JP3211642B2 - 車両用スライドボックスの収納構造 - Google Patents

車両用スライドボックスの収納構造

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JP3211642B2
JP3211642B2 JP25597695A JP25597695A JP3211642B2 JP 3211642 B2 JP3211642 B2 JP 3211642B2 JP 25597695 A JP25597695 A JP 25597695A JP 25597695 A JP25597695 A JP 25597695A JP 3211642 B2 JP3211642 B2 JP 3211642B2
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裕介 堀井
信章 武田
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用スライドボ
ックスの収納構造に関し、例えば、原動機を有する発電
機が発電した電力、あるいはバッテリに蓄電された電力
を使用して電動機を駆動することで走行を行うハイブリ
ッド電気自動車のバッテリボックスの収納構造に好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境の問題から排気ガスの発
生を抑制するような、例えば、ハイブリッド電気自動車
の実用化が望まれており、特に、環境問題の厳しい都市
内での配送作業を行うトラックへの適用が望まれてい
る。このハイブリッド電気自動車は原動機及び発電機、
バッテリ、電動機などを搭載しており、このバッテリに
蓄電された電力、あるいは、原動機が駆動することで発
電機が発電する電力を選択的に使用し、この電力によっ
て電動機を駆動し、この電動機の出力軸に駆動連結され
た駆動輪を回転駆動することで車両を走行させるもので
ある。
【0003】図9に一般的なハイブリッド電気自動車の
走行距離に対するバッテリ充電率の変化を表すグラフを
示す。図9のグラフに示すように、電気自動車の走行開
始前は充電機等によって予めバッテリに電力を蓄電する
ことで、バッテリ充電率を100%となっている。この
状態からバッテリに蓄電された電力によって電動機を駆
動し、電気自動車の走行を開始する。すると、走行距離
の増加に伴ってバッテリ充電率が低下し、このバッテリ
充電率が、例えば、50%まで低下すると、原動機を駆
動して発電機による発電を開始する。このように発電を
開始すると、発電された電力は電気自動車の電動機に供
給されると共にバッテリに蓄電される。そして、バッテ
リ充電率が55%まで上昇すると、原動機の駆動を停止
して発電機による発電を止め、再び、バッテリの電力の
みで電動機を駆動して電気自動車を走行する。また、原
動機がガソリンエンジンであった場合には、途中で給油
することで電気自動車の走行が継続される。更に、充電
機等によってバッテリの充電率を100%とすること
で、夜間には原動機を駆動させない静かな走行が可能と
なる。
【0004】このように充電機等によって予めバッテリ
に電力を蓄電して充電率を100%とすることで、原動
機を駆動させないでバッテリの電力によって電動機を駆
動して電気自動車を静かに走行することができ、一方、
バッテリ充電率が所定値まで低下したときには、原動機
を駆動して発電機によって発電された電力をバッテリに
蓄電すると共に、電動機を駆動して電気自動車を走行す
ることができる。この場合、原動機がガソリンエンジン
であれば、このエンジンを一定回転で駆動することで、
排ガス特性が良好となる。
【0005】ところで、上述したハイブリッド電気自動
車にあっては、車体に必要量のバッテリを搭載する必要
があり、トラックでは、多数のバッテリを搭載しなけれ
ばならない。図10に従来の車両用スライドボックスの
収納構造を表すトラックの概略を示す。
【0006】図8に示すように、車体フレーム101の
中央部には電動機102が配置され、この電動機102
の出力軸に連結されたプロペラシャフト103が後方に
延設され、デファレンシャル104を介して左右の駆動
輪105に駆動連結されている。電動機102に電力を
供給するための多数のバッテリ106は車体フレーム1
01の外方に装着されている。即ち、車体フレーム10
1の外側面には取付ブラケット107が図示しないボル
トによって固定されており、多数のバッテリ106はこ
の取付ブラケット107上に取付けられている。
【0007】また、従来のトラックへのバッテリ搭載構
造としては、実開平6−12149号公報、あるいは実
開平5−54105号公報に開示されたものがある。こ
の実開平6−12149号公報に開示されたバッテリ搭
載構造は、複数のバッテリをパレット上に載置可能と
し、このパレットを車体と一体のクロスメンバによって
形成された係合部に収納保持できるようにしたものであ
る。一方、実開平5−54105号公報に開示されたバ
ッテリ搭載構造は、複数のバッテリをバッテリトレイ上
に載置可能とし、このバッテリトレイを車体側方に形成
された収納空間に収納保持できるようにしたものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した図10に示す
従来のトラックのバッテリ搭載構造にあっては、車体フ
レーム101の両側に多数のバッテリ106が取付けら
れており、車両全体のバランスが良くない。また、この
多数のバッテリ106は取付ブラケット107を介して
車体フレーム101の外側面に取付けられており、その
取付状態が片持ちとなって支持剛性が低いため、取付ブ
ラケット107を板厚で且つ頑丈に製作しなければなら
ず、車体重量が増加してしまうという問題がある。更
に、電動機102とバッテリ106とが離れて配置され
るため、接続する電気ケーブルが長くなったり、バッテ
リ106が見えにくく、且つ、着脱が面倒であるため、
メンテナンス性が良くないなどの問題がある。
【0009】また、実開平6−12149号公報に開示
されたバッテリ搭載構造にあっては、複数のバッテリを
パレット上に載置可能として車体の係合部に収納保持で
きるようにすることで、バッテリのメンテナンス性は良
くなるものの、この複数のバッテリが載置されたパレッ
トは下面が車体の側部の係合部上を摺動することで移動
するようになっており、両者の摺動抵抗によって複数の
バッテリが載置されたパレットを作業者が移動すること
はできない。そのため、パレットの移動にはフォークリ
フトなどの機器を必要とし、バッテリ着脱時の作業性が
良くないという問題がある。
【0010】また、実開平5−54105号公報に開示
されたバッテリ搭載構造にあっては、複数のバッテリを
バッテリトレイ上に載置可能として車体側方に形成され
た収納空間に収納保持できるようにしており、このバッ
テリトレイは両側のフランジが車体側の複数のローラ上
を移動自在となっており、複数のバッテリを搭載したバ
ッテリトレイの移動が容易となっている。ところが、こ
の従来のバッテリ搭載構造は、バッテリトレイを移動自
在に支持するローラが車体側に取付けられているため、
ローラが多数必要となって構造が複雑なものとなってし
まう。また、この車体へのバッテリの収容時、バッテリ
トレイはロックアームによって係止されて位置保持され
るものの、このロックアームによる係止時にバッテリト
レイは多数のローラ上に載っている。そのため、車両の
走行時にバッテリトレイが振動すると、この振動が各ロ
ーラの軸受に作用して磨耗やがたを発生させる要因とな
ることから、ローラの耐久性が低いという問題がある。
【0011】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、スライドボックスを容易に且つ滑らかに移動さ
せると共に収納位置に確実に拘束可能とした車両用スラ
イドボックスの収納構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の車両用スライドボックスの収納構造は、車
体側に設けられた収納部に収納されると共に該収納部か
ら水平方向に引出し可能に設けられたスライドボックス
と、該スライドボックスの引出し方向に沿って前記車体
側に設けられた第1レールと、該第1レールの引出し方
向端で該第1レールより上方に突出して前記車体側に設
けられた第1ローラと、前記スライドボックスの引出し
方向に沿って該スライドボックスに設けられると共に前
記第1ローラ上をスライド可能に配置された第2レール
と、該第2レールの押込み方向端で該第2レールより下
方に突出して前記スライドボックスに設けられると共に
前記第1レール上を転動可能に配置された第2ローラと
を具え、前記スライドボックスの収納時には前記第1ロ
ーラが前記第2レールの引出し方向端から脱落すると共
に、前記第2ローラが前記第1レールの押込み方向端か
ら脱落するように前記第1、第2ローラ及び前記第1、
第2レールが配設されたことを特徴とするものである。
【0013】従って、スライドボックスは、第2レール
が車体側の第1ローラ上をスライドすると共に第2ロー
ラが第1レール上を転動することで、容易で、且つ、滑
らかに車体側に設けられた収納部に収納することができ
ると共にこの収納部から水平方向に引出し可能であり、
このスライドボックスの収納時には第1ローラが第2レ
ールの引出し方向端から脱落すると共に第2ローラが第
1レールの押込み方向端から脱落することで、各ローラ
がストッパとして機能し、スライドボックスは収納部に
確実に保持される。
【0014】また、本発明の車両用スライドボックスの
収納構造は、前記第1ローラが前記第2レールの引出し
方向端から脱落すると共に前記第2ローラが前記第1レ
ールの押込み方向端から脱落した前記スライドボックス
の収納時に、前記第2レールを前記第1ローラ上に載せ
ると共に前記第2ローラを前記第1レール上に載せるべ
く前記スライドボックスを収納位置から持ち上げて前記
引出し方向側に移動させる移載手段を設けたことを特徴
とするものである。
【0015】従って、移載手段によってスライドボック
スを収納位置から持ち上げて引出し方向側に移動させる
ことで、脱落した第2レールが第1ローラ上に載せられ
ると共に第2ローラが第1レール上に載せられ、スライ
ドボックスを容易に引出し方向へ移動することができ
る。
【0016】また、本発明の車両用スライドボックスの
収納構造は、前記移載手段は、収納された前記スライド
ボックスの下方に位置して前記車体側に設けられ、前記
引出し方向とほぼ直交する水平軸回りに回動自在に支持
されると共にその回動動作に伴って前記スライドボック
スを収納位置から持ち上げて前記引出し方向側に移動さ
せるカム機構を有することを特徴とするものである。
【0017】従って、移載手段をカム機構とすること
で、簡単な構造で容易にスライドボックスを容易に引出
し方向へ移動することができる。
【0018】また、本発明の車両用スライドボックスの
収納構造は、前記移載手段は、前記車体側に設けられた
入力軸と、前記カム機構の回動軸との間に設けられた減
速機構を有することを特徴とするものである。
【0019】従って、移載手段に減速機構を設けたこと
で、作業者の小さな力でスライドボックスを容易に引出
し方向へ移動することができる。
【0020】また、本発明の車両用スライドボックスの
収納構造の好適な実施形態として、前記収納部、シャ
シフレーム上に車両前後方向に沿って延設するように装
着されて荷箱を支持する左右の縦根太の間で、且つ、前
記シャシフレームと前記荷箱との間に形成すれば、スラ
イドボックスはシャシフレームと荷箱の間で且つ左右の
縦根太の間のデッドスペースに形成された収納部に収納
されることとなり、シャシフレームを大幅に改修するこ
となく、効率よくスライドボックスを収納可能となる。
この場合、第1レールを、前記縦根太の内側面に設けれ
ば、第1レールを縦根太を利用して簡単に取付けること
ができる。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】また、本発明の車両用スライドボックスの
収納構造の好適な実施形態として、前記スライドボック
ス内に電気自動車用バッテリ収容すれば、電気自動車
用バッテリを収納部から容易に引き出すことが可能とな
り、バッテリのメンテナンスが容易となる。
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき、実施例を挙げて詳細に説明する。
【0027】図1に本発明一実施例に係る車両用スライ
ドボックスの収納構造を電気自動車のバッテリボックス
の収納構造に適用したトラックの概略構成、図2に本実
施例のバッテリボックスの収納構造を表すバッテリボッ
クス及びその収納部の側面視、図3にバッテリボックス
及びその収納部の平面視、図4に図2のIV−IV断面、図
5に図2のV−V断面、図6にバッテリボックスのスラ
イド状態を説明するための概略、図7にバッテリボック
スの移載機構を表す正面視、図8にバッテリボックスの
移載機構を表す平面視を示す。
【0028】本実施例の車両用スライドボックスの収納
構造において、図1に示すように、車両11のシャシフ
レーム12に搭載される原動機としてのエンジン13は
燃料にガソリンを使用する内燃機関(LPGやメタノー
ルエンジンでもよい。)であり、このエンジン13の出
力軸に発電機14が駆動連結されている。このエンジン
13と発電機14とでハイブリッド電気自動車の発電シ
ステムを構成しており、発電機14には発電した電力を
蓄電するバッテリ15及び電動機としてのモータ16が
電気的に接続されている。そして、このモータ16の出
力軸には駆動輪17が連結されている。
【0029】本実施例にあっては、多数のバッテリ15
をバッテリボックス18内に収容することができ、この
バッテリボックス18をシャシフレーム12上に前後方
向に沿って装着されて荷箱19を支持する左右の縦根太
20の間に形成されたバッテリボックス収納部21(図
4及び図5参照)内に収納可能であり、このバッテリボ
ックス18は、車両後方へ引出せるようにスライド機構
22によってスライド自在となっている。
【0030】図2乃至図5に示すように、枠型をなすシ
ャシフレーム12上にはその両側に前後方向に沿って左
右一対の縦根太20が延設するように装着されている。
この縦根太20は断面がコ字形状をなして互いの開口が
対向するように配設され、多数の固定ボルト31によっ
てシャシフレーム12に固定されている。そして、この
左右一対の縦根太20の互いに対向する内面には水平支
持面を有する第1レール32がそれぞれ固定されると共
に、長手方向後端部(図2及び図3にて右端部)に第1
ローラ33がそれぞれブラケット34によって取付けら
れている。
【0031】一方、多数のバッテリ15を収容自在なバ
ッテリボックス18は上方が開口した箱型をなし、左右
一対の縦根太20の内面に対向するバッテリボックス1
8の左右の側面には、水平支持面を有する第2レール3
5がそれぞれ固定されると共に、長手方向前端部(図2
及び図3にて左端部)に第2ローラ36がそれぞれブラ
ケット37によって取付けられている。
【0032】従って、バッテリボックス18の各第2ロ
ーラ36が左右の縦根太20の第1レール32上をそれ
ぞれ転動自在で、且つ、各第2レール35が縦根太20
の第1ローラ33上を移動自在に支持されており、バッ
テリボックス18はこの各レール32,35及び各ロー
ラ33,36からなるスライド機構22によって縦根太
20の長手方向、即ち、車両前後方向に沿って移動自在
となっている。
【0033】また、縦根太20の第1レール32は前端
部に段部32aが形成される一方、バッテリボックス1
8の第2レール35は後端部に段部35aが形成されて
いる。そして、前述したように、シャシフレーム12の
上方には左右の縦根太20によってバッテリボックス収
納部21が形成されており、このバッテリボックス収納
部21は車両後方に開口している。更に、シャシフレー
ム12の後部にはバッテリボックス18を収納位置から
持ち上げて車体後方に移動させる移載機構41が設けら
れている。
【0034】即ち、この移載機構41において、図7及
び図8に示すように、シャシフレーム12の後部には前
述した各レール32,35の長手方向とほぼ直交する方
向に沿って操作軸42が配設され、この操作軸42の各
軸端部がそれぞれ軸受43によってシャシフレーム12
に回動自在に取付けられている。そして、この操作軸4
2には左右一対の駆動ギヤ44が固結されると共に、一
端部にはクランクレバー45が係脱自在なソケット46
が固定されている。また、操作軸42に隣接してこの操
作軸42と平行な従動軸47が配設され、この従動軸4
7の各軸端部がそれぞれ軸受48によってシャシフレー
ム12に回動自在に取付けられている。そして、この従
動軸47には一対の駆動ギヤ44と噛み合う左右一対の
従動ギヤ49が固結されると共に、左右一対のカムレバ
ー50が固結されている。
【0035】従って、このバッテリボックス18をスラ
イド機構22によって車両前方移動し、バッテリボック
ス収納部21の前端まで移動すると、図2に示すよう
に、縦根太20の第1レール32上を転動するバッテリ
ボックス18の第2ローラ36が段部32aから脱落
し、且つ、縦根太20の第1ローラ33上を移動するバ
ッテリボックス18の第2レール35が段部35aによ
って脱落する。このとき、縦根太20の第1レール32
の上面に対してバッテリボックス18の第2レール35
の下面が密着することで、互いの摩擦抵抗によってバッ
テリボックス18は縦根太20に拘束される。
【0036】このように多数のバッテリ15を収容した
バッテリボックス18はバッテリボックス収納部21内
で、第2レール35が第1レール32に密着して多数の
バッテリ15の総重量によって発生する摩擦抵抗によ
り、確実に拘束されて位置決め収納することができる。
【0037】一方、バッテリボックス18がバッテリボ
ックス収納部21に収納された状態から車両後方へ引出
すには、まず、移載機構41によってバッテリボックス
18を収納位置から持ち上げて引出し方向側に移動させ
なければならない。即ち、図7及び図8に示すように、
操作軸42の端部のソケット46にクランクレバー45
の一端部を挿入することで係合し、この状態でクランク
レバー45を介して操作軸42を図7にて反時計回り方
向に回転する。すると、操作軸42と共に一対の駆動ギ
ヤ44が同方向に回転し、この駆動ギヤ44と噛み合う
一対の従動ギヤ49が両者のギヤ比により所定量減速さ
れて時計回り方向に回動する。そして、従動ギヤ49と
共に従動軸47が回動し、この従動軸47に固結された
一対のカムレバー50が同方向に回動する。
【0038】従って、この一対のカムレバー50が所定
量回動すると、各カムレバー50の先端部がバッテリボ
ックス18を押し上げ、且つ、車両後方の引出し方向
(図7及び図8にて右方向)に移動させる。そのため、
バッテリボックス18の第2ローラ36が段部32aか
ら縦根太20の第1レール32上に引上げられ、且つ、
第2レール35が段部35aから第1ローラ33上に引
上げられることとなり、その後、図6に示すように、バ
ッテリボックス18をスライド機構22によって車両後
方に移動させ、バッテリボックス収納部21の後部開口
から車両後方へ引出すことで、バッテリボックス18を
車両から取り出すことができる。
【0039】このように多数のバッテリ15を収容した
バッテリボックス18をスライド機構22によって容易
にバッテリボックス収納部21の後部開口から車両後方
へ引出して車両から取り出すことができ、バッテリ15
のメンテナンス等を効率よく行うことができる。そし
て、このとき、移載機構41によってバッテリボックス
18を収納位置から持ち上げて引出し方向側に移動させ
ることで、バッテリボックス18の第2ローラ36と縦
根太20の第1レール32及び第2レール35と第1ロ
ーラ33をそれぞれ容易に係合することができる。
【0040】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて説明したように本
発明の車両用スライドボックスの収納構造によれば、車
体側の収納部に収納されると共にこの収納部から水平方
向に引出し可能に設けられたスライドボックスを設け、
車体側にスライドボックスの引出し方向に沿った第1レ
ールとこの第1レールの引出し方向端の第1ローラとを
設ける一方、スライドボックスにその引出し方向に沿っ
て第1ローラ上をスライド可能な第2レールとこの第2
レールの押込み方向端で第1レール上を転動可能な第2
ローラとを設け、スライドボックスの収納時には第1ロ
ーラが第2レールの引出し方向端から脱落すると共に第
2ローラが第1レールの押込み方向端から脱落するよう
にしたので、スライドボックスを第2レールが車体側の
第1ローラ上をスライドすると共に第2ローラが第1レ
ール上を転動することで、容易で、且つ、滑らかに車体
側に対して移動することができると共に、こスライドボ
ックスの収納位置では第1ローラが第2レールの引出し
方向端から脱落すると共に第2ローラが第1レールの押
込み方向端から脱落することで、各ローラがストッパと
して機能し、スライドボックスを収納部に確実に保持す
ることができ、安全性の向上を図ることができる。
【0041】また、本発明の車両用スライドボックスの
収納構造によれば、スライドボックスの収納時に、第2
レールを第1ローラ上に載せると共に第2ローラを第1
レール上に載せるべくスライドボックスを収納位置から
持ち上げて引出し方向側に移動させる移載手段を設けた
ので、移載手段によってスライドボックスを収納位置か
ら持ち上げて引出し方向側に移動させることで、脱落し
た第2レールがローラ上に載せられると共に第2ローラ
が第1レール上に載せられることとなり、スライドボッ
クスを容易に引出し方向へ移動することができる。
【0042】また、本発明の車両用スライドボックスの
収納構造によれば、移載手段は引出し方向とほぼ直交す
る水平軸回りに回動自在に支持されると共にその回動動
作に伴ってスライドボックスを収納位置から持ち上げて
引出し方向側に移動させるカム機構を有するので、簡単
な構造で容易にスライドボックスを容易に引出し可能な
位置に移載し、且つ、同方向へ移動することができる。
【0043】また、本発明の車両用スライドボックスの
収納構造によれば、移載手段は車体側に設けられた入力
軸とカム機構の回動軸との間に設けられた減速機構を有
するので、作業者の小さな力でスライドボックスを容易
に引出し可能な位置に移載し、且つ、同方向へ移動する
ことができる。
【0044】
【0045】
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例に係る車両用スライドボックス
の収納構造を電気自動車のバッテリボックスの収納構造
に適用したトラックの概略構成図である。
【図2】本実施例のバッテリボックスの収納構造を表す
バッテリボックス及びその収納部の側面図である。
【図3】バッテリボックス及びその収納部の平面図であ
る。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】図2のV−V断面図である。
【図6】バッテリボックスのスライド状態を説明するた
めの概略図である。
【図7】バッテリボックスの移載機構を表す正面図であ
る。
【図8】バッテリボックスの移載機構を表す平面図であ
る。
【図9】一般的なハイブリッド電気自動車の走行距離に
対するバッテリ充電率の変化を表すグラフである。
【図10】従来の車両用スライドボックスの収納構造を
表すトラックの概略図である。
【符号の説明】
11 車両 12 シャシフレーム 13 エンジン 14 発電機 15 バッテリ 16 電動機 18 バッテリボックス 20 縦根太 21 バッテリボックス収納部 22 スライド機構 32 第1レール 32a 段部 33 第1ローラ 35 第2レール 35a 段部 36 第2ローラ 41 移載機構 42 操作軸 44 駆動ギヤ 45 クランクレバー 47 従動軸 49 従動ギヤ 50 カムレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 太郎 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三 菱自動車エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−93018(JP,A) 実開 昭50−52632(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 1/04 B60P 1/52

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に設けられた収納部に収納される
    と共に該収納部から水平方向に引出し可能に設けられた
    スライドボックスと、該スライドボックスの引出し方向
    に沿って前記車体側に設けられた第1レールと、該第1
    レールの引出し方向端で該第1レールより上方に突出し
    て前記車体側に設けられた第1ローラと、前記スライド
    ボックスの引出し方向に沿って該スライドボックスに設
    けられると共に前記第1ローラ上をスライド可能に配置
    された第2レールと、該第2レールの押込み方向端で該
    第2レールより下方に突出して前記スライドボックスに
    設けられると共に前記第1レール上を転動可能に配置さ
    れた第2ローラとを具え、前記スライドボックスの収納
    時には前記第1ローラが前記第2レールの引出し方向端
    から脱落すると共に、前記第2ローラが前記第1レール
    の押込み方向端から脱落するように前記第1、第2ロー
    ラ及び前記第1、第2レールが配設されたことを特徴と
    する車両用スライドボックスの収納構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用スライドボックス
    の収納構造において、前記第1ローラが前記第2レール
    の引出し方向端から脱落すると共に前記第2ローラが前
    記第1レールの押込み方向端から脱落した前記スライド
    ボックスの収納時に、前記第2レールを前記第1ローラ
    上に載せると共に前記第2ローラを前記第1レール上に
    載せるべく前記スライドボックスを収納位置から持ち上
    げて前記引出し方向側に移動させる移載手段を設けたこ
    とを特徴とする車両用スライドボックスの収納構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両用スライドボックス
    の収納構造において、前記移載手段は、収納された前記
    スライドボックスの下方に位置して前記車体側に設けら
    れ、前記引出し方向とほぼ直交する水平軸回りに回動自
    在に支持されると共にその回動動作に伴って前記スライ
    ドボックスを収納位置から持ち上げて前記引出し方向側
    に移動させるカム機構を有することを特徴とする車両用
    スライドボックスの収納構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用スライドボックス
    の収納構造において、前記移載手段は、前記車体側に設
    けられた入力軸と、前記カム機構の回動軸との間に設け
    られた減速機構を有することを特徴とする車両用スライ
    ドボックスの収納構造。
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