JP3208279B2 - 藺草移植機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、苗載せ台の下端部に苗
の分離を図る縦向き姿勢の仕切壁を横方向に沿って複数
個備え、この苗載せ台を往復自在に支持する横長姿勢の
ガイドレールを、苗載せ台の載置面と平行する姿勢の底
面と、この底面と直交する姿勢の縦壁面とを備えて形成
し、かつ、底面と縦壁面とに対して植付爪の挿通が可能
な底面開口と壁面開口とを形成して構成し、移植時には
壁面開口と底面開口とを通過する植付爪で苗載せ台に載
置された苗の一部を仕切壁で分離して取出し圃場面に植
付ける作動を行う藺草移植機に関し、詳しくは、仕切壁
と開口との寸法関係の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上記のように仕切壁と開口との寸
法関係が示された構成された藺草移植機として特開平７
‐８０２７号公報に示されるものが存在し、この従来例
では仕切壁の対向する面同士の間隔をガイドレールに形
成された苗取出し用の開口幅より広く設定してある。

【発明が解決しようとする課題】このように構成された
藺草移植機での移植時には、苗載せ台に載置した苗を植
付爪で切出す際には、植付爪から作用する圧力で苗を仕
切壁に押付けて縦向きの剪断力の作用で植付に適した量
の苗を分離すると同時に、植付爪の先端部に苗を係止し
た状態でガイドレールの苗取出し用の開口から苗を取出
し圃場に挿入する動作を行うことになる。

【０００３】しかし、従来例のように仕切壁の対向する
面同士の間隔が、ガイドレールの苗取出し用の開口の幅
より狭いものでは、平面視においてガイドレールの開口
縁が仕切壁の対向する面から植付爪の通過経路側に突出
する形態となるので、移植作動時には植付爪で切出した
苗の側部がガイドレールの開口縁に接触して取出し時の
抵抗になるばかりでなく、この部位に苗から分離した土
や苗の繊維等が付着して取出し時の抵抗を一層増大させ
ることも考えられ改善の余地がある。

【０００４】本発明の目的は、苗載せ台に載置した苗を
円滑に切出して圃場に移植しうる藺草移植機を合理的に
構成する点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の特徴（請
求項１）は冒頭に記したように、苗載せ台の下端部に苗
の分離を図る縦向き姿勢の仕切壁を横方向に沿って複数
個備え、この苗載せ台を往復自在に支持する横長姿勢の
ガイドレールを、苗載せ台の載置面と平行する姿勢の底
面と、この底面と直交する姿勢の縦壁面とを備えて形成
し、かつ、底面と縦壁面とに対して植付爪の挿通が可能
な底面開口と壁面開口とを形成して構成し、移植時には
壁面開口と底面開口とを通過する植付爪で苗載せ台に載
置された苗の一部を仕切壁で分離して取出し圃場面に植
付ける作動を行う藺草移植機において、 ガイドレールの
底面を苗載せ台の載置面の延長面よりも低く位置設定し
て、仕切壁を載置面の延長面より上方に越えない範囲の
下側に設け、この仕切壁の対向する面同士の間隔より、
底面開口の横方向の開口幅を大きく設定してある点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである。

【０００６】本発明の第２の特徴（請求項２）は冒頭に
記したように、苗載せ台の下端部に苗の分離を図る縦向
き姿勢の仕切壁を横方向に沿って複数個備え、この苗載
せ台を往復自在に支持する横長姿勢のガイドレールを、
苗載せ台の載置面と平行する姿勢の底面と、この底面と
直交する姿勢の縦壁面とを備えて形成し、かつ、底面と
縦壁面とに対して植付爪の挿通が可能な底面開口と壁面
開口とを形成して構成し、移植時には壁面開口と底面開
口とを通過する植付爪で苗載せ台に載置された苗の一部
を仕切壁で分離して取出し圃場面に植付ける作動を行う
藺草移植機において、 ガイドレールの底面を苗載せ台の
載置面の延長面よりも低く位置設定して、仕切壁を載置
面の延長面より上方に越えない範囲の下側に設け、この
仕切壁の対向する面同士の間隔より、底面開口の横方向
の開口幅を大きく設定し、かつ、仕切壁の対向する面同
士の間隔より壁面開口の横方向の開口幅を大きく設定し
てある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りであ
る。

【０００７】本発明の第２の特徴（請求項２）は冒頭に
記したように、苗載せ台の下端部に苗の分離を図る縦向
き姿勢の仕切壁を横方向に沿って複数個備え、この苗載
せ台を往復自在に支持する横長姿勢のガイドレールを、
苗載せ台の載置面と平行する姿勢の底面と、この底面と
直交する姿勢の縦壁面とを備えて形成し、かつ、底面と
縦壁面とに対して植付爪の挿通が可能な底面開口と壁面
開口とを形成して構成し、移植時には壁面開口と底面開
口とを通過する植付爪で苗載せ台に載置された苗の一部
を仕切壁で分離して取出し圃場面に植付ける作動を行う
藺草移植機において、ガイドレールの底面を苗載せ台の
載置面の延長面よりも低く位置設定して、仕切壁を載置
面の延長面より上方に越えない範囲の下側に設け、この
仕切壁の対向する面同士の間隔より、壁面開口の横方向
の開口幅を大きく設定し、かつ、この壁面開口の横方向
の開口幅より底面開口の横方向の開口幅を大きく設定し
てある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りであ
る。また、本発明の第４の特徴は（請求項４）は冒頭に
記したように、本発明の第１から第３に記載のいずれか
において、複数の仕切弁を支持片に取り付けて一体的な
ブロック状物に形成し、このブロック状物を苗載せ台に
対して着脱自在に構成してある点にある。

【０００８】

【作用】上記第１の特徴（請求項１）によると、苗の移
植時に苗載せ台に載置した苗に植付爪が接触して、仕切
壁で分離された苗は植付爪に係止された状態で底面開口
を通過して圃場面に挿入されるものとなり、この移植の
際には底面開口の開口幅が仕切壁の対向する面同士の間
隔より大きく設定されているので、仕切壁内面を通過し
た苗が底面開口の開口縁に接触することが殆どなく、こ
の開口縁の部位に土や苗の繊維等が付着する現象も低減
される。

【０００９】つまり、この構成では植付爪の移動上手側
の仕切壁の内面同士の間隔より移動下手側の底面開口の
幅を大きく設定しているので仕切壁で分離した苗に対し
ては仕切壁の内面から作用する以上の抵抗を作用させ
ず、又、この部位で発生した土や苗の繊維も底面開口を
介してガイドレール外に送り出せるものとなる。

【００１０】上記第２の特徴（請求項２）によると、第
１の特徴の作用と同様に、苗の移植時に苗載せ台に載置
した苗に植付爪が接触して、仕切壁で分離された苗は植
付爪に係止された状態で底面開口を通過して圃場面に挿
入されるものとなり、この移植の際には底面開口の開口
幅が仕切壁の対向する面同士の間隔より大きく設定され
ているので、仕切壁内面を通過した苗が底面開口の開口
縁に接触することが殆どなく、この開口縁の部位に土や
苗の繊維等が付着する現象も低減される。又、壁面開口
の開口幅が仕切壁の内面同士の間隔より大きく設定され
ているので、茎や葉等の苗の一部が縦壁面の側に突出す
るものでも壁面開口の開口縁と接触することが殆どな
く、この開口縁から抵抗を作用させずに取出せるものと
なる。

【００１１】つまり、この構成では植付爪の移動上手側
の仕切壁の内面同士の間隔より移動下手側の底面開口の
幅を大きく設定し、又、壁面開口の幅も大きく設定して
いるので仕切壁で分離した苗に対しては仕切壁の内面か
ら作用する以上の抵抗を作用させず、この部位で発生し
た土や苗の繊維も底面開口、壁面開口を介してガイドレ
ール外に送り出せるものとなる。

【００１２】上記第３の特徴（請求項３）によると、第
２の特徴の作用と同様に、苗の移植時に苗載せ台に載置
した苗に植付爪が接触して、仕切壁で分離された苗は植
付爪に係止された状態で底面開口を通過して圃場面に挿
入されるものとなり、この移植の際には底面開口の開口
幅が仕切壁の対向する面同士の間隔より大きく設定され
ているので、仕切壁内面を通過した苗が底面開口の開口
縁に接触することが殆どなく、この開口縁の部位に土や
苗の繊維等が付着する現象も低減される。又、壁面開口
の開口幅が仕切壁の内面同士の間隔より大きく設定され
ているので、茎や葉等の苗の一部が縦壁面の側に突出す
るものでも壁面開口の開口縁と接触することが殆どな
く、この開口縁から抵抗を作用させずに取出せるものと
なる。

【００１３】つまり、この構成では植付爪の移動上手側
の仕切壁の内面同士の間隔より移動下手側の底面開口の
幅を大きく設定し、又、壁面開口の幅も大きく設定して
いるので仕切壁で分離した苗に対しては仕切壁の内面か
ら作用する以上の抵抗を作用させず、この部位で発生し
た土や苗の繊維も底面開口、壁面開口を介してガイドレ
ール外に送り出せるものとなる。更に、壁面開口の開口
幅より底面開口の開口幅が大きいので、既述の作用を損
なうことなく壁面開口の側からの苗のこぼれ落ちを抑制
できるものとなる。

【００１４】

【発明の効果】従って、ガイドレールの底面開口からの
床土等の排出を促進して苗載せ台に載置した苗を円滑に
切出して圃場に移植しうる藺草移植機が合理的に構成さ
れたのである（請求項１、請求項２、請求項３）。特
に、請求項２の構成では壁面開口からの床土等の排出も
促進して一層円滑に苗を切出すことを可能にするもので
あり、又、請求項３の構成では壁面開口からの苗の落ち
こぼれを抑制しながら、この壁面開口の開口面に植付
爪、あるいは、植付爪を支持する部材の側面を接触させ
て植付爪の作動時の姿勢を安定させることも可能にする
と云う効果を奏する。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１に示すように、走行機体１の後端に油圧シリ
ンダ２で昇降駆動されるリンク機構３の後端に藺草苗Ｓ
を載置する苗載せ台４、この苗載せ台４の下部上面に備
えた仕切り機構Ａ、走行機体１からの動力が伝えられる
フィードケース５、このフィードケース５からの動力が
チェーンケース６を介して伝えらえる植付機構Ｂ、植付
機構Ｂと連動作動する苗保持機構Ｃ、複数の整地フロー
ト７夫々を備え成る苗移植装置を連結して藺草移植機を
構成する。

【００１６】図２及び図３に示すように、前記苗載せ台
４は、横長姿勢のガイドレール８に対して横方向に移動
自在に支持されると共に、苗箱９に株分け状態で収めた
藺草苗Ｓを載置するよう構成され、苗載置面４Ａには縦
送りベルト１０を備え、下部には縦向き姿勢の仕切壁１
１を横方向の複数個備えている。又、図４及び図９に示
すように、ガイドレール８は苗載せ台４の苗載置面４Ａ
に平行する姿勢の底面８Ａと、側面視で底面８Ａに直交
する姿勢で上方に延出した縦壁面８Ｂと、底面８Ａから
下方に延出した延長壁８Ｃとで形成され、底面８Ａと縦
壁面８Ｂとには植付機構Ｂの植付爪（後記する）の通過
を許容する底面開口１２と縦壁開口１３とが形成されて
いる。

【００１７】図４，図７及び図８に示すように、このガ
イドレール８は、その延長壁８Ｃを、前記チェーンケー
ス６の上面に対して横長姿勢に配置したフレーム１４と
一体的に固定され、かつ、このフレーム１４に対して支
軸１５周りで遊転支承した複数のローラ１６に案内され
るスペーサ１７をカバー体１８に設け、又、フレーム１
４に摺接して案内される複数のスライド支持体５６をボ
ルト５７でカバー体１８に設けて夫々苗載せ台４の下部
に配置されている。又、前記仕切壁１１は図６に示すよ
うに、支持片１９と一体的の形態となるブロック状に形
成され、このブロック状物にボルト２０で連結するブラ
ケット２１を前記カバー体１８に対して更にボルト２２
を介して固定している。尚、ガイドレール８の夫々の開
口近傍には下方に延長する苗ガイド２３を備えている。

【００１８】図２，図３及び図５に示すように、仕切り
機構Ａは、苗載せ台４に形成された仕切部２４に固定さ
れた縦壁状のプレート２５の長孔２５Ａに案内されるピ
ン２６と一体的に上下方向に移動自在な横長の部材２７
にレーキ状に形成した複数の仕切り具２８を有すると共
に、プレート２５に対して横向き姿勢の軸体２９周りで
揺動自在に支持したボス３０に形成した第１アーム３１
の揺動端に枢支連結した支持アーム３２の先端部に対し
て、前記部材２７を介して仕切り具２８を連結してあ
り、又、ボス３０に形成した第２アーム３３の揺動端を
縦送りベルトの駆動と連動して操作される操作ロッド３
４を連結して操作ロッド３４からの操作力によって仕切
り具２８が下方の作用位置に移動し、操作力が解除され
ると上方の待機位置に移動するよう構成されている。

【００１９】又、フィードケース５は走行機体１から伝
えられた動力をチェーンケース６に伝える伝動系を有す
ると共に、移植作動と連動して苗載せ台４を横方向に間
欠的に移動させる横送り機構（図示せず）、及び、その
側面に対して先端にピン３５を有したアーム３６を横向
き軸芯周りで常時駆動する状態で備えている。

【００２０】前記縦送りベルト１０の駆動系は、苗載せ
台４が左右のストロークエンドに達する毎に前記ピン３
５との接当で揺動操作される揺動型アーム３７と連結ピ
ン３８を介して連係するアーム部材３９を有すると共
に、このアーム部材３９と、縦送りベルト１０の下部位
置のプーリ４０の駆動軸４０Ａを一方向クラッチ４１を
介して操作するアーム体４２とをピン４３を介して連係
して成り、このアーム部材３９と仕切り機構Ａの操作ロ
ッド３４とが連結されている。

【００２１】図２に示すように、チェーンケース６はフ
ィードケース５からの動力を植付機構Ｂに動力を伝える
よう無端チェーン（図示せず）を内装して成り、植付機
構Ｂはチェーンケース６の後端位置に横向き姿勢で配置
した駆動軸４４と一体回転するクランクアーム４５で駆
動されると共に、リンク部材４６によって作動姿勢が制
御されるアーム部４７に対して、スリット４８Ａが形成
された植付爪４８（図１０を参照）と、この上面の保護
部材４９と、押出し具５０とを備えて構成されている。
又、苗保持機構Ｃは植付機構Ｂの駆動軸４４に備えた回
転カム５１と接当するカムフォロア５２によって操作さ
れる一対のリンク５３の揺動端部に備えた苗保持具５４
を有して、前部位置の作用姿勢と後部位置の待機位置と
に姿勢切換自在に構成されている。尚、植付作動時に
は、植付爪４８の先端が縦長姿勢のループ状の軌跡Ｔに
沿うようにアーム部４７が作動する。

【００２２】図１０及び図１１に示すように、この苗移
植装置では、前記仕切壁１１の対向する面同士の間隔Ｗ
１と、底面開口１２の横方向への開口幅Ｗ２と、縦壁開
口１３の横方向への開口幅Ｗ３との関係を、Ｗ１＜Ｗ３
＜Ｗ２の関係になる寸法関係を設定してある。又、この
仕切壁１１の対向する面同士の間隔Ｗ１を１６．７ミリ
メートルに、底面開口１２の横方向への開口幅Ｗ２を２
０ミリメートルに、縦壁開口１３の横方向への開口幅Ｗ
３を２２ミリメートルに設定してある。

【００２３】又、植付爪４８の横方向幅Ｗ４が１３〜１
４ミリメートルであり、この植付爪４８の上部に備えた
保護部材４９の幅Ｗ５を２０ミリメートルより僅かに小
さくしてある。又、この仕切壁１１の配設間隔は１９ミ
リメートルに設定され、その厚みが２．３ミリメートル
に設定されている。夫々の仕切壁の上面は幅方向の中央
が先鋭となる山状に成形され、更に、その下端とガイド
レール８の底面との間に２ミメートル程度の間隙を形成
して土等の排出性能を高めている。

【００２４】このように苗の切出し部位の寸法関係を設
定したことによって、移植作動時には横送り機構によっ
て苗載せ台４が横方向に向けて１株分ずつ間欠的に移動
操作されると共に、この間欠的な移動が停止する毎に、
苗保持機構Ｃの苗保持具５４が、苗Ｓの上面に接する作
用姿勢に切換わることで苗Ｓに対して底面開口１２の側
に押出し力を作用させ、この直後に植付爪４８が苗Ｓの
上面から突入して仕切壁１１で分離された苗を、そのス
リット４８Ａに挟み込む状態で切出し、圃場面に挿入す
ると同時に押出し具５０で押出して、その苗Ｓを圃場面
に移植する。尚、植付爪４８が苗Ｓを切出した後には苗
載せ台４が横方向に１株分移動操作される。又、苗載せ
台４が移植作動に伴ってストロークエンドに達すると仕
切り具２８が下方の作用位置まで下降して振動等の起因
して苗Ｓが横方向にずれる現象を抑制し、仕切り具２８
が上方の待機位置に向けて移動を開始した直後に植付爪
４８が苗Ｓを切出す作動を行うものとなっている。

【００２５】そして、仕切壁１１の対向する面同士の間
隔Ｗ１と、底面開口１２の開口幅Ｗ２と、壁面開口１３
の開口幅Ｗ３とを前述のように設定してあるので、移植
作動時にはガイドレール８の底面開口１２と壁面開口１
３からの床土等の排出を促進して植付爪４８に挟み込み
支持された苗Ｓを円滑に切出して圃場に移植しうると同
時に、壁面開口１３の開口縁に植付爪４８の上面に備え
た保護部材４９を軽く接触させて植付爪４８の姿勢を安
定させた状態での移植作動を可能にするものとなってい
る。

【００２６】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、
例えば、苗載せ台の載置される苗が株分けした状態のも
のでなくマット状のものであっても良く、又、植付爪を
駆動する構造も実施例の構造のものでなくても良い。

【００２７】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】藺草移植機の全体側面図

【図２】植付機構の部位の側面図

【図３】仕切り機構の部位の一部切欠き側面図

【図４】ガイドレールの縦断側面図

【図５】仕切り機構の後面図

【図６】仕切壁の取付け構造を示す分解斜視図

【図７】ガイドレールの中間部位の縦断側面図

【図８】ガイドレール、フレームを表す横断平面図

【図９】ガイドレールの開口の部位の斜視図

【図１０】ガイドレールと仕切壁との寸法関係を表す平
面図

【図１１】ガイドレールと仕切壁との寸法関係を表す縦
断後面図

【符号の説明】

４ 苗載せ台 ４Ａ 載置面 ８ ガイドレール ８Ａ 底面 ８Ｂ 縦壁面 １１ 仕切壁 １２ 底面開口 １３ 壁面開口 ４８ 植付爪 Ｓ 苗 Ｗ１ 仕切壁の対向する面同士の間隔 Ｗ２ 底面開口の開口幅 Ｗ３ 壁面開口の開口幅

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 善清 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平５−49323（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−8027（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A01C 11/00 - 11/02 303

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 苗載せ台（４）の下端部に苗（Ｓ）の分
   離を図る縦向き姿勢の仕切壁（１１）を横方向に沿って
   複数個備え、この苗載せ台（４）を往復自在に支持する
   横長姿勢のガイドレール（８）を、苗載せ台（４）の載
   置面（４Ａ）と平行する姿勢の底面（８Ａ）と、この底
   面（８Ａ）と直交する姿勢の縦壁面（８Ｂ）とを備えて
   形成し、かつ、底面（８Ａ）と縦壁面（８Ｂ）とに対し
   て植付爪（４８）の挿通が可能な底面開口（１２）と壁
   面開口（１３）とを形成して構成し、移植時には壁面開
   口（１３）と底面開口（１２）とを通過する植付爪（４
   ８）で苗載せ台（４）に載置された苗（Ｓ）の一部を仕
   切壁（１１）で分離して取出し圃場面に植付ける作動を
   行う藺草移植機であって、前記ガイドレール（８）の底面（８Ａ）を苗載せ台
   （４）の載置面（４Ａ）の延長面よりも低く位置設定し
   て、前記仕切壁（１１）を前記載置面（４Ａ）の延長面
   より上方に越えない範囲の下側に設け、この 前記仕切壁
   （１１）の対向する面同士の間隔（Ｗ１）より、前記底
   面開口（１２）の横方向の開口幅（Ｗ２）を大きく設定
   してある藺草移植機。
2. 【請求項２】 苗載せ台（４）の下端部に苗（Ｓ）の分
   離を図る縦向き姿勢の仕切壁（１１）を横方向に沿って
   複数個備え、この苗載せ台（４）を往復自在に支持する
   横長姿勢のガイドレール（８）を、苗載せ台（４）の載
   置面（４Ａ）と平行する姿勢の底面（８Ａ）と、この底
   面（８Ａ）と直交する姿勢の縦壁面（８Ｂ）とを備えて
   形成し、かつ、底面（８Ａ）と縦壁面（８Ｂ）とに対し
   て植付爪（４８）の挿通が可能な底面開口（１２）と壁
   面開口（１３）とを形成して構成し、移植時には壁面開
   口（１３）と底面開口（１２）とを通過する植付爪（４
   ８）で苗載せ台（４）に載置された苗（Ｓ）の一部を仕
   切壁（１１）で分離して取出し圃場面に植付ける作動を
   行う藺草移植機であって、前記ガイドレール（８）の底面（８Ａ）を苗載せ台
   （４）の載置面（４Ａ）の延長面よりも低く位置設定し
   て、前記仕切壁（１１）を前記載置面（４Ａ）の延長面
   より上方に越えない範囲の下側に設け、この 前記仕切壁
   （１１）の対向する面同士の間隔（Ｗ１）より、前記底
   面開口（１２）の横方向の開口幅（Ｗ２）を大きく設定
   し、かつ、前記仕切壁（１１）の対向する面同士の間隔
   （Ｗ１）より前記壁面開口（１３）の横方向の開口幅
   （Ｗ３）を大きく設定してある藺草移植機。
3. 【請求項３】 苗載せ台（４）の下端部に苗（Ｓ）の分
   離を図る縦向き姿勢の仕切壁（１１）を横方向に沿って
   複数個備え、この苗載せ台（４）を往復自在に支持する
   横長姿勢のガイドレール（８）を、苗載せ台（４）の載
   置面（４Ａ）と平行する姿勢の底面（８Ａ）と、この底
   面（８Ａ）と直交する姿勢の縦壁面（８Ｂ）とを備えて
   形成し、かつ、底面（８Ａ）と縦壁面（８Ｂ）とに対し
   て植付爪（４８）の挿通が可能な底面開口（１２）と壁
   面開口（１３）とを形成して構成し、移植時には壁面開
   口（１３）と底面開口（１２）とを通過する植付爪（４
   ８）で苗載せ台（４）に載置された苗（Ｓ）の一部を仕
   切壁（１１）で分離して取出し圃場面に植付ける作動を
   行う藺草移植機であって、前記ガイドレール（８）の底面（８Ａ）を苗載せ台
   （４）の載置面（４Ａ）の延長面よりも低く位置設定し
   て、前記仕切壁（１１）を前記載置面（４Ａ）の延長面
   より上方に越えない範囲の下側に設け、この 前記仕切壁
   （１１）の対向する面同士の間隔（Ｗ１）より、前記壁
   面開口（１３）の横方向の開口幅（Ｗ３）を大きく設定
   し、かつ、この壁面開口（１３）の横方向の開口幅（Ｗ
   ３）より前記底面開口（１２）の横方向の開口幅（Ｗ
   ２）を大きく設定してある藺草移植機。
4. 【請求項４】 複数の前記仕切弁（１１）を支持片（１
   ９）に取り付けて一体的なブロック状物に形成し、この
   ブロック状物を苗載せ台（４）に対して着脱自在に構成
   してある請求項１から３のいずれか一項に記載の藺草移
   植機。