JP3207711B2 - エアー給紙装置 - Google Patents

エアー給紙装置

Info

Publication number
JP3207711B2
JP3207711B2 JP10947195A JP10947195A JP3207711B2 JP 3207711 B2 JP3207711 B2 JP 3207711B2 JP 10947195 A JP10947195 A JP 10947195A JP 10947195 A JP10947195 A JP 10947195A JP 3207711 B2 JP3207711 B2 JP 3207711B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
suction
cylinder
nozzle body
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10947195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08301469A (ja
Inventor
甚一 長田
敏朗 栗下
俊也 御喜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP10947195A priority Critical patent/JP3207711B2/ja
Priority to US08/641,182 priority patent/US5833228A/en
Publication of JPH08301469A publication Critical patent/JPH08301469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3207711B2 publication Critical patent/JP3207711B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/08Separating articles from piles using pneumatic force
    • B65H3/0808Suction grippers
    • B65H3/0816Suction grippers separating from the top of pile
    • B65H3/0833Suction grippers separating from the top of pile and acting on the front part of the articles relatively to the final separating direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/08Separating articles from piles using pneumatic force
    • B65H3/0808Suction grippers
    • B65H3/0883Construction of suction grippers or their holding devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複写機やレーザプリン
タなどの電子写真,電子印刷機に使用されるエアー給紙
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やレーザプリンタなどにおいて、
高速・確実な給紙を行うためエアー給紙装置が導入され
ている。図8〜図10は、従来のエアー給紙装置(US
P−4168829)の構造を示す図である。この給紙
装置では、円筒形のシリンダ118の側面に吸引孔12
6が形成されており、この吸引孔126が直接(ノズル
を介さずに)シートを吸着する。したがって、吸着され
たシートはシリンダ118に密着する。図8において、
シリンダ118は時計回りに回転する。セット部112
に積載されたシートSの最下部のシートが吸引孔126
に直接吸着され、シリンダ118に密着した状態で給紙
ローラ128まで搬送される。搬送ローラがかみ込んだ
シートは次の位置へ搬送される。上記のシリンダは内部
が空洞で端部は開口部のあるフランジ124を介して吸
引ファンに連結されている。反対のフランジは軸形状で
図示しないフレームに軸受で回転自在に取り付けられて
いる。また、開口部側もフランジ部を軸受を通じてフレ
ームに支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成で、安定した
給紙を確保するためにはシリンダ118の回転をスムー
ズにする必要があり、このためシリンダ118の中央部
2箇所に凹部を設け、この凹部に給紙搬送用のボールベ
アリング130が装着されている。このように、ボール
ベアリング130をシリンダに組み込むため、シリンダ
118は図10に示すように3分割構造になっており、
ボールベアリング130を組み込んだのちネジや圧入な
どで結合する必要があり、単品コストが高くなることや
組み立て作業が増える欠点があった。また、このような
複雑な形状で十分な強度を得るため、このシリンダはア
ルミ製であり樹脂に比べて重量が重かった。このため、
駆動には、大きな駆動力が必要であり、また、この重量
のために慣性力が大きく、応答性が悪く高速給紙には不
適であった。
【0004】そこで、このシリンダを樹脂化することが
考えられるが、このシリンダを樹脂で構成しようとする
と、以下のような問題点が生じる。まず、円筒形状を樹
脂で製作する場合、一般的には割り金型成型によって2
分割で成型される。この方式は、手間が掛からず安価で
あるが、半円状の形成物を接合して円筒とするため、真
円性が悪く、さらに、経時変化によって回転中心から反
ってくるという問題点があった。回転駆動または揺動駆
動されるシリンダの精度が悪いと正常な機能を確保でき
ないという問題点があった。また、樹脂の場合、シート
材との摩擦で静電気が発生し、シート材がシリンダに張
り付いてしまうおそれがある。シート材とシリンダノズ
ルとの剥離性が悪いと、シートノズルの摩擦によってシ
ートダメージとなる欠点があった。
【0005】この発明は、ノズルで吸引し、シリンダを
押出成型された樹脂パイプで構成することにより上記課
題を解決したエアー給紙装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、シート載置台と、該シート載置台の先端部前方に
シートの搬送方向に沿って順に設けられた給紙ローラ及
搬送ローラと、該シー載置台の先端部上方に設けら
れた吸引ノズル体と、該吸引ノズル体を前記給紙ローラ
方向に揺動させるノズル揺動手段と、該吸引ノズル体の
吸引力をオンオフする吸引開閉手段と、前記給紙ローラ
及び搬送ローラのそれぞれの下流側に設けたシート先端
を検知する第1及び第2のフォトセンサと、を備え、吸
引ノズル体の吸引力をオンしてシート載置台上に載置さ
れたシートを吸引したのち、該吸引ノズル体を前記ノズ
ル揺動手段によって給紙ローラ方向に揺動させ、吸引さ
れたシートを給紙ローラが捉えて搬送し始めたのち、前
第1のフォトセンサでシート先端を検知すると前記吸
引開閉手段によって前記吸引ノズル体の吸引力をオフ
し、前記第2のフォトセンサでシート先端を検知すると
前記ノズル揺動手段による吸引ノズル体の揺動を復帰さ
せることを特徴とする。
【0007】この出願の請求項2の発明は、前記吸引開
閉手段を、前記吸引ノズル体に接続されたダクトと、ダ
クト内のエアーを排出するファンと、ダクトを開閉する
バルブ機構とで構成したことを特徴とする。
【0008】この出願の請求項3の発明は、前記吸引ノ
ズル体は、押出成型により製作された円筒形のシリンダ
部と、このシリンダ部の側面に開設された開口部に設け
られたノズル部とを備え、前記シリンダ部の一端は前記
ダクトに接続され、他端はフランジにより閉鎖され、さ
らに、該シリンダ部はベアリング軸受により回転自在に
支持されていることを特徴とする。
【0009】この出願の請求項4の発明は、前記シリン
ダ部を、内径略38mm、肉厚略1mmとしたことを特
徴とする。
【0010】この出願の請求項5の発明は、前記シリン
ダ部を、導電性材料で構成し、または、表面に導電性コ
ーティングを施したことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、シート載置台の先端部上
方に設けられている吸引ノズル体の吸引力を吸引開閉手
段によってオンすると、シート載置台上に載置されたシ
ートが吸着される。シートが複数載置されていても吸引
によれば、その最上部(または最下部)の1枚のみを吸
着させることが容易である。シートを吸着したのち、該
吸引ノズル体をノズル揺動手段によって給紙ローラ方向
に揺動する。給紙ローラはシート載置台の先端部前方に
設けられている。これにより、シートの先端部が給紙ロ
ーラに到達し、該シートを給紙ローラが搬送し始める。
こののち、前記吸引開閉手段によって吸引力をオフし、
さらに、シートの先端部が搬送ローラに到達したときに
前記ノズル揺動手段による吸引ノズル体の揺動を復帰さ
せることにより、吸引ノズル体はもとに復帰し、次の吸
引に備えることができる。
【0012】このように、ノズル体がシートを吸着する
ことにより、シートとエアー給紙装置との接触部位が少
なくなり摩擦や曲げなどによるシートダメージを少なく
することができる。また、吸引開閉手段で吸引を開閉す
ることにより、エアー給紙装置とシートとの剥離性がよ
くなり、搬送が円滑に行われるとともにシートダメージ
を少なくすることができる。
【0013】請求項2の発明では、前記吸引開閉手段
を、前記吸引ノズル体に接続されたダクトと、ダクト内
のエアーを排出するファンと、ダクトを開閉するバルブ
機構とで構成した。ファンは常時回転して吸引を行って
いるが、バルブ機構によってこの吸引力をダクトに伝達
するか否かを制御(開閉)する。これにより、ファンを
起動/停止するよりもはるかに速やかな吸引力のオン/
オフ制御をすることができ、高速の連続給紙が可能にな
る。
【0014】請求項3の発明では、前記吸引ノズル体
を、押出成型により製作された円筒形のシリンダ部と、
このシリンダ部の側面に開設された開口部に設けられた
ノズル部とで構成している。押出成型であるため真円性
が良く、材質が均一であるため、経時変化も少ない。ま
たノズルを設けてシートを吸引するようにしたことによ
り、シートがシリンダに直接接触することがなく、シー
トダメージや摩擦静電気の発生を防止することができ
る。また真円性が良いためベアリング軸受と正確に嵌合
して精度のよい製品を製作することができる。
【0015】請求項4の発明では、前記シリンダ部を、
内径略38mm、肉厚略1mmとした。実験により、こ
の内径,肉厚が複写機に使用される厚紙(128g/m
2 )を吸引し、且つ、耐性・軽量を両立させる最適の値
であることが判明している。
【0016】請求項5の発明では、前記シリンダ部を、
導電性材料で構成し、または、表面に導電性コーティン
グを施した。これにより、シートが接触・摩擦しても静
電気が残留することがなくなり、シート搬送の障害にな
ることがない。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の実施例であるエアー給紙装
置のノズルシリンダNC周辺の構成を示す図である。ノ
ズルシリンダNCは、シリンダ本体1,ノズル2,フラ
ンジ3からなっている。シリンダ本体1は円筒形であ
り、その側面に複数の側面開口部(同図においては3
個)1aが軸に並行に形成されている。また、シリンダ
本体1の一方(同図右側)の端部にはフランジ3が接合
されている。このフランジ3の中心には回転軸3aが形
成されている。ノズルシリンダNCはシリンダ本体1の
他方(同図左側)の端部に設けられた軸受4および回転
軸3aに設けられた軸受5により、フレーム10,11
間に回転自在に支持されている。なお、軸受4,5はベ
アリングで構成されている。
【0018】シリンダ本体1の他方の端部は開口したま
まであり、この開口部にファンダクト2が連結されてい
る。ファンダクト2の他方の端部には吸引ファン6が設
けられている。この吸引ファン6はファンダクト2内の
空気を外部に吸い出すように回転する。また、ファンダ
クト2のシリンダ側の端部はフレーム10または軸受4
に密着しており、気密性が保たれている。以上の構成に
より、吸引ファン6の回転によってファンダクト2およ
びシリンダ本体1内の空気が吸引ファン6方向に吸引さ
れる。これにより、シリンダ本体1内部の気圧が低下す
るため前記側面開口部1aを介して外部の空気が導入さ
れる。側面開口部1aの外周部には、煙突状のノズル2
が設けられている。図3,図4に示すようにこのノズル
2が用紙ストッカに積載されている用紙に当接するた
め、該用紙の上端の1枚がノズルに吸着される。
【0019】なお、吸引ファン6の吸引(エアー)を吸
引ファン6を回転させたまま、速やかにオン/オフする
ためファンダクト2内にバルブ25が設けられている。
このバルブ25はバルブソレノイド26,アーム27,
28およびコイルスプリング29によって開閉される。
【0020】フランジ3の回転軸3aにはシリンダアー
ム7が連結している。シリンダアーム7は回転軸3aの
切欠部に嵌合しているため、滑ることなく、回転力をシ
リンダに伝達する。シリンダアーム7はソレノイドアー
ム9を介してシリンダソレノイド8と結合している。ソ
レノイドアーム9はシリンダソレノイド8の動作によっ
て揺動する。この揺動はシリンダアーム7に伝達され
る。シリンダアーム7はソレノイドアーム9の揺動によ
って反対側に揺動する。この揺動が回転軸3aを介して
ノズルシリンダNCに伝達される。なお、上記バルブソ
レノイド26,アーム27,28およびコイルスプリン
グ29の構造および動作は、ノズルシリンダNCに設け
られたシリンダソレノイド8,シリンダアーム7,ソレ
ノイドアーム9およびコイルスプリング13の構成・動
作とほぼ同様である。
【0021】図2は前記ノズルシリンダNCの構造を示
す図である。シリンダ本体1は、ABS,PS,アクリ
ル,ナイロン,ポリアセソールなどの樹脂性であり、押
出成型で継ぎ目無しに製造された円筒パイプが用いられ
ており、この円筒パイプの側面に吸引用の側面開口部1
aを複数カ所開けたものである。側面開口部1aは、円
筒の軸方向にそって一列に開設されている。シリンダ本
体1は両端が開口しているが、その一方がフランジ3に
よって塞がれる。フランジ3は、インジェクションまた
は切削加工によって成型されたものであり、シリンダ本
体1の内径に一致する円板とこの円板の中心から垂直に
突出する回転軸3aとで構成されている。円板の周がシ
リンダ本体1の開口部に密接して嵌合し、その当接部が
接着剤,溶着,ビス止めなどの方式で固定されている。
また、シリンダ本体1の側面に開設された側面開口部1
aに開口部が一致するようにノズル2が設けられる。こ
のノズル2はシリンダ本体1の側面から1cm程度突出し
た煙突状のものであり、インジェクションにより成型さ
れた樹脂製である。ノズル2とシリンダ本体1との接合
は接着剤,溶着,ビス止めなどの方式が採用される。
【0022】図3,図4は上記シリンダ給紙装置の構造
および給紙動作を示す図である。図3は給紙開始時の状
態を示しており、図4は給紙ローラ18による搬送開始
時状態を示している。
【0023】用紙台17には複数枚の用紙15が積載さ
れている。用紙15の積載位置は用紙先端ガイド14お
よび用紙サイズガイド16によって前後左右方向に規制
され、全用紙が揃った位置に積載されている。シリンダ
ソレノイド8がオフしているときはノズルシリンダNC
はコイルスプリング13の弾性力によりノズル2を真下
(用紙台方向)に向けて停止している。
【0024】用紙先端ガイド14の上方には、シリンダ
によって供給された用紙を搬送するための給紙ローラ1
8および給紙コロ19が設けられており、給紙ローラ1
8の下流側に隣接して用紙の搬送開始を検出するフォト
センサ24が設けられている。また、この給紙ローラ1
8,給紙コロ19の下流側には給紙された用紙の搬送方
向を規制するための用紙搬送ガイド2,2,23が
設けられている。用紙搬送ガイド20,23上には供給
された用紙の搬送を継続するための搬送ローラ30,搬
送コロ31が設けられているとともに、この位置まで用
紙が搬送されてきたことを検出するためのフォトセンサ
32が設けられている。
【0025】給紙を開始する場合、まず、バルブソレノ
イド26をオフすることにより、コイルスプリング29
の弾性力によってバルブ25を開く。これにより、吸引
ファン6の吸引力がノズル2に伝達される。この吸引力
により、積載されている用紙15のうち最上部の1枚が
ノズル2に吸着される。吸着と同時にシリンダソレノイ
ド8が駆動される。シリンダソレノイドが駆動すること
により、シリンダは図3の状態から図4の状態へ揺動す
る。この揺動により、ノズル2に吸着された用紙15の
先端が給紙ローラ18,給紙コロ19にくわえられる。
くわえられることにより用紙15はノズル2から解放さ
れ、搬送ローラ18,搬送コロ19の搬送力により、用
紙搬送ガイド21,22,23に沿って搬送されてゆ
く。この搬送により用紙15の先端がフォトセンサ24
の位置に達すると、フォトセンサ24がこれを検知す
る。この検知信号によってバルブソレノイド26がオン
されバルブ25が閉じられる。さらに、用紙15が搬送
されその先端がフォトセンサ32の位置に達してこれを
オンすると、この検知信号によってシリンダソレノイド
8がオフされる。シリンダソレノイド8のオフによりノ
ズルシリンダNCは、コイルスプリング13の弾性力に
より次の給紙に備えて図3の位置に復帰する。さらに、
連続給紙の場合には、用紙の後端がフォトセンサ24の
位置を通過してフォトセンサ24がオフすると、この非
検出信号によりバルブソレノイド26がオフしてノズル
2からの吸引が再開され、用紙の後端がフォトセンサ3
2の位置を通過してフォトセンサ32がオフすると、こ
の非検出信号によりシリンダソレノイド32がオフして
次の給紙搬送動作がスタートする。
【0026】図5は、上記シリンダ本体1の側面開口部
1aの一例を示す図である。図1〜図4では説明の簡略
化のために、側面開口部1aおよびノズル2をシリンダ
本体1に等間隔に3個設けたが、図5のような形状で開
設される。同図は、11インチ(279.4mm)サイ
ズの用紙を給紙するためのシリンダの例を示している。
側面開口部1aは用紙幅よりも両側数mm程度ずつ狭く
形成され、且つ、給紙コロ19の位置と用紙中央部で分
割されている。給紙コロ19の位置に側面開口部1aを
形成しないのは、この位置にノズル2を設けると、シリ
ンダが揺動したとき、給紙コロ19とノズル2が衝突す
るためである。また、用紙中央部で側面開口部1aを分
割しているが、これはノズル2とシリンダ本体1との接
合面を確保するため、および、1つの開口部を余り大き
くすると、吸引ファンから遠い孔の風圧が極端に低下す
るので、これを防止するためである。
【0027】ここで、図6(A),(B)を参照して吸
引に最適な風圧とシリンダの内径について説明する。
【0028】同図(A)は、紙の重さと吸引可能な風圧
との関係を示す図である。この図によれば、ノズル2と
用紙15の上端との距離を10mmとしたとき、業界規
格の厚紙である128g/m2 の用紙を吸着させるため
には約20mm・H2 O程度の風圧が必要であることが
判る。ノズル2と用紙15との距離を10mmとしたの
は、遠すぎると大きな風圧が必要となり、近づけすぎる
と多重吸引になりやすいためで、10mm前後が適当な
距離である。
【0029】同図(B)は、吸引ファン6に一般的なフ
ァンモータを用いた場合、側面開口部の開口面積とノズ
ル2の風圧との関係をシリンダ本体1の内径毎に示した
ものである。同図によれば、側面開口部1aの開口面積
3000mm2 以上(図5の例では、約3500m
2 )とした場合に20mm/H2 0の風圧を確保する
ためには、38mm以上の内径のシリンダが必要である
ことがわかる。
【0030】さらに、この風圧による吸引でも変形しな
いようにするため、シリンダ1の肉圧は1mm程度とし
た。これよりも薄いと変形しやすく、また、これよりも
厚いとシリンダの重量が重くなり大きな駆動力が必要と
なるうえ、応答性が悪くなる。
【0031】図7は前記シリンダ本体1を製造するため
の押出成型機の構造を説明する図である。ホッパ53内
からバレル50に供給された樹脂材料は、ヒータ52に
よって加熱されているバレル50内で溶融されるととも
に、バレル50内に内部に挿入されているスクリュ51
が回転することによって圧縮搬送される。バレル50の
先端には押出用金型であるダイ54が取り付けられてい
る。図7ではパイプ押出用のダイ54が取り付けられて
いる。溶融・圧縮された樹脂材料を押出機(バレル5
0)からダイ54を介して押し出すことにより、継ぎ目
なしのパイプがエンドレスに成型される。ダイ54の形
状を適当に選択することにより内径38mm,肉圧1m
mの樹脂パイプを製造することができる。この材料はA
BS,PS,PC,アクリル等であり、溶融温度はAB
Sで200°〜300°である。
【0032】なお、ノズル2およびシリンダ本体1の表
面には導電性コーティングが施されており、用紙との間
に発生した静電気は軸受(ベアリング)4,5を介して
フレームに逃げるようになっている。なお、ノズル2,
シリンダ本体1全体の素材を導電性の樹脂で構成するよ
うにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、シート
とエアー給紙装置との接触部位が少なくなり摩擦や曲げ
などによるシートダメージを少なくすることができ、さ
らに、エアー給紙装置とシートとの剥離性がよくなりシ
ート搬送を円滑に行うことができる。
【0034】また、この発明によれば、バルブ機構によ
って吸引力を開閉することにより、高速に吸引力をオン
/オフすることができ、高速の連続給紙が可能になる。
【0035】また、この発明によれば、押出成型でシリ
ンダを製作したことにより、真円性が良く材質が均一の
シリンダを得ることができる。これにより、ベアリング
軸受と正確に嵌合して精度のよい製品を製作することが
できる。またノズルを設けてシートを吸引するようにし
たことにより、シートがシリンダに直接接触することが
なく、シートダメージや摩擦静電気の発生を防止するこ
とができる。
【0036】また、この発明によれば、軽量の吸引ノズ
ル体を構成することができるため、駆動力が小さくてす
み高速給紙に最適である。また、シリンダの肉厚が適度
であるためねじれにも強いという利点がある。
【0037】また、この発明によれば、静電気発生を防
止でき、吸引ノズル体とシートとの剥離性がよいため、
ノズルとシートとのこすれによるシートダメージを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるエアー給紙装置の概略
構造図
【図2】同エアー給紙装置に用いられるノズルシリンダ
の構造を説明する図
【図3】同エアー給紙装置の動作状態を示す図
【図4】同エアー給紙装置の動作状態を示す図
【図5】前記ノズルシリンダの開口部の一例を示す図
【図6】前記ノズルシリンダのシリンダ本体の内径およ
び肉厚を決定するための実験を説明する図
【図7】同シリンダ本体を製造するための押出成型装置
を説明する図
【図8】従来のエアー給紙装置を示す図
【図9】従来のエアー給紙装置を示す図
【図10】上記従来のエアー給紙装置に用いられるシリ
ンダを示す図
【符号の説明】
NC−ノズルシリンダ、1−シリンダ本体、1a−側面
開口部、2−ノズル、3−フランジ、3a−回転軸、
4,5−軸受、6−吸引ファン、7−シリンダアーム、
8−シリンダソレノイド、9−ソレノイドアーム、12
−ファンダクト、13−コイルスプリング、25−バル
ブ、26−バルブソレノイド、27,28−アーム、2
9−コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−286894(JP,A) 特開 昭57−52046(JP,A) 特開 昭49−64442(JP,A) 特開 昭63−127957(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート載置台と、 該シート載置台の先端部前方にシートの搬送方向に沿っ
    て順に設けられた給紙ローラ及び搬送ローラと、 該シー載置台の先端部上方に設けられた吸引ノズル体
    と、 該吸引ノズル体を前記給紙ローラ方向に揺動させるノズ
    ル揺動手段と、 該吸引ノズル体の吸引力をオンオフする吸引開閉手段
    と、 前記給紙ローラ及び搬送ローラのそれぞれの下流側に設
    けたシート先端を検知する第1及び第2のフォトセンサ
    と、を備え、 吸引ノズル体の吸引力をオンしてシート載置台上に載置
    されたシートを吸引したのち、該吸引ノズル体を前記ノ
    ズル揺動手段によって給紙ローラ方向に揺動させ、吸引
    されたシートを給紙ローラが捉えて搬送し始めたのち、
    前記第1のフォトセンサでシート先端を検知すると前記
    吸引開閉手段によって前記吸引ノズル体の吸引力をオフ
    し、前記第2のフォトセンサでシート先端を検知すると
    前記ノズル揺動手段による吸引ノズル体の揺動を復帰さ
    せることを特徴とするエアー給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引開閉手段は、前記吸引ノズル体
    に接続されたダクトと、ダクト内のエアーを排出するフ
    ァンと、ダクトを開閉するバルブ機構とからなる請求項
    1に記載のエアー給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引ノズル体は、押出成型により製
    作された円筒形のシリンダ部と、このシリンダ部の側面
    に開設された開口部に設けられたノズル部とを備え、 前記シリンダ部の一端は前記ダクトに接続され、他端は
    フランジにより閉鎖され、さらに、該シリンダ部はベア
    リング軸受により回転自在に支持されていることを特徴
    とする請求項2に記載のエアー給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンダ部は、内径略38mm、肉
    厚略1mmとしたことを特徴とする請求項3に記載のエ
    アー給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記シリンダ部は、導電性材料で構成さ
    れ、または、表面に導電性コーティングが施されている
    ことを特徴とする、請求項3に記載のエアー給紙装置。
JP10947195A 1995-05-08 1995-05-08 エアー給紙装置 Expired - Lifetime JP3207711B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10947195A JP3207711B2 (ja) 1995-05-08 1995-05-08 エアー給紙装置
US08/641,182 US5833228A (en) 1995-05-08 1996-04-30 Vacuum sheet feeding apparatus including cylinder and upstanding nozzles

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10947195A JP3207711B2 (ja) 1995-05-08 1995-05-08 エアー給紙装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08301469A JPH08301469A (ja) 1996-11-19
JP3207711B2 true JP3207711B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=14511084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10947195A Expired - Lifetime JP3207711B2 (ja) 1995-05-08 1995-05-08 エアー給紙装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5833228A (ja)
JP (1) JP3207711B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3324920B2 (ja) * 1995-11-21 2002-09-17 シャープ株式会社 給紙装置
JP3436653B2 (ja) * 1997-04-17 2003-08-11 シャープ株式会社 給紙装置
JP3481420B2 (ja) * 1997-05-02 2003-12-22 シャープ株式会社 エアー給紙装置
DE19854844A1 (de) * 1997-12-24 1999-07-01 Heidelberger Druckmasch Ag Vorrichtung zur Saugluftsteuerung
NL1007943C2 (nl) * 1997-12-31 1999-07-01 Hadewe Bv Inrichting en werkwijze voor het van een stapel separeren van vellen.
AUPR292501A0 (en) * 2001-02-07 2001-03-01 Silverbrook Research Pty. Ltd. A method and apparatus (ART100)
AUPR315301A0 (en) * 2001-02-19 2001-03-15 Silverbrook Research Pty. Ltd. An Apparatus (ART102)
DE10331626B3 (de) * 2003-07-12 2005-01-13 Nexpress Solutions Llc Bedruckstoffführung
US7976013B1 (en) * 2008-02-22 2011-07-12 Young Ronald J Cyclically controlled paper feeder with optical stack level control
US20100291308A1 (en) * 2009-05-14 2010-11-18 Veeco Instruments Inc. Web Substrate Deposition System
DE202012101998U1 (de) * 2012-05-31 2013-09-02 Weidmüller Interface GmbH & Co. KG Drucker mit einer Vereinzelungsvorrichtung

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2770458A (en) * 1953-08-14 1956-11-13 Halahan John Paper feeder
US2995360A (en) * 1959-12-30 1961-08-08 Ibm Document feeding
US3218061A (en) * 1963-10-07 1965-11-16 Control Data Corp Pneumatic pick off for perforated cards
GB1345709A (en) * 1970-06-09 1974-02-06 Crosfield Business Mach Sheet feeding apparatus
DE2758007C2 (de) * 1977-12-24 1979-10-25 Licentia Patent-Verwaltungs-Gmbh, 6000 Frankfurt Verfahren zum Steuern des Abzugsvorgangs bei einer Einrichtung zur Abgabe vereinzelter Sendungen von unterschiedlicher Länge sowie entsprechende Einrichtung
US4168829A (en) * 1977-06-20 1979-09-25 Eastman Kodak Company Control valve for vacuum sheet feeding apparatus
CH650995A5 (de) * 1981-02-10 1985-08-30 Frama Ag Zufuehreinrichtung fuer einzelne flache materialstuecke.
DE3211610C2 (de) * 1982-03-30 1985-04-18 Agfa-Gevaert Ag, 5090 Leverkusen Vorrichtung zum Abnehmen eines Blattes von einem Stapel
JPH01112273A (ja) * 1987-10-26 1989-04-28 Nec Corp 電子写真系プリンタ用用紙走行部
JPH0780590B2 (ja) * 1987-11-30 1995-08-30 三田工業株式会社 画像形成装置
DE3808651C2 (de) * 1988-03-15 1997-12-04 Hoerauf Michael Maschf Vorrichtung zum Ergreifen und Vereinzeln des unteren Zuschnittes eines Stapels von Zuschnitten aus kaschiertem Papier o. dgl., insbesondere für eine Buchdeckenmaschine
JPH01256431A (ja) * 1988-04-01 1989-10-12 Fuji Photo Film Co Ltd シート体の枚葉方法
JPH0330919A (ja) * 1989-06-28 1991-02-08 Kyoraku Co Ltd 筒状体の製造方法
EP0452911A1 (en) * 1990-04-18 1991-10-23 Konica Corporation Paper feed device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08301469A (ja) 1996-11-19
US5833228A (en) 1998-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3207711B2 (ja) エアー給紙装置
KR100739736B1 (ko) 화상형성장치 및 이에 적용되는 급지방법
KR100701323B1 (ko) 화상형성장치의 용지이송장치
JP4019833B2 (ja) 用紙位置ずれ補正装置および画像形成装置
JPH05213461A (ja) シート送り出し分離装置
US20040159402A1 (en) Label application apparatus and method of operation thereof
JP3324920B2 (ja) 給紙装置
US20080298874A1 (en) Image forming apparatus
US7532852B2 (en) Registration device and image forming apparatus with the same
JP7512666B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JPH08113403A (ja) 送りローラおよび給紙装置
JPH0891625A (ja) シートガイド装置
JP2000255805A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP3752122B2 (ja) 印刷紙搬送装置
JPH0551156A (ja) ロールシート装填装置
JPH02147542A (ja) 自動原稿搬送装置における搬送手段の駆動制御方法
US11945216B2 (en) Transport device, fixing device, and image forming apparatus
JP5917100B2 (ja) フィルム被嵌装置
US20060017212A1 (en) Paper feeding unit for image forming apparatus
JPH0776442A (ja) 画像形成装置の記録紙処理装置
JP2000072281A (ja) 媒体検出機構
JP2002226086A (ja) シート検出装置、シート供給装置及び画像形成装置
JPH0441359A (ja) 画像形成装置
JP2004284751A (ja) ウエブ非接触搬送装置
JP2024076064A (ja) 搬送装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070706

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080706

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080706

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090706

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 9