JP3212536U - 折畳式バケツ - Google Patents
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Abstract
【課題】非使用時にはスムーズに折り畳むことができるとともに、使用時には型崩れせずにバケツの形状を安定的に保つことができる折畳式バケツを提供する。【解決手段】上部枠体2、胴体部3および下部枠体4が順に一体的に連設されてなり、胴体部3を押し潰すように上部枠体2および/または下部枠体4を押込み操作することにより、胴体部3に複数段設けられた折目部10が山折りと谷折りとを交互に繰り返すように折られて複数段の筒状部3a〜3eが入れ子の状態となった胴体部3と共に下部枠体4が、上部枠体2の内壁内側に畳み込まれるように構成される折畳式バケツ1において、胴体部3に用いられる軟質材料よりも硬質の材料からなり、要所の筒状部3b,3dの周方向に枠状に形成される硬質枠部15を、筒状部3b,3dに一体的に組み込むようにする。【選択図】図1
Description
本考案は、キャンプや魚釣り、洗車等の際に用いられて好適な折畳式バケツに関するものである。
従来、可撓性を有する軟質材料からなる胴体部と、胴体部に用いられる材料よりも硬質の材料からなる上部枠体と、胴体部に用いられる材料よりも硬質の材料からなる下部枠体とを備え、これら上部枠体、胴体部および下部枠体が順に一体的に連設されて構成される折畳式バケツが知られている(特許文献1参照)。
上記特許文献1に係る折畳式バケツにおいては、下部枠体が上部枠体よりも小径に形成されている。また、胴体部には、円環状の折目部が複数段設けられることで複数段の円筒状部が区画形成され、胴体部を押し潰すように上部枠体および/または下部枠体を押込み操作することにより、胴体部に複数段設けられた折目部が山折りと谷折りとを交互に繰り返すように折られて、複数段の円筒状部が入れ子の状態となった胴体部と共に下部枠体が上部枠体の内壁内側に折り畳まれるようになっている。
ところで、上記特許文献1に係る折畳式バケツにおいて、胴体部は、可撓性を有する軟質材料から構成されているので、複数段の円筒状部もそれぞれ軟質材料から構成されることになる。このため、当該バケツにおける円筒状部の上方部分の重量や当該バケツ内に収容した水等の重量の影響により使用時に円筒状部の形が崩れてバケツの形状が安定的に保たれないという問題点がある。また、折り畳む際には、胴体部を押し潰すように上部枠体および/または下部枠体を押込み操作することになるが、この押込み操作時に作用させる押込み力で複数の円筒状部のいずれかの円筒状部が真っ先に潰れてしまい、その潰れた円筒状部から先に押込み力が伝達されにくくなるため、スムーズに折り畳むことができないという問題点がある。
本考案は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、非使用時にはスムーズに折り畳むことができるとともに、使用時には型崩れせずにバケツの形状を安定的に保つことができる折畳式バケツを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本考案による折畳式バケツは、
下方に向かって先細り形状で可撓性のある軟質材料からなる胴体部と、前記胴体部に用いられる材料よりも硬質の材料からなり、上下に開口された上部枠体と、前記胴体部に用いられる材料よりも硬質の材料からなり、前記上部枠体と相似形状で前記上部枠体の内側に収容可能な大きさの枠部とその枠部の開口を閉じる閉塞板部とを有してなる下部枠体とを備え、前記上部枠体、胴体部および下部枠体が順に一体的に連設されてなり、前記胴体部に環状の折目部を複数段設けることで前記胴体部に複数段の筒状部を区画形成し、前記胴体部を押し潰すように前記上部枠体および/または下部枠体を押込み操作することにより、前記胴体部に複数段設けられた前記折目部が山折りと谷折りとを交互に繰り返すように折られて前記複数段の筒状部が入れ子の状態となった前記胴体部と共に前記下部枠体が、前記上部枠体の内壁内側に畳み込まれるように構成される折畳式バケツにおいて、
前記胴体部に用いられる軟質材料よりも硬質の材料からなり、前記筒状部の周方向に枠状に形成される硬質枠部を、前記筒状部に一体的に組み込むことを特徴とするものである。
下方に向かって先細り形状で可撓性のある軟質材料からなる胴体部と、前記胴体部に用いられる材料よりも硬質の材料からなり、上下に開口された上部枠体と、前記胴体部に用いられる材料よりも硬質の材料からなり、前記上部枠体と相似形状で前記上部枠体の内側に収容可能な大きさの枠部とその枠部の開口を閉じる閉塞板部とを有してなる下部枠体とを備え、前記上部枠体、胴体部および下部枠体が順に一体的に連設されてなり、前記胴体部に環状の折目部を複数段設けることで前記胴体部に複数段の筒状部を区画形成し、前記胴体部を押し潰すように前記上部枠体および/または下部枠体を押込み操作することにより、前記胴体部に複数段設けられた前記折目部が山折りと谷折りとを交互に繰り返すように折られて前記複数段の筒状部が入れ子の状態となった前記胴体部と共に前記下部枠体が、前記上部枠体の内壁内側に畳み込まれるように構成される折畳式バケツにおいて、
前記胴体部に用いられる軟質材料よりも硬質の材料からなり、前記筒状部の周方向に枠状に形成される硬質枠部を、前記筒状部に一体的に組み込むことを特徴とするものである。
本考案の折畳式バケツによれば、上部枠体および/または下部枠体を押込み操作する際の押込み力が、筒状部に一体的に組み込まれた硬質枠部を介して胴体部に確実に伝達される一方、上部枠体と下部枠体とを引き離すように操作して胴体部を伸長させた状態としたときには筒状部に一体的に組み込まれた硬質枠部によって筒状部の形状が安定的に保たれるので、非使用時には容易に折り畳むことができるとともに、使用時には型崩れせずにバケツの形状を安定的に保つことができる。
次に、本考案による折畳式バケツの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
<折畳式バケツの概略説明>
図1および図2(a)に示される折畳式バケツ1は、水汲みなどに使用される倒立四角錐台形状に形成されたものであり、未使用時には折り畳み可能に構成され(図4(a)参照)、主に、上部枠体2、胴体部3および下部枠体4よりなり、射出成形によって下方に向かって先細り形状に一体成形されてなるものである。
図1および図2(a)に示される折畳式バケツ1は、水汲みなどに使用される倒立四角錐台形状に形成されたものであり、未使用時には折り畳み可能に構成され(図4(a)参照)、主に、上部枠体2、胴体部3および下部枠体4よりなり、射出成形によって下方に向かって先細り形状に一体成形されてなるものである。
<上部枠体の説明>
上部枠体2は、後に詳述する胴体部3に用いられる材料よりも硬質な材料からなり、上下に開口された角丸四角環状の枠体に形成されて折畳式バケツ1の開口部となるものである。上部枠体2の材料には、熱可塑性プラスチックのうち比較的硬度の高いものが用いられ、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどが好適に用いられる。
上部枠体2は、後に詳述する胴体部3に用いられる材料よりも硬質な材料からなり、上下に開口された角丸四角環状の枠体に形成されて折畳式バケツ1の開口部となるものである。上部枠体2の材料には、熱可塑性プラスチックのうち比較的硬度の高いものが用いられ、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどが好適に用いられる。
図3の断面図に示されるように、上部枠体2は、その上部の額縁状部分が下方に開口状態に形成された断面下向きコの字状に形成されている(後述する窪み部7では断面三角形状)。こうして、上部枠体2の外壁および内壁の間に空隙が設けられることにより、折畳式バケツ1の軽量化と材料コストの抑制を図ることができるとともに、断面下向きコの字状(断面三角形状)とすることで所要の強度を確保することができる。
図1および図2(a)に示されるように、上部枠体2の外壁には、外周面で対向する位置に架け渡されるように把手部5が回動可能に取り付けられている。また、上部枠体2に架け渡される把手部5を上部枠体2上の水平面上に投影した際に、その把手部5の方向に直角をなす方向の一方側の外壁下端部には、吊下げ部6が設けられ、吊下げ部6が設けられた箇所と対向する位置の上部枠体2における内壁には、折畳式バケツ1に貯留された水等を注水する際の案内用の窪み部7が設けられている。
<胴体部の説明>
胴体部3は、可撓性を有する軟質材料からなり、上下に開口された角丸四角筒状に形成され、上部枠体2の内壁下端部に一体的に連設されている。胴体部3の軟質材料には、例えば、射出成形に適した熱可塑性エラストマーが採用される。また、軽量化、コストダウンおよび性能向上が容易であることから、例えば、オレフィン系熱可塑性エラストマーが好適に用いられる。
胴体部3は、可撓性を有する軟質材料からなり、上下に開口された角丸四角筒状に形成され、上部枠体2の内壁下端部に一体的に連設されている。胴体部3の軟質材料には、例えば、射出成形に適した熱可塑性エラストマーが採用される。また、軽量化、コストダウンおよび性能向上が容易であることから、例えば、オレフィン系熱可塑性エラストマーが好適に用いられる。
胴体部3には、環状の折目部10が複数段(本例では6段)設けられ、これらの折目部10によって複数段(本例では5段)の断面角丸四角形状の筒状部3a,3b,3c,3d,3eが区画形成されている。図5に示されるように、折目部10の近傍には、薄肉部11が設けられ、薄肉部11は、胴体部3の外壁または内壁の各折目部10の上下部分において胴体部3の肉厚が薄くなるように各壁面をえぐったような形状で形成される。薄肉部11は、胴体部3の折曲方向に対応して設けられており、各薄肉部11に設けられた折目部10で山折りおよび谷折りがなされて胴体部3が折り畳まれる。
胴体部3の内壁をえぐった薄肉部11では外周面が谷折り、外壁をえぐった薄肉部11では外周側が山折りされる。胴体部3に設けられる複数の薄肉部11は、胴体部3の外壁に設けた薄肉部11と、胴体部3の内壁に設けた薄肉部11とが交互に配置されて構成される。胴体部3において、折目部10の近傍の折曲時に内側になる面(例えば、山折りした際には折畳式バケツ1の内面)は平坦な面であるが、その裏面には、折目部10に向かって胴体部3の肉厚が漸減する形状に形成された薄肉部11が設けられる。薄肉部11において、胴体部3の最も肉厚の薄い箇所が折目部10となるので、折曲作業を容易に行うことができる。
図4(b)に示されるように胴体部3を畳み込んだ状態を折畳式バケツ1の開口部側(上側)から見た場合、上部枠体2の内壁内側に胴体部3の谷折りされた部分が角丸四角形状に同心をなして入れ子の状態となって並ぶことになる。一方、胴体部3を畳み込んだ状態を折畳式バケツ1の底側から見た場合、上部枠体2の内壁内側に胴体部3の山折りされた部分が角丸四角形状に同心をなして入れ子の状態となって並ぶことになる。
複数の折目部10の差し渡し寸法は、上部枠体2側から下部枠体4側に向って、段階的に小さくなるように設定されているので、胴体部3における複数の筒状部3a〜3eが角丸四角形状に同心をなして上部枠体2の内壁内側に入れ子状に折り畳まれることになる。
<硬質枠部の説明>
図1に示されるように、本実施形態では、胴体部3における合計5段の筒状部3a〜3eのうち、例えば、上から2段目および4段目のそれぞれの筒状部3b,3dに硬質枠部15が一体的に組み込まれている。硬質枠部15は、胴体部3に用いられる軟質材料よりも硬質の材料からなり、筒状部3b,3dの周方向に沿う角丸四角枠状に形成されている。硬質枠部15の材料には、熱可塑性プラスチックのうち比較的硬度の高いものが用いられ、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどが好適に用いられる。
なお、胴体部3における複数段の筒状部3a〜3eに硬質枠部15を一体的に組み込む態様は、上記の例に限定されるものではなく、例えば、複数段の筒状部3a〜3eのうちのいずれか1つに硬質枠部15を一体的に組み込む態様や、複数段の筒状部3a〜3eの全てに硬質枠部15を一体的に組み込む態様、複数段の筒状部3a〜3eのうち、一つおき、2つおき等、要所の筒状部3a〜3eに硬質枠部15を一体的に組み込む態様などが挙げられる。
図1に示されるように、本実施形態では、胴体部3における合計5段の筒状部3a〜3eのうち、例えば、上から2段目および4段目のそれぞれの筒状部3b,3dに硬質枠部15が一体的に組み込まれている。硬質枠部15は、胴体部3に用いられる軟質材料よりも硬質の材料からなり、筒状部3b,3dの周方向に沿う角丸四角枠状に形成されている。硬質枠部15の材料には、熱可塑性プラスチックのうち比較的硬度の高いものが用いられ、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどが好適に用いられる。
なお、胴体部3における複数段の筒状部3a〜3eに硬質枠部15を一体的に組み込む態様は、上記の例に限定されるものではなく、例えば、複数段の筒状部3a〜3eのうちのいずれか1つに硬質枠部15を一体的に組み込む態様や、複数段の筒状部3a〜3eの全てに硬質枠部15を一体的に組み込む態様、複数段の筒状部3a〜3eのうち、一つおき、2つおき等、要所の筒状部3a〜3eに硬質枠部15を一体的に組み込む態様などが挙げられる。
<下部枠体の説明>
下部枠体4は、胴体部3に用いられる材料よりも硬質の材料からなり、図3に示されるように、上部枠体2と相似形状で上部枠体2よりも小さい枠部21とその枠部21の開口を閉じる閉塞板部22とを有し、枠部21が胴体部3の下端部に一体的に連設されて折畳式バケツ1の底部を形成するものである。下部枠体4における閉塞板部22は、折畳式バケツ1の底板となるもので、枠部21が形成する外壁の下端部より上になる位置、換言すると、折畳式バケツ1を載置した場合であっても載置面に当接せずにその載置面の上方位置に形成されている。下部枠体4の材料には、上部枠体2と同様に胴体部3に用いられる材料よりも硬質の材料が採用され、熱可塑性プラスチックのうち比較的硬度の高いものが用いられ、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどが好適に用いられる。
なお、符号23に示される凹部は、手指を掛けて折畳式バケツ1を傾ける操作を容易にするために設けられるもので、この凹部23を設けることにより、折畳式バケツ1内に貯留されている水等を容易に捨てたり、撒いたり、別の容器等に注ぐことができる。
下部枠体4は、胴体部3に用いられる材料よりも硬質の材料からなり、図3に示されるように、上部枠体2と相似形状で上部枠体2よりも小さい枠部21とその枠部21の開口を閉じる閉塞板部22とを有し、枠部21が胴体部3の下端部に一体的に連設されて折畳式バケツ1の底部を形成するものである。下部枠体4における閉塞板部22は、折畳式バケツ1の底板となるもので、枠部21が形成する外壁の下端部より上になる位置、換言すると、折畳式バケツ1を載置した場合であっても載置面に当接せずにその載置面の上方位置に形成されている。下部枠体4の材料には、上部枠体2と同様に胴体部3に用いられる材料よりも硬質の材料が採用され、熱可塑性プラスチックのうち比較的硬度の高いものが用いられ、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどが好適に用いられる。
なお、符号23に示される凹部は、手指を掛けて折畳式バケツ1を傾ける操作を容易にするために設けられるもので、この凹部23を設けることにより、折畳式バケツ1内に貯留されている水等を容易に捨てたり、撒いたり、別の容器等に注ぐことができる。
<折畳式バケツの製造方法>
本実施形態の折畳式バケツ1では、射出成形によって材料毎に成形が行われる。
上部枠体2、下部枠体4および硬質枠部15をそれぞれ形成するための成形用金型の内側に、成形用材料である熱可塑性プラスチックを加熱溶融させて注入し、上部枠体2、下部枠体4および硬質枠部15をそれぞれ成形する。
続いて、胴体部3を一体成形可能な成形用金型に、上部枠体2、下部枠体4および硬質枠部15の成形品をインサートした状態で、胴体部3の材料である熱可塑性エラストマー材料を加熱溶融させて注入する。
こうして、インサート成形により、上部枠体2、硬質枠部15を含む胴体部3および下部枠体4を下方に向かって先細り形状に一体成形した成形品を得ることができる。
本実施形態の折畳式バケツ1では、射出成形によって材料毎に成形が行われる。
上部枠体2、下部枠体4および硬質枠部15をそれぞれ形成するための成形用金型の内側に、成形用材料である熱可塑性プラスチックを加熱溶融させて注入し、上部枠体2、下部枠体4および硬質枠部15をそれぞれ成形する。
続いて、胴体部3を一体成形可能な成形用金型に、上部枠体2、下部枠体4および硬質枠部15の成形品をインサートした状態で、胴体部3の材料である熱可塑性エラストマー材料を加熱溶融させて注入する。
こうして、インサート成形により、上部枠体2、硬質枠部15を含む胴体部3および下部枠体4を下方に向かって先細り形状に一体成形した成形品を得ることができる。
<作用効果の説明>
以上に述べたように構成される折畳式バケツ1によれば、上部枠体2および/または下部枠体4を押込み操作する際の押込み力が、筒状部3b,3dに一体的に組み込まれた硬質枠部15を介して胴体部3に確実に伝達される一方、上部枠体2と下部枠体4とを引き離すように操作して胴体部3を伸長させた状態としたときには筒状部3b,3dに一体的に組み込まれた硬質枠部15によって筒状部3b,3dの形状が安定的に保たれるので、非使用時には容易に折り畳むことができるとともに、使用時には型崩れせずにバケツの形状を安定的に保つことができる。
以上に述べたように構成される折畳式バケツ1によれば、上部枠体2および/または下部枠体4を押込み操作する際の押込み力が、筒状部3b,3dに一体的に組み込まれた硬質枠部15を介して胴体部3に確実に伝達される一方、上部枠体2と下部枠体4とを引き離すように操作して胴体部3を伸長させた状態としたときには筒状部3b,3dに一体的に組み込まれた硬質枠部15によって筒状部3b,3dの形状が安定的に保たれるので、非使用時には容易に折り畳むことができるとともに、使用時には型崩れせずにバケツの形状を安定的に保つことができる。
折畳式バケツ1は、非使用時には縦方向により薄く折り畳むことができるので、嵩張らず、携帯性および収納性に優れている。また、上部枠体2および下部枠体4の材料には、胴体部3に用いられる軟質材料よりも硬質の材料を用い、また胴体部3における要所の筒状部3b,3dには、胴体部3に用いられる軟質材料よりも硬質の材料からなる硬質枠部15が一体的に組み込まれているので、バケツの変形を確実に防止することができ、バケツ内に貯留した水等を注いだり、捨てたりする作業を容易に行うことができる。
折畳式バケツ1は、上部枠体2、胴体部3および下部枠体4が断面角丸四角筒状で、上部枠体2の内壁内側に折り畳まれた状態においては、断面円筒状の従来の折畳式バケツ(特許文献1に係るバケツ)よりも転がりにくく、車内等に載せて移動しても収納位置が安定するという利点がある。
以上、本考案の折畳式バケツについて、一実施形態に基づいて説明したが、本考案は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
上記実施形態では、上部枠体2、胴体部3、下部枠体4および硬質枠部15が角丸四角形状である態様例を示したが、円筒形状や角丸三角形状、角丸五角形以上の角丸多角形状の態様例もあり得る。
本考案の折畳式バケツは、非使用時にはスムーズに折り畳むことができるとともに、使用時には型崩れせずにバケツの形状を安定的に保つことができるという特性を有していることから、キャンプや魚釣り、洗車等の際の水汲み等の用途に好適に用いることができ、産業上の利用可能性が大である。
1 折畳式バケツ
2 上部枠体
3 胴体部
3a〜3e 筒状部
4 下部枠体
10 折目部
15 硬質枠部
21 枠部
22 閉塞板部
2 上部枠体
3 胴体部
3a〜3e 筒状部
4 下部枠体
10 折目部
15 硬質枠部
21 枠部
22 閉塞板部
Claims (1)
- 下方に向かって先細り形状で可撓性のある軟質材料からなる胴体部と、前記胴体部に用いられる材料よりも硬質の材料からなり、上下に開口された上部枠体と、前記胴体部に用いられる材料よりも硬質の材料からなり、前記上部枠体と相似形状で前記上部枠体の内側に収容可能な大きさの枠部とその枠部の開口を閉じる閉塞板部とを有してなる下部枠体とを備え、前記上部枠体、胴体部および下部枠体が順に一体的に連設されてなり、前記胴体部に環状の折目部を複数段設けることで前記胴体部に複数段の筒状部を区画形成し、前記胴体部を押し潰すように前記上部枠体および/または下部枠体を押込み操作することにより、前記胴体部に複数段設けられた前記折目部が山折りと谷折りとを交互に繰り返すように折られて前記複数段の筒状部が入れ子の状態となった前記胴体部と共に前記下部枠体が、前記上部枠体の内壁内側に畳み込まれるように構成される折畳式バケツにおいて、
前記胴体部に用いられる軟質材料よりも硬質の材料からなり、前記筒状部の周方向に枠状に形成される硬質枠部を、前記筒状部に一体的に組み込むことを特徴とする折畳式バケツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017003063U JP3212536U (ja) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | 折畳式バケツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017003063U JP3212536U (ja) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | 折畳式バケツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3212536U true JP3212536U (ja) | 2017-09-14 |
Family
ID=59855051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017003063U Active JP3212536U (ja) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | 折畳式バケツ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3212536U (ja) |
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2017
- 2017-07-05 JP JP2017003063U patent/JP3212536U/ja active Active
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