JP3209899B2 - 鉄筋コンクリート柱脚の補強構造及び補強方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート柱脚の補強構造及び補強方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木、港湾、建築
分野における鉄筋コンクリート柱脚構造物の補強構造及
び補強方法に係り、特に、耐震性を確保するための帯筋
機能として高機能・省力化が追求できる鋼材巻き鉄筋コ
ンクリート柱脚の補強構造及び補強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】神戸大震災の直撃を受け、近年の耐震性
能を向上させるうえで既存鉄筋コンクリート柱脚構造物
の帯筋量が大幅に不足していることが明らかになってき
ている。そこで、この帯筋量の不足を鋼板に換え、耐震
性能向上が期待できる鋼板巻きによる鉄筋コンクリート
構造の補強法が注目されてきている。図23は従来の鋼
板巻きによる既存の鉄筋コンクリート柱脚の補強構造を
示したものである。図において、縦方向に延出した複数
の主筋50を有し、周方向に複数の帯筋51を有する既
設の鉄筋コンクリート柱脚52の周囲には、間隔を設け
て鋼板が巻かれている。鋼板は鉄筋コンクリート柱脚5
2の平面部を囲む平鋼板53と鉄筋コンクリート柱脚5
2の隅部を囲むコーナ鋼板54とからなり、平鋼板53
の端部とコーナ鋼板54の端部とはシーム溶接にて固定
されている。そして、鉄筋コンクリート柱脚52と鋼板
との間の間隙にはモルタル等の不定形硬化材料55が充
填され固化している。図中、56は裏当て金である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図23
に示されるような従来の鋼板巻きによる鉄筋コンクリー
トの補強法は構造上、周方向に引張力が作用し、且つ現
場でのシーム溶接が前提となっており、以下の欠点があ
る。 (1).鋼板巻き構造を構成する鋼板部材の現場接合部
のシーム溶接における溶接品質の信頼性に不安があり、
また現場溶接の為の仮設や大規模な足場が必要となり、
工事の煩雑さと同時にコストアップとなる。 (2).また、ステンレス、などの耐食性金属や高張力
鋼を用いる時には溶接品質の低下傾向は更に顕著にな
る。 (3).さらに、メッキや塗装等の表面処理鋼板を用い
る場合、溶接部は表面材のケレン等の前処理や現場での
タッチアップ塗装等の後処理等の防食対策が必要とな
り、現場での煩雑な作業が避けられない。
【0004】本発明は、従来技術の有する叙上の問題点
に鑑みて創出されたものであり、その目的とするところ
は、鋼板巻き鉄筋コンクリートに用いる補強構造の鋼板
として溶接を伴なわない機械的な嵌合継手を有する鋼製
エレメントを用いることにより現場施工を容易且つ簡便
化し、現場施工が省力化・迅速化や品質信頼性を向上さ
せた鉄筋コンクリート柱脚の補強構造及び補強方法を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は鉄筋コンクリート柱脚の周囲を鋼板にて閉
合して補強する鉄筋コンクリート柱脚の補強構造におい
て、上記鋼板を嵌合継手を有する鋼製エレメントとし、
該嵌合継手にて隣接する鋼製エレメントを嵌合して上記
鉄筋コンクリート柱脚の周囲を間隙を保持しつつ閉合
し、上記嵌合継手においては、反力治具で付与されたプ
レテンションによりクリアランスが解消されていて、
つ、鉄筋コンクリート柱脚と鋼製エレメントとの間に形
成される上記間隙には不定形硬化材料が充填固化されて
いることを特徴とするものである。そして、本発明のよ
うに、鋼板巻き鉄筋コンクリートに用いる補強構造の鋼
板として嵌合継手を有する鋼製エレメントを用いること
は現場施工そのものが容易で簡便となるばかりでなく現
場継手として溶接を伴わない機械的継手となり、現場施
工の省力化・迅速化や品質信頼性を飛躍的に向上させる
ことができる。
【0006】また、嵌合継手を有する上記鋼製エレメン
トを防食性金属から形成してもよい。さらに、嵌合継手
を有する上記鋼製エレメントは表面処理金属から形成し
てもよい。このように、上記鋼製エレメントは溶接を伴
なわない機械的継手によって接続することができるの
で、防食性金属や表面処理金属で形成することができ
る。
【0007】そして、上記鋼板の一部は嵌合継手を有す
る鋼矢板の半裁体からなり、該半裁体は嵌合継手部の役
割をしている。また、嵌合継手を有する上記鋼製エレメ
ントは鋼矢板だけから形成してもよい。嵌合継手を有す
る鋼製エレメントとして、その一部又は全体に鋼矢板を
使用すれば、鋼材の二次加工度が低下し、さらに合理化
を進展させることができる。
【0008】さらに、嵌合継手を有する上記鋼製エレメ
ントを上下の補強構造に跨がって千鳥配置させることも
できる。鋼製エレメントを千鳥配置させることにより、
上下の補強構造体の水平方向のずれを防止することがで
きるばかりでなく、周方向の引張り荷重が上下の補強構
造体に均等に分散するので補強構造全体を更に強化する
ことができる。
【0009】
【0010】さらに、上記課題を解決するために、本発
明は、鉄筋コンクリート柱脚の周囲を鋼板にて閉合して
補強する鉄筋コンクリート柱脚の補強方法において、上
記鋼板として嵌合継手を有する鋼製エレメントを用い、
該嵌合継手にて隣接する鋼製エレメントを嵌合して、上
記鉄筋コンクリート柱脚の周囲を、柱脚との間に間隙を
保持しつつ閉合した後、嵌合継手部にプレテンションを
付与して嵌合継手のクリアランスを解消したうえで、鉄
筋コンクリート柱脚と鋼製エレメントとの間に形成され
た上記間隙に不定形硬化材料を充填し固化させたことを
特徴とするものである。このように、鋼製エレメントの
継手嵌合部のクリアランスを解消し、剛性低下を招来さ
せない程度にプレテンションを付与した状態で不定形硬
化材料を充填固化させることにより、確実な鉄筋コンク
リート柱脚の補強構造を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1に
基づいて説明する。図1は本発明の鉄筋コンクリート柱
脚の補強構造の斜視図である。図において、既設の鉄筋
コンクリート柱脚1は長手方向に延出した複数の主筋2
を有し、また周方向に複数の帯筋3を有する。鉄筋コン
クリート柱脚1の周囲には、柱脚との間に間隙を設けて
鋼板が巻かれている。鋼板は両端の長手方向に形成され
た非溶接の機械的な嵌合継手5の第1実施例を有する鋼
製エレメントからなり、本実施形態においては全て鋼矢
板からなる。より詳細には、鋼板は鉄筋コンクリート柱
脚1の平面部を囲む平板状鋼製エレメント6、即ち直線
鋼矢板と、鉄筋コンクリート1の隅部を囲む略直角に曲
げ加工された鋼製エレメント7、即ち曲げ加工された鋼
矢板とからなり、各鋼製エレメント6,7は嵌合継手
5,5にて機械的に連結固定されている。鉄筋コンクリ
ート柱脚1と該鉄筋コンクリート1を取囲む鋼製エレメ
ントとの間の間隙には不定形硬化材料4、例えばモルタ
ル、樹脂等が充填され固化している。該不定形硬化材料
は若干の膨張性を持たせた無収縮材料とするのが好まし
い。上記鋼製エレメントは嵌合継手により機械的に連結
固定されるためステンレス等の耐食性金属や高張力鋼か
ら形成してもよく、また、高張力鋼等の溶接品質確保の
困難な鋼材から形成してもよく、更に、亜鉛メッキや塗
装された金属等の表面処理金属より形成してもよい。本
実施形態のように全体に鋼矢板を使用すれば鋼板の二次
加工度が低下し、さらに合理化を進展させることができ
る。図2は本実施形態に用いられる嵌合継手の拡大図で
ある。嵌合継手5の嵌合方法としては、まず、一方の鋼
製エレメント6の下端を他方の鋼製エレメント7の上端
まで持ち上げ、他方の鋼製エレメント7の継手5内に一
方の鋼製エレメント6の継手5を嵌入した後、一方の鋼
製エレメント6をそのまま降下させればよい。
【0012】次に、本発明の鉄筋コンクリート柱脚の補
強方法について説明する。まず、通常は、鉄筋コンクリ
ート柱脚1の周囲に間隙を設けながら、平板状鋼製エレ
メント6の嵌合継手5と隣り合う曲げ加工された鋼製エ
レメント7の嵌合継手5とを嵌合し、順次、平板状鋼製
エレメント6と曲げ加工された鋼製エレメント7とを、
夫々の嵌合継手同士の嵌合により交互に配置し、鋼製エ
レメント6,7にて鉄筋コンクリート柱脚1の全周を囲
繞し、柱脚と同様の形状に閉合する。然る後、鋼製エレ
メント6,7と鉄筋コンクリート1との上記間隙に例え
ば、モルタル、樹脂等からなる不定形硬化材料4を充填
して固化させる。
【0013】一般に、嵌合継手には適切な嵌合を確保し
たり、鋼製エレメントの製作誤差を吸収する配慮から適
性なクリアランスが必要とされるが、これは補強構造の
観点からは初期剛性の低下を招来し、補強効果を低下さ
せる場合がある。これを解消するために、該クリアラン
スにモルタルや樹脂を注入する方法が採用されている
が、施工が複雑で且つ施工品質の信頼性も低く価格上昇
につながるという問題点を有している。
【0014】そこで、嵌合継手を有する鋼製エレメント
を柱脚の外周部に継手嵌合して矩形または円形や楕円形
に閉合した後、鋼製エレメントの継手嵌合部のクリアラ
ンスを解消し、継手の剛性低下を招来させない程度にプ
レテンションを与えた状態で鋼製エレメントと鉄筋コン
クリート柱脚との間隙に不定形硬化材料を充填して固化
させると確実な既存鉄筋コンクリート柱脚の補強構造を
構築することができる。このプレテンションを導入する
方法として、嵌合継手部自体の近傍に反力治具を取付け
て嵌合継手を長手方向に互いに離隔するように引張る方
法と、鉄筋コンクリート柱脚を反力にした反力治具を用
いて閉合された鋼製エレメントを外側に押し広げる方法
とがある。
【0015】ここで、前者の反力治具を用いた本発明の
鉄筋コンクリート柱脚の補強方法の第実施例について
説明する。図3は、前者の方法を達成するための反力治
具を嵌合継手近傍に取付けてプレテンションを与える補
強方法の説明図であり、図4は反力治具の拡大図であ
る。また、前述の第1の実施形態と共通する構造部分に
ついては同じ参照符号を付すことによって、重複する説
明を省略する。以下、後述する他の実施形態または実施
例についても同様である。図において、反力治具10
は、夫々、ナット部11,12を取付けたアンカーブロ
ック13,15と、中央に把持部16を有し、両端に夫
々逆方向に螺子切りされた螺子部17,18を有するロ
ッド20からなる。螺子部17,18は、夫々、ナット
部11,12と螺合しており、把持部16を正又は逆方
向に回転させることにより、アンカーブロック13,1
5間の長手方向距離を伸縮させることができる。アンカ
ーブロック13,15は、使用時、夫々、鋼製エレメン
ト6,7に磁石又は接着材にて固定される。
【0016】次に、上記補強方法の第実施例の補強方
法について説明する。まず、嵌合継手5,5を有する鋼
製エレメントを柱脚1の外周部に間隙を設けながら継手
嵌合して閉合した後、アンカーブロック13,15を継
手嵌合部近傍の夫々の鋼製エレメント6,7に磁石又は
接着材にて固定する。そして、アンカーブロック13,
15間の距離が拡大するように、ロッド20の中央部に
ある把持部16を回転させて鋼製エレメント6,7を長
手方向に離隔するように引張り、継手5,5間の嵌合部
のクリアランスを解消させる。その後、嵌合継手5の剛
性低下を招来させない程度に継手5,5にプレテンショ
ンを与えた状態で鋼製エレメント6,7と鉄筋コンクリ
ート柱脚1との間の間隙に不定形硬化材料4を充填して
固化させる。
【0017】ここで、後者の反力治具を用いた本発明の
鉄筋コンクリート柱脚の補強方法の第実施例について
説明する。図5は、後者の方法を達成するための反力治
具を用いて嵌合継手にプレテンションを与える補強方法
の説明図であり、図6は反力治具の拡大図である。反力
治具21は、略直角に曲げ加工された鋼製エレメント7
の平坦部に穿設された一対の開口部22,22と、平坦
部23の内側において該開口部22,22の軸心と一致
するように溶接により平坦部23に一体的に固着された
ナット部24,24と、該ナット部24,24と螺合す
る一対の長尺ボルト25,25からなる。長尺ボルト2
5の先端が鉄筋コンクリート柱脚1に衝接後も、該長尺
ボルトを回転させると、長尺ボルト25は鉄筋コンクリ
ート柱脚1を反力にして閉合された鋼製エレメントを矢
印のように外側に広げる、即ち鋼製エレメントを柱脚1
から離隔させる方向に移動させるため、嵌合継手5,5
内のクリアランスは解消され、継手にプレテンションが
付与される。
【0018】次に、補強方法の第実施例の補強方法に
ついて説明する。まず、嵌合継手5,5を有する鋼製エ
レメントを鉄筋コンクリート柱脚1の外周部に間隙を設
けながら継手嵌合して閉合した後、一対の長尺ボルト2
5,25を回転させ、長尺ボルト25の先端が柱脚1に
衝接後も回転させると、長尺ボルト25は柱脚1を反力
にして閉合された鋼製エレメントを矢印(図6)のよう
に外側に広げる、即ち、鋼製エレメントを柱脚1から離
隔させる方向に移動させるため、嵌合継手5,5内のク
リアランスは解消され、継手にプレテンションが付与さ
れる。その後、嵌合継手5の剛性低下を招来させない程
度に継手にプレテンションを与えた状態で、鋼製エレメ
ントと鉄筋コンクリート柱脚1との間の間隙に不定形硬
化材料4を充填して固化させる。
【0019】図7は、本発明の鉄筋コンクリート柱脚の
補強構造の第2の実施形態を示す平面図である。本実施
形態は平板状鋼製エレメント6と、曲げ加工された鋼製
エレメント7との平面閉合構造の変形例であり、複数の
平板状鋼製エレメント6が連続して継手嵌合しており、
大型の柱脚1の補強構造に適用される。本実施形態も鋼
製エレメント6,7は第1の実施形態と同様に鋼矢板だ
けからなる。
【0020】図8は本発明の第3の実施形態を示す平面
図である。本実施形態においては、鋼矢板を長手方向に
半分に切断した半裁体26,26を使用している。即
ち、本実施形態においては、鋼製エレメントは嵌合継手
5を有する半裁体26と鋼板27とからなり、半裁体2
6の嵌合継手5同士は嵌合され、半裁体26は嵌合継手
部の役割をする。また、半裁体26の嵌合継手を有して
いない部分は工場において鋼板27に溶接すれば良い。
本実施形態は鋼製エレメントの一部に鋼矢板を用いてい
るので鋼板の二次加工度が低下し、合理化を進展させる
ことができる。
【0021】図9は本発明の第4の実施形態を示す斜視
図である。本実施形態においては、平面部に鋼矢板の半
裁体26と鋼板27とからなる鋼製エレメントを使用
し、隅部に曲げ加工された鋼矢板7を使用したものであ
る。本実施形態のものは、第3の実施形態のものと同様
の作用効果を得ることができる。
【0022】図10は第5の実施形態を示す平面図であ
る。本実施形態においては、矩形の鉄筋コンクリート柱
脚1の外周に鋼製エレメントを円柱状に巻回し、柱脚1
と鋼製エレメント間の間隙にモルタル、樹脂等の不定形
硬化材料4を充填して固化し補強構造全体を円柱状にし
ている。鋼製エレメントは嵌合継手5を有する鋼矢板の
半裁体26と鋼板27とからなる。
【0023】図11は第6の実施形態を示す平面図であ
る。本実施形態においては、円形の鉄筋コンクリート柱
脚1の外周に鋼製エレメントを円柱状に巻回し、柱脚1
と鋼製エレメント間の間隙にモルタル、樹脂等の不定形
硬化材料4を充填して固化している。鋼製エレメントは
嵌合継手5を有する鋼矢板の半裁体26と鋼板27とか
らなる。
【0024】図12は嵌合継手の第2実施例が適用され
た補強構造を示す平面図である。この嵌合継手28の雌
継手30は長手方向にスリット29を有する中空の円弧
状の嵌合部からなり、また、該雌継手30内に挿入され
る嵌合継手28の雄継手31はT形係合部からなる。こ
の補強構造に使用される鋼製エレメントは全て平板状鋼
製エレメント6であり、例えば直線鋼矢板が適用され
る。
【0025】図13は図12と同様の嵌合継手の第2実
施例が適用された補強構造を示す平面図である。この実
施例は図1に示される第1実施例の嵌合継手に代え、嵌
合継手の第2実施例の嵌合継手を適用したものである。
図14は、図2と同様の嵌合継手の第2実施例の嵌合継
手が適用された補強構造を示す平面図である。この補強
構造に使用される鋼製エレメントは、例えば、2枚の鋼
矢板を曲げ加工したものである。図15は、嵌合継手の
第3実施例が適用された補強構造を示す平面図である。
この嵌合継手28は円形の係合部を備えた雄継手31
と、スリット29を有する中空の円弧状の嵌合部を備え
た雌継手30とからなる。この補強構造に使用される鋼
製エレメントは、例えば、2枚の鋼矢板を曲げ加工した
ものである。
【0026】嵌合継手としての形状の造形は溶接ビルト
アップ法、切削造形法、板曲げ造形法、熱押し造形、熱
間圧延造形法があるが、本継手鋼材は大きな強度が必要
となることから熱押しや熱間圧延造形したものが低コス
トで大きな引張強度を発揮でき優れた継手といえる。ま
た、鋼製エレメントの嵌合継手として、その他の適用可
能な継手形状の種類を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1において、嵌合継手aは、嵌合部の断
面形状が、円形の係合部を備えた雄継手と、スリットを
有する中空の円弧状の嵌合部を備えた雌継手とからなる
嵌合継手であり、嵌合継手bは、嵌合部の断面形状が、
T字形の係合部を備えた雄継手と、スリットを有する中
空の矩形状の嵌合部を備えた雌継手とからなる嵌合継手
であり、嵌合継手cは、嵌合部の断面形状が、T字形の
係合部を備えた雄継手と、スリットを有する中空の円弧
状の嵌合部を備えた雌継手とからなる嵌合継手であり、
嵌合継手dは、嵌合部の断面形状において、反転方向に
折曲してスリットを構成した係合部を有する雄継手と、
この係合部のスリットに嵌合し、且つ反転方向に折曲し
た嵌合部を有する雌継手とからなる嵌合継手であり、嵌
合継手eは、嵌合部の断面形状が、T字形の係合部を備
えた二つの雄継手と、この二つの雄継ぎ手の係合部に嵌
合する二つの嵌合部を備えた一つの雌継手とからなる嵌
合継手であり、嵌合継手fは、嵌合部の断面形状におい
て、それぞれ相反する方向に反転して折曲してスリット
を形成した係合部を備えた二つの雄継手と、この二つの
雄継手のスリットに嵌合するスリットを有する長矩形状
の嵌合部を有する雌継手とからなる嵌合継手であり、嵌
合継手gは、嵌合部の断面形状が、スリットを有する中
空の円弧状の係合部を備えた雄継手と、スリットを有す
る中空の円弧状の嵌合部を備えた雌継手とからなる嵌合
継手である。
【0029】図16は本発明の補強構造を既存の鉄筋コ
ンクリート柱脚に適用した第1実施例を示す正面図であ
る。本実施例は補強構造体32を柱脚1に一段だけ設置
したものである。
【0030】図17は本発明の補強構造を既存の鉄筋コ
ンクリート柱脚に適用した第2実施例を示す正面図であ
る。本実施例は補強構造体32を柱脚1に複数段、例え
ば3段積上げて設置したものである。
【0031】図18は本発明の補強構造を既存の鉄筋コ
ンクリート柱脚に適用した第3実施例を示す正面図であ
る。本実施例は補強構造体32を柱脚1の基部と上端部
に夫々設置したものである。
【0032】図19は本発明の補強構造を既存の鉄筋コ
ンクリート柱脚に適用した第4実施例を示す正面図であ
る。本実施例は、補強構造33を複数段設置し、嵌合継
手を有する鋼製エレメント6を上下の補強構造体33に
跨がってずらして配置した、いわゆる千鳥配置したもの
である。この鋼製エレメント6の千鳥配置により、上下
の補強構造体33のずれを防止することができるばかり
でなく、周方向の引張り荷重が上下の補強構造体33に
均等に分散するので補強構造全体を更に強化することが
できる。
【0033】図20は本発明の補強構造を既存の鉄筋コ
ンクリート柱脚に適用した第5実施例を示す平面図であ
る。本実施例は、嵌合継手を有する鋼製エレメント6を
千鳥配置した補強構造体33を柱脚1の基部と上端部に
夫々設置したものである。
【0034】図21は本発明の補強構造を既存の鉄筋コ
ンクリート柱脚に適用した第6実施例を示す平面図であ
る。本実施例は、嵌合継手を有する鋼製エレメント6を
千鳥配置した補強構造体33を柱脚1の基部から連続し
て積上げたものである。
【0035】図22は本発明の補強構造を既存の鉄筋コ
ンクリート柱脚に適用した第7実施例を示す平面図であ
る。本実施例は、嵌合継手を有する鋼製エレメント6を
千鳥配置した補強構造体33を間隔をあけて柱脚1の基
部から上端部まで設置したものである。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、鋼板巻き
鉄筋コンクリートに用いる補強構造の鋼板として嵌合継
手を有する鋼製エレメントを用いることにより、現場施
工そのものが容易で簡便となるばかりでなく現場継手と
して溶接を伴わない機械的継手となり、現場施工の省力
化・迅速化や品質信頼性を飛躍的に向上させることがで
きる。そして、防食性金属や高張力鋼等の溶接品質確保
の困難な鋼材を用いる場合は、その効果は更に顕著にな
る。また、事前に塗装やメッキをした防食表面処理鋼材
であっても継手部が溶接を伴わない嵌合継手ならば、鋼
材溶接時に必要となる塗装やメッキ等の表面材の前処理
や後処理が不要となり、現場施工の簡易さと価格削減を
達成することができる。さらに、鋼製エレメントとして
鋼矢板を使用しているので、鋼材の二次加工度が低下
し、さらに合理化を進展させることができる。そして、
鋼製エレメントを千鳥配置させることにより、補強構造
体のずれを防止することができるばかりでなく、周方向
の引張り荷重が上下の補強構造体に均等に分散するの
で、補強構造体全体を更に強化することができる。ま
た、鋼製エレメントの継手嵌合部のクリアランスを解消
し、剛性低下を招来させない程度にプレテンションを付
与した状態で不定形硬化材料を充填固化させることによ
り、確実な鉄筋コンクリート柱脚の補強構造を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄筋コンクリート柱脚の補強構造の斜
視図である。
【図2】本実施形態に用いられる嵌合継手の拡大図であ
る。
【図3】反力治具を用いた補強方法の第実施例を示す
説明図である。
【図4】第実施例に使用される反力治具の拡大図であ
る。
【図5】反力治具を用いた補強方法の第実施例を示す
説明図である。
【図6】第実施例に使用される反力治具の拡大図であ
る。
【図7】補強構造の第2の実施形態を示す平面図であ
る。
【図8】補強構造の第3の実施形態を示す平面図であ
る。
【図9】補強構造の第4の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図10】補強構造の第5の実施形態を示す平面図であ
る。
【図11】補強構造の第6の実施形態を示す平面図であ
る。
【図12】嵌合継手の第2実施例が適用された補強構造
を示す平面図である。
【図13】図12と同様の嵌合継手の第2実施例が適用
された補強構造を示す平面図である。
【図14】嵌合継手の第2実施例が適用された補強構造
を示す平面図である。
【図15】嵌合継手の第3実施例が適用された補強構造
を示す平面図である。
【図16】本発明の補強構造を既存の鉄筋コンクリート
柱脚に適用した第1実施例を示す正面図である。
【図17】本発明の補強構造を既存の鉄筋コンクリート
柱脚に適用した第2実施例を示す正面図である。
【図18】本発明の補強構造を既存の鉄筋コンクリート
柱脚に適用した第3実施例を示す正面図である。
【図19】本発明の補強構造を既存の鉄筋コンクリート
柱脚に適用した第4実施例を示す正面図である。
【図20】本発明の補強構造を既存の鉄筋コンクリート
柱脚に適用した第5実施例を示す正面図である。
【図21】本発明の補強構造を既存の鉄筋コンクリート
柱脚に適用した第6実施例を示す正面図である。
【図22】本発明の補強構造を既存の鉄筋コンクリート
柱脚に適用した第7実施例を示す正面図である。
【図23】従来の既存の鉄筋コンクリート柱脚の補強構
造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…鉄筋コンクリート柱脚 2…主筋 3…帯筋 4…不定形硬化材料 5…嵌合継手 6…平板状鋼製エレメント 7…曲げ加工された鋼製エレメント 10,21…反力治具 26…(鋼矢板の)半裁体 31,32…補強構造体

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート柱脚の周囲を鋼板にて
    閉合して補強する鉄筋コンクリート柱脚の補強構造にお
    いて、 上記鋼板を嵌合継手を有する鋼製エレメントとし、該嵌
    合継手にて隣接する鋼製エレメントを嵌合して上記鉄筋
    コンクリート柱脚の周囲を間隙を保持しつつ閉合し、
    記嵌合継手においては、反力治具で付与されたプレテン
    ションによりクリアランスが解消されていて、且つ、鉄
    筋コンクリート柱脚と鋼製エレメントとの間に形成され
    る上記間隙には不定形硬化材料が充填固化されているこ
    とを特徴とする鉄筋コンクリート柱脚の補強構造。
  2. 【請求項2】 嵌合継手を有する上記鋼製エレメントは
    耐食性金属からなることを特徴とする請求項1記載の鉄
    筋コンクリート柱脚の補強構造。
  3. 【請求項3】 嵌合継手を有する上記鋼製エレメントは
    表面処理金属からなることを特徴とする請求項1記載の
    鉄筋コンクリート柱脚の補強構造。
  4. 【請求項4】 嵌合継手を有する上記鋼製エレメント
    は、嵌合継手を有する鋼矢板の半裁体と鋼板とからな
    り、該半裁体は嵌合継手の役割をすることを特徴とする
    請求項1記載の鉄筋コンクリート柱脚の補強構造。
  5. 【請求項5】 嵌合継手を有する上記鋼製エレメントは
    鋼矢板だけからなることを特徴とする請求項1記載の鉄
    筋コンクリート柱脚の補強構造。
  6. 【請求項6】 嵌合継手を有する上記鋼製エレメントを
    上下の補強構造に跨がって千鳥配置したことを特徴とす
    る請求項1記載の鉄筋コンクリート柱脚の補強構造。
  7. 【請求項7】 鉄筋コンクリート柱脚の周囲を鋼板にて
    閉合して補強する鉄筋コンクリート柱脚の補強方法にお
    いて、 上記鋼板として嵌合継手を有する鋼製エレメントを用
    い、該嵌合継手にて隣接する鋼製エレメントを嵌合して
    上記鉄筋コンクリート柱脚の周囲を間隙を保持しつつ閉
    合した後、嵌合継手にプレテンションを付与して嵌合継
    手のクリアランスを解消したうえで、鉄筋コンクリート
    柱脚と鋼製エレメントとの間に形成された上記間隙に不
    定形硬化材料を充填し固化させたことを特徴とする鉄筋
    コンクリート柱脚の補強方法。
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