JP3210897B2 - 自動車の車体後側部補強構造 - Google Patents
自動車の車体後側部補強構造Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クォータインナパ
ネルへのシートストライカの取り付け部を補強する補強
板を備えた自動車の車体後側部補強構造に関するもので
ある。
ネルへのシートストライカの取り付け部を補強する補強
板を備えた自動車の車体後側部補強構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体後側部補強構造には、従
来、車体後側部を構成するクォータインナパネルの外面
に補強板を取り付けたものがある(実開平7‐3157
3号公報)。
来、車体後側部を構成するクォータインナパネルの外面
に補強板を取り付けたものがある(実開平7‐3157
3号公報)。
【0003】また、より具体的には、従来、次のように
構成されたものがある。
構成されたものがある。
【0004】即ち、上記クォータインナパネルにリヤフ
ロアパネルの車幅方向の側端縁がスポット溶接により結
合させられている。また、このスポット溶接を可能とさ
せるため、上記クォータインナパネルとリヤフロアパネ
ルの側端縁との結合部の上方近傍で上記クォータインナ
パネルに溶接ガン挿通用の挿通口が形成されている。一
方、この挿通口の前方で上記クォータインナパネルにシ
ートバック用のシートストライカが取り付けられ、か
つ、上記クォータインナパネルへのシートストライカの
取り付け部を補強する補強板が設けられている。
ロアパネルの車幅方向の側端縁がスポット溶接により結
合させられている。また、このスポット溶接を可能とさ
せるため、上記クォータインナパネルとリヤフロアパネ
ルの側端縁との結合部の上方近傍で上記クォータインナ
パネルに溶接ガン挿通用の挿通口が形成されている。一
方、この挿通口の前方で上記クォータインナパネルにシ
ートバック用のシートストライカが取り付けられ、か
つ、上記クォータインナパネルへのシートストライカの
取り付け部を補強する補強板が設けられている。
【0005】上記の場合、スポット溶接の作業を容易に
させる上で、限られた大きさのクォータインナパネルに
おいて、上記挿通口は大きく形成され、このため、上記
挿通口とシートストライカとは前後で互いに近接するこ
ととなっている。一方、上記クォータインナパネルへの
シートストライカの取り付け部を補強する効果を向上さ
せる上で、上記補強板は大きい面積とされ、このため、
この補強板の後部が側面視で上記挿通口の前部に重ねら
れている。
させる上で、限られた大きさのクォータインナパネルに
おいて、上記挿通口は大きく形成され、このため、上記
挿通口とシートストライカとは前後で互いに近接するこ
ととなっている。一方、上記クォータインナパネルへの
シートストライカの取り付け部を補強する効果を向上さ
せる上で、上記補強板は大きい面積とされ、このため、
この補強板の後部が側面視で上記挿通口の前部に重ねら
れている。
【0006】ところで、上記構成において、補強板の後
部が挿通口の前部を塞いでしまうことになると、上記補
強板の後部が、上記挿通口に挿通させようとする溶接ガ
ンの邪魔になり、つまり、上記補強板の後部によって、
スポット溶接の作業が阻害されることとなる。
部が挿通口の前部を塞いでしまうことになると、上記補
強板の後部が、上記挿通口に挿通させようとする溶接ガ
ンの邪魔になり、つまり、上記補強板の後部によって、
スポット溶接の作業が阻害されることとなる。
【0007】そこで、上記補強板の後部を側面視で上記
挿通口の前部に重ね合わせたままで、この重なった上記
補強板の部分を外側方に向って膨出させてこれを膨出部
とし、つまり、上記補強板の部分を、挿通口から離れさ
せるように上記膨出部を形成し、もって、上記補強板の
後部が上記スポット溶接の作業を阻害する、ということ
が防止されている。
挿通口の前部に重ね合わせたままで、この重なった上記
補強板の部分を外側方に向って膨出させてこれを膨出部
とし、つまり、上記補強板の部分を、挿通口から離れさ
せるように上記膨出部を形成し、もって、上記補強板の
後部が上記スポット溶接の作業を阻害する、ということ
が防止されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、膨出部における補強板の上下方向の各部を平
面視の断面でみると、その各前端部は上記クォータイン
ナパネルに結合されているものの、各後端部はいずれも
自由端となっており、このため、上記補強板自体の強度
を十分に大きくすることができないことから、上記シー
トストライカの取り付け部の上記補強板による補強は必
ずしも満足のゆくものではなく、より効果的な補強をす
る上で改善の余地が残されていた。
技術では、膨出部における補強板の上下方向の各部を平
面視の断面でみると、その各前端部は上記クォータイン
ナパネルに結合されているものの、各後端部はいずれも
自由端となっており、このため、上記補強板自体の強度
を十分に大きくすることができないことから、上記シー
トストライカの取り付け部の上記補強板による補強は必
ずしも満足のゆくものではなく、より効果的な補強をす
る上で改善の余地が残されていた。
【0009】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、クォータインナパネルへのシートストラ
イカの取り付け部の補強板による補強がより効果的にな
されるようにすることを課題とする。
されたもので、クォータインナパネルへのシートストラ
イカの取り付け部の補強板による補強がより効果的にな
されるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の車体後側部補強構造は、次の如くで
ある。
の本発明の自動車の車体後側部補強構造は、次の如くで
ある。
【0011】請求項1の発明は、クォータインナパネル
6にリヤフロアパネル15の車幅方向の側端縁17をス
ポット溶接S2 により結合させ、上記クォータインナパ
ネル6とリヤフロアパネル15の側端縁17との結合部
の上方近傍で上記クォータインナパネル6に溶接ガン挿
通用の挿通口23を形成し、この挿通口23の前方近傍
で上記クォータインナパネル6にシートバック27用の
シートストライカ29を取り付け、上記クォータインナ
パネル6へのシートストライカ29の取り付け部を補強
する補強板41をこの補強板41の後部が側面視で上記
挿通口23の前部に重なるように上記クォータインナパ
ネル6の外面に取り付け、上記挿通口23と重なった上
記補強板41の部分を外側方に膨出させて膨出部42と
した自動車の車体後側部補強構造において、
6にリヤフロアパネル15の車幅方向の側端縁17をス
ポット溶接S2 により結合させ、上記クォータインナパ
ネル6とリヤフロアパネル15の側端縁17との結合部
の上方近傍で上記クォータインナパネル6に溶接ガン挿
通用の挿通口23を形成し、この挿通口23の前方近傍
で上記クォータインナパネル6にシートバック27用の
シートストライカ29を取り付け、上記クォータインナ
パネル6へのシートストライカ29の取り付け部を補強
する補強板41をこの補強板41の後部が側面視で上記
挿通口23の前部に重なるように上記クォータインナパ
ネル6の外面に取り付け、上記挿通口23と重なった上
記補強板41の部分を外側方に膨出させて膨出部42と
した自動車の車体後側部補強構造において、
【0012】上記膨出部42の後端縁から後方に向って
延出片43を延出させ、この延出片43の延出端部を上
記クォータインナパネル6とリヤフロアパネル15の側
端縁17との結合部にスポット溶接S4 ,S5 により結
合させたものである。
延出片43を延出させ、この延出片43の延出端部を上
記クォータインナパネル6とリヤフロアパネル15の側
端縁17との結合部にスポット溶接S4 ,S5 により結
合させたものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記クォータインナパネル6が上下方向に延びる一
般部7と、この一般部7から車幅方向のいずれかに向っ
て折り曲げられた第1〜3折曲部9,18,34とを備
えた自動車の車体後側部補強構造において、
て、上記クォータインナパネル6が上下方向に延びる一
般部7と、この一般部7から車幅方向のいずれかに向っ
て折り曲げられた第1〜3折曲部9,18,34とを備
えた自動車の車体後側部補強構造において、
【0014】上記第1〜3折曲部9,18,34の近傍
で、上記クォータインナパネル6とリヤフロアパネル1
5の側端縁17との結合部に上記延出片43の延出端部
を結合させたものである。
で、上記クォータインナパネル6とリヤフロアパネル1
5の側端縁17との結合部に上記延出片43の延出端部
を結合させたものである。
【0015】請求項3の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記リヤフロアパネル15が車幅方向でほぼ水平に
延びる一般部16と、この一般部16から上下方向のい
ずれかに向って折り曲げられた第4折曲部39とを備え
た自動車の車体後側部補強構造において、
て、上記リヤフロアパネル15が車幅方向でほぼ水平に
延びる一般部16と、この一般部16から上下方向のい
ずれかに向って折り曲げられた第4折曲部39とを備え
た自動車の車体後側部補強構造において、
【0016】上記第4折曲部39の近傍で、上記クォー
タインナパネル6とリヤフロアパネル15の側端縁17
との結合部に上記延出片43の延出端部を結合させたも
のである。
タインナパネル6とリヤフロアパネル15の側端縁17
との結合部に上記延出片43の延出端部を結合させたも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
により説明する。
【0018】図中符号1は自動車の板金製車体で、矢印
Frはその前方を示している。
Frはその前方を示している。
【0019】上記車体1は前車輪2と後車輪3とにより
走行路面4上に支持されている。上記車体1の後部は、
その側部にクォータインナパネル6を備え、このクォー
タインナパネル6は上下方向にわずかに円弧を描きなが
らほぼ平坦に延びる一般部7と、このクォータインナパ
ネル6の下端縁を外側方に折り曲げて形成されたホイー
ルハウスアウタパネル8とを有し、上記一般部7からホ
イールハウスアウタパネル8への遷移部が第1折曲部9
とされている。
走行路面4上に支持されている。上記車体1の後部は、
その側部にクォータインナパネル6を備え、このクォー
タインナパネル6は上下方向にわずかに円弧を描きなが
らほぼ平坦に延びる一般部7と、このクォータインナパ
ネル6の下端縁を外側方に折り曲げて形成されたホイー
ルハウスアウタパネル8とを有し、上記一般部7からホ
イールハウスアウタパネル8への遷移部が第1折曲部9
とされている。
【0020】上記クォータインナパネル6にその外側方
から対面するクォータアウタパネル11が設けられ、こ
れらクォータインナパネル6とクォータアウタパネル1
1とはその外縁部の各部がスポット溶接S1 により互い
に結合され、これら6,11の内部には閉じられた空間
12が形成されている。また、上記クォータインナパネ
ル6とクォータアウタパネル11の上端部にはルーフパ
ネル13が連設されている。
から対面するクォータアウタパネル11が設けられ、こ
れらクォータインナパネル6とクォータアウタパネル1
1とはその外縁部の各部がスポット溶接S1 により互い
に結合され、これら6,11の内部には閉じられた空間
12が形成されている。また、上記クォータインナパネ
ル6とクォータアウタパネル11の上端部にはルーフパ
ネル13が連設されている。
【0021】上記車体1の後部は、その下部にリヤフロ
アパネル15を備えている。このリヤフロアパネル15
は、その車幅方向の中途部を構成して車幅方向にほぼ水
平に平坦に延びる一般部16と、この一般部16の外側
縁から上方に向って折り曲げられるよう形成された外向
きフランジ形状の側端縁17とを有し、上記一般部16
から側端縁17への遷移部が第2折曲部18とされてい
る。上記側端縁17が上記クォータインナパネル6の一
般部7の下端縁に突き合わされてスポット溶接S2 によ
り互いに結合されている。また、上記リヤフロアパネル
15の側部は、車幅方向で上記ホイールハウスアウタパ
ネル8の内方に並設されるホイールハウスインナパネル
19を兼用しており、これらホイールハウスアウタパネ
ル8とホイールハウスインナパネル19とで、上記後車
輪3をその上方から覆うホイールハウス20が構成され
ている。
アパネル15を備えている。このリヤフロアパネル15
は、その車幅方向の中途部を構成して車幅方向にほぼ水
平に平坦に延びる一般部16と、この一般部16の外側
縁から上方に向って折り曲げられるよう形成された外向
きフランジ形状の側端縁17とを有し、上記一般部16
から側端縁17への遷移部が第2折曲部18とされてい
る。上記側端縁17が上記クォータインナパネル6の一
般部7の下端縁に突き合わされてスポット溶接S2 によ
り互いに結合されている。また、上記リヤフロアパネル
15の側部は、車幅方向で上記ホイールハウスアウタパ
ネル8の内方に並設されるホイールハウスインナパネル
19を兼用しており、これらホイールハウスアウタパネ
ル8とホイールハウスインナパネル19とで、上記後車
輪3をその上方から覆うホイールハウス20が構成され
ている。
【0022】上記クォータインナパネル6の一般部7の
下端縁と上記リヤフロアパネル15の側端縁17とがス
ポット溶接S2 により結合された結合部の上方近傍にお
ける上記一般部7に、上記スポット溶接S2 を可能にす
るための溶接ガン挿通用の挿通口23が形成されてい
る。
下端縁と上記リヤフロアパネル15の側端縁17とがス
ポット溶接S2 により結合された結合部の上方近傍にお
ける上記一般部7に、上記スポット溶接S2 を可能にす
るための溶接ガン挿通用の挿通口23が形成されてい
る。
【0023】上記クォータインナパネル6、ルーフパネ
ル13、およびリヤフロアパネル15で囲まれた車体1
の内部が車室24の後部とされ、この車室24には、リ
ヤシート25が設けられている。このリヤシート25は
上記リヤフロアパネル15に支持されたシートクッショ
ン26と、このシートクッション26の後端部に枢支さ
れて前後に回動自在とされるシートバック27とを備え
ている。
ル13、およびリヤフロアパネル15で囲まれた車体1
の内部が車室24の後部とされ、この車室24には、リ
ヤシート25が設けられている。このリヤシート25は
上記リヤフロアパネル15に支持されたシートクッショ
ン26と、このシートクッション26の後端部に枢支さ
れて前後に回動自在とされるシートバック27とを備え
ている。
【0024】上記シートバック27を前方に回動させれ
ば、このシートバック27が上記シートクッション26
の上面に重ね合わされ、これにより、上記リヤシート2
5の上方が荷室などとして利用可能とされる。一方、図
2で示すように、上記シートバック27を後方に回動さ
せて起立姿勢とさせれば、上記シートクッション26に
着座した乗員が上記シートバック27に背もたれ可能と
なる。
ば、このシートバック27が上記シートクッション26
の上面に重ね合わされ、これにより、上記リヤシート2
5の上方が荷室などとして利用可能とされる。一方、図
2で示すように、上記シートバック27を後方に回動さ
せて起立姿勢とさせれば、上記シートクッション26に
着座した乗員が上記シートバック27に背もたれ可能と
なる。
【0025】上記シートバック27を起立姿勢にさせた
とき、このシートバック27を上記クォータインナパネ
ル6に係脱自在に係止させるシートストライカ29が設
けられ、このシートストライカ29は、上記挿通口23
の前方近傍で上記クォータインナパネル6に一対の締結
具30により締結されて取り付けられている。
とき、このシートバック27を上記クォータインナパネ
ル6に係脱自在に係止させるシートストライカ29が設
けられ、このシートストライカ29は、上記挿通口23
の前方近傍で上記クォータインナパネル6に一対の締結
具30により締結されて取り付けられている。
【0026】上記クォータインナパネル6における一般
部7からホイールハウスアウタパネル8への遷移部の前
後方向の一部が外側方に向って膨出させられており、こ
れが給油パイプ32の入口部を収納させる収納ハウス3
3とされ、上記一般部7とホイールハウスアウタパネル
8とから上記収納ハウス33への各遷移部は外側方に向
って折り曲げられた第3折曲部34とされている。ま
た、上記給油パイプ32の入口部にはキャップ35が取
り付けられると共に、上記給油パイプ32の入口部に対
向して、上記クォータアウタパネル11にリッド36が
設けられている。
部7からホイールハウスアウタパネル8への遷移部の前
後方向の一部が外側方に向って膨出させられており、こ
れが給油パイプ32の入口部を収納させる収納ハウス3
3とされ、上記一般部7とホイールハウスアウタパネル
8とから上記収納ハウス33への各遷移部は外側方に向
って折り曲げられた第3折曲部34とされている。ま
た、上記給油パイプ32の入口部にはキャップ35が取
り付けられると共に、上記給油パイプ32の入口部に対
向して、上記クォータアウタパネル11にリッド36が
設けられている。
【0027】車幅方向で、上記収納ハウス33と対向す
る上記リヤフロアパネル15の前後方向の一部が上方に
向って膨出させられており、これが上記給油パイプ32
の中途部を燃料タンク側に向って通過させる通過ハウス
38とされ、上記リヤフロアパネル15の一般部16か
ら上記通過ハウス38への遷移部は上方に向って折り曲
げられた第4折曲部39とされている。
る上記リヤフロアパネル15の前後方向の一部が上方に
向って膨出させられており、これが上記給油パイプ32
の中途部を燃料タンク側に向って通過させる通過ハウス
38とされ、上記リヤフロアパネル15の一般部16か
ら上記通過ハウス38への遷移部は上方に向って折り曲
げられた第4折曲部39とされている。
【0028】限られた大きさのクォータインナパネル6
において、上記挿通口23は十分の大きさに形成されて
いるため、上記挿通口23とシートストライカ29とは
前後に近接することとなっている。上記クォータインナ
パネル6へのシートストライカ29の取り付け部を補強
する補強板41(便宜上、梨地模様で示してある)が上
記クォータインナパネル6の外面に取り付けられ、この
場合、補強板41自体の強度を大きくするために、この
補強板41の後部は側面視で上記挿通口23の前部に重
なるように上記クォータインナパネル6の外面に取り付
けられている。
において、上記挿通口23は十分の大きさに形成されて
いるため、上記挿通口23とシートストライカ29とは
前後に近接することとなっている。上記クォータインナ
パネル6へのシートストライカ29の取り付け部を補強
する補強板41(便宜上、梨地模様で示してある)が上
記クォータインナパネル6の外面に取り付けられ、この
場合、補強板41自体の強度を大きくするために、この
補強板41の後部は側面視で上記挿通口23の前部に重
なるように上記クォータインナパネル6の外面に取り付
けられている。
【0029】より具体的には、上記補強板41の前、
上、下端縁がスポット溶接S3 により上記クォータイン
ナパネル6に結合され、かつ、上記補強板41の前端縁
が前記締結具30,30により上記クォータインナパネ
ル6の一般部7に共締めされ、もって、簡単な構成で、
上記補強板41によりシートストライカ29の取り付け
部が補強されている。
上、下端縁がスポット溶接S3 により上記クォータイン
ナパネル6に結合され、かつ、上記補強板41の前端縁
が前記締結具30,30により上記クォータインナパネ
ル6の一般部7に共締めされ、もって、簡単な構成で、
上記補強板41によりシートストライカ29の取り付け
部が補強されている。
【0030】また、上記挿通口23に重なった上記補強
板41の部分が外側方に膨出させられて、上記挿通口2
3から外側方に離反させられ、これが膨出部42とされ
ている。つまり、上記補強板41の部分を上記挿通口2
3から外側方に離れさせるように上記膨出部42が形成
され、もって、上記補強板41の後部が上記スポット溶
接S2 ,S3 の作業を阻害するということが防止されて
いる。
板41の部分が外側方に膨出させられて、上記挿通口2
3から外側方に離反させられ、これが膨出部42とされ
ている。つまり、上記補強板41の部分を上記挿通口2
3から外側方に離れさせるように上記膨出部42が形成
され、もって、上記補強板41の後部が上記スポット溶
接S2 ,S3 の作業を阻害するということが防止されて
いる。
【0031】側面視(図1)で、上記挿通口23を基準
として上記シートストライカ29とは反対側に向うよ
う、つまり、後方に向うよう上記膨出部42の後端縁の
上下方向の一部だけから一体的に延出片43が延出させ
られており、この延出片43の延出端部は、上記クォー
タインナパネル6の一般部7の下端縁とリヤフロアパネ
ル15の側端縁17との二枚重ねの結合部に重ね合わさ
れて、これらが三枚重ねとして一体的にスポット溶接S
4 ,S5 により結合させられている。
として上記シートストライカ29とは反対側に向うよ
う、つまり、後方に向うよう上記膨出部42の後端縁の
上下方向の一部だけから一体的に延出片43が延出させ
られており、この延出片43の延出端部は、上記クォー
タインナパネル6の一般部7の下端縁とリヤフロアパネ
ル15の側端縁17との二枚重ねの結合部に重ね合わさ
れて、これらが三枚重ねとして一体的にスポット溶接S
4 ,S5 により結合させられている。
【0032】このため、上記膨出部42における補強板
41の上下方向の各部を平面視の断面でみると、その前
端部は上記クォータインナパネル6にスポット溶接S3
により結合され、後端部は少なくともその一部が上記延
出片43により上記クォータインナパネル6にスポット
溶接S4 ,S5 により結合させられて両端支持され、し
かも、上記延出片43の延出端部は、上記クォータイン
ナパネル6とリヤフロアパネル15の側端縁17との結
合により強度が大きくされた結合部に結合させられて、
これらの結合強度が向上させられている。
41の上下方向の各部を平面視の断面でみると、その前
端部は上記クォータインナパネル6にスポット溶接S3
により結合され、後端部は少なくともその一部が上記延
出片43により上記クォータインナパネル6にスポット
溶接S4 ,S5 により結合させられて両端支持され、し
かも、上記延出片43の延出端部は、上記クォータイン
ナパネル6とリヤフロアパネル15の側端縁17との結
合により強度が大きくされた結合部に結合させられて、
これらの結合強度が向上させられている。
【0033】よって、上記補強板41自体の強度が効果
的に向上させられ、これに伴い上記クォータインナパネ
ル6へのシートストライカ29の取り付け部の上記補強
板41による補強がより効果的になされることとなって
いる。
的に向上させられ、これに伴い上記クォータインナパネ
ル6へのシートストライカ29の取り付け部の上記補強
板41による補強がより効果的になされることとなって
いる。
【0034】なお、上記スポット溶接S4 ,S5 による
結合部は、側面視で、上記挿通口23を基準として上記
シートストライカ29とは反対側に位置し、かつ、上記
挿通口23の近傍に位置していて、この挿通口23に挿
通される溶接ガンにより上記スポット溶接S4 ,S5 が
なされる。また、上記延出片43の延出方向の中途部
は、上記挿通口23から外側方に離れていて、上記延出
片43が上記スポット溶接S2 〜S5 の作業を阻害する
ということが防止されている。
結合部は、側面視で、上記挿通口23を基準として上記
シートストライカ29とは反対側に位置し、かつ、上記
挿通口23の近傍に位置していて、この挿通口23に挿
通される溶接ガンにより上記スポット溶接S4 ,S5 が
なされる。また、上記延出片43の延出方向の中途部
は、上記挿通口23から外側方に離れていて、上記延出
片43が上記スポット溶接S2 〜S5 の作業を阻害する
ということが防止されている。
【0035】また、上記第1〜第4折曲部9,18,3
4,39の少なくともいずれかの近傍で、上記スポット
溶接S4 ,S5 による結合が行われている。
4,39の少なくともいずれかの近傍で、上記スポット
溶接S4 ,S5 による結合が行われている。
【0036】この場合、上記折曲部9,18,34,3
9は、単なる平坦部に比べて強度と剛性とが高くなる部
分である。
9は、単なる平坦部に比べて強度と剛性とが高くなる部
分である。
【0037】このため、上記したように、折曲部9,1
8,34,39の近傍で上記延出片43を結合させた場
合には、その結合強度が効果的に向上させられることと
なる。
8,34,39の近傍で上記延出片43を結合させた場
合には、その結合強度が効果的に向上させられることと
なる。
【0038】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0039】請求項1の発明は、クォータインナパネル
にリヤフロアパネルの車幅方向の側端縁をスポット溶接
により結合させ、上記クォータインナパネルとリヤフロ
アパネルの側端縁との結合部の上方近傍で上記クォータ
インナパネルに溶接ガン挿通用の挿通口を形成し、この
挿通口の前方近傍で上記クォータインナパネルにシート
バック用のシートストライカを取り付け、上記クォータ
インナパネルへのシートストライカの取り付け部を補強
する補強板をこの補強板の後部が側面視で上記挿通口の
前部に重なるように上記クォータインナパネルの外面に
取り付け、上記挿通口と重なった上記補強板の部分を外
側方に膨出させて膨出部とした自動車の車体後側部補強
構造において、
にリヤフロアパネルの車幅方向の側端縁をスポット溶接
により結合させ、上記クォータインナパネルとリヤフロ
アパネルの側端縁との結合部の上方近傍で上記クォータ
インナパネルに溶接ガン挿通用の挿通口を形成し、この
挿通口の前方近傍で上記クォータインナパネルにシート
バック用のシートストライカを取り付け、上記クォータ
インナパネルへのシートストライカの取り付け部を補強
する補強板をこの補強板の後部が側面視で上記挿通口の
前部に重なるように上記クォータインナパネルの外面に
取り付け、上記挿通口と重なった上記補強板の部分を外
側方に膨出させて膨出部とした自動車の車体後側部補強
構造において、
【0040】上記膨出部の後端縁から後方に向って延出
片を延出させ、この延出片の延出端部を上記クォータイ
ンナパネルとリヤフロアパネルの側端縁との結合部にス
ポット溶接により結合させてある。
片を延出させ、この延出片の延出端部を上記クォータイ
ンナパネルとリヤフロアパネルの側端縁との結合部にス
ポット溶接により結合させてある。
【0041】このため、上記膨出部における補強板の上
下方向の各部を平面視の断面でみると、その前端部は上
記クォータインナパネルにスポット溶接により結合さ
れ、後端部は少なくともその一部が上記延出片により上
記クォータインナパネルにスポット溶接により結合させ
られて両端支持され、しかも、上記延出片の延出端部
は、上記クォータインナパネルとリヤフロアパネルの側
端縁との結合により、強度が大きくされた結合部に結合
させられて、これらの結合強度が向上させられている。
下方向の各部を平面視の断面でみると、その前端部は上
記クォータインナパネルにスポット溶接により結合さ
れ、後端部は少なくともその一部が上記延出片により上
記クォータインナパネルにスポット溶接により結合させ
られて両端支持され、しかも、上記延出片の延出端部
は、上記クォータインナパネルとリヤフロアパネルの側
端縁との結合により、強度が大きくされた結合部に結合
させられて、これらの結合強度が向上させられている。
【0042】よって、上記補強板自体の強度が効果的に
向上させられ、これに伴い上記クォータインナパネルへ
のシートストライカの取り付け部の上記補強板による補
強がより効果的になされることとなる。
向上させられ、これに伴い上記クォータインナパネルへ
のシートストライカの取り付け部の上記補強板による補
強がより効果的になされることとなる。
【0043】請求項2の発明は、上記クォータインナパ
ネルが上下方向に延びる一般部と、この一般部から車幅
方向のいずれかに向って折り曲げられた折曲部とを備え
た自動車の車体後側部補強構造において、
ネルが上下方向に延びる一般部と、この一般部から車幅
方向のいずれかに向って折り曲げられた折曲部とを備え
た自動車の車体後側部補強構造において、
【0044】上記折曲部の近傍で、上記クォータインナ
パネルとリヤフロアパネルの側端縁との結合部に上記延
出片の延出端部を結合させてあり、
パネルとリヤフロアパネルの側端縁との結合部に上記延
出片の延出端部を結合させてあり、
【0045】また、請求項3の発明は、上記リヤフロア
パネルが車幅方向でほぼ水平に延びる一般部と、この一
般部から上下方向のいずれかに向って折り曲げられた折
曲部とを備えた自動車の車体後側部補強構造において、
パネルが車幅方向でほぼ水平に延びる一般部と、この一
般部から上下方向のいずれかに向って折り曲げられた折
曲部とを備えた自動車の車体後側部補強構造において、
【0046】上記折曲部の近傍で、上記クォータインナ
パネルとリヤフロアパネルの側端縁との結合部に上記延
出片の延出端部を結合させてあり、いずれも次の効果が
生じる。
パネルとリヤフロアパネルの側端縁との結合部に上記延
出片の延出端部を結合させてあり、いずれも次の効果が
生じる。
【0047】即ち、上記折曲部は、単なる平坦部に比べ
て強度と剛性とが高くなる部分である。
て強度と剛性とが高くなる部分である。
【0048】このため、上記したように、折曲部の近傍
で上記延出片を結合させた場合には、その結合強度が効
果的に向上させられることとなる。
で上記延出片を結合させた場合には、その結合強度が効
果的に向上させられることとなる。
【0049】よって、上記補強板自体の強度が効果的に
向上させられ、これに伴い上記クォータインナパネルへ
のシートストライカの取り付け部の上記補強板による補
強が更に効果的になされることとなる。
向上させられ、これに伴い上記クォータインナパネルへ
のシートストライカの取り付け部の上記補強板による補
強が更に効果的になされることとなる。
【図1】図2の部分拡大図である。
【図2】車体の側面図である。
【図3】図1の3‐3線矢視断面図である。
【図4】図1の4‐4線矢視断面図である。
1 車体 6 クォータインナパネル 7 一般部 8 ホイールハウスアウタパネル 9 第1折曲部 11 クォータアウタパネル 15 リヤフロアパネル 16 一般部 17 側端縁 18 第2折曲部 23 挿通口 24 車室 27 シートバック 29 シートストライカ 32 給油パイプ 33 収納ハウス 34 第3折曲部 38 通過ハウス 39 第4折曲部 41 補強板 42 膨出部 43 延出片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/04 B62D 25/08
Claims (3)
- 【請求項1】 クォータインナパネルにリヤフロアパネ
ルの車幅方向の側端縁をスポット溶接により結合させ、
上記クォータインナパネルとリヤフロアパネルの側端縁
との結合部の上方近傍で上記クォータインナパネルに溶
接ガン挿通用の挿通口を形成し、この挿通口の前方近傍
で上記クォータインナパネルにシートバック用のシート
ストライカを取り付け、上記クォータインナパネルへの
シートストライカの取り付け部を補強する補強板をこの
補強板の後部が側面視で上記挿通口の前部に重なるよう
に上記クォータインナパネルの外面に取り付け、上記挿
通口と重なった上記補強板の部分を外側方に膨出させて
膨出部とした自動車の車体後側部補強構造において、 上記膨出部の後端縁から後方に向って延出片を延出さ
せ、この延出片の延出端部を上記クォータインナパネル
とリヤフロアパネルの側端縁との結合部にスポット溶接
により結合させた自動車の車体後側部補強構造。 - 【請求項2】 上記クォータインナパネルが上下方向に
延びる一般部と、この一般部から車幅方向のいずれかに
向って折り曲げられた折曲部とを備えた自動車の車体後
側部補強構造において、 上記折曲部の近傍で、上記クォータインナパネルとリヤ
フロアパネルの側端縁との結合部に上記延出片の延出端
部を結合させた請求項1に記載の自動車の車体後側部補
強構造。 - 【請求項3】 上記リヤフロアパネルが車幅方向でほぼ
水平に延びる一般部と、この一般部から上下方向のいず
れかに向って折り曲げられた折曲部とを備えた自動車の
車体後側部補強構造において、 上記折曲部の近傍で、上記クォータインナパネルとリヤ
フロアパネルの側端縁との結合部に上記延出片の延出端
部を結合させた請求項1に記載の自動車の車体後側部補
強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36871397A JP3210897B2 (ja) | 1997-12-29 | 1997-12-29 | 自動車の車体後側部補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36871397A JP3210897B2 (ja) | 1997-12-29 | 1997-12-29 | 自動車の車体後側部補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11192973A JPH11192973A (ja) | 1999-07-21 |
JP3210897B2 true JP3210897B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=18492548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36871397A Expired - Fee Related JP3210897B2 (ja) | 1997-12-29 | 1997-12-29 | 自動車の車体後側部補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3210897B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030023363A (ko) * | 2001-09-13 | 2003-03-19 | 기아자동차주식회사 | 해치백 차량의 후방 시트백 체결용 브라켓트구조 |
KR100890139B1 (ko) | 2007-11-20 | 2009-03-20 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 퓨얼 넥의 마운팅 장치 |
JP7336826B2 (ja) * | 2020-02-17 | 2023-09-01 | ダイハツ工業株式会社 | 車両構造 |
-
1997
- 1997-12-29 JP JP36871397A patent/JP3210897B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11192973A (ja) | 1999-07-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |