JP3209418U - フランジ規格対応ゲージ - Google Patents
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Abstract
【課題】既設配管の内スペースにハンドル操作しやすい配置・角度をもって新規バルブを組み入れることができる確認指示可能なフランジ規格対応ゲージを提供する。【解決手段】既設配管82の間の下寄り位置に平行な関係で新設配管を通し該新設配管の前後間にハンドル付きのバルブをフランジ接合により組み入れるのに用いられるフランジ規格対応ゲージであって、円形板状の主体材5、6を備え、主体材5、6は、円形の中心を通る一定の線上の外周位置に垂直線やバルブハンドル86の文字あるいはマークなどゲージ上のハンドル向きを指し示すハンドル位置対応表示Y2、VHを有し、主体材5、6の外周には、フランジ規格に対応する複数のボルト孔対応通孔21あるいは周目盛22など主体材5、6を回転によりハンドル位置対応表示Y2、VHを傾斜した状態とした際に該対応表示Y2、VHを基準として垂直線の角度を現場にて目視であるいは現場写真で確認して事後的に読み取る傾斜角度読取表示21、22が設けられている。【選択図】図10
Description
この考案は、フランジ規格対応ゲージに関する。
例えば、水処理施設などにおいて構成された管渠80内には、図1および図2に示すように、フランジ81のボルトナットによる接合を介して複数本の既設配管82…が通されている。ここでは既設配管82は左右2本とされている。こうした管渠80内においては、施設機能の改善などの必要に対応して、同じ管渠80内を利用して新設配管83を通す必要が出てくる場合がある。
そうした必要に対応する場合、設計担当者は設計前に現場に赴いて配管のある管渠80内に入り、そこで想定する新設配管83が既設配管82…の間に残されたスペースを利用して通し得るか否か現場にてチェックする所謂確認作業が必要になってくる。
これまでの確認作業は、既設配管82…の間に残されたスペースである管間寸法を対象に、持参してきた巻きメジャーなどの計測器具を用いて測りその計測寸法を持ち帰ることで新設配管83、特に配管のフランジ84が管間に設置可能かどうかの確認をとるようにするのが通例となっていた。
従って、上記したこれまでの方法によっては、どのサイズの新設配管83を通せるかどうか現場計測から直ぐに判断することができず、また規格ハンドブックを携行すればその場で直ぐに判断することもできるが、現場は常に明るく見易い状況でなく例えば、管渠80内のように暗くて見にくい状況下であることも多いため計測直後に直ぐに確認をすることはできなかった。そうした問題を解決するため、特許文献1に開示の技術提案がなされた。
そうした必要に対応する場合、設計担当者は設計前に現場に赴いて配管のある管渠80内に入り、そこで想定する新設配管83が既設配管82…の間に残されたスペースを利用して通し得るか否か現場にてチェックする所謂確認作業が必要になってくる。
これまでの確認作業は、既設配管82…の間に残されたスペースである管間寸法を対象に、持参してきた巻きメジャーなどの計測器具を用いて測りその計測寸法を持ち帰ることで新設配管83、特に配管のフランジ84が管間に設置可能かどうかの確認をとるようにするのが通例となっていた。
従って、上記したこれまでの方法によっては、どのサイズの新設配管83を通せるかどうか現場計測から直ぐに判断することができず、また規格ハンドブックを携行すればその場で直ぐに判断することもできるが、現場は常に明るく見易い状況でなく例えば、管渠80内のように暗くて見にくい状況下であることも多いため計測直後に直ぐに確認をすることはできなかった。そうした問題を解決するため、特許文献1に開示の技術提案がなされた。
特許文献1に開示されたものは、携行可能で薄い円形板状をなす主体材を有しその外径が管フランジ規格に対応した寸法に規定されるとともに当該管フランジ規格表示(例えば、JIS10K300A・250A・200A…)が付されてなる管フランジ規格対応ゲージG1・G2・G3を一例とするものである。
これらのゲージG1・G2・G3は、図2に示すように、径の大きいものから順にあるいは小さいものから順に既設配管82,82間に差し入れてみて既設配管82,82間に適正な余裕をもって通るのかをチェックしてみるようにするものであり、この例ではゲージG2を差し入れたときに望む条件に当てはまることが確認されたとしている。既設配管82,82が左右に一対配備されてその間に新設配管83を通す予定がある場合は前記のようなゲージG…を用いれば現場確認はそれで済む訳である。
一方、図1および図2に示す配管方式は、両端にフランジ81…を付けた一定に長い既設配管82,82を通したものに同様のフランジ84付きの新設配管83…を通すタイプのものであったが、図3および図4に示すように、前後にフランジ付f2付きの短い新設配管85,85間にフランジFとハンドル86を備えたバルブ87を介装する配管方式もある。この配管方式において左右の既設配管82,82間にバルブ87を新設する場合、図4のようにゲージG2…を下から差し入れてみて組み入れに適正であることを確認できればゲージG2の規格に対応したバルブ86の組み入れが決定される。このようにバルブ86を正立状態で組み入れることができる場合は、その他の全てのフランジf1、f2…の孔の配置は図4に示すフランジFのボルト孔88と同じ配置になっている。また、既設配管82,82が左右に配列されその間にバルブ87を正立状態で組み入れ可能なような場合は円形板のみでなる単純なゲージG12をもってして確認作業は可能である。
しかし、実際の既設配管としては、図3、図4のような左右並列配置の配管方式だけではなく、図5のような縦横に合わせて4点配置に離れて通され左右の間隔がバルブ87の大きさに比べてやや狭い配置となった既設配管82…の構成のものも存在していてそれらの間の内スペースを通じて例えば、図5の右欄のようなバルブ87付きの新設配管82,82を通す必要が出てくる場合もある。
その際、現場に図5の左欄のような単純円形板型のゲージG2をもってきてバルブ87を設置できるかどうか確認しようとする場合、ゲージG2が内スペースに余裕をもって収まることから正立状態でバルブ87を組み入れ可能であることが確認される訳であるが、その確認に基づいてバルブ87を図5の右欄のように正立状態で組み入れるとハンドル86が上側一対の既設配管82,82の間に偏位して位置することになって組み入れが困難であるばかりか組み入れたとしてもハンドル操作自体がしにくくなる事態を招くことになる。
これらのゲージG1・G2・G3は、図2に示すように、径の大きいものから順にあるいは小さいものから順に既設配管82,82間に差し入れてみて既設配管82,82間に適正な余裕をもって通るのかをチェックしてみるようにするものであり、この例ではゲージG2を差し入れたときに望む条件に当てはまることが確認されたとしている。既設配管82,82が左右に一対配備されてその間に新設配管83を通す予定がある場合は前記のようなゲージG…を用いれば現場確認はそれで済む訳である。
一方、図1および図2に示す配管方式は、両端にフランジ81…を付けた一定に長い既設配管82,82を通したものに同様のフランジ84付きの新設配管83…を通すタイプのものであったが、図3および図4に示すように、前後にフランジ付f2付きの短い新設配管85,85間にフランジFとハンドル86を備えたバルブ87を介装する配管方式もある。この配管方式において左右の既設配管82,82間にバルブ87を新設する場合、図4のようにゲージG2…を下から差し入れてみて組み入れに適正であることを確認できればゲージG2の規格に対応したバルブ86の組み入れが決定される。このようにバルブ86を正立状態で組み入れることができる場合は、その他の全てのフランジf1、f2…の孔の配置は図4に示すフランジFのボルト孔88と同じ配置になっている。また、既設配管82,82が左右に配列されその間にバルブ87を正立状態で組み入れ可能なような場合は円形板のみでなる単純なゲージG12をもってして確認作業は可能である。
しかし、実際の既設配管としては、図3、図4のような左右並列配置の配管方式だけではなく、図5のような縦横に合わせて4点配置に離れて通され左右の間隔がバルブ87の大きさに比べてやや狭い配置となった既設配管82…の構成のものも存在していてそれらの間の内スペースを通じて例えば、図5の右欄のようなバルブ87付きの新設配管82,82を通す必要が出てくる場合もある。
その際、現場に図5の左欄のような単純円形板型のゲージG2をもってきてバルブ87を設置できるかどうか確認しようとする場合、ゲージG2が内スペースに余裕をもって収まることから正立状態でバルブ87を組み入れ可能であることが確認される訳であるが、その確認に基づいてバルブ87を図5の右欄のように正立状態で組み入れるとハンドル86が上側一対の既設配管82,82の間に偏位して位置することになって組み入れが困難であるばかりか組み入れたとしてもハンドル操作自体がしにくくなる事態を招くことになる。
この考案は、こうした問題を解決しようとするものであり、既設配管の内スペースにハンドル操作しやすい配置・角度をもって新規バルブを組み入れることができるように確認指示可能なフランジ規格対応ゲージを提供することを目的とする。
この考案は上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、少なくとも左右に2本離間して配置された既設配管の間の下寄り位置に既設配管と平行な関係で新設配管を通し該新設配管の前後間にハンドル付きのバルブをフランジ接合により組み入れるに当たって用いられるフランジ規格対応ゲージであって、円形板状の主体材を備え、この主体材は、円形の中心を通る一定の線上の外周位置に垂直線やバルブハンドルの文字あるいはマークなどゲージ上のハンドル向きを指し示すハンドル位置対応表示を有するとともに、主体材の外周には、フランジ規格に対応する複数のボルト孔対応通孔あるいは周目盛など主体材を回転によりハンドル位置対応表示を傾斜した状態とした際に該対応表示を基準として垂直線の角度を現場にて目視であるいは現場写真で確認して事後的に読み取ることができる傾斜角度読取表示が設けられていることを特徴とする。
上述したように請求項1に記載の考案は、少なくとも左右に2本離間して配置された既設配管の間の下寄り位置に既設配管と平行な関係で新設配管を通し該新設配管の前後間にハンドル付きのバルブをフランジ接合により組み入れるに当たって用いられるフランジ規格対応ゲージであって、円形板状の主体材を備え、この主体材は、円形の中心を通る一定の線上の外周位置に垂直線やバルブハンドルの文字あるいはマークなどゲージ上のハンドル向きを指し示すハンドル位置対応表示を有するとともに、主体材の外周には、フランジ規格に対応する複数のボルト孔対応通孔あるいは周目盛など主体材を回転によりハンドル位置対応表示を傾斜した状態とした際に該対応表示を基準として垂直線の角度を現場にて目視であるいは現場写真で確認して事後的に読み取ることができる傾斜角度読取表示が設けられていることを特徴とするので、既設配管の内スペースにハンドル操作しやすい配置・角度をもって新規バルブを組み入れることができるように確認指示可能なフランジ規格対応ゲージを提供することができる。
以下、この考案である管フランジ規格対応ゲージの一実施形態を図6ないし図10に基づいて説明する。
ゲージG14は、図11に示すJIS10K呼び径125〜300グループIIのゲージパック38に入れられ現場に携行された大小5種のゲージG11〜G15のうちの一つを例示している。このゲージG14は、図6に示すように、それぞれ同一の半径で略半円形をした薄い面状をなす第1・第2の別体の半円板5,6を主体材として備える。各半円板5,6は、樹脂板や防水質の紙板など防水質で0.5〜1mm厚程度の薄板を基材とする。
それら第1・第2半円板5,6は、それぞれの半円の弦を通る線上に設定した中心が共通の回転中心(軸)7となるようにして表裏に重なり合った関係となるように組み合わされており、図7のように半円形に重なった縮小状態になる場合と図6のように第1半円板5が180度回転することにより第2半円板6から完全に展開して全体として一つの円形となるように構成されている。
前記略半円形とは、半円形の弦の線と半円弧とは完全な半円形であるが、この板では回転中心7が設けられる関係で更に一定幅wをもって余裕幅をもたせる必要があることからその幅部分を含めた形を表すものとして略半円形と呼んでいる。
ゲージG14は、図11に示すJIS10K呼び径125〜300グループIIのゲージパック38に入れられ現場に携行された大小5種のゲージG11〜G15のうちの一つを例示している。このゲージG14は、図6に示すように、それぞれ同一の半径で略半円形をした薄い面状をなす第1・第2の別体の半円板5,6を主体材として備える。各半円板5,6は、樹脂板や防水質の紙板など防水質で0.5〜1mm厚程度の薄板を基材とする。
それら第1・第2半円板5,6は、それぞれの半円の弦を通る線上に設定した中心が共通の回転中心(軸)7となるようにして表裏に重なり合った関係となるように組み合わされており、図7のように半円形に重なった縮小状態になる場合と図6のように第1半円板5が180度回転することにより第2半円板6から完全に展開して全体として一つの円形となるように構成されている。
前記略半円形とは、半円形の弦の線と半円弧とは完全な半円形であるが、この板では回転中心7が設けられる関係で更に一定幅wをもって余裕幅をもたせる必要があることからその幅部分を含めた形を表すものとして略半円形と呼んでいる。
第1・第2半円板5,6の外径は、フランジ規格の呼び径250Aに対応したフランジ寸法である400mmに規定されている。第1・第2半円板5,6間には、係脱自在な展開保持手段9が設けられており、この展開保持手段9は、第2半円板6側の回転中心7より外周寄りの半径R上の板表面に止着具で止め付けた薄い丸板状の係合板9aと、第1半円板5の同じく半径R上に合致して係合板9aと同じ直径で開けた丸形の係合孔9bとでなっている。
係合板9aは、図8に示すように、半円板5,6と同じ材料を用いた薄板材で形成されている。第1半円板5が第2半円板6上に半円状に重なるように戻されたときに、係合孔9bは、図7に示すように、第2半円板6上の係合板9aとは180度離れた位置にあり、図7の矢印のように、第1半円板5が係合孔9bやボルト孔対応通孔21に入れられた指でもって左回りに回転されて展開された際には係合孔9bは係合板9aに嵌り込むようにされ、これにより、第1・第2半円板5,6は完全な円形でしかも周方向にずれない状態を維持されて例えば、図6のような既設配管82,82間に下方から差し入れられることで新設配管のフランジを通せるかどうかの確認作業に使われるようになっている。
第2半円板6の係合板9a近くの半円端部外周からは取っ手11が一体に突設されており、この取っ手11は作業員が把持することにより図1、図2のような確認作業を容易に行われるようにするものである。この取っ手11は、把持が確実に行われるようにやや曲がりアーム状に形成されている。12は取っ手孔であり、この孔12は他のゲージにも同様に開けられていて開閉式のまとめリング(図示省略)で1グループ毎にまとめられまた作業に必要な個別に解放もできるようになっている。前記取っ手11は第1半円板5側のみに設けられたり、第1・第2半円板5,6の双方に設けられることがある。第1・第2半円板5,6の双方に取っ手11が設けられる場合、図4の形のものをもって重合するようなものにする。
前記取っ手11には、図6に示すように、下端に把持部15を備え本体軸部を適宜長さでもって自在に長さ固定もできる竹の子式伸縮部16とするとともに上端をクリップ部17とした補助持ち上げ棒18を適宜取り付け可能としておき、この補助持ち上げ棒18を使ってゲージG14を高く持ち上げることにより例え高いところであっても前記確認作業が自在に行えるようにするものである。
第1・第2の半円板5,6の面内には、軽量化を図るためそれぞれ扇形をした通孔19が2個ずつ形成されており、これらの通孔19は第1半円板5を回したり戻したりする際の引掛け手段として使えるようにしてもよい。これら通孔19は半円板5,6自体が充分軽量であれば形成されないこともある。ゲージG14の半円板5,6の一方あるいは双方の面には、呼び圧力・呼び径の表示であるラベル20が貼付される。
第1・第2半円板5,6の外周寄りには、図6に示すように、円形のボルト孔対応通孔(傾斜角度読取表示の一つ)21…が複数等間隔をもって開けられている。このボルト孔対応通孔21…は、図4では呼び径が250A用であるのでJIS規格に基づくとき周方向に等間隔をもって12個開けられており、この場合のボルト孔対応通孔21…は、第1半円板5の回転中心7を通る弦に合致する垂直基準線(ハンドル位置対応表示)Y2の位置を孔間として左右に15°ずつ振り分けた形としさらに周方向前後に30°ずつ間隔を置いて離して配してある。これらのボルト孔対応通孔21…は、図9および図10に示す例に基づく以下の説明からその設けられる目的が明確となる。
また、図6に示すように、第1半円板5の回転中心7を通る弦には垂直基準線Y2が描かれてこれが基準線になっているとともに、回転中心7の回りには中央を0点として周方向前後に90°ずつ振り分けた周目盛(1°置きに目盛)(傾斜角度読取表示の他の一つ)22が施されており、さらに、周目盛22の他に回転中心7回りには常に垂直を指し示す錘23付き垂直指針(周目盛22と組み合わせて傾斜角度読取表示を構成する)24が取り付けられており、図9及び図10に示す例に基づく以下の説明からその設けられる目的が明確となる。
尚、ここで、傾斜角度読取表示は、ボルト孔対応通孔21のみである場合と、周目盛22のみである場合と、周目盛22に錘23付き垂直指針24を組み合わせた場合を示すものである。
また、図6に示すように、第1半円板5の回転中心7を通る弦には垂直基準線Y2が描かれてこれが基準線になっているとともに、回転中心7の回りには中央を0点として周方向前後に90°ずつ振り分けた周目盛(1°置きに目盛)(傾斜角度読取表示の他の一つ)22が施されており、さらに、周目盛22の他に回転中心7回りには常に垂直を指し示す錘23付き垂直指針(周目盛22と組み合わせて傾斜角度読取表示を構成する)24が取り付けられており、図9及び図10に示す例に基づく以下の説明からその設けられる目的が明確となる。
尚、ここで、傾斜角度読取表示は、ボルト孔対応通孔21のみである場合と、周目盛22のみである場合と、周目盛22に錘23付き垂直指針24を組み合わせた場合を示すものである。
図5の実施形態では、既設配管82…の間に新設配管を直接通す例について示したが、実際には、図10のように既設配管82が左右に配列されかつそれらが上下にも配されて合わせて上下左右に4点配置で離れて通された既設配管82…が存在していてそれらの間の内スペースを通じて例えば、図9のようなバルブ87付きの新設配管82を通す必要がある場合もある。
その際、現場に図6のようなゲージG14をもってきて図9・図10のようにバルブ87を設置できるかどうか確認するのであるが、正立状態のままその設置スペース内にゲージG14をもってきたとしても図10の中央上部のT字仮想線のようにハンドル86が上側一対の既設配管82,82の間に位置することが想定されることからバルブ87を正立状態でその間に設置するのはハンドル操作する上で障害があり好ましくないと判断されることになる。
その際、現場に図6のようなゲージG14をもってきて図9・図10のようにバルブ87を設置できるかどうか確認するのであるが、正立状態のままその設置スペース内にゲージG14をもってきたとしても図10の中央上部のT字仮想線のようにハンドル86が上側一対の既設配管82,82の間に位置することが想定されることからバルブ87を正立状態でその間に設置するのはハンドル操作する上で障害があり好ましくないと判断されることになる。
その場合、設置の必要な配管サイズに対応するものがゲージG14であるとした場合、そのゲージG14を図6のように展開状態にして用意するとともに、そのゲージG14を現場配管の内スペースに図9および図10のように使って好適なバルブ設置角度を決めるようになっている。
すなわち、図10の配管82…の略中央と想定される位置に図6のような正立状態のゲージG14を入れてみたあと右回りに回転させて「バルブハンドル」の表示(ハンドル位置対応表示の他の一つ)VHのある向きを前記のような支障のある上向きでなく上下の既設配管82,82間のハンドルスペース37の方向に向くように回し操作してみる。
すなわち、図10の配管82…の略中央と想定される位置に図6のような正立状態のゲージG14を入れてみたあと右回りに回転させて「バルブハンドル」の表示(ハンドル位置対応表示の他の一つ)VHのある向きを前記のような支障のある上向きでなく上下の既設配管82,82間のハンドルスペース37の方向に向くように回し操作してみる。
この例の場合、「バルブハンドル」の表示VHおよび垂直基準線Y2の方向がハンドルスペース37の方向に向くことで、それと同様にバルブ87を傾けて設置すれば側方からハンドル操作が可能になることを示唆するものであり、その場合の右回りの回し角度θはVHの位置から左回りに3つ目の通孔21が真上に対応していることとなるので、そのθはVHから目視で数えて15°+30°+30°=75°ということになる。そのθなる角度は、図10の状態を矢印Pのように写真に撮って持ち帰り、その写真に基づいて分度器によりY2と真上の通孔21の位置とのなす角度θを測ることによっても得ることができる。写真はスマートフォンやPCなどの通信機器に現場から送信してその映像に基づき前記角度θを得るようにすることもできる。
このゲージG14の傾斜させた角度θと同様に図9の右欄のフランジFの角度もθ程回して傾斜させればハンドル86が操作しやすい角度位置にバルブ87を組み入れ得ることを示す。フランジFの角度が決定されれば、短い新設配管85のフランジf2も同じ角度に設定すれば接合上良い。フランジFに面するフランジf2は新設配管85の端部外周に対し外嵌されるものであるから予め工場で図9の右欄のような角度関係で溶接されて現場に持ち込まれて接合されるものとされる。新設配管83のフランジf1とそれに対面するフランジf2とは正立用の孔配置をもって済む。前記のような作業を踏まえることにより図10のようなハンドルスペース37をもって操作しやすいハンドル86をもつバルブ配管が可能となる。
尚、図6において目盛の0表示の上側に表示された上が横一文字で下側が黒塗りの三角形をしたマークVHは、バルブハンドルの他の表示である。
尚、図6において目盛の0表示の上側に表示された上が横一文字で下側が黒塗りの三角形をしたマークVHは、バルブハンドルの他の表示である。
前記ではボルト孔対応通孔21を傾斜角度読取表示としたが、ボルト孔対応通孔21…は特に配置せずそれに代わってより精確に傾斜角を把握できる周目盛22と垂直指針24との組み合わせを備えたゲージG14(G14は一例で他のサイズのものによることもある)によるものによっても前記のような操作余裕のあるバルブ設定が可能である。このゲージG14を図6のような展開状態にして図10のように現場で既設配管82…の新設配管を通すべく内スペース略中央に持ち込んだあと、前記と同様にバルブハンドルVHの方向を上方に向けてみてハンドル86がスペース的に無理があることを確認してのち図10のようにゲージG14を回転させてみてハンドルスペース37が確保される傾斜角を決めるように操作する。この場合は、図10のように垂直指針24が周目盛22の75°のところを指し示すことから、バルブ87のフランジFもそれと同じ角度にすればハンドル86が操作しやすいハンドルスペース37内に収まることが確認される。この場合、垂直指針24のない周目盛22のみで構成しても傾斜角度読取表示として機能させ得る。
そうしたゲージG14の使い方において、ゲージG14は、図7のように、半分に重ね合わしてコンパクトにして現場に持ち込むことができるので、既設配管82間のスペースが狭くても簡単に同スペースに入れて開き使用状態にすることができる。しかし、ゲージは特許公報1の図1ないし図9のような円形板型その他折畳式などのタイプとしたもののその外周にボルト孔対応通孔21…や周目盛22などを配したものにしてもよい(図10の右下欄を参照)。只、円形板の中心を通る線上には、垂直基準線Y2やハンドル位置対応表示VHなどが付されるものとする。
前記ゲージG14…は、図11に示すように、各呼び径サイズの1組(グループII)としてゲージパック38内に入れて携行できるようになっている。グループIIは、呼び径が300A(ゲージG15)・250A(ゲージG14)・200A(ゲージG13)・150A(ゲージG12)・125A(ゲージG11)の5枚組とし、そのゲージパック38の表面には、収容したゲージのJIS呼び圧力(10K)・呼び径の範囲・グループ種類をパックラベル39として貼付してある。
呼び圧力10Kで別のグループIは図示しないが呼び径100A〜10Aまで10種のものが入れられるものとして別パックで構成される。他に呼び圧力の異なるものについても別パックで構成される。尚、前記実施形態では、JISB2220(鋼製管フランジ)について説明したが、必要によれば、JISB2239(鋳鉄製管フランジ)・JISB2240(銅合金製管フランジ)・JISB2241(アルミニウム合金製管フランジ)などについてもゲージを作成することができる。また、JIS規格以外にJPIフランジ規格や水協フランジ規格などに対応したゲージを必要により作成することができる。
5、6…第1・第2半円板(主体材) Y2、VH…ハンドル位置対応表示 21、22,23,24…傾斜角度読取表示 37…ハンドルスペース 82…既設配管 83,85…新設配管 86…バルブハンドル 87…バルブ F,f1,f2…フランジ。
Claims (1)
- 少なくとも左右に2本離間して配置された既設配管の間の下寄り位置に既設配管と平行な関係で新設配管を通し該新設配管の前後間にハンドル付きのバルブをフランジ接合により組み入れるに当たって用いられるフランジ規格対応ゲージであって、円形板状の主体材を備え、この主体材は、円形の中心を通る一定の線上の外周位置に垂直線やバルブハンドルの文字あるいはマークなどゲージ上のハンドル向きを指し示すハンドル位置対応表示を有するとともに、主体材の外周には、フランジ規格に対応する複数のボルト孔対応通孔あるいは周目盛など主体材を回転によりハンドル位置対応表示を傾斜した状態とした際に該対応表示を基準として垂直線の角度を現場にて目視であるいは現場写真で確認して事後的に読み取ることができる傾斜角度読取表示が設けられていることを特徴とするフランジ規格対応ゲージ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115142945A (zh) * | 2022-07-06 | 2022-10-04 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种可变滚流进气歧管可变机构调节装置 |
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CN115142945A (zh) * | 2022-07-06 | 2022-10-04 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种可变滚流进气歧管可变机构调节装置 |
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