JP3210110B2 - グラフト共重合樹脂組成物 - Google Patents

グラフト共重合樹脂組成物

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JP3210110B2 JP33444592A JP33444592A JP3210110B2 JP 3210110 B2 JP3210110 B2 JP 3210110B2 JP 33444592 A JP33444592 A JP 33444592A JP 33444592 A JP33444592 A JP 33444592A JP 3210110 B2 JP3210110 B2 JP 3210110B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】本発明は、グラフト共重合樹脂組
成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、特定のグラ
フト共重合体二種又は特定のグラフト共重合体二種と共
重合体、とからなる、耐衝撃性、耐薬品性、及び、良好
な成形加工性をもち、それ自身が耐衝撃性樹脂材料とし
て使用されるばかりでなく、これを他の樹脂に配合して
耐衝撃性樹脂組成物をつくるのにも有用なグラフト共重
合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】耐衝撃性樹脂を得る方法の一つとしてグ
ラフト共重合は周知のものであって、ゴム質重合体(例
えば、共役ジエン重合体のテラックス)の存在下に、樹
脂質重合体を与えるべき単量体(例えば、スチレン+ア
クリロニトリル)を重合させることによって製造される
グラフト共重合樹脂組成物は、耐衝撃性樹脂として賞用
されている。これらのうちでは、ポリブタジエン/スチ
レン/アクリロニトリルからなるグラフト共重合体は、
ABS樹脂として著名である。しかしながら、例えばA
BS樹脂では、応力負荷状態で特定の薬品と接触する
と、亀裂が発生して、著しい場合には破断する現象が観
察されるなど、耐薬品性等の性質が劣るものであった。
【0003】これらの性質において優れた樹脂を得るた
め、ABS樹脂中のアクリロニトリル成分の配合割合を
増加させる方法(例えば、特開昭47−5594号公
報)、ABS樹脂とアクリルゴム/スチレン/アクリロ
ニトリル(ASA樹脂)を混合する方法(特公昭54−
40258号公報)、ABS樹脂にアクリル酸エステル
系重合体添加する方法(特公昭63−22222号公
報)、特徴ある2種のグラフト共重合体を混合する方法
(特公昭57−22064号、特開平2−175745
号各公報)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の技術はそれなりの解決を与えたものとして有意義なも
のであると言えようが、本発明者らの知る限りでは、完
全に満足すべきものではない。
【0005】すなわち、これらの方法のうち、特開昭4
7−5594号、特公昭54−40258号、特公昭6
3−22222号等では、射出成形物の表面状態に不良
現象、例えば、フローマークと言われる表面外観不良、
また、剥離現象が観察されることがあり、押し出し成形
物の表面状態にダイバンドと言われる表面外観不良が観
察されることがあり、使用上大きな問題となっていた。
【0006】また、特公昭57−22064号および特
開平2−175745号各公報開示のものでは耐薬品性
が不十分であり、より耐薬品性が必要とされる分野で
は、やはり使用上、問題となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔発明の概要〕 本発明は上記の問題点を解決することを目的とし、特定
の平均粒径を有する2種類のゴム質重合体を、各々別個
に、特定のグラフト率となるように、芳香族ビニル単量
体、シアン化ビニル単量体、及び共重合可能なビニル単
量体よりなる単量体混合物を、乳化重合法によりグラフ
ト反応してなる、特徴ある粒子形態を有するグラフト共
重合体(A)、(B)と、それらと親和性を有する硬質
重合体(C)を均一に混合することによってこの目的を
達成しようとするものである。
【0008】すなわち、本発明によるグラフト共重合樹
脂組成物は、下記に示すグラフト共重合体A、グラフト
共重合体B及び硬質重合体Cを、下記の組成比率で含ん
でなること、を特徴とするものである。グラフト共重合体A : グラフト共重合体Aは、下記の
通りに定義されるものである。 (1) 重量平均粒径が0.10〜0.65μmである
ゴム質重合体ラテックス10〜80重量部(固形分基
準)の存在下に、芳香族ビニル単量体30〜80重量
%、シアン化ビニル単量体20〜70重量%、及び共重
合可能なビニル単量体0〜20重量%からなる単量体混
合物20〜90重量部を乳化重合させて得たグラフト共
重合体であること、 (2) ゴム質重合体100重量部に対して、20〜1
20重量部の芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量
体、及び共重合可能なビニル単量体が化学的に結合して
いること、 (3) ゴム質重合体が、分散した球状粒子の形態を有
すること。グラフト共重合体B : グラフト共重合体Bは、下記の
通りに定義されるものである。 (1) 重量平均粒径が0.05〜0.2μmであるゴ
ム質重合体ラテックス10〜80重量部(固形分基準)
の存在下に、芳香族ビニル単量体30〜80重量%、シ
アン化ビニル単量体20〜70重量%、及び共重合可能
なビニル単量体0〜20重量%からなる単量体混合物2
0〜90重量部を乳化重合して得たグラフト共重合体で
あること、 (2) ゴム質重合体100重量部に対して、10〜1
00重量部の芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量
体、及び共重合可能なビニル単量体が化学的に結合して
いること、 (3) ゴム質重合体が、一次粒子が凝集した、平均粒
径0.4〜3.0μmの大きさのブドウ状二次粒子を含
有すること。硬質重合体C : 硬質重合体Cは、下記の通りに定義さ
れるものである。 (1)芳香族ビニル単量体30〜80重量%、シアン化
ビニル単量体20〜70重量%、及び共重合可能なビニ
ル単量体0〜20重量からなる単量体混合物を重合させ
て得られた硬質重合体。組成比率
【数4】
【数5】
【数6】
【0009】<効果> 本発明によれば、特定のグラフト共重合体AおよびBな
らびに硬質重合体Cを特定比率で配合することによっ
て、従来の組成物で得られなかったような優れた耐薬品
性、耐衝撃性、及び成形加工性を有する樹脂組成物が得
られる。
【0010】すなわち、本発明によれば、各々の平均粒
径を有するゴム質重合体のグラフト反応を個別に行なう
ため、両者で使用するグラフト単量体の供給量及び重合
系の転化率等を制御することによって、各々の粒径に最
適なグラフト率などの構造調整が容易であり、耐薬品
性、耐衝撃性と成形加工性のバランスに優れたグラフト
共重合体が製造できる。
【0011】〔発明の具体的説明〕 本発明によるグラフト共重合樹脂組成物は、ゴム重合体
ラテックスの存在下に特定の単量体を乳化重合させて得
られたグラフト共重合体AおよびBと、特定の単量体か
らなる実質的に組成均一な硬質重合体Cとを配合したも
のである。
【0012】〔I〕グラフト共重合体 1)一般的説明 グラフト共重合体の常として、「枝」となるべき単量体
がすべて「幹」であるゴム質重合体と結合して「枝」と
なっているとは限らないが、本発明でいう「グラフト共
重合体」も、慣用されているところに従って、そのよう
な「枝」となっていない「枝」用単量体由来の重合体の
共存を許容するものである。
【0013】<ゴム質重合体ラテックス> 本発明でおいて用いられるゴム質重合体としては、その
ガラス転位温度が常温より低いものが一般に対象とな
る。
【0014】このようなゴム質重合体として代表的なも
のは、(イ)ゴム弾性を主として共役ジエンモノマーに
負うもの、すなわち共役ジエン重合体、(ロ)アクリル
酸エステル重合体、および(ハ)エチレン‐プロピレン
二元共重合体またはエチレン‐プロピレン‐非共役ジエ
ン共重合体(所謂EPDM)、である。
【0015】共役ジエン重合体(イ)としては、炭素数
4〜5のジエンたとえば1,3‐ブタジエン、イソプレ
ンまたはクロロプレンの単独重合体およびこのような共
役ジエンを50重量%以上含むその共重合体が代表的で
ある。その場合に共役ジエン、特にブタジエンと共重合
させるために使用できる単量体としては、スチレン、α
‐メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル系
単量体、アクリル酸、メタクリル酸およびそのメチル、
エチル、プロピル、n‐ブチル等のアクリル系単量体、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビ
ニル系単量体等が挙げられる。
【0016】アクリル酸エステル重合体ゴム(ロ)とし
ては、アクリル酸と炭素数が2〜12個、好ましくは4
〜8個の一価のアルコールとのエステルが適当である。
炭素数が上記範囲外であると、十分なゴム弾性が得られ
ないので好ましくない。これらのエステルは一種でもよ
く、二種以上混合して用いてもよい。
【0017】オレフィン重合体ゴム(ハ)としては、エ
チレンとプロピレンまたはブテンとからなる二元共重合
体(EPR)、エチレン、プロピレンまたはブテンおよ
び非共役ジエンからなる三元共重合体(EPDM)など
があり、一種または二種以上用いられる。三元共重合体
(EPDM)における非共役ジエンとしては、ジシクロ
ペンタジエン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキ
サジエン、1,4−シクロヘプタジエン、1,5−シク
ロオクタジエンなどがあげられる。二元共重合体(EP
R)および三元共重合体(EPDM)におけるエチレン
とα−オレフィンのモル比は5:1から1:3の範囲で
あることが好ましい。
【0018】また、三元共重合体(EPDM)において
は、非共役ジエンの割合が、ヨウ素価に換算して、2〜
50の範囲のものが好ましい。
【0019】これらのゴム質重合体のうちでは、ラテッ
クスの形で得ることが容易である共役ジエン重合体ゴム
(イ)が最も好ましい。すなわち、共役ジエン重合体の
ラテックスは、所定の単量体ないしその混合物を水性媒
体中で一時にまたは段階的に乳化重合させることによっ
て製造することができる。
【0020】本発明においてグラフト共重合体Aおよび
Bのベースポリマーとして使用されるゴム質重合体は、
同一のものであっても、異なったものであってもよい。
【0021】<グラフト共重合> 本発明でのグラフト共重合体AおよびBは、上記のよう
なゴム重合体のラテックスの存在下に、芳香族ビニル単
量体、シアン化ビニル単量体、及び共重合可能なビニル
単量体からなる単量体混合物を乳化重合させて得られた
ものである。
【0022】グラフト共重合条件は、本発明所定の要件
を充足する限り、ABS樹脂の製造に慣用されていると
ころと本質的には異ならない。また、グラフト共重合体
A、Bのグラフト共重合条件は、同一である必要はな
く、各々の粒径に最適の条件を選択することが出来る。
【0023】(1)単量体 本発明で用いられる芳香族ビニル単量体には、スチレ
ン、および側鎖または(および)核置換スチレン(置換
基は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオ
ロメチル基、ハロゲン原子、その他)、例えばα‐メチ
ルスチレン、p‐メチルスチレン、o‐メチルスチレ
ン、m‐メチルスチレン、核ハロゲン化スチレン、α
‐、またはβ‐ビニルナフタレン、その他、がある。こ
れらは、群内または群間で併用してもよい。グラフト共
重合体AおよびB(ならびに硬質重合体C)に使用され
る単量体種は、同一でも異なってもよい。
【0024】本発明で用いられるシアン化ビニル単量体
には、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α‐ク
ロロアクリロニトリル等がある。これらは1種または2
種以上の混合物であってもよい。
【0025】単量体は、本発明の趣旨を損なわない限
り、これらと共重合可能な共単量体を少量併用してもよ
い。このような単量体としては、アクリル酸ないしメタ
クリル酸と炭素数が1〜10の範囲のアルカノールとの
エステル、特にメチルアクリレート及びメチルメタクリ
レート、ジエン単量体、ジビニルベンゼン、(ポリ)ア
ルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、その他が
ある。
【0026】グラフト共重合は、重合開始剤の存在下に
行なう。使用し得る開始剤(または、触媒)としては、
過硫酸、過酢酸、過フタル酸などの過酸触媒、過硫酸カ
リウム等の過酸塩触媒、過酸化水素、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化クロルベンゾイル、過酸化ナフチル、過酸化
アセチル、過酸化ベンゾイルアセチル、過酸化ラウリル
等の過酸化物触媒、ヒドロ過酸化t‐ブチル等のヒドロ
過酸化アルキル、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ
触媒があり、これらは単独であるいは2種以上の混合で
使用できる。これらは、還元剤と組み合わせてレドック
ス触媒として使用することもできる。
【0027】グラフト共重合は、連鎖移動剤の存在下に
行なうことができる。本発明で用いられる連鎖移動剤と
しては特に制限はないが、例えばn‐オクチルメルカプ
タン、n‐ドデシルメルカプタン、t‐ドデシルメルカ
プタン、等あるいはテルピノレン、α‐メチルスチレン
リニアダイマ等が用いられる。
【0028】グラフト共重合での重合温度条件は、50
〜85℃、好ましくは55〜75℃、の範囲が適当であ
る。50℃未満の場合は重合反応速度が小さくて実用的
でなく、また一方85℃を越える場合は一度に凝固物あ
るいは付着物の発生量が多くなり、重合収率の低下およ
び最終製品の品質低下をきたすので好ましくない。
【0029】グラフト共重合体の製造に関しては、まず
前記の範囲に特定したグラフト共重合体ラテックスを製
造し、芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体、及
び共重合可能なビニル単量体を共重合して得られた硬質
重合体ラテックスを混合してもよいし、硬質重合体ラテ
ックスを混合することなく、直接グラフト共重合体を製
造しても良い。このとき、混合するグラフト共重合体ラ
テックスの「枝」用単量体の単量体の重量比率と硬質重
合体ラテックスの単量体の重量比率は、同一でも良いし
異なっていても良い。
【0030】その他のグラフト共重合条件は、ABS樹
脂の製造に慣用されているところと本質的には異ならな
い。グラフト共重合用単量体は全量を一時に重合系と導
入してもよく、段階的に導入してもよい。また、重合中
の温度を経時的に変化させることもできる。
【0031】2)グラフト共重合体A 本発明において使用するグラフト共重合体Aは、前記し
た特定の条件を満たした限定されたグラフト共重合体樹
脂である。すなわち、そのゴム質重合体含量は、10〜
80重量部、好ましくは、20〜70重量部である。ゴ
ム質重合体含量がこの範囲より少ないと、本発明組成物
は充分な耐衝撃性を持たず、この範囲より高いと充分な
剛性が得られない。
【0032】グラフト共重合体Aは、「枝」用単量体が
比較的多量に「幹」重合体と化学的に結合したものであ
る。すなわち、ゴム質重合体100重量部に対して、芳
香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体、及び共重合
可能なビニル単量体の合計量で20〜120重量部、好
ましくは30〜100重量部、が化学的に結合してい
る。「枝」用単量体の「幹」重合体への化学的結合量、
すなわちグラフト率が、この範囲より少ないと、耐衝撃
性が発現されず、この範囲より多いと、加工性が低下す
る傾向がある。化学的に結合した「枝」の量ないし含有
量、すなわちグラフト率は、下記の方法によって測定し
たものである。
【0033】(グラフト率の測定) グラフト共重合体の一定量(X)をアセトニトリル中に
投入して一晩放置する。15分間超音波洗浄器にかけて
遊離の共重合体を完全に溶解させた後、遠心分離器を用
いて20000rpmで一時間遠心分離を行い不溶分を
得る。これを真空乾燥器を用いて60℃で一晩乾燥し
て、不溶分(Y)を得る。グラフト率は次式により算出
した。
【数7】 グラフト共重合体樹脂組成物のゴム分率(R)は、使用
したゴム重合体とグラフト共重合率から算出される。
【0034】グラフト共重合体A中の「枝」用単量体の
重量比率は、芳香族ビニル単量体30〜80重量%、シ
アン化ビニル単量体20〜70重量%、及び共重合可能
なビニル単量体0〜20重量%、好ましくはそれぞれ、
40〜80重量%、20〜60重量%、そして、0〜2
0重量%、である。これらの重量比率範囲より、シアン
化ビニル単量体が多くなると、加工性、及び色調が低下
し、少なくなると、耐薬品性が低下し、好ましくない。
【0035】ゴム重合体の重量平均粒径は、0.10〜
0.65μm、好ましくは0.15〜0.45μm、の
粒径の範囲にある。0.10μm未満では、最終的に得
られる樹脂の耐衝撃性が著しく劣ったものとなり、成形
加工性も不足する。0.65μ超過では、外観が低下
し、耐衝撃性の低い樹脂しか得られず、また、乳化グラ
フト重合の際、ラテックスの不安定化を招き、重合中の
スケール量の増加などの問題が生じるので好ましくな
い。グラフト共重合体A中のゴム質重合体粒子は、グラ
フト共重合体組成物中で分散した球状の形態を有する。
【0036】(粒径測定) ゴム質重合体ラテックスの重量平均粒径は米国コールタ
ー社製「ナノサイザー」によって測定したものである。
なお、グラフト共重合体中のゴム重量合体の重量平均粒
径は、射出成形機により成形された試験片の超薄層切片
法による電子顕微鏡によって測定することができる。
【0037】このような比較的大粒径のゴムラテックス
は、小粒径のラテックスについて目的粒径を得るために
粒径肥大という操作を行って得たものでもよい。粒径肥
大は、公知の方法、例えば、ラテックスを一度凍結させ
てから再溶融する方法、ラテックスに鉱酸、有機酸等を
添加して、ラテックスのpHを一時的に低下させる方
法、ラテックスにせん断力を加える方法等(特開昭54
−133588号公報、特開昭59−202211号公
報)によって、行うことができる。特に、ラテックス
に、燐酸または無水酢酸を添加する方法が、粒径の調整
が容易であるので、好ましい。
【0038】3)グラフト共重合体B 本発明において使用するグラフト共重合体Bは、グラフ
ト共重合体A同様、限定されたグラフト共重合体樹脂で
ある。
【0039】すなわち、そのゴム質重合体含量は、10
〜80重量部、好ましくは20〜70重量部、である。
ゴム質重合体含量がこの範囲より少ないと、本発明組成
物は充分な耐衝撃性を持たず、この範囲より高いと充分
な剛性が得られない。グラフト率は、「幹」重合体10
0重量部について「枝」重合体10〜100重量部、好
ましくは20〜80重量部、である。グラフト率が、こ
の範囲より低いと、耐衝撃性が発現されず、この範囲よ
り高いと、加工性が低下する傾向があるうえ、グラフト
共重合体Bの形態的特徴であるブドウ状(クラスター状
ともいう)(詳細後記)の凝集構造をとらなくなって、
耐薬品性が低下する。
【0040】グラフト共重合体B中の「枝」用単量体の
重量比率は、芳香族ビニル単量体30〜80重量%、シ
アン化ビニル単量体20〜70重量%、及び共重合可能
なビニル単量体0〜20重量%、好ましくはそれぞれ、
40〜80重量%、20〜60重量%、そして、0〜2
0重量%、である。これらの重量比率範囲より、シアン
化ビニル単量体が多くなると、加工性、及び色調が低下
し、少なくなると、耐薬品性が低下し、好ましくない。
【0041】グラフト共重合体Bは、ゴム質重合体の粒
子形状に特徴を有する。すなわちグラフト共重合体B用
のラテックスのゴム重合体の粒子は、0.05〜0.2
0μm、好ましくは0.07〜0.18μm、の重量平
均粒径を有しており、それがグラフト共重合の際に凝集
して、0.4〜3.0μmの平均粒径をもつブドウ状粒
子を含有することによって、本発明組成物に対して良好
な耐薬品性を与える。ブドウ状粒子の平均粒径が0.4
μmより小さいと、この効果が小さく、3.0μmより
大きいと凝集物で剛性の低下が大きい。
【0042】このような比較的大粒径のゴムラテックス
は、グラフト共重合体Aの場合と同様、小粒径のラテッ
クスについて目的粒径を得るために粒径肥大という操作
を行って得たものでもよい。
【0043】このブドウ状凝集物は、ゴム質重合体エマ
ルジョン中のゴム質重合体粒子(グラフト共重合体Bで
は粒径0.05〜0.20μmのもの)(以下、一次粒
子という)が、その粒子形態を実質的に保持したまま、
グラフト重合、その後の塩析酸析、乾燥などの後処理、
及び、押し出し、成形等の加工操作を経て、数個以上凝
集会合してブドウ状ないしクラスター状となった二次粒
子のことである。このブドウ状の凝集物からなる二次粒
子は、樹脂組成物のマトリックス中に一次ゴム粒子が物
理的ないしは化学的に会合、凝集連結してなるものであ
ると考えられ、通常のグラフト共重合体の配合混練操作
によっては、一次粒子に解離することはない。このよう
な二次粒子は電子顕微鏡によって測定することができ
る。なお、このグラフト重合したゴム質重合体のブドウ
状凝集物、すなわち二次粒子、の平均粒径は、その最大
寸法の平均をいうものとする。
【0044】なお、図1は、本発明の組成物の射出成形
試験片の電子顕微鏡写真から得たゴム質重合体粒子の分
散状態を示す模式図であって、ゴム質重合体が主として
グラフト共重合体B由来のブドウ状(クラスター状)粒
子1と、主としてグラフト共重合体A由来の実質的に単
一の粒子2とからなっていることを示すものである。
【0045】4)グラフト共重合体のゴム重合体分率 本発明によるグラフト共重合体AおよびBは、ゴム重合
体のラテックスの存在下に、芳香族ビニル単量体、シア
ン化ビニル単量体、及び共重合可能なビニル単量体を乳
化重合して得られるものであることは前記したところで
ある。得られるグラフト共重合体中のゴム重合体分率
(重量分率)は、5〜50%、好ましくは10〜35
%、でなければならない。5%未満では生成組成物の耐
衝撃性の発現が困難となり、耐衝撃性向上剤としての効
果も減じることとなる。一方、50%超過では、グラフ
ト共重合体組成物を成形する際に加工性の低下を生じ、
成形品の光沢を損なうだけでなく、耐衝撃性も低下す
る。
【0046】〔II〕硬質共重合体C 本発明組成物を構成する硬質共重合体は、芳香族ビニル
単量体が30〜80重量%、シアン化ビニル単量体が2
0〜70重量%、及び共重合可能なビニル単量体0〜2
0重量%、好ましくはそれぞれ、40〜80重量%、2
0〜60重量%、および0〜20重量、からなる単量体
混合物の重量生成物である。これらの重量比率範囲よ
り、シアン化ビニル単量体が多くなると、加工性、及び
色調が低下し、少なくなると、耐薬品性が低下し好まし
くない。
【0047】上記共重合体の構成成分である芳香族ビニ
ル単量体、シアン化ビニル単量体および共重合可能なビ
ニル単量体の具体例は、先にグラフト共重合体Aおよび
Bの構成成分として例示したものの中に見出すことがで
きる。
【0048】上記の共重合体の重合方法及び重合条件
は、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法などの方法を
回分または連続方法から適宜選択することができる(製
造方法の詳細は、例えば特開昭62−1720号公報参
照)。
【0049】本発明におけるグラフト共重合体Aおよび
B、ならびに硬質重合体Cを構成する単量体成分の組成
は、各々前記で限定された範囲内にあればよく、両者の
組成が全く同一ということを必ずしも意味するものでは
ない。しかし、両者が前記範囲内で選択され、組み合わ
されたとしても、両者の組成を著しく相違させると、両
樹脂の相溶性が劣り、物性が低下するので好ましくな
い。
【0050】〔III 〕グラフト共重合樹脂組成物 本発明によるグラフト共重合樹脂組成物は、以上説明し
たようなグラフト共重合体AおよびBならびに硬質共重
合体Cから構成されるものであり、その組成比率は
(1)〜(3)式に示される範囲内にある。各々の共重
合体の配合量が、(1)〜(3)式の範囲を外れると、
目的とする物性が得られず、また成形性の良好な熱可塑
性樹脂組成物とすることができない。組成比率:
【数8】
【数9】
【数10】
【0051】(1)式に示される通り、本発明に係わる
グラフト共重合樹脂組成物中に含有されるゴム質重合体
は、グラフト共重合体Aに含まれるゴム質重合体がグ
ラフト共重合体A及びB中に含まれるゴム質重合体の合
計当り5〜50重量%でなければならない。 また、(2)式に示される通り、硬質重合体Cはグラフ
ト共重合体A、B及び硬質重合体Cの合計当り0〜90
重量%でなければならない。 さらに、(3)式に示される通り、グラフト共重合体A
及びB中に含まれるゴム質重合体の合計は、グラフト共
重合体A、B及び硬質共重合体Cの合計当り5〜50重
量%でなければならない。
【0052】(2)式から明らかなように、硬質重合体
Cは存在しなくてもよい。従って、本発明の本質的な特
徴は、グラフト共重合体B、就中そのゴム質重合体がブ
ドウ状であること、およびグラフト共重合体AおよびB
の配合組成比に在るといえる。
【0053】グラフト共重合体および共重合体を配合
し、混合混練するには、公知の混合混練方法によればよ
い。この際、混練する温度は、組成物が樹脂焼けを起こ
さない範囲で選択するのがよい。
【0054】粉末、ビーズ、フレーク、またはペレット
となったこれら共重合体の1種または2種の混合物は、
一軸押出機、二軸押出機、または、バンバリーミキサ
ー、加圧ニーダー、二本ロール等の混練機等により、組
成物とすることができる。また、場合によっては、重合
を終えたこれらの共重合体の1種または2種のものを未
乾燥のまま混合し、析出し、洗浄し、乾燥して、混練す
る方法を採ることもできる。
【0055】本発明に係わる組成物には、樹脂としての
性質を阻害しない種類および量の潤滑剤、離型剤、可塑
剤、着色剤、帯電防止剤、難燃化剤、紫外線吸収剤、耐
光性安定剤、耐熱性安定剤、充填剤等の各種樹脂添加剤
を、適宜組み合わせて添加することができる。
【0056】本発明に係わる組成物は、射出成形法、押
出成形法、熱成形法等の各種加工方法によって、成形品
とし、優れた耐薬品性、加工性および耐衝撃性が要求さ
れる用途、例えば電気冷蔵庫の内箱用材料等の電気部品
および工業部品として使用することができる。
【0057】
【実施例】下記の実施例及び比較例は、本発明をさらに
具体的に説明するためのものである。本発明は、その要
旨を超えない限り、以下の例に限定されるものではな
い。なお、「部」は重量部である。
【0058】以下の各実施例及び比較例において、耐衝
撃性スチレン系樹脂の物性は、次の方法によって測定し
た。 (1)アイゾット衝撃強度 JIS K7110に従って測定した。 (2)メルトフローレート JIS K7210に従って220℃、10kgの条件
で測定し、10分間の流出g数で表示した。 (3)引っ張り強度 JIS K7113に従って測定した。 (4)光沢 ASTM D523に従って、60゜−60゜鏡面光沢
度法にて測定した。 (5)色調 JIS K7103に従って、黄色度YIをスガ試験機
製SMカラーコンピューター SM−4−CHにて測定
した。 (6)ラテックスの重量平均粒径 ラテックスの重量平均粒径は、米国コールター社製「ナ
ノサイザー」によって、測定した。 (7)平均凝集粒子径 射出成形機により成形された試験片の電子顕微鏡写真か
ら凝集の観察される粒子200個の平均を求め、平均凝
集粒子径とした。 (8)耐薬品性 プレス成形試験片(厚さ2mm、幅35mm、長さ23
0mm)をベンディングフォーム法によって、23℃で
フロン123に対する亀裂発生の臨界歪値を測定した。
臨界歪値0.8%以上を耐薬品性が極めて良好(◎)、
0.8〜0.6%を良好(○)、0.6%以下を不良
(×)と判断した。 I.各成分の製造 1:グラフト共重合体(A)の製造 1−1:ゴム質重合体(A1)の製造
【0059】A1−1 攪拌装置、加熱装置及び原料添加配管を有しているステ
ンレス鋼製オートクレーブに、 脱イオン水 150 部(重量部) ブタジエン単量体(#1) 18 〃 スチレン単量体(#1) 2 〃 t‐ドデシルメルカプタン(#1) 0.06 〃 高級脂肪酸ナトリウム 3 〃 ピロ燐酸ナトリウム 0.8 〃 水酸化ナトリウム 0.075〃 過硫酸カリウム 0.15 〃 を仕込み、温度68℃で反応を開始した。この温度で重
合反応を継続している途中、1時間経過時から5時間経
過時までの間、 ブタジエン単量体(#2) 72 〃 スチレン単量体(#2) 8 〃 t‐ドデシルメルカプタン(#2) 0.24 〃 を反応器に連続添加し、6時間重合反応を継続した。次
いで、内温を68℃から80℃に1時間半かけて昇温
し、さらに2時間30分反応を継続した。このあと直ち
に内温を常温まで冷却し、ブタジエン−スチレンゴム共
重合体をえた。ラテックス中の固形分は40.2重量
%、平均粒径は0.13μmであった。
【0060】A1−2 (i) 重合 A1−1において使用したのと同じオートクレーブを用
いて、同例におけるのと同様の手法で重合を行なった。
単量体の組成、重合開始剤、助剤などはA1−1に準
じ、乳化剤量のみ変更した。得られたラテックスの固形
分は40.5重量%、平均粒径は0.08μmであっ
た。 (ii)粒径肥大 得られたラテックスについて、粒径の肥大操作を行っ
た。攪拌装置、加熱装置及び原料添加配管を有している
ステンレス鋼製オートクレーブに、 ラテックス(固形分) 100 部(重量部) 脱イオン水*) 200 〃 *)ラテックス中の水分も含む を仕込み、25℃の温度で、 無水酢酸 1.2〃 脱イオン水 50 〃 を添加混合した。放置30分経過後、 β‐ナフタリンスルホン酸ナトリウムのホルムアルデヒド縮合物 1.5〃 水酸化カリウム 0.8〃 脱イオン水 25 〃 を加え、混合攪拌し、粒径の肥大したゴム粒子を含むブ
タジエン‐スチレンゴム共重合体ラテックスを得た。こ
のラテックスの固形分は27.5%、平均粒径は0.1
6μmであった。
【0061】A1−3 A1−2において使用したのと同じオートクレーブを用
いて、同例におけるのと同様の手法で重合及び粒径肥大
操作を行なった。ラテックス量、助剤などはA1−2に
準じ、無水酢酸量のみ変更した。得られたラテックスの
固形分は27.3重量%、平均粒径は0.2μmであっ
た。
【0062】A1−4 A1−2において使用したのと同じオートクレーブを用
いて、同例におけるのと同様の手法で重合及び粒径肥大
操作を行なった。ラテックス量、助剤などはA1−2に
準じ、無水酢酸量のみ変更した。得られたラテックスの
固形分は27.3重量%、平均粒径は0.32μmであ
った。
【0063】A1−5 A1−1において使用したのと同じオートクレーブを用
いて、同例におけるのと同様の手法で重合を行った。重
合開始剤、助剤などはA1−1に準じ、単量体組成をス
チレン単量体を0部とし、ブタジエン単量体#1を20
部、#2を80部、t‐ドデシルメルカプタン#1を、
0.1部、#2を0.4部と変更した。得られたラテッ
クスの固形分は40.5重量%、平均粒径は0.15μ
mであった。
【0064】A1−6 A1−1において使用したのと同じオートクレーブを用
いて、同例におけるのと同様の手法で重合を行った。重
合開始剤、助剤などはA1−1に準じ、単量体組成をス
チレン単量体の代わりに、アクリロニトリル単量体を用
い、t‐ドデシルメルカプタン#1を、0.1部、#2
を0.4部と変更した。得られたラテックスの固形分は
40.5重量%、平均粒径は0.15μmであった。
【0065】A1−7 A1−1において使用したのと同じオートクレーブを用
いて、同例におけるのと同様の手法で重合を行った。単
量体の組成、重合開始剤、助剤などはA1−1に準じ、
乳化剤量のみ変更した。得られたラテックスの固形分は
40.2重量%、平均粒径は0.07μmであった。 1−2:グラフト共重合体(A)の製造
【0066】A−1、2 表1に記載のゴム質重合体50部(固形分)、デキスト
ロース0.5部、ピロリン酸ナトリウム0.5部、硫酸
第一鉄0.005部を溶解した水180部(ラテックス
中の水を含む)を、攪拌装置、加熱冷却装置、及び各原
料、助剤仕込装置を備えた重合容器に仕込んだ。気相を
窒素ガスで置換後、70℃に温度を調節しながら、表1
に示す単量体混合物、及び、クメンハイドロパーオキサ
イド0.25部、ロジン酸ソープ1.0部、脱イオン水
14部よりなる混合水溶液を3時間かけて添加した。添
加終了後、さらに30分間反応を続け、冷却して、反応
を終了した。得られたグラフト重合体ラテックスを、老
化防止剤1部の添加後、95℃に加熱した硫酸マグネシ
ウム水溶液中に攪拌しながら加えて凝固させた。凝固物
を水洗、乾燥して、グラフト共重合体A−1および2の
粉末を得た。
【0067】A−3 表1に記載のゴム質重合体35部(固形分)、及び過硫
酸カリウム0.1部を溶解した水180部(ラテックス
中の水を含む)を、攪拌装置、加熱冷却装置、及び各原
料、助剤仕込装置を備えた重合容器に仕込んだ。気相を
窒素ガスで置換後、75℃に温度を調節しながら、表1
に示す単量体混合物、及び、過硫酸カリウム0.2部、
ステアリン酸ナトリウム1.5部、脱イオン水14部よ
りなる混合水溶液を4時間30分かけて添加した。添加
終了後、さらに1時間反応を続け、冷却して、反応を終
了した。得られたグラフト重合体ラテックスを、老化防
止剤0.7部の添加後、95℃に加熱した硫酸マグネシ
ウム水溶液中に攪拌しながら加えて凝固させた。凝固物
を水洗、乾燥して、グラフト共重合体A−3の粉末を得
た。
【0068】A−4、5、7 表1に記載のゴム質重合体50部(固形分)、及び、デ
キストロース0.8部、ピロリン酸ナトリウム0.5
部、硫酸第一鉄0.005部を溶解した水180部(ラ
テックス中の水を含む)を、攪拌装置、加熱冷却装置、
及び各原料、助剤仕込装置を備えた重合容器に仕込ん
だ。気相を窒素ガスで置換後、70℃に温度を調節しな
がら、表1に示す単量体混合物、及び、クメンハイドロ
パーオキサイド0.25部、ロジン酸ソープ1.0部、
脱イオン水14部よりなる混合水溶液を4時間かけて添
加した。添加終了後、さらに30分間反応を続け、冷却
して、反応を終了した。得られたグラフト重合体ラテッ
クスを、老化防止剤1部の添加後、95℃に加熱した硫
酸マグネシウム水溶液中に攪拌しながら加えて凝固させ
た。凝固物を水洗、乾燥して、グラフト共重合体A−
4、5、7の粉末を得た。
【0069】A−6 表1に記載のゴム質重合体35部(固形分)、及び、デ
キストロース1.1部、ピロリン酸ナトリウム0.7
部、硫酸第一鉄0.01部を溶解した水180部(ラテ
ックス中の水を含む)を、攪拌装置、加熱冷却装置、及
び各原料、助剤仕込装置を備えた重合容器に仕込んだ。
気相を窒素ガスで置換後、70℃に温度を調節しなが
ら、表1に示す単量体混合物、及び、クメンハイドロパ
ーオキサイド0.3部、ロジン酸ソープ1.5部、脱イ
オン水14部よりなる混合水溶液を6時間かけて添加し
た。添加終了後、さらに1時間反応を続け、冷却して、
反応を終了した。得られたグラフト重合体ラテックス
を、老化防止剤1部の添加後、95℃に加熱した硫酸マ
グネシウム水溶液中に攪拌しながら加えて凝固させた。
凝固物を水洗、乾燥して、グラフト共重合体A−6の粉
末を得た。
【0070】A−8 混合水溶液の添加時間を5時間にする以外は、A−4、
5、7と同様に反応を行って、グラフト共重合体A−8
の粉末を得た。
【0071】A−9、10、11 表1に記載のゴム質重合体50部(固形分)、及び、ア
ルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム1.
0部、デキストロース0.8部、ピロリン酸ナトリウム
0.5部、硫酸第一鉄0.005部を溶解した水180
部(ラテックス中の水を含む)を、攪拌装置、加熱冷却
装置、及び各原料、助剤仕込装置を備えた重合容器に仕
込んだ。気相を窒素ガスで置換後、65℃に温度を調節
しながら、表1に示す単量体混合物、及び、クメンハイ
ドロパーオキサイド0.25部、アルキルジフェニルエ
ーテルジスルホン酸ナトリウム1.0部、脱イオン水1
4部よりなる混合水溶液を4時間かけて添加した。添加
終了後、さらに1時間反応を続け、冷却して、反応を終
了した。得られたグラフト重合体ラテックスを、老化防
止剤1部の添加後、95℃に加熱した硫酸マグネシウム
水溶液中に攪拌しながら加えて凝固させた。凝固物を水
洗、乾燥して、グラフト共重合体A−9、10、11の
粉末を得た。
【0072】A−12 混合水溶液の添加時間を5時間にする以外は、A−9、
10、11同様に反応を行って、グラフト共重合体A−
12の粉末を得た。
【0073】A−13、15 表1に記載のゴム質重合体、及び単量体混合物を用いる
以外は、A−9と同様に反応を行った。
【0074】A−14 表1に記載のゴム質重合体20部(固形分)、及び、デ
キストロース1.5部、ピロリン酸ナトリウム1.0
部、硫酸第一鉄0.015部を溶解した水180部(ラ
テックス中の水を含む)を、攪拌装置、加熱冷却装置、
及び各原料、助剤仕込装置を備えた重合容器に仕込ん
だ。気相を窒素ガスで置換後、70℃に温度を調節しな
がら、表1に示す単量体混合物、及び、クメンハイドロ
パーオキサイド0.5部、ロジン酸ソープ1.5部、脱
イオン水14部よりなる混合水溶液を8時間かけて添加
した。添加終了後、さらに1時間反応を続け、冷却し
て、反応を終了した。得られたグラフト重合体ラテック
スを、老化防止剤0.5部の添加後、95℃に加熱した
硫酸マグネシウム水溶液中に攪拌しながら加えて凝固さ
せた。凝固物を水洗、乾燥して、グラフト共重合体A−
14の粉末を得た。2:グラフト共重合体(B)の製造
2−1:ゴム質重合体(B1)の製造
【0075】B1−1 攪拌装置、加熱装置及び原料添加配管を有しているステ
ンレス鋼製オートクレーブに、 脱イオン水 165 部(重量部) ブタジエン単量体 90 〃 スチレン単量体 10 〃 t‐ドデシルメルカプタン 0.4 〃 高級脂肪酸ナトリウム 6 〃 塩化カリウム 0.6 〃 過硫酸カリウム 0.15〃 を仕込み、温度53℃で反応を開始した。この温度で重
合反応を継続している途中、5時間経過時に、エチレン
グリコール=ジメタクリレート 0.8 〃を
反応器に添加し、さらに5時間重合反応を継続してグラ
フト重合を行った。この時点でのラテックス中の固形分
は39.0重量%、平均粒径は0.09μmであった。
【0076】B1−2 B1−1と同様に反応を行い、10時間経過後、常温ま
で冷却して、ブタジエン‐スチレンゴム共重合体をえ
た。ラテックス中の固形分は39.1重量%、平均粒径
は0.09μmであった。このラテックスについて、A
1−2と同様に粒径肥大を行って、粒径の肥大したゴム
粒子を含むブタジエン‐スチレンゴム共重合体ラテック
スを得た。このラテックスの固形分は27.4%、平均
粒径は0.16μmであった。
【0077】B1−3 初期に仕込むブタジエン単量体を100部、スチレン単
量体を0部とする他は、B1−1と同様に反応を行っ
て、ブタジエンゴム共重合体を得た。この時点でのラテ
ックス中の固形分は39.0重量%、平均粒径は0.0
9μmであった。
【0078】B1−4 B1−1と同様に反応を行い、10時間経過後、常温ま
で冷却して、ブタジエン‐スチレンゴム共重合体をえ
た。ラテックス中の固形分は39.1重量%、平均粒径
は0.09μmであった。このラテックスについて、A
1−2と同様に粒径肥大を行って、粒径の肥大したゴム
粒子を含むブタジエン‐スチレンゴム共重合体ラテック
スを得た。このラテックスの固形分は27.6%、平均
粒径は0.35μmであった。2−1:硬質重合体ラテ
ックス(B2)の製造
【0079】B2−1 攪拌装置、加熱装置及び原料添加配管を有しているステ
ンレス鋼製オートクレーブに、 脱イオン水 165 部(重量部) 高級脂肪酸ナトリウム 2 〃 塩化カリウム 0.2 〃 炭酸ナトリウム 0.3 〃 過硫酸カリウム 0.15〃 を仕込み、温度80℃で反応を開始した。重合開始時から4時間経過時まで、表 2に示す単量体混合物、及び、 過硫酸カリウム 0.4 〃 高級脂肪酸ナトリウム 2 〃 脱イオン水 16 〃 を連続に添加した。添加終了後、さらに30分間反応を
続け、冷却して、反応を終了した。
【0080】B2−2、3、4 単量体混合物を表2に示された値とする他は、B2−1
と同様に反応を行った。
【0081】2−3:グラフト共重合体(B)の製造B−1〜4 ゴム質重合体B1−1に続いて、過硫酸カリウム0.1
5部、脱イオン水10部を仕込んだ後、表3に記載の単
量体混合物を4時間かけて仕込んだ。仕込み終了後、さ
らに1時間反応を続け、冷却してグラフト共重合体ラテ
ックスを得た。これに、表3に記載の硬質重合体ラテッ
クス(B2)をゴム質重合体が同表に記載の重量%とな
るように、混合し、老化防止剤1部を添加後、95℃に
加熱した硫酸マグネシウム水溶液中に攪拌しながら加え
て凝固させた。凝固物を水洗、乾燥して、グラフト共重
合体B−1、2、3、4の粉末を得た。
【0082】B−5 ゴム質重合体B1−2を50部(固形分)、過硫酸カリ
ウム0.18部、及び脱イオン水10部を仕込んだ後、
表3に記載の単量体混合物を3時間かけて仕込んだ。仕
込み終了後、さらに30分間反応を続け、冷却して、グ
ラフト共重合体ラテックスを得た。これをB−1と同様
に処理することによって、グラフト共重合体B−5の粉
末を得た。
【0083】B−6 B−5で得られたグラフト共重合体ラテックスに、ゴム
質重合体が35重量%となるように、B2−2を混合
し、B−1と同様に処理することによって、グラフト共
重合体B−6の粉末を得た。
【0084】B−7〜11 B−1と同様に反応を行って、グラフト共重合体B−
7、8、9、10、11の粉末を得た。
【0085】B−12 B−5と同様に反応を行って、グラフト共重合体B−1
2の粉末を得た。
【0086】B−13 B−12で得られたグラフト共重合体ラテックスに、ゴ
ム質重合体が35重量%となるように、B2−4を混合
し、B−1と同様に処理することによって、グラフト共
重合体B−13の粉末を得た。
【0087】B−14〜19 B−1と同様に反応を行って、グラフト共重合体B−1
4〜19の粉末を得た。
【0088】B−20 B−5と同様に反応を行って、グラフト共重合体B−2
0の粉末を得た。
【0089】B−21 B−12で得られたグラフト共重合体ラテックスに、ゴ
ム質重合体が35重量%となるように、B2−4を混合
し、B−1と同様に処理することによって、グラフト共
重合体B−21の粉末を得た。
【0090】B−22、23 ゴム質重合体をB1−3とする他は、B−1と同様に反
応を行って、グラフト共重合体B−22、23の粉末を
得た。
【0091】B−24 ゴム質重合体B1−1を30部(固形分)、過硫酸カリ
ウム0.25部、及び脱イオン水10部を仕込んだ後、
表3に記載の単量体混合物を5時間かけて仕込んだ。仕
込み終了後、さらに1時間反応を続け、冷却して、グラ
フト共重合体ラテックスを得た。これをB−1と同様に
処理することによって、グラフト共重合体B−24の粉
末を得た。
【0092】B−25 B−5と同様に反応を行って、グラフト共重合体B−2
5の粉末を得た。 3:硬質重合体(C)の製造
【0093】C−1 加熱冷却装置、湾曲タービン型攪拌装置、温度計、原料
助剤添加装置を備えたステンレス鋼製オートクレーブ
に、次に示す原料助剤を仕込み、重合系内を窒素ガスで
置換した。 アクリロニトリル 58 部 スチレン 6 部 ジ‐t‐ブチル‐p‐クレゾール 0.02部 アクリル酸・アクリル酸2エチルヘキシル共重合体(懸濁安定剤) 0.03部 臭化ナトリウム 0.4 部 脱イオン水 70 部 攪拌しながら重合槽内温度を106℃に昇温し、少量の
スチレンに溶解した1‐t‐アゾ‐1‐シアノシクロヘ
キサン0.15部を添加して、同温度で重合反応を開始
した。重合を開始してから直ちに、スチレン36部を一
定の速度で4時間30分の間連続添加するとともに、同
時に重合系の温度を4時間30分かけて128℃に昇温
した。重合を開始してから4時間30分後、スチレンの
重合系への連続添加を終了し、続いて重合系の温度を4
5分間かけて145℃まで昇温した。重合を開始してか
ら5時間15分後、重合系の温度を145℃に維持しな
がらさらに1時間ストリッピングを行なった。このスト
リッピングを終えた懸濁系を降温冷却し、濾別、水洗、
および乾燥して、ビーズ状の共重合体を得た。共重合体
のアクリロニトリル含有率(AN%)は、49.8%で
あった。
【0094】C−2 初期に仕込むアクリロニトリルを45部、スチレンを1
0部及び連続仕込をするスチレンを45部とする他は、
C−1と同様に反応を行なった。共重合体のAN%は、
39.9%であった。
【0095】C−3 モンサント化成(株)製SAN−T(AN%=32%)
をそのまま用いた。 II.組成物の製造
【0096】実施例1 上記製造例に記載の方法で得られたグラフト共重合体A
−1、B−11および共重合体C−2を、表4に記載し
た配合重量割合(部)に従い、ブス・コ・ニーダーを用
いて混練して、共重合体樹脂組成物のペレットを作成し
た。この組成物のペレットから、熱可塑性樹脂射出成型
機およびプレス成型機により、物性測定用および耐薬品
性試験用の試験片を成型した。ペレットについてメルト
フローレートを、射出成型試験片についてアイゾット衝
撃強さを、プレス成型試験片について耐薬品性を、それ
ぞれ測定した。結果は、表4に示す通りであった。
【0097】実施例2〜32、比較例1〜10 表4に記載されたグラフト共重合体A、および、共重合
体Bを同じく表4に記載された配合重量割合(部)で混
合し、実施例と同様にグラフト共重合体組成物を作成し
評価した。物性、耐薬品性評価結果は、表4に示す通り
であった。表4より、次のことが明らかとなる。 (1) 本発明方法により得られる組成物は、衝撃強度
及び加工性のバランスに優れている(実施例1〜32参
照)。 (2) 本発明方法により得られるグラフト共重合体
は、耐薬品性が優れている(実施例1〜32参照)。
【0098】
【表1】
【0099】
【表2】
【0100】
【表3】
【0101】
【表4】
【0102】
【表5】
【0103】
【表6】
【0104】
【表7】
【0105】
【発明の効果】本発明によって特定のグラフト共重合体
AおよびBならびに特定の硬質重合体を特定比率で配合
することによって、従来の組成物では得られなかったよ
うな優れた耐薬品性、耐衝撃性、及び成形加工性を有す
る樹脂組成物を得ることができる。特に、各々の平均粒
径を有するゴム質重合体のグラフト反応を個別に行なう
ため、両者で使用するグラフト単量体の供給量及び重合
系の転化率等を制御することによって、各々の粒径に最
適なグラフト率などの構造調整が容易であり、耐薬品
性、耐衝撃性と成形加工性のバランスに優れたグラフト
共重合体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組成物のゴム質重合体粒子の分散
状態を示す模式図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−101647(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 55/00 - 55/04 C08L 25/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記に示すグラフト共重合体A、グラフト
    共重合体B及び硬質重合体Cを、下記の組成比率で含ん
    でなることを特徴とする、グラフト共重合樹脂組成物。グラフト共重合体A : グラフト共重合体Aは、下記の
    通りに定義されるものである。 (1) 重量平均粒径が0.10〜0.65μmである
    ゴム質重合体ラテックス10〜80重量部(固形分基
    準)の存在下に、芳香族ビニル単量体30〜80重量
    %、シアン化ビニル単量体20〜70重量%、及び共重
    合可能なビニル単量体0〜20重量%からなる単量体混
    合物20〜90重量部を乳化重合させて得たグラフト共
    重合体であること、 (2) ゴム質重合体100重量部に対して、20〜1
    20重量部の芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量
    体、及び共重合可能なビニル単量体が化学的に結合して
    いること、 (3) ゴム質重合体が、分散した球状粒子の形態を有
    すること。グラフト共重合体B : グラフト共重合体Bは、下記の
    通りに定義されるものである。 (1) 重量平均粒径が0.05〜0.2μmであるゴ
    ム質重合体ラテックス10〜80重量部(固形分基準)
    の存在下に、芳香族ビニル単量体30〜80重量%、シ
    アン化ビニル単量体20〜70重量%、及び共重合可能
    なビニル単量体0〜20重量%からなる単量体混合物2
    0〜90重量部を乳化重合して得たグラフト共重合体で
    あること、 (2) ゴム質重合体100重量部に対して、10〜1
    00重量部の芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量
    体、及び共重合可能なビニル単量体が化学的に結合して
    いること、 (3) ゴム質重合体が、一次粒子が凝集した、平均粒
    径0.4〜3.0μmのブドウ状二次粒子を含有するこ
    と。硬質重合体C : 硬質重合体Cは、下記の通りに定義さ
    れるものである。 (1)芳香族ビニル単量体30〜80重量%、シアン化
    ビニル単量体20〜70重量%、及び共重合可能なビニ
    ル単量体0〜20重量からなる単量体混合物を重合させ
    て得られた硬質重合体。組成比率【数1】 【数2】 【数3】
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