JP3214237U - ピアスキャッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】ピアスのシャフトにワンタッチで取り付けでき、取付位置を広範囲にわたって調節できるとともに、長期間安心して使用できるピアスキャッチを提供する。【解決手段】ピアスキャッチ11は、ピアス1のシャフト2に着脱されるサージカルステンレス製のボディ12と、ボディ12の内側に保持されるシリコンゴム製のOリング13とを備える。Oリング13にシャフト2と密接する大きさの中心穴を形成し、ボディ12に中心穴よりも大径の貫通穴を形成する。ボディ12およびOリング13をシャフト2にスライド可能に取り付けることで、ピアスキャッチ11の取付位置をシャフト2の全長にわたって容易に調節することができる。【選択図】図1
Description
本考案は、ピアスのシャフトに取り付けられるピアスキャッチに関する。
従来、図8に示すようなピアスキャッチ51が知られている。このピアスキャッチ51は、ピアス52のシャフト53に着脱されるボディ54を備え、ボディ54にネジ穴55が形成されている。そして、ネジ穴55をシャフト53のネジ56に締め付けることによって、ピアスキャッチ51をシャフト53に取り付け、シャフト53を介してピアス52を耳たぶEに装着するようになっている。
しかし、ネジを用いた取付方式によると、ピアスキャッチ51の着脱に手間がかかるうえ、ネジが緩んでピアスキャッチ51が脱落する可能性もあった。また、ピアス52の大きさや形状に応じてネジの規格またはシャフトの太さが相違するため、多種類のピアスキャッチ51を用意し、これらを交換してシャフトに取り付ける必要もあった。
こうした点に鑑み、従来、弾性部材を用いてピアスキャッチを取り付ける技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ピアスキャッチのボディに弾性部材を埋設し、弾性部材に底が閉じた穴を形成し、この穴にシャフトを差し込んでピアスキャッチを取り付ける技術が記載されている。特許文献2には、ボディの貫通穴に弾性スリーブを挿入し、弾性スリーブの中心穴をシャフトに差し込んで取り付ける技術が記載されている。
ところが、特許文献1のピアスキャッチによると、弾性部材の穴が閉じているため、ボディをシャフトに貫通させることができず、シャフト上におけるピアスキャッチの位置調節範囲が制限されるという問題点があった。また、特許文献2のピアスキャッチによると、スリーブがボディの貫通孔と同じ直径で形成されているため、長期間使用するとボディがスリーブから抜けやすくなり、貴重な宝石類を紛失する不安があった。
そこで、本考案の目的は、ピアスシャフトにワンタッチで取り付けでき、取付位置を広範囲にわたって調節できるとともに、長期間安心して使用できるピアスキャッチを提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案のピアスキャッチは、ピアスのシャフトに着脱されるボディを備え、ボディの内側にOリングが保持され、Oリングがシャフトに密接する大きさの中心穴を備え、ボディに中心穴よりも大径の貫通穴が形成され、ボディおよびOリングがシャフトにスライド可能に取り付けられることを特徴とする。
本考案の好ましい実施形態では、中心穴が貫通穴と同一軸線上に位置するように、Oリングがボディの内側に保持される。Oリングとしては、耐熱・耐水・耐薬品性に優れる点で、シリコンゴム製のものを好ましく使用できる。また、ボディは、金属アレルギーを予防できる点で、サージカルステンレス(JIS規格SUS316)製のものが望ましい。
本考案のピアスキャッチによれば、ボディの内側にOリングを保持し、Oリングの中心穴をシャフトに密接させ、中心穴よりも大径の貫通穴をボディに形成し、ボディとOリングをピアスシャフト上にスライド可能に支持したので、ボディをシャフトにワンタッチで取り付けることができ、取付位置をシャフトのほぼ全長にわたって容易に調節できるとともに、ピアスを紛失するおそれがなく、長期間安心して使用できるという効果がある。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ピアス1は、例えば耳たぶEに挿通されるシャフト2を備え、シャフト2に取り付けられたピアスキャッチ11によって着用者の耳に装着される。
ピアス1およびシャフト2は、特定の形状や大きさに限定されず、各種の市販品を使用できる。また、図1に示すシャフト2は先端外周に雄ネジ3を備えているが、内周に雌ネジを備えたシャフト、またはネジを備えないシャフトも使用可能である。
図2に示すように、ピアスキャッチ11は、シャフト2に着脱される球形のボディ12と、ボディ12の内側に保持されるOリング13とを備えている。ボディ12は、SUS316製の2つの半球体14,15を接合して構成され、ボディ12の外面つまり装飾面は、接合ラインが現れないように研磨等によって表面処理されている。
図3に示すように、各半球体14,15には、貫通穴16,17がボディ12の軸線(中心線)12a上に位置するように形成され、ボディ12の取付時にシャフト2が隙間を介して貫通穴16,17を貫通する。各半球体14,15の相対面にはそれぞれ凹部18が形成され、2つの凹部18からなる溝にOリング13がシャフト2の軸線方向へ移動不能に保持されている。
Oリング13は、シリコンゴムで形成され、その中心穴19が貫通穴16,17と同一軸線上に位置するように、凹部18によってボディ12の内側に保持されている。中心穴19はシャフト2に密接する大きさに形成され、貫通穴16,17が中心穴19よりも大径に形成されている。そして、ピアスキャッチ11の使用時に、ボディ12とOリング13が一体にスライドするようにシャフト2に取り付けられる。
上記のように構成されたピアスキャッチ11によれば、ボディ12の貫通孔16,17とOリング13の中心穴19が同一軸線状に整列されているので、使用に際し、貫通孔16,17をシャフト2に挿入するだけのワンタッチ操作で、ピアスキャッチ11をシャフト2に素早く取り付けることができる。また、図4(a)〜(c)に示すように、シャフト2の太さが変化した場合は、その直径(D1<D2<D3)に応じてOリング13が弾性的に変形するため、一つのピアスキャッチ11を大きさや形状の異なる多種類のピアス1のシャフト2に取り付けることができ、たいへん経済的である。
さらに、ボディ12とOリング13がシャフト2上にスライド可能に支持されているので、ピアスキャッチ11の取付位置をピアス1の着用感やシャフト2の長さに応じて容易に調節することができる。例えば、図5(a)に示すように、ボディ12をピアス1に接近させて取り付けることで、使用者はタイトな着用感が得られる。また、図5(b)に示すように、シャフト2が短い場合には、その先端側にボディ12を取り付けることで、薄い耳たぶEでも耳の軟骨部分でも、ピアス1を快適に着用することができる。
特に、この実施形態のピアスキャッチ11によれば、図3に示すように、Oリング13の全体がボディ12によって被覆されているため、装飾品として優れた外観を提供することができる。しかも、Oリング13はボディ12の内側で半球体14の凹部18にしっかりと保持されているので、ボディ12とOリング13の分離を防止し、貴重なピアス1を紛失することなく、ピアスキャッチ11を長期間安心して使用することができる。
なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものはなく、例えば、以下に例示するように、考案の趣旨を逸脱しない範囲で、各部の形状や構成を任意に変更して実施することも可能である。
(1)図6(a)に示すように、ピアスキャッチ21のボディ22を一部が欠けた部分的な球形に形成すること。そして、図6(b)に示すように、ボディ22を構成する2つの分割体23,24にそれぞれ凹部25,26を形成し、Oリング13を凹部25,26によって位置決めした状態で分割体23,24により挟み付ける。こうすれば、Oリング13をボディ22の内側で動かないようにしっかりと保持することができる。
(1)図6(a)に示すように、ピアスキャッチ21のボディ22を一部が欠けた部分的な球形に形成すること。そして、図6(b)に示すように、ボディ22を構成する2つの分割体23,24にそれぞれ凹部25,26を形成し、Oリング13を凹部25,26によって位置決めした状態で分割体23,24により挟み付ける。こうすれば、Oリング13をボディ22の内側で動かないようにしっかりと保持することができる。
(2)図7(a),(b)に示すように、ボディ32を片面が開放した半球形に形成し、ボディ32の内側にOリング13を保持する凹部33と、Oリング13の脱落を阻止する突縁34とを形成する。そして、Oリング13が外部から見えないように、ボディ32をその開放面32aが耳たぶEを向くようにシャフト2に貫通して、ピアスキャッチ31を取り付ける。こうすれば、ボディ32を一つの部品で安価に製作することができる。
1 ピアス
2 シャフト
11 ピアスキャッチ
12 ボディ
13 Oリング
16 貫通穴
17 貫通穴
18 凹部
19 中心穴
2 シャフト
11 ピアスキャッチ
12 ボディ
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16 貫通穴
17 貫通穴
18 凹部
19 中心穴
Claims (2)
- ピアスのシャフトに着脱されるボディを備え、ボディの内側にOリングが保持され、Oリングがシャフトに密接する大きさの中心穴を備え、ボディに中心穴よりも大径の貫通穴が形成され、ボディおよびOリングがシャフトにスライド可能に取り付けられることを特徴とするピアスキャッチ。
- 前記中心穴が貫通穴と同一軸線上に位置するように、Oリングがボディの内側に保持されている請求項1に記載のピアスキャッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017004738U JP3214237U (ja) | 2017-10-18 | 2017-10-18 | ピアスキャッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017004738U JP3214237U (ja) | 2017-10-18 | 2017-10-18 | ピアスキャッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3214237U true JP3214237U (ja) | 2017-12-28 |
Family
ID=60860317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017004738U Expired - Fee Related JP3214237U (ja) | 2017-10-18 | 2017-10-18 | ピアスキャッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3214237U (ja) |
-
2017
- 2017-10-18 JP JP2017004738U patent/JP3214237U/ja not_active Expired - Fee Related
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