JP3214434U - ゴミ箱兼用簡易トイレ - Google Patents

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Abstract

【課題】日常はゴミ箱として使用でき、災害が起きた非常時には収納されたトイレを構成する部材を使いながら、即座に簡易トイレとして使用でき、強い耐荷重を持ちながら、軽く、水洗いもできるゴミ箱兼用簡易トイレを提供する。【解決手段】中空構造の硬質板材で構成される本体3と、硬質板材からなる仕切板と、硬質板材からなる蓋2からなり、本体は、展開した状態において、側面部と底面部が連結しており、側面部と底面部の境界辺は屈曲部とされ、側面部と底面部を折り囲ませて箱型を形成し、仕切板は、仕切部を井桁状に組み付けて、トイレ構成部材G〜Jの収納スペースを形成し、蓋は、天面部に貫通孔を設けることでゴミや排泄物を入れる挿入口を形成し、本体に仕切板を内包し、蓋を被せることでゴミ箱および簡易トイレとして使用する。【選択図】図9

Description

考案の詳細な説明
本考案は、日常ではトイレを構成する部材を収納しながらゴミ箱として使用し、災害が起きた非常時には収納されたトイレを構成する部材を使いながら、即座に簡易トイレとして使用するゴミ箱兼用簡易トイレに関する技術である。
地震等の災害が生じた際、建物内のトイレが使用できなくなった場合には、多くの場合仮設トイレが利用される。仮説トイレは、運搬により現場に設置でき、水洗処理を必要としないものであり、災害時における利便性が高い。
しかし、仮設トイレは運搬により運ぶ必要があるために、災害により道路が使えない状況になれば運ぶことができず、また、トイレは常時必要なものであるために、道路の復旧を待つことができない。 特許文献1には、地域のゴミ収集所に設けられたゴミ収容庫に簡易トイレの機能を付与したものがある。しかし、特許文献1の構造は便座を支える支柱の強度が弱い課題がある。
また、特許文献2には、段ボールを組み立てることにより、非常時に簡易トイレとして使用し得る構造体となっている。しかしながら、構造が複雑で、組み立てに手数を要するという課題がある。
特開2014−55051号(段落番号0002〜0004、図4) 特開2006−296925号(段落番号0022〜0043、図10)
日常ではトイレを構成する部材を収納するスペースを使用でき、且つゴミ箱として使用でき、且つゴミ袋を設置した際、ゴミ袋がズレ落ちないストッパーを使用でき、且つ災害が起きた非常時には収納されたトイレを構成する部材を使いながら、即座に簡易トイレとして使用できるゴミ箱兼用簡易トイレを提供すること、さらに、プラスチック製の中空構造の硬質板材で構成して、便座として非常に強い耐荷重を持ちながら、製品重量を非常に軽くし、水洗いできることを目的としている。
本考案のゴミ箱兼用簡易トイレは、中空構造の硬質板材で構成される本体と、前記硬質板材からなる仕切板と、前記硬質板材からなる蓋からなり、且つ当該本体は、展開した状態において、側面部3−1から3−5と底面部3−6から3−9までが連結しており、当該側面部と当該底面部の境界辺は屈曲部とされ、側面部3−1から3−5と底面部3−6から3−9までを折り囲ませて箱型を形成し、且つ当該仕切板は、仕切部4−1から4−9までを井桁状に組み付けて、収納スペースA・B・C・D・Eを形成し、且つ当該蓋は、天面部に貫通孔を設けることでゴミや排泄物を入れる挿入口を形成し、当該本体に当該仕切板を内包し、当該蓋を被せることでゴミ箱として使用できるものである。
本考案のゴミ箱兼用簡易トイレは、上記ゴミ箱兼用簡易トイレの構成に加え、ゴミ箱兼用簡易トイレの本体側面に、ゴミ袋や排泄用袋がズレ落ちないストッパーを設けたものである。
本考案のゴミ箱兼用簡易トイレは、上記ゴミ箱兼用簡易トイレの構成に加え、ゴミ箱兼用簡易トイレの本体側面に、トイレを構成する部材を収納したり、取り出したりできる開閉式の取り出し口を設けたものである。
本考案のゴミ箱兼用簡易トイレは、上記ゴミ箱兼用簡易トイレの構成に加え、ゴミ箱兼用簡易トイレの本体内部に、便座として人が腰かけても潰れない耐荷重を強くする、且つゴミとトイレを構成する部材を区分けする仕切板を組み付けたものである。
本考案のゴミ箱兼用簡易トイレは、上記ゴミ箱兼用簡易トイレの構成に加え、中空構造の硬質板材がプラスチックである。
本考案のゴミ箱兼用簡易トイレは、日常ではトイレを構成する部材を収納しながらゴミ箱として使用することが可能となった。
本考案のゴミ箱兼用簡易トイレは、ゴミ袋を設置した際、ゴミ袋をストッパーで押さえることでゴミ袋がズレ落ちないで使用することが可能となった。
本考案のゴミ箱兼用簡易トイレは、災害が起きた非常時には本体内部に収納されていたトイレを構成する部材を取り出し、即座に簡易トイレとして使用することが可能となった。
本考案のゴミ箱兼用簡易トイレは、プラスチック製の中空構造の硬質板材で構成していることで、非常に強い耐荷重を持ちながら、製品重量が非常に軽く、水洗いすることが可能となった。
ゴミ箱兼用簡易トイレの斜視図である。 ゴミ箱兼用簡易トイレの本体から蓋を外した状態の斜視図である。 ゴミ箱兼用簡易トイレの蓋の斜視図である。 ゴミ箱兼用簡易トイレの本体の斜視図である。 ゴミ箱兼用簡易トイレの仕切板の斜視図である。 ゴミ箱兼用簡易トイレの本体を展開した平面図である。 ゴミ箱兼用簡易トイレの仕切板の収納スペースの斜視図である。 トイレを構成する部材をゴミ箱兼用簡易トイレに収納した状態の斜視図である。 ゴミ箱から簡易トイレとして使用する手順を示す図である。 中空構造の硬質板材のK−K断面図である。
以下、本考案の実施の形態を添付した図面により詳細に説明する。
図1〜図10は、本考案の実施の形態に係る図面であり、図1はゴミ箱兼用簡易トイレの斜視図、図2は本体から蓋を外した状態の斜視図、図3は蓋の斜視図、図4は本体の斜視図、図5は仕切板の斜視図、図6は本体を展開した平面図、図7は仕切板の収納スペースの斜視図、図8はトイレを構成する部材をゴミ箱兼用簡易トイレに収納した状態の斜視図、図9はゴミ箱から簡易トイレとして使用する手順を示す図面、図10は中空構造の硬質板材のK−K断面図の例である。
ゴミ箱兼用簡易トイレ1は、日常時には図8に示すようにトイレを構成する部材F〜Iを本体3に収納した状態でゴミ箱として使用し、非常時には図2に示すように蓋2を外し、且つ取り出し口iiiを開いて、本体3内部からトイレを構成する部材F〜Iを取り出した後、排泄物処理袋Fを仕切板4と本体3に被せて、さらにその上に蓋2を被せ直して簡易トイレとして使用するものである。
図1において、ゴミ箱兼用簡易トイレ1は幅が200mm〜380mm、奥行が260mm〜460mm、高さが300mm〜480mmの範囲寸法がゴミ箱の内容量の観点と簡易トイレに人が便座するサイズとして好ましいが、居住空間に保管する際に省スペースなゴミ箱として好ましいのが、幅が265mm〜285mm、奥行が350mm〜380mm、高さが370mm〜390mmである。なお、各図は、幅が275mm、奥行が360mm、高さが380mmの寸法のゴミ箱兼用簡易トイレ1を示したものである。
ゴミ箱兼用簡易トイレ1は、例えば、図10のプラスチック製中空構造の硬質板材を用いている。本体3は、展開した状態において、側面部3−1から3−5と底面部3−6から3−9までが連結しており、側面部と底面部の境界辺は屈曲部となり、側面部3−1から3−5までの境界辺を図6の平面図を上から見て下側に90度程度折り曲げ、側面部3−1と3−5を結合させて4面で囲まれた胴枠を形成する。
さらに、底面部3−6から3−9までと側面部3−1から3−4までの境界辺を図6の平面図を上から見て下側に90度程度折り曲げて、底面部を折り重ねて底を形成させることで、側面部と底面部の5面で囲まれた箱型を形成する。
ゴミ箱兼用簡易トイレ1の蓋2は、天面部2−1に貫通孔を設け、側面部2−2から2−5までと天面部2−1の境界辺は屈曲部となり、各境界辺を下側に90度程度折り曲げて、蓋を形成する。
ゴミ箱兼用簡易トイレ1の仕切板4は、仕切板4−1の下辺に2本ある切り欠きを仕切板4−3と4−4の上辺右側の切り欠きに差し込み、仕切板4−2の下辺に2本ある切り欠きを仕切板4−3と4−4の上辺左側の切り欠きに斜めに差し込み、仕切板4−5の右辺に2本ある切り欠きを仕切板4−3と4−4の左辺上側の切り欠きに差し込み、仕切板4−6の右辺に2本ある切り欠きを仕切板4−3と4−4の左辺下側の切り欠きに差し込み、仕切板4−7の左辺に2本ある切り欠きを仕切板4−1と4−2の右辺上側の切り欠きに差し込み、仕切板4−9の右辺に2本ある切り欠きを仕切板4−1と4−2の左辺上側の切り欠きに差し込むことで形成する。
ゴミ箱兼用簡易トイレ1の仕切板4は、ゴミもしくは排泄物を投入する空間Aとトイレを構成する部材を収納する5つの空間B・C・D・E・Fを形成する。仕切板4−1・4−3・4−2・4−4で囲まれた空間Aに、ゴミ袋もしくは排泄物処理袋を備え付けて、ゴミもしくは排泄物を投入することが可能になる。また、5つの空間は、仕切板4−1・4−4・4−2・4−7で囲まれた空間B、仕切板4−3・4−1・4−4・4−8で囲まれた空間C、仕切板4−1・4−3・4−2・4−9で囲まれた空間D、仕切板4−3・4−5・4−4・4−2で囲まれた空間E、仕切板4−3・4−6・4−4・4−2・4−5で囲まれた空間Fとなる。
なお、上記中空構造の硬質板材は、例えばハニカム構造など、その他の中空構造でもかまわない。
ゴミ箱兼用簡易トイレ1は、仕切板4をその下面部から本体3の穴の開いている上側に差し込み、仕切板4の空間Dにゴミ袋(もしくは排泄物用袋)を備え付け、さらに本体3までゴミ袋(もしくは排泄物用袋)を覆いかぶせてから、その上に蓋2を被せることで、ゴミ箱もしくは簡易トイレとして機能する。
ゴミ箱兼用簡易トイレ1は、仕切板4が蓋2を支えることで、便座として大柄な人が腰かけても潰れない耐荷重を保つことが可能となる。
ゴミ箱兼用簡易トイレ1は、図9のゴミ箱として使用した(a)から、
本体2側面のストッパーiとiiは、ストッパーの上辺が屈曲し、ゴミ袋(もしくは排泄物用袋)を挟み込むことで、前記袋をズレ落ちなくさせることが可能となる。
本体2側面の取り出し口iiiは、取り出し口の下辺が屈曲することで、開閉式の扉となり、トイレを構成する部材を収納したり、取り出したりすることが可能となる。
ゴミ箱兼用簡易トイレ1は、上記プラスチック製中空構造の硬質板材を用いているため、製品はとても軽量で、水洗い可能でとても衛生的になる。
つぎに、本実施例のゴミ箱兼用簡易トイレ1を、日常で使用するゴミ箱から非常時に簡易トイレとして使用する手順を、図9に基づいて説明する。
まず図9(a)では、ゴミ袋をセットしたゴミ箱として使用する。図9(b)では蓋2を開けて、図9(c)ではゴミ袋を取り出し、図9(d)ではトイレを構成する部材G〜Jを取り出し、その後に図9(e)で排泄物処理袋Fを仕切板4と本体3に被せて、その上に蓋2を被せ直すことで、図9(f)の通り簡易トイレとして使用することができる。
1 ゴミ箱兼用簡易トイレ
2 蓋
3 本体
4 仕切板
A 仕切板4−1・4−3・4−2・4−4で囲まれた空間
B 仕切板4−1・4−4・4−2・4−7で囲まれた空間
C 仕切板4−3・4−1・4−4・4−8で囲まれた空間
D 仕切板4−1・4−3・4−2・4−9で囲まれた空間
E 仕切板4−3・4−5・4−4・4−2で囲まれた空間
F 仕切板4−3・4−6・4−4・4−2・4−5で囲まれた空間
G 生理用品
H トイレ処理剤(凝固剤と排泄物処理剤)
I 除菌シート
J トイレットペーパー
i・ii ストッパー
iii 取り出し口

Claims (5)

  1. 中空構造の硬質板材で構成される本体と、前記硬質板材からなる仕切板と、前記硬質板材からなる蓋からなり、且つ当該本体は、展開した状態において、側面部3−1から3−5と底面部3−6から3−9までが連結しており、当該側面部と当該底面部の境界辺は屈曲部とされ、側面部3−1から3−5と底面部3−6から3−9までを折り囲ませて箱型を形成し、且つ当該仕切板は、仕切部4−1から4−9までを井桁状に組み付けて、収納スペースA・B・C・D・Eを形成し、且つ当該蓋は、天面部に貫通孔を設けることでゴミや排泄物を入れる挿入口を形成し、当該本体に当該仕切板を内包し、当該蓋を被せることでゴミ箱として使用できることを特徴とするゴミ箱兼用簡易トイレ。
  2. ゴミ箱兼用簡易トイレの本体側面に、ゴミ袋や排泄用袋がズレ落ちないストッパーを設けたことを特徴とする請求項1に記載のゴミ箱兼用簡易トイレ。
  3. ゴミ箱兼用簡易トイレの本体側面に、トイレを構成する部材を収納したり、取り出したりできる開閉式の取り出し口を設けたことを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載のゴミ箱兼用簡易トイレ。
  4. ゴミ箱兼用簡易トイレの本体内部に、便座として人が腰かけても潰れない耐荷重を強くする、且つゴミとトイレを構成する部材を区分けする仕切板を組み付けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のゴミ箱兼用簡易トイレ。
  5. 中空構造の硬質板材がプラスチックであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のゴミ箱兼用簡易トイレ。
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