JP3214361B2 - スライドシート - Google Patents
スライドシートInfo
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- JP3214361B2 JP3214361B2 JP19977196A JP19977196A JP3214361B2 JP 3214361 B2 JP3214361 B2 JP 3214361B2 JP 19977196 A JP19977196 A JP 19977196A JP 19977196 A JP19977196 A JP 19977196A JP 3214361 B2 JP3214361 B2 JP 3214361B2
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- JP
- Japan
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- seat
- sheet
- seat cushion
- use range
- stopper body
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスライドシートに関
し、特にロングスライドレール上で比較的長い距離を移
動できるようにしたスライドシートに適用されるもので
ある。
し、特にロングスライドレール上で比較的長い距離を移
動できるようにしたスライドシートに適用されるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】RV(レクリエーショナル・ビークル)
車においては、リヤシートを前後二列に設けるものが多
く、通常、これらリヤシートを長尺のロングスライドレ
ール上に設けて、搭乗人員や積載荷物量に応じて自在に
リヤシートを移動させ、車内空間の有効利用を図ってい
る。
車においては、リヤシートを前後二列に設けるものが多
く、通常、これらリヤシートを長尺のロングスライドレ
ール上に設けて、搭乗人員や積載荷物量に応じて自在に
リヤシートを移動させ、車内空間の有効利用を図ってい
る。
【0003】ところで、安全上の観点より、シートベル
トを装着してシートを移動させることができる範囲はシ
ートベルトアンカに対して一定範囲(以下、シート使用
範囲という)内に制限されている。そこで、例えば実開
平7−27934号公報には、シートバックを後立させ
た姿勢(すなわち通常の使用状態)ではシートの移動量
をシ−ト使用範囲内に制限し、シートバックを前倒させ
た時にのみシ−トのシ−ト使用範囲外への移動ができる
ようにし、かつシ−トバックを前倒させた状態でのみシ
−ト使用範囲外でのシ−トのスライドロックができるよ
うにしたスライドシートが提案されている。
トを装着してシートを移動させることができる範囲はシ
ートベルトアンカに対して一定範囲(以下、シート使用
範囲という)内に制限されている。そこで、例えば実開
平7−27934号公報には、シートバックを後立させ
た姿勢(すなわち通常の使用状態)ではシートの移動量
をシ−ト使用範囲内に制限し、シートバックを前倒させ
た時にのみシ−トのシ−ト使用範囲外への移動ができる
ようにし、かつシ−トバックを前倒させた状態でのみシ
−ト使用範囲外でのシ−トのスライドロックができるよ
うにしたスライドシートが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案のス
ライドシートでは、シ−トをシート使用範囲外へ移動し
た後はシートバックを再び後立させることが可能である
ため、シ−ト使用範囲外で着座される恐れがあった。
ライドシートでは、シ−トをシート使用範囲外へ移動し
た後はシートバックを再び後立させることが可能である
ため、シ−ト使用範囲外で着座される恐れがあった。
【0005】本発明はこのような課題を解決するもの
で、シート使用範囲外でのシートへの着座を完全に防止
することができるスライドシートを提供することを目的
とする。
で、シート使用範囲外でのシートへの着座を完全に防止
することができるスライドシートを提供することを目的
とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】 本第1発明では、ベ−ス
(S2)に、着座時の前倒姿勢と非着座時の後立姿勢と
に回動操作可能にシートクッション(S1)を設けてな
るシ−ト(S)を、シ−ト使用範囲(X)内外にわたっ
て延設したスライドレール(1)に移動可能に支承し、
かつスライドレ−ル(1)上の複数位置にロック可能と
したスライドシートにおいて、スライドレ−ル(1)の
シート使用範囲(X)外にわたって設けられた段差部
(12)と、シ−ト(S)側に進退可能に設けられ、進
出位置で段差部(12)の端面に当接してシート(S)
の移動をシート使用範囲(X)内に制限するとともに、
シート使用範囲(X)外では段差部(12)により進出
位置への移動を阻止されるストッパ体(31)と、スト
ッパ体(31)とシートクッション(S1)とを結び、
シートクッション(S1)の前倒及び後立に連動してス
トッパ体(31)を進出及び後退させる第1の連結部材
(41)と、ベ−ス(S2)に設けられ、後立したシー
トクッション(S1)の一部(84)に係合してその前
倒復帰を規制する規制部材(51)と、規制部材(5
1)とストッパ体(31)とを結び、ストッパ体(3
1)の進出及び後退に連動して規制部材(51)を係合
解消位置及び係合位置に作動させる第2の連結部材(4
2)とを備えている。
(S2)に、着座時の前倒姿勢と非着座時の後立姿勢と
に回動操作可能にシートクッション(S1)を設けてな
るシ−ト(S)を、シ−ト使用範囲(X)内外にわたっ
て延設したスライドレール(1)に移動可能に支承し、
かつスライドレ−ル(1)上の複数位置にロック可能と
したスライドシートにおいて、スライドレ−ル(1)の
シート使用範囲(X)外にわたって設けられた段差部
(12)と、シ−ト(S)側に進退可能に設けられ、進
出位置で段差部(12)の端面に当接してシート(S)
の移動をシート使用範囲(X)内に制限するとともに、
シート使用範囲(X)外では段差部(12)により進出
位置への移動を阻止されるストッパ体(31)と、スト
ッパ体(31)とシートクッション(S1)とを結び、
シートクッション(S1)の前倒及び後立に連動してス
トッパ体(31)を進出及び後退させる第1の連結部材
(41)と、ベ−ス(S2)に設けられ、後立したシー
トクッション(S1)の一部(84)に係合してその前
倒復帰を規制する規制部材(51)と、規制部材(5
1)とストッパ体(31)とを結び、ストッパ体(3
1)の進出及び後退に連動して規制部材(51)を係合
解消位置及び係合位置に作動させる第2の連結部材(4
2)とを備えている。
【0009】本第1発明において、シート使用範囲外へ
シートを移動させようとする場合には、シートクッショ
ンを後立させて、第1の連結部材によりシ−トクッショ
ンに連動させてストッパ体を段差部の端面に当接しない
ように後退させる。この時、第2連結部材によりストッ
パ体に連動して規制部材がシ−トクッションの一部に係
合する。シートがシート使用範囲外へ移動した後にシー
トクッションを前倒方向へ回動させようとすると、スト
ッパ体の進出は段差部によって阻止される。したがっ
て、規制部材が係合解消位置に作動させられることはな
く、シートクッションを前倒復帰させることはできない
から、シ−ト使用範囲外でのシ−トへの着座が確実に防
止される。シートをシート使用範囲内へ戻し移動させた
後は、シートクッションを前倒方向へ回動させると、第
1の連結部材によりシートクッションの回動に連動して
ストッパ体は進出位置まで移動し、第2の連結部材によ
り規制部材が係合解消位置に作動させられて、後立した
シートクッションを前倒復帰させ着座することが可能と
なる。
シートを移動させようとする場合には、シートクッショ
ンを後立させて、第1の連結部材によりシ−トクッショ
ンに連動させてストッパ体を段差部の端面に当接しない
ように後退させる。この時、第2連結部材によりストッ
パ体に連動して規制部材がシ−トクッションの一部に係
合する。シートがシート使用範囲外へ移動した後にシー
トクッションを前倒方向へ回動させようとすると、スト
ッパ体の進出は段差部によって阻止される。したがっ
て、規制部材が係合解消位置に作動させられることはな
く、シートクッションを前倒復帰させることはできない
から、シ−ト使用範囲外でのシ−トへの着座が確実に防
止される。シートをシート使用範囲内へ戻し移動させた
後は、シートクッションを前倒方向へ回動させると、第
1の連結部材によりシートクッションの回動に連動して
ストッパ体は進出位置まで移動し、第2の連結部材によ
り規制部材が係合解消位置に作動させられて、後立した
シートクッションを前倒復帰させ着座することが可能と
なる。
【0010】本第2発明では、べ−ス(S2)に、着座
時の前倒姿勢と非着座時の後立姿勢とに回動操作可能に
シートクッション(S1)を設けてなるシ−ト(S)
を、シ−ト使用範囲(X)内外にわたって延設したスラ
イドレール(1)に移動可能に支承し、かつスライドレ
−ル(1)上の複数位置にロック可能としたスライドシ
ートにおいて、シ−ト(S)側に進退可能に設けられ、
進出位置でスライドレール(1)の第1係合部(14)
に係合してシート(S)の移動をシート使用範囲(X)
内に制限するストッパ体(32)と、ストッパ体(3
2)とシートクッション(S1)とを結び、シートクッ
ション(S1)の前倒及び後立に連動してストッパ体
(32)を進出及び後退させる第1の連結部材(41)
と、ベ−ス(S2)に設けられ、後立したシートクッシ
ョン(S1)の一部(84)に係合してその前倒復帰を
規制する規制部材(51)と、シ−ト(S)側に設けら
れ、シート使用範囲(X)内外の境界位置をシート
(S)が通過する際にスライドレ−ルの第2係合部(1
5)に係合して反転作動する作動部材(60)と、規制
部材(51)と作動部材(60)とを結び、シート使用
範囲(X)外及びシート使用範囲(X)内へシート
(S)が移動する際の作動部材(60)の反転作動に連
動して規制部材(51)を係合位置及び係合解消位置に
作動させる第2の連結部材(42)とを備えている。
時の前倒姿勢と非着座時の後立姿勢とに回動操作可能に
シートクッション(S1)を設けてなるシ−ト(S)
を、シ−ト使用範囲(X)内外にわたって延設したスラ
イドレール(1)に移動可能に支承し、かつスライドレ
−ル(1)上の複数位置にロック可能としたスライドシ
ートにおいて、シ−ト(S)側に進退可能に設けられ、
進出位置でスライドレール(1)の第1係合部(14)
に係合してシート(S)の移動をシート使用範囲(X)
内に制限するストッパ体(32)と、ストッパ体(3
2)とシートクッション(S1)とを結び、シートクッ
ション(S1)の前倒及び後立に連動してストッパ体
(32)を進出及び後退させる第1の連結部材(41)
と、ベ−ス(S2)に設けられ、後立したシートクッシ
ョン(S1)の一部(84)に係合してその前倒復帰を
規制する規制部材(51)と、シ−ト(S)側に設けら
れ、シート使用範囲(X)内外の境界位置をシート
(S)が通過する際にスライドレ−ルの第2係合部(1
5)に係合して反転作動する作動部材(60)と、規制
部材(51)と作動部材(60)とを結び、シート使用
範囲(X)外及びシート使用範囲(X)内へシート
(S)が移動する際の作動部材(60)の反転作動に連
動して規制部材(51)を係合位置及び係合解消位置に
作動させる第2の連結部材(42)とを備えている。
【0011】本第2発明において、シート使用範囲外へ
シートを移動させようとする場合には、シートクッショ
ンを後立させて、第1の連結部材によりシ−トクッショ
ンに連動させてストッパ体をスライドレールの第1係合
部に係合しないように後退させる。シ−ト使用範囲外へ
シ−トを移動させると、シ−ト使用範囲内外の境界位置
で作動部材がスライドレ−ルの第2係合部に係合して反
転作動し、第2の連結部材により作動部材に連動して規
制部材がシ−トクッションの一部に係合する。したがっ
て、シート使用範囲外ではシートクッションを前倒復帰
させることはできず、シ−ト使用範囲外でのシ−トへの
着座が確実に防止される。シートをシート使用範囲内へ
戻し移動する際には作動部材がスライドレ−ルの第2係
合部に係合して反転作動し、第2の連結部材によって作
動部材に連動して規制部材が係合解消位置に作動させら
れる。これにより、シート使用範囲内では、後立したシ
ートクッションを前倒復帰させて着座することができ
る。
シートを移動させようとする場合には、シートクッショ
ンを後立させて、第1の連結部材によりシ−トクッショ
ンに連動させてストッパ体をスライドレールの第1係合
部に係合しないように後退させる。シ−ト使用範囲外へ
シ−トを移動させると、シ−ト使用範囲内外の境界位置
で作動部材がスライドレ−ルの第2係合部に係合して反
転作動し、第2の連結部材により作動部材に連動して規
制部材がシ−トクッションの一部に係合する。したがっ
て、シート使用範囲外ではシートクッションを前倒復帰
させることはできず、シ−ト使用範囲外でのシ−トへの
着座が確実に防止される。シートをシート使用範囲内へ
戻し移動する際には作動部材がスライドレ−ルの第2係
合部に係合して反転作動し、第2の連結部材によって作
動部材に連動して規制部材が係合解消位置に作動させら
れる。これにより、シート使用範囲内では、後立したシ
ートクッションを前倒復帰させて着座することができ
る。
【0012】
(第1実施形態)図1にはベンチシート型のスライドシ
ートの外観を示し、シート両端部下面のレールカバーP
内に設けられたアッパレールが、車両フロアに平行に設
けたスライドレール(ロアレール)1上を摺動して、シ
ートSが前後に移動自在である。このスライドシートS
でシートベルトBを着用する場合に、図に示すような、
タングプレートB2とシートベルトアンカB3を結ぶベ
ルト部B1の角度θが、安全上定められた角度以下にな
らないように、ロアレール1の全長のうち所定の範囲
(シート使用範囲X)内でのみシートSへの着座を許す
必要がある。なお、シートSのシートクッションS1
は、シート側面の操作レバー81により、図1の前倒姿
勢から図2に示す後立姿勢へ回動させることができる。
ートの外観を示し、シート両端部下面のレールカバーP
内に設けられたアッパレールが、車両フロアに平行に設
けたスライドレール(ロアレール)1上を摺動して、シ
ートSが前後に移動自在である。このスライドシートS
でシートベルトBを着用する場合に、図に示すような、
タングプレートB2とシートベルトアンカB3を結ぶベ
ルト部B1の角度θが、安全上定められた角度以下にな
らないように、ロアレール1の全長のうち所定の範囲
(シート使用範囲X)内でのみシートSへの着座を許す
必要がある。なお、シートSのシートクッションS1
は、シート側面の操作レバー81により、図1の前倒姿
勢から図2に示す後立姿勢へ回動させることができる。
【0013】図3には、レールカバーP内のアッパレー
ル2とロアレール1の詳細構造を示す。ロアレール1は
上方へ開放する略U字断面をなすとともに、レール底部
の中央11は上方へ矩形に突出しており、シート使用範
囲X外のロアレール1内には、突出する底部中央11の
両側にレール長手方向へ、矩形断面の棒体が嵌着されて
段差部12を形成している。
ル2とロアレール1の詳細構造を示す。ロアレール1は
上方へ開放する略U字断面をなすとともに、レール底部
の中央11は上方へ矩形に突出しており、シート使用範
囲X外のロアレール1内には、突出する底部中央11の
両側にレール長手方向へ、矩形断面の棒体が嵌着されて
段差部12を形成している。
【0014】アッパレール2は屈曲成形した二枚の板体
を接合したもので、ロアレール1内に位置するアッパレ
ール下端部25は逆T字断面になっている。アッパレー
ル2は、レール下面の前後端に設けたローラ(図示略)
がロアレール1の底部中央11面上を転動することによ
り、ロアレール1に沿って移動する。アッパレール2の
長手方向中央には、メインロックプレート71が上下動
可能に収納されており、メインロックプレート71の下
端は二股状となって、ロアレール1の底部中央11面に
設けた一対のメインロック穴13に嵌入している。メイ
ンロック穴13はシート使用範囲X内外にわたってロア
レール1に長手方向へ間隔をおいて複数対設けられてお
り、アッパレール2を移動させた後、適宜のメインロッ
ク穴13にメインロックプレート71の下端を嵌入させ
て、シートSを位置決めする。
を接合したもので、ロアレール1内に位置するアッパレ
ール下端部25は逆T字断面になっている。アッパレー
ル2は、レール下面の前後端に設けたローラ(図示略)
がロアレール1の底部中央11面上を転動することによ
り、ロアレール1に沿って移動する。アッパレール2の
長手方向中央には、メインロックプレート71が上下動
可能に収納されており、メインロックプレート71の下
端は二股状となって、ロアレール1の底部中央11面に
設けた一対のメインロック穴13に嵌入している。メイ
ンロック穴13はシート使用範囲X内外にわたってロア
レール1に長手方向へ間隔をおいて複数対設けられてお
り、アッパレール2を移動させた後、適宜のメインロッ
ク穴13にメインロックプレート71の下端を嵌入させ
て、シートSを位置決めする。
【0015】アッパレール2の側壁上部に沿って操作シ
ャフト72が位置しており、操作シャフト72の中央に
設けた操作ピン73がアッパレール2内に侵入して、上
記メインロックプレート71の上端部に係合している。
操作シャフト72は先端外周に設けたバネ部材74によ
り軸回りに回転付勢されて、上記操作ピン73を介して
メインロックプレート71を下方へ押し下げている。シ
ートSの適宜位置に設けた操作レバー(図示略)より延
びる連結ワイヤ43の一端が操作シャフト72基端の操
作片75に結合されており、この操作片75を介して操
作シャフト72を回転操作するとメインロックプレート
71が上昇して、その下端がメインロック穴13から脱
出し、シートSの移動が可能となる。
ャフト72が位置しており、操作シャフト72の中央に
設けた操作ピン73がアッパレール2内に侵入して、上
記メインロックプレート71の上端部に係合している。
操作シャフト72は先端外周に設けたバネ部材74によ
り軸回りに回転付勢されて、上記操作ピン73を介して
メインロックプレート71を下方へ押し下げている。シ
ートSの適宜位置に設けた操作レバー(図示略)より延
びる連結ワイヤ43の一端が操作シャフト72基端の操
作片75に結合されており、この操作片75を介して操
作シャフト72を回転操作するとメインロックプレート
71が上昇して、その下端がメインロック穴13から脱
出し、シートSの移動が可能となる。
【0016】アッパレール2内にはメインロックプレー
ト71からやや離れた位置に、ストッパ体たるサブロッ
クプレート31が上下動自在に収納されており、その下
端311は図4に示すように下方へ向くC字形となっ
て、ロアレール1内でレール底部の両側へ延びている。
したがって、サブロックプレート31が進出(下降)位
置にある図示の状態では、アッパレール2(すなわちシ
ートS)の移動は、サブロックプレート31の下端31
1が段差部12の端面に当接するまでの、シート使用範
囲X内に制限されている(図3参照)。
ト71からやや離れた位置に、ストッパ体たるサブロッ
クプレート31が上下動自在に収納されており、その下
端311は図4に示すように下方へ向くC字形となっ
て、ロアレール1内でレール底部の両側へ延びている。
したがって、サブロックプレート31が進出(下降)位
置にある図示の状態では、アッパレール2(すなわちシ
ートS)の移動は、サブロックプレート31の下端31
1が段差部12の端面に当接するまでの、シート使用範
囲X内に制限されている(図3参照)。
【0017】図3において、サブロックプレート31の
上端はサブロックアーム33の一端に連結されている。
サブロックアーム33はL字形をなし、その屈曲部が回
転自在にアッパレール2の側面上端に結合され、他端は
上方へ延びている。この他端にはアッパレール2上端に
立設したステー21との間にバネ部材34が設けられ
て、サブロックアーム33全体を図の反時計方向へ回転
付勢し、これによりサブロックプレート31が押し下げ
られている。サブロックアーム33の上記他端には二本
の連結ワイヤ41,42が結合されており、連結ワイヤ
(第1の連結部材)41は図5に示すように、シートク
ッションS1の手前側側面に設けたブラケット82に結
合されている。
上端はサブロックアーム33の一端に連結されている。
サブロックアーム33はL字形をなし、その屈曲部が回
転自在にアッパレール2の側面上端に結合され、他端は
上方へ延びている。この他端にはアッパレール2上端に
立設したステー21との間にバネ部材34が設けられ
て、サブロックアーム33全体を図の反時計方向へ回転
付勢し、これによりサブロックプレート31が押し下げ
られている。サブロックアーム33の上記他端には二本
の連結ワイヤ41,42が結合されており、連結ワイヤ
(第1の連結部材)41は図5に示すように、シートク
ッションS1の手前側側面に設けたブラケット82に結
合されている。
【0018】ブラケット82は略四辺形で、そのコーナ
部の一つに位置する軸83によってベ−スS2に軸支さ
れており、この軸83を中心として、シートクッション
S1が図示の前倒位置から図6に示す後立位置へ回動可
能となっている。図5において、ブラケット82の近く
にはポール52が設けられ、ポール52はベ−スS2に
設けた軸54に基端が回転自在に結合されている。ポー
ル52先端の切欠き521に上記ブラケット82の一辺
中間に位置するピン821が嵌入して、シートクッショ
ンS1の回動が規制されている。基端に設けたバネ部材
56によりポール52は図の時計方向へ回転付勢されて
おり、その先端側面に立設されたピン522が操作レバ
ー81の先端部に形成した長孔811内に位置してい
る。操作レバー81は上記軸83を中心に回動操作可能
であり、これを反時計方向へ回動させるとポール52も
同方向へ回動し、ピン821が切欠き521から外れ
る。シートクッションS1を後立位置へ回動させると
(図6)、ブラケット82のコーナ部に位置するピン8
22がポール52先端の切欠き521に嵌入してシート
クッションS1が後立位置で位置決めされる。このよう
にシートクッションS1が前倒位置から後立位置へ回動
すると、連結ワイヤ41が引かれ、これに伴ってサブロ
ックアーム33が図10から図11に示すように時計方
向へ回動して、サブロックプレート31が上昇する。こ
れにより、サブロックプレート31の下端311と段差
部12の端面との当接が解消され、アッパレール2(す
なわちシートS)がシート使用範囲Xを越えて移動する
ことが可能となる。
部の一つに位置する軸83によってベ−スS2に軸支さ
れており、この軸83を中心として、シートクッション
S1が図示の前倒位置から図6に示す後立位置へ回動可
能となっている。図5において、ブラケット82の近く
にはポール52が設けられ、ポール52はベ−スS2に
設けた軸54に基端が回転自在に結合されている。ポー
ル52先端の切欠き521に上記ブラケット82の一辺
中間に位置するピン821が嵌入して、シートクッショ
ンS1の回動が規制されている。基端に設けたバネ部材
56によりポール52は図の時計方向へ回転付勢されて
おり、その先端側面に立設されたピン522が操作レバ
ー81の先端部に形成した長孔811内に位置してい
る。操作レバー81は上記軸83を中心に回動操作可能
であり、これを反時計方向へ回動させるとポール52も
同方向へ回動し、ピン821が切欠き521から外れ
る。シートクッションS1を後立位置へ回動させると
(図6)、ブラケット82のコーナ部に位置するピン8
22がポール52先端の切欠き521に嵌入してシート
クッションS1が後立位置で位置決めされる。このよう
にシートクッションS1が前倒位置から後立位置へ回動
すると、連結ワイヤ41が引かれ、これに伴ってサブロ
ックアーム33が図10から図11に示すように時計方
向へ回動して、サブロックプレート31が上昇する。こ
れにより、サブロックプレート31の下端311と段差
部12の端面との当接が解消され、アッパレール2(す
なわちシートS)がシート使用範囲Xを越えて移動する
ことが可能となる。
【0019】サブロックアーム33の他端に結合された
連結ワイヤ(第2の連結部材)42(図3)は、図7に
示すように、シートクッションS1の向う側の側面に設
けた規制部材たるポール51の先端下部に結合されてい
る。なお、図7はシートクッションS1の手前側側面か
ら向う側側面を見た透視図である。ポール51はベ−ス
S2に設けた軸53に基端が回転自在に結合されてお
り、バネ部材55によって図の時計方向へ回転付勢され
ている。ポール51先端部の上面には切欠き511が形
成されている。ブラケット84は、既に説明した手前側
側面のブラケット82と同形であり、ブラケット82と
同心の軸85でシートクッションS1と共に回動する。
連結ワイヤ(第2の連結部材)42(図3)は、図7に
示すように、シートクッションS1の向う側の側面に設
けた規制部材たるポール51の先端下部に結合されてい
る。なお、図7はシートクッションS1の手前側側面か
ら向う側側面を見た透視図である。ポール51はベ−ス
S2に設けた軸53に基端が回転自在に結合されてお
り、バネ部材55によって図の時計方向へ回転付勢され
ている。ポール51先端部の上面には切欠き511が形
成されている。ブラケット84は、既に説明した手前側
側面のブラケット82と同形であり、ブラケット82と
同心の軸85でシートクッションS1と共に回動する。
【0020】シートクッションS1を前倒姿勢から後立
姿勢へ回動させると既述のように連結ワイヤ41が引か
れるから、連結ワイヤ42は緩んで、ポール51が時計
方向へ回動し、図8に示すように、後立したシートクッ
ションS1のブラケット84のコーナ部に設けたピン8
41が、図の鎖線位置から回動したポール51の切欠き
511内に侵入する。これの拡大図を図9に示す。な
お、図に示すように、切欠き511はピン841に対し
てガタmを有している。
姿勢へ回動させると既述のように連結ワイヤ41が引か
れるから、連結ワイヤ42は緩んで、ポール51が時計
方向へ回動し、図8に示すように、後立したシートクッ
ションS1のブラケット84のコーナ部に設けたピン8
41が、図の鎖線位置から回動したポール51の切欠き
511内に侵入する。これの拡大図を図9に示す。な
お、図に示すように、切欠き511はピン841に対し
てガタmを有している。
【0021】さて、シート使用範囲X内で操作レバー8
1(図6)を回動操作し、ポール52の切欠き521と
ブラケット82のピン822との係合を解消してシート
クッションS1を後立姿勢から前倒方向へ回動させる
と、連結ワイヤ41が緩んでサブロックアーム33はバ
ネ部材34のバネ力により、図11に示す位置からサブ
ロックプレート31が進出端(下降端)になる図10に
示す位置まで反時計方向へ回動する。この回動に伴って
連結ワイヤ42が引かれ、これを介して図9に示すポー
ル51が反時計方向へ回動する。そして、ブラケット8
4のピン841がガタm分移動して図9の鎖線で示す位
置に至る間に、ポール51は図のA位置まで回動し、ピ
ン841がポール51の切欠き511縁に係合すること
なく、シートクッションS1は前倒位置(図7)まで回
動する。
1(図6)を回動操作し、ポール52の切欠き521と
ブラケット82のピン822との係合を解消してシート
クッションS1を後立姿勢から前倒方向へ回動させる
と、連結ワイヤ41が緩んでサブロックアーム33はバ
ネ部材34のバネ力により、図11に示す位置からサブ
ロックプレート31が進出端(下降端)になる図10に
示す位置まで反時計方向へ回動する。この回動に伴って
連結ワイヤ42が引かれ、これを介して図9に示すポー
ル51が反時計方向へ回動する。そして、ブラケット8
4のピン841がガタm分移動して図9の鎖線で示す位
置に至る間に、ポール51は図のA位置まで回動し、ピ
ン841がポール51の切欠き511縁に係合すること
なく、シートクッションS1は前倒位置(図7)まで回
動する。
【0022】これに対して、シート使用範囲X外では、
操作レバー81(図6)を回動操作してポール52の切
欠き521とブラケット82のピン822との係合を解
消し、シートクッションS1を後立姿勢から前倒方向へ
回動させても、サブロックプレート31は図12に示す
ように下降端に至ることなく途中で段差部12の上側面
に当接する。このため、サブロックアーム33の反時計
方向への回動は途中で停止し、ブラケット84のピン8
41がガタm分移動して図9の鎖線位置に至っても、連
結ワイヤ42が十分に引かれないためポール51は図の
B位置で回動を停止しており、ポール51の切欠き51
1縁にピン841が係合してシートクッションS1の前
倒回動を規制する。これにより、シート使用範囲X外に
おいては、操作レバー81(図6)を回動操作しても、
シートクッションS1は切欠き511のガタm分だけわ
ずかに前倒方向へ回動するのみで後立姿勢に保持され、
着座することができない。この結果、シート使用範囲X
外でのシートへの着座は確実に防止される。
操作レバー81(図6)を回動操作してポール52の切
欠き521とブラケット82のピン822との係合を解
消し、シートクッションS1を後立姿勢から前倒方向へ
回動させても、サブロックプレート31は図12に示す
ように下降端に至ることなく途中で段差部12の上側面
に当接する。このため、サブロックアーム33の反時計
方向への回動は途中で停止し、ブラケット84のピン8
41がガタm分移動して図9の鎖線位置に至っても、連
結ワイヤ42が十分に引かれないためポール51は図の
B位置で回動を停止しており、ポール51の切欠き51
1縁にピン841が係合してシートクッションS1の前
倒回動を規制する。これにより、シート使用範囲X外に
おいては、操作レバー81(図6)を回動操作しても、
シートクッションS1は切欠き511のガタm分だけわ
ずかに前倒方向へ回動するのみで後立姿勢に保持され、
着座することができない。この結果、シート使用範囲X
外でのシートへの着座は確実に防止される。
【0023】(第2実施形態)図13以下には第2実施
形態におけるレール部の構造を示し、シートクッション
部の構造は基本的に第1実施形態のものと同一である。
したがって、以下の説明では、第1実施形態で使用した
図面を適宜使用する。
形態におけるレール部の構造を示し、シートクッション
部の構造は基本的に第1実施形態のものと同一である。
したがって、以下の説明では、第1実施形態で使用した
図面を適宜使用する。
【0024】図13にはロアレール1上のアッパレール
2の詳細構造を示す。アッパレール2の長手方向中央に
は、既に第1実施形態で説明したのと同様のメインロッ
クプレート71が上下動自在に内設されている。アッパ
レール2の内側壁上端にはメインロックアーム77が中
央で軸支されて設けてあり、その一端に立設されたピン
771がアッパレール2内側壁を貫通して上記メインロ
ックプレート71の上端部に係合している。アッパレー
ル2の内側壁に沿って操作シャフト72が延びており、
操作シャフト72の中央に設けた操作ピン73がメイン
ロックアーム77の他端板面に設けた開口772に係合
している。操作シャフト72は先端外周に設けたバネ部
材74により軸回りに回転付勢されており、上記操作ピ
ン73を介してメインロックアーム77を反時計方向へ
回転させて、メインロックプレート71を下方へ押し下
げている。シートSの適宜位置に設けた操作レバー(図
示略)から延びる連結ワイヤ43の一端が操作シャフト
72基端の操作片75に結合されており、この操作片7
5を介して操作シャフト72を回転操作すると、メイン
ロックアーム77を介してメインロックプレート71が
上昇して、プレート下端がメインロック穴13から脱出
し、スライドシートSの移動が可能となる。メインロッ
ク穴13はシート使用範囲X内外にわたってロアレール
1部に長手方向へ間隔をおいて複数対設けられており、
アッパレール2を移動した後、適宜のメインロック穴1
3に二股状となったメインロックプレート71の下端を
嵌入させて、シートSを位置決めする。
2の詳細構造を示す。アッパレール2の長手方向中央に
は、既に第1実施形態で説明したのと同様のメインロッ
クプレート71が上下動自在に内設されている。アッパ
レール2の内側壁上端にはメインロックアーム77が中
央で軸支されて設けてあり、その一端に立設されたピン
771がアッパレール2内側壁を貫通して上記メインロ
ックプレート71の上端部に係合している。アッパレー
ル2の内側壁に沿って操作シャフト72が延びており、
操作シャフト72の中央に設けた操作ピン73がメイン
ロックアーム77の他端板面に設けた開口772に係合
している。操作シャフト72は先端外周に設けたバネ部
材74により軸回りに回転付勢されており、上記操作ピ
ン73を介してメインロックアーム77を反時計方向へ
回転させて、メインロックプレート71を下方へ押し下
げている。シートSの適宜位置に設けた操作レバー(図
示略)から延びる連結ワイヤ43の一端が操作シャフト
72基端の操作片75に結合されており、この操作片7
5を介して操作シャフト72を回転操作すると、メイン
ロックアーム77を介してメインロックプレート71が
上昇して、プレート下端がメインロック穴13から脱出
し、スライドシートSの移動が可能となる。メインロッ
ク穴13はシート使用範囲X内外にわたってロアレール
1部に長手方向へ間隔をおいて複数対設けられており、
アッパレール2を移動した後、適宜のメインロック穴1
3に二股状となったメインロックプレート71の下端を
嵌入させて、シートSを位置決めする。
【0025】上記メインロックプレート71からやや離
れたアッパレール2内には、ストッパ体たるサブロック
プレート32が設けてあり、このサブロックプレート3
2の下端は、シート使用範囲X内外の境界に位置するロ
アレール1のレール底部に設けたサブロック穴(第1係
合部)14に嵌入してアッパレール2(すなわちシート
S)がシート使用範囲X外へ移動するのを阻止してい
る。サブロックプレート32の上端はL字形に屈曲した
サブロックアーム76の一端に結合されており、このサ
ブロックアーム76の他端(上端)には第1実施形態と
同様にシートクッションS1のブラケット82(図5)
から延びる連結ワイヤ(第1の連結部材)41の一端が
結合されている。これにより、シートクッションS1を
後立させると連結ワイヤ41が引かれ(図6)、サブロ
ックアーム76を介してサブロックプレート32が上昇
させられる。
れたアッパレール2内には、ストッパ体たるサブロック
プレート32が設けてあり、このサブロックプレート3
2の下端は、シート使用範囲X内外の境界に位置するロ
アレール1のレール底部に設けたサブロック穴(第1係
合部)14に嵌入してアッパレール2(すなわちシート
S)がシート使用範囲X外へ移動するのを阻止してい
る。サブロックプレート32の上端はL字形に屈曲した
サブロックアーム76の一端に結合されており、このサ
ブロックアーム76の他端(上端)には第1実施形態と
同様にシートクッションS1のブラケット82(図5)
から延びる連結ワイヤ(第1の連結部材)41の一端が
結合されている。これにより、シートクッションS1を
後立させると連結ワイヤ41が引かれ(図6)、サブロ
ックアーム76を介してサブロックプレート32が上昇
させられる。
【0026】サブロックプレート32に隣接して、作動
部材60が設けられている。作動部材60は、位置検出
カム62と、これに回転軸63で結合されたレバー体6
1とより構成されている。レバー体61の先端は、アッ
パレール2の内側壁に設けた開口22より突出してい
る。突出するレバー体61の先端には連結ワイヤ42
(第2の連結部材)の一端が結合してあり、連結ワイヤ
42の他端は、第1実施形態で説明したのと同一構造
の、シートクッションS1の向う側側面に設けた規制部
材たるポール51(図7)の先端下部に結合されてい
る。なお、本実施形態においては第1実施形態と異な
り、ポール51の切欠き511にガタm(図9)は設け
られない。
部材60が設けられている。作動部材60は、位置検出
カム62と、これに回転軸63で結合されたレバー体6
1とより構成されている。レバー体61の先端は、アッ
パレール2の内側壁に設けた開口22より突出してい
る。突出するレバー体61の先端には連結ワイヤ42
(第2の連結部材)の一端が結合してあり、連結ワイヤ
42の他端は、第1実施形態で説明したのと同一構造
の、シートクッションS1の向う側側面に設けた規制部
材たるポール51(図7)の先端下部に結合されてい
る。なお、本実施形態においては第1実施形態と異な
り、ポール51の切欠き511にガタm(図9)は設け
られない。
【0027】サブロックプレート32および位置検出カ
ム62等の詳細を図14ないし図19に示す。なお、理
解を容易にするため、図14、図15のアッパレール2
は図13のアッパレールとは反対側にあるものを示して
おり、図16ないし図19は図14に示す部分を下方よ
り見た水平断面図である。
ム62等の詳細を図14ないし図19に示す。なお、理
解を容易にするため、図14、図15のアッパレール2
は図13のアッパレールとは反対側にあるものを示して
おり、図16ないし図19は図14に示す部分を下方よ
り見た水平断面図である。
【0028】サブロックプレート32はアッパレール2
を構成する一方の板体23(図15)に、カバー24に
より上下動可能に保持されており、バネ部材35により
下方へ付勢されてサブロック穴14に嵌入している。サ
ブロックプレート32の下端は前面(図14の左側面)
がサブロック穴14の開口縁に当接しており、これによ
り、シート使用範囲X外へのアッパレール2の移動が阻
止されている。一方、サブロックプレート32の下端背
面は曲面となっており、これに接するサブロック穴14
の開口縁も曲面に沿った斜面となっている。したがっ
て、シート使用範囲X内へのアッパレール2の移動は、
サブロックプレート32がサブロック穴14から容易に
抜け出すことにより任意に行うことができる。
を構成する一方の板体23(図15)に、カバー24に
より上下動可能に保持されており、バネ部材35により
下方へ付勢されてサブロック穴14に嵌入している。サ
ブロックプレート32の下端は前面(図14の左側面)
がサブロック穴14の開口縁に当接しており、これによ
り、シート使用範囲X外へのアッパレール2の移動が阻
止されている。一方、サブロックプレート32の下端背
面は曲面となっており、これに接するサブロック穴14
の開口縁も曲面に沿った斜面となっている。したがっ
て、シート使用範囲X内へのアッパレール2の移動は、
サブロックプレート32がサブロック穴14から容易に
抜け出すことにより任意に行うことができる。
【0029】上記カバー体24にはサブロックプレート
32と平行に回転軸63が保持されており、回転軸63
の下端には位置検出カム62が、上端にはレバー体61
がそれぞれ固定されている。ロアレール1の側壁には、
後述のように位置検出カム62が嵌まり込んで回転させ
られる開口15(第2係合部)(図15)が形成されて
いる。アッパレール2がシート使用範囲X内にある時に
は、図16に示すように、位置検出カム62はその先端
カム面がロアレール1の内側面に当接して斜め前方(図
の左方)を向いており、レバー体61は斜め後方へ延び
て連結ワイヤ42を引いている。このため、規制部材た
るポール51(図7)は反時計方向の下方へ回動させら
れ、ブラケット84のピン841と干渉することはない
から、シートクッションS1は自在に前倒および後立が
可能である。
32と平行に回転軸63が保持されており、回転軸63
の下端には位置検出カム62が、上端にはレバー体61
がそれぞれ固定されている。ロアレール1の側壁には、
後述のように位置検出カム62が嵌まり込んで回転させ
られる開口15(第2係合部)(図15)が形成されて
いる。アッパレール2がシート使用範囲X内にある時に
は、図16に示すように、位置検出カム62はその先端
カム面がロアレール1の内側面に当接して斜め前方(図
の左方)を向いており、レバー体61は斜め後方へ延び
て連結ワイヤ42を引いている。このため、規制部材た
るポール51(図7)は反時計方向の下方へ回動させら
れ、ブラケット84のピン841と干渉することはない
から、シートクッションS1は自在に前倒および後立が
可能である。
【0030】アッパレール2が図16の矢印方向へ移動
してシート使用範囲X内外の境界に至ると、既に説明し
たようにサブロックプレート32がサブロック穴14に
嵌入してそれ以上の移動が規制される。この位置では、
図17に示すように、位置検出カム62の先端カム面が
ロアレール1の開口15に嵌まり込んで回転し、これに
伴ってレバー体61が図の時計方向へ回転して連結ワイ
ヤ42をやや緩める。これにより、ポール51(図7)
は時計方向の上方へ回動させられ、この時点でシートク
ッションS1を後立させると(図8)、ブラケット84
のピン841がポール51の切欠き511内に侵入して
これと係合し、シートクッションS1を再び前倒させる
ことはできなくなる。シートクッションS1を後立させ
たことにより、連結ワイヤ41を介してサブロックプレ
ート32はサブロック穴14から抜き出され、アッパレ
ール2はシート使用範囲X外へ移動可能となる。アッパ
レール2がシート使用範囲X外へ移動すると、位置検出
カム62はさらに回転し(図18、図19)、シート使
用範囲X外ではレバー体61は斜め前方へ反転旋回して
連結ワイヤ42を完全に緩める。これにより、ポール5
1(図8)は上方へさらに回動させられ、ブラケット8
4のピン841はポール51の切欠き511と完全に係
合して、シートクッションS1の前倒作動を確実に規制
する。
してシート使用範囲X内外の境界に至ると、既に説明し
たようにサブロックプレート32がサブロック穴14に
嵌入してそれ以上の移動が規制される。この位置では、
図17に示すように、位置検出カム62の先端カム面が
ロアレール1の開口15に嵌まり込んで回転し、これに
伴ってレバー体61が図の時計方向へ回転して連結ワイ
ヤ42をやや緩める。これにより、ポール51(図7)
は時計方向の上方へ回動させられ、この時点でシートク
ッションS1を後立させると(図8)、ブラケット84
のピン841がポール51の切欠き511内に侵入して
これと係合し、シートクッションS1を再び前倒させる
ことはできなくなる。シートクッションS1を後立させ
たことにより、連結ワイヤ41を介してサブロックプレ
ート32はサブロック穴14から抜き出され、アッパレ
ール2はシート使用範囲X外へ移動可能となる。アッパ
レール2がシート使用範囲X外へ移動すると、位置検出
カム62はさらに回転し(図18、図19)、シート使
用範囲X外ではレバー体61は斜め前方へ反転旋回して
連結ワイヤ42を完全に緩める。これにより、ポール5
1(図8)は上方へさらに回動させられ、ブラケット8
4のピン841はポール51の切欠き511と完全に係
合して、シートクッションS1の前倒作動を確実に規制
する。
【0031】なお、アッパレール2がシート使用範囲X
内外の境界に至った時点でシートクッションS1を途中
まで後立させた場合、ブラケット84のピン841が、
ポール51の切欠き511に係合していない状態でサブ
ロックプレート32がサブロック穴14から抜けた状態
となる。この状態でシート使用範囲X外へ移動が可能で
あると、シート使用範囲X外へ出た後に再びシートクッ
ションS1を前倒させることができる。そこで、このよ
うな事態が起こらないように、シートクッションS1を
完全に後立させない状態では、サブロックプレート32
がサブロック穴14から抜けていても、図18に示すよ
うに位置検出カム62の突起64がサブロックプレート
32に当たってその回動を阻止し、位置検出カム62の
先端カム面が開口15から抜け出せなくなって、アッパ
レール2のそれ以上の移動が規制される。
内外の境界に至った時点でシートクッションS1を途中
まで後立させた場合、ブラケット84のピン841が、
ポール51の切欠き511に係合していない状態でサブ
ロックプレート32がサブロック穴14から抜けた状態
となる。この状態でシート使用範囲X外へ移動が可能で
あると、シート使用範囲X外へ出た後に再びシートクッ
ションS1を前倒させることができる。そこで、このよ
うな事態が起こらないように、シートクッションS1を
完全に後立させない状態では、サブロックプレート32
がサブロック穴14から抜けていても、図18に示すよ
うに位置検出カム62の突起64がサブロックプレート
32に当たってその回動を阻止し、位置検出カム62の
先端カム面が開口15から抜け出せなくなって、アッパ
レール2のそれ以上の移動が規制される。
【0032】以上のようにして、シート使用範囲X外で
はシートクッションが前倒できず、上記使用範囲X外で
のシートへの着座は確実に防止される。
はシートクッションが前倒できず、上記使用範囲X外で
のシートへの着座は確実に防止される。
【0033】(他の実施形態)なお、上記各実施形態で
は、スライドシートの着座可能状態と着座不可能状態の
選択を、前倒姿勢ないし後立姿勢へ回動操作されるシー
トクッションを設けることにより実現したが、後立姿勢
ないし前倒姿勢へ回動操作されるシートバックを設ける
ことにより実現しても良い。
は、スライドシートの着座可能状態と着座不可能状態の
選択を、前倒姿勢ないし後立姿勢へ回動操作されるシー
トクッションを設けることにより実現したが、後立姿勢
ないし前倒姿勢へ回動操作されるシートバックを設ける
ことにより実現しても良い。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明のスライドシート
によれば、シート使用範囲外では、着座不可能状態から
着座可能状態へ戻す操作を規制したから、シート使用範
囲外におけるシートベルトへの着座を完全に防止するこ
とができる。
によれば、シート使用範囲外では、着座不可能状態から
着座可能状態へ戻す操作を規制したから、シート使用範
囲外におけるシートベルトへの着座を完全に防止するこ
とができる。
【図1】本発明の第1実施形態における、シートクッシ
ョンを前倒姿勢としたスライドシートを前方から見た斜
視図である。
ョンを前倒姿勢としたスライドシートを前方から見た斜
視図である。
【図2】シートクッションを後立姿勢としたスライドシ
ートを前方から見た斜視図である。
ートを前方から見た斜視図である。
【図3】ロアレールとアッパレールの一部破断斜視図で
ある。
ある。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】シートクッションを前倒姿勢としたスライドシ
ートの側面図である。
ートの側面図である。
【図6】シートクッションを後立姿勢としたスライドシ
ートの側面図である。
ートの側面図である。
【図7】シートクッションを前倒姿勢としたスライドシ
ート側面の透視図である。
ート側面の透視図である。
【図8】シートクッションを後立姿勢としたスライドシ
ート側面の透視図である。
ート側面の透視図である。
【図9】スライドシート側面の要部拡大透視図である。
【図10】サブロックプレートと段差部の関係を示す部
分断面概略側面図である。
分断面概略側面図である。
【図11】サブロックプレートと段差部の関係を示す部
分断面概略側面図である。
分断面概略側面図である。
【図12】サブロックプレートと段差部の関係を示す部
分断面概略側面図である。
分断面概略側面図である。
【図13】本発明の第2実施形態における、ロアレール
とアッパレールの斜視図である。
とアッパレールの斜視図である。
【図14】サブロックプレート設置部の部分断面側面図
である。
である。
【図15】サブロックプレート設置部の部分分解斜視図
である。
である。
【図16】位置検出カム設置部を下方より見た水平断面
図である。
図である。
【図17】位置検出カム設置部を下方より見た水平断面
図である。
図である。
【図18】位置検出カム設置部を下方より見た水平断面
図である。
図である。
【図19】位置検出カム設置部を下方より見た水平断面
図である。
図である。
1…ロアレール(スライドレール)、12…段差部、1
4…サブロック穴(第1係合部)、2…アッパレール、
31,32…サブロックプレート(ストッパ体)、41
…連結ワイヤ(第1の連結部材)、42…連結ワイヤ
(第2の連結部材)、51…ポール(規制部材)、60
…作動部材、84…ブラケット、S…シート、S1…シ
ートクッション。
4…サブロック穴(第1係合部)、2…アッパレール、
31,32…サブロックプレート(ストッパ体)、41
…連結ワイヤ(第1の連結部材)、42…連結ワイヤ
(第2の連結部材)、51…ポール(規制部材)、60
…作動部材、84…ブラケット、S…シート、S1…シ
ートクッション。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/06 A47C 7/56
Claims (2)
- 【請求項1】ベ−ス(S2)に、着座時の前倒姿勢と非
着座時の後立姿勢とに回動操作可能にシートクッション
(S1)を設けてなるシ−ト(S)を、シ−ト使用範囲
(X)内外にわたって延設したスライドレール(1)に
移動可能に支承し、かつ前記スライドレ−ル(1)上の
複数位置にロック可能としたスライドシートにおいて、
前記スライドレ−ル(1)のシート使用範囲(X)外に
わたって設けられた段差部(12)と、前記シ−ト
(S)側に進退可能に設けられ、進出位置で前記段差部
(12)の端面に当接して前記シート(S)の移動を前
記シート使用範囲(X)内に制限するとともに、前記シ
ート使用範囲(X)外では前記段差部(12)により進
出位置への移動を阻止されるストッパ体(31)と、前
記ストッパ体(31)と前記シートクッション(S1)
とを結び、前記シートクッション(S1)の前倒及び後
立に連動して前記ストッパ体(31)を進出及び後退さ
せる第1の連結部材(41)と、前記ベ−ス(S2)に
設けられ、後立した前記シートクッション(S1)の一
部(84)に係合してその前倒復帰を規制する規制部材
(51)と、前記規制部材(51)と前記ストッパ体
(31)とを結び、前記ストッパ体(31)の進出及び
後退に連動して前記規制部材(51)を係合解消位置及
び係合位置に作動させる第2の連結部材(42)とを備
えることを特徴とするスライドシート。 - 【請求項2】べ−ス(S2)に、着座時の前倒姿勢と非
着座時の後立姿勢とに回動操作可能にシートクッション
(S1)を設けてなるシ−ト(S)を、シ−ト使用範囲
(X)内外にわたって延設したスライドレール(1)に
移動可能に支承し、かつ前記スライドレ−ル(1)上の
複数位置にロック可能としたスライドシートにおいて、
前記シ−ト(S)側に進退可能に設けられ、進出位置で
前記スライドレール(1)の第1係合部(14)に係合
して前記シート(S)の移動を前記シート使用範囲
(X)内に制限するストッパ体(32)と、前記ストッ
パ体(32)と前記シートクッション(S1)とを結
び、前記シートクッション(S1)の前倒及び後立に連
動して前記ストッパ体(32)を進出及び後退させる第
1の連結部材(41)と、前記ベ−ス(S2)に設けら
れ、後立した前記シートクッション(S1)の一部(8
4)に係合してその前倒復帰を規制する規制部材(5
1)と、前記シ−ト(S)側に設けられ、前記シート使
用範囲(X)内外の境界位置を前記シート(S)が通過
する際に前記スライドレ−ル(1)の第2係合部(1
5)に係合して反転作動する作動部材(60)と、前記
規制部材(51)と前記作動部材(60)とを結び、前
記シート使用範囲(X)外及び前記シート使用範囲
(X)内へ前記シート(S)が移動する際の前記作動部
材(60)の反転作動に連動して前記規制部材(51)
を係合位置及び係合解消位置に作動させる第2の連結部
材(42)とを備えることを特徴とするスライドシー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19977196A JP3214361B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | スライドシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19977196A JP3214361B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | スライドシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1024757A JPH1024757A (ja) | 1998-01-27 |
JP3214361B2 true JP3214361B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=16413348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19977196A Expired - Fee Related JP3214361B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | スライドシート |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3214361B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
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JP4631091B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2011-02-16 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用回転・スライド式シート |
JP4742518B2 (ja) * | 2004-05-12 | 2011-08-10 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用回転・スライド式シート |
JP5509979B2 (ja) * | 2010-03-25 | 2014-06-04 | アイシン精機株式会社 | 車両用シートスライド装置 |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP19977196A patent/JP3214361B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1024757A (ja) | 1998-01-27 |
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