JP3211071U - 容器洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】手で被洗浄容器を持って容器洗浄する際に、容易に十分な被洗浄容器の洗浄をすることができる容器洗浄装置を提供する。【解決手段】容器洗浄装置は、外部から流入される洗浄液の開通および閉鎖を行うエアバルブと、エアバルブから流入された洗浄液を流す配管と、配管から流れた洗浄液を外方に噴射するスプレーノズル30とからなり、スプレーノズル30が、被洗浄容器200の内部に位置するように配置されて、スプレーノズル30から噴射された洗浄液3により被洗浄容器200の洗浄を行う。また、スプレーノズル30が、被洗浄容器200内で回転可能に配設され、噴射された洗浄液3の水圧を鋭角θで受ける受け面37を有する受け部34を備え、受け部34で噴射された洗浄液3の水圧を受けることにより生成された回転力Tによって回転して、被洗浄容器200の内面201を洗浄する回転洗浄水の液4を生成する。【選択図】図4
Description
本考案は、容器洗浄装置に関する。
従来、ペットボトルや薬品用瓶等の容器が使用された後にこれを被洗浄容器として洗浄する技術としては様々なものが知られている。例えば、特許文献1には、被洗浄容器の開口部から容器内に挿入する洗浄パイプと、洗浄パイプを立設し、止水バルブを有する構造と、この構造と洗浄液の給水源とを接続する接続部材とを備え、洗浄パイプ内にはプッシュ棒が挿入されて、被洗浄容器内の底面でプッシュ棒の上端部を押付けることにより止水バルブを開放し、止水バルブが開いて洗浄パイプとプッシュ棒との隙間から噴出される洗浄液により、被洗浄容器内を洗浄するように構成された洗浄装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、洗浄液が噴射される方向は一定で変更されない。特に、洗車パイプの軸の円周方向に対する洗浄液の糞さされる方向は一定であるために、手で被洗浄容器を持った際に、この被洗浄容器内を万遍なく洗浄するには、被洗浄容器を持つ手により被洗浄容器を円周方向に回転させるなど複雑な手の動きにより洗浄する必要があり、洗浄に手間がかかってしまう問題がある。
本考案は、かかる点に鑑み、手で被洗浄容器を持って容器洗浄する際に、容易に十分な被洗浄容器の洗浄をすることができる容器洗浄装置を提供することを目的とする。
本考案の容器洗浄装置は、外部から流入される洗浄液の開通および閉鎖を行うエアバルブと、該エアバルブから流入された洗浄液を流す配管と、該配管から流れた洗浄液を外方に噴射するスプレーノズルとからなり、前記スプレーノズルが、被洗浄容器の内部に位置するように配置されて、前記スプレーノズルから噴射された洗浄液により前記被洗浄容器の洗浄を行う容器洗浄装置において、
前記スプレーノズルが、前記被洗浄容器内で回転可能に配設され、噴射された洗浄液の水圧を鋭角で受ける受け面を有する受け部を備え、前記受け部で噴射された洗浄液の水圧を受けることにより生成された回転力によって回転して、前記被洗浄容器の内面を洗浄する回転洗浄水の液を生成すること
を特徴としている。
前記スプレーノズルが、前記被洗浄容器内で回転可能に配設され、噴射された洗浄液の水圧を鋭角で受ける受け面を有する受け部を備え、前記受け部で噴射された洗浄液の水圧を受けることにより生成された回転力によって回転して、前記被洗浄容器の内面を洗浄する回転洗浄水の液を生成すること
を特徴としている。
本考案によって、回転するスプレーノズルが被洗浄容器内に配置されることにより、洗浄液の噴射が被洗浄容器内に万遍なく行き渡るので、手で被洗浄容器を持って容器洗浄する際に、容易に十分な被洗浄容器の洗浄をすることができる容器洗浄装置を提供することができる。
以下、考案を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の実施例における容器洗浄装置の構造を示す図である。図1(a)は正面図で、図1(b)は側面図を示す。また、図2は、図1の容器洗浄装置の平面図である。また、図3は、図1の容器洗浄装置のスプレーノズルの構造を正面図で示す図である。
本実施例の容器洗浄装置100は、外部から流入される洗浄液1の開通および閉鎖を行うエアバルブ10と、このエアバルブ10から流入された洗浄液1を流す配管20と、この配管20から流れた洗浄液1を外方に噴射するスプレーノズル30とからなり、スプレーノズル20が、被洗浄容器200の内部に位置するように配置されて、スプレーノズル30から噴射された洗浄液1により被洗浄容器200の洗浄を行うように構成される。
また、スプレーノズル30が、受け面37に対して鋭角θに噴射された洗浄液1の水圧を受ける受け部37を備えて被洗浄容器200内で回転可能に配設され、受け部34が噴射された洗浄液3の水圧を受けることにより生成された回転力Tによって回転し、噴射された洗浄液3が被洗浄容器200の内面201を洗浄するように構成されている。以下、本考案の実施例の容器洗浄装置100について詳述する。
洗浄液1としては、水が用いられる。この水に洗浄剤を混合した混合流体を用いてもよい。また、水は温水として用いてもよい。また、本実施例においては、洗浄液1の供給経路は1つであるが、例えば、供給経路を二つ設けて、一方は水、もう一方は温水を供給するようにしてもよい。
エアバルブ10は、電磁弁11と外部から洗浄液を供給するためのホース(図示せず)を接続するためのホース接続部12と電磁弁の駆動部13と洗浄液の配管部14とからなる2方向電磁弁が用いられる。市販のものを用いることができる。この電磁弁11の開閉により、ホースを介して供給された洗浄液の配管20への開通又は閉鎖を行う。
ここで、エアバルブ10は、上述の水、水と洗浄剤との混合流体、温水等の流体を用いることができる物であれば別のバルブを用いてもよい。水圧をより強力なものとするポンプ装置を用いてもよい。
また、エアバルブの駆動は、駆動部13の制御により行われるが、図1に示すようにフットスイッチ70のオン・オフ切り替え動作により行ってもよい。ここで、このフットスイッチ70としては、例えば、足で踏むごとにオン・オフが切り換えられるモーメンタリー式のものを用いることができる。オン・オフの切り替えが可能であれば別のものを用いてもよい。
配管20は、L字状の配管が用いられ、一般的な耐食性の強いステンレス配管が用いられる。この配管20の一端は、エアバルブ10の配管部14と接続され、もう一端は、スプレーノズル20と接続される。これにより、外部から供給された洗浄液1は配管20を介してスプレーノズル30へと供給される。
ここで、本実施例においては、洗浄容器40が配管20とスプレーノズル30を内部に配置するようにして設けられる。この洗浄容器40は、スプレーノズル30から噴射された洗浄液3による被洗浄容器200の洗浄の際に飛び散る廃洗浄液(図示せず)を内部で受け止める機能を有している。
この洗浄容器40は、底面に支持部材51、52、53が設けられ、これらによって支持されることで立設される。また、洗浄容器40は、図示しない排水溝が設けられる。上記の廃洗浄液は、この排水溝に流れて排出される。また、洗浄容器40の内周面の一部42と、配管20のL字状の曲り部22とは支持部材60により連結固定される。
これにより、配管20が洗浄容器40に支持されるので、洗浄液1の流れによる振動を防ぐことができる。洗浄容器40は、一般的な耐食性の強いステンレス製のものが用いられる。この洗浄容器40は、設けなくともよい。また、洗浄容器の径を被洗浄容器の径に対応させて小さくすることで、容器洗浄装置100を小型化することができる。
次にスプレーノズル30について詳述する。図3(a)は、図1の容器洗浄装置のスプレーノズルの構造を平面図で示す図であり、(b)は、(a)のA−A矢視であって回動部及びノズル部の平面断面図である。
このスプレーノズル30は、配管20の一端に固定される固定部31と、図示しない軸受け部と反対側の軸受け部36とを介して固定部32に対して回動可能に固定される回動部32と、回動部32の内部であって、固定部31の上端に設けられ、配管20からの洗浄液1を噴射するノズル部33とからなる。35は洗浄液1の噴射孔である。噴射孔35は、図で示すように回動部32の内面に噴射されるように溝が4箇所形成されている。溝を形成する数は別の数であってもよい。
ここで、回動部32は空洞であって、噴射孔35から噴射された洗浄液3が流れる。また、回動部32は、スリット38A、スリット38Bが形成されている。このスリット38A、スリット38Bは、水車の水車翼のごとく翼状面が形成されている。この翼状面が噴射された洗浄液3の受け面34となる。また、スリット38A、スリット38Bの受け面34は、ノズル部33の噴射孔35からの洗浄液3を鋭角に受け止めるような位置関係となる用に形成される。
これにより、配管20から流れてきた洗浄液1は、ノズル部33の噴射孔35から噴射され、図で示すようにスリット38A、スリット38Bの受け面34に対して鋭角に衝突する。この衝突によって受け面34にはこの洗浄液1の衝突に対する反力が発生する。これが回転部32の回転力Tとなる。そして、この回転力Tにより回動部32が回転されることとなる。
また、受け面34に衝突した後の洗浄液は、スリット38A、38Bのそれぞれから外方に図示するように洗浄液噴射1、洗浄液噴射2の方向に噴出されることとなる。このスリット38A、38Bから噴出される洗浄液が360度に回転されることにより、全方位に死角の無い洗浄液の噴射がなされる。この噴射される洗浄液が、回転洗浄水の液4である。ここで、回転洗浄水の液4は、水道水からの供給による水圧で十分な噴射洗浄液が得られる。
このようにして、スプレーノズル30は、他の駆動力を要せず、噴射された洗浄液3の水圧を利用して回転することができる。これにより、ノズル部33は、360度回転が可能とされまた洗浄液の供給がある限り回転し続けることができる。また、被洗浄容器200内に配設されたスプレーノズル30は、ノズル部が360度に回転されるために、噴射される回転洗浄水の液4によって、被洗浄容器200の内面202を万遍なく洗浄することが可能となる。
以上の構造により、手で被洗浄容器200を持って本実施例の容器洗浄装置100により洗浄を行う際には、被洗浄容器200内にスプレーノズル30を配置するようにして被洗浄容器200を洗浄容器40内に配置することで、スプレーノズル30の360度回転しながらの洗浄により、容易に十分に被洗浄容器200の洗浄をすることができる。手を上下動させれば、より確実に被洗浄容器200の洗浄を行うことができる。
ここで、回動部32の外径は、その形状により被洗浄容器200の開口部より容易に小さくすることができる。回動部32の外径をより小さくすることで、開口部の狭い被洗浄容器に対しても、この被洗浄容器内にスプレーノズルを配設することができ、上記同様、被洗浄容器の内面を万遍なく洗浄することができる。
図4(a)は、図1の容器洗浄装置のスプレーノズルの別の適用例の構造を平面図で示す図であり、図4(b)は、噴射孔35の拡大図である。
固定部31は、配管20の端部と接続される。この固定部32に対して回動部32が回転軸受等の軸受け部材を介して回転可能に接続される。この回動部にはノズル部33が一体に形成されており、120度置きに3箇所形成されている。ノズル部33の先端には噴射孔35が設けられており、配管20からの洗浄液1がここから噴射される。このノズル部33は、2箇所形成でもよいし、4箇所以上形成してもよい。
また、回動部32の上部には受け部34が支持部36を介して設けられている。この受け部34及び支持部36は、ノズル部33に対応して3つ設けられている。これら受け部34及び支持部36の数は、ノズル部33の数に対応した数が設けられる。
また、受け部34には受け面37が形成される。この受け部34の受け面37は、噴出孔35から噴射された洗浄液3の一部が衝突される位置に設けられている。また、この受け面34は、上述の実施例同様に、水車の水車翼のごとく翼状面が形成される。支持部36は、回動部32に固定され、回動部32と共に円周方向に回動される。ここで、図3(b)に示すように、ノズル部33から噴射された洗浄液3は、受け面37に対して鋭角θの角度で衝突される。
これにより、噴射孔35から噴射された洗浄液3が受け部34の受け面37に衝突することでその水圧により生ずる反力が支持部36に働き、これが回転力Tとなって、これにより支持部36が反時計方向に回転し、これに伴い動部32とこの回動部32に固定されるノズル部33とが回転方向Rつまり反時計方向に回転されることとなる。
ここで、図4に示すように、スプレーノズルの最外端の径rは、被洗浄容器200の内径Rより小さくされる。ここで、スプレーノズルの最外端の径rをより小さくすることで、開口部の狭い被洗浄容器に対しても、この被洗浄容器内にスプレーノズルを配設することができ、上記同様、被洗浄容器の内面を万遍なく洗浄することができる。
この構成からなるスプレーノズルを備えた容器洗浄装置によっても、上述の例と同様の効果を奏することができる。
このように、本実施例によれば、360度回転するスプレーノズルが被洗浄容器内に配置されることにより、洗浄液の噴射が被洗浄容器内に万遍なく行き渡るので、手で被洗浄容器を持って容器洗浄する際に、容易に十分な被洗浄容器の洗浄をすることができる容器洗浄装置を提供することができる。
実施例の容器洗浄装置は、上述の効果を奏するものであれば別の構造であってもよい。例えば、スプレーノズルを複数個にしてもよいし、別系統で洗剤のみを供給するノズル部を被洗浄容器内に配設するように設けてもよい。
T…回転力、1…洗浄液、3…噴射された洗浄液、10…エアバルブ、20…配管、30…スプレーノズル、31…固定部、32…回動部、33…ノズル部、34…受け部、37…受け面、100…容器洗浄装置。
Claims (1)
- 外部から流入される洗浄液の開通および閉鎖を行うエアバルブと、該エアバルブから流入された洗浄液を流す配管と、該配管から流れた洗浄液を外方に噴射するスプレーノズルとからなり、前記スプレーノズルが、被洗浄容器の内部に位置するように配置されて、前記スプレーノズルから噴射された洗浄液により前記被洗浄容器の洗浄を行う容器洗浄装置において、
前記スプレーノズルが、前記被洗浄容器内で回転可能に配設され、噴射された洗浄液の水圧を鋭角で受ける受け面を有する受け部を備え、前記受け部で噴射された洗浄液の水圧を受けることにより生成された回転力によって回転して、前記被洗浄容器の内面を洗浄する回転洗浄水の液を生成すること
を特徴とする容器洗浄装置。
Priority Applications (1)
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2017
- 2017-04-11 JP JP2017001600U patent/JP3211071U/ja active Active
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