JP2017129556A - 定着ボルト試験機 - Google Patents

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博司 谷口
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Abstract

【課題】定着ボルトの定着力試験の際に、ロードセルによる定着力測定だけでなく、カプラのねじ込みによる定着ボルトの引き上げ量を確実に測定できる定着ボルト試験機を提供すること。【解決手段】定着ボルトに螺合固定されるナット型頭部を有するカプラと、カプラの周囲に任意の取付け位相で固定される回転位相目盛を有する回転目盛と、カプラの下部に配置されて定着ボルト及びカプラを遊挿する遊挿体からなり、遊挿体の上下の圧着センサによって上下の圧着力を電気信号に変換するロードセルと、ロードセルから出力される電気信号に基づき、圧着力が予設定値に至ったことを検知する検知器と、回転目盛上に指針配置される測定針を有して前記ロードセルを収容固定する本体台枠と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、定着ボルトの定着力試験に用いられる定着ボルト試験機に関する。
定着ボルトは、プレストリストコンクリートで予め圧縮応力を付加するためや、傾斜地の土砂を堰き止めるために、広く用いられている。この定着ボルトは、一部が地盤等の設置面に埋没されるように、設置面上に設置される。なお、定着ボルトは、埋没アンカーとも呼ばれている。
ところが、定着ボルトは、経年変化によって、設置地盤内の緊張力が緩むと、所定の支持強度が得られず、設置する意味をなさなくなってしまう。また、想定以上の負荷が定着ボルトに加わることにより過度に設置地盤内の緊張力が増加すると、定着ボルト自体が破損してしまい、地表へ飛び出してしまい、安全性が損なわれる場合がある。このため、地盤等の設置面に埋没された定着ボルトの緊張力の変化を定期的に計測する必要がある。
特許文献1では、ボルトが貫通する支持板とナットに、放射状の角度目盛と指標を付し、互いの回転角度を見ることで、ボルト・ナットが一定の締付け力で結合されたか検査できるようにしたものが開示されている。
また、特許文献2では、定着ボルトにおいてナットを回転させて定着力試験を行うようにしたものが開示されている。
実公昭55−042286号公報 特開平10−048112号公報
しかしながら、いずれもナットの回転角度を視覚的に読み取れるようにしたものではない。定着ボルトを対象としたもので、ナットの回転角度を視覚的に読み取ることにより定着力試験を行うようにしたものは従来存在しなかった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、定着ボルトの定着力試験用のカプラとして、コンクリート内に定着した定着ボルトの定着力試験の際に、ロードセルによる定着力測定だけでなく、カプラのねじ込みによる定着ボルトの引き上げ量を確実に測定できる定着ボルト試験機を提供する。
本発明に係る定着ボルト試験機は、定着ボルトに螺合固定されるナット型頭部を有するカプラと、カプラの周囲に任意の取付け位相で固定される環状体からなり、環状体の上下面又は内外周面のいずれかに回転位相目盛を有する回転目盛と、前記カプラの下部に配置されて定着ボルト及び前記定着ボルトに螺合されたカプラを遊挿する遊挿体からなり、遊挿体の上下の圧着センサによって、上下の圧着力を電気信号に変換するロードセルと、前記ロードセルから出力される電気信号に基づき、前記圧着力が予設定値に至ったことを検知する検知器と、回転目盛上に指針配置される測定針を有して前記ロードセルを収容固定する本体台枠と、を備えてなり、定着ボルトに螺合固定したカプラのナット型頭部のナット締付操作を行うことで、カプラの締付に伴って回転する回転目盛の回転量を測定針が指針するものであり、前記検知器が予設定値を検知するまで締付操作を行うことで、ナット締付力に基づく定着ボルトの定着荷重が予設定値を超えることを検知すると共に、
定着ボルトの定着荷重が予設定値に至った際のカプラの締付回転量に基づき、定着荷重が予設定値に至った際の定着ボルトの軸方向変位を計測する。
上記の構成によれば、定着ボルトに螺合させてロードセルを挟むカプラの周囲に任意の取付け位相で固定される環状体の上下面又は内外周面のいずれかに回転位相目盛を有する回転目盛を設け、ロードセルを収容固定する本体台枠に回転目盛上に指針配置される測定針を設けたので、カプラの締付に伴って回転する回転目盛の回転量を測定針が指針する。このため、回転目盛と本体台枠の測定針との差分角度を見ることで、カプラの締め付け回転による定着ボルトの引き上げ量を測定することができる。この結果、定着力試験の際に、ロードセルによる定着力測定だけでなく、カプラのねじ込みによる定着ボルトの引き上げ量を確実に測定できる。
また、本発明に係る定着ボルト試験機は、定着ボルトに螺合固定されるナット型頭部及びナット型頭部に固定された測定針を有するカプラと、本体台枠に任意の取付け位相で締付固定される環状体からなり、上下面又は内外周面のいずれかに測定針によって指針配置される目盛を有する回転目盛と、前記カプラの下部に配置されて定着ボルト及び定着ボルトに螺合されたカプラを遊挿する遊挿体からなり、遊挿体の上下の圧着センサによって、上下の圧着力を電気信号に変換するロードセルと、前記ロードセルから出力される電気信号に基づき、前記圧着力が予設定値に至ったことを検知する検知器と、前記ロードセルを収容固定する本体台枠と、を備えてなり、定着ボルトに螺合固定したカプラのナット型頭部のナット締付操作を行うことで、カプラの締付に伴って回転する回転目盛の回転量を測定針が指針するものであり、前記検知器が予設定値を検知するまで締付操作を行うことで、ナット締付力に基づく定着ボルトの定着荷重が予設定値を超えることを検知すると共に、定着ボルトの定着荷重が予設定値に至った際のカプラの締付回転量に基づき、定着荷重が予設定値に至った際の定着ボルトの軸方向変位を計測する。
上記の構成によれば、定着ボルトに螺合固定されるカプラのナット型頭部に測定針を設け、本体台枠に任意の取付け位相で締付固定される環状体からなり、上下面又は内外周面のいずれかに測定針によって指針配置される目盛を有する回転目盛を設けた。このため、カプラのナット型頭部に設けられた測定針と本体台枠に締付固定された回転目盛との差分角度を見ることで、カプラの締め付け回転による定着ボルトの引き上げ量を測定することができる。この結果、定着力試験の際に、ロードセルによる定着力測定だけでなく、カプラのねじ込みによる定着ボルトの引き上げ量を確実に測定できる。
また、本発明に係る定着ボルト試験機の前記本体台枠は、前記ロードセルが載置される上台枠と、前記上台枠を載置するための載置台となる下台枠とを備え、前記上台枠は、その下面形状が円球面の一部からなり、断面が円弧凸状となっており、前記下台枠は、その上面形状が円球面の一部からなり、断面が円弧凹状となっている。
上記の構成によれば、屋上の床面等に対して垂直に設置されていない定着ボルトに対しても、定着ボルトの長手方向に対して平行に荷重が付与されるように定着ボルト試験機を設置することができる。この結果、定着力試験の際に、ロードセルによる定着力測定だけでなく、カプラのねじ込みによる定着ボルトの引き上げ量をより正確に測定できる。
本発明の定着ボルト試験機によれば、定着ボルトの定着力試験用のカプラとして、コンクリート内に定着した定着ボルトの定着力試験の際に、ロードセルによる定着力測定だけでなく、カプラのねじ込みによる定着ボルトの引き上げ量を確実に測定できる。
本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す側断面図であって、図3のA−A切断面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の他の例における定着ボルト試験機の構成を示す側断面図である。 本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す側断面図であって、図8のA−A切断面を示す図である。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機1の構成を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機1の構成を示す分解斜視図である。図3は、本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機1の構成を示す正面図である。図4は、本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機1の構成を示す側断面図であって、図3のA−A切断面を示す図である。以下、図1〜図4を参照して本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機1の構成を説明する。
本発明の第1の実施形態の定着ボルト試験機1は、図1及び図2に示されるように、カプラ110と、回転目盛120と、ロードセル130と、検知器140と、本体台枠150とを備える。
カプラ110は、中央に定着ボルト3を通すための貫通孔110Hが設けられた筒状体からなり、上部にナット型頭部111を有する。図4に示すように、カプラ110の長手方向の中央部には、外径方向に突出した突出部110Cが形状されており、さらに、カプラ110の貫通孔110Hの内周面112の少なくとも一部には螺旋状の溝110Gが形成されている。定着ボルト試験機1は、このカプラ3の内周面112に形成された螺旋状の溝110Gにより、屋上等の床面その他の構造物に設置される定着ボルト3(アンカーボルトとも称する)に螺合固定される。
ここで、定着ボルト試験機1を定着ボルト3に螺合固定するための螺旋状の溝110Gは、カプラ110の貫通孔110Hの内周面112の下側(定着ボルト3が設置されている屋上等の床面その他の構造物に近い側)に形成されていることが好ましい。螺旋状の溝110Gをカプラ110の貫通孔110Hの内周面112の下側に形成することで、定着ボルト3の定着力試験の際に、カプラのねじ込みによる定着ボルトの引き上げ量をより確実に測定できる。
回転目盛120は、カプラ110の中央部に形成された突出部110Cの周囲に任意の取付け位相で固定される縦筒状の環状体からなり、この環状体の外周面121に回転位相目盛122が刻まれている。回転目盛120は、筒状上部の周部の一部から側方へ棒状の調整レバー123Lが突出固定されてなり、この調整レバー123Lを操作して任意の位相とし、回転止め金具123を情報から圧接させることにより、当該任意の取付け位相のままカプラ110の突出部110Cの周囲に固定する。なお回転止め金具123は円環状に連なった矩形断面の環状棒体からなり、棒状の調整レバー123Lが環状周部の一部から側方へ突出してなる。
ロードセル130は、カプラ110の下部に2枚のワッシャ(座金)W1,W2を介して配置される。ロードセル130は、定着ボルト3及び定着ボルト3に螺合されるカプラ110を遊挿する遊挿体からなり、該遊挿体の上下には圧着センサが設けられている。ロードセル130は、カプラ110の突出部110Cと本体台枠150とに挟まれるようにして配置されており、上記圧着センサによって、上下の圧着力を電気信号に変換して出力する。
検知器140は、ロードセル130と接続され、ロードセル130から出力される電気信号を圧着力に変換し、該圧着力が予め設定された予設定値に至ったことを検知する。具体的には、ロードセル130から出力される電気信号を変換した圧着力が予設定値に至ると、その旨を音や表示により報知する。
本体台枠150は、上台枠151及び下台枠152で構成される。上台枠151は、中央に定着ボルト3を遊挿するための貫通孔151Hが設けられた環状体からなり、回転目盛120上に指針配置される測定針151Aを有する。実施例の測定針151Aは山形形状の上部中央先端を指針部として立設した山形板からなり、この山形板の側部ないし中央部にかけて、ロードセルの線導通用の切欠き151Dが設けられる。上台枠151の上面には、ロードセル130を収容するための窪み151Rが設けられている。また、上台枠151の下面151Bは、その形状が円球面の一部からなり、図4に示すように断面が円弧凸状となっている。
下台枠152は、上台枠151を載置するための載置台(ベース)であり、中央に定着ボルト3を遊挿するための貫通孔152Hが設けられた環状体からなる。下台枠152の上面152Aは、その形状が円球面の一部からなり、図4に示すように断面が円弧凹状となっている。また、上台枠151の下面151Bと着磁して上台枠151を上面に仮固定するための磁着体152Mが複数個、埋め込まれている。ここで、上台枠151の下面151Bと下台枠152の上面152Aとは、略同一の曲率半径を有しており、下台枠152上に載置される上台枠151の角度を自在に変化させることができるように構成されている。
上記のように構成することで、例えば、図5に示すように、屋上の床面等に対して垂直に設置されていない定着ボルト3に対しても、定着ボルト3の長手方向に対して平行に荷重が付与されるように定着ボルト試験機1を設置することができる。このため、定着力試験の際に、ロードセル130による定着力測定及びカプラ110のねじ込みによる定着ボルト3の引き上げ量をより確実に測定することができる。
なお、定着ボルト試験機1を設置する際に、上台枠151と下台枠152との位置がずれることを防止するため、上台枠151及び下台枠152の少なくとも一方に磁石を設けるように構成してもよい。この場合、磁石を設けない側の部材を強磁性体等で構成することに留意する。
次に、本発明の定着ボルト試験機1を定着ボルト3に取り付けて、定着ボルト3の定着荷重及び定着ボルト3の引き上げ量を測定する方法について、図1〜図4に基づいて説明する。
まず、下台枠152の貫通孔152H内に定着ボルト3を通すようにして、下台枠152を定着ボルト3が設置された屋上の床面等に載置する。同様にして、上台枠151及びロードセル130を下台枠152上に載置する。同様にして、座金W1,W2をロードセル130上に載置する。
次に、カプラ110の貫通孔110Hの内周面112に形成された溝110Gに定着ボルト3に螺合させ、予め定められた規定値となるまで、カプラ110のナット型頭部111を回転させてカプラ110を定着ボルト3に螺合固定させる。この際、上台枠151の角度を調整し、定着ボルト3の長手方向に対して平行に荷重が付与されるようにカプラ110を定着ボルト3に螺合させることに留意する。なお、カプラ110のナット型頭部111を回転させる際は、トルクレンチ等を用いるとよい。
次に、上台枠151が有する測定針151Aの先端が、環状体の外周面121に刻まれた回転位相目盛122の「0」の位置となるように、回転目盛120をカプラ110の周囲で回転させた後、回転止め金具123で固定する。
次に、検知器140を起動して、ロードセル130で測定される圧着量が予め定められた設定値(予設定値)に至ったことを検知できるように設定を行う。
次に、カプラ110のナット型頭部111を検知器140が予設定値を検知するまで締付操作を行う。そして、ナット締付力に基づく定着ボルト3の定着荷重が予設定値を超えることを検知すると共に、定着ボルト3の定着荷重が予設定値に至った際のカプラ110の締付回転量を読み取り、定着荷重が予設定値に至った際の定着ボルトの軸方向変位を計測する。具体的には、回転目盛120と本体台枠の測定針との差分角度を見ることで、カプラの締め付け回転による定着ボルトの引き上げ量を測定することができる。
以上のように、本発明の第1の実施の形態に係る定着ボルト試験機1は、定着ボルト3に螺合固定されるナット型頭部111を有するカプラ110と、カプラ110の周囲に任意の取付け位相で固定される環状体からなり、環状体の外周面に回転位相目盛121を有する回転目盛120と、カプラ110の下部に配置されて定着ボルト3及び定着ボルト3に螺合されたカプラ110を遊挿する遊挿体からなり、遊挿体の上下の圧着センサによって、上下の圧着力を電気信号に変換するロードセル130と、ロードセルから出力される電気信号に基づき、圧着力が予設定値に至ったことを検知する検知器140と、回転目盛120上に指針配置される測定針151Aを有してロードセル130を収容固定する本体台枠150とを備えている。
このため、定着ボルト3に螺合固定したカプラ110のナット型頭部111のナット締付操作を行うことで、カプラ110の締付に伴って回転する回転目盛120の回転量を測定針が指針することができる。そして、検知器140が予設定値を検知するまで締付操作を行うことで、ナット締付力に基づく定着ボルト3の定着荷重が予設定値を超えることを検知すると共に、定着ボルト3の定着荷重が予設定値に至った際のカプラの締付回転量に基づき、定着荷重が予設定値に至った際の定着ボルトの軸方向変位を計測することができる。
つまり、上記の構成によれば、定着ボルト3に螺合させてロードセル130を挟むカプラ110の周囲に任意の取付け位相で固定される環状体の外周面に回転位相目盛121を有する回転目盛120を設け、ロードセル130を収容固定する本体台枠150に回転目盛120上に指針配置される測定針151Aを設けたので、カプラ110の締付に伴って回転する回転目盛120の回転量を測定針が指針される。このため、回転目盛120と本体台枠150の測定針151Aとの差分角度を見ることで、カプラ110の締め付け回転による定着ボルト3の引き上げ量を測定することができる。この結果、定着力試験の際に、ロードセル130による定着力測定だけでなく、カプラ110のねじ込みによる定着ボルト3の引き上げ量を確実に測定することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る定着ボルト試験機1の本体台枠150は、ロードセル130が載置される上台枠151と、上台枠151を載置するための載置台となる下台枠152とを備え、上台枠151は、その下面151Bの形状が円球面の一部からなり、断面が円弧凸状となっており、下台枠152は、その上面152Aの形状が円球面の一部からなり、断面が円弧凹状となっている。さらに、上台枠151の下面151Bと下台枠152の上面152Aとは、略同一の曲率半径を有しており、下台枠152上に載置される上台枠151の角度を自在に変化させることができるように構成されている。
上記の構成によれば、屋上の床面等に対して垂直に設置されていない定着ボルト3に対しても、定着ボルト3の長手方向に対して平行に荷重が付与されるように定着ボルト試験機1を設置することができる。この結果、定着力試験の際に、ロードセル130による定着力測定だけでなく、カプラ110のねじ込みによる定着ボルトの引き上げ量をより正確に測定できる。
また、定着ボルト試験機1を定着ボルト3に螺合固定するための螺旋状の溝110Gガ、カプラ110の貫通孔110Hの内周面112の下側(定着ボルト3が設置されている屋上等の床面その他の構造物に近い側)に形成されているので、定着ボルト3の定着力試験の際に、カプラのねじ込みによる定着ボルトの引き上げ量をより確実に測定できる。
<第2の実施の形態>
図6は、本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を示す斜視図である。図7は、本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を示す分解斜視図である。図8は、本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を示す正面図である。図9は、本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を示す側断面図であって、図8のA−A切断面を示す図である。
以下、図6〜図8を参照して本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を説明する。なお、図1〜図5を参照して説明した本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機1と同様の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本発明の第2の実施形態の定着ボルト試験機2は、図6及び図7に示されるように、カプラ210と、回転目盛220と、ロードセル130と、検知器140と、本体台枠250とを備える。
カプラ210は、図1に示すように、ナット型頭部111に測定針111Aとなるマーキングを設けた点が第1の実施形態の定着ボルト試験機1が備えるカプラ110と異なる。その他の点は、第1の実施形態の定着ボルト試験機1が備えるカプラ110と同じであるため同一の符号を付して重複する説明を省略する。
回転目盛220は、図1に示すように、カプラ210の中央部に形成された突出部210Cの周囲に任意の取付け位相で固定される環状体からなり、この環状体の上面221に回転位相目盛222が刻まれている。回転目盛220は、回転止め金具223により任意の取付け位相で本体台枠250に固定される。
ロードセル130は、カプラ210の下部にワッシャ(座金)W1を介して配置される。
検知器140は、ロードセル130と接続され、ロードセル130から出力される電気信号を圧着力に変換し、該圧着力が予め設定された予設定値に至ったことを検知する。
本体台枠250は、台座251及び下座金調整器252で構成される。台座251は、中央部に貫通孔251Hが設けられたに筒状体からなり、内部にロードセル130を収容する。また、筒状体には、ロードセル130の離脱を防止するためのストッパ251Aと、ロードセル130の配線を保護するためのゴムクッション251Bとが設けられている。
下座金調整器252は、中央に貫通孔252Hが設けられた環状体からなる。下座金調整器252は、貫通孔252Hの周囲に突出部252Aが設けられており、該突出部252がロードセル130の中央部に設けられたカプラ110を遊挿する貫通孔と勘合する。
下座金調整器252は、定着ボルト試験機2を設置する際に用いられ、台座251を下座金調整器252上に載置することで、定着ボルト試験機2を安定した状態で設置することができる。
次に、本発明の定着ボルト試験機2を定着ボルト3に取り付けて、定着ボルト3の定着荷重及び定着ボルト3の引き上げ量を測定する方法について、図6〜図8に基づいて説明する。
まず、下座金調整器252の貫通孔252H内に定着ボルト3を通すようにして、下座金調整器252を定着ボルト3が設置された屋上の床面等に載置する。同様にして、ロードセル130が収容された台座251を下座金調整器252上に載置する。同様にして、座金W1をロードセル130上に載置する。
次に、回転止め金具223及び回転目盛220を台座251上に載置した後、カプラ210の貫通孔110Hの内周面112に形成された溝110Gに定着ボルト3に螺合させ、予め定められた規定値となるまで、カプラ210のナット型頭部111を回転させてカプラ210を定着ボルト3に螺合固定させる。なお、カプラ210のナット型頭部111を回転させる際は、トルクレンチ等を用いるとよい。
次に、カプラ210のナット型頭部111に設けられた測定針111Aが、環状体の上面221に刻まれた回転位相目盛222の「0」の位置となるように、回転目盛220をカプラ210の周囲で回転させた後、回転止め金具223で本体台枠250に固定する。
次に、検知器140を起動して、ロードセル130で測定される圧着量が予め定められた設定値(予設定値)に至ったことを検知できるように設定を行う。
次に、カプラ210のナット型頭部111を検知器140が予設定値を検知するまで締付操作を行う。そして、ナット締付力に基づく定着ボルト3の定着荷重が予設定値を超えることを検知すると共に、定着ボルト3の定着荷重が予設定値に至った際のカプラ210の締付回転量を読み取り、定着荷重が予設定値に至った際の定着ボルトの軸方向変位を計測する。具体的には、回転目盛220とナット型頭部111に設けられた測定針111Aとの差分角度を見ることで、カプラの締め付け回転による定着ボルトの引き上げ量を測定することができる。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る定着ボルト試験機2は、定着ボルト3に螺合固定されるナット型頭部111及びナット型頭部111に固定された測定針111Aを有するカプラ210と、本体台枠250に任意の取付け位相で締付固定される環状体からなり、上面221に測定針によって指針配置される目盛を有する回転目盛220と、カプラ210の下部に配置されて定着ボルト3及び定着ボルト3に螺合されたカプラ210を遊挿する遊挿体からなり、遊挿体の上下の圧着センサによって、上下の圧着力を電気信号に変換するロードセル130と、ロードセル130から出力される電気信号に基づき、圧着力が予設定値に至ったことを検知する検知器140と、ロードセルを収容固定する本体台枠250と、を備えている。
このため、定着ボルト3に螺合固定したカプラ210のナット型頭部111のナット締付操作を行うことで、カプラ210の締付に伴って回転する回転目盛220の回転量を測定針が指針することができる。そして、検知器140が予設定値を検知するまで締付操作を行うことで、ナット締付力に基づく定着ボルト3の定着荷重が予設定値を超えることを検知すると共に、定着ボルト3の定着荷重が予設定値に至った際のカプラ210の締付回転量に基づき、定着荷重が予設定値に至った際の定着ボルト3の軸方向変位を計測することができる。
つまり、上記の構成によれば、定着ボルト3に螺合固定されるカプラ210のナット型頭部111に測定針111Aを設け、本体台枠250に任意の取付け位相で締付固定される環状体からなり、上面221に測定針111Aによって指針配置される目盛を有する回転目盛220を設けた。このため、カプラ210の測定針111Aと本体台枠250に締付固定された回転目盛220との差分角度を見ることで、カプラ210の締め付け回転による定着ボルト3の引き上げ量を測定することができる。この結果、定着力試験の際に、ロードセル130による定着力測定だけでなく、カプラ210のねじ込みによる定着ボルトの引き上げ量を確実に測定できる。その他の作用及び効果は、本発明の第1の実施形態の定着ボルト試験機1と同様である。
<その他の実施の形態>
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述各実施の形態に対して、さまざまな変更、増減、組合せを加えてもよい。例えば、第2の実施形態の定着ボルト試験機2が備える本体台枠250を、第1の実施形態の定着ボルト試験機1が備える本体台枠150のように、上台枠と下台枠とにわけ、下台枠上に載置される上台枠の角度を自在に変化させることができるように構成してもよい。また、上記第1,第2の実施の形態では、カプラ110,210の周囲に任意の取付け位相で固定される環状体からなる回転目盛120,220の外周面及び上面のいずれかに回転位相目盛を有するが、環状体の内周面及び下面のいずれかに回転位相目盛を有するように構成してもよい。
1 定着ボルト試験機
2 定着ボルト試験機
3 定着ボルト
110 カプラ
120 回転目盛
130 ロードセル
140 検知器
150 本体台枠
210 カプラ
220 回転目盛
250 本体台枠
本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す側断面図であって、図3のA−A切断面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の他の例における定着ボルト試験機の構成を示す側断面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機の他の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機の他の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機の他の構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機の構成を示す側断面図であって、図11のA−A切断面を示す図である。
<第2の実施の形態>
は、本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を示す斜視図である。図10は、本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を示す分解斜視図である。図11は、本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を示す平面図である。図12は、本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を示す側断面図であって、図11のA−A切断面を示す図である。
以下、図〜図12を参照して本発明の第2の実施の形態における定着ボルト試験機2の構成を説明する。なお、図1〜図5を参照して説明した本発明の第1の実施の形態における定着ボルト試験機1と同様の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。

Claims (3)

  1. 定着ボルトに螺合固定されるナット型頭部を有するカプラと、
    カプラの周囲に任意の取付け位相で固定される環状体からなり、環状体の上下面又は内外周面のいずれかに回転位相目盛を有する回転目盛と、
    前記カプラの下部に配置されて定着ボルト及び前記定着ボルトに螺合されたカプラを遊挿する遊挿体からなり、遊挿体の上下の圧着センサによって、上下の圧着力を電気信号に変換するロードセルと、
    前記ロードセルから出力される電気信号に基づき、前記圧着力が予設定値に至ったことを検知する検知器と、
    回転目盛上に指針配置される測定針を有して前記ロードセルを収容固定する本体台枠と、を備えてなり、
    定着ボルトに螺合固定したカプラのナット型頭部のナット締付操作を行うことで、カプラの締付に伴って回転する回転目盛の回転量を測定針が指針するものであり、
    前記検知器が予設定値を検知するまで締付操作を行うことで、
    ナット締付力に基づく定着ボルトの定着荷重が予設定値を超えることを検知すると共に、
    定着ボルトの定着荷重が予設定値に至った際のカプラの締付回転量に基づき、定着荷重が予設定値に至った際の定着ボルトの軸方向変位を計測する、定着ボルト試験機。
  2. 定着ボルトに螺合固定されるナット型頭部及びナット型頭部に固定された測定針を有するカプラと、
    本体台枠に任意の取付け位相で締付固定される環状体からなり、上下面又は内外周面のいずれかに測定針によって指針配置される目盛を有する回転目盛と、
    前記カプラの下部に配置されて定着ボルト及び定着ボルトに螺合されたカプラを遊挿する遊挿体からなり、遊挿体の上下の圧着センサによって、上下の圧着力を電気信号に変換するロードセルと、
    前記ロードセルから出力される電気信号に基づき、前記圧着力が予設定値に至ったことを検知する検知器と、
    前記ロードセルを収容固定する本体台枠と、を備えてなり、
    定着ボルトに螺合固定したカプラのナット型頭部のナット締付操作を行うことで、カプラの締付に伴って回転する回転目盛の回転量を測定針が指針するものであり、
    前記検知器が予設定値を検知するまで締付操作を行うことで、
    ナット締付力に基づく定着ボルトの定着荷重が予設定値を超えることを検知すると共に、
    定着ボルトの定着荷重が予設定値に至った際のカプラの締付回転量に基づき、定着荷重が予設定値に至った際の定着ボルトの軸方向変位を計測する、定着ボルト試験機。
  3. 前記本体台枠は、前記ロードセルが載置される上台枠と、前記上台枠を載置するための載置台となる下台枠とを備え、
    前記上台枠は、その下面形状が円球面の一部からなり、断面が円弧凸状となっており、
    前記下台枠は、その上面形状が円球面の一部からなり、断面が円弧凹状となっている
    請求項1又は請求項2に記載の定着ボルト試験機。
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