 7.42 (3H, m),7.95 (2H, m)
【0138】実施例2 2−カルバモイル−3−[4−[2−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]
プロピオン酸メチル
【0139】実施例1で得られた2−メトキシカルボニ
ル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
(2.10g、5.10mmol)をベンゼン(20m
l)に溶解し、室温にて塩化チオニル(375μl、
6.12mmol)を滴下した。該混合物を1.5時間
加熱還流した後、溶媒を留去した。残渣をアセトン(2
ml)に溶解し、室温にて、28%アンモニア水(5m
l)に加え、30分間攪拌した後、溶媒を留去した。残
渣に酢酸エチル(50ml)を加え、有機層を食塩水で
洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固することに
より粗標題化合物(1.80g、収率86%)を得た。
得られた化合物(1.50g)を酢酸エチル−ヘキサン
(5:1)の混合溶媒から再結晶することにより、標題
化合物(700mg、収率40%)を白色粉末として得
た。
【0140】
【化42】
【0141】mp:154.8 - 155.4 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.36 (3H, s), 2.96 (2H, t, J=6.7Hz), 3.17 (2H, m),
3.47 (1H, dd, J=6.7 and 8.2Hz), 3.65 (3H, s), 4.21
(2H, t, J=6.7Hz),5.43 (1H, brs), 6.38 (1H, brs),
6.81 (2H, d, J=8.6Hz),7.07 (2H, d, J=8.6Hz), 7.42
(3H, m), 7.97 (2H, m)
【0142】実施例3 2−カルバモイル−3−[4−[2−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]
プロピオン酸
【0143】実施例2で得られた2−カルバモイル−3
−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸メチル
(1.80g、4.41mmol)をメタノール(20
ml)及びテトラヒドロフラン(20ml)に溶解し、
室温にて、2.5N水酸化ナトリウム水溶液(2.5m
l、6.16mmol)を加え、15時間攪拌した後、
溶媒を留去した。残渣に10%水酸化ナトリウム水溶液
(50ml)を加え、酢酸エチル(30ml)で3回洗
浄した。水層に塩化ナトリウムを加え飽和にした後、3
N塩酸で酸性にし、析出した白色固体を濾別、水洗し、
乾燥して標題化合物(1.70g、収率98%)を得
た。
【0144】
【化43】
【0145】mp:138.1 - 138.5 ℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm,300MH
z:2.35 (3H, s), 2.92 (4H, m), 3.40 (1H, t, J=5.6
Hz),4.17 (2H, t, J=5.0Hz), 6.82 (2H, d, J=6.5Hz),
6.96 (1H, brs),7.09 (2H, d, J=6.5Hz), 7.40 (1H, br
s), 7.49 (3H, m), 7.91 (2H, m),12.39 (1H, brs)
【0146】実施例4 2−カルバモイル−3−[4−[2−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]
プロピオン酸
【0147】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した4−[4−[2−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]
−3,5−イソオキサゾリジンジオン(11.5g、2
9.3mmol)をテトラヒドロフラン(220ml)
に溶解し、5%パラジウム炭素(1.15g)を加え、
室温にて、水素雰囲気下(常圧)で13.5時間激しく
攪拌した。反応混合物にメタノール(150ml)を加
え、セライト濾過により触媒を除去し、溶媒を留去し
た。残渣を2.5N水酸化ナトリウム水溶液(50m
l)に懸濁し、酢酸エチルで洗浄した。水層に、0℃に
て1N塩酸(150ml)を加え、析出した白色固体を
濾別、水洗し、乾燥して、標題化合物(5.10g、収
率44%)を得た。
【0148】
【化44】
【0149】mp:138.1 - 138.5 ℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm,300MH
z:2.35 (3H, s), 2.92 (4H, m), 3.40 (1H, t, J=5.6
Hz),4.17 (2H, t, J=5.0Hz), 6.82 (2H, d, J=6.5Hz),
6.96 (1H, brs),7.09 (2H, d, J=6.5Hz), 7.40 (1H, br
s), 7.49 (3H, m), 7.91 (2H, m),12.39 (1H, brs)
【0150】実施例5 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸
【0151】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した2−[4−[2−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロ
ン酸ジメチル(6.00g、14.2mmol)をメタ
ノール(60ml)及びテトラヒドロフラン(30m
l)に溶解し、室温にて2N水酸化ナトリウム水溶液
(17.7ml、35.5mmol)を加え、68時間
攪拌した後、溶媒を留去した。残渣に水(100ml)
を加え、1N塩酸で酸性にした後、析出した白色固体を
濾別、水洗し、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶するこ
とにより、標題化合物(3.00g、収率53%)を白
色粉末として得た。
【0152】
【化45】
【0153】mp:173.3 - 174.6 ℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm,300MH
z:2.34 (3H, s), 2.90 (4H, m), 3.49 (1H, d, J=8.0
Hz),4.16 (2H, t, J=6.8Hz), 6.83 (2H, d, J=8.4Hz),
7.11 (2H, d, J=8.4Hz), 7.47 (3H, m), 7.89 (2H, m),
【0154】実施例6 2−ジメチルカルバモイル−3−[4−[2−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フ
ェニル]プロピオン酸メチル
【0155】実施例1で得られた2−メトキシカルボニ
ル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
(5.00g、12.2mmol)を用いて、実施例2
と同様にして、標題化合物を黄色油状物として得た。該
油状物にヘキサン−ジエチルエーテルを加え固化させ、
標題化合物(4.77g、収率89%)を得た。
【0156】
【化46】
【0157】mp:114.5 - 115.4 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.37 (3H, s), 2.82 (3H, s), 2.90 (3H, s), 2.96 (2
H, t, J=6.6Hz),3.17 (2H, d, J=7.8Hz), 3.69 (3H,
s), 3.83 (2H, t, J=7.4Hz),4.21 (2H, t, J=6.8Hz),
6.80 (2H, d, J=8.4Hz), 7.09 (2H, d, J=8.4Hz),7.42
(3H, m), 7.97 (2H, m)
【0158】実施例7 2−ジメチルカルバモイル−3−[4−[2−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フ
ェニル]プロピオン酸
【0159】実施例6で得られたN,N−ジメチル−2
−メトキシカルボニル−3−[4−[2−(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニ
ル]プロピオンアミド(2.75g、6.31mmo
l)をメタノール(25ml)に溶解し、室温にて2.
5N水酸化ナトリウム水溶液(3.3ml、7.57m
mol)を加え、12時間攪拌した後、溶媒を留去し
た。残渣に水を加え、該水層を酢酸エチルで洗浄した。
水層に塩化ナトリウムを加え飽和にした後、1N塩酸で
酸性にし、酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層
を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固し、これ
にジエチルエーテルを加え固化、濾別し標題化合物
(2.50g、収率94%)を黄白色固体として得た。
【0160】
【化47】
【0161】mp:48.5 - 49.7 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.38 (3H, s), 2.46 (3H, s), 2.89 (3H, s), 2.97 (2
H, t, J=6.8Hz),3.10 (2H, dd, J=10.2 and 13.2Hz),
3.25 (2H, dd, J=4.8 and 13.2Hz),3.78 (2H, dd, J=5.
0 and 10.4Hz), 4.22 (2H, t, J=6.8Hz),6.83 (2H, d,
J=8.7Hz), 7.06 (2H, d, J=8.7Hz), 7.43 (3H, m),7.97
(2H, m)
【0162】実施例8 2−メトキシカルボニルカルバモイル−3−[4−[2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]フェニル]プロピオン酸メチル
【0163】実施例1で得られた2−メトキシカルボニ
ル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
(2.00g、4.89mmol)をベンゼン(15m
l)に溶解し、室温にて塩化チオニル(392μl、
5.38mmol)を加えた。該混合物を1.5時間加
熱還流した後、溶媒を留去した。残渣をトルエン(6m
l)に溶解し、室温にてメチルカーバメイト(440m
g、5.87mmol)を加え、80〜90℃にて30
分間攪拌した後、溶媒留去して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール=30:1)により精製し、さらに得ら
れた白色固体をメタノールから再結晶することにより、
標題化合物(1.40g、収率61%)を得た。
【0164】
【化48】
【0165】mp:119.5 - 120.2 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.36 (3H, s), 2.96 (2H, t, J=6.7Hz), 3.19 (2H, m),
3.69 (3H, s),3.74 (3H, s), 4.20 (2H, t, J=6.7Hz),
4.32 (2H, t, J=7.9Hz),6.80 (2H, d, J=8.6Hz), 7.13
(2H, d, J=8.6Hz), 7.41 (3H, m),7.92 (1H, brs), 7.
97 (2H, m)
【0166】実施例9 2−エトキシカルボニルメチル−2−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]ベンジル]マロン酸ジベンジル
【0167】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した2−[4−[2−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロ
ン酸ジベンジル(26.0g、45.2mmol)をテ
トラヒドロフラン(250ml)に溶解し、0℃にて水
素化ナトリウム60%油状物(2.2g、54.2mm
ol)を加え、室温にて30分間攪拌した。反応溶液
に、室温にて、ブロモ酢酸エチル(15.3ml、13
5.6mmol)のテトラヒドロフラン(50ml)溶
液を加えた。1時間攪拌した後、さらに水素化ナトリウ
ム60%油状物(1.1g、27.1mmol)及びブ
ロモ酢酸エチル(5.1ml、45.2mmol)を加
え、1時間攪拌後、さらに水素化ナトリウム60%油状
物(2.2g、54.2mmol)を加え1時間攪拌し
た。反応溶液に、水及び1N硫酸水素ナトリウム水溶液
を加え、酢酸エチル(200ml)で3回抽出した。抽
出した有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、濃縮し得られた残渣を、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル=5:1→3:1)により精製し、油状物として標題
化合物(30.2g、収率100%)を得た。
【0168】
【化49】
【0169】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.20 (3H, q, J=7.1Hz), 2.36 (3H, s),
2.85 (2H, s),2.95 (2H, t, J=6.7Hz), 3.33 (2H, s),
4.07 (2H, q, J=7.1Hz),4.18 (2H, t, J=6.7Hz), 5.10
(1H, d, J=13.1Hz),5.12 (1H, d, J=13.1Hz), 6.69 (2
H, d, J=8.7Hz),6.85 (2H, d, J=8.7Hz), 7.20 - 7.33
(10H, m), 7.41 (3H, m),7.98 (2H, m)
【0170】実施例10 2−エトキシカルボニルメチル−2−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]ベンジル]マロン酸
【0171】実施例9で得られた2−エトキシカルボニ
ルメチル−2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸
ジベンジル(29.5g、44.6mmol)をメタノ
ール(150ml)及びテトラヒドロフラン(150m
l)に溶解し、5%パラジウム炭素(2.0g)を加
え、室温にて、水素雰囲気下(3.3〜3.4気圧)に
て激しく6時間攪拌した。攪拌後、セライトを用いて触
媒を除去し、溶媒留去し標題化合物(21.0g、収率
98%)を橙黄色固体として得た。
【0172】
【化50】
【0173】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.17 (3H, q, J=7.1Hz), 2.41 (3H, s),
3.03 (2H, t, J=6.0Hz),3.14 (2H, s), 3.20 (2H, s),
4.07 (2H, q, J=7.1Hz),4.15 (2H, t, J=6.0Hz), 6.77
(2H, d, J=8.3Hz),7.07 (2H, d, J=8.3Hz), 7.45 (3H,
m), 7.94 (2H, m), 8.03 (1H, brs)
【0174】実施例11 2−エトキシカルボニルメチル−3−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]フェニル]プロピオン酸
【0175】実施例10で得られた2−エトキシカルボ
ニルメチル−2−[4−[2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン
酸(21.0g、43.7mmol)を、150℃にて
30分間加熱した。該反応混合物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノー
ル=40:1→20:1)により精製し、黄褐色油状物
として標題化合物(15.0g、収率79%)を得た。
【0176】
【化51】
【0177】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.21 (3H, t, J=7.1Hz), 2.37 (3H, s),2.
38 (1H, dd, J=4.8 and 16.8Hz), 2.55 - 2.78 (2H,
m),2.90 - 3.17 (4H, m), 4.09 (2H, q, J=7.1Hz), 4.2
0 (2H, t, J=6.6Hz),6.82 (2H, d, J=8.6Hz), 7.07 (2
H, d, J=8.6Hz), 7.44 (3H, m),7.97 (2H, m)
【0178】実施例12 3−カルバモイル−4−[4−[2−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]
酪酸エチル
【0179】実施例11で得られた2−エトキシカルボ
ニルメチル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピ
オン酸(4.5g、10.3mmol)に、塩化チオニ
ル(30ml、411.3mmol)を加え、40℃に
て1時間加熱攪拌した。その後、反応液を濃縮し得られ
た残渣に、テトラヒドロフラン(25ml)を加え、0
℃にて28%アンモニア水(15ml)を加え、10分
間攪拌した後、1N硫酸水素ナトリウムで酸性にし、析
出した固体(2.93g)を濾別し、その一部(1.3
0g)を酢酸エチルから再結晶することにより、標題化
合物(0.70g、収率35%)を得た。
【0180】
【化52】
【0181】mp:141.8 - 142.3 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
1.23 (3H, q, J=7.2Hz), 2.38 (3H, s),2.42 (1H, dd,
J=3.8 and 16.7Hz), 2.60 - 2.90 (4H, m),2.97 (2H,
t, J=6.5Hz), 4.10 (2H, q, J=7.2Hz), 5.20 (1H, br
s),5.44 (1H, brs), 6.83 (2H, d, J=9.0Hz), 7.09 (2
H, d, J=9.0Hz),7.43 (3H, m), 7.97 (2H, m)
【0182】実施例13 3−[4−[2−(2−(ベンゾチオフェン−2−イ
ル)−5−メチル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェ
ニル]プロピオン酸メチル
【0183】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した2−[4−[2−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロ
ン酸ジメチル(2.83g、5.91mmol)をジメ
チルスルホキシド(25ml)に溶解し、室温にて塩化
リチウム(500mg、11.82mmol)及び水
(212μl、11.82mmol)を加え、45分間
加熱還流した。該反応混合物を室温まで冷却し、水(5
0ml)を加え、酢酸エチル(50ml)で3回抽出し
た。抽出した有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)により精製し、標題化合物(1.98g、収率80
%)を得た。
【0184】
【化53】
【0185】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:2.39 (3H, s), 2.58 (2H, t, J=7.4Hz),
2.88 (2H, t, J=7.8Hz),2.97 (2H, m), 3.65 (2H, s),
4.21 (2H, q, J=6.6Hz),6.82 (2H, d, J=8.7Hz), 7.09
(2H, d, J=8.7Hz), 7.37 (2H, m),7.75 - 7.87 (3H, m)
【0186】実施例14 3−[4−[2−(2−(ベンゾチオフェン−2−イ
ル)−5−メチル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェ
ニル]プロピオン酸
【0187】実施例13で得られた3−[4−[2−
(2−(ベンゾチオフェン−2−イル)−5−メチル−
4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
メチル(1.90g、4.51mmol)をメタノール
(20ml)及びテトラヒドロフラン(30ml)に溶
解し、室温にて2.5N水酸化ナトリウム水溶液(2.
2ml、5.5mmol)を加え、13時間攪拌した。
その後、溶媒留去して得られた残渣に水を加え、さらに
1N塩酸を加えて酸性にし、析出した白色固体を濾別水
洗し、乾燥後、白色固体として標題化合物(1.80
g、収率98%)を得た。
【0188】
【化54】
【0189】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m,300MHz:2.37 (3H, s), 2.46 (2H, d, J=7.2
Hz), 2.73 (2H, d, J=7.7Hz),2.91 (2H, d, J=6.3Hz),
4.16 (2H, t, J=6.6Hz), 6.84 (2H, d, J=8.7Hz),7.11
(2H, d, J=8.7Hz), 7.43 (2H, m), 7.85 - 8.05 (3H,
m),12.07 (1H, brs)
【0190】実施例15 N−[3−[4−[2−(2−(ベンゾチオフェン−2
−イル)−5−メチル−4−オキサゾリル)エトキシ]
フェニル]プロピオニル]尿素
【0191】実施例14で得られた3−[4−[2−
(2−(ベンゾチオフェン−2−イル)−5−メチル−
4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
(850mg、2.09mmol)に、塩化チオニル
(2ml、27.4mmol)を加え、60℃にて40
分間加熱攪拌した。その後、反応液を濃縮し得られた残
渣に、N,N−ジメチルアニリン(10ml)を加え、
さらに尿素(250mg、4.17mmol)を加え、
150℃にて5時間加熱攪拌した。その後、さらに尿素
(250mg、4.17mmol)を加え、150℃に
て10時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、析
出した固体を濾別(458mg)し、その一部(260
mg)を水、酢酸エチル−テトラヒドロフラン(9:
1)、10%水酸化ナトリウム水溶液、1N塩酸、水及
びテトラヒドロフランで順次洗浄し、乾燥後、灰白色固
体として標題化合物(110mg、収率21%)を得
た。
【0192】
【化55】
【0193】mp:241.3 - 241.9 ℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm,300MH
z:2.37 (3H, s), 2.53 (2H, d, J=7.8Hz), 2.75 (2H,
d, J=7.5Hz),2.91 (2H, d, J=6.6Hz), 4.16 (2H, t, J
=6.3Hz), 6.85 (2H, d, J=8.7Hz),7.10 (2H, d, J=8.7H
z), 7.16 (1H, brs), 7.43 (2H, m), 7.72 (1H, brs),
7.89 - 8.05 (3H, m), 10.11 (1H, brs)
【0194】実施例16 3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸メチル
【0195】水素化ナトリウム60%油状物(2.11
g、88.1mmol)を、窒素雰囲気下、n−ヘキサ
ン(10ml)で2回洗浄した後、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(50ml)に懸濁し氷冷した。該溶液に3
−(p−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸メチル(1
5.9g、88.1mmol)を15分かけて加えた。
10分後水素の発泡が終わってから、2−(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)p−トルエンスル
ホン酸エチル(20.0g、56.0mmol)のN,
N−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液を加えた。
室温にて、5時間攪拌後、酢酸エチル(500ml)及
び1N水酸化ナトリウム水溶液(200ml)を加え分
液した。得られた有機層を1N塩酸(100ml)、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)及び飽和食
塩水(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル
=85:15)により精製し、標題化合物(14.0
g、収率68%)を白色固体として得た。
【0196】
【化56】
【0197】mp:50.2 - 51.7 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.37 (3H, s), 2.58 (2H, t, J=7.5Hz), 2.88 (2H, t,
J=7.5Hz),2.96 (2H, t, J=6.7Hz), 3.65 (3H, s), 4.22
(2H, t, J=6.7Hz),6.82 (2H, d, J=8.6Hz), 7.08 (2H,
d, J=8.6Hz), 7.41 (3H, m),7.96 (2H, m) 元素分析 理論値(%)C;72.31, H;6.34, N;3.83 測定値(%)C;72.13, H;6.32, N;3.66
【0198】実施例17 3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
【0199】実施例16で得られた3−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]プロピオン酸メチル(13.0g、3
5.6mmol)をメタノール(400ml)に溶解
し、攪拌下室温にて、1N水酸化ナトリウム水溶液(5
0ml)を加え、15時間攪拌後溶媒を減圧留去した。
得られた残渣に酢酸エチル(50ml)及び水(200
ml)を加え分液し、水層に1N塩酸を加え、酸性とし
た。析出した固体を濾取し、水(50ml)で洗浄し、
減圧乾燥し、標題化合物(12.0g、収率96%)を
白色固体として得た。
【0200】
【化57】
【0201】mp:141.8 - 144.0 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.37 (3H, s), 2.62 (2H, t, J=7.5Hz), 2.89 (2H, t,
J=7.5Hz),2.97 (2H, t, J=6.7Hz), 4.21 (2H, t, J=6.7
Hz), 6.82 (2H, d, J=8.6Hz),7.09 (2H, d, J=8.6Hz),
7.41 (3H, m), 7.96 (2H, m) 元素分析 理論値(%)C;71.05, H;6.08, N;3.95 測定値(%)C;71.22, H;5.83, N;3.63
【0202】実施例18 3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオンアミド
【0203】実施例16で得られた3−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]プロピオン酸メチル(600mg、
1.64mmol)をアンモニア/メタノール(50m
l)に加え、室温にて24時間攪拌した。減圧下にて溶
媒留去し、得られた残渣に酢酸エチル(50ml)及び
1N水酸化ナトリウム水溶液(50ml)を加え分液し
た。有機層を水(50ml)及び飽和食塩水(50m
l)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
て、標題化合物(464mg、収率80%)を白色固体
として得た。
【0204】
【化58】
【0205】mp:139.2 - 140.0 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.37 (3H, s), 2.48 (2H, t, J=7.5Hz), 2.90 (2H, t,
J=7.5Hz),2.97 (2H, t, J=6.7Hz), 4.22 (2H, t, J=6.7
Hz), 5.20 (2H, brs),6.82 (2H, d, J=8.5Hz), 7.10 (2
H, d, J=8.5Hz), 7.41 (3H, m),7.96 (2H, m) 元素分析 理論値(%)C;71.98, H;6.33, N;7.99 測定値(%)C;72.02, H;6.20, N;7.67
【0206】実施例19 N−[3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオニ
ル]カルバミド酸メチル
【0207】実施例17で得られた3−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]プロピオン酸(1.00g、2.85
mmol)に塩化チオニル(1.7ml)を加え、10
0℃にて1時間加熱攪拌した。過剰の塩化チオニルを減
圧留去し、得られた残渣をベンゼン(2.3ml)に溶
解した。これにメチル カーバメイト(214mg、
2.85mmol)を加え、80℃にて5時間加熱攪拌
した。反応液に水(10ml)及び酢酸エチル(50m
l)を加えて分液した。有機層を飽和食塩水(20m
l)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ジクロロメタン:メタノール=100:
1)により精製し、標題化合物(433mg、収率37
%)を白色固体として得た。
【0208】
【化59】
【0209】mp:127.7 - 132.3 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.36 (3H, s), 2.87 - 3.05 (6H, m), 3.74 (3H, s),4.
21 (2H, t, J=6.7Hz), 6.82 (2H, d, J=8.6Hz), 7.11
(2H, d, J=8.6Hz),7.40 (3H, m), 7.65 (1H, brs), 7.9
7 (2H, m) 元素分析 理論値(%)C;67.63, H;5.92, N;6.86 測定値(%)C;64.96, H;5.51, N;6.14
【0210】実施例20 N−[3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオニ
ル]尿素
【0211】実施例17で得られた3−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]プロピオン酸(1.00g、2.85
mmol)に塩化チオニル(1.7ml)を加え、10
0℃にて1時間加熱攪拌した。過剰の塩化チオニルを減
圧留去し、得られた残渣に尿素(257mg、4.28
mmol)を加え、120℃にて1時間加熱攪拌した。
該反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒;ジクロロメタン:メタノール=10:1)により
精製し、標題化合物(560mg、収率50%)を白色
固体として得た。
【0212】
【化60】
【0213】mp:177.1 - 178.0 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.37 (3H, s), 2.58 (2H, t, J=7.9Hz), 2.90 (2H, t,
J=7.9Hz),2.96 (2H, t, J=6.7Hz), 4.21 (2H, t, J=6.7
Hz), 5.27 (1H, brs),6.82 (2H, d, J=8.6Hz), 7.08 (2
H, d, J=8.6Hz), 7.40 (3H, m),7.96 (2H, m), 8.16 (1
H, brs), 8.56 (1H, brs) 元素分析 理論値(%)C;67.16, H;5.89, N;10.68 測定値(%)C;64.79, H;5.18, N; 8.95
【0214】実施例21 N−アセチル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロ
ピオンアミド
【0215】実施例17で得られた3−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]プロピオン酸(1.50g、4.27
mmol)に塩化チオニル(2.0ml)を加え、10
0℃にて1時間加熱攪拌した。過剰の塩化チオニルを減
圧留去し、得られた残渣にアセタミド(504mg、
8.54mmol)を加え、120℃にて1時間加熱攪
拌した。反応液にメタノール(5ml)を加え10分間
攪拌し、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エ
チル=1:1)により精製し、標題化合物(541m
g、収率32%)を白色固体として得た。
【0216】
【化61】
【0217】mp:127.7 - 128.7 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.33 (3H, s), 2.38 (3H, s), 2.78 (2H, t, J=6.2Hz),
2.91 (2H, t, J=6.2Hz), 2.98 (2H, t, J=6.6Hz), 4.22
(2H, t, J=6.6Hz),6.83 (2H, d, J=8.6Hz), 7.10 (2H,
d, J=8.6Hz), 7.40 (3H, m),7.98 (2H, m)
【0218】実施例22 S−メチル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピ
オニル]チオカーバメイト
【0219】実施例17で得られた3−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]プロピオン酸(5.00g、14.2
mmol)にメチル チオイソシアネート(1.56
g、21.4mmol)及びトリフルオロ酢酸(5.5
ml、71.2mmol)を加え、60℃にて3日間加
熱攪拌した。反応液に酢酸エチル(150ml)及び水
(50ml)を加え分液した。有機層を1N水酸化ナト
リウム水溶液(100ml)及び飽和食塩水(50m
l)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ジクロロメタン:メタノール=99:
1)により精製し、さらに酢酸エチル(20ml)で洗
浄することによって、標題化合物(1.23g、収率2
0%)を白色固体として得た。
【0220】
【化62】
【0221】mp:127.8 - 128.3 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.33 (3H, s), 2.37 (3H, s), 2.76 (2H, t, J=7.5Hz),
2.95 (4H, m),4.22 (2H, t, J=6.7Hz), 6.82 (2H, d,
J=8.6Hz), 7.09 (2H, d, J=8.6Hz),7.40 (3H, m), 7.96
(2H, m), 8.09 (1H, brs) 元素分析 理論値(%)C;65.07, H;5.70, N;6.60 測定値(%)C;65.06, H;5.54, N;6.63
【0222】実施例23 2−カルバモイル−3−[4−[2−[2−(ベンゾチ
オフェン−2−イル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
【0223】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した5−[4−[2−[2−(ベンゾチオフ
ェン−2−イル)−5−メチル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]ベンジル]−イソオキサゾリジン−3,5−ジ
オン(1.80g、4.01mmol)をテトラヒドロ
フラン(50ml)に溶解し、5%パラジウム−炭素
(0.18g)の存在下、室温にて水素添加(3.5a
tm)した。4時間後触媒を濾去し、減圧下にて濾液を
濃縮し得られた残渣をジエチルエーテル(20ml)で
洗浄することによって標題化合物(1.55g、収率8
6%)を白色固体として得た。
【0224】
【化63】
【0225】mp:148.2 - 149.0 ℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm,300MH
z:2.36 (3H, s), 2.85 - 2.95 (4H, m), 3.39 (1H,
t, J=7.5Hz),4.15 (2H, t, J=6.6Hz), 6.82 (2H, d, J=
8.4Hz), 6.96 (1H, brs),7.09 (2H, d, J=8.4Hz), 7.40
- 7.45 (3H, m), 7.90 - 8.10 (3H, m)
【0226】実施例24 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロンアミド
【0227】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成された2−[4−[2−(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マ
ロン酸ジメチル(3.00g、7.08mmol)をメ
タノール−テトラヒドロフラン(1:1、100ml)
に溶解し、28%アンモニア水(20ml)を加え、室
温にて5日間攪拌した。これに1N水酸化ナトリウム水
溶液(30ml)を加え、さらに1時間攪拌した後、減
圧下にて溶媒留去し得られた残渣をテトラヒドロフラン
−酢酸エチル(1:1、100ml)及び水(50m
l)で分液した。有機層を飽和食塩水(50ml)で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮することに
よって、標題化合物(2.50g、収率90%)を白色
固体として得た。
【0228】
【化64】
【0229】mp:222.5 - 223.4 ℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm,300MH
z:2.34 (3H, s), 2.80 - 2.92 (4H, m), 3.22 (1H,
t, J=7.5Hz),4.15 (2H, t, J=6.7Hz), 6.81 (2H, d, J=
8.4Hz), 6.96 (2H, brs),7.07 (2H, d, J=8.4Hz), 7.19
(2H, brs), 7.48 (3H, m), 7.90 (2H, m)
【0230】実施例25 N−アセチル−2−カルバモイル−3−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]プロピオンメチル
【0231】実施例1で得られた2−メトキシカルボニ
ル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
(2.63g、6.43mmol)に塩化チオニル
(1.0ml)を加え、60℃にて1時間加熱攪拌し
た。過剰の塩化チオニルを減圧留去し、得られた残渣に
アセタミド(504mg、8.54mmol)を加え、
120℃にて30分間加熱攪拌した。反応液に、テトラ
ヒドロフラン−酢酸エチル(1:1、100ml)及び
水(50ml)を加え、分液した。有機層を飽和食塩水
(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)により精製し、標題化合物(1.08g、収率34
%)を白色固体として得た。
【0232】
【化65】
【0233】mp:126.5 - 127.9 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.33 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.96 (2H, t, J=6.6Hz),
3.16 (2H, d, J=7.2Hz), 3.69 (3H, s), 3.78 (1H, t,
J=7.2Hz),4.20 (2H, t, J=6.6Hz), 6.81 (2H, d, J=8.7
Hz), 7.08 (2H, d, J=8.7Hz),7.40 (3H, m), 7.97 (2H,
m), 8.58 (1H, brs)
【0234】実施例26 2−メトキシカルボニル−2−メチル−3−[4−[2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]フェニル]プロピオン酸
【0235】実施例1で得られた2−メトキシカルボニ
ル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
(4.10g、10.0mmol)のテトラヒドロフラ
ン(50ml)溶液に、リチウム ジイソプロピルアミ
ド(1.5Mシクロヘキサン溶液、15.0ml、2
2.5mmol)を、−78℃にてアルゴン雰囲気下滴
下した。同温度で1時間攪拌後、ヨウ化メチル(2.5
ml、40mmol)を滴下し、さらに同温度で2時間
攪拌後、10%塩化アンモニウム水溶液(20ml)を
加えた。有機層を分層し、水層を酢酸エチル(50m
l)で抽出し、得られた有機層を合わせ、飽和食塩水
(10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮し、標題化合物の粗生成物(4.78g)を得
た。
【0236】
【化66】
【0237】実施例27 2−カルバモイル−2−メチル−3−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]フェニル]プロピオン酸メチル
【0238】実施例26で得られた粗2−メトキシカル
ボニル−2−メチル−3−[4−[2−(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニ
ル]プロピオン酸(4.60g)に塩化チオニル(1.
0ml)を加え、60℃にて1時間加熱攪拌した。過剰
の塩化チオニルを減圧留去し、得られた残渣をアセトン
(10ml)に溶解し、28%アンモニア水(20m
l)に滴下した。室温にて、30分間攪拌後、酢酸エチ
ル(100ml)を加え分液した。有機層を飽和食塩水
(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=2:
3)により精製し、標題化合物(1.22g、収率28
%)を白色固体として得た。
【0239】
【化67】
【0240】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.41 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.96 (2H,
t, J=6.5Hz),3.03 (1H, d, J=13.5Hz), 3.27 (1H, d, J
=13.5Hz), 3.71 (3H, s),4.21 (2H, t, J=6.5Hz), 5.43
(1H, brs), 6.78 (2H, d, J=9.0Hz),6.86 (1H, brs),
7.02 (2H, d, J=9.0Hz), 7.43 (3H, m), 7.97 (2H, m)
【0241】実施例28 2−カルバモイル−2−メチル−3−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]フェニル]プロピオン酸
【0242】実施例27で得られた2−カルバモイル−
2−メチル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピ
オン酸メチル(1.17g、2.77mmol)をメタ
ノール−テトラヒドロフラン(1:1、20ml)に溶
解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加
え、室温にて1時間攪拌した。反応液に1N塩酸を加え
て酸性とした後、水(50ml)及び酢酸エチル(15
0ml)を加え、分液した。有機層を飽和食塩水(50
ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
することによって、標題化合物(1.02g、収率90
%)を白色固体として得た。
【0243】
【化68】
【0244】mp:150.5 - 151.5 ℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm,300MH
z:1.12 (3H, s), 2.35 (3H, s), 2.91 (2H, t, J=6.6
Hz), 3.00 (2H, s)4.17 (2H, t, J=6.6Hz), 6.82 (2H,
d, J=8.7Hz), 7.06 (2H, d, J=8.7Hz),7.14 (1H, brs),
7.22 (1H, brs), 7.49 (3H, m), 7.90 (2H, m),12.36
(1H, brs)
【0245】実施例29 N−[2−メトキシカルボニル−3−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]フェニル]プロピオニル]尿素
【0246】実施例1で得られた2−メトキシカルボニ
ル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
(4.10g、10.0mmol)に塩化チオニル
(4.0ml)を加え、60℃にて1時間加熱攪拌し
た。過剰の塩化チオニルを減圧留去し、得られた残渣に
尿素(900mg、15.0mmol)を加え、100
℃にて45分間加熱攪拌した。反応液にクロロホルム
(100ml)及び水(50ml)を加え分液した。有
機層を飽和食塩水(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:
酢酸エチル=1:1)により精製し、標題化合物(3.
71g、収率82%)を白色固体として得た。
【0247】
【化69】
【0248】mp:74.6 - 75.6 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.36 (3H, s), 2.95 (2H, d, J=6.6Hz), 3.16 (2H, d,
J=7.2Hz),3.55 (1H, t, J=7.2Hz), 3.68 (3H, s), 4.20
(2H, t, J=6.6Hz),5.32 (1H, brs), 6.81 (2H, d, J=
8.4Hz), 7.06 (2H, d, J=8.4Hz),7.41 (3H, m), 7.96
(2H, m), 8.01 (1H, brs), 8.80 (1H, brs)
【0249】実施例30 N,N’−ジメチル−2−[4−[2−(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジ
ル]マロンアミド
【0250】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成された2−[4−[2−(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マ
ロン酸ジメチル(3.00g、7.08mmol)をメ
タノール−テトラヒドロフラン(1:1、100ml)
に溶解した後、40%メチルアミン水溶液(50ml)
を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮
し、得られた残渣を、メタノール(500ml)で再結
晶することによって、標題化合物(1.80g、収率6
0%)を白色固体として得た。
【0251】
【化70】
【0252】mp:217.2 - 218.8 ℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm,300MH
z:2.31 (3H, s), 2.45 (3H, s), 2.50 (3H, s), 2.87
(4H, m),3.15 (1H, t, J=7.2Hz), 4.12 (2H, t, J=6.6
Hz), 6.78 (2H, d, J=8.4Hz),7.01 (2H, d, J=8.4Hz),
7.46 (3H, m), 7.64 (2H, m), 7.87 (2H, m)
【0253】実施例31 2−メチルカルバモイル−3−[4−[2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェ
ニル]プロピオン酸メチル
【0254】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成された2−[4−[2−(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マ
ロン酸ジメチル(3.00g、7.08mmol)をメ
タノール−テトラヒドロフラン(1:1、100ml)
に溶解した後、40%メチルアミン水溶液(50ml)
を加え、室温にて0.5時間攪拌した。反応液を減圧濃
縮し、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:
2)により精製し、標題化合物(1.50g、収率50
%)を白色固体として得た。
【0255】
【化71】
【0256】mp:151.2 - 151.8 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.36 (3H, s), 2.77 (3H, d, J=4.5Hz), 2.96 (2H, d,
J=6.6Hz),3.16 (2H, m), 3.42 (1H, dd, J=6.0 and 7.8
Hz), 3.63 (3H, s),4.20 (2H, t, J=6.6Hz), 6.35 (1H,
brd), 6.80 (2H, d, J=8.7Hz),7.05 (2H, d, J=8.7H
z), 7.41 (3H, m), 7.98 (2H, m)
【0257】実施例32 2−メチルカルバモイル−3−[4−[2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェ
ニル]プロピオン酸
【0258】実施例31で得られた2−メチルカルバモ
イル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
メチル(1.50g、3.55mmol)をメタノール
−テトラヒドロフラン(1:1、40ml)に溶解した
後、1N水酸化ナトリウム水溶液(20ml)を加え、
室温にて1時間攪拌した。反応液に1N塩酸を加えて酸
性とした後に水(50ml)及び酢酸エチル(100m
l)を加え、分液した。有機層を飽和食塩水(50m
l)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮す
ることによって、標題化合物(1.40g、収率96
%)を白色固体として得た。
【0259】
【化72】
【0260】mp:145.7 - 146.8 ℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm,300MH
z:2.33 (3H, s), 2.47 (3H, s), 2.88 (4H, m),3.35
(1H, dd, J=8.4 and 15.0Hz), 4.14 (2H, t, J=6.6Hz),
6.80 (2H, d, J=8.4Hz), 7.05 (2H, d, J=8.4Hz), 7.46
(3H, m),7.88 (3H, m), 12.40 (1H, brs)
【0261】実施例33 2−アセチルアミノ−3−[4−[2−(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニ
ル]プロピオン酸エチル
【0262】水素化ナトリウム60%油状物(440m
g、11.0mmol)を、窒素雰囲気下にて、n−ヘ
キサン(5ml)で2回洗浄した後、N,N−ジメチル
ホルムアミド(50ml)に懸濁し、氷冷した。該懸濁
液にN−アセチル−L−チロシン エチル エステル
(2.51g、10.0mmol)を15分かけて加え
た。10分後水素の発泡が終わってから、2−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エチル p−
トルエンスルホネート(3.57g、10.0mmo
l)のN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液
を加えた。80℃にて、3時間攪拌後、水(50ml)
及び酢酸エチル(100ml×2)を加え分液した。得
られた有機層を飽和食塩水(100ml)で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ジク
ロロメタン:メタノール=98:2)により精製し、標
題化合物(1.63g、収率37%)を白色固体として
得た。
【0263】
【化73】
【0264】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.25 (3H, t, J=7.1Hz), 1.97 (3H, s),
2.37 (3H, s),2.97 (2H, t, J=6.7Hz), 3.05 (2H, m),
4.16 (2H, q, J=7.1Hz),4.21 (2H, t, J=6.7Hz), 4.81
(1H, m), 5.86 (1H, brd, J=7.8Hz),6.82 (2H, d, J=8.
7Hz), 7.43 (3H, m), 7.97 (2H, m)
【0265】実施例34 2−アセチルアミノ−3−[4−[2−(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニ
ル]プロピオンアミド
【0266】実施例33で得られた2−アセチルアミノ
−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸エチ
ル(1.63g、3.73mmol)を、メタノール−
テトラヒドロフラン(1:1、50ml)に溶解した
後、28%アンモニア水(20ml)を加え、室温にて
2日間攪拌した。この反応液に1N水酸化ナトリウム水
溶液(30ml)を加え、1時間攪拌した後、減圧下に
て溶媒留去し、得られた残渣を、テトラヒドロフラン−
酢酸エチル(1:1、100ml)及び水(50ml)
で分液した。有機層を飽和食塩水(50ml)で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた
残渣(1.00g)を熱メタノールで洗浄することによ
り、標題化合物(560mg、収率36%)を白色固体
として得た。
【0267】
【化74】
【0268】mp:223.9 - 225.7 ℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm,300MH
z:1.73 (3H, s), 2.34 (3H, s), 2.63 (1H, dd, J=8.
4 and 12.9Hz),2.89 (3H, m), 4.15 (2H, t, J=6.6Hz),
4.32 (1H, m),6.81 (2H, d, J=8.4Hz), 6.97 (1H, br
s), 7.12 (2H, d, J=8.4Hz),7.37 (1H, brs), 7.48 (3
H, m), 7.80 - 8.00 (3H, m)
【0269】実施例35 2−ヒドロキシ−3−[4−[2−(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プ
ロピオン酸メチル
【0270】水素化ナトリウム60%油状物(247m
g、6.17mmol)を、窒素雰囲気下にて、n−ヘ
キサン(5ml)で2回洗浄した後、N,N−ジメチル
ホルムアミド(50ml)に懸濁し、氷冷した。該懸濁
液に3−(4−ヒドロキシフェニル)乳酸メチル(1.
10g、5.61mmol)を15分かけて加えた。1
0分後水素の発泡が終わってから、2−(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)メタンスルホン酸エ
チル(1.74g、6.17mmol)のN,N−ジメ
チルホルムアミド(50ml)溶液を加えた。80℃に
て、3時間攪拌後、水(100ml)及び酢酸エチル
(100ml×2)を加え、分液した。得られた有機層
を飽和食塩水(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢
酸エチル=7:3)により精製し、標題化合物(754
mg、収率35%)を白色固体として得た。
【0271】
【化75】
【0272】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:2.36 (3H, s), 2.66 (1H, d, J=6.3Hz),
2.87 - 3.08 (4H, m),3.76 (3H, s), 4.21 (2H, d, J=
6.7Hz), 4.41 (1H, m),6.82 (2H, d, J=8.7Hz), 7.09
(2H, d, J=8.7Hz), 7.42 (3H, m),7.97 (2H, m)
【0273】実施例36 2−ヒドロキシ−3−[4−[2−(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プ
ロピオンアミド
【0274】実施例35で得られた2−ヒドロキシ−3
−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸メチル
(754mg、1.98mmol)をメタノール−テト
ラヒドロフラン(1:1、6ml)に溶解した後、28
%アンモニア水(3ml)を加え、室温にて2日間攪拌
した。これに1N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を
加え、1時間攪拌した。反応液をテトラヒドロフラン−
酢酸エチル(1:1、30ml)及び水(10ml)で
分液した。有機層を飽和食塩水(10ml)で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮することにより、
標題化合物(700mg、収率96%)を白色固体とし
て得た。
【0275】
【化76】
【0276】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m,300MHz:2.35 (3H, s), 2.61 (1H, dd, J=8.
1 and 13.8Hz),2.86 (1H, dd, J=3.6 and 13.8Hz), 2.9
0 (2H, t, J=6.6Hz),3.92 (1H, m), 4.16 (2H, t, J=6.
6Hz), 5.31 (1H, d, J=6.0Hz),6.82 (2H, d, J=8.7Hz),
7.06 - 7.13 (4H, m), 7.48 (3H, m),7.89 (2H, m)
【0277】実施例37 2−メトキシカルボニルオキシ−3−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]フェニル]プロピオンアミド
【0278】実施例36で得られた2−ヒドロキシ−3
−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオンアミド(5
50mg、1.50mmol)のジクロロメタン−テト
ラヒドロフラン(1:1、50ml)溶液に、氷冷下に
て、クロロギ酸メチル及びトリエチルアミンを反応が完
結するまで当量ずつ加えた。さらに1時間攪拌後、反応
液を酢酸エチル(100ml)で希釈し、飽和食塩水、
1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩
水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ジクロロメタン:メタノール=98:
2)により精製し、標題化合物(110mg、収率17
%)を白色固体として得た。
【0279】
【化77】
【0280】mp:171.3 - 173.6 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.37 (3H, s), 2.96 (2H, t, J=6.6Hz),3.09 (1H, dd,
J=6.6 and 14.5Hz), 3.20 (1H, dd, J=4.2 and 14.5H
z),3.76 (3H, s), 4.21 (2H, t, J=6.6Hz),5.22 (1H, d
d, J=4.2 and 6.6Hz), 5.36 (1H, brs), 5.91 (1H, br
s),6.83 (2H, d, J=8.4Hz), 7.11 (2H, d, J=8.4Hz),
7.41 (3H, m),7.97 (2H, m)
【0281】実施例38 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸ジフェニル
【0282】WO95/18125号公報に記載の方法
に準じて、標題化合物を得た。
【0283】
【化78】
【0284】実施例39 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸ジベンジル
【0285】WO95/18125号公報に記載の方法
に準じて、標題化合物を得た。
【0286】
【化79】
【0287】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:2.38 (3H, s), 2.98 (2H, t, J=6.7Hz),
3.20 (2H, d, J=7.9Hz),3.74 (1H, t, J=8.6Hz), 4.22
(2H, t, J=6.7Hz), 5.11 (4H, s),6.78 (2H, d, J=8.7H
z), 7.06 (2H, d, J=8.7Hz),7.15 - 7.35 (10H, m), 7.
42 (3H, m), 8.01 (2H, m)
【0288】実施例40 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]マロン酸ter
t−ブチルメチルエステル
【0289】[(5−メチル−2−フェニルオキサゾー
ル−4−イル)エトキシ]ベンズアルデヒド(4.0
g、13.1mmol)のトルエン溶液に、酢酸(0.
41ml、6.5mmol)、ピペリジン(0.64m
l、6.5mmol)及びマロン酸tert−ブチルメ
チルエステル(2.8ml、15.6mmol)を加
え、ディーンスターク分留管で生成する水を留去しなが
ら、1.5時間加熱還流攪拌した。反応終了後トルエン
(30ml)を加え水(20ml×3)、飽和食塩水
(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、
減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=7
5:25)で精製することによって、淡黄色油状の標題
化合物(5.4g、収率89%、1:1の幾何異性体混
合物)を得た。
【0290】
【化80】
【0291】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.52, 1.54 (9H, 2s), 2.37 (3H, s), 2.9
9 (2H, t, J=6.7Hz),3.82, 3.83 (3H, 2s), 4.27, 4.28
(2H, 2t, J=6.7Hz),6.88 (2H, 2d, J=8.8Hz), 7.34 -
7.48 (5H, m), 7.56, 7.57 (1H, 2s),7.98 (2H, m)
【0292】実施例41 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸tert−
ブチルメチルエステル
【0293】10%パラジウム炭素(1.1g)のテト
ラヒドロフラン(4.0ml)懸濁液に実施例40で得
られた2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]マロン酸
tert−ブチルメチルエステルのメタノール−テトラ
ヒドロフラン混合溶液(2:1,36.0ml)を加
え、水素加圧下(3気圧)室温で14時間攪拌した。反
応終了後、パラジウム炭素触媒をセライト濾過し、濾液
を減圧濃縮し黄色油状の標題化合物(5.4g、qua
nt)を得た。
【0294】
【化81】
【0295】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.39 (9H, s), 2.38 (3H, s), 3.00 (2H,
m), 3.10 (2H, d, J=7.8Hz),3.51 (1H, t, J=7.8Hz),
3.68 (3H, s), 4.23 (2H, m),6.80 (2H, d, J=8.3Hz),
7.09 (2H, d, J=8.3Hz), 7.42 (3H, m),8.01 (2H, m)
【0296】実施例42 2−tert−ブチルオキシカルボニル 3−[4−
[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
【0297】実施例41で得られた2−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]ベンジル]マロン酸tert−ブチルメチルエス
テル(5.4g、11.5mmol)のメタノール(3
0.0ml)溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液(13
ml、12.7mmol)を加え、室温で24時間攪拌
した。反応混合物に0℃で1N塩酸と水を加え、クロロ
ホルム(20ml×3)で抽出した。有機層を水(50
ml)及び飽和食塩水(50ml)で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキ
サン:酢酸エチル=8:2→クロロホルム:メタノール
=9:1)で精製することにより、無色アモルファスの
標題化合物(4.5g、収率87%)を得た。
【0298】
【化82】
【0299】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.40 (9H, s), 2.36 (3H, m), 2.96 (2H,
t, J=6.6Hz),3.14 (2H, d, J=7.4Hz), 3.56 (1H, t, J=
7.4Hz), 4.16 (2H, t, J=6.6Hz),6.79 (2H, d, J=8.4H
z), 7.11 (2H, d, J=8.4Hz), 7.42 (3H, m),7.96 (2H,
m)
【0300】実施例43 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸ベンジルt
ert−ブチルエステル
【0301】実施例42で得られた2−tert−ブチ
ルオキシカルボニル 3−[4−[2−(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニ
ル]プロピオン酸(1.0g、2.2mmol)のジメ
チルホルムアミド(8ml)溶液に炭酸水素ナトリウム
(744mg、8.9mmol)とベンジルブロマイド
(0.29ml、2.4mmol)を加え、室温で3日
間攪拌した。反応混合物に酢酸エチル(50ml)を加
え水(15ml×3)、飽和食塩水(20ml)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥した後減圧濃縮した。粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
n−ヘキサン:酢酸エチル=8:2)で精製することに
よって無色結晶の標題化合物(1.1g、収率93%)
を得た。
【0302】
【化83】
【0303】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.33 (9H, s), 2.37 (3H, s), 2.96 (2H,
t, J=6.7Hz),3.11 (2H, d, J=7.9Hz), 3.56 (1H, t, J=
7.9Hz), 4.21 (2H, t, J=6.7Hz),5.07 (1H, d, J=12.3H
z), 5.14 (1H, d, J=12.3Hz),6.78 (2H, d, J=8.6Hz),
7.07 (2H, d, J=8.6Hz), 7.26 - 7.32 (5H, m),7.41 (3
H, m), 7.97 (2H, m)
【0304】実施例44 2−ベンジルオキシカルボニル 3−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]フェニル]プロピオン酸
【0305】実施例43で得られた2−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]ベンジル]マロン酸ベンジルtert−ブチルエ
ステル(2.5g、4.7mmol)のクロロホルム
(30ml)溶液に0℃でトリフルオロ酢酸(21.5
ml、0.28mol)を加え、室温で2.5時間攪拌
した。反応混合物を減圧濃縮し、クロロホルム(150
ml)を加え、水(30ml×4)、飽和食塩水(30
ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後減圧濃
縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=8:2→ク
ロロホルム:メタノール=9:1)で精製することによ
って無色アモルファスの標題化合物(2.1g、収率9
2%)を得た。
【0306】
【化84】
【0307】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:2.32 (3H, s), 2.92 (2H, t, J=6.5Hz),
3.15 (2H, d, J=7.7Hz),3.67 (1H, t, J=7.7Hz), 4.09
(2H, t, J=6.5Hz), 5.09 (2H, s),6.72 (2H, d, J=8.6H
z), 7.03 (2H, d, J=8.6Hz), 7.19 - 7.25 (5H, m),7.3
6 (3H, m), 7.91 (2H, m)
【0308】実施例45 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]マロン酸イソプ
ロピル 4−ニトロベンジルエステル (工程1) 4−ニトロベンジルイソプロピルマロネート
【0309】4−ニトロベンジルマロネートのマグネシ
ウム塩(28g、56mmol)に1N塩酸(200m
l)、酢酸エチル(200ml)を加え分液操作により
有機層をとり、有機層は飽和食塩水(50ml×2)で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。酢酸エチルを留
去し白色固体(23.2g、収率87%)を得た。得ら
れた固体(13g、55mmol)をジクロロメタン
(100ml)に懸濁し、ジメチルホルムアミド(1m
l)を加えた後、氷冷下オキサリルクロライド(8.9
g)をゆっくり加えた。室温下1.5時間攪拌した後、
溶媒を減圧下留去し黄色油状物(15.5g)を得た。
得られた油状物(7.8g、27.3mmol)をジク
ロロメタン(100ml)に溶解し、氷冷下イソプロピ
ルアルコール(100ml)、次いでトリエチルアミン
(7.6ml、54.6mmol)を加え、1時間攪拌
した。溶媒を減圧下留去し、残渣に酢酸エチル(100
ml)、飽和食塩水(100ml)を加え、分液操作し
有機層をとり、有機層を飽和食塩水(50ml)で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。酢酸エチルを減圧下
留去し、得られた茶色油状物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー〔展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル(7
5:25)〕で精製し、目的物を含む画分を減圧濃縮す
ることにより標題化合物(6.62g、収率86%)を
黄色油状物として得た。
【0310】
【化85】
【0311】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.25 (6H, d, J=6.0Hz), 3.44 (2H, s),
5.01 - 5.11 (1H, m),5.28 (2H, s), 7.54 (2H, d, J=
8.7Hz), 8.23 (2H, d, J=8.7Hz)
【0312】(工程2) 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]マロン酸イソプ
ロピル 4−ニトロベンジルエステル
【0313】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した4−[2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンズアルデヒド
(3.59g、11.7mmol)のトルエン(40m
l)溶液に、工程1で得られた4−ニトロベンジルイソ
プロピルマロネート(4g、14mmol)、酢酸(3
51mg)及びピペリジン(498mg)を加え、ディ
ーンスターク装置を用いて、水を系外に除去しながら加
熱還流した。2時間後、トルエンを減圧下留去し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔展開
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル(65:35)〕で精製
し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標題
化合物(5.24g、収率66%)を黄色油状物として
得た。
【0314】
【化86】
【0315】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.20 - 1.30 (6H, m), 2.37 (3H, s), 2.9
9 (2H, t, J=6.8Hz),4.21 - 4.30 (2H, m), 5.11 - 5.2
9 (1H, m), 5.37 (2H, d, J=5.7Hz),6.79 - 6.92 (2H,
m), 7.28 - 7.57 (7H, m), 7.70 (1H, s),7.93 - 8.00
(2H, m), 8.18 - 8.26 (2H, m)
【0316】実施例46 2−イソプロポキシカルボニル 3−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]フェニル]プロピオン酸
【0317】実施例45で得られた2−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]ベンジリデン]マロン酸イソプロピル 4−ニト
ロベンジルエステル(5g、8.77mmol)をメタ
ノール−テトラヒドロフラン(40ml−15ml)混
合溶媒に溶かし、5%パラジウム炭素(1g)を加え、
室温、加圧(3kgf/cm2 )下、接触水添した。4
時間後、セライト濾過により触媒を除去し、濾液を減圧
濃縮した。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー
〔展開溶媒;クロロホルム:メタノール(9:1)混合
溶媒〕により溶出し、目的物を含む画分を減圧濃縮する
ことにより粗精製物(600mg)を黄色油状物として
得た。これにイソプロピルエーテル(2ml)を加え、
析出した結晶を濾取、乾燥し標題化合物(469mg、
収率12%)を白色結晶として得た。
【0318】
【化87】
【0319】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.16 (3H, d, J=6.3Hz), 1.21 (3H, d, J=
6.3Hz), 2.36 (3H, s),2.96 (2H, t, J=6.6Hz), 3.17
(2H, d, J=7.8Hz), 3.61 (1H, t, J=7.5Hz),4.16 (2H,
t, J=6.6Hz), 4.95 - 5.15 (1H, m), 6.79 (2H, d, J=
8.7Hz),7.11 (2H, d, J=8.7Hz), 7.35 - 7.47 (3H, m),
7.94 - 8.01 (2H, m)
【0320】実施例47 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸ベンジルフ
ェニルエステル
【0321】室温下、ジクロロメタン(12ml)に実
施例44で得られた2−ベンジルオキシカルボニル 3
−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸(1g、
2.06mmol)、フェノール(194mg、2.0
6mmol)、水溶性カルボジイミド塩酸塩(474m
g、2.47mmol)、ジメチルアミノピリジン(5
2mg)及びモレキュラーシーブス4A粉末(1g)を
加え、室温下にて10時間攪拌した。反応混合液は減圧
濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー〔展
開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル(75:25)〕で精製
し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより標題化
合物(1.1g、収率95%)を無色油状物として得
た。
【0322】
【化88】
【0323】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:2.37 (3H, s), 2.97 (2H, t, J=6.6Hz),
3.28 (2H, d, J=7.8Hz),3.89 (1H, t, J=8.0Hz), 4.22
(2H, t, J=6.6Hz), 5.19 (2H, s),6.80 - 6.89 (4H,
m), 7.10 - 7.45 (13H, m), 7.92 - 8.00 (2H, m)
【0324】実施例48 2−フェノキシカルボニル 3−[4−[2−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フ
ェニル]プロピオン酸
【0325】実施例47で得られた2−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]ベンジル]マロン酸ベンジルフェニルエステル
(1g、1.9mmol)を酢酸エチル(10ml)に
溶かし、5%パラジウム炭素(100mg)を加え、室
温、常圧下接触水添した。7時間後、セライト濾過によ
り触媒を除去し、溶媒を減圧濃縮した。残渣にジエチル
エーテル(4ml)を加え、析出した結晶を濾取、乾燥
し標題化合物(680mg、収率74%)を白色結晶と
して得た。
【0326】
【化89】
【0327】mp:144.4 - 145.8 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
2.36 (3H, s), 2.98 (2H, t, J=6.5Hz), 3.29 (2H, d,
J=7.5Hz),3.88 (1H, t, J=7.7Hz), 4.16 (2H, t, J=6.6
Hz), 6.82 (2H, d, J=8.4Hz),6.97 (2H, d, J=7.2Hz),
7.16 - 7.42 (8H, m), 7.94 - 8.00 (2H, m)
【0328】実施例49 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]マロン酸ジイソ
プロピルエステル
【0329】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した4−[2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンズアルデヒド
(3.07g、10mmol)のトルエン(40ml)
溶液にジイソプロピルマロネート(1.88g、10m
mol)、酢酸(300mg)及びピペリジン(425
mg)を加え、ディーンスターク装置を用いて、水を系
外に除去しながら加熱還流した。8時間後、トルエンを
減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー〔展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル(7
5:25)〕で精製し、目的物を含む画分を減圧濃縮す
ることにより標題化合物(4.2g、収率88%)を黄
色油状物として得た。
【0330】
【化90】
【0331】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.29 (6H, d, J=6.0Hz), 1.30 (6H, d, J=
6.0Hz), 2.37 (3H, s),2.98 (2H, t, J=6.8Hz), 4.28
(2H, t, J=6.6Hz), 5.08 - 5.30 (2H, m),6.88 (2H, d,
J=8.7Hz), 7.35 - 7.46 (5H, m), 7.60 (1H, s),7.93
- 8.00 (2H, m)
【0332】実施例50 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸ジイソプロ
ピルエステル
【0333】実施例49で得られた2−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]ベンジリデン]マロン酸ジイソプロピルエステル
(4g、8.4mmol)をメタノール(30ml)に
溶解し、5%パラジウム炭素(400mg)を加え、室
温、加圧(3kgf/cm2 )下接触水添した。8時間
後、セライト濾過により触媒を除去し、濾液を減圧濃縮
した。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔展
開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル(8:2)〕で精製し、
目的物を含む画分を減圧濃縮することにより標題化合物
(4g、収率99%)を淡黄色油状物として得た。
【0334】
【化91】
【0335】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.16 (6H, d, J=6.0Hz), 1.20 (6H, d, J=
6.0Hz), 2.36 (3H, s),2.96 (2H, t, J=6.6Hz), 3.11
(2H, d, J=8.1Hz), 3.52 (1H, t, J=7.7Hz),4.20 (2H,
t, J=6.6Hz), 4.93 - 5.05 (2H, m), 6.80 (2H, d, J=
8.7Hz),7.10 (2H, d, J=8.4Hz), 7.35 - 7.48 (3H, m),
7.93 - 8.01 (2H, m)
【0336】実施例51 3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]ペンタン−2,
4−ジオン
【0337】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した4−[2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンズアルデヒド
(3.07g、10mmol)のトルエン(40ml)
溶液に、2,4−ペンタンジオン(1.2g、12mm
ol)、酢酸(300mg)及びピペリジン(425m
g)を加え、ディーンスターク装置を用いて、水を系外
に除去しながら加熱還流した。5時間後、トルエンを減
圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー〔展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル(1:
1)〕で精製し、目的物を含む画分を減圧濃縮すること
により標題化合物(2.3g、収率60%)を黄色油状
物として得た。
【0338】
【化92】
【0339】実施例52 3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジル]ペンタン−2,4−
ジオン
【0340】実施例51で得られた3−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]ベンジリデン]ペンタン−2,4−ジオン(2
g、5.1mmol)をメタノール(30ml)に溶解
し、5%パラジウム炭素(400mg)を加え、室温、
加圧(3kgf/cm2 )下接触水添した。5時間後、
セライト濾過により触媒を除去し、濾液を減圧濃縮し
た。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔展開
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル(3:2)〕で精製し、目
的物を含む画分を減圧濃縮することにより淡黄色油状の
標題化合物(1.74g、収率87%)をケト−エノー
ル互変異性体(ケト体:エノール体=37:63)とし
て得た。
【0341】
【化93】
【0342】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:2.06 (3.78H, s), 2.11 (2.22H, s), 2.37
(3H, s), 2.92 - 3.03 (2H, m),3.08 (0.74H, d, J=7.
8Hz), 3.57 (1.26H, s), 3.95 (0.37H, t, J=7.5Hz),4.
18 - 4.26 (2H, m), 6.78 - 6.94 (2H, m), 6.99 - 7.0
8 (2H, m),7.37 - 7.50 (3H, m), 7.93 - 8.01 (2H, m)
【0343】実施例53 3−メチル−3−[4−[2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]ペンタ
ノン−2,4−ジオン
【0344】実施例52で得られた3−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]ベンジル]ペンタン−2,4−ジオン(750m
g,1.92mmol)をアセトン(20ml)に溶解
し、室温下、炭酸カリウム(800mg)及びヨウ化メ
チル(5ml)を加え加熱還流した。8時間後、不溶物
を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー〔展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル(7:3)〕で精製し、目的物を含む画分を減圧濃縮
することにより標題化合物(670mg、収率86%)
を淡黄色油状物として得た。
【0345】
【化94】
【0346】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.27 (3H, s), 2.09 (6H, s), 2.36 (3H,
s), 2.96 (2H, t, J=6.6Hz),3.10 (2H, s), 4.20 (2H,
t, J=6.6Hz), 6.78 (2H, d, J=8.4Hz),6.96 (2H, d, J=
8.4Hz), 7.38 - 7.44 (3H, m), 7.94 - 8.00 (2H, m)
【0347】実施例54 4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)エトキシ]ベンジリデンマロン酸ジエチル
【0348】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した4−[2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンズアルデヒド
(8.0g、26.0mmol)、マロン酸ジエチル
(4.79g、29.9mmol)、酢酸1.04ml
及びピペリジン1.03mlを加え、ディーンスターク
装置を用いて、水を系外に除去しながら加熱還流した。
3.5時間後、トルエンを留去し、得られた残渣を酢酸
エチル−ヘキサンより再結晶することにより、標題化合
物(9.55g、収率82%)を淡茶白色結晶として得
た。
【0349】
【化95】
【0350】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.31 (6H, m), 2.37 (3H, s), 2.98 (2H,
t, J=6.6Hz),4.19 - 4.39 (6H, m), 6.88 (2H, d, J=8.
7Hz), 7.32 - 7.50 (5H, m),7.65 (1H, s), 7.97 (2H,
m)
【0351】実施例55 4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)エトキシ]ベンジルマロン酸ジエチル
【0352】実施例54で得られた4−[2−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベ
ンジリデンマロン酸ジエチル(9.55g、21.3m
mol)をメタノール(48ml)及びテトラヒドロフ
ラン(32ml)に溶解し、5%パラジウム炭素1gを
加え、水素雰囲気下(3.1kgf/cm2 )、常温で
激しく攪拌した。1.5時間後、触媒を濾去後、溶媒を
留去し粗固体を得た。酢酸エチル−ヘキサンより再結晶
することにより、標題化合物(5.23g、収率55
%)を白色結晶として得た。
【0353】
【化96】
【0354】mp:69.8 - 70.5 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
1.27 (6H, t, J=7.1Hz), 2.43 (3H, s), 3.02 (2H, t,
J=6.7Hz),3.20 (2H, d, J=7.8Hz), 3.64 (1H, t, J=7.8
Hz), 4.20 (2H, q, J=7.1Hz),4.21 (2H, q, J=7.1Hz),
4.27 (2H, t, J=6.8Hz), 6.87 (2H, d, J=8.6Hz),7.16
(2H, d, J=8.6Hz), 7.47 (3H, m), 8.04 (2H, m)
【0355】実施例56 2−エトキシカルボニル−3−[4−[2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェ
ニル]プロピオン酸
【0356】実施例55で得られた4−[2−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベ
ンジルマロン酸ジエチル(4.60g、10.2mmo
l)をエタノール(50ml)及びテトラヒドロフラン
(25ml)の混合溶媒に溶解し、室温にて18時間攪
拌した後、溶媒を留去し粗固体を得た。水(20ml)
及び1N水酸化ナトリウム(30ml)を加え、粗固体
を溶解し1N塩酸を0℃で加えた後、酢酸エチル(30
ml)で3回抽出した。抽出した有機層を食塩水で洗浄
した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固することに
より粗標題化合物(4.7g)を得た。これをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール=100:1→50:1)により精製、
濃縮し標題化合物を得た。これをさらに1N水酸化ナト
リウム(10ml)に溶解し、酢酸エチル(30ml)
で2回洗浄した後、水層に1N塩酸(15ml)を加
え、酢酸エチル(30ml)で3回抽出した。抽出した
有機層を食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮乾固することにより標題化合物(2.91g、
収率67%)を白色結晶として得た。
【0357】
【化97】
【0358】mp:95.1 - 96.0 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
1.15 (6H, t, J=7.1Hz), 2.30 (3H, s), 2.90 (2H, t,
J=6.6Hz),3.12 (2H, d, J=7.6Hz), 3.58 (1H, t, J=7.6
Hz), 4.07 - 4.14 (4H, m),6.74 (2H, d, J=8.6Hz), 7.
05 (2H, d, J=8.6Hz), 7.36 (3H, m),7.90 (2H, m)
【0359】実施例57 5−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキ
シ]ベンジリデン]マロン酸ジメチル
【0360】特開昭63−139182号公報記載の方
法に準じて合成した5−[4−[2−(5−エチル−2
−ピリジル)]エトキシ]ベンズアルデヒド(8.0
g、31.4mmol)、マロン酸ジメチル(6.21
g、47.1mmol)、酢酸1.0ml及びピペリジ
ン1.0mlを加え、ディーンスターク装置を用いて、
水を系外に除去しながら加熱還流した。40分後、トル
エンを留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=7:
3→1:1→1:2)により精製、濃縮し標題化合物
(6.31g、収率54%)を褐色油状物として得た。
【0361】
【化98】
【0362】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.26 (3H, t, J=7.6Hz), 2.64 (2H, q, J=
7.6Hz), 3.23 (2H, t, J=6.8Hz),3.83 (3H, s), 3.85
(3H, s), 4.38 (2H, t, J=6.6Hz),6.89 (2H, d, J=9.0H
z), 7.17 (1H, d, J=8.1Hz), 7.36 (2H, d, J=8.7Hz),
7.46 (1H, dd, J=2.1 and 8.1Hz), 7.69 (1H, s), 8.39
(1H, d, J=1.8Hz)
【0363】実施例58 5−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)]エト
キシ]ベンジルマロン酸ジメチル
【0364】実施例57で得られた5−[4−[2−
(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンジリデ
ン]マロン酸ジメチル(6.3g、17.1mmol)
をメタノール(30ml)及びジオキサン(30ml)
に溶解し、水酸化パラジウム1gを加え、水素雰囲気下
(3.5kgf/cm2 )、常温で激しく攪拌した。
5.5時間後、触媒を濾去後、溶媒を留去し、粗固体を
得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=7:3)により精製、濃縮
し標題化合物(4.60g、収率73%)を黄褐色油状
物として得た。
【0365】
【化99】
【0366】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.24 (3H, t, J=7.6Hz), 2.63 (2H, q, J=
7.5Hz), 3.14 (2H, d, J=7.5Hz),3.21 (2H, t, J=6.6H
z), 3.61 (1H, t, J=6.8Hz), 3.69 (6H, s),4.31 (2H,
t, J=6.8Hz), 6.81 (2H, d, J=9.6Hz), 7.08 (2H, d, J
=8.4Hz),7.18 (1H, d, J=8.1Hz), 7.45 (1H, dd, J=2.1
and 7.8Hz),8.39 (1H, d, J=2.1Hz)
【0367】実施例59 2−メチル−2−[4−[2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン
酸ジメチル
【0368】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した4−[2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジルマロン酸ジメ
チル(4.24g、10.0mmol)をジメチルホル
ムアミド(40ml)に溶解し、0℃にて水素化ナトリ
ウム60%油状物(480mg、12.0mmol)を
加え、2時間攪拌した。反応溶液に室温下ヨウ化メチル
(0.93ml、15.0mmol)を加えた。2.5
時間後、1N硫酸水素ナトリウム(100ml)を加
え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出した有機層を食塩
水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固す
ることにより粗標題化合物を得た。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=10:1→7:1→5:1)により精製、濃縮し
標題化合物(2.71g、収率62%)を白色固体とし
て得た。
【0369】
【化100】
【0370】mp:75.1 - 76.0 ℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:
1.32 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.96 (2H, t, J=6.6Hz),
3.15 (2H, s),3.71 (6H, s), 4.21 (2H, t, J=6.3Hz),
6.79 (2H, d, J=6.6Hz),6.99 (2H, d, J=6.6Hz), 7.43
(3H, m), 7.97 (2H, m)
【0371】実施例60 2−メトキシカルボニル 3−[4−[2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェ
ニル]プロピオン酸 (工程1) 5−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]メルドラム酸
【0372】WO95/18125号公報記載の方法に
準じて合成した4−[2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジルベンズアルデ
ヒド(15.4g、50mmol)のトルエン(200
ml)溶液にメルドラム酸(6.49g、45mmo
l)、酢酸(1.5g)、ピペリジン(2.1g)及び
モレキュラーシーブス3A粉末(10g)を加え、室温
下攪拌した。5時間後、モレキュラーシーブス3A粉末
を濾去し、濾液を10%塩酸(50ml)、飽和食塩水
(50ml×3)にて洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮した。残渣にジエチルエーテル(100m
l)を加え、析出した結晶を濾取、乾燥することにより
標題化合物(14.4g、収率67%)を黄色結晶とし
て得た。
【0373】
【化101】
【0374】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.78 (6H, s), 2.38 (3H, s), 3.02 (2H,
t, J=6.8Hz),4.37 (2H, t, J=6.5Hz), 6.98 (2H, d, J=
8.7Hz), 7.35 - 7.46 (3H, m),7.94 - 8.01 (2H, m),
8.21 (2H, d, J=9Hz), 8.36 (1H, s)
【0375】(工程2) 5−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジル]メルドラム酸
【0376】工程1で得られた5−[4−[2−(5−
メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]
ベンジリデン]メルドラム酸(14.4g、33mmo
l)をジオキサン−メタノール(100ml−50m
l)に溶解し、5%パラジウム炭素(3g)を加え、室
温、加圧下(3kgf/cm2 )接触水添した。4時間
後、セライト濾過により触媒を除去し溶媒を減圧濃縮す
ることにより標題化合物(14g、収率98%)を白色
固体として得た。
【0377】
【化102】
【0378】1H−NMR(CDCl3 )δppm,3
00MHz:1.46 (3H, s), 1.71 (3H, s), 2.36 (3H,
s), 2.96 (2H, t, J=6.8Hz),3.42 (2H, d, J=4.8Hz),
3.70 (1H, d, J=5.0Hz), 4.21 (2H, t, J=6.8Hz),6.82
(2H, d, J=8.7Hz), 7.21 (2H, d, J=8.4Hz), 7.38 - 7.
46 (3H, m),7.93 - 8.00 (2H, m)
【0379】(工程3) 2−メトキシカルボニル 3−[4−[2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェ
ニル]プロピオン酸
【0380】工程2で得られた5−[4−[2−(5−
メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]
ベンジル]メルドラム酸(14.0g、34.2mmo
l)をメタノール(300ml)に溶解し、加熱還流下
17時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、標題化合物
(13.1g)を白色固体として得た。
【0381】
【化103】
【0382】参考例1 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸ジメチル
【0383】WO95/18125号公報に記載の実施
例1’に準じて、標題化合物を得た。
【0384】次に、化合物(I’)のインスリン感受性
亢進作用について試験した。
【0385】試験例1 3T3−L1細胞を用いたインスリン感受性の評価 3T3−L1細胞(American Type Culture Collection
から購入)をn=x+3で購入して、n=x+8まで継
代後、液体窒素中で凍結保存したものを解凍し、さらに
n=x+11まで継代した。0.05%トリプシン−
0.53mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を添
加して細胞を回収し、ダルベッコ改変イーグル培地(D
MEM)〔5%牛胎児血清(FBS),5.6mMグル
コースを含有する〕に懸濁後、24穴プレートに0.5
×105 細胞/ウェルの密度で播種し、培養した。2日
後、1μMデキサメタゾン及び0.5mMイソブチルメ
チルキサンチンを添加したDMEM〔5%FBS,5.
6mMグルコースを含有する〕に交換し、さらに2日間
培養した。被験化合物をジメチルスルホキシドに溶解
し、インスリン(10ng/ml)を添加したDMEM
〔2%FBS,5.6mMグルコースを含有する〕で1
000倍に希釈し、最終濃度が0nM〜10μMになる
ように調製して細胞に添加し、4日間培養した。培養終
了後、1ウェルあたり200μlのイソプロパノールを
添加し、プローブ型超音波発生機で細胞を破砕した。ト
リグリセライド量はトリグリセライド測定キットを用い
測定した。化合物の活性は10μMのピオグリタゾン
(Pioglitazone)によるトリグリセライド蓄積量を10
0%としたときのそれぞれの化合物の相対的なトリグリ
セライド増加量を算出し、トリグリセライドを50%増
加させる用量(EC50)で表示した。
【0386】被験化合物は、実施例1〜3、5、8、1
5、16、18、19、22、28で得られた化合物、
参考例1で得られた化合物を用いた。また、対照化合物
として、下記の式で表される公知化合物を用いた。結果
を表1に示す。
【0387】対照化合物
【0388】
【化104】
【0389】
【表1】
【0390】上記試験は、3T3−L1細胞のインスリ
ン感受性が亢進したか否かをみる試験である。インスリ
ンが充分に放出しているにも関わらず、血糖を正常な範
囲に低下させない糖尿病(インスリン非依存性糖尿病)
にとってインスリン感受性を亢進させることは、有効な
治療であると言われている。3T3−L1細胞にインス
リンを作用させると、糖を取り込むばかりでなく、細胞
内のトリグリセライドが蓄積することが知られている。
従って、インスリンを作用させた後、細胞を破壊し、ト
リグリセライドの量を測定すれば、インスリン作用の度
合及び感受性の度合をみることができる。よって、上記
試験結果から明らかなように本発明化合物は3T3−L
1細胞におけるインスリン感受性を顕著に増加させた。
【0391】次に、化合物(I’)の薬理活性作用につ
いて試験した。
【0392】試験例2 糖尿病マウスを用いた血清グルコース値の評価 薬理試験には、遺伝的に肥満、高血糖、高インスリン、
高脂血症の病態を呈する糖尿病マウス(KK−Ayマウ
ス、雄、日本クレア、8週齢)を用いた。投与開始前に
エーテル軽麻酔下で眼窩静脈叢より約100μlずつの
血液を採取し、後述の方法で血清グルコースを測定し
た。この値と体重とを指標にして、群間に差が生じない
ように1群6匹に分けた。被験化合物は、実施例1、
5、参考例1で得られた化合物及び前記対照化合物を用
いた。これらの被験化合物をそれぞれエタノールに溶解
したもの(化合物ごとに3種類の濃度のもの)を粉末飼
料(CRF−1、オリエンタル酵母)に加え、均一にな
るよう分散混合した後エタノールを揮発させた。この飼
料を上記のマウスに4日間給餌し、被験化合物(各3用
量)を経口的に摂取させた。対照群には、通常の粉末C
RF−1飼料を給餌した。4日目に上記と同様の方法で
約200μlずつの血液を採取し、血清を分離(120
0回転、5分間)して測定に用いた。血清グルコース
を、ヘキソキナーゼ法(リキテックグルコース・HK・
テスト:ベーリンガーマンハイム山之内)で測定した。
測定機として、自動分析装置COBAS FARAII
(ロッシュ社)を用いた。4日目の対照群および被験化
合物投与群の血清グルコース値から各群のパーセント変
化を以下のごとく算出した。
【0393】
【数1】
【0394】さらに、血清グルコースパーセント変化を
縦軸に、被験化合物の投与量(mg/kg/日)を横軸
(対数)にプロットし、−50%の変化に相当する投与
量を読みとり、この値を各被験化合物のED50と定め
た。結果を表2に示す。
【0395】
【表2】
【0396】表2に示すように、本発明化合物は糖尿病
マウスの血清グルコース値を顕著に低下させた。
【0397】
【発明の効果】本発明の化合物及びその塩は、公知化合
物或いは他の糖尿病の治療薬に比べ、極めて強力且つ毒
性の少ない血糖低下作用を有している。また、糖尿病の
治療薬及び高脂血症治療薬として非常に有用であり、さ
らに、本発明の医薬組成物は、糖尿病合併症、とりわけ
動脈硬化の予防に対してもその有用性が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 413/04 C07D 413/04 (56)参考文献 特開 平8−325263(JP,A) 特開 平8−325264(JP,A) 特表 平10−508030(JP,A) 特表2000−507216(JP,A) 特表2000−515133(JP,A) 国際公開91/19702(WO,A1) 国際公開86/6069(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 263/00 - 263/32 C07D 213/00 - 213/30 C07D 413/00 - 413/04 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、Rは 【化2】 または 【化3】 (式中、R’は置換されてもよい芳香族炭化水素基、置
    換されてもよい環式脂肪族炭化水素基、置換されてもよ
    い複素環基又は置換されてもよい縮合複素環基であり、
    5は低級アルキル基である)で表される基であり、R4
    は水素原子又は低級アルキル基であり、R6は水素原子
    又はR9と一緒になって二重結合を形成し、R7はカルボ
    キシ基、アシル基、置換されてもよいアルコキシカルボ
    ニル基、置換されてもよい低級アルキル基、置換されて
    もよいカルバモイル基、置換されてもよいアリールオキ
    シカルボニル基又は置換されてもよいアラルキルオキシ
    カルボニル基であり、R9は水素原子、置換されてもよ
    い低級アルキル基又は置換されてもよい低級アルコキシ
    カルボニル基であり、R10はヒドロキシ基、置換されて
    もよいアミノ基、置換されてもよい低級アルコキシ基、
    置換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいア
    リールオキシ基又は置換されてもよいアラルキルオキシ
    基、但し、R7がアルコキシカルボニル基で、且つR9
    水素原子である場合、R10は低級アルコキシ基ではない
    を表し;上記R’、R 7 、R 9 及びR 10 における置換され
    てもよい基の置換基は、低級アルキル基、低級アルコキ
    シ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、ア
    シル基、アシルオキシ基、アラルキルオキシ基、メルカ
    プト基、アルキルチオ基、アミノ基、アルキルアミノ
    基、ジアルキルアミノ基、カルバモイル基、アルコキシ
    カルボニル基、アルキルチオカルボニル基、アミド基、
    トリフルオロメチル基、ホスホリル基、スルホニル基、
    スルホニルオキシ基、スルファモイル基、アルキルホス
    ホンアミド基、メチレンジオキシ基、アルコキシホスホ
    リル基、アルキルスルホニル基及びアルキルスルホニル
    アミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基で
    ある]で表される新規なプロピオン酸誘導体又はその医
    薬上許容し得る塩。
  2. 【請求項2】 一般式(I) 【化4】 中のRが 【化5】 (式中、R’は芳香族炭化水素基又は縮合複素環基であ
    り、R5は低級アルキル基である)で表される基であ
    り、R4が水素原子であり、R6は水素原子であり、R7
    がカルボキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、
    アルコキシカルボニル基で置換された低級アルキル基、
    低級アルキル基、カルバモイル基、アルコキシアルキル
    基若しくはアシル基で置換されカルバモイル基、アリ
    ールオキシカルボニル基又はアラルキルオキシカルボニ
    基であり、R9が水素原子又はアルコキシカルボニル
    基で置換されてもよい低級アルキル基であり、R10がヒ
    ドロキシ基、低級アルキル基で置換されてもよいアミノ
    基、低級アルコキシ基、低級アルキル基、アリールオキ
    シ基又はアラルキルオキシ基である、但し、R7がアル
    コキシカルボニル基で、且つR9が水素原子である場
    合、R10は低級アルコキシ基ではない請求項1記載の新
    規なプロピオン酸誘導体又はその医薬上許容し得る塩。
  3. 【請求項3】 2−メトキシカルボニル−3−[4−
    [2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
    ル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸、 2−カルバモイル−3−[4−[2−(5−メチル−2
    −フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]
    プロピオン酸メチル、 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
    キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸、 2−メトキシカルボニルカルバモイル−3−[4−[2
    −(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
    トキシ]フェニル]プロピオン酸メチル、 2−メトキシカルボニル−2−メチル−3−[4−[2
    −(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
    トキシ]フェニル]プロピオン酸、 2−カルバモイル−2−メチル−3−[4−[2−(5
    −メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
    シ]フェニル]プロピオン酸メチル、 2−カルバモイル−2−メチル−3−[4−[2−(5
    −メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
    シ]フェニル]プロピオン酸及び2−ベンジルオキシカ
    ルボニル3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニ
    ル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオ
    ン酸からなる群より選ばれる請求項1又は2記載の新規
    なプロピオン酸誘導体又はその医薬上許容し得る塩。
  4. 【請求項4】 一般式(I’) 【化6】 [式中、Rは 【化7】 または 【化8】 (式中、R’は置換されてもよい芳香族炭化水素基、置
    換されてもよい環式脂肪族炭化水素基、置換されてもよ
    い複素環基又は置換されてもよい縮合複素環基であり、
    5は低級アルキル基である)で表される基であり、R4
    は水素原子又は低級アルキル基であり、R6は水素原子
    又はR9と一緒になって二重結合を形成し、R7’は水素
    原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アシル基、置換さ
    れてもよいアルコキシカルボニル基、置換されてもよい
    低級アルキル基、置換されてもよいカルバモイル基、置
    換されてもよいアリールオキシカルボニル基又は置換さ
    れてもよいアラルキルオキシカルボニル基であり、R9
    は水素原子、置換されてもよい低級アルキル基又は置換
    されてもよい低級アルコキシカルボニル基であり、R10
    はヒドロキシ基、置換されてもよいアミノ基、置換され
    てもよい低級アルコキシ基、置換されてもよい低級アル
    キル基、置換されてもよいアリールオキシ基又は置換さ
    れてもよいアラルキルオキシ基を表し;上記R’、
    R' 7 、R 9 及びR 10 における置換されてもよい基の置換
    基は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
    子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アシル基、アシルオ
    キシ基、アラルキルオキシ基、メルカプト基、アルキル
    チオ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミ
    ノ基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アル
    キルチオカルボニル基、アミド基、トリフルオロメチル
    基、ホスホリル基、スルホニル基、スルホニルオキシ
    基、スルファモイル基、アルキルホスホンアミド基、メ
    チレンジオキシ基、アルコキシホスホリル基、アルキル
    スルホニル基及びアルキルスルホニルアミノ基からなる
    群から選ばれる少なくとも1つの基である]で表される
    プロピオン酸誘導体又はその医薬上許容し得る塩を含有
    する医薬組成物。
  5. 【請求項5】 一般式(I’) 【化9】 中のRが 【化10】 または 【化11】 (式中、R’は芳香族炭化水素基又は縮合複素環基であ
    り、R5は低級アルキル基である)で表される基であ
    り、R4が水素原子であり、R6が水素原子であり、
    7’が水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アシ
    ル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニル
    基で置換された低級アルキル基、低級アルキル基、カル
    バモイル基、アルコキシアルキル基若しくはアシル基で
    置換されカルバモイル基、アリールオキシカルボニル
    又はアラルキルオキシカルボニル基であり、R9が水
    素原子又はアルコキシカルボニル基で置換されてもよい
    低級アルキル基であり、R10がヒドロキシ基、低級アル
    キル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、ア
    シル基若しくは低級アルキルチオカルボニル基で置換さ
    れてもよいアミノ基、低級アルコキシ基、アリールオキ
    シ基又はアラルキルオキシ基であるプロピオン酸誘導体
    又はその医薬上許容し得る塩を含有する請求項4記載の
    医薬組成物。
  6. 【請求項6】 2−メトキシカルボニル−3−[4−
    [2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
    ル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸、 2−カルバモイル−3−[4−[2−(5−メチル−2
    −フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]
    プロピオン酸メチル、 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
    キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸、 2−メトキシカルボニルカルバモイル−3−[4−[2
    −(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
    トキシ]フェニル]プロピオン酸メチル、 N−[3−[4−[2−(2−(ベンゾチオフェン−2
    −イル)−5−メチル−4−オキサゾリル)エトキシ]
    フェニル]プロピオニル]尿素、 3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
    キサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸メチ
    ル、 3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
    キサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオンアミド、 N−[3−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−
    4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピオニ
    ル]カルバミド酸メチル、 S−メチル 3−[4−[2−(5−メチル−2−フェ
    ニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]プロピ
    オニルチオカーバメイト、 2−カルバモイル−2−メチル−3−[4−[2−(5
    −メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
    シ]フェニル]プロピオン酸、 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
    キサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]マロン酸ter
    t−ブチルメチルエステル、 2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
    キサゾリル)エトキシ]ベンジル]マロン酸tert−
    ブチルメチルエステル及び4−[2−(5−メチル−2
    −フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジルマ
    ロン酸ジエチルからなる群より選ばれるプロピオン酸誘
    導体又はその医薬上許容し得る塩を含有する請求項4又
    は5記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 糖尿病治療剤である請求項4〜6のいず
    れかに記載の医薬組成物。
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