JP3210687B2 - 感熱式負荷制御装置 - Google Patents

感熱式負荷制御装置

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JP3210687B2
JP3210687B2 JP12166391A JP12166391A JP3210687B2 JP 3210687 B2 JP3210687 B2 JP 3210687B2 JP 12166391 A JP12166391 A JP 12166391A JP 12166391 A JP12166391 A JP 12166391A JP 3210687 B2 JP3210687 B2 JP 3210687B2
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load
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signal
thermal sensor
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達也 阿部
中村  清
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

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  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人などの熱源の存否に
対応して負荷を制御する感熱式負荷制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、人などの熱源の存否に対応し
て照明負荷等の負荷をオン、オフするようにした感熱式
負荷制御装置が提供されている。この種の感熱式負荷制
御装置は、人がいないときに照明を消すことによって電
力のむだな消費を抑制したり、両手が塞がっていて壁な
どのスイッチを操作することができないときに照明を自
動的に点滅させたり、玄関先で人がいる間だけ照明を点
灯させたりする目的で使用されている。また、感熱式負
荷制御装置では、検知領域と制御すべき負荷との位置を
任意に設定できるようにするために、図11に示すよう
に、人などの熱源の存否を検出する感熱センサ1と、感
熱センサ1による検知結果に基づいて負荷3を制御する
コントローラ2とを別体に設け、感熱センサ1とコント
ローラ2とを信号線Lsを介して接続しているのが普通
である。感熱センサ1は天井や壁に取り付けられ、コン
トローラ2は壁に埋め込んだり壁に露出させた形で取り
付けられているのが現状である。
【0003】また、コントローラ2は、無電圧の接点出
力を得るための接点信号端子T6 を備え、負荷3への給
電のオン、オフに対応するように接点出力をオン、オフ
させることにより、他のシステムを制御できるようにな
っている。他のシステムとしては、たとえば、伝送線L
dを介して接続した複数の端末器4,5と主制御装置6
との間で時分割多重伝送処理によってデータを授受する
ようなものがあり、入力用の端末器4に接点出力を入力
することによって、主制御装置6を介して、制御用の端
末器5に接続した負荷3を制御することができるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した端
末器4,5や主制御装置6は、一括して集中管理できる
ように分電盤内に収納するようにしたものがあるが、感
熱センサ1からの信号を受けて動作するコントローラ2
については、分電盤内に配置することが考慮されていな
いものである。とくに、コントローラ2の器体には、感
熱センサ1からの信号の有無にかかわらず負荷3を強制
的にオン、オフするためのスイッチを設けているもので
あるから、それらのスイッチを操作するために、分電盤
内に配置することができないようになっているのが現状
である。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、感熱センサの出力とは別に負荷をオン、オフ
するための外部入力を接続することができる入力端子を
設けることによって、コントローラを分電盤内に配置で
きるようにし、もって感熱センサおよび負荷を一括して
管理するのに適した感熱式負荷制御装置を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、人の存否に対応した2値信号を発生す
る感熱センサと、信号線を介して感熱センサに接続され
感熱センサからの2値信号に基づいて負荷への電源をオ
ン、オフするコントローラとを備え、コントローラは、
盤に関する協約寸法に準拠した寸法の器体を備え、感熱
センサの動作とは別に負荷への電源を強制的に入切する
ための外部入力を接続することができる入力端子を上記
器体に備えている。
【0007】
【作用】上記構成によれば、負荷への電源を強制的に入
切するための外部入力を接続する入力端子を設けている
ので、コントローラを分電盤内に配置しても、操作部を
別途に設けることができ、盤内に設けたコントローラの
動作を管理することによって、多箇所の感熱センサおよ
び負荷を一括して集中管理することができるのである。
また、盤に関する協約寸法に準拠した寸法の器体を備え
ているから、分電盤内に取り付けることができ、盤内に
設けた他のシステムとの併用が可能になるものである。
【0008】
【実施例】図3に示すように、基本的には、焦電素子等
を用いて検知領域内での人などの熱源の存否を検出する
感熱センサ1と、感熱センサ1の出力に基づいて負荷3
を制御するコントローラ2とを備えている。コントロー
ラ2は、図4に示すように、感熱センサ1への信号線L
sを接続する信号端子T1 、商用交流電源ACへの電源
線Lpを接続する電源端子T2 、照明負荷等の負荷への
制御線Lcを接続する制御端子T3 などを備えている。
コントローラ2には、このほかに、後述するスイッチS
1 ,SW2 ,SW3 を接続するための2種類の入力端
子T4 ,T5 、無電圧で回線の開閉のみを行う接点出力
端子T6 が設けられる。
【0009】感熱センサ1は、熱源が検知領域内に侵入
したことを検知したときには、信号線Lsの線間電圧を
変化させる。基本的な構成としては、信号線Lsに交流
側端が接続されるブリッジ整流回路と、ブリッジ整流回
路の直流側端の間に接続されたツェナーダイオードとス
イッチ素子との直列回路と、熱源の存否に対応してスイ
ッチ素子を開閉する焦電素子等の感熱素子とを備え、コ
ントローラ2に設けた電流源から信号線Lsを介して給
電されるように構成されている。要するに、感熱センサ
1の検知領域内での熱源の存否に対応して、信号線Ls
の線間電圧が2段階に変化するのであって、この電圧変
化による2値信号をコントローラ2に伝送するのであ
る。
【0010】コントローラ2の内部の制御回路20は、
図5に示すように構成される。すなわち、電源端子T2
に接続される商用交流電源ACを降圧して整流平滑化す
る電源回路21、電源回路21の出力電圧を定電圧化す
る定電圧回路22を備え、定電圧回路22の出力電圧に
よってコントローラ2の各部への給電がなされるように
なっている。また、定電圧回路22の出力は、電流制限
回路23を介して信号端子T1 に送出され、感熱センサ
1への給電がなされるようになっている。この電流制限
回路23を設けることにより、信号線Lsに流れる電流
を制限し、信号線Lsの線間電圧の変化がコントローラ
2の内部の電源電圧に影響を与えないようにしている。
【0011】信号端子T1 に接続される信号線Lsの線
間電圧は、信号判定回路24に設けたコンパレータCP
によって、ツェナーダイオードZDにより発生する基準
電圧と比較される。感熱センサ1によって熱源が検出さ
れると、信号判定回路24の出力であるコンパレータC
Pの出力はHレベルになる。信号判定回路24の出力
は、ノア回路NOR1 に入力される。感熱センサ1の出
力に基づいて負荷3を制御するときには、ノア回路NO
1 の他方の入力はLレベルであるから、信号判定回路
24の出力がHレベルである期間だけノア回路NOR1
の出力はLレベルになる。ノア回路NOR1 の出力は、
リレー駆動回路25およびタイマ回路26へのトリガ信
号になる。リレー駆動回路25は、トリガ信号が入力さ
れるノア回路NOR2 、ノア回路NOR2 の出力がHレ
ベルである期間にオンになるトランジスタQ1 などを備
え、トランジスタQ1 のコレクタ・エミッタにラッチン
グリレーRSのセットコイルが直列接続される。感熱セ
ンサ1の出力によって負荷3をオンにする前には、ラッ
チングリレーRSの接点r1 ,r2 はオフになっている
から、ノア回路NOR2 の他方の入力はLレベルであっ
て、トリガ信号の発生によってノア回路NOR2 の出力
がHレベルになり、トランジスタQ1 がオンになってセ
ットコイルに電流が流れ、結果的に接点r1 ,r2 がオ
ンになる。これによって、ノア回路NOR2 の入力の一
方が常時Hレベルになり、以後、トランジスタQ1 はオ
フに維持される。接点r2 は、電源端子T2 と制御端子
3 との間に挿入されているから、感熱センサ1が熱源
を検出したときには負荷3に給電されるようになるので
ある。
【0012】一方、タイマ回路26は、ノア回路NOR
1 の出力の立ち上がりでトリガがかかって限時動作を開
始し、その後、抵抗R1 ,R2 、コンデンサC1
2 、可変抵抗VRによって決定される限時時間の間、
ノア回路NOR3 の出力をLレベルに保ち、限時時間が
経過すると、ノア回路NOR3 の出力をHレベルに立ち
上げる。ノア回路NOR3 の出力は、ノア回路NOR4
を通してリレー駆動回路25に入力される。感熱センサ
1の出力によって負荷3を制御するときには、ノア回路
NOR4 の他方の入力はLレベルであるから、タイマ回
路26の限時時間が経過すると、ノア回路NOR4 の出
力はLレベルになる。リレー駆動回路25には、ノア回
路NOR4 の出力が入力されるノア回路NOR5 、ノア
回路NOR5の出力がHレベルになるとオンになるトラ
ンジスタQ2 、接点r1 がオンになったときに出力がL
レベルになるように接続されたノット回路NOTなどを
備え、トランジスタQ2 のコレクタ・エミッタにラッチ
ングリレーRSのリセットコイルが接続される。ノア回
路NOR4 の出力は、ノア回路NOR5 の一方の入力端
に入力され、ノア回路NOR5 の他方の入力端にはノッ
ト回路NOTの出力が入力されているから、タイマ回路
26の限時時間が経過すると、ノア回路NOR5 の出力
がHレベルになり、トランジスタQ2 がオンになってラ
ッチングリレーRSのリセットコイルに電流が流れ、接
点r1 ,r2がオフになる。接点r1 がオフになれば、
ノット回路NOTの出力がHレベルになり、以後トラン
ジスタQ2 はオフに維持される。したがって、感熱セン
サ1によって熱源が検知されると、負荷3に給電が開始
され、タイマ回路26の限時時間が経過した後に負荷3
への給電が停止するのである。ノット回路NOTの出力
はトランジスタQ3 のオン、オフを制御するように接続
され、トランジスタQ3 のエミッタ・コレクタにはリレ
ーコイルRyが直列接続され、ノット回路NOTの出力
に対応してリレー接点rを開閉する。すなわち、リレー
接点rは、負荷3への給電の入切に対応してオン、オフ
されることになる。このリレー接点rの両端は、接点出
力端子T6 に接続されている。
【0013】ところで、熱源の存否にかかわらず負荷3
への給電を連続して行いたい場合がある。この目的のた
めに、入力端子T4 が短絡されたときに出力がHレベル
になる入力回路27と、入力回路27の出力がHレベル
になると出力をHレベルに立ち上げるRSフリップフロ
ップ回路28とを設け、ノア回路NOR1 において信号
判定回路24の出力が入力されている入力端とは異なる
入力端に、RSフリップフロップ回路28の出力を入力
している。したがって、図4に示すように、入力端子T
4 に押釦スイッチよりなるスイッチSW1 を接続し、ス
イッチSW1 を操作して入力端子T4 を短絡すれば、ノ
ア回路NOR1 の出力がLレベルになるのである。この
とき、負荷3への給電がなされていなければ、ノア回路
NOR2 の出力がHレベルになってトランジスタQ1
オンになる結果、負荷3への給電が開始される。また、
ノア回路NOR1 の出力はLレベルに維持されるから、
タイマ回路26は起動されないのであり、負荷3への給
電状態が時間の経過とはかかわりなく継続されるのであ
る。スイッチSW1 を操作したときに、タイマ回路26
の限時動作によって負荷3に給電されているときには、
トランジスタQ1 をオンにすることはできないが、タイ
マ回路26の限時動作が終了して接点r1 がオフになっ
た時点でトランジスタQ1 がオンになり、接点r1 はオ
フになった直後に再びオンになるのである。したがっ
て、負荷3にほぼ連続して給電されることになる。
【0014】一方、タイマ回路26の限時動作中に負荷
3への給電を停止したい場合や、スイッチSW1 の操作
によって負荷3に連続的に給電している状態を解除した
い場合などがある。この目的のために、入力端子T5
短絡されたときに出力がHレベルになる入力回路29
と、入力回路29の出力の変化を反転して遅延させる遅
延回路30とを設けている。入力回路29は、出力がH
レベルになると上述したRSフリップフロップ回路28
の出力がLレベルになるように接続され、遅延回路30
の出力は、ノア回路NOR1 において信号判定回路24
の出力が入力されている入力端とは異なる入力端に入力
される。遅延回路30は時定数が大きく設定され、入力
回路29の出力が一定時間以上連続してHレベルなった
ときにのみ、トランジスタQ4 をオンにしてノア回路N
OR1 の入力をLレベルに引き込むようになっている。
さらに、入力回路29の出力はノア回路NOR4 におい
てノア回路NOR3 の出力が入力される入力端とは異な
る入力端に入力される。
【0015】いま、感熱センサ1によって熱源が検知さ
れていないときには、信号判定回路24の出力はLレベ
ルであり、このとき入力端子T4 に接続したスイッチS
1 を操作していなければ、RSフリップフロップ回路
28の出力はLレベルであるから、図4に示すように、
入力端子T5 に接続した押釦スイッチであるスイッチS
2 および片切りスイッチであるスイッチSW3 のいず
れかをオンにしても、ノア回路NOR1 の出力には変化
はない。また、接点r2 がオフであるから、ノア回路N
OR5 の出力はLレベルに保たれ、スイッチSW2 ,S
3 の操作によってノア回路NOR4 の出力に変化が生
じてもラッチングリレーRSには変化が生じない。
【0016】また、熱源の存在によってタイマ回路26
が限時動作を行っている場合には、ノア回路NOR3
出力がLレベルであるから、スイッチSW2 ,SW3
オンである期間にノア回路NOR4の出力がLレベルに
なる。さらに、接点r2 がオンであることによって、ノ
ット回路NOTの出力がLレベルであるから、トランジ
スタQ2 をオンにしてラッチングリレーRSをリセット
して、接点r1 ,r2 をオフにすることができるのであ
る。すなわち、タイマ回路26の限時動作中には、スイ
ッチSW2 ,SW3 をオンにすれば、限時動作中である
にもかかわらず、負荷3への給電を強制的に停止させる
ことができるのである。ここにおいて、負荷3への給電
を停止した後であってタイマ回路26の限時動作中に、
感熱センサ1によって熱源が再び検出されたときには、
タイマ回路26に再トリガがかかるから、負荷3への給
電が再開されることになる。また、この期間中にスイッ
チSW1 を操作したときには、負荷3への給電が連続し
て行われることになる。
【0017】次に、スイッチSW1 をオンにしたことに
よって、負荷3に連続的に給電を行っているときには、
RSフリップフロップ回路28の出力がHレベルである
から、スイッチSW2 ,SW3 の操作によってRSフリ
ップフロップ回路28の出力をLレベルにすることがで
きる。この操作を行えば、ノア回路NOR1 の出力はL
レベルからHレベルに立ち上がるから、タイマ回路26
が起動される。すなわち、以後は、上述したタイマ回路
26の限時動作中と同じ動作になり、ラッチングリレー
RSをリセットして、接点r1 ,r2 をオフにすること
ができるのである。要するに、負荷3に連続的に給電し
ているときにスイッチSW2 ,SW3 を操作すれば、負
荷3への給電を停止することができるのである。
【0018】ところで、スイッチSW2 は、操作中にの
みオンになる押釦スイッチであるから、スイッチSW2
を操作した後は、感熱センサ1やスイッチSW1 の操作
が有効になるのである。しかしながら、スイッチSW3
は、片切りスイッチであって、一旦操作すると次に操作
するまでの間は、オンに保たれるようになっているか
ら、スイッチSW3をオンにすると、RSフリップフロ
ップ回路28の出力と遅延回路30の出力とがともにL
レベルに維持されることになる。すなわち、感熱センサ
1およびスイッチSW1 の操作が無効になるのであっ
て、負荷3への給電を強制的にオフに保つことができる
のである。
【0019】以上の動作をまとめると、図6のようにな
る。すなわち、図6の(a)は負荷3への給電状態、
(b)は感熱センサ1による熱源の検出状態、(c)は
スイッチSW1 の操作状態、(d)はスイッチSW2
SW3 の操作状態を示しているのであって、図6を時間
の流れに沿って説明すると、まず、時刻t1 において感
熱センサ1により熱源が検出されると、タイマ回路26
が限時動作を開始し、限時時間tの間、負荷3に給電を
続けようとする。この限時時間tの間で時刻t2 におい
てスイッチSW2 が操作されると、限時動作中であって
も負荷3への給電が強制的に停止される。次に、時刻t
3 においてスイッチSW1 を操作すると、負荷3に連続
的に給電される。給電期間中に時刻t4 においてスイッ
チSW2 を操作すれば、負荷3への給電を停止する。さ
らに、時刻t5 において感熱センサ1により熱源が検知
されて負荷3に給電され、時刻t6 においてスイッチS
3 の操作により負荷3への給電を連続的に停止させる
と、時刻t7 において感熱センサ1が熱源を検出しても
負荷3への給電は開始されないのである。この状態の解
除には、スイッチSW3 を操作すればよい。スイッチS
2 の操作による負荷3への給電停止を行った場合に
は、タイマ回路28が限時動作中であっても感熱センサ
1による熱源の検出によって負荷3への給電を自動的に
再開することができる。
【0020】ところで、上記回路は、図7ないし図10
に示すように、可撓性を有するフィルム状の配線板11
cを介して接続された2枚の回路基板11a,11bに
実装されている。一方の回路基板11aにはタイマ回路
26の時定数を調節する可変抵抗VRが実装され、可変
抵抗VRを操作するためのつまみFは器体10の上面に
露出する。器体10は、上面が開口した直方体状のボデ
ィ13と、ボディ13の開口に被嵌されるカバー14と
を組立ねじ15aおよび組立ねじ15aに螺合するナッ
ト15bによって結合することにより構成されている。
回路基板11a,11bは、下面側から挿入される取付
ねじ12によって、カバー14に結合されるのである。
また、器体10の寸法は、JIS規格において規格化さ
れている分電盤等の盤に関する協約寸法に準拠して、単
位寸法の3倍の大きさに設定されている。カバー14の
両側部には隔壁16によって仕切られた凹所17が、各
側部について6個ずつ形成され、各凹所17の中には端
子ねじ18が螺合した端子板19が配設される。これら
の端子板19が各端子T1 ,T2 ,T3 ,T4 ,T 5
6 になるのである。
【0021】上述したように、器体10が分電盤等の盤
に関する協約寸法に形成されていることによって、盤内
に配置することができるとともに、取付が容易になるの
であり、盤内に複数のコントローラ2を配置することに
よって、複数の感熱センサ1および負荷3の動作状態を
一括して集中管理できるようになるのである。ところ
で、コントローラ2には、負荷3への給電を連続的に行
うための指示をするスイッチSW1 を接続するための入
力端子T4 、負荷3への給電を強制的に停止させるスイ
ッチSW2 を接続したり、負荷3への給電を連続的に停
止状態にするためのスイッチSW3 を接続したりするた
めの入力端子T5 、負荷3への給電状態に対応した無電
圧の接点出力を外部に送出する接点信号端子T6 を設け
ている。したがって、図1に示すように、他の遠隔監視
制御システムに接続することも可能になっている。この
遠隔監視制御システムは、複数個の端末器4,4a,
5,5a,5b,5cと、主制御装置6とを一対の線路
からなる伝送線Ldを介して接続したものであって、主
制御装置6から図2(a)に示すような形式の伝送信号
を送出して、時分割多重伝送することにより、各端末器
4,4a,5,5a,5b,5cと、主制御装置6との
間でデータを授受できるようになっている。
【0022】この遠隔監視制御システムをさらに詳しく
説明する。主制御装置6からは図2(a)に示すような
形式を有した伝送信号Vsを送出することにより、各別
にアドレスデータが設定された各端末器4,4a,5,
5a,5b,5cを制御する。すなわち、伝送信号Vs
は、図2(a)に示すように、信号の送出開始を示すス
タートパルスST、信号のモードを示すモードデータM
D、端末器4,4a,5,5a,5b,5cを呼び出す
アドレスデータAD、負荷3を制御する制御データC
D、伝送誤りを検出するエラー検出データCS、端末器
4,4a,5,5a,5b,5cからの返送期間を設定
する信号返送期間WTよりなる複極(±24V)の時分
割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送
されるようになっている(図7(b)参照)。各端末器
4,4a,5,5a,5b,5cでは、伝送線Ldを介
して受信された伝送信号VsのアドレスデータADがあ
らかじめ設定されているアドレスデータと一致したとき
に、その伝送信号Vsの制御データCDを取り込むとと
もに、伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して監視
データ信号を電流モード信号(伝送線Lsの線間を適当
な低インピーダンスを介して短絡して送出される信号)
として返送するようになっている。
【0023】一方、主制御装置6には、ダミー信号送信
手段と、割込み処理手段とが設けられている。ダミー信
号送信手段は、モードデータMDをダミーモードとした
伝送信号Vsを常時送出する。また、割込み処理手段
は、入力用の端末器4,4aから図2(c)に示すよう
な割込み信号Viが返送されされたとき、割込み信号V
iを発生した端末器4、4aを検出し、その端末器4、
4aをアクセスして監視データを返送させるようになっ
ている。たとえば、入力用の端末器4aではスイッチS
1 ,S2 ,S3 を操作したとき、また入力用の端末器4
では接点信号端子T6 に接続されているリレー接点rが
開閉されるたときに、割込み信号Viが発生する。さら
に、主制御装置6では、上述のようにして端末器4、4
aから返送された監視データ信号に基いて、アドレスデ
ータによる対応関係が設定された制御用の端末器5,5
a,5b,5cへの制御データCDを作成するととも
に、その制御データCDを伝送線Lsを介して制御用の
端末器5,5a,5b,5cに時分割多重伝送すること
により、各負荷L1 〜L4 を個別にオン、オフ制御する
のである。
【0024】すなわち、入力用の端末器4では、接点信
号端子T6 の出力状態が変化したときに割込み信号Vi
を発生し、割り込み信号Viを受信した主制御装置1で
は伝送信号Vsを送出し、信号返送期間に監視データと
してオンまたはオフに対応するデータを受信する。ま
た、入力用の端末器4aでは、各スイッチS1 ,S2
3 を操作したときに割込み信号Viを発生する。スイ
ッチS1 ,S2 ,S3は選択的にオンになり、同時にオ
ンになることはない。一方、主制御装置6では、端末器
4、4aからの監視データと、制御用の端末器5,5
a,5b,5cとの対応関係が設定されており、この対
応関係に従って制御用の端末器5,5a,5b,5cを
指定する。たとえば、制御用の端末器5は入力用の端末
器4と対応関係が設定されており、接点信号端子T6
出力状態に応じて端末器5に接続された負荷3がオン、
オフされるようになっている。また、入力用の端末器4
の各スイッチS1 ,S2 ,S3 は、それぞれ制御用の端
末器5a,5b,5cに対応する。ここに制御用の端末
器5a,5bは、一定時間だけオンになるワンショット
信号を出力し、端末器5cは連続的にオンになる信号を
出力する。端末器5aの出力は入力端子T4 に入力さ
れ、また、端末器5b,5cの出力は入力端子T5 に入
力される。したがって、入力端子T4 ,T5 にスイッチ
SW1 ,SW2 ,SW3 を接続した場合とは遠隔監視制
御システムに接続した点でのみ相違するだけであって、
スイッチS1 ,S2 ,S3 の操作によって、スイッチS
1 ,SW2 ,SW3 を操作した場合と同様の動作を行
うのである。
【0025】このような遠隔監視制御システムは、すで
に周知のものであって、分電盤用に構成されたものが存
在しているから、コントローラ2とともに分電盤内に配
置すれば、集中管理が一層容易になるのである。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のように、負荷への電源を
強制的に入切するための外部入力を接続する入力端子を
設けているので、コントローラを分電盤内に配置して
も、操作部を別途に設けることができ、盤内に設けたコ
ントローラの動作を管理することによって、多箇所の感
熱センサおよび負荷を一括して集中管理することができ
るという効果を奏するのである。また、盤に関する協約
寸法に準拠した寸法の器体を備えているから、分電盤内
に取り付けることができ、盤内に設けた他のシステムと
の併用が可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す構成図である。
【図2】実施例に用いる遠隔監視制御システムの動作説
明図である。
【図3】実施例を示す全体構成の概略説明図である。
【図4】実施例に用いるコントローラの端子の配列関係
を示す概略構成図である。
【図5】実施例に用いるコントローラの回路図である。
【図6】実施例に用いるコントローラの動作説明図であ
る。
【図7】実施例に用いるコントローラの分解斜視図であ
る。
【図8】実施例に用いるコントローラの平面図である。
【図9】実施例に用いるコントローラの縦断面図であ
る。
【図10】実施例に用いるコントローラの一部切欠側面
図である。
【図11】従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 感熱センサ 2 コントローラ 3 負荷 T4 入力端子 T5 入力端子 T6 接点出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−312186(JP,A) 特開 昭63−86000(JP,A) 特開 昭62−193485(JP,A) 特開 昭62−193486(JP,A) 特開 昭62−193487(JP,A) 特開 昭63−21789(JP,A) 特開 昭63−21793(JP,A) 特開 昭63−21796(JP,A) 特開 昭63−21798(JP,A) 特開 平2−291795(JP,A) 特開 平3−46894(JP,A) 実開 昭63−162499(JP,U) 実開 昭60−156697(JP,U) 実開 昭63−162498(JP,U) 実開 昭64−41999(JP,U) 実開 昭64−54297(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 37/00 - 39/10 G05B 24/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人の存否に対応した2値信号を発生する
    感熱センサと、信号線を介して感熱センサに接続され感
    熱センサからの2値信号に基づいて負荷への電源をオ
    ン、オフするコントローラとを備え、コントローラは、
    盤に関する協約寸法に準拠した寸法の器体を備え、感熱
    センサの動作とは別に負荷への電源を強制的に入切する
    ための外部入力を接続することができる入力端子を上記
    器体に備えて成ることを特徴とする感熱式負荷制御装
    置。
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