JPH0680667A - 新規なチアゾリジンジオン誘導体 - Google Patents

新規なチアゾリジンジオン誘導体

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JPH0680667A
JPH0680667A JP16662593A JP16662593A JPH0680667A JP H0680667 A JPH0680667 A JP H0680667A JP 16662593 A JP16662593 A JP 16662593A JP 16662593 A JP16662593 A JP 16662593A JP H0680667 A JPH0680667 A JP H0680667A
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JP
Japan
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group
methyl
butyl
hydroxyphenylthio
tert
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Pending
Application number
JP16662593A
Other languages
English (en)
Inventor
Saizo Shibata
才三 柴田
Shoji Onoki
照二 小野木
Eiji Shirakawa
英二 白川
Hisashi Shinkai
久 新海
Noboru Furukawa
昇 古川
Itsuro Uchida
逸郎 内田
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 【化1】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ独立して水素原子、低
級アルキル基又は低級アルキル基、アシル基、低級アル
コキシ基、シアノ基、ニトロ基、低級アルコキシカルボ
ニル基、スルホニル基で置換されてもよいアリール基も
しくは複素環基を示し、R4は水素原子、水酸基、低級
アルキル基、アシル基、低級アルコキシ基、シアノ基、
ニトロ基、低級アルコキシカルボニル基又はスルホニル
基を示し、R5 は低級アルキル基を示し、mは0又は1
〜2の整数を示し、nは0又は1〜2の整数を示す)で
表されるチアゾリジンジオン誘導体又はその医薬上許容
しうる塩。 【効果】本発明の化合物は、優れた血糖低下作用及び脂
質低下作用を有し糖尿病及び高脂血症の予防及び治療薬
として有用であるばかりでなく、抗酸化作用による糖尿
病の合併症の予防に対してもその有用性が期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なチアゾリジンジ
オン誘導体又はその医薬上許容し得る塩及びそれら誘導
体を製造するための中間体化合物に関する。更に詳しく
は、血糖低下作用及び血中脂質低下作用を有し、糖尿病
及びその合併症の治療薬、高脂血症治療薬として有用で
ある新規チアゾリジンジオン誘導体又はその医薬上許容
し得る塩及びそれら誘導体を製造するための中間体化合
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、経口糖尿病治療薬としてはスルホ
ニルウレア系薬剤及びビグアナイド系薬剤が知られてい
る。しかし、スルホニルウレア系薬剤は、重篤かつ遷延
性の低血糖を起こし、またビグアナイド系薬剤は、重篤
な乳酸アシドーシスあるいは低血糖を起こすことがあ
り、これらを使用するに当たっては十分な注意が必要で
ある。そのため、それらの欠点のない新しい糖尿病及び
その合併症の治療薬の出現が望まれている。一方、特開
昭61−85372号公報には[5−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン]等のチ
アゾリジン誘導体が、特開昭60−51189号公報に
は[(±)−5−[4−(6−ヒドロキシ−2,5,
7,8−テトラメチルクロマン−2−イル−メトキシ)
ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン]等のチアゾ
リジン誘導体が血糖低下作用を有することが記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、前記の
ごとく糖尿病及びその合併症並びに高脂血症治療薬に有
効な、新規な化合物を提供すべく鋭意検討した結果、優
れた血糖低下作用及び血中脂質低下作用を有する新規な
チアゾリジンジオン誘導体を見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の目的の一
つは、下記一般式(I)
【化6】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子、低級
アルキル基又は低級アルキル基、アシル基、低級アルコ
キシ基、シアノ基、ニトロ基、低級アルコキシカルボニ
ル基、スルホニル基で置換されてもよいアリール基もし
くは複素環基を示し、R4は水素原子、水酸基、低級ア
ルキル基、アシル基、低級アルコキシ基、シアノ基、ニ
トロ基、低級アルコキシカルボニル基又はスルホニル基
を示し、R5は低級アルキル基を示し、mは0又は1〜
2の整数を示し、nは0又は1〜2の整数を示す)で表
されるチアゾリジンジオン誘導体又はその医薬上許容し
うる塩を提供することであり、好ましくは本発明化合物
(I)のうち、特にR1及びR2はそれぞれ独立して水素
原子、低級アルキル基又はアリール基を示し、R4は水
素原子を示し、R5はメチル基を示し、mは0であり、
nは0で表されるチアゾリジンジオン誘導体又はその医
薬上許容しうる塩を提供することである。また、本発明
の他の目的は、これらチアゾリジンジオン誘導体(I)
を製造するのに有用な下記一般式(IV)、(VI)、(VI
I)及び(VIII)で表される中間体化合物を提供するこ
とである。
【化7】 (式中、R1、R2、m及びnが前記のとおりである)
【化8】 (式中、R1、R2、R4、R5、m及びnが前記のとおり
であり、R3は水素原子又は低級アルキル基である)
【化9】 (式中、R1、R2、R4、R5、m及びnが前記のとおり
である)
【化10】 (式中、R1、R2、R4、R5、m及びnが前記のとおり
であり、Xは脱離基である) 上記化合物(IV)、(VI)、(VII)及び(VIII)のう
ち、特に好ましくは、R1、R2がそれぞれ独立して水素
原子、低級アルキル基又はアリール基であり、R4が水
素原子であり、R5がメチル基であり、R3が低級アルキ
ル基であり、Xがp−トルエンスルホニル基で表される
化合物である。本発明化合物(I)のうち特に好ましい
化合物の具体例を挙げれば下記のとおりである。 5−[4−[2−[2−[1−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)エチル]−5
−メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]−
チアゾリジン 2,4−ジオン、5−[4−[2−[2
−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニルチオ)メチル]−5−メチル−4−オキサ
ゾリル]エトキシ]ベンジル]−チアゾリジン 2,4
−ジオン、5−[4−[2−[2−[1−(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)プ
ロピル]−5−メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]
ベンジル]−チアゾリジン 2,4−ジオン、5−[4
−[2−[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシフェニルチオ)イソプロピル]−5−
メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]−チ
アゾリン 2,4−ジオン及び5−[4−[2−[2−
[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルチオ)−1−フェニルメチル]−5−メチル
−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]−チアゾリ
ジン 2,4−ジオンから選ばれるチアゾリジンジオン
誘導体又はその医薬上許容しうる塩。 本発明の中間体(V)のうち特に好ましい化合物の具体
例を挙げれば下記のとおりである。 2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニルチオ)プロピオン酸アミド、(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)酢酸ア
ミド、2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルチオ)酪酸アミド、2−(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)イソ
酪酸アミド及び2−(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−フェニル酢酸アミ
ド。 本発明の中間体(VII)のうち特に好ましい化合物の具
体例を挙げれば下記のとおりである。 メチル 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニルチオ)エチル]−5−メチル−
4−オキサゾリルアセテート、メチル [2−(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチ
オ)メチル]−5−メチル−4−オキサゾリルアセテー
ト、メチル 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニルチオ)プロピル]−5−メ
チル−4−オキサゾリルアセテート、メチル 2−[1
−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニルチオ)イソプロピル]−5−メチル−4−オキサ
ゾリルアセテート及びメチル 2−[1−(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)−
1−フェニルメチル]−5−メチル−4−オキサゾリル
アセテート。本発明の中間体(VIII)のうち特に好まし
い化合物の具体例を挙げれば下記のとおりである。 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルチオ)エチル]−4−(2−ヒドロキシ
エチル)−5−メチルオキサゾール、[2−(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)
メチル]−4−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル
オキサゾール、2−[1−(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルチオ)プロピル]−4−
(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルオキサゾール、
2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルチオ)イソプロピル]−4−(2−ヒド
ロキシエチル)−5−メチルオキサゾール及び2−[1
−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニルチオ)−1−フェニルメチル]−4−(2−ヒド
ロキシエチル)−5−メチルオキサゾール。 本発明の中間体(IX)のうち特に好ましい化合物の具体
例を挙げれば下記のとおりである。 2−[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニルチオ)エチル]−5−メチル−4
−オキサゾリル]エチル p−トルエンスルホネート、
[2−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)メチル]−5−メチル−4−オ
キサゾリル]エチル p−トルエンスルホネート、2−
[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)プロピル]−5−メチル−4−
オキサゾリル]エチル p−トルエンスルホネート、2
−[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシフェニルチオ)イソプロピル]−5−メチル
−4−オキサゾリル]エチル p−トルエンスルホネー
ト及び2−[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニルチオ)−1−フェニルメチ
ル]−5−メチル−4−オキサゾリル]エチル p−ト
ルエンスルホネート。
【0005】ここで、「低級アルキル基」とは、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基等の炭素原子数1乃至4個のアルキル基を意味
し、好ましくはメチル基又はエチル基である。
【0006】「アシル基」とは、具体的にはホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリ
ル基、ベンゾイル基を意味する。好ましくはホルミル基
又はアセチル基である。
【0007】「ハロゲン原子」とは、具体的にはフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。特
に好ましくはフッ素原子、塩素原子又は臭素原子であ
る。
【0008】「低級アルコキシ基」とは、例えばメトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、
ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t
ert−ブトキシ基等の炭素数が1乃至4個のアルコキ
シ基を意味し、特に好ましくはメトキシ基又はエトキシ
基である。
【0009】「低級アルコキシカルボニル基」とは、例
えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、s
ec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカル
ボニル基等の炭素数が1乃至4個のアルコキシカルボニ
ル基を意味し、特に好ましくはメトキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基である。
【0010】「ハロゲン化低級アルキル基」とは、上記
のごときハロゲン原子で置換された炭素数1乃至4個の
低級アルキル基を意味し、具体的にはクロロメチル、フ
ルオロメチル、ジクロロメチル、トリフルオロメチル、
クロロエチル、フルオロエチル、ジクロロエチル、トリ
フルオロエチル等である。
【0011】「アリール基」とは、具体的にはフェニル
基、ビフェニル基、ナフチル基等を示し、好ましくはフ
ェニル基を示す。
【0012】「複素環基」とは、環を構成する原子とし
て炭素原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選
ばれる1乃至3個の複素原子を含む4乃至6員、好まし
くは5乃至6員の複素環であり、縮合環であってもよ
い。具体的には、チエニル基、フリル基、ピロリル基、
イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチ
アゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、オ
キサジアゾリル基、チアジアゾリル基、トリアゾリル
基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリ
ダジニル基、トリアジニル基、ジチアゾリル基、ジオキ
ソラニル基、ジチオリル基、ピロリジニル基、ジチアジ
アジニル基、チアジアジニル基、モルホリニル基、オキ
サジニル基、チアジニル基、ピペラジニル基、ピペリジ
ニル基、ピラニル基、チオピラニル基、フロイソキサゾ
リル基、イミダゾチアゾリル基、チエノイソチアゾリル
基、チエノチアゾリル基、イミダゾピラゾリル基、シク
ロペンタピラゾリル基、ピロロピロリル基、シクロペン
タチエニル基、チエノチエニル基、オキサジアゾロピラ
ジニル基、ベンゾフラザニル基、チアジアゾロピリミジ
ニル基、トリアゾロチアジニル基、トリアゾロピリミジ
ニル基、トリアゾロピリジニル基、ベンゾトチアゾリル
基、オキサゾロピリミジニル基、オキサゾロピリジニル
基、ベンゾオキサゾリル基、チアゾロピリダジニル基、
チアゾロピリミジニル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベ
ンゾチアゾリル基、ピラゾロトリアジニル基、ピラゾロ
チアジニル基、イミダゾピラジニル基、プリニル基、ピ
ラゾロピリダジニル基、ピラゾロピリミジニル基、イミ
ダゾピリジニル基、ピラノピラゾリル基、ベンゾイミダ
ゾリル基、インダゾリル基、ベンゾオキサチオリル基、
ベンゾジオキサリル基、ジチオロピリミジニル基、ベン
ゾジチオリル基、インドリジニル基、インドリル基、イ
ソインドリル基、フロピリミジニル基、フロピリジニル
基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、チエノ
ピラジニル基、チエノピリミジニル基、チエノジオキシ
ニル基、チエノピリジニル基、ベンゾチエニル基、シク
ロペンタオキサジニル基、シクロペンタフラニル基、ベ
ンゾチアジアジニル基、ベンゾトリアジニル基、ピリド
オキサジニル基、ベンゾオキサジニル基、ピリミドチア
ジニル基、ベンゾチアジニル基、ピリミドピリダジニル
基、ピリミドピリミジニル基、ピリドピリダジニル基、
ピリドピリミジニル基、シンノリニル基、キナゾリニル
基、キノキサリニル基、ベンゾキサチイニル基、ベンゾ
ジオキシニル基、ベンゾジチイニル基、ナフチリジニル
基、イソキノリニル基、キノリニル基、ベンゾピラニル
基、ベンゾチオピラニル基等であり、特に好ましくはモ
ルホリニル基、ピペリジニル基、ピロリル基である。
【0013】「脱離基」とは、水酸基に対する脱離基で
あり、通常使用され得るものであればいかなるものでも
よく、特に制限はない。具体的にはp−トルエンスルホ
ニル基、ベンゼンスルホニル基、メタンスルホニル基等
であり、好ましくはp−トルエンスルホニル基である。
【0014】「医薬上許容しうる塩」とは、上記一般式
(I)で示されるチアゾリジンジオン誘導体と無毒性の
塩を形成するものであればいかなるものであってもよい
が、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属
塩;マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金
属塩;アンモニウム塩;トリメチルアミン塩、トリエチ
ルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシ
ルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩
等の有機塩基塩;リジン塩、アルギニン塩等のアミノ酸
塩を挙げることができる。
【0015】一般式(I)で示される本発明化合物は、
優れた血糖低下作用、血中脂質低下作用を有し、糖尿病
及び高脂血症の予防及び治療薬として有用であるばかり
でなく、抗酸化作用による動脈硬化予防薬としての用途
も期待される。これら本発明化合物(I)または医薬上
許容しうる塩類を有効成分としてなる医薬製剤として用
いる場合には、通常、それ自体公知の薬理学的に許容さ
れる担体、賦形剤、希釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、
保存剤、緩衝剤、乳化剤、芳香剤、着色剤、甘味剤、粘
稠剤、矯味剤、溶解補助剤、その他の添加剤、具体的に
は水、植物油、エタノール又はベンジルアルコールのよ
うなアルコール、ポリエチレングリコール、グリセロー
ルトリアセテート、ゼラチン、ラクトース、でんぷん等
のような炭水化物、ステアリン酸マグネシウム、タル
ク、ラノリン、ワセリン等と混合して錠剤、丸剤、散
剤、顆粒剤、坐剤、注射剤、点眼剤、液剤、カプセル
剤、トローチ剤、エアゾール剤、エリキシル剤、懸濁
剤、乳剤、シロップ剤等の形態により経口又は非経口的
に投与することができる。投与量は、疾患の種類及び程
度、投与する化合物並びに投与経路、患者の年齢、性
別、体重等により変わり得るが、経口投与の場合、通
常、成人1日当たり化合物(I)を0.1〜1000m
g特に1〜100mgを投与するのが好ましい。
【0016】また、一般式(I)で示される化合物は、
1個又は2個以上の不斉炭素を有しており、1個の場合
は、純粋な光学活性体、その任意の割合の混合物、ある
いはラセミ体が存在し、また2個以上の場合には、光学
的に純粋なジアステレオマー、そのラセミ体、あるいは
それらの組み合わせ、及び比率が任意の混合物が存在す
るが、そのいずれも本発明の範囲に属するものである。
本発明の化合物(I)乃至中間体化合物(IV)、(V
I)、(VII)及び(VIII)は、例えば下記の方法によっ
て合成できるが、本発明化合物の製造方法はこれらに限
定されるものでないことはもちろんである。
【0017】
【化11】
【0018】化合物(IV)(R1、R2、m、nは前記の
とおりである)は、化合物(II)(mは前記のとおりで
ある)と化合物(III)(R1、R2、nは前記のとおり
である。Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロ
ゲン原子である)とを、水素化ナトリウム、水素化カリ
ウム、ナトリウムアミド、ナトリウムアルコキシド、カ
リウムアルコキシド、トリエチルアミン、苛性ソーダ、
重曹、炭酸ソーダ等の塩基の存在下又は非存在下にベン
ゼン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、エー
テル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ス
ルホラン、ジメトキシエタン、ピリジン、アセトン、酢
酸エチル、メタノール、エタノール等の有機溶媒、水又
はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下に反応させる
ことにより合成することができる。
【0019】化合物(VI)(R1、R2、R4、R5、m、
nは前記のとおりであり、R3はメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、tert−ブチル基等の低級アルキル基である)
は、化合物(IV)と化合物(V)(R3、R4、R5は前記
のとおりであり、Halは塩素原子、臭素原子、ヨウ素
原子等のハロゲン原子である)とを、ベンゼン、トルエ
ン、ジクロロメタン、クロロホルム、エーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジ
メトキシエタン、ピリジン、アセトン、酢酸、無水酢酸
等の有機溶媒、もしくはこれらの混合溶媒中又は無溶媒
で、冷却下乃至加温下、好ましくは加温下に反応させる
ことにより合成することができる。
【0020】化合物(VII)(R1、R2、R4、R5
m、nは前記のとおりである)は、化合物(VI)を水素
化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウムなどの
還元剤を用いて、ベンゼン、トルエン、エーテル、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジメトキシエタ
ン、ピリジン、酢酸等の有機溶媒、もしくはこれらの混
合溶媒中で、常法により反応させることにより合成する
ことができる。また、本反応においては適量のメタノー
ル、エタノール等のアルコールを添加することが反応の
進行を促進させることもある。
【0021】化合物(VIII)(R1、R2、R4、R5
m、n、Xは前記のとおりである)は、化合物(VII)
をp−トルエンスルホニルクロライド、ベンゼンスルホ
ニルクロライド、メタンスルホニルクロライド等のスル
ホニルクロライド類と、トリエチルアミン、ジメチルア
ミノピリジン等の塩基の存在下に、ベンゼン、トルエ
ン、ジクロロメタン、クロロホルム、エーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジ
メトキシエタン、ピリジン、アセトン、酢酸エチル等の
有機溶媒、もしくはこれらの混合溶媒中又は無溶媒で、
冷却下乃至加温下に反応させることにより合成すること
ができる。
【0022】化合物(I)は、化合物(VIII)と化合物
(IX)を、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリ
ウムアミド、ナトリウムアルコキシド、カリウムアルコ
キシド、トリエチルアミン、苛性ソーダ、重曹、炭酸ソ
ーダ等の塩基の存在下又は非存在下にベンゼン、トルエ
ン、ジクロロメタン、クロロホルム、エーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジ
メトキシエタン、ピリジン、アセトン、酢酸エチル等の
有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温
下に反応させることにより合成することができる。以上
の方法は、特にR4及びR5がそれぞれ独立に水素原子又
は低級アルキル基である場合に有用である。このように
して得られる化合物(I)は、公知の分離精製手段、例
えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶析、再結晶、クロマ
トグラフィー等により、単離精製することができる。ま
た、化合物(I)において、R4が水酸基であり、R5
メチル基等の低級アルキル基である化合物(I’)は下
記の方法に従って合成することができる。
【0023】
【化12】
【0024】2,3,4−ペンタントリオン 3−オキ
シム(XI)は、酢酸等の酸性溶液中、アセチルアセトン
(x)に亜硝酸ナトリウム水溶液を加えることにより、
合成することができる。
【0025】オキサゾール誘導体(XIII)(R1、R2
m、nは前記のとおりである)は、ベンゼン、トルエ
ン、ジクロロメタン、クロロホルム、エーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジ
メトキシエタン、ピリジン、アセトン、酢酸エチル等の
有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、2,3,4−ペ
ンタントリオン 3−オキシム(XI)にアルデヒド(XI
I)(R1、R2、m、nは前記のとおりである)を反応
させることにより、合成することができる。
【0026】ハロゲン体(XIV)(R1、R2、m、nは
前記のとおりであり、Halはハロゲン原子である)
は、クロロホルム、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、
ジクロロメタン、エーテル、ジオキサン、無水テトラヒ
ドロフラン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジメトキシエタ
ン、ピリジン、アセトン、酢酸エチル等の溶媒中、30
〜60℃で塩素、臭素、ヨウ素等を加えるか、又はベン
ゼン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、エー
テル、ジオキサン、無水テトラヒドロフラン、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン、ジメトキシエタン、ピリジン、アセト
ン、酢酸エチル等の有機溶媒中、ジブロモメルドラム酸
と反応させることにより、合成することができる。
【0027】化合物(XVI)(R1、R2、m、nは前記
のとおりである)は、ハロゲン体(XIV)と5−(4−
ヒドロキシ)ベンジル−2,4−チアゾリジンジオン
(XV)を水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウ
ムアミド、ナトリウムアルコキシド、カリウムアルコキ
シド、トリエチルアミン、苛性ソーダ、重曹、炭酸ソー
ダ等の塩基の存在下又は非存在下にベンゼン、トルエ
ン、ジクロロメタン、クロロホルム、エーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジ
メトキシエタン、ピリジン、アセトン、酢酸エチル等の
有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温
下に反応させることにより合成することができる。
【0028】化合物(I’)(R1、R2、m、nは前記
のとおりである)は、化合物(XVI)をベンゼン、トル
エン、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
溶媒中、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウム
リチウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ジブチルアル
ミニウム等の触媒により還元することにより、合成する
ことができる。
【0029】以下、実施例を挙げて、本発明を更に具体
的に説明する。なお、実施例で使用する略号は以下の意
味を表す。1 H NMR プロトン核磁気共鳴スペクトル CDCl3 重水素化クロロホルム
【0030】
【実施例】
実施例1 2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニルチオ)プロピオン酸アミド(一般式(IV);R
1はメチル基、R2は水素原子、mは0、nは0)水素化
ナトリウム(60%油状物)(91mg,3.7mmol)をn−ヘ
キサンで洗浄後、窒素気流下0℃にて、ジメチルホルム
アミド(3ml)に懸濁した。これに、2,6−ジ−te
rt−ブチル−4−メルカプトフェノール(751mg,3.15
mmol)を徐々に加えた。0℃で10分間攪拌後、2−ク
ロロプロピオン酸アミド(339mg,3.15mmol)を徐々に加
えた。1時間攪拌した後、反応液を酢酸エチル(30ml)
で希釈した。この希釈液を水(30ml)で洗浄し、さら
に、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。合わせた有
機層を飽和食塩水(20ml)で洗浄した。これを、硫酸マ
グネシウムで乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒:クロロホルム:メタノール=98:
2)により分取精製することによって白色固体の表題化
合物(903mg)を得た。1 H NMR CDCl3 (300MHz):1.42(s, 18H), 1.51(d, J=7.3,
3Hz), 3.61(q, J=7.3Hz, 1H), 5.29(s, 1H), 5.40(br,
1H), 6.42(br, 1H), 7.25(s, 2H)
【0031】実施例2 メチル 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニルチオ)エチル]−5−メチル−
4−オキサゾリルアセテート(一般式(VI);R1はメ
チル基、R2は水素原子、R3はメチル基、R4は水素原
子、R5はメチル基、mは0、nは0) 実施例1で得られた2−(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロピオン酸アミ
ド(6.50g,21.0mmol)とメチル 4−クロロ−3−オキ
ソペンタノエート(3.69g,22.4mmol)を120℃にて加
熱攪拌した。この反応混合物を、酢酸エチル(100ml)
に溶解後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)、及
び飽和食塩水(30ml)にて洗浄した。有機層を硫酸マグ
ネシウムにて乾燥後、濃縮乾固し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサ
ン:酢酸エチル=8:2)にて分離精製することによっ
て油状の表題化合物(798mg,収率9%)を得た。1 H NMR CDCl3 (300MHz):1.39(s, 18H), 1.61(d, J=7.1,
3Hz), 2.24(s, 3H), 3.43(s, 2H), 3.68(s, 3H), 4.19
(q, J=7.1Hz, 1H), 5.27(s, 1H), 7.16(s, 2H)
【0032】実施例3 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルチオ)エチル]−4−(2−ヒドロキシ
エチル)−5−メチルオキサゾール(一般式(VII);
1はメチル基、R2は水素原子、R4は水素原子、R5
メチル基、mは0、nは0) 窒素気流下、水素化ホウ素リチウム(44mg,20mmol)を
エーテル(3ml)に懸濁し、0℃に冷却後、実施例2で
得られたメチル 2−[1−(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)エチル]−5−
メチル−4−オキサゾリルアセテート(556mg,1.32mmo
l)及びメタノール(64mg,2.00mmol)のエーテル(6m
l)希釈液を滴下した。1時間還流攪拌した後、室温ま
で冷却し、水(20ml)、酢酸エチル(50ml)を加え、分
液した。水層を酢酸エチル(20ml)にて抽出した。有機
層と抽出液を合わせ、これを希塩酸(10ml)、飽和炭酸
水素ナトリウム(20ml)、飽和食塩水(5ml)で洗浄し
た後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン:酢
酸エチル=6:4)により、分離精製することにより白
色固体の表題化合物(447mg,収率86%)を得た。1 H NMR CDCl3 (300MHz):1.39(s, 18H), 1.61(d, J=7.2,
3Hz), 2.21(s, 3H), 2.57(t, J=5.7Hz, 2H), 3.77(t,
J=5.7Hz, 2H), 4.19(q, J=7.2Hz, 1H), 5.30(s,1H), 7.
16(s, 2H)
【0033】実施例4 2−[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニルチオ)エチル]−5−メチル−4
−オキサゾリル]エチル p−トルエンスルホネート
(一般式(VIII);R1はメチル基、R2は水素原子、R
4は水素原子、R5はメチル基、Xはp−トルエンスルホ
ニル基、mは0、nは0) 実施例3で得られた2−[1−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)エチル]−4
−(2−ヒドロキシエチル−5−メチルオキサゾール
(505mg,1.29mmol)をジクロロメタンに溶解し窒素気流
下、0℃にてトリエチルアミン(157mg,1.55mmol)及び
4−ジメチルアミノピリジン(20mg)を加え、攪拌し
た。10分後、トシルクロライドを加えた後、室温に昇
温し、終夜攪拌した。反応液を濃縮後、これを酢酸エチ
ル(30ml)に溶解し、水(20ml)で洗浄し、水槽を酢酸
エチル(10ml)で抽出した。有機層と抽出液を合わせて
希塩酸(10ml)、炭酸水素ナトリウム(10ml)、飽和食
塩水(10ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮乾固することにより、白色固体の表題化合
物(700mg,収率100%)を得た。1 H NMR CDCl3 (300MHz):1.37(s, 18H), 1.56(d, J=7.1,
3Hz), 2.19(s, 3H), 2.43(s, 3H), 2.74(t, J=6.8Hz,
2H), 4.11(q, J=7.1Hz, 1H), 4.17(t, J=6.8Hz,2H), 5.
27(s, 1H), 7.14(s, 2H), 7.31(d, J=8.2Hz, 2H), 7.72
(d, J=8.2Hz, 2H)
【0034】実施例5 5−[4−[2−[2−[1−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)エチル−5−
メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]−チ
アゾリジン 2,4−ジオン(一般式(I);R1はメ
チル基、R2は水素原子、R4は水素原子、R5はメチル
基、mは0、nは0) 窒素気流下、水素化ナトリウム(60%油状物,62mg,2.58m
mol)をn−ヘキサン(2ml×2)で洗浄後、これにジメ
チルホルムアミド(3ml)を加え懸濁し、0℃にて攪拌
下、5−(p−ヒドロキシベンジル)−チアゾリジン
2,4−ジオン(287ml,1.29mmol)を加えた。10分間
攪拌後、実施例4で得られた2−[2−[1−(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチ
オ)エチル]−5−メチル−4−オキサゾリル]エチル
p−トルエンスルホネート(640mg,1.17mmol)のジメ
チルホルムアミド溶液(2ml)を滴下した。3時間室温
攪拌した後、反応液に酢酸エチル(50ml)を加え、希塩
酸(30ml)にて洗浄した。有機層を炭酸水素ナトリウム
(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=7:3)
にて分離精製することによって、淡黄白色固体の表題化
合物(321mg,収率46%)を得た。1 H NMR CDCl3 (300MHz):1.38(s,18H),1.61(d,J=7.1,3H
z),2.25(s,3H),2.84(t,J=6.8Hz,2H),3.10(dd,J=9.5,11.
4Hz,1H),3.43(dd,J=4.0,11.4Hz,1H),4.10(t,J=6.8Hz,2
H),4.49(dd,J=9.5,4.0Hz,1H),5.27(s,1H),6.81(d,J=8.6
Hz,2H),7.11(d,J=8.6Hz,2H),7.13(s,2H),7.82(br,1H) m.p. 72.8−74.0℃
【0035】実施例6 (3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)酢酸アミド(一般式(IV);R1は水素原
子、R2は水素原子、mは0、nは0) 2−クロロプロピオン酸アミドの代わりに、クロロ酢酸
アミドを用い、実施例1と同様にして、標題化合物を得
た。
【0036】実施例7 メチル [2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシフェニルチオ)メチル]−5−メチル−4−
オキサゾリルアセテート(一般式(VI);R1は水素原
子、R2は水素原子、R3はメチル基、R4は水素原子、
5はメチル基、mは0、nは0) 実施例6で得られた2−(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニルチオ)酢酸アミドを用い
て、実施例2と同様にして、標題化合物を得た。
【0037】実施例8 [2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルチオ)メチル]−4−(2−ヒドロキシエチ
ル)−5−メチルオキサゾール(一般式(VII);R1
水素原子、R2は水素原子、R4は水素原子、R5はメチ
ル基、mは0、nは0) 実施例7で得られたメチル [2−(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)メチル]
−5−メチル−4−オキサゾリルアセテートを用いて、
実施例3と同様にして、標題化合物を得た。
【0038】実施例9 [2−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)メチル]−5−メチル−4−オ
キサゾリル]エチル p−トルエンスルホネート(一般
式(VIII);R1は水素原子、R2は水素原子、R4は水
素原子、R5はメチル基、Xはp−トルエンスルホニル
基、mは0、nは0) 実施例8で得られた[2−(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルチオ)メチル]−4−
(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルオキサゾールを
用いて、実施例4と同様にして、標題化合物を得た。
【0039】実施例10 5−[4−[2−[2−[1−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)メチル]−5
−メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]−
チアゾリジン 2,4−ジオン(一般式(I);R1
水素原子、R2は水素原子、R4は水素原子、R5はメチ
ル基、mは0、nは0) 実施例9で得られた[2−[2−(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)メチル]−
5−メチル−4−オキサゾリル]エチル p−トルエン
スルホネートを用いて、実施例5と同様にして、標題化
合物を得た。1 H NMR CDCl3 (300MHz):1.39(s,18H),2.26(s,3H),2.85
(t,J=6.7Hz,2H),3.10(dd,J=14.3,9.3Hz,1H),3.43(dd,J=
14.3,4.0Hz,1H),3.97(s,2H),4.12(t,J=6.7Hz,2H),4.49
(dd,J=9.3,4.0Hz,1H),5.25(s,1H),6.81(d,J=8.6Hz,2H),
7.11(d,J=8.6Hz,2H),7.24(s,2H),7.93(bs,1H) m.p. 71.0−74.0℃
【0040】実施例11 2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニルチオ)酪酸アミド(一般式(IV);R1はエチ
ル基、R2は水素原子、mは0、nは0) 2−クロロプロピオン酸アミドの代わりに、2−クロロ
酪酸アミドを用い、実施例1と同様にして、標題化合物
を得た。
【0041】実施例12 メチル 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニルチオ)プロピル]−5−メチル
−4−オキサゾリルアセテート(一般式(VI);R1
エチル基、R2は水素原子、R3はメチル基、R4は水素
原子、R5はメチル基、mは0、nは0) 実施例11で得られた2−(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルチオ)酪酸アミドを用い
て、実施例2と同様にして、標題化合物を得た。
【0042】実施例13 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルチオ)プロピル]−4−(2−ヒドロキ
シエチル)−5−メチルオキサゾール(一般式(VI
I);R1はエチル基、R2は水素原子、R4は水素原子、
5はメチル基、mは0、nは0) 実施例12で得られたメチル 2−[1−(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)プ
ロピル]−5−メチル−4−オキサゾリルアセテートを
用いて、実施例3と同様にして、標題化合物を得た。
【0043】実施例14 2−[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニルチオ)プロピル]−5−メチル−
4−オキサゾリル]エチル p−トルエンスルホネート
(一般式(VIII);R1はエチル基、R2は水素原子、R
4は水素原子、R5はメチル基、Xはp−トルエンスルホ
ニル基、mは0、nは0) 実施例13で得られた2−[1−(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)プロピル]
−4−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルオキサゾ
ールを用いて、実施例4と同様にして、標題化合物を得
た。
【0044】実施例15 5−[4−[2−[2−[1−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)プロピル]−
5−メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]
−チアゾリジン 2,4−ジオン(一般式(I);R1
はエチル基、R2は水素原子、R4は水素原子、R5はメ
チル基、mは0、nは0) 実施例14で得られた2−[2−[1−(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)プロ
ピル]−5−メチル−4−オキサゾリル]エチル p−
トルエンスルホネートを用いて、実施例5と同様にし
て、標題化合物を得た。1 H NMR CDCl3(300MHz):1.01(t,J=7.4Hz,3H),1.37(s,18
H),2.01(m,2H),2.24(s,3H),2.83(t,J=6.9Hz,2H),3.08(d
d,J=9.5,14.2Hz,1H),3.43(dd,J=3.9,14.2Hz,1H),3.98
(t,J=8.2Hz,1H),4.09(t,J=6.9Hz,2H),4.47(dd,J=3.9,9.
5Hz,1H),5.25(s,H),6.80(d,J=8.6Hz,2H),7.11(d,J=8.6H
z,2H),7.14(s,2H),8.27(brs,1H) m.p. 68.0−69.4℃
【0045】実施例16 2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニルチオ)イソ酪酸アミド(一般式(IV);R1
メチル基、R2はメチル基、mは0、nは0) 2−クロロプロピオン酸アミドの代わりに、2−クロロ
イソ酪酸アミドを用い、実施例1と同様にして、標題化
合物を得た。
【0046】実施例17 メチル 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニルチオ)イソプロピル]−5−メ
チル−4−オキサゾリルアセテート(一般式(VI);R
1はメチル基、R2はメチル基、R3はメチル基、R4は水
素原子、R5はメチル基、mは0、nは0) 実施例16で得られた2−(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルチオ)イソ酪酸アミドを
用いて、実施例2と同様にして、標題化合物を得た。
【0047】実施例18 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルチオ)イソプロピル]−4−(2−ヒド
ロキシエチル)−5−メチルオキサゾール(一般式(VI
I);R1はメチル基、R2はメチル基、R4は水素原子、
5はメチル基、mは0、nは0) 実施例17で得られたメチル 2−[1−(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)イ
ソプロピル]−5−メチル−4−オキサゾリルアセテー
トを用いて、実施例3と同様にして、標題化合物を得
た。
【0048】実施例19 2−[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニルチオ)イソプロピル]−5−メチ
ル−4−オキサゾリル]エチル p−トルエンスルホネ
ート(一般式(VIII);R1はメチル基、R2はメチル
基、R4は水素原子、R5はメチル基、Xはp−トルエン
スルホニル基、mは0、nは0) 実施例18で得られた2−[1−(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)イソプロピ
ル]−4−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルオキ
サゾールを用いて、実施例4と同様にして、標題化合物
を得た。
【0049】実施例20 5−[4−[2−[2−[1−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)イソプロピ
ル]−5−メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベン
ジル]−チアゾリジン 2,4−ジオン(一般式
(I);R1はメチル基、R2はメチル基、R4は水素原
子、R5はメチル基、mは0、nは0) 実施例19で得られた2−[2−[1−(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)イソ
プロピル]−5−メチル−4−オキサゾリル]エチル
p−トルエンスルホネートを用いて、実施例5と同様に
して、標題化合物を得た。1 H NMR CDCl3(300MHz):1.85(s,18H),1.67(s,6H),2.26
(s,3H),2.83(t,J=6.7Hz,2H),3.07(dd,J=9.4,14.2Hz,1
H),3.44(dd,J=3.9,9.4Hz,1H),4.07(t,J=6.7Hz,2H),4.48
(dd,J=3.9,9.4Hz,1H),5.30(s,H),6.80(d,J=8.6Hz,2H),
7.03(s,2H),7.11(d,J=8.6Hz,2H),8.12(brs,1H) m.p. 71.2−72.8℃
【0050】実施例21 2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニルチオ)−2−フェニル酢酸アミド(一般式(I
V);R1はフェニル基、R2は水素原子、mは0、nは
0) 2−クロロプロピオン酸アミドの代わりに、2−クロロ
−2−フェニル酢酸アミドを用い、実施例1と同様にし
て、標題化合物を得た。
【0051】実施例22 メチル 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニルチオ)−1−フェニルメチル]
−5−メチル−4−オキサゾリルアセテート(一般式
(VI);R1はフェニル基、R2は水素原子、R3はメチ
ル基、R4は水素原子、R5はメチル基、mは0、nは
0) 実施例21で得られた2−(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−フェニル酢
酸アミドを用いて、実施例2と同様にして、標題化合物
を得た。
【0052】実施例23 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルチオ)−1−フェニルメチル]−4−
(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルオキサゾール
(一般式(VII);R1はフェニル基、R2は水素原子、
4は水素原子、R5はメチル基、mは0、nは0) 実施例22で得られたメチル 2−[1−(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)−
1−フェニルメチル]−5−メチル−4−オキサゾリル
アセテートを用いて、実施例3と同様にして、標題化合
物を得た。
【0053】実施例24 2−[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニルチオ)−1−フェニルメチル]−
5−メチル−4−オキサゾリル]エチル p−トルエン
スルホネート(一般式(VIII);R1はフェニル基、R2
は水素原子、R4は水素原子、R5はメチル基、Xはp−
トルエンスルホニル基、mは0、nは0) 実施例23で得られた2−[1−(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)−1−フェ
ニルメチル]−4−(2−ヒドロキシエチル)−5−メ
チルオキサゾールを用いて、実施例4と同様にして、標
題化合物を得た。
【0054】実施例25 5−[4−[2−[2−[1−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)−1−フェニ
ルメチル]−5−メチル−4−オキサゾリル]エトキ
シ]ベンジル]−チアゾリジン 2,4−ジオン(一般
式(I);R1はフェニル基、R2は水素原子、R4は水
素原子、R5はメチル基、mは0、nは0)実施例24
で得られた2−[2−[1−(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)−1−フェニ
ル]−5−メチル−4−オキサゾリル]エチル p−ト
ルエンスルホネートを用いて、実施例5と同様にして、
標題化合物を得た。1 H NMR CDCl3(300MHz):1.32(s,18H),2.27(s,3H),2.86
(t,J=6.8Hz,2H),3.06(dd,J=9.5,14.2Hz,1H),3.43(dd,J=
3.9,14.2Hz,1H),4.11(t,J=6.8Hz,2H),4.45(dd,J=3.9,9.
5Hz,1H),5.26(s,H),5.28(s,H),6.79(d,J=8.6Hz,2H),7.0
7(s,2H),7.09(d,J=8.6Hz,2H),7.27(m,3H),7.40(m,2H),
8.50(brs,1H) m.p. 78.0−79.4℃ なお、本発明は上記実施例化合物のみに限定されるもの
ではなく、例えば化合物(I)、化合物(IV)について
例示すれば以下の化合物も包含される。化合物(VI)、
(VII)、(VIII)についても同様である。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】
【0065】
【表11】
【0066】
【表12】
【0067】試験例1 薬理試験には、遺伝的に肥満、高血糖、高脂血症の病態
を呈する糖尿病マウス(C57BL/Ksj-db/d
b、雄、ジャクソン・ラボラトリーズ/日本クレア、1
3週齢)及び(KK-Ay、雄、日本クレア、13週齢)
を用いた。また、対照として血糖降下剤CS−045
[(±)−5−[4−(6-ヒドロキシ−2,5,7,
8−テトラメチルクロマン−2−イル−メトキシ)ベン
ジル]−2,4−チアゾリジンジオン](ダイアベーテ
ス(Diabetes).37巻.1549頁(1988
年)参照)を用いた。第1日の投与開始直前に、マウス
の体重を測定し、血液試料を採集した。血清グルコース
及びトリグリセリドを測定し、平均体重、平均血清グル
コース値及びトリグリセリド値に差がつかないように各
群に分けた(一群6-8匹)。試験試料はすべて0.5
%カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)溶
液にて懸濁し、第1、2、3及び4日に1日2回(2回
目の投与は1回目の投与の6時間後)、経口投与した。
ビヒクル対照群は0.5%CMC溶液を経口投与した。
第5日に再び血液試料を採集し、血清グルコース及びト
リグリセリドを測定した。血液試料は、エーテル麻酔下
において眼底静脈より400μlずつ採集し、氷温下に
維持した。血清に分離(12000回転、5分)後、血
清グルコースをヘキソキナーゼ法(グルコース・HK・
テスト「BMY」:ベーリンガーマンハイム山之内)に
より、血清トリグリセリドを酵素法(トリグリカラーII
I「BMY」:ベーリンガーマンハイム山之内)により
それぞれ測定した。なお、測定機器として自動分析装置
COBAS FARA(ロッシュ社)を用いた。第5日
におけるビヒクル対照群血清グルコース値及び血清トリ
グリセリド値からの各群のパーセント変化を以下のごと
く決定した。
【0068】
【数1】
【0069】
【数2】
【0070】結果を表1に示した。
【0071】
【表13】
【0072】表13に示すごとく、本発明化合物は対照
化合物に比べ、いずれの系統の糖尿病マウスの血清グル
コース値及び血清トリグリセリド値をも顕著に低下させ
た。以上のことより、本発明化合物は優れた血糖及び脂
質低下作用を有し、糖尿病及び高脂血症の予防及び治療
に有効である。更に、糖尿病の合併症の予防及び治療薬
としても期待される。
【0073】
【発明の効果】本発明のチアゾリジンジオン誘導体化合
物は新規化合物であり、優れた血糖低下作用を有し、糖
尿病の治療薬及び高脂血症治療薬として有用である。ま
た、本発明化合物は抗酸化作用による糖尿病合併症、と
りわけ動脈硬化の予防に対してもその有用性が期待され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 417/14 213 9051−4C //(C07D 417/12 263:00 9283−4C 277:00) 9051−4C (C07D 413/06 213:00 6701−4C 263:00) 9283−4C (C07D 417/14 213:00 6701−4C 263:00 9283−4C 277:00) 9051−4C (72)発明者 新海 久 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社医薬研究所内 (72)発明者 古川 昇 神奈川県秦野市名古木23番地 日本たばこ 産業株式会社安全性研究所内 (72)発明者 内田 逸郎 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社医薬研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子、低級
    アルキル基又は低級アルキル基、アシル基、低級アルコ
    キシ基、シアノ基、ニトロ基、低級アルコキシカルボニ
    ル基、スルホニル基で置換されてもよいアリール基もし
    くは複素環基を示し、R4は水素原子、水酸基、低級ア
    ルキル基、アシル基、低級アルコキシ基、シアノ基、ニ
    トロ基、低級アルコキシカルボニル基又はスルホニル基
    を示し、R5は低級アルキル基を示し、mは0又は1〜
    2の整数を示し、nは0又は1〜2の整数を示す)で表
    されるチアゾリジンジオン誘導体又はその医薬上許容し
    うる塩。
  2. 【請求項2】R1及びR2がそれぞれ独立して水素原子、
    低級アルキル基又はアリール基であり、R4が水素原子
    であり、R5がメチル基であり、mが0であり、nが0
    である請求項1記載のチアゾリジンジオン誘導体又はそ
    の医薬上許容しうる塩。
  3. 【請求項3】一般式 【化2】 (式中、R1、R2、m及びnが請求項1記載のとおりで
    ある)で表される化合物。
  4. 【請求項4】R1、R2、m及びnが請求項2記載のとお
    りである請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】一般式 【化3】 (式中、R1、R2、R4、R5、m及びnが請求項1記載
    のとおりであり、R3は水素原子又は低級アルキル基で
    ある)で表される化合物。
  6. 【請求項6】R1、R2、R4、R5、m及びnが請求項2
    記載のとおりであり、R3は前記のとおりである請求項
    5記載の化合物。
  7. 【請求項7】一般式 【化4】 (式中、R1、R2、R4、R5、m及びnが請求項1記載
    のとおりである)で表される化合物。
  8. 【請求項8】R1、R2、R4、R5、m及びnが請求項2
    記載のとおりである請求項7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 一般式 【化5】 (式中、R1、R2、R4、R5、m及びnが請求項1記載
    のとおりであり、Xは脱離基である)で表される化合
    物。
  10. 【請求項10】R1、R2、R4、R5、m及びnが請求項
    2記載のとおりであり、Xは前記のとおりである請求項
    9記載の化合物。
  11. 【請求項11】5−[4−[2−[2−[1−(3,5
    −ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチ
    オ)エチル]−5−メチル−4−オキサゾリル]エトキ
    シ]ベンジル]−チアゾリジン 2,4−ジオン、 5−[4−[2−[2−[1−(3,5−ジ−tert
    −ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)メチル]−5
    −メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]−
    チアゾリジン 2,4−ジオン、 5−[4−[2−[2−[1−(3,5−ジ−tert
    −ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)プロピル]−
    5−メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベンジル]
    −チアゾリジン 2,4−ジオン、 5−[4−[2−[2−[1−(3,5−ジ−tert
    −ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)イソプロピ
    ル]−5−メチル−4−オキサゾリル]エトキシ]ベン
    ジル]−チアゾリン 2,4−ジオン及び 5−[4−[2−[2−[1−(3,5−ジ−tert
    −ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)−1−フェニ
    ルメチル]−5−メチル−4−オキサゾリル]エトキ
    シ]ベンジル]−チアゾリジン 2,4−ジオンから選
    ばれる請求項1記載のチアゾリジンジオン誘導体又はそ
    の医薬上許容しうる塩。
  12. 【請求項12】2−(3,5−ジ−tert−ブチル−
    4−ヒドロキシフェニルチオ)プロピオン酸アミド、 (3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
    ニルチオ)酢酸アミド、 2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
    フェニルチオ)酪酸アミド、 2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
    フェニルチオ)イソ酪酸アミド及び 2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
    フェニルチオ)−2−フェニル酢酸アミドから選ばれる
    請求項3記載の化合物。
  13. 【請求項13】メチル 2−[1−(3,5−ジ−te
    rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)エチル]
    −5−メチル−4−オキサゾリルアセテート、 メチル [2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
    ヒドロキシフェニルチオ)メチル]−5−メチル−4−
    オキサゾリルアセテート、 メチル 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−
    4−ヒドロキシフェニルチオ)プロピル]−5−メチル
    −4−オキサゾリルアセテート、 メチル 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−
    4−ヒドロキシフェニルチオ)イソプロピル]−5−メ
    チル−4−オキサゾリルアセテート及び メチル 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−
    4−ヒドロキシフェニルチオ)−1−フェニルメチル]
    −5−メチル−4−オキサゾリルアセテートから選ばれ
    る請求項5記載の化合物。
  14. 【請求項14】2−[1−(3,5−ジ−tert−ブ
    チル−4−ヒドロキシフェニルチオ)エチル]−4−
    (2−ヒドロキシエチル)−5−メチルオキサゾール、 [2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
    シフェニルチオ)メチル]−4−(2−ヒドロキシエチ
    ル)−5−メチルオキサゾール、 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
    ロキシフェニルチオ)プロピル]−4−(2−ヒドロキ
    シエチル)−5−メチルオキサゾール、 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
    ロキシフェニルチオ)イソプロピル]−4−(2−ヒド
    ロキシエチル)−5−メチルオキサゾール及び 2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
    ロキシフェニルチオ)−1−フェニルメチル]−4−
    (2−ヒドロキシエチル)−5−メチルオキサゾールか
    ら選ばれる請求項7記載の化合物。
  15. 【請求項15】2−[2−[1−(3,5−ジ−ter
    t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルチオ)エチル]−
    5−メチル−4−オキサゾリル]エチル p−トルエン
    スルホネート、 [2−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
    ドロキシフェニルチオ)メチル]−5−メチル−4−オ
    キサゾリル]エチル p−トルエンスルホネート、 2−[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
    −ヒドロキシフェニルチオ)プロピル]−5−メチル−
    4−オキサゾリル]エチル p−トルエンスルホネー
    ト、 2−[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
    −ヒドロキシフェニルチオ)イソプロピル]−5−メチ
    ル−4−オキサゾリル]エチル p−トルエンスルホネ
    ート及び 2−[2−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
    −ヒドロキシフェニルチオ)−1−フェニルメチル]−
    5−メチル−4−オキサゾリル]エチル p−トルエン
    スルホネートから選ばれる請求項9記載の化合物。
JP16662593A 1992-07-13 1993-07-06 新規なチアゾリジンジオン誘導体 Pending JPH0680667A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5645211A (en) * 1995-03-30 1997-07-08 Victor Company Of Japan, Ltd. Easily removable packaging film
US6118145A (en) * 1997-06-27 2000-09-12 Nippon Steel Corporation Semiconductor device and manufacturing method thereof

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