JPH0717974A - 新規チアゾリジンジオン誘導体及びオキサゾール誘導体 - Google Patents

新規チアゾリジンジオン誘導体及びオキサゾール誘導体

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JPH0717974A
JPH0717974A JP16661693A JP16661693A JPH0717974A JP H0717974 A JPH0717974 A JP H0717974A JP 16661693 A JP16661693 A JP 16661693A JP 16661693 A JP16661693 A JP 16661693A JP H0717974 A JPH0717974 A JP H0717974A
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JP
Japan
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methyl
oxazolyl
thiazolidinedione
benzyl
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Pending
Application number
JP16661693A
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English (en)
Inventor
Hisashi Shinkai
久 新海
Eiji Shirakawa
英二 白川
Shoji Onoki
照二 小野木
Noboru Furukawa
昇 古川
Itsuro Uchida
逸郎 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 [式中、Rは置換されてもよい芳香族炭化水素基、置換
されてもよい環式脂肪族炭化水素基又は置換されてもよ
い複素環基であり、R1及びR2は独立して水素原子又は
低級アルキル基であり、R3は水素原子、水酸基又は低
級アルキル基であり、R4は低級アルキル基であり、X
は酸素原子、硫黄原子又は二級アミノ基であり、Aは−
(CH2m−(mは0又は1乃至2の整数である)であ
り、Bは−(CH2n−(nは0又は1乃至2の整数で
ある)である(但し、Xが硫黄原子のとき、上記Rで表
される置換されてもよい芳香族炭化水素基は3,4−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル基でな
い)]で表される新規チアゾリジンジオン誘導体又はそ
の医薬上許容し得る塩。 【効果】 本発明に係る新規誘導体は、優れた血糖低下
作用及び血中脂質低下作用を有し、糖尿病及びその合併
症の治療薬並びに高脂血症治療薬等の関連疾患の治療薬
としての有用性が期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規チアゾリジンジオ
ン誘導体及びその中間体化合物として有益なオキサゾー
ル誘導体に関するものであり、更に詳しくは、血糖低下
作用及び血中脂質低下作用を有し、糖尿病及びその合併
症の治療薬、高脂血症治療薬等の関連疾患の治療薬とし
て有用な新規チアゾリジンジオン誘導体及びその中間体
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インシュリン非依存性糖尿病
(NIDDM)の治療は、食事療法、運動療法、インシ
ュリン又は経口的に活性な血糖低下剤との組み合わせで
行われている。現在、かかる経口的に活性な血糖低下剤
としては、トルブタミド、クロロプロパミド、アセトヘ
キサミド、グリベンクラミド、トラザミド等のごときス
ルホニル尿素系薬剤或いはフェンホルミン、ブホルミ
ン、メトホルミン等のごときビグアナイド系薬剤が知ら
れている。しかしながら、スルホニル尿素系薬剤におい
ては、強力な血糖低下作用を有するが、しばしば重篤且
つ遷延性の低血糖を引き起こす事があり、また慢性的に
使用する場合、その有効性を喪失する事がある。更にビ
グアナイド系薬剤は、重篤な乳酸−アシドーシスを引き
起こしやすく、これらの薬剤を使用するに当たっては十
分な注意が必要である。従って、それらの欠点のない新
しい糖尿病及びその合併症の治療薬の出現が望まれてい
る。一方、特開昭61−85372号公報には、[5−
[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジン
ジオン]等のチアゾリジン誘導体が、特開昭60−51
189号公報には[(±)−5−[4−(6−ヒドロキ
シ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−イル
−メトキシ)ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオ
ン]等のチアゾリジン誘導体及び特開昭58−2191
69号公報には[5−メチル−2−スチリル−4−オキ
サゾール酢酸]が血糖低下作用を有する事が記載されて
いる。しかしながら、これら文献には、本発明化合物を
示唆する記載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、前記の
ごとく糖尿病及びその合併症並びに高脂血症治療薬に有
効な、新規な化合物を提供すべく鋭意検討した結果、既
知化合物に比べ、非常に強力なしかも毒性の極めて少な
い血糖低下作用及び血中脂質低下作用を有する新規チア
ゾリジンジオン誘導体を見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記
(1)乃至(13)に示す新規チアゾリジンジオン誘導
体に関する。
【0005】(1)一般式(I)
【0006】
【化3】
【0007】[式中、Rは置換されてもよい芳香族炭化
水素基、置換されてもよい環式脂肪族炭化水素基又は置
換されてもよい複素環基であり、R1及びR2は独立して
水素原子又は低級アルキル基であり、R3は水素原子、
水酸基又は低級アルキル基であり、R4は低級アルキル
基であり、Xは酸素原子、硫黄原子又は二級アミノ基で
あり、Aは−(CH2m−(mは0又は1乃至2の整数
である)であり、Bは−(CH2n−(nは0又は1乃
至2の整数である)である(但し、Xが硫黄原子のと
き、上記Rで表される置換されてもよい芳香族炭化水素
基は3,4−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル基でない)]で表される新規チアゾリジンジオン
誘導体又はその医薬上許容し得る塩。
【0008】(2)R3が水素原子であり、R4がメチル
基であり、mが0であり、nが0である上記(1)記載
の新規チアゾリジンジオン誘導体又はその医薬場許容し
得る塩。
【0009】(3)Rが置換されてもよいフェニル基、
置換されてもよい5乃至6員の環式脂肪族炭化水素基、
又は窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1乃至
3個の複素原子を含む5乃至6員の置換されてもよい複
素環基である上記(2)記載の新規チアゾリジンジオン
誘導体又はその医薬上許容し得る塩。
【0010】(4)Rが置換されてもよいフェニル基で
ある上記(3)記載の新規チアゾリジンジオン誘導体又
はその医薬上許容し得る塩。
【0011】(5)Rが1乃至2個の二重結合を含んで
もよい5乃至6員の環式脂肪族炭化水素基である上記
(3)記載の新規チアゾリジンジオン誘導体又はその医
薬上許容し得る塩。
【0012】(6)Rがシクロペンチル基又はシクロヘ
キシル基である上記(5)記載の新規チアゾリジンジオ
ン誘導体又はその医薬上許容し得る塩。
【0013】(7)複素環基が窒素原子、酸素原子、硫
黄原子から選ばれる1乃至3個の複素原子を含む5乃至
6員の置換されてもよい芳香族複素環基である上記
(3)記載の新規チアゾリジンジオン誘導体又はその医
薬上許容し得る塩。
【0014】(8)複素環基が1乃至3個の窒素原子を
含む5乃至6員の芳香族複素環基である上記(7)記載
の新規チアゾリジンジオン誘導体又はその医薬上許容し
得る塩。
【0015】(9)Rがメトキシフェニル基、ヒドロキ
シフェニル基、ベンジルオキシフェニル基、ピリジル
基、ピリミジニル基、ニトロフェニル基、クロロフェニ
ル基、ジ−tert−ブチルフェニル基、1−メチル−
2−イミダゾリル基、シクロヘキシル基、フェニル基、
ジメトキシフェニル基から選ばれる上記(1)記載の新
規チアゾリジンジオン誘導体又はその医薬上許容し得る
塩。
【0016】(10)一般式
【0017】
【化4】
【0018】[式中、Rは置換されてもよい芳香族炭化
水素基、置換されてもよい環式脂肪族炭化水素基又は置
換されてもよい複素環基であり、R1及びR2は独立して
水素原子又は低級アルキル基であり、R3は水素原子、
水酸基又は低級アルキル基であり、R4は低級アルキル
基であり、Xは酸素原子、硫黄原子又は二級アミノ基で
あり、Aは−(CH2m−(mは0又は1乃至2の整数
である)であり、Bは−(CH2n−(nは0又は1乃
至2の整数である)である(但し、Xが硫黄原子のと
き、置換されてもよい芳香族炭化水素基が3,4−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル基を除
く)]で表される化合物。
【0019】(11)R3が水素原子であり、R4がメチ
ル基であり、mが0であり、nが0である上記(10)
記載の化合物。
【0020】(12)5−[4−[2−[5−メチル−
2−(4−メトキシフェニルチオ)メチル−4−オキサ
ゾリル]エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジン
ジオン;5−[4−[2−[5−メチル−2−(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エ
トキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5
−[4−[2−[5−メチル−2−(4−ベンジルオキ
シフェノキシ)メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]
ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5−[4−
[2−[5−メチル−2−(4−ヒドロキシフェノキ
シ)メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]
−2,4−チアゾリジンジオン;5−[4−[2−[5
−メチル−2−(3,5−ジメトキシフェノキシ)メチ
ル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]−2,4
−チアゾリジンジオン;5−[4−[2−[5−メチル
−2−[1−(2−ピリジルオキシ)エチル]−4−オ
キサゾリル]エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリ
ジンジオン;5−[4−[2−[5−メチル−2−[1
−(2−ピリジルチオ)エチル]−4−オキサゾリル]
エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;
5−[4−[2−[5−メチル−2−(2−ピリミジニ
ルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジ
ル]−2,4−チアゾリジンジオン;5−[4−[2−
[5−メチル−2−(2−ピリジルチオ)メチル−4−
オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾ
リジンジオン;5−[4−[2−[5−メチル−2−
(4−ニトロフェニルチオ)メチル−4−オキサゾリ
ル]エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオ
ン;5−[4−[2−[5−メチル−2−(4−クロロ
フェニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]
ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5−[4−
[2−[5−メチル−2−(3,5−ジ−tert−ブ
チルフェノキシ)メチル−4−オキサゾリル]エトキ
シ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5−
[4−[2−[5−メチル−2−(1−メチル−2−イ
ミダゾリルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エトキ
シ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5−
[4−[2−(5−メチル−2−シクロヘキシルチオメ
チル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]−2,
4−チアゾリジンジオン;5−[4−[2−(5−メチ
ル−2−フェニルアミノメチル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5
−[4−[2−(5−メチル−2−フェニルチオメチル
−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]−2,4−
チアゾリジンジオン;5−[4−[2−(5−メチル−
2−フェノキシメチル−4−オキサゾリル)エトキシ]
ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオンから選ばれる
上記(1)記載の新規チアゾリジンジオン誘導体又はそ
の医薬上許容し得る塩。
【0021】(13)2−[5−メチル−2−(4−メ
トキシフェニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エタ
ノール;2−[5−メチル−2−(4−ベンジルオキシ
フェノキシ)メチル−4−オキサゾリル]エタノール;
2−[5−メチル−2−(3,5−ジメトキシフェノキ
シ)メチル−4−オキサゾリル]エタノール;2−[5
−メチル−2−[1−(2−ピリジルオキシ)エチル]
−4−オキサゾリル]エタノール;2−[5−メチル−
2−[1−(2−ピリジルチオ)エチル]−4−オキサ
ゾリル]エタノール;2−[5−メチル−2−(2−ピ
リミジニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エタノー
ル;2−[5−メチル−2−(2−ピリジルチオ)メチ
ル−4−オキサゾリル]エタノール;2−[5−メチル
−2−(4−ニトロフェニルチオ)メチル−4−オキサ
ゾリル]エタノール;2−[5−メチル−2−(4−ク
ロロフェニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エタニ
ール;2−[5−メチル−2−(3,5−ジ−tert
−ブチルフェノキシ)メチル−4−オキサゾリル]エタ
ノール;2−[5−メチル−2−(1−メチル−2−イ
ミダゾリルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エタノー
ル;2−(5−メチル−2−シクロヘキシルチオメチル
−4−オキサゾリル)エタノール;2−(5−メチル−
2−フェニルアミノメチル−4−オキサゾリル)エタノ
ール;2−(5−メチル−2−フェニルチオメチル−4
−オキサゾリル)エタノール;2−(5−メチル−2−
フェノキシメチル−4−オキサゾリル)エタノールから
選ばれる上記(10)記載のオキサゾール誘導体。
【0022】ここで、「芳香族炭化水素基」とは、フェ
ニル基、ビフェニル基、ナフチル基等であり、好ましく
はフェニル基である。
【0023】「環式脂肪族炭化水素基」とは、炭素原子
数3乃至7個の環式脂肪族炭化水素基を意味し、具体的
にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロプ
ロペニル基、シクロブテニル基、シクロブタジエニル
基、シクロペンテニル基、シクロペンタジエニル基、シ
クロヘキセニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロヘ
プテニル基、シクロヘプタジエニル基等である。好まし
くは炭素原子数5乃至7個の環式脂肪族炭化水素基であ
り、具体的にはシクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロペンタ
ジエニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキサジエニ
ル基、シクロヘプテニル基、シクロヘプタジエニル基で
あり、特に好ましくはシクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基であり、特に好ましくはシクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基である。
【0024】「複素環基」とは、環を構成する原子とし
て炭素原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選
ばれる1乃至3個の複素原子を含む5乃至6員の複素環
であり、縮合環であってもよい。具体的には、チエニル
基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリ
ル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル
基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジ
アゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル
基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、トリアジニル
基、ジチアゾリル基、ジオキソラニル基、ジチオリル
基、ピロリジニル基、ジチアジアジニル基、チアジアジ
ニル基、モルホリニル基、オキサジニル基、チアジニル
基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピラニル基、チ
オピラニル基、フロイソキサゾリル基、イミダゾチアゾ
リル基、チエノイソチアゾリル基、チエノチアゾリル
基、イミダゾピラゾリル基、シクロペンタピラゾリル
基、ピロロピロリル基、シクロペンタチエニル基、チエ
ノチエニル基、オキサジアゾロピラジニル基、ベンゾフ
ラザニル基、チアジアゾロピリミジニル基、トリアゾロ
チアジニル基、トリアゾロピリミジニル基、トリアゾロ
ピリジニル基、ベンゾトチアゾリル基、オキサゾロピリ
ミジニル基、オキサゾロピリジニル基、ベンゾオキサゾ
リル基、チアゾロピリダジニル基、チアゾロピリミジニ
ル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、
ピラゾロトリアジニル基、ピラゾロチアジニル基、イミ
ダゾピラジニル基、プリニル基、ピラゾロピリダジニル
基、ピラゾロピリミジニル基、イミダゾピリジニル基、
ピラノピラゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、インダゾ
リル基、ベンゾオキサチオリル基、ベンゾジオキサリル
基、ジチオロピリミジニル基、ベンゾジチオリル基、イ
ンドリジニル基、インドリル基、イソインドリル基、フ
ロピリミジニル基、フロピリジニル基、ベンゾフラニル
基、イソベンゾフラニル基、チエノピラジニル基、チエ
ノピリミジニル基、チエノジオキシニル基、チエノピリ
ジニル基、ベンゾチエニル基、シクロペンタオキサジニ
ル基、シクロペンタフラニル基、ベンゾチアジアジニル
基、ベンゾトリアジニル基、ピリドオキサジニル基、ベ
ンゾオキサジニル基、ピリミドチアジニル基、ベンゾチ
アジニル基、ピリミドピリダジニル基、ピリミドピリミ
ジニル基、ピリドピリダジニル基、ピリドピリミジニル
基、シンノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル
基、ベンゾキサチイニル基、ベンゾジオキシニル基、ベ
ンゾジチイニル基、ナフチリジニル基、イソキノリニル
基、キノリニル基、ベンゾピラニル基、ベンゾチオピラ
ニル基等であり、好ましくはチエニル基、フリル基、ピ
ラニル基、チオピラニル基、テトラヒドロピラニル基、
テトラヒドロチオピラニル基、ピリジル基、ピリミジニ
ル基、イミダゾリル基であり、特に好ましくはピリジル
基、ピリミジニル基、イミダゾリル基である。
【0025】「低級アルキル基」とは、炭素原子数1乃
至6個のアルキル基を意味し、具体的にはメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペ
ンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert
−ペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ネオヘキ
シル基等である。好ましくは炭素原子数1乃至4個のア
ルキル基で、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基である。
【0026】「置換されてもよい」とは、1乃至2個の
置換基により置換されてもよいことを意味し、該置換基
は同一又は異なってもよい。具体的にはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、tert−ブチル等の低
級アルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基、tert−ブトキシ基等の低級アルコ
キシ基;ハロゲン原子;ニトロ基;シアノ基;水酸基;
ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、イソブチリル基、ベンゾイル基、ナフトイル基等の
アシル基;ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基、プロ
ピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオ
キシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシルオキシ基;ベン
ジルオキシ基、フェネチルオキシ基、フェニルプロピル
オキシ基等のアラルキルオキシ基;メルカプト基;メチ
ルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブトキシチ
オ基、イソブトキシチオ基、tert−ブトキシチオ基
等のアルキルチオ基;アミノ基;メチルアミノ基、エチ
ルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ
基、ブチルアミノ基等のアルキルアミノ基;ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジイ
ソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基等のジアルキルア
ミノ基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニ
ル基、ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカル
ボニル基等のアルコキシカルボニル基;アミド基;トリ
フルオロメチル基;ホスホリル基;スルホニル基;スル
ホニルオキシ基;スルファモイル基;メチルホスホンア
ミド基、エチルホスホンアミド基、プロピルホスホンア
ミド基、イソプロピルホスホンアミド基等のアルキルホ
スホンアミド基;メチレンジオキシ基;メトキシホスホ
リル基、エトキシホスホリル基、プロピルオキシホスホ
リル基、イソプロピルオキシホスホリル基等のアルコキ
シホスホリル基;メチルスルホニル基、エチルスルホニ
ル基、プロピルスルホニル基、ブチルスリホニル基、t
ert−ブチルスルホニル基等のアルキルスルホニル
基;メチルスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミ
ノ基、プロピルスルホニルアミノ基、ブチルスルホニル
アミノ基、tert−ブチルスルホニルアミノ基等のア
ルキルスルホニルアミノ基等であり、好ましくは水酸
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アラルキルオ
キシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、ニトロ
基、ハロゲン原子、トリハロメチル基、アミノ基、ジア
ルキルアミノ基、アルキルアミノ基、アシル基、シアノ
基、カルバモイル基、アシルオキシ基、スルホニル基、
カルボキシル基、アルコキシカルボニル基であり、特に
好ましくは水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、アラルキルオキシ基、ニトロ基、ハロゲン原子であ
る。
【0027】「医薬上許容しうる塩」とは、上記一般式
(I)で示される2,4−チアゾリジンジオン誘導体と
無毒性の塩を形成するものであればいかなるものであっ
てもよいが、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアル
カリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカ
リ土類金属塩;アンモニウム塩;トリメチルアミン塩、
トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、ジシク
ロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジ
アミン塩等の有機塩基塩;リジン塩、アルギニン塩等の
アミノ酸塩を挙げることができる。
【0028】本発明化合物は、優れた血糖低下作用、血
中脂質低下作用を有し、糖尿病及び高脂血症の予防及び
治療薬として有用であるばかりでなく、動脈硬化予防薬
としての用途も期待される。一般式(I)で示される本
発明化合物または医薬上許容しうる塩類を有効成分とし
てなる医薬製剤として用いる場合には、通常、それ自体
公知の薬理学的に許容される担体、賦形剤、希釈剤、増
量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、乳化剤、芳香
剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味剤、溶解補助剤、そ
の他の添加剤、具体的には水、植物油、エタノール又は
ベンジルアルコールのようなアルコール、ポリエチレン
グリコール、グリセロールトリアセテート、ゼラチン、
ラクトース、でんぷん等のような炭水化物、ステアリン
酸マグネシウム、タルク、ラノリン、ワセリン等と混合
して錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、坐剤、注射剤、点眼
剤、液剤、カプセル剤、トローチ剤、エアゾール剤、エ
リキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等の形態により
経口又は非経口的に投与することができる。投与量は、
疾患の種類及び程度、投与する化合物並びに投与経路、
患者の年齢、性別、体重等により変わり得るが、経口投
与の場合、通常、成人1日当たり化合物(I)を0.1
〜1000mg特に1〜100mgを投与するのが好ま
しい。
【0029】また、一般式(I)で示される化合物は、
1個又は2個以上の不斉炭素を有しており、1個の場合
は、純粋な光学活性体、その任意の割合の混合物、ある
いはラセミ体が存在し、また2個以上の場合には、光学
的に純粋なジアステレオマー、そのラセミ体、あるいは
それらの組み合わせ、及び比率が任意の混合物が存在す
るが、そのいずれも本発明の範囲に属するものである。
本発明の化合物は、例えば下記の方法によって製造する
ことができるが、本発明化合物の製造方法はこれらに限
定されるものでないことはもちろんである。
【0030】
【化5】
【0031】(工程1)化合物(III)(式中、R51
ベンジル基等のカルボキシル保護基を意味し、R3及び
4は前述のとおりである)は、アスパラギン酸エステ
ル誘導体である化合物(II)(式中、R3及びR51は前
述のとおりである)をピリジン又はトリエチルアミン等
の塩基及び4−ジメチルアミノピリジンの存在下、無水
酢酸、無水プロピオン酸等の酸無水物中、室温乃至加温
下にて反応させ、水で処理することにより合成すること
ができる。
【0032】(工程2)化合物(IV)(式中、R5はア
ルキル基を意味し、R3、R4は前述のとおりである)
は、化合物(III)(式中、R3、R4及びR51は前述の
とおりである)を塩酸等の酸性溶媒中、加熱することに
よりN−アセチル基を脱離させ、更に塩化水素等の酸の
存在下、メタノール、エタノール又はプロパノール等の
アルコール溶媒中で反応させてエステル化することによ
り合成することができる。
【0033】(工程3)化合物(VI)(式中、Yはハロ
ゲン原子を意味し、R1、R2、R3、R4、R5、A及び
Bは前述のとおりである)は、化合物(IV)(式中、R
3、R4及びR5は前述のとおりである))と化合物
(V)(式中、R1、R2、A、B及びYは前述のとおり
である)例えばクロロアセチルクロライドとをトリエチ
ルアミン、ピリジン又はN−メチルモルホリン等の塩基
存在下に、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、アセトニトリル、ジメトキシエタン、ピリジン若し
くはアセトン等の有機溶媒、又はこれらの混合溶媒中
で、冷却下乃至室温下で反応させることにより合成する
ことができる。
【0034】(工程4)化合物(VII)(式中、R1、R
2、R3、R4、R5、A、B及びYは前述のとおりであ
る)は、化合物(VI)(式中、R1、R2、R3、R4、R
5、A、B及びYは前述のとおりである)を硫酸又はp
−トルエンスルホン酸等の酸触媒及び無水酢酸等の脱水
剤の存在下、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、ク
ロロホルム若しくはテトラヒドロフラン等の有機溶媒又
は無溶媒で、室温乃至加温下、好ましくは加温下に反応
させることにより合成することができる。
【0035】(工程5)化合物(VIII)(式中、R1
2、R3、R4、A、B及びYは前述のとおりである)
は、化合物(VII)(式中、R1、R2、R3、R4、R5
A、B及びYは前述のとおりである)をジイソブチルア
ルミニウムハイドライド等の還元剤を用いて、ベンゼ
ン、トルエン、エーテル、ジオキサン又はテトラヒドロ
フラン等の有機溶媒中で常法により反応させることによ
り合成することができる。
【0036】(工程6)化合物(X)(式中、R、
1、R2、R3、R4、A、B及びXは前述のとおりであ
る)は、化合物(VIII)(式中、R1、R2、R3、R4
A、B及びYは前述のとおりである)と化合物(IX)
(式中、R及びXは前述のとおりである)とを、水素化
ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムアミド、ナト
リウムアルコキシド、カリウムアルコキシド、トリエチ
ルアミン又は苛性ソーダ等の塩基の存在下にベンゼン、
トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、エーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジ
メチルホルムアミド若しくはジメチルスルホキシド等の
有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温
下に反応させることにより合成することができる。
【0037】(工程7)化合物(XI)(式中、R、
1、R2、R3、R4、A、B及びXは前述のとおりであ
り、Zはp−トルエンスルホニルオキシ基、ベンゼンス
ルホニルオキシ基若しくはメタンスルホニルオキシ基等
又はハロゲン原子等の脱離基を意味する)は、化合物
(X)(式中、R、R1、R2、R3、R4、A、B及びX
は前述のとおりである)をp−トルエンスルホニルクロ
ライド、ベンゼンスルホニルクロライド又はメタンスル
ホニルクロライド等のスルホニルクロライド類を、トリ
エチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン又はピリジ
ン等の塩基の存在下に、ベエンゼン、トルエン、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、エーテル、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、アセトン若しくは酢酸エチ
ル等の有機溶媒、若しくはこれらの混合溶媒中又は無溶
媒で、冷却下乃至加温下に反応させることにより合成す
ることができる。
【0038】(工程8)化合物(I)(式中、R、
1、R2、R3、R4、A、B及びXは前述の通りであ
る)は、化合物(XI)(式中、R、R1、R2、R3
4、A、B、X及びZは前述の通りである)と5−
(4−ヒドロキシ)ベンジル−2,4−チアゾリジンジ
オンを水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム
アミド、ナトリウムアルコキシド、カリウムアルコキシ
ド、トリエチルアミン又は荷性ソーダ等の塩基の存在下
にベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセ
トニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、スルホラン又はジメトキシエタン等の有機溶媒
中、冷却下乃至加温下に反応させることにより合成する
ことができる。以上の方法は特にR3及びR4がそれぞれ
独立に水素原子又は低級アルキル基である場合に有用で
ある。なお、Rの置換基が水酸基であるような化合物
(例えば、Rが4−ヒドロキシフェニル基等)の場合
は、置換基としてベンジルオキシ基又はアルキルオキシ
基等を有する化合物(例えば、4−ベンジルオキシフェ
ニル基又は4−メトキシフェニル基等)を酸性条件下で
加水分解することにより合成することができる。
【0039】また、化合物(X)は下記のごとく置換基
Rを導入した後に閉環することによっても合成すること
ができる。 (工程9)前記工程3と全く同様にして化合物(VI)を
製造する。
【0040】(工程10)化合物(XIV)(式中、R、
1、R2、R3、R4、R5、A、B及びXは前述のとお
りである)は、前記工程6と同様に、化合物(VI)(式
中、R1、R2、R3、R4、R5、A、B及びYは前述の
とおりである)と化合物(IX)(式中、R及びXは前述
のとおりである)とを、水素化ナトリウム、水素化カリ
ウム、ナトリウムアミド、ナトリウムアルコキシド、カ
リウムアルコキシド、トリエチルアミン又は苛性ソーダ
等の塩基の存在下にベンゼン、トルエン、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、エーテル、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド若し
くはジメチルスルホキシド等の有機溶媒、水又はこれら
の混合溶媒中、冷却下乃至加温下に反応させることによ
り合成することができる。
【0041】(工程11)化合物(XV)(式中、R、R
1、R2、R3、R4、R5、A、B及びXは前述のとおり
である)は、前記工程4と同様に、化合物(XIV)(式
中、R、R1、R2、R3、R4、R5、A、B及びXは前
述のとおりである)を硫酸又はp−トルエンスルホン酸
等の酸触媒及び無水酢酸等の脱水剤の存在下、ベンゼ
ン、トルエン、アセトニトリル、クロロホルム若しくは
テトラヒドロフラン等の有機溶媒又は無溶媒で、室温乃
至加温下、好ましくは加温下に反応させることにより合
成することができる。
【0042】(工程12)化合物(X)(式中、R、R
1、R2、R3、R4、A、B及びXは前述のとおりであ
る)は、前記工程5と同様に、化合物(XV)(式中、
R、R1、R2、R3、R4、R5、A、B及びXは前述の
とおりである)をジイソブチルアルミニウムハイドライ
ド等の還元剤を用いて、ベンゼン、トルエン、エーテ
ル、ジオキサン又はテトラヒドロフラン等の有機溶媒中
で常法により反応させることにより合成することができ
る。
【0043】さらに、化合物(XIV)は下記の経路でも
合成可能である。 (工程13)化合物(XIV)(式中、R、R1、R2
3、R4、R5、A、B及びXは前述のとおりである)
は、前記工程3と同様に、化合物(IV)(式中、R3
4及びR5は前述のとおりである))と化合物(XIII)
(式中、R、R1、R2、A、B、X及びYは前述のとお
りである)とをトリエチルアミン、ピリジン又はN−メ
チルモルホリン等の塩基存在下に、ベンゼン、トルエ
ン、ジクロロメタン、クロロホルム、エーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメトキ
シエタン、ピリジン若しくはアセトン等の有機溶媒、又
はこれらの混合溶媒中で、冷却下乃至室温下で反応させ
ることにより合成することができる。 以上の方法は、特にR3が水素原子又は低級アルキル基
及びR4が低級アルキル基である場合に有用である。こ
のようにして得られる化合物(I)は公知の分離精製手
段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶析、再結晶又
はクロマトグラフィー等により、単離精製することがで
きる。
【0044】また、化合物(I)において、R3が水酸
基である化合物(I’)は、下記の方法によって合成す
ることができる。
【0045】
【化6】
【0046】(工程1’)化合物(XVII)は、酢酸等の
酸性溶媒中、アセチルアセトン(XVI)に亜硝酸ナトリ
ウム水溶液を加えることにより、合成することができ
る。
【0047】(工程2’)化合物(XIX)(式中、R、
1、R2、A、B及びXは前述のとおりである)は、ベ
ンゼン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、エ
ーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトニト
リル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
スルホラン、ジメトキシエタン、ピリジン、アセトン、
酢酸エチル等の有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、
化合物(XVII)に化合物(XVIII)(式中、R、R1、R
2、A、B及びXは前述のとおりである)を反応させる
ことにより合成することができる。
【0048】(工程3’)化合物(XX)(式中、R、R
1、R2、A、B、X及びYは前述のとおりである)は、
化合物(XIX)(式中、R、R1、R2、A、B及びXは
前述のとおりである)にクロロホルム、四塩化炭素、ベ
ンゼン、トルエン、ジクロロメタン、エーテル、ジオキ
サン、無水テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン、ジメトキシエタン、ピリジン、アセトン、酢酸エチ
ル等の溶媒中、30〜60℃で塩素、臭素、沃素等を加
えるか、又はベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、エーテル、ジオキサン、無水テトラヒドロ
フラン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、スルホラン、ジメトキシエタン、ピ
リジン、アセトン、酢酸エチル等の有機溶媒中、ジブロ
モメルドラム酸と反応させることにより合成することが
できる。
【0049】(工程4’)化合物(XXII)(式中、R、
1、R2、A、B及びXは前述のとおりである)は、化
合物(XX)(式中、R、R1、R2、A、B、X及びYは
前述のとおりである)と5−(4−ヒドロキシ)ベンジ
ル−2,4−チアゾリジンジオン(XXI)を水素化ナト
リウム、水素化カリウム、ナトリウムアミド、ナトリウ
ムアルコキシド、カリウムアルコキシド、トリエチルア
ミン、苛性ソーダ、重曹、炭酸ソーダ等の塩基の存在下
又は非存在下にベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、
クロロホルム、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、スルホラン、ジメトキシエタン、ピリ
ジン、アセトン、酢酸エチル等の有機溶媒、水又はこれ
らの混合溶媒中、冷却下乃至加温下に反応させることに
より合成することができる。
【0050】(工程5’)化合物(I’)(式中、R、
1、R2、A、B及びXは前述のとおりである)は、化
合物(XXII)(式中、R、R1、R2、A、B及びXは前
述のとおりである)をベンゼン、トルエン、エーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等の溶媒中、ソジウム
ボロハイドライド、リチウムアルミニウムハイドライ
ド、リチウムボロハイドライド、ジブチルアルミニウム
ハイドライド等の触媒により還元することにより合成す
ることができる。
【0051】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に具体的
に説明する。 実施例1 工程1)ベンジル 3−アセトアミド−4−オキソペン
タノエートの合成(式(III);R3=H、R4=Me、
51=ベンジル) L−アスパラギン酸 β−ベンジルエステル(400
g、1.79mol)をトリエチルアミン(748m
l、5.37mol)中に懸濁させ、これに無水酢酸
(676ml、7.16mol)を攪拌下、0℃にて滴
下した。30分攪拌後、氷冷下にて4−ジメチルアミノ
ピリジン(20.0g、0.16mol)を少量ずつ添
加した。次に、室温にて終夜攪拌した後、氷冷下にて氷
を加え、発熱が収まった後、更に水(700ml)を加
えた。7.5N−水酸化カリウム水溶液を少しずつ加
え、pH9とした。酢酸エチル(1l)にて3回抽出
し、有機層を1N−塩酸(1l)で2回、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液(500ml)で2回、飽和食塩水
(500ml)にて順次洗浄した。硫酸マグネシウムに
て乾燥後、濃縮乾固することによって、表題化合物(3
90g)を得た。
【0052】工程2)メチル 3−アミノ−4−オキソ
ペンタノエート・塩酸塩の合成(式(IV);R3=H、
4=Me、R5=Me) 上記工程1)で合成した化合物(390g、1.50m
ol)に、6N−塩酸(700ml)を加え、2時間還
流下攪拌した。室温まで冷却後、反応液をジクロロメタ
ン(500ml)で2回洗浄し、水層を濃縮乾固した。
氷冷下、これに塩酸性メタノール(1.5l)を加え攪
拌し、徐々に昇温し、室温にて終夜攪拌した。これを濃
縮乾固することによって粗生成物(247g)を得た。
この粗生成物(60g)をイソプロパノールより再結晶
することにより、白色固体として表題化合物(30g)
を得た。
【0053】工程3)メチル 3−クロロアセトアミド
−4−オキソペンタノエートの合成(式(VI);R3
H、R4=Me、R5=Me、Y=ハロゲン) 氷冷下にて、上記工程2)で合成した化合物(247
g、1.36mol)をジクロロメタン(1l)中に懸
濁させ、これにクロロアセチルクロライド(162m
l、2.03mol)を加え、更にN−メチルモルホリ
ン(522ml、4.75mol)を滴下した。1時間
半攪拌後、析出固体を濾取し、有機層を0.5Mクエン
酸水溶液(500ml)で2回、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液(500ml)で2回、飽和食塩水(500m
l)にて順次洗浄した後、硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。濃縮乾固することによって油状の表題化合物(22
9g)を得た。
【0054】工程4)メチル (2−クロロメチル−5
−メチル−4−オキサゾリル)アセテートの合成(式
(VII);R3=H、R4=Me、R5=Me、Y=ハロゲ
ン) 上記工程3)で合成した化合物(72.5g、0.32
7mol)に無水酢酸(46.3ml、0.49mo
l)を加え、トルエン(200ml)にて溶解し、更に
攪拌下濃硫酸(7.0ml、0.131mol)を滴下
した。これを100℃にて加熱下攪拌した。3時間後、
室温まで冷却し静置することにより2層に分離させ、傾
斜によってトルエン層を分取した。酢酸層をトルエン
(50ml)で2回洗浄した。得られたトルエン層を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH7〜8に調整した
後、分液し、有機層を飽和食塩水(100ml)にて洗
浄した。硫酸マグネシウムにて乾燥後、濃縮乾固するこ
とによって油状の表題化合物(35.0g)を得た。
【0055】工程5)2−(2−クロロメチル−5−メ
チル−4−オキサゾリル)エタノールの合成(式(VII
I);R3=H、R4=Me、Y=ハロゲン) 窒素気流下、0℃にてジイソブチルアルミニウムハイド
ライドのトルエン溶液(1.02M)(506ml、
0.516mol)に、上記工程4)で合成した化合物
(35.0g、0.172mol)のトルエン(200
ml)溶液を滴下し、2時間後、メタノール(100m
l)を滴下した。次にこのゲル状反応混合物に2N−塩
酸(700ml)を加え、溶解し、更に酢酸エチル(5
00ml)にて4回抽出した。この抽出した有機層を合
わせ、飽和食塩水(200ml)にて洗浄し、硫酸マグ
ネシウムにて乾燥した。濃縮乾固することにより、油状
の表題化合物(16.7g)を得た。
【0056】工程6)2−[5−メチル−2−(4−メ
トキシフェニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エタ
ノールの合成(式(X);R3=H、R4=Me、X=
S) 窒素気流下、0℃にて水素化ナトリウム60%油状物
(388mg、9.70mmol)をn−ヘキサン(2
ml)で2回洗浄し、これにジメチルホルムアミド(1
0ml)を加えた。この懸濁液に、4−メトキシチオフ
ェノール(1.36g、9.70mmol)のジメチル
ホルムアミド(15ml)溶液を滴下した。10分間攪
拌した後、上記工程5)で合成した化合物(1.70
g、9.68mmol)をジメチルホルムアミド(10
ml)に溶かした該溶液を滴下した。冷却下、1時間攪
拌した後、反応混合物に酢酸エチル(100ml)を加
え希釈し、更に水(100ml)にて2回、飽和食塩水
(50ml)にて洗浄した。硫酸マグネシウムにて乾燥
後、濃縮乾固することによって表題化合物(2.77
g)を得た。
【0057】工程7)2−[5−メチル−2−(4−メ
トキシフェニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]−1
−エチルトシレートの合成(式(XI);R3=H、R4
Me、X=S、Z=p−トルエンスルホニルオキシ基) 上記工程6)で合成した化合物(2.70g、9.68
mmol)のジクロロメタン溶液(15ml)にトリエ
チルアミン(1.39ml、10.0mmol)を加
え、更に0℃、p−トルエンスルホニルクロライド
(1.91g、10.0mmol)を徐々に加えた。6
時間攪拌した後、酢酸エチル(150ml)を加え希釈
し、希塩酸により中和した。これを分液し、有機層を水
(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(100m
l)、飽和食塩水(50ml)にて順次洗浄した。硫酸
マグネシウムにて乾燥後、濃縮乾固することによって表
題化合物(3.98g)を得た。
【0058】工程8)5−[4−[2−[5−メチル−
2−(4−メトキシフェニルチオ)メチル−4−オキサ
ゾリル]エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジン
ジオンの合成(式(I);R3=H、R4=Me、X=
S) 窒素気流下にて、水素化ナトリウム60%油状物(80
0mg、20.0mmol)をn−ヘキサン(4ml)
で2回洗浄し、これにジメチルホルムアミド(10m
l)を加え、0℃に冷却した。これに攪拌下、5−(4
−ヒドロキシベンジル)−2,4−チアゾリジンジオン
(2.23g、10.0mmol)を徐々に添加した。
10分間攪拌した後、上記工程7)で合成した化合物
(3.98g、18.0mmol)のジメチルホルムア
ミド溶液(10ml)を滴下した。室温まで昇温させ、
終夜攪拌した。次に、この溶液に酢酸エチル(100m
l)を加え、希塩酸にて中和した。更に水(100m
l)を加え、分液後、有機層を食塩水(100ml)で
洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥した。濃縮乾固後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒
ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて分離精製するこ
とによって表題化合物(1.21g)を得た。
【0059】実施例2 5−[4−[2−[2−(4−ヒドロキシフェニルチ
オ)メチル−5−メチル−4−オキサゾリル]エトキ
シ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオンの合成 上記の実施例1の工程8)で合成した化合物(360m
g、0.74mol)にトリフルオロ酢酸(25m
l)、チオアニソール(8.4ml)、トリフルオロメ
タンスルホン酸(6.8ml)を加え、室温にて一晩攪
拌した。溶媒を留去した後、水を加えジクロロメタンに
て抽出し、硫酸マグネシウムにて乾燥した。濃縮乾固
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒 ジクロロメタン:メタノール=98:2)にて分
離精製することによって表題化合物(176mg)を得
た。
【0060】実施例3〜19 実施例1及び実施例2と同様にして表1乃至表4の化合
物を得た。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】また、上記実施例の工程6)における製造
中間体として表5乃至表7の化合物を得た。
【0066】
【表5】
【0067】
【表6】
【0068】
【表7】
【0069】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はないことは勿論であり、例えば下記表8乃至表22に
示すような化合物も本発明に属するものである。
【0070】
【表8】
【0071】
【表9】
【0072】
【表10】
【0073】
【表11】
【0074】
【表12】
【0075】
【表13】
【0076】
【表14】
【0077】
【表15】
【0078】
【表16】
【0079】
【表17】
【0080】
【表18】
【0081】
【表19】
【0082】
【表20】
【0083】
【表21】
【0084】
【表22】
【0085】試験例1 薬理試験には、遺伝的に肥満、高血糖、高脂血症の病態
を呈する糖尿病マウス(C57BL/Ksj-db/d
b、雄、ジャクソン・ラボラトリーズ/日本クレア、1
3週齢)及び(KK-Ay、雄、日本クレア、13週齢)
を用いた。また、対照として血糖降下剤CS−045
[(±)−5−[4−(6-ヒドロキシ−2,5,7,
8−テトラメチルクロマン−2−イル−メトキシ)ベン
ジル]−2,4−チアゾリジンジオン](ダイアベーテ
ス(Diabetes).37巻.1549頁(1988年)参照)を
用いた。第1日の投与開始直前に、マウスの体重を測定
し、血液試料を採集した。血清グルコース及びトリグリ
セリドを測定し、平均体重、平均血清グルコース値及び
トリグリセリド値に差がつかないように各群に分けた
(一群6-8匹)。試験試料はすべて0.5%カルボキ
シメチルセルロースナトリウム(CMC)溶液にて懸濁
し、第1、2、3及び4日に1日2回(2回目の投与は
1回目の投与の6時間後)、経口投与した。ビヒクル対
照群は0.5%CMC溶液を経口投与した。第5日に再
び血液試料を採集し、血清グルコース及びトリグリセリ
ドを測定した。血液試料は、エーテル麻酔下において眼
底静脈より400μlずつ採集し、氷温下に維持した。
血清に分離(12000回転、5分)後、血清グルコー
スをヘキソキナーゼ法(グルコース・HK・テスト「B
MY」:ベーリンガーマンハイム山之内)により、血清
トリグリセリドを酵素法(トリグリカラーIII「BM
Y」:ベーリンガーマンハイム山之内)によりそれぞれ
測定した。なお、測定機器として自動分析装置COBA
S FARA(ロッシュ社)を用いた。第5日における
ビヒクル対照群血清グルコース値及び血清トリグリセリ
ド値からの各群のパーセント変化を以下のごとく決定し
た。
【0086】
【数1】
【0087】
【数2】
【0088】結果を表23に示した。
【0089】
【表23】
【0090】表23に示すごとく、本発明化合物は対照
化合物に比べ、いずれの系統の糖尿病マウスの血清グル
コース値及び血清トリグリセリド値をも顕著に低下させ
た。以上のことより、本発明化合物は優れた血糖及び脂
質低下作用を有し、糖尿病及び高脂血症の予防及び治療
に有効である。更に、糖尿病の合併症の予防及び治療薬
としても期待される。
【0091】
【発明の効果】本発明のチアゾリジンジオン誘導体化合
物(I)及びその塩は新規化合物であり、公知のチアゾ
リジン誘導体或いは他の糖尿病薬に比べ、極めて強力且
つ毒性の極めて少ない血糖低下作用を有し、糖尿病の治
療薬及び高脂血症治療薬として非常に有用である。ま
た、本発明化合物は糖尿病合併症、とりわけ動脈硬化の
予防に対してもその有用性が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 417/14 239 (72)発明者 古川 昇 大阪府高槻市紫町1番1号 日本たばこ産 業株式会社医薬総合研究所内 (72)発明者 内田 逸郎 大阪府高槻市紫町1番1号 日本たばこ産 業株式会社医薬総合研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、Rは置換されてもよい芳香族炭化水素基、置換
    されてもよい環式脂肪族炭化水素基又は置換されてもよ
    い複素環基であり、R1及びR2は独立して水素原子又は
    低級アルキル基であり、R3は水素原子、水酸基又は低
    級アルキル基であり、R4は低級アルキル基であり、X
    は酸素原子、硫黄原子又は二級アミノ基であり、Aは−
    (CH2m−(mは0又は1乃至2の整数である)であ
    り、Bは−(CH2n−(nは0又は1乃至2の整数で
    ある)である(但し、Xが硫黄原子のとき、上記Rで表
    される置換されてもよい芳香族炭化水素基は3,4−ジ
    −tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル基でな
    い)]で表される新規チアゾリジンジオン誘導体又はそ
    の医薬上許容し得る塩。
  2. 【請求項2】 R4が低級アルキル基であり、mが0で
    あり、nが0である請求項1記載の新規チアゾリジンジ
    オン誘導体又はその医薬場許容し得る塩。
  3. 【請求項3】 Rが置換されてもよいフェニル基、置換
    されてもよい5乃至6員の環式脂肪族炭化水素基、又は
    窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1乃至3個
    の複素原子を含む5乃至6員の置換されてもよい複素環
    基である請求項2記載の新規チアゾリジンジオン誘導体
    又はその医薬上許容し得る塩。
  4. 【請求項4】 Rが置換されてもよいフェニル基である
    請求項3記載の新規チアゾリジンジオン誘導体又はその
    医薬上許容し得る塩。
  5. 【請求項5】 Rが1乃至2個の二重結合を含んでもよ
    い5乃至6員の環式脂肪族炭化水素基である請求項3記
    載の新規チアゾリジンジオン誘導体又はその医薬上許容
    し得る塩。
  6. 【請求項6】 Rがシクロペンチル基又はシクロヘキシ
    ル基である請求項5記載の新規チアゾリジンジオン誘導
    体又はその医薬上許容し得る塩。
  7. 【請求項7】 複素環基が窒素原子、酸素原子、硫黄原
    子から選ばれる1乃至3個の複素原子を含む5乃至6員
    の置換されてもよい芳香族複素環基である請求項3記載
    の新規チアゾリジンジオン誘導体又はその医薬上許容し
    得る塩。
  8. 【請求項8】 複素環基が1乃至3個の窒素原子を含む
    5乃至6員の芳香族複素環基である請求項7記載の新規
    チアゾリジンジオン誘導体又はその医薬上許容し得る
    塩。
  9. 【請求項9】 Rがメトキシフェニル基、ヒドロキシフ
    ェニル基、ベンジルオキシフェニル基、ピリジル基、ピ
    リミジニル基、ニトロフェニル基、クロロフェニル基、
    ジ−tert−ブチルフェニル基、1−メチル−2−イ
    ミダゾリル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ジメト
    キシフェニル基から選ばれる請求項1記載の新規チアゾ
    リジンジオン誘導体又はその医薬上許容し得る塩。
  10. 【請求項10】 一般式 【化2】 [式中、Rは置換されてもよい芳香族炭化水素基、置換
    されてもよい環式脂肪族炭化水素基又は置換されてもよ
    い複素環基であり、R1及びR2は独立して水素原子又は
    低級アルキル基であり、R3は水素原子、水酸基又は低
    級アルキル基であり、R4は低級アルキル基であり、X
    は酸素原子、硫黄原子又は二級アミノ基であり、Aは−
    (CH2m−(mは0又は1乃至2の整数である)であ
    り、Bは−(CH2n−(nは0又は1乃至2の整数で
    ある)である(但し、Xが硫黄原子のとき、上記Rで表
    される置換されてもよい芳香族炭化水素基は3,4−ジ
    −tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル基でな
    い)]で表されるオキサゾール誘導体。
  11. 【請求項11】 R3が水素原子であり、R4がメチル基
    であり、mが0であり、nが0である請求項10記載の
    化合物。
  12. 【請求項12】 5−[4−[2−[5−メチル−2−
    (4−メトキシフェニルチオ)メチル−4−オキサゾリ
    ル]エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオ
    ン;5−[4−[2−[5−メチル−2−(4−ヒドロ
    キシフェニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エトキ
    シ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5−
    [4−[2−[5−メチル−2−(4−ベンジルオキシ
    フェノキシ)メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベ
    ンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5−[4−
    [2−[5−メチル−2−(4−ヒドロキシフェノキ
    シ)メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]
    −2,4−チアゾリジンジオン;5−[4−[2−[5
    −メチル−2−(3,5−ジメトキシフェノキシ)メチ
    ル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]−2,4
    −チアゾリジンジオン;5−[4−[2−[5−メチル
    −2−[1−(2−ピリジルオキシ)エチル]−4−オ
    キサゾリル]エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリ
    ジンジオン;5−[4−[2−[5−メチル−2−[1
    −(2−ピリジルチオ)エチル]−4−オキサゾリル]
    エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;
    5−[4−[2−[5−メチル−2−(2−ピリミジニ
    ルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジ
    ル]−2,4−チアゾリジンジオン;5−[4−[2−
    [5−メチル−2−(2−ピリジルチオ)メチル−4−
    オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾ
    リジンジオン;5−[4−[2−[5−メチル−2−
    (4−ニトロフェニルチオ)メチル−4−オキサゾリ
    ル]エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオ
    ン;5−[4−[2−[5−メチル−2−(4−クロロ
    フェニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]
    ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5−[4−
    [2−[5−メチル−2−(3,5−ジ−tert−ブ
    チルフェノキシ)メチル−4−オキサゾリル]エトキ
    シ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5−
    [4−[2−[5−メチル−2−(1−メチル−2−イ
    ミダゾリルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エトキ
    シ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5−
    [4−[2−(5−メチル−2−シクロヘキシルチオメ
    チル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]−2,
    4−チアゾリジンジオン;5−[4−[2−(5−メチ
    ル−2−フェニルアミノメチル−4−オキサゾリル)エ
    トキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン;5
    −[4−[2−(5−メチル−2−フェニルチオメチル
    −4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジル]−2,4−
    チアゾリジンジオン;5−[4−[2−(5−メチル−
    2−フェノキシメチル−4−オキサゾリル)エトキシ]
    ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオンから選ばれる
    請求項1記載から選ばれる請求項1記載の新規チアゾリ
    ジンジオン誘導体又はその医薬上許容し得る塩。
  13. 【請求項13】 2−[5−メチル−2−(4−メトキ
    シフェニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エタノー
    ル;2−[5−メチル−2−(4−ベンジルオキシフェ
    ノキシ)メチル−4−オキサゾリル]エタノール;2−
    [5−メチル−2−(3,5−ジメトキシフェノキシ)
    メチル−4−オキサゾリル]エタノール;2−[5−メ
    チル−2−[1−(2−ピリジルオキシ)エチル]−4
    −オキサゾリル]エタノール;2−[5−メチル−2−
    [1−(2−ピリジルチオ)エチル]−4−オキサゾリ
    ル]エタノール;2−[5−メチル−2−(2−ピリミ
    ジニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エタノール;
    2−[5−メチル−2−(2−ピリジルチオ)メチル−
    4−オキサゾリル]エタノール;2−[5−メチル−2
    −(4−ニトロフェニルチオ)メチル−4−オキサゾリ
    ル]エタノール;2−[5−メチル−2−(4−クロロ
    フェニルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エタニー
    ル;2−[5−メチル−2−(3,5−ジ−tert−
    ブチルフェノキシ)メチル−4−オキサゾリル]エタノ
    ール;2−[5−メチル−2−(1−メチル−2−イミ
    ダゾリルチオ)メチル−4−オキサゾリル]エタノー
    ル;2−(5−メチル−2−シクロヘキシルチオメチル
    −4−オキサゾリル)エタノール;2−(5−メチル−
    2−フェニルアミノメチル−4−オキサゾリル)エタノ
    ール;2−(5−メチル−2−フェニルチオメチル−4
    −オキサゾリル)エタノール;2−(5−メチル−2−
    フェノキシメチル−4−オキサゾリル)エタノールから
    選ばれる請求項10記載のオキサゾール誘導体。
JP16661693A 1993-07-06 1993-07-06 新規チアゾリジンジオン誘導体及びオキサゾール誘導体 Pending JPH0717974A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100692223B1 (ko) * 2006-01-17 2007-03-12 삼성전자주식회사 냉장고

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