JP2951702B2 - ポリアルケニルボランの製造方法 - Google Patents

ポリアルケニルボランの製造方法

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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシンジオタクチック構造を有するポリアルケ
ニルボランの製造方法に関する。
〔従来技術〕
アルケニルボランについてはT.C.Chungにより三塩化
チタンを用いて重合できることが報告されており(Macr
omolecules1988 vol 21,865〜869)ボラン基の反応性を
生かしてポリアルコールとすることができることが報告
されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記方法によりアルケニルボランの重合体を得ること
ができるが活性が低いという問題があり、その立体構造
についてもアイソアクチック構造のものしか得られてい
ない。これに対して異なる構造のポリアルケニルボラン
が得られればアイソタクチック構造のものとはその物性
が異なることが期待でき、またその反応性を生かして官
能基を有する成形材料としてあるいはブレンド素材とし
てその利用が期待される。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記問題を解決して高活性にポリアルケ
ニルボランを製造する方法について鋭意探索したとこ
ろ、特定の触媒を用いると高活性で上記アイソタクチッ
ク構造ではない構造のポリマーを合成できることを見出
し本発明を完成した。
すなわち本発明は、非対称な配位子を有する遷移金属
化合物からなる触媒を用いて、一般式:H2C=CH−(C
H2−BR2(式中nは0または1以上の整数、Rは炭
素数1〜12の炭素水素残基。)で表される不飽和化合物
を重合することを特徴とするポリアルケニルボランの製
造方法である。
本発明の新規な重合体についての製造方法について詳
述することで以下に説明する。
本発明において、一般式:H2C=CH−(CH2−BR
2(式中nは0または1以上の整数、Rは炭素数1〜12
の炭素水素残基。)で表される不飽和化合物を重合する
に用いる触媒としては、J.A.EWENらにより報告された
(J.Am.Chem.Soc.,1988,110,6255−6256)文献に記載さ
れた化合物が例示できるが、異なる構造の触媒であって
も、プロピレンの単独重合を行ったときシンジオタクチ
ックペンタッド分率が0.7以上のポリプロピレンを製造
することができる触媒系であれば利用できる。
本発明において上記シンジオタクチック構造を有する
ポリアルケニルボランを製造するのに有用な非対称な配
位子を有する遷移金属化合物としては、上記文献に記載
された化合物が例示できるが、一般式: (式中A,Bは互いに異なる芳香族炭化水素、RはA,Bを連
結する炭素数1〜20の炭化水素残基、あるいは珪素を含
む化合物、Xはハロゲン原子または炭素数1〜20の炭化
水素残基。Mはチタン、ジルコニウム、ハフニウムから
選ばれる金属原子。)で表される化合物が好ましく利用
できる。
A,Bとしては炭素数5〜30の単環、あるいは多環の芳
香族化合物が例示でき、具体的にはシクロペタジエン或
いはその一部または全部の水素が炭素数1〜10のアルキ
ル基で置換したもの(ここでアルキル基はその末端が再
度シクロペンタジエン環に結合した構造であっても良
い。)、インデン、フルオレンなどの多環芳香族化合物
あるいはその水素の一部または全部が炭素数1〜10のア
ルキル基で置換したものなどが例示される。
Rとしては、ジアルキルメチレン基、ジアルキルシリ
レン基が好ましく、例えばR′2C、R′2Si(式中R′
は水素または炭素数1〜20のアルキル残基で同じでも異
なっても良く二つのR′が互いに結合していても良
い。)で表される化合物が好ましく利用できるが、さら
に−CR′−CR′−で表されるエチレン基も例示できる
(式中R′は上記に同じ。)。
Xとして弗素、塩素、臭素、沃素、あるいはメチル、
エチル、プロピル、ブチル等のアルキル基、シクロペン
タジエニル基などの芳香族化合物が例示できるが特に塩
素、メチル基が好ましい。またアルミノキサンとして
は、 (式中Rは炭素数1〜3の炭化水素残基。)で表される
化合物が例示でき、特にRがメチル基であるメチルアル
ミノキサンでnが5以上、好ましくは10以上のものが利
用される。上記遷移金属化合物に対するアルミノキサン
の使用割合としては10〜1000000モル倍、通常50〜5000
モル倍である。
重合条件については、特に制限はなく、不活性媒体を
用いる溶媒重合法、あるいは実質的に不活性媒体の存在
しない塊状重合法も利用できる。重合温度としては−10
0〜200℃、重合圧力としては常圧〜100kg/cm2で行うの
が一般的である。好ましくは−100〜100℃、常圧〜50kg
/cm2である。
ここでアルケニル硼素化合物とは、一般式:H2C=CH−
(CH2−BR2(式中nは0または1以上の整数、Rは
炭素数1〜12の炭化水素残基。)で表されるものであり
Rとしてはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルなどのアルキル基の他に2つのアルキル基
が結合した構造のもの、あるいは環状のもの、例えば9
−ボラビシクロ[3,3,1]ノナンなどが挙げられる。こ
こでnとしては0〜20程度のものが重合体を利用する点
で好ましい。また本発明においては重合に際して連鎖移
動剤を用いて分子量を制御することもできる。
〔実施例〕
以下に実施例を示しさらに本発明を説明する。
実施例1 内容積500mlのフラスコに常法に従って合成したイソ
プロピルシクロペンタジエニル−1−フルオレンをリチ
ウム化し、四塩化ジルコニウムと反応し精製して得たイ
ソプロピル(シクロペンタジエニル−1−フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド15mgと東ソーアクゾ(株)
製の重合度約16のメチルアルミノキサン1gをトルエン50
mlに溶解し、7−オクテニル−9−ボラビシクロ[3,3,
1]ノナン50gを加え、40℃で4時間重合した。重合度、
イソプロピルアルコール200mlを加えポリマーを析出さ
せたところ21.5gのポリマーを得た。
このポリマーの赤外吸収スペクトルの測定結果を第1
図に示す。またH−NMRの測定結果を第2図に示す。上
述の文献に記載されたものとは構造が異なることから本
発明の重合体ははシンジオタクチック構造であると考え
られる。
このポリマーのゲルパーミエーシヨンクロマトグラフ
ィーによって測定したポリプロピレンに換算した数平均
分子量は45000であった。
〔発明の効果〕
本発明の方法により新規な立体規則性のしかも反応性
に富むボラン基を有する重合体を得ることができ工業的
に極めて価値がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の重合体の赤外吸収スペクトルを、第2
図は、本発明の重合体のH−NMRスペクトルを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非対称な配位子を有する遷移金属化合物か
    らなる触媒を用いて、 一般式:H2C=CH−(CH2−BR2(式中nは0または1
    以上の整数、Rは炭素数1〜12の炭化水素残基。)で表
    される不飽和化合物を重合することを特徴とするポリア
    ルケニルボランの製造方法。
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