JP3211346B2 - 半導体装置におけるバリアメタル層の形成方法 - Google Patents

半導体装置におけるバリアメタル層の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置におけるメ
タル配線のためのバリアメタル層の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の配線層の形成においては、
2種類の異なる層相互の反応を抑制するために、あるい
はこれらの層の間の密着性を向上させるために、バリア
メタル層がこれらの層の間に設けられている。例えば、
タングステン等の配線材料が埋め込まれたコンタクトホ
ールあるいはビヤホール(以下、接続孔ともいう)の形
成のために、所謂ブランケットCVD法が用いられる。
この方法は、半導体基板あるいは下層配線層上に形成さ
れた例えばSiO2から成る層間絶縁層に開口部を形成
した後、層間絶縁層上及び開口部内にCVD法でタング
ステンを堆積させ、次いで、層間絶縁層上のタングステ
ンをエッチバックする方法である。
【0003】タングステン層は、下地であるシリコン基
板との密着性が余り良くないため、窒化チタン(Ti
N)等から成るバリアメタル層をタングステン層とシリ
コン基板との間に形成する必要がある。また、薄膜トラ
ンジスタ(TFT)の形成時のアニール工程やBPSG
等から成る層間絶縁層のリフロー処理工程において、半
導体装置に熱処理を施す。シリコン基板とタングステン
等の配線材料とがこの熱処理工程で反応して接合を破壊
する等の現象を防ぐためにも、バリアメタル層の形成は
不可欠である。
【0004】現在、スパッタ法によってバリアメタル層
を形成する方法しか実用化されていない。ところが、ス
パッタ法で形成された膜はステップカバレッジが悪い。
次世代以降のULSIプロセス技術においては、0.3
5μmルール以下の接続孔を形成することが要求され
る。しかるに、層間絶縁層に形成されたアスペクト比が
大きい開口部内に、スパッタ法でバリアメタル層をカバ
レッジ良く形成することは極めて困難である。例えばア
スペクト比が2の場合、層間絶縁層上に形成された膜の
厚さに対して、開口部の底部に形成された膜の厚さは1
0%前後しかない。スパッタ法にて形成されたTiNか
ら成るバリアメタル層では、前述した、シリコン基板と
タングステン等の配線材料とが熱処理工程で反応して接
合を破壊する等の現象を防ぐことが困難である。従っ
て、スパッタ法に代わる技術としてカバレッジの良いC
VD法を用いて、TiNから成るバリアメタル層の形成
方法が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】TiCl4ガスとNH3
ガスとを原料ガスとして使用し、熱CVD法でTiN層
から成るバリアメタル層を形成する技術が、例えば、文
献、「Contact Plug Formed with Chemical-Vapour-Dep
osited TiN」、K. Mon, et al., Extended Abstracts O
f the 1991 International Conference on Splid State
Devices and Materials, Yokohama, 1991, pp 210-21
2、から公知である。しかしながら、熱CVD法を用い
た場合、原料ガスであるTiCl4が下地であるシリコ
ン基板のSiと反応し、シリコン基板を浸食するという
問題がある。これは、TiNの堆積温度が高いことに起
因し、熱CVD法に固有の問題である。シリコン基板が
浸食されると接合リークが増大し、完成した半導体装置
の特性が不良になる。
【0006】TiCl4のシリコン基板への浸食を防止
する目的で、TiN層の形成に先立ち、TiCl4ガス
とSiH4ガスとを原料ガスとして使用し、熱CVD法
でTiSiX層を形成する技術も知られている。しかし
ながら、開口部の底部にSiO2膜等の自然酸化膜が存
在する場合、TiCl4とSiH4との反応が自然酸化膜
によって阻害されるため、このような方法で得られたT
iSiXをシリサイド化して得られたチタンシリサイド
(TiSi2)層とシリコン基板とのコンタクト抵抗値
にばらつきが生じるという問題がある。
【0007】一方、CVD法で形成したTiN膜は耐熱
性がせいぜい600°Cまでしかない(例えば、第52
回応用物理学会 予講集10a−D−3、「ECR プ
ラズマCVDによるTIN成膜(II)」参照)。その
ため、このようなTiN膜は、TFT形成時のアニール
工程や層間絶縁層のリフロー処理工程等における800
°C以上の高温の熱処理に耐えられず、接続孔内に形成
されたタングステン等の配線材料と下地であるシリコン
基板のSiとが反応し、接合が破壊されるという問題が
ある。そこで、高温の熱処理により一層耐え得るCVD
法で形成されたTiN層が要求されている。
【0008】従って、本発明の第1の目的は、半導体装
置におけるメタル配線のためのバリアメタル層の形成
時、バリアメタル層を形成するための原料が下地を浸食
することを防止でき、しかもバリアメタル層と下地との
間のコンタクト抵抗値が、バリアメタル層と下地との間
に存在する自然酸化膜によって影響を受け難いような、
半導体装置におけるメタル配線のためのバリアメタル層
の形成方法を提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は、半導体装置
におけるメタル配線のための、高耐熱性を有するバリア
メタル層の形成方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的は、本
発明の第1の態様により、(イ)下地上に形成された絶
縁層に開口部を設けた後、該絶縁層上及び開口部内にT
iSiX層(但し、0<X<2)をCVD法で形成する
工程と、(ロ)該TiSiX層上にチタン層を電子サイ
クロトロン共鳴CVD法(以下、ECR CVD法とい
う)で形成する工程と、(ハ)該チタン層上にTiON
層又は窒化チタン層をCVD法で形成する工程、から成
ることを特徴とするバリアメタル層の形成方法によって
達成することができる。
【0011】下地とは、シリコン基板、半導体素子が形
成されたシリコン基板、各種シリコンを含有する膜や層
等、半導体装置においてメタル配線をその上に形成すべ
き、Siを含有する下地の全てを指す。
【0012】この第1の態様において、好ましい実施態
様によれば、TiON層又は窒化チタン層の上に、EC
R CVD法で更に第2のチタン層を形成し、該第2の
チタン層を窒化処理する。窒化処理は、NH3雰囲気中
で、700乃至900゜Cの温度に10乃至40秒間、
半導体装置を曝すことから成ることが望ましい。
【0013】この第1の態様において、TiSiX層、
及びTiON層又は窒化チタン層は、ECR CVD
法、熱CVD法、プラズマCVD法で形成することがで
きるが、中でもECR CVD法で形成することが、工
程の簡素化の見地から望ましい。
【0014】上記の第2の目的は、本発明の第2の態様
により、(イ)下地上に形成された絶縁層に開口部を設
けた後、該絶縁層上及び開口部内に第1のチタン層をE
CRCVD法で形成する工程と、(ロ)該第1のチタン
層上に窒化チタン層又はTiON層をCVD法で形成す
る工程と、(ハ)該窒化チタン層又はTiON層上に、
第2のチタン層をECR CVD法で形成し、続いて、
該第2のチタン層を窒化処理する工程、から成ることを
特徴とするバリアメタル層の形成方法によって達成する
ことができる。
【0015】窒化処理は、NH3雰囲気中で、700乃
至900゜Cの温度に10乃至40秒間、半導体装置を
曝すことから成ることが望ましい。
【0016】この第2の態様において、及びTiON層
又は窒化チタン層は、ECR CVD法、熱CVD法、
プラズマCVD法で形成することができるが、中でもE
CRCVD法で形成することが、工程の簡素化の見地か
ら望ましい。
【0017】また、下地とは、シリコン基板、半導体素
子が形成されたシリコン基板、各種シリコンを含有した
層あるいは膜等、半導体装置においてメタル配線をその
上に形成すべき、Siを含有する下地の全てを指す。
【0018】
【作用】本発明の第1の態様によるバリアメタル層の形
成方法においては、各層はCVD法で形成されるので、
カバレッジに優れる。従って、例えば開口部の底部にお
ける膜厚を、スパッタ法と比較して5〜10倍厚くする
ことができる。そのため、より優れたバリヤ性及び密着
性を有するバリアメタル層を得ることができる。
【0019】しかも、先ず、下地の上にTiSiX層を
形成するので、従来の方法におけるTiN層形成時、T
iCl4とシリコン基板等の下地に含有されるSiとの
反応によって下地が浸食されるという問題を防止するこ
とができる。
【0020】また、TiSiX層上にチタン層を形成す
るが、このチタン層は、下地の表面に存在する自然酸化
膜中の酸素原子をゲッターする。即ち、このチタン層中
のチタンは、バリアメタル層形成後のアニール処理等に
よって下地方向に拡散し、下地の表面に存在する自然酸
化膜中の酸素原子と反応しつつシリサイド化される。こ
のため、下地の表面に存在する自然酸化膜の影響を抑制
することができ、コンタクト抵抗値のばらつきを低減す
ることができる。
【0021】この第1の態様における好ましい実施態様
によれば、TiON層又は窒化チタン層の上に、ECR
CVD法で更に第2のチタン層を形成し、第2のチタ
ン層を酸化させることなく窒化処理して窒化チタン層を
形成する。このようにして形成された窒化チタン層は、
後述する理由により、従来のスパッタ法で形成された窒
化チタン層よりも膜質が優れ、バリヤ性が高く、高耐熱
性を有する。
【0022】本発明の第2の態様によるバリアメタル層
の形成方法においても、各層はCVD法で形成されるの
で、カバレッジに優れる。しかも、TiON層又は窒化
チタン層の上に、ECR CVD法で更に第2のチタン
層を形成し、第2のチタン層を酸化させることなく窒化
処理して窒化チタン層を形成する。ECR CVD法で
形成されたチタンはアモルファスになっており、NH3
が第2のチタン層に侵入し易い。それ故、窒化処理を行
うことにより形成された窒化チタン層は、従来のスパッ
タ法で形成された窒化チタン層よりも膜質が優れ、バリ
ヤ性が高く、高耐熱性を有する。この窒化処理は加熱状
態で行われ、第1のチタン層と下地とが反応して、第1
のチタン層中のチタンはシリサイド化される。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して、好ましい実施例に基
づき本発明を説明する。尚、実施例においては、本発明
の方法を所謂ブランケットタングステンCVD法に適用
している。また、バリアメタル層の形成のために使用し
た装置は、ECR CVD装置である。
【0024】実施例1及び実施例2においては、本発明
の第1の態様によりバリアメタル層を形成する。 (実施例1) [工程−100]シリコン基板から成る下地10の上
に、SiO2から成り厚さ800nmの層間絶縁層12
をCVD法で形成した後、従来の方法、例えばフォトリ
ソグラフィ法及びリアクティブ・イオン・エッチング法
によって、層間絶縁層12に開口部14を形成する(図
1の(A)参照)。
【0025】[工程−110]次に、TiSiX層16
を、ECR CVD法にて以下の条件で形成した。Ti
SiX層16の厚さは、開口部14の底部において10
nmとした。 TiCl4/SiH4/H2/Ar=10/30/50/
5sccm マイクロ波パワー 3kW 温度 600°C 圧力 0.1Pa 尚、H2及びArは電子サイクロトロン共鳴によってプ
ラズマ化される。
【0026】[工程−120]引き続き、TiSiX
上に、以下の条件のECR CVD法でチタン層18を
形成した。チタン層18の厚さは、開口部14の底部に
おいて20nmとした。 TiCl4/H2/Ar=10/50/5sccm マイクロ波パワー 3kW 温度 600°C 圧力 0.1Pa 尚、H2及びArは電子サイクロトロン共鳴によってプ
ラズマ化される。
【0027】[工程−130]更に引き続き、チタン層
18上に、以下の条件のECR CVD法で窒化チタン
層20を形成した(図1の(B)参照)。窒化チタン層
20の厚さは、開口部14の底部において70nmとし
た。 TiCl4/N2/H2/Ar=10/15/50/5scc
m マイクロ波パワー 3kW 温度 600°C 圧力 0.1Pa 尚、N2、H2及びArは電子サイクロトロン共鳴によっ
てプラズマ化される。
【0028】[工程−140]次に、N2ガス雰囲気中
で、600°C程度の熱処理を60秒間行う。これによ
って、開口部14におけるTiSiX層16をシリサイ
ド化させる。これと同時に、チタン層18もシリサイド
化し、しかもこのチタン層18のチタンは開口部14の
底部に存在する下地上の自然酸化膜中の酸素原子をゲッ
ターする。こうして、チタンシリサイド(TiSi2
層22と窒化チタン層20から成り、メタル配線のため
のバリアメタル層24が完成する(図1の(C)参
照)。尚、通常、窒化チタンはコンタクト抵抗が高いの
で、窒化チタン層と下地との間にチタンシリサイド層を
形成し、コンタクト抵抗の低減を図っている。
【0029】[工程−150]その後、所謂ブランケッ
トタングステンCVD法でバリアメタル層24上にタン
グステン26を堆積させ、層間絶縁層上のタングステン
及びバリアメタル層をエッチバックによって除去し、開
口部14にのみタングステン26を残す。これによっ
て、耐熱性のある接続孔28を形成する(図2参照)。
【0030】(実施例2)実施例1の[工程−100]
から[工程−130]と同様の方法で、シリコン基板か
ら成る下地10上に形成された層間絶縁層12上及び開
口部14内に、TiSiX層16、チタン層18、窒化
チタン層20を形成した。
【0031】[工程−200] [工程−130]に引き続き、窒化チタン層20の上
に、以下の条件で第2のチタン層30を形成する。第2
のチタン層30の厚さを30nmとした。 TiCl4/H2/Ar=10/50/5sccm マイクロ波パワー 3kW 温度 600°C 圧力 0.1Pa 尚、H2及びArは電子サイクロトロン共鳴によってプ
ラズマ化される。この処理によって、バリアメタル層
は、TiSiX/Ti/TiN/Ti=10/20/7
0/30nmの構造を有する(図3参照)。
【0032】[工程−210]次に、NH3をECR
CVD装置に100sccm導入し、シリコン基板を、約7
00°C、60秒間加熱し、窒化処理を行った。これに
よって、第2のチタン層30の窒化、及び開口部14の
底部におけるTiSiX層16及びチタン層18のシリ
サイド化を同時に行う。これによって、メタル配線のた
めのバリアメタル層が完成する。その後、実施例1の
[工程−150]と同様の工程を経て、接続孔を完成さ
せる。
【0033】以下の実施例3においては、本発明の第2
の態様によりバリアメタル層を形成する。 (実施例3) [工程−300]シリコン基板から成る下地10の上
に、SiO2から成り厚さ800nmの層間絶縁層12
をCVD法で形成した後、従来の方法、例えばフォトリ
ソグラフィ法及びリアクティブ・イオン・エッチング法
によって、層間絶縁層12に開口部14を形成する。
【0034】[工程−310]次に、第1のチタン層4
0を、ECR CVD法にて以下の条件で形成した。第
1のチタン層40の厚さは、開口部14の底部において
30nmとした。 TiCl4/H2/Ar=10/50/5sccm マイクロ波パワー 3kW 温度 600°C 圧力 0.1Pa 尚、H2及びArは電子サイクロトロン共鳴によってプ
ラズマ化される。
【0035】[工程−320]引き続き、第1のチタン
層40上に、以下の条件のECR CVD法で窒化チタ
ン層42を形成した。窒化チタン層42の厚さは、開口
部14の底部において50nmとした。 TiCl4/N2/H2/Ar=10/15/50/5scc
m マイクロ波パワー 3kW 温度 600°C 圧力 0.1Pa
【0036】[工程−330]更に引き続き、窒化チタ
ン層42上に、以下の条件のECR CVD法で第2の
チタン層44を形成した(図4参照)。第2のチタン層
44の厚さは、開口部14の底部において30nmとし
た。 TiCl4/H2/Ar=10/50/5sccm マイクロ波パワー 3kW 温度 600°C 圧力 0.1Pa 尚、H2及びArは電子サイクロトロン共鳴によってプ
ラズマ化される。
【0037】[工程−340]次に、NH3をECR
CVD装置に100sccm導入し、シリコン基板を、約7
00°C、60秒間加熱し、窒化処理を行った。これに
よって、第2のチタン層44の窒化、及び開口部14の
底部における第1のチタン層40のシリサイド化を同時
に行う。これによって、メタル配線のためのバリアメタ
ル層が完成する。その後、実施例1の[工程−150]
と同様の工程を経て、接続孔を完成させる。
【0038】以上、本発明のバリアメタル層の形成方法
を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。実施例における各
種条件は、使用するCVD装置等、要求されるバリアメ
タル層の特性等に依存して、適宜変更することができ
る。窒化チタン層の代わりに、TiON層を用いること
ができる。所謂ブランケットタングステンCVD法でバ
リアメタル層上にタングステンを堆積させたが、各種C
VD法で、タングステンの代わりに、例えばNi、C
o、Mo、Ta等をバリアメタル層上に堆積させること
ができる。また、層間絶縁層として、SiO2の代わり
に、PSG、BSG、BPSG、AsSG、シリコン窒
化膜、SOG等を用いることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明のバリアメタル層の形成方法にお
いては、各層はCVD法で形成されるので、カバレッジ
に優れる。そのため、より優れたバリヤ性及び密着性を
有するバリアメタル層を得ることができる。
【0040】しかも、本発明の第1の態様によるバリア
メタル層の形成方法においては、先ず、下地の上にTi
SiX層を形成するので、従来の方法におけるTiN形
成時のTiCl4とシリコン基板等の下地に含有される
Siとの反応によって下地が浸食されるという問題を防
止することができる。また、チタン層を形成することに
よって、下地上に存在する自然酸化膜の影響を除くこと
ができ、コンタクト抵抗値のばらつきを低減することが
できる。第1の態様における好ましい実施態様によれ
ば、第2のチタン層を窒化処理して形成された窒化チタ
ン層は、従来のスパッタ法で形成された窒化チタン層よ
りも膜質が優れ、バリヤ性が高く、高耐熱性を有する。
【0041】本発明の第2の態様によるバリアメタル層
の形成方法においては、第2のチタン層を窒化処理する
ことによって窒化チタン層を形成する。かかる窒化チタ
ン層は、従来のスパッタ法で形成された窒化チタン層よ
りも膜質が優れ、バリヤ性が高く、高耐熱性を有する。
この窒化処理は加熱状態で行われ、同時に第1のチタン
層と下地とが反応して第1のチタン層はシリサイド化さ
れるので、工程が増加することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様によるバリアメタル層の形
成方法における各工程を説明するための、半導体装置の
模式的な一部断面図である。
【図2】図1に引き続く工程で完成した半導体装置の模
式的な一部断面図である。
【図3】本発明の第1の態様によるバリアメタル層の別
の形成方法における工程の一部を説明するための、半導
体装置の模式的な一部断面図である。
【図4】本発明の第2の態様によるバリアメタル層の形
成方法における各工程を説明するための、半導体装置の
模式的な一部断面図である。
【符号の説明】
10 下地 12 層間絶縁層 14 開口部 16 TiSiX層 18 チタン層 20 窒化チタン層 22 チタンシリサイド層 24 バリアメタル層 26 タングステン 28 接続孔 30 第2のチタン層 40 第1のチタン層 42 窒化チタン層 44 第2のチタン層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−235372(JP,A) 特開 平3−286527(JP,A) 特開 平1−191780(JP,A) 特開 昭62−253770(JP,A) 特開 平3−249656(JP,A) 特開 平2−262371(JP,A) 特開 昭63−280417(JP,A) 特開 平2−247384(JP,A) 特開 平5−226269(JP,A) 特開 平5−234936(JP,A) 特開 平5−211134(JP,A) 特開 平5−190493(JP,A) 特開 平5−152292(JP,A) 特開 平5−114581(JP,A) 特開 平5−29256(JP,A) 特開 平5−67585(JP,A) 特開 平5−62933(JP,A) 特開 平5−62930(JP,A) 特開 平4−359513(JP,A) 特開 平4−296019(JP,A) 特開 平4−260324(JP,A) 特開 平3−130370(JP,A) 特開 平3−77316(JP,A) 特開 平3−24268(JP,A) 特開 平2−240921(JP,A) 特開 平2−129375(JP,A) 特開 平2−39528(JP,A) 特開 平1−236629(JP,A) 特開 昭63−229814(JP,A) 特開 昭62−89876(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/28 301 H01L 21/3205 H01L 21/768

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)下地上に形成された絶縁層に開口部
    を設けた後、該絶縁層上及び開口部内にTiSiX
    (但し、0<X<2)をCVD法で形成する工程と、 (ロ)該TiSiX層上にチタン層を電子サイクロトロ
    ン共鳴CVD法で形成する工程と、 (ハ)該チタン層上にTiON層又は窒化チタン層をC
    VD法で形成する工程、 から成ることを特徴とする、半導体装置におけるメタル
    配線のためのバリアメタル層の形成方法。
  2. 【請求項2】前記工程(ハ)の後、熱処理を行い、Ti
    SiX層及びチタン層をTiSi2層とすることを特徴と
    する請求項1に記載のバリアメタル層の形成方法。
  3. 【請求項3】TiON層又は窒化チタン層の上に、電子
    サイクロトロン共鳴CVD法で更に第2のチタン層を形
    成し、該第2のチタン層を窒化処理することを特徴とす
    る請求項1に記載のバリアメタル層の形成方法。
  4. 【請求項4】第2のチタン層を窒化処理すると共に、T
    iSiX層及びチタン層をTiSi2層とすることを特徴
    とする請求項3に記載のバリアメタル層の形成方法。
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