JP3214812B2 - フィルタークロス - Google Patents
フィルタークロスInfo
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Description
関し、特に長尺フィルタークロス走行型フィルタープレ
スに適したフィルタークロスである。
ィルタークロスは、用途に応じて種々使用されている。
これは、剥離性、耐目詰まり性、寸法安定性、走行安定
性、粒子捕集性、耐しわ性など要求に応じたフィルター
クロスが開発、提案され使用されてきたためである。
のフィルタークロスは一長一短がある。特に、長尺フィ
ルタークロス走行型フィルタープレスに使用されるフィ
ルタークロスには、フィルタープレス自体の特徴があ
り、これに従来のフィルタークロスを使用すると次のよ
うな現象が発生することが分ってきた。 瀘枠締付け部は金属製であり、ゴムパッキン部が少
ない為、フィルタークロスを瀘枠に締め付けた時に、フ
ィルタークロスがこの部分でつぶれ、その結果、フィル
タークロスが目詰まりしたのと同じ状態になる。
レスでは、フィルタークロスが濾枠で締め付けられた所
が次の濾過には濾過面にくるなど濾枠でのフィルターク
ロスのつぶれは濾過にも影響を及ぼす。 ケーキの剥離が悪いと、スクレーパーのついていな
い部分でケーキが剥離せずそのままロールに巻き込ま
れ、フィルタープレスの運転が停止することになり、場
合によってはフィルタークロスにしわが発生する。 フィルタークロス修正ロールの動きが大きく、修正
のききやすいフィルタークロスであると、フィルターク
ロスが急激で大きな動きをするため、その部分でしわに
なり易いことや走行が安定しないことがある。
動きがゆるやかで徐々に修正されるようにするために
は、フィルタークロスの緯糸方向に剛性が必要となる。 フィルタークロスの駆動ロールでのスリップが大き
くなると、運転不能におちいる。
ィルタークロスでは、個々の現象或いは2〜3の現象を
解決することはできるが、全ての現象を解決できたもの
はないことが判明した。
レスに使用するフィルタークロスは、前記課題を解決す
るために、目詰まりの解消、剥離性の向上、緯糸方向の
剛性強化、瀘枠締付けに対するつぶれにくさ、スリップ
防止、寸法安定性の向上、走行安定性の向上、等の機能
を備える必要があることが分った。
題を解決するために以下の点を特徴とする。 (1)長尺フィルタークロス走行型フィルタープレスに
使用するフィルタークロスであって、織組織を平織と
し、経糸には、ナイロンマルチフィラメントとポリプロ
ピレンモノフィラメントとを撚り合わせた糸を使用し、
緯糸には、直径が0.5mm以上のポリプロピレンモノ
フィラメント1本を芯糸とし、ナイロンマルチフィラメ
ントを鞘糸としたカバーリング糸を使用し、かつ、緯糸
の太さを経糸の太さのデニール表示(全てナイロン換
算)で3倍以上とし、経糸密度は緯糸密度の4倍以上と
したことを特徴とする。 (2)長尺フィルタークロス走行型フィルタープレスに
使用するフィルタークロスであって、織組織を平織と
し、経糸には、ナイロンマルチフィラメントとポリプロ
ピレンモノフィラメントとを撚り合わせた糸を使用し、
緯糸には、直径が0.5mm以上のポリプロピレンモノ
フィラメント1本とナイロンマルチフィラメントとを撚
り合わせた糸を使用し、かつ、緯糸の太さを経糸の太さ
のデニール表示(全てナイロン換算)で3倍以上とし、
経糸密度は緯糸密度の4倍以上としたことを特徴とす
る。 (3)長尺フィルタークロス走行型フィルタープレスに
使用するフィルタークロスであって、織組織を平織と
し、経糸には、ナイロンマルチフィラメントとポリプロ
ピレンモノフィラメントとを撚り合わせた糸を使用し、
緯糸には、直径が0.5mm以上のポリプロピレンモノ
フィラメント1本の糸を使用し、かつ、緯糸の太さを経
糸の太さのデニール表示(全てナイロン換算)で3倍以
上とし、経糸密度は緯糸密度の4倍以上としたことを特
徴とする。 (4)前記フィルタークロスが、定張力下でヒートセッ
ト加工されていることを特徴とする。
る。
織としてその組織点を多くし、また、経糸密度を緯糸密
度の4倍以上として表面の大部分を経糸で覆うようにし
た。これにより、組織点或いは経糸間でのケーキのくい
込みを少なくすることができ、その結果、前述した目詰
まりの解消、剥離性の向上を図ることができる。
の材質の大部分をナイロンとしたため、ナイロンの水ぬ
れ効果により剥離性の向上が図れる。また、このフィル
タークロスで使用する緯糸は、直径が0.5mm以上の
太いモノフィラメントを1本の糸としたことにより、瀘
枠締付けに対するつぶれの防止及びケーキの浸入防止か
ら目詰まりの解消ができ、その目詰まりの解消により剥
離性の向上も改善される。
0.5mm以上の太いモノフィラメントを使用したの
で、緯糸方向の剛性が強くなり、その結果、走行安定性
も向上する。更に、使用する緯糸の太さを経糸の太さの
デニール表示(全てナイロン換算)で3倍以上として経
糸と緯糸の太さの違いを大きく、また、織組織を平織と
したことにより、表面に凹凸ができて駆動ロールでのス
リップがしにくい形態となり、スリップ防止につなが
る。この表面の凹凸により、リターンロール部でケーキ
が剥離するきっかけができ易くなり、剥離性の向上にも
なる。
は、ナイロンマルチフィラメントとポリプロピレンモノ
フィラメントとを撚り合わせた糸とし、定張力下でヒー
トセット加工を行ったので、このフィルタークロスをフ
ィルタープレスに使用した時の伸びが少なくなり、寸法
安定性の向上が図れる。
ークロスにおいて、経糸及び緯糸に使用する糸の材質を
ナイロンとポリプロピレンとの組合せとしたのは、ナイ
ロンの優れた剥離性とポリプロピレンの優れた寸法安定
性をうまく組み合わせて剥離性が優れしかも寸法安定性
のあるフィルタークロスを得るためである。また、緯糸
に使用するモノフィラメントのサイズを0.5mm以上
としたのは、緯糸方向の剛性を強化するためには、0.
5mm〜3.0mm程度の太さが最適であることが判明
したためである。更に、緯糸の太さを経糸の太さのデニ
ール表示(全てナイロン換算)で3倍以上としたのは、
表面に凹凸の形態をつくり、それがスリップ防止及び剥
離性の向上を発揮することが判明したためである。
明の実施例を説明する。
10の織組織を示す平面図、図2は図1に示すフィルタ
ークロス10の経糸方向断面図、図3は本実施例のフィ
ルタークロス10の仕様を示す一覧表である。尚、図1
中における■の箇所は、経糸20が緯糸30の上に位置
することを示す。
及び図2に示すように織組織は平織としたものである。
経糸20には、210デニールのナイロンマルチフィラ
メント4本と直径が0.25mmのポリプロピレンモノ
フィラメント2本とを撚糸した糸を使用した。また、緯
糸30には、直径が0.6mmのポリプロピレンモノフ
ィラメント1本を芯糸とし、1260デニールのナイロ
ンマルチフィラメント2本を鞘糸としたカバーリング糸
を使用した。尚、そのカバー比は1.5倍とした。更
に、経糸20の密度は63.5本/2.54cmで、緯
糸30の密度は13.0本/2.54cmとした。経糸
20の密度は緯糸30の密度の4.88倍とした。
温度130℃、経糸方向の張力1kg/cm でヒートセット
加工した。その結果得られた製品は、通気度は2000
cc/min./cm2 (JIS:フラジール法)で、厚さは1.
62mmであった。
幅1.6m、長さ86mのものを実際に長尺フィルター
クロス走行型フィルタープレスに使用した。
により、フィルタープレスの処理量向上が図れた。ま
た、フィルタークロスの使用寿命も従来品では1500
バッチであったが、2000バッチまで長くなることが
判明した。また、剥離不良でフィルタープレスが運転不
能となることが解消でき、その結果、フィルタープレス
の運転効率が向上した。緯糸方向の剛性強化、瀘枠締付
けに対するつぶれの解消、スリップ防止ができフィルタ
ークロスの寿命向上につながった。更に、フィルターク
ロスの経糸方向の伸びは長さ86mに対し、2mの伸び
にとどまり、従来品より伸びが少なくなり、フィルター
クロスの寸法安定性が向上した。
858デニール、緯糸30の太さ(ナイロン換算)は6
712デニールで、緯糸30の太さは経糸20の太さの
デニール表示(全てナイロン換算)で3.61倍とし
た。
性の向上ができ、緯糸方向の剛性強化、瀘枠締付けに対
するつぶれの解消、スリップ防止、寸法安定性及び走行
安定性が向上する。その結果、フィルタープレスの運転
効率の向上及びフィルタークロスの寿命向上が実現で
き、長尺フィルタークロス走行型フィルタープレスに最
適なフィルタークロスを提供することができる。
織を示す部分平面図
を示す一覧表
Claims (4)
- 【請求項1】 長尺フィルタークロス走行型フィルター
プレスに使用するフィルタークロスであって、織組織を
平織とし、経糸には、ナイロンマルチフィラメントとポ
リプロピレンモノフィラメントとを撚り合わせた糸を使
用し、緯糸には、直径が0.5mm以上のポリプロピレ
ンモノフィラメント1本を芯糸とし、ナイロンマルチフ
ィラメントを鞘糸としたカバーリング糸を使用し、か
つ、緯糸の太さを経糸の太さのデニール表示(全てナイ
ロン換算)で3倍以上とし、経糸密度は緯糸密度の4倍
以上としたことを特徴とするフィルタークロス。 - 【請求項2】 長尺フィルタークロス走行型フィルター
プレスに使用するフィルタークロスであって、織組織を
平織とし、経糸には、ナイロンマルチフィラメントとポ
リプロピレンモノフィラメントとを撚り合わせた糸を使
用し、緯糸には、直径が0.5mm以上のポリプロピレ
ンモノフィラメント1本とナイロンマルチフィラメント
とを撚り合わせた糸を使用し、かつ、緯糸の太さを経糸
の太さのデニール表示(全てナイロン換算)で3倍以上
とし、経糸密度は緯糸密度の4倍以上としたことを特徴
とするフィルタークロス。 - 【請求項3】 長尺フィルタークロス走行型フィルター
プレスに使用するフィルタークロスであって、織組織を
平織とし、経糸には、ナイロンマルチフィラメントとポ
リプロピレンモノフィラメントとを撚り合わせた糸を使
用し、緯糸には、直径が0.5mm以上のポリプロピレ
ンモノフィラメント1本の糸を使用し、かつ、緯糸の太
さを経糸の太さのデニール表示(全てナイロン換算)で
3倍以上とし、経糸密度は緯糸密度の4倍以上としたこ
とを特徴とするフィルタークロス。 - 【請求項4】 前記フィルタークロスが、定張力下でヒ
ートセット加工されていることを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載のフィルタークロス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20238796A JP3214812B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | フィルタークロス |
Applications Claiming Priority (1)
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JP20238796A JP3214812B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | フィルタークロス |
Publications (2)
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JPH1043529A JPH1043529A (ja) | 1998-02-17 |
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ID=16456658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20238796A Expired - Fee Related JP3214812B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | フィルタークロス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3214812B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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KR100809624B1 (ko) | 2007-02-02 | 2008-03-05 | (주)동일캔바스엔지니어링 | 고압탈수기용 여과포 |
CN110158220A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-08-23 | 景津环保股份有限公司 | 单复双丝缎纹滤布及其编织方法 |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP20238796A patent/JP3214812B2/ja not_active Expired - Fee Related
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