JP3208147B2 - 共重合体の製造方法 - Google Patents
共重合体の製造方法Info
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- JP3208147B2 JP3208147B2 JP07195491A JP7195491A JP3208147B2 JP 3208147 B2 JP3208147 B2 JP 3208147B2 JP 07195491 A JP07195491 A JP 07195491A JP 7195491 A JP7195491 A JP 7195491A JP 3208147 B2 JP3208147 B2 JP 3208147B2
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- carbon atoms
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- polymerization
- copolymer
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- Polymerization Catalysts (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマレイミド類とオレフィ
ンの共重合体の製造方法に関する。
ンの共重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マレイミド類とオレフィンの重合反応と
しては、スチレン、塩化ビニルなどとマレイミド類をラ
ジカル重合法で共重合して共重合体を得る方法、あるい
は、均一系の触媒を用いてスチレンとマレイミド類を共
重合する方法が知られている(WO91-12039) 。
しては、スチレン、塩化ビニルなどとマレイミド類をラ
ジカル重合法で共重合して共重合体を得る方法、あるい
は、均一系の触媒を用いてスチレンとマレイミド類を共
重合する方法が知られている(WO91-12039) 。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ラジカル重合ではほと
んど重合しないα−オレフィンでは、マレイミド類など
の極性基をもつモノマーを重合で導入するという試み
は、触媒当たりの活性が低すぎるという問題があり、高
活性で共重合体を与える方法の開発が望まれている。
んど重合しないα−オレフィンでは、マレイミド類など
の極性基をもつモノマーを重合で導入するという試み
は、触媒当たりの活性が低すぎるという問題があり、高
活性で共重合体を与える方法の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決して高活性に共重合体を与える方法について鋭意探
索したところ、特定の触媒を用いると高活性で共重合体
を与えることができることを見出し本発明を完成した。
解決して高活性に共重合体を与える方法について鋭意探
索したところ、特定の触媒を用いると高活性で共重合体
を与えることができることを見出し本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、下記一般式(化7)
【化7】 (式中A、Bは互いに異なるシクロペンタジエニル環を
有する不飽和炭化水素、RはA、Bを連結する炭素数1
〜20の炭化水素残基、あるいは珪素を含む化合物、X
はハロゲン原子又は炭素数1〜20の炭化水素残基、M
はチタン、ジルコニウム、ハフニウムから選ばれる金属
原子。)で表される非対称な配位子を有する遷移金属化
合物とアルミノキサンからなる触媒を用いて、マレイミ
ドと炭素数2〜30のオレフィンを重合することを特徴
とするとも重合体の製造方法である。
有する不飽和炭化水素、RはA、Bを連結する炭素数1
〜20の炭化水素残基、あるいは珪素を含む化合物、X
はハロゲン原子又は炭素数1〜20の炭化水素残基、M
はチタン、ジルコニウム、ハフニウムから選ばれる金属
原子。)で表される非対称な配位子を有する遷移金属化
合物とアルミノキサンからなる触媒を用いて、マレイミ
ドと炭素数2〜30のオレフィンを重合することを特徴
とするとも重合体の製造方法である。
【0006】本発明において、マレイミド類とオレフィ
ンを重合するに用いる触媒としては、J.A.EWENらにより
報告された(J.Am.Chem.Soc.,1988,110,6255-6256) 文献
に記載された化合物が例示できるが、異なる構造の触媒
であっても、プロピレンの単独重合を行ったときシンジ
オタクチックペンタッド分率が0.7 以上のポリプロピレ
ンを製造することができる触媒系であれば利用できる。
ンを重合するに用いる触媒としては、J.A.EWENらにより
報告された(J.Am.Chem.Soc.,1988,110,6255-6256) 文献
に記載された化合物が例示できるが、異なる構造の触媒
であっても、プロピレンの単独重合を行ったときシンジ
オタクチックペンタッド分率が0.7 以上のポリプロピレ
ンを製造することができる触媒系であれば利用できる。
【0007】本発明において上記共重合体を製造するの
に有用な非対称な配位子を有する遷移金属化合物は、下
記一般式(化1)で表される化合物、
に有用な非対称な配位子を有する遷移金属化合物は、下
記一般式(化1)で表される化合物、
【0008】
【化1】 (式中A、Bは互いに異なるシクロペンタジエニル環を
有する不飽和炭化水素、RはA、Bを連結する炭素数1
〜20の炭化水素残基、あるいは珪素を含む化合物、X
はハロゲン原子又は炭素数1〜20の炭化水素残基、M
はチタン、ジルコニウム、ハフニウムから選ばれる金属
原子。)である。
有する不飽和炭化水素、RはA、Bを連結する炭素数1
〜20の炭化水素残基、あるいは珪素を含む化合物、X
はハロゲン原子又は炭素数1〜20の炭化水素残基、M
はチタン、ジルコニウム、ハフニウムから選ばれる金属
原子。)である。
【0009】A,B としては、具体的にはシクロペタジエ
ン或いはその一部または全部の水素が炭素数1〜10のア
ルキル基で置換したもの( ここでアルキル基はその末端
が再度シクロペンタジエン環に結合した構造であっても
良い。) 、インデン、フルオレンなどの多環芳香族化合
物あるいはその水素の一部または全部が炭素数1 〜10の
アルキル基で置換したものなどが例示される。
ン或いはその一部または全部の水素が炭素数1〜10のア
ルキル基で置換したもの( ここでアルキル基はその末端
が再度シクロペンタジエン環に結合した構造であっても
良い。) 、インデン、フルオレンなどの多環芳香族化合
物あるいはその水素の一部または全部が炭素数1 〜10の
アルキル基で置換したものなどが例示される。
【0010】R としては、ジアルキルメチレン基、ジア
ルキルシリレン基が好ましく、例えば R'2C 、R'2Si
(式中R'は水素または炭素数1 〜20のアルキル残基で同
じでも異なっても良く二つのR'が互いに結合していても
良い。) で表される化合物が好ましく利用できるが、さ
らに-CR'-CR'- で表されるエチレン基も例示できる(式
中R'は上記に同じ。)。
ルキルシリレン基が好ましく、例えば R'2C 、R'2Si
(式中R'は水素または炭素数1 〜20のアルキル残基で同
じでも異なっても良く二つのR'が互いに結合していても
良い。) で表される化合物が好ましく利用できるが、さ
らに-CR'-CR'- で表されるエチレン基も例示できる(式
中R'は上記に同じ。)。
【0011】Xとしては弗素、塩素、臭素、沃素、ある
いはメチル、エチル、プロピル、ブチル等のアルキル
基、シクロペンタジエニル基などの芳香族化合物が例示
できるが特に塩素、メチル基が好ましい。
いはメチル、エチル、プロピル、ブチル等のアルキル
基、シクロペンタジエニル基などの芳香族化合物が例示
できるが特に塩素、メチル基が好ましい。
【0012】またアルミノキサンとしては、下記一般式
(化2)あるいは(化3)で表される化合物、
(化2)あるいは(化3)で表される化合物、
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】 ( 式中R は炭素数1〜3の炭化水素残基、nは1 以上の
整数。) が例示でき、特にR がメチル基であるメチルア
ルミノキサンでn が5 以上、好ましくは10以上のものが
利用される。
整数。) が例示でき、特にR がメチル基であるメチルア
ルミノキサンでn が5 以上、好ましくは10以上のものが
利用される。
【0015】上記遷移金属化合物に対するアルミノキサ
ンの使用割合としては10〜1000000モル倍、通常50〜500
0モル倍である。また、上記遷移金属化合物を予めトリ
アルキルアルミニウムで処理した後、反応して、イオン
対を形成する化合物と接触することで得られる触媒系を
利用することもできる。
ンの使用割合としては10〜1000000モル倍、通常50〜500
0モル倍である。また、上記遷移金属化合物を予めトリ
アルキルアルミニウムで処理した後、反応して、イオン
対を形成する化合物と接触することで得られる触媒系を
利用することもできる。
【0016】重合条件については、特に制限はなく、不
活性媒体を用いる溶媒重合法、あるいは実質的に不活性
媒体の存在しない塊状重合法も利用できる。重合温度と
しては−100〜200 ℃、重合圧力としては常圧〜100 kg
/cm2 で行うのが一般的である。好ましくは−100〜100
℃、常圧〜50kg/cm2 である。
活性媒体を用いる溶媒重合法、あるいは実質的に不活性
媒体の存在しない塊状重合法も利用できる。重合温度と
しては−100〜200 ℃、重合圧力としては常圧〜100 kg
/cm2 で行うのが一般的である。好ましくは−100〜100
℃、常圧〜50kg/cm2 である。
【0017】本発明においてマレイミドとは、下記一般
式(化4)で表わされる化合物、
式(化4)で表わされる化合物、
【化4】 (式中Rは炭素数1〜20の炭化水素残基)である。好
ましくは炭化水素残基としてメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルなどのアル
キル基、フェニル、置換フェニルなどの芳香族炭化水素
残基が例示される。
ましくは炭化水素残基としてメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルなどのアル
キル基、フェニル、置換フェニルなどの芳香族炭化水素
残基が例示される。
【0018】また本発明においては重合に際して連鎖移
動剤を用いて分子量を制御することもできる。
動剤を用いて分子量を制御することもできる。
【0019】本発明において、オレフィンとしては下記
一般式(化5)で示される化合物、
一般式(化5)で示される化合物、
【0020】
【化5】 (式中R は水素又は炭素数1 〜12の炭化水素残基。) が
例示でき、具体的にはエチレン、プロピレン、ブテン-
1、ペンテン-1、ヘキセン-1、2-メチルペンテン、ヘプ
テン-1、オクテン-1などのα−オレフィンの他にスチレ
ンまたはその誘導体も例示される。
例示でき、具体的にはエチレン、プロピレン、ブテン-
1、ペンテン-1、ヘキセン-1、2-メチルペンテン、ヘプ
テン-1、オクテン-1などのα−オレフィンの他にスチレ
ンまたはその誘導体も例示される。
【0021】本発明においてマレイミド類とオレフィン
の重合割合としては目的に応じ定めれば良いが、通常そ
れぞれ、0.01〜99.99 および99.99 〜0.01wt% 、好まし
くは0.1 〜99.9および99.9〜0.1wt%である。
の重合割合としては目的に応じ定めれば良いが、通常そ
れぞれ、0.01〜99.99 および99.99 〜0.01wt% 、好まし
くは0.1 〜99.9および99.9〜0.1wt%である。
【0022】
【実施例】以下に実施例を示しさらに本発明を説明す
る。
る。
【0023】実施例1 内容積200ml のフラスコに常法に従って合成したイソプ
ロピルシクロペンタジエニル-1- フルオレンをリチウム
化し、四塩化ジルコニウムと反応し精製して得たイソプ
ロピル(シクロペンタジエニル-1- フルオレニル) ジル
コニウムジクロリド2mg と東ソーアクゾ(株)製の重合
度約16のメチルアルミノキサン0.2gをトルエン60mlに溶
解し、スチレン20ml、フェニルマレイミド20g を追加し
て、20℃で4 時間重合した。重合後、メタノールル200m
l に反応物を加えポリマーを析出させたところ7.8gのポ
リマーを得た。元素分析によればフェニルマレイミドの
含量は28.9モル% であった。
ロピルシクロペンタジエニル-1- フルオレンをリチウム
化し、四塩化ジルコニウムと反応し精製して得たイソプ
ロピル(シクロペンタジエニル-1- フルオレニル) ジル
コニウムジクロリド2mg と東ソーアクゾ(株)製の重合
度約16のメチルアルミノキサン0.2gをトルエン60mlに溶
解し、スチレン20ml、フェニルマレイミド20g を追加し
て、20℃で4 時間重合した。重合後、メタノールル200m
l に反応物を加えポリマーを析出させたところ7.8gのポ
リマーを得た。元素分析によればフェニルマレイミドの
含量は28.9モル% であった。
【0024】このポリマーの赤外吸収スペクトルの測定
結果を図1に示す。
結果を図1に示す。
【0025】このポリマーのゲルパーミエーシヨンクロ
マトグラフィーによって測定したスチレンに換算した重
量平均分子量は80000 であり重量平均分子量と数平均分
子量の比は2.2 であった。またガラス転移温度は220 ℃
であった。
マトグラフィーによって測定したスチレンに換算した重
量平均分子量は80000 であり重量平均分子量と数平均分
子量の比は2.2 であった。またガラス転移温度は220 ℃
であった。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法により極性基を含む共重合
体を効率的に得ることができ工業的に極めて価値があ
る。
体を効率的に得ることができ工業的に極めて価値があ
る。
【図1】実施例1で得た本発明の重合体の赤外吸収スペ
クトルを示す。
クトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 4/00 - 4/82 C08F 210/00 - 210/18 C08F 222/40 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(化6) 【化6】 (式中A、Bは互いに異なるシクロペンタジエニル環を
有する不飽和炭化水素、RはA、Bを連結する炭素数1
〜20の炭化水素残基、あるいは珪素を含む化合物、X
はハロゲン原子又は炭素数1〜20の炭化水素残基、M
はチタン、ジルコニウム、ハフニウムから選ばれる金属
原子。)で表される非対称な配位子を有する遷移金属化
合物とアルミノキサンからなる触媒を用いて、マレイミ
ドと炭素数2〜30のオレフィンを重合することを特徴
とする共重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07195491A JP3208147B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 共重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07195491A JP3208147B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 共重合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04309507A JPH04309507A (ja) | 1992-11-02 |
JP3208147B2 true JP3208147B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=13475391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07195491A Expired - Fee Related JP3208147B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 共重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3208147B2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-05 JP JP07195491A patent/JP3208147B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04309507A (ja) | 1992-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |