JP3214222U - コンテナハウス - Google Patents
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Abstract
【課題】鉄骨枠と木枠を用いて構成されたコンテナハウスであって、強度の優れたコンテナハウスを提供し、また、鉄骨枠と木枠を用いて短期間に簡単に組み立てられ、組立後に移動可能なコンテナハウスを提供する。【解決手段】鉄骨枠2と、該鉄骨枠に取付けられた木枠8を備えたコンテナハウス1であって、前記鉄骨枠は、少なくともコンテナハウス底部の隅部に立設された4本の柱材4を備え、前記木枠は、少なくとも前記4本の柱材の各々に、該柱材の外側面に沿って取付けられた第1の木枠材8aを備えていることを特徴とする。【選択図】図2
Description
本考案は、コンテナハウスに関し、特に、鉄骨枠と木枠を用いたコンテナハウスに関するものである。
近年、低価格、完成までの短工期、内外装の多様なバリエーション、移動可能等のメリットから、簡易的な事務所や店舗としてコンテナハウスが利用されている。従来のコンテナハウスは、使用済みの貨物輸送用のコンテナを改造したものが多く、このようなコンテナハウスは、低価格ではあるものの、元々金属製のパネルを直方体状に組み合わせただけの構造物のパネルに窓やドア部を開口するので、人が事務所や店舗として利用する上で、強度については不安が予想される。
以下、従来提案されているコンテナハウスに関する技術を示す。
特許文献1には、「生活に必要な部材を効率良く設置したコンテナ簡易ハウスを提供する」(特許文献1の段落「0005」参照。)ことを目的とした「略直方体形状の輸送用コンテナ本体と、この輸送用コンテナ本体の幅の狭い側壁側に設けられたドアと、このドアが設けられた側壁と対向する側壁側に設けられ並設された浴槽及びトイレと、前記ドアが設けられた側壁と対向する側壁側に設けられ前記並設された浴槽及びトイレと仕切り壁を介して配設された流し台と、前記輸送用コンテナ本体の幅の広い側の側壁側に沿って設けられたベットと、前記輸送用コンテナ本体の幅の広い側の側壁側に設けられた窓とを備えたことを特徴とするコンテナ簡易ハウス。」(特許文献1の「請求項1」参照。)が記載されている。
特許文献1には、「生活に必要な部材を効率良く設置したコンテナ簡易ハウスを提供する」(特許文献1の段落「0005」参照。)ことを目的とした「略直方体形状の輸送用コンテナ本体と、この輸送用コンテナ本体の幅の狭い側壁側に設けられたドアと、このドアが設けられた側壁と対向する側壁側に設けられ並設された浴槽及びトイレと、前記ドアが設けられた側壁と対向する側壁側に設けられ前記並設された浴槽及びトイレと仕切り壁を介して配設された流し台と、前記輸送用コンテナ本体の幅の広い側の側壁側に沿って設けられたベットと、前記輸送用コンテナ本体の幅の広い側の側壁側に設けられた窓とを備えたことを特徴とするコンテナ簡易ハウス。」(特許文献1の「請求項1」参照。)が記載されている。
また、特許文献2には、「側板の内側に内壁板を直接取付けるので、断熱性に乏しく冷暖房効率が低く、その上外観はコンテナそのものであって見栄えが悪い、と言う問題点」(特許文献2の段落「0004」参照。)を解決するために、「貨物輸送用の金属製コンテナの側板外側に留付け金具を介して外壁板を取付け、該側板内側には断熱材を介して内壁材を取付け、天板内側には断熱材を介して天井板を取付けたことを特徴とするコンテナハウス」(特許文献2の「請求項1」参照。)が記載されている。
特許文献1に記載の「コンテナ簡易ハウス」は、「本考案の一実施例のコンテナ簡易ハウスを図面を参照して説明すると、図1乃至図3において、Aは、コンテナ簡易ハウスで、コンテナ簡易ハウスAは、例えば、4tクレーン付きトラックに乗り移動が自在なもので、略直方体形状の輸送用コンテナ本体1内にベット2、クローゼット3、流し台4、浴槽5、トイレ6、空気調和機(エアコン)7等を配置したものである」(段落「0011」、図1〜図3等参照。)、「即ち、輸送用コンテナ本体1の幅の狭い側壁1a側に開閉自在にドア8が設けられ、該ドア8の近傍には、下駄箱9、クローゼット3が設置されている」(段落「0012」、図1、図2等参照。)、「又、窓12は、輸送用コンテナ本体1の幅の広い側の側壁1c、1d(側壁1c又は側壁1dのいずれか)に開閉自在に設けられている」(段落「0018」、図1〜図3参照。)と記載されているように、従来の「輸送用コンテナハウス」に、「生活に必要な部材」を配置し、「輸送用コンテナ」の側壁に「窓」や「ドア」を設置するための開口部を設けているものの、「コンテナ簡易ハウス」の強度については何ら言及されていない。
特許文献2には、「図1に示すのは貨物輸送用の金属製(スチール製)のコンテナ(1) であり、該コンテナ(1) は四方に柱(2) を立設し、該側面には多数の凹凸が形成されている側板(3) が張設され、上面には多数の凹凸が形成されている天板(4) が張設され、後面にはドア(5) が設けられている。該コンテナ(1) の側板(3) の所定箇所には窓孔(6) が開設され、該窓孔(6) には窓枠(7) が嵌着され、該窓枠(7) には一対のガラス窓(8,8) が摺動可能に嵌着されている。更に該コンテナ側板(3) の外側には外壁板(9) が張設されている」(段落「0006」、「0007」、図1、図2等参照。)、「図12はコンテナ(1) の前後面および側面構造を示すものであり、コンテナ(1) の前後面および側面の外側には上記のようにして外壁板(9) および隅角部材(9A)が留付け金具(10,11) によって取付けられ、一方側面の内側には胴縁材(34)を介して内壁板(35)が取付けられ、側板(3) と内壁板(35)との間隙には断熱材(36)が充填されている」(段落「0013」、図12参照。)と記載されているが、これらの記載は、「断熱防音効果」、「冷暖房効率」に関して記載されているものであり、「柱(2)」、「外壁板(9)」、「内壁板(35)」、「側板(3)」が強度に関してどのような効果を奏するのか、何ら記載されていない。仮に、これらの構造で一定の強度を備えているとしても、構造が複雑である。
そこで、本考案は、鉄骨枠と木枠を用いて構成されたコンテナハウスであって、強度の優れたコンテナハウスを提供することを目的とする。
また、本考案は、鉄骨枠と木枠を用いて短期間に簡単に組み立てられ、組立後に移動可能なコンテナハウスを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1の考案は、鉄骨枠と、該鉄骨枠に取付けられた木枠を備えたコンテナハウスであって、前記鉄骨枠は、少なくともコンテナハウス底部の隅部に立設された4本の柱材を備え、前記木枠は、少なくとも前記4本の柱材の各々に、該柱材の外側面に沿って取付けられた第1の木枠材を備えていることを特徴とする。
また、請求項2の考案は、請求項1に記載のコンテナハウスであって、前記鉄骨枠は、さらに、梁材及び桁材を備え、該梁材及び桁材の外側面に沿って第2の木枠材が取り付けられていることを特徴とする。
また、請求項3の考案は、請求項2に記載のコンテナハウスであって、前記鉄骨枠は、さらに、前記柱材間に配設された第1の補強鉄骨枠材、又は、前記梁材及び桁材の間に配設された第2の補強鉄骨枠材を備えていることを特徴とする。
本考案のコンテナハウスによれば、強度に優れているので、事務所、店舗、簡易住居等として人が使用しても安全であるという顕著な効果を奏することができる。
また、本考案のコンテナハウスによれば、鉄骨枠と木枠により短期間に簡単に組み立てられるので、製造費用が安価であるという顕著な効果を奏することができる。
また、本考案のコンテナハウスによれば、強度に関係なく適宜加工された木製パネルを取り付けることができるので、内外装の多様なバリエーションが可能であり、また、組立後の移動が可能であるので、ユーザーにとって非常に使い勝手がよいという顕著な効果を奏することができる。
以下、好適な実施形態を用いて本考案をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本考案を具現化した例に過ぎず、本考案はこれに限定されるものではない。
(実施形態)
本考案の一実施形態におけるにコンテナハウス1について、図1〜図4を参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、本明細書で示す上,下,左,右,前,後の方向は、図中で示す矢印の上,下,左,右,前,後の方向と対応するものとする。
本考案の一実施形態におけるにコンテナハウス1について、図1〜図4を参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、本明細書で示す上,下,左,右,前,後の方向は、図中で示す矢印の上,下,左,右,前,後の方向と対応するものとする。
本考案のコンテナハウスは、主として角形鋼管で形成された複数の鉄骨枠材で構成された鉄骨枠と、この複数の鉄骨枠材のうち、まず、柱となる鉄骨枠材に、鉄骨枠材の外側面に沿って板状の木枠材を固定して取付ける、つまり、柱を鉄骨枠材と木枠材の二重構造にすることによって、従来技術に比べ格段の強度を備えている。
図1は、本考案のコンテナハウス1の鉄骨枠2を取り付けた後の外観斜視図である。本考案のコンテナハウス1は、基本構成として直方体形状の外観をなし、矩形状の底部3と、底部3の四隅部に立設された4本の柱材4と、柱材4間に配設された梁材5a及び桁材5bを備えている。柱材4、梁材5a、桁材5bは、角形鋼管で形成されている。
図1は、本考案のコンテナハウス1の鉄骨枠2を取り付けた後の外観斜視図である。本考案のコンテナハウス1は、基本構成として直方体形状の外観をなし、矩形状の底部3と、底部3の四隅部に立設された4本の柱材4と、柱材4間に配設された梁材5a及び桁材5bを備えている。柱材4、梁材5a、桁材5bは、角形鋼管で形成されている。
底部3は、コンテナハウス1の前端及び後端に配設された2本の基礎鉄骨材3a上に、4本の底部鉄骨枠材3bを矩形状の枠になるように配設し、4本の底部鉄骨枠材3bの上面に矩形状の底面3cを配設して構成される。4本の底部鉄骨枠材3b間には、複数の鉄骨枠材(不図示)が配設されている。基礎鉄骨材3aは、溝形鋼で形成され、底部鉄骨枠材3bは、角形鋼管で形成され、底面3cは、所定の部分を適宜加工された鉄板で形成されている。なお、本実施形態において、鉄骨枠を構成する鉄骨部材同士の連結は直接溶接で行われている。
底部3の四隅には、底部鉄骨枠材3b上に4本の柱材4が溶接により立設されている。4本の柱材4の頂部には、梁材5a、及び、桁材5bが連結されている。また、図示するように、必要に応じて、柱材4と柱材4との間には、補強用に複数の鉄骨枠材6が配設される。鉄骨枠材6は、窓やドアの支持用としても用いられる。鉄骨枠材6を配設するときには、後の工程で取付ける窓やドアの取付けを考慮してサイズ、配設間隔等が設定される。また、梁材5aは、図示しているような水平梁に限らず、合掌梁を用いてもよい。梁材5aと梁材5aとの間、又は、桁材5bと桁材5bとの間には、複数の補強用の鉄骨枠材(不図示)が配設されている。
以上のようにして、コンテナハウス1の鉄骨枠2が構成される。
以上のようにして、コンテナハウス1の鉄骨枠2が構成される。
次に、本実施形態のコンテナハウス1の木枠8について説明する。図2は、図1で説明した鉄骨枠2に、木枠8を取り付けた状態を示す外観斜視図である。図3は、鉄骨枠2と木枠8の接合状態を示す図である。図示のように、鉄骨枠2のうち、4本の柱材4の各々には、柱材4の外側面に沿って、上下方向に板状の第1の木枠材8aが固定して取り付けられている。第1の木枠材8aの長さは、柱材4と略等長に形成され、第1の木枠材8aの幅は、柱材4の外径よりも拡幅して形成され、柱材4の内側端面ef1と第1の木枠材8aの内側端面ef2とが揃うように、第1の木枠材8aが柱材4にビス10で固定されている。このように、コンテナハウス1の支柱となる4本の柱材4の各々に第1の木枠材8aを取り付け、柱部分を鉄骨材と木材の二重構造にすることで、従来技術に比べ、格段の強度を有することがきできる。なお、柱材4の外径と第1の木枠材8aの幅とのサイズを異ならせているのは、仕上げ材としての木製パネルを取り付けるときの寸法調整であるので、柱材4の外径サイズと第1の木枠材8aの幅サイズは適宜調整されてよい。
本実施形態では、図2に示すように、梁材5a、及び、桁材5bの外側面に沿って、横方向に板状の第2の木枠材9a,9bを取り付けることで、さらに強度を向上させている。第1の木枠材8aと同様に、第2の木枠材9a,9bの長さは、それぞれ、梁材5aの長さ、桁材5bの長さと略等長に形成され、第2の木枠材9aが梁材5aに、また、第2の木枠材9bが桁材5bに、それぞれビス10で固定されている。第2の木枠材9a,9bの幅は、梁材5a,桁材5bの外径に対して、木製パネルの取付等を考慮して適宜調整される。
以上のようにして、コンテナハウス1において、鉄骨枠2に木枠8が取り付けられる。
以上のようにして、コンテナハウス1において、鉄骨枠2に木枠8が取り付けられる。
図4は、本実施形態のコンテナハウス1の完成形の斜視図である。完成形では、底部3上に構成された鉄骨枠2に木枠8が取付けられた後、木製パネルが12が取り付けられている。コンテナハウス1の頂部には、梁材5a、桁材5b、及び、梁材5aと桁材5bとの間に配設された複数の鉄骨枠材(前述。不図示。)の上に直接、あるいは、支持枠材等を介して、屋根としてのトタン波板11が、トタン釘等の固定手段(不図示)により、取り付けられている。なお、トタン波板11は、梁材5aと桁材5bの内側に取り付けてもよいし、支持枠材等には防水手段を含んでもよい。コンテナハウス1の強度は、鉄骨枠2と木枠8で充分に確保されているので、木製パネル12は、特段強度を気にすることなく、適宜加工して取付けることができ、ユーザーにとって非常に使いやすい。図示するように、必要に応じて、木製パネル12に窓部13やドア部14を設けることができる。なお、木製パネル12に代えて、木製の壁板を用いてもよい。また、コンテナハウス1の内側には、仕上げ材としての内壁を設けてもよい。
1 コンテナハウス
2 鉄骨枠
3 底部
3a 基礎鉄骨材
3b 底部鉄骨枠材
3c 底面
4 柱材
5a 梁材
5b 桁材
6 補強用の鉄骨枠材
8 木枠
8a 第1の木枠材
9a,9b 第2の木枠材
10 ビス
11 トタン波板
12 木製パネル
13 窓部
14 ドア部
2 鉄骨枠
3 底部
3a 基礎鉄骨材
3b 底部鉄骨枠材
3c 底面
4 柱材
5a 梁材
5b 桁材
6 補強用の鉄骨枠材
8 木枠
8a 第1の木枠材
9a,9b 第2の木枠材
10 ビス
11 トタン波板
12 木製パネル
13 窓部
14 ドア部
Claims (3)
- 鉄骨枠と、該鉄骨枠に取付けられた木枠を備えたコンテナハウスであって、
前記鉄骨枠は、少なくともコンテナハウス底部の隅部に立設された4本の柱材を備え、
前記木枠は、少なくとも前記4本の柱材の各々に、該柱材の外側面に沿って取付けられた第1の木枠材を備えている
ことを特徴とするコンテナハウス。 - 前記鉄骨枠は、さらに、梁材及び桁材を備え、
該梁材及び桁材の外側面に沿って第2の木枠材が取り付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテナハウス。 - 前記鉄骨枠は、さらに、前記柱材間に配設された第1の補強鉄骨枠材、又は、前記梁材及び桁材の間に配設された第2の補強鉄骨枠材を備えている
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテナハウス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017004713U JP3214222U (ja) | 2017-10-17 | 2017-10-17 | コンテナハウス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017004713U JP3214222U (ja) | 2017-10-17 | 2017-10-17 | コンテナハウス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3214222U true JP3214222U (ja) | 2017-12-28 |
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ID=60860306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017004713U Expired - Fee Related JP3214222U (ja) | 2017-10-17 | 2017-10-17 | コンテナハウス |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3214222U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114658264A (zh) * | 2022-04-14 | 2022-06-24 | 广东英聚建筑工程有限公司 | 一种房建施工用装配式组合房 |
-
2017
- 2017-10-17 JP JP2017004713U patent/JP3214222U/ja not_active Expired - Fee Related
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CN114658264A (zh) * | 2022-04-14 | 2022-06-24 | 广东英聚建筑工程有限公司 | 一种房建施工用装配式组合房 |
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