JP3207663B2 - プリント配線基板及びその製造方法 - Google Patents

プリント配線基板及びその製造方法

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JP3207663B2 JP5039494A JP5039494A JP3207663B2 JP 3207663 B2 JP3207663 B2 JP 3207663B2 JP 5039494 A JP5039494 A JP 5039494A JP 5039494 A JP5039494 A JP 5039494A JP 3207663 B2 JP3207663 B2 JP 3207663B2
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    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4611Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSIや受動部品など
の電子部品を登載し、回路配線を設けた電子機器用プリ
ント配線基板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年電子機器の小型軽量化および電子回
路のディジタル化、高速化が一段と叫ばれてる。そして
これらに登載するためのプリント基板もより高密度なも
のが要求されており、新規な電子機器の開発にはこれら
のプリント基板そのものの開発も重要な要素となってい
る。実装技術には、半導体やチップ部品などの面実装部
品とそれらを登載し電気的接続を行うためのプリント基
板さらにはその面実装部品の実装方式とに大別すること
ができる。
【0003】半導体は周知の通り集積度の増大と高機能
化のためチップサイズおよび端子数がますます増大して
いる。そのため端子ピッチが0.5mmから現在では
0.3mmピッチまでの狭ピッチ化が進んでおり、それ
以上では半田による従来の実装方法は困難となる。した
がって今後はパッケージではなく半導体を直接基板に実
装するCOB技術が重要と考えられておりCOB技術の
開発も各方面で検討されている。また、チップ部品も小
型化が進んでおり現在では1005チップ(1.0×
0.5mm)が普通に使用されるにいたっている。今後は
半導体と同様、実装方式の観点からこれ以上の小型化は
困難となり、かえって実装するための装置コストが高く
なる。
【0004】一方電子機器の動向は、回路のディジタル
化が趨勢となっておりこれに伴う高周波化、高速化が進
展している。その結果、プリント基板もノイズおよび熱
の問題を今以上に避けて通れない状況となっている。こ
のような高周波、高速化の問題に対し現状では実装基板
を試作し、問題が発生すれば再度設計からやり直す方法
がとられている。このため機器の開発に長時間を有し開
発期間の長期化を招いている。今後はこのような基板開
発に際し設計段階で熱、伝送線路およびノイズのシミュ
レーションを行いその結果を基板設計にフィードバック
させ一回の試作で完結する手法が望まれている。しかし
このような基板設計システムが完全に稼働するために
は、まだまだ時間が必要と思われ、これまでの経験を生
かしたノウハウによる設計が当面は主流となると考えら
れる。いずれにしても、このような高周波化に対して、
基板および実装形態は、その配線長が短くなるような手
法が基本となることは確かである。
【0005】以上述べたように、今後の電子機器の高密
度実装を実現する上で、表面実装部品とともに基板技術
も重要なポイントである。
【0006】現在高密度実装基板として一般的なものに
ガラスエポキシ基板がある。これは、ガラス織布に耐熱
性のエポキシ樹脂を含浸させたものを絶縁基板材料とし
て用いたものである。ガラスエポキシ多層基板(以下ガ
ラエポ多層基板と記す)は、過去コンピューター用とし
て開発されたものであるが、現在では民生用にも広く利
用されている。ガラエポ多層基板の製造プロセスは、前
述のガラス織布にエポキシ樹脂を含浸させたもの(プリ
プレグと呼称)にCu箔を熱プレスにより接着させ、フ
ォトリソ技術によりパターン形成したものを基本とし、
これに別のプリプレグとCu箔でさらに熱プレスするこ
とで多層積層体を形成する。この積層体にドリルを用い
てスルーホール穴明けを行い、その内壁にメッキ法によ
ってCu電極を形成しそれぞれの層間の電気的接続を行
う。そして表面のCuパターン形成をエッチング法で行
うのが一般的である。
【0007】図4にこのガラスエポキシ多層基板の概略
図を示す。図4において、20はガラス織布にエポキシ
樹脂を含浸させた絶縁基材であり、21は内層配線層、
22は多層積層後に加工したドリル穴、23はメッキ法
で形成された内壁のCu層であり、24は最上層配線パ
ターンである。このようなガラスエポキシ基材による内
層および外層の電気的接続のために行うドリルとCuメ
ッキスルーホール(貫通スルー)は、長年の技術開発に
より確立されたもので広く世の中で認められている。
【0008】しかし、前述のように今後の更なる高密度
化の要求に対して、十分であるとはいえない。それは、
通常のガラエポ多層基板が貫通スルーホールであるため
高密度な配線を行う場合、貫通穴が配線スペースを阻害
し引き回したい配線を迂回させる必要が生じ、結果的に
配線長が長くなる。また配線スペースが少ないため、C
ADによる自動配線が困難となる。さらに今後の小径穴
明けに対しドリル加工が困難となり今以上にドリル加工
に要するコスト比率が高くなっている。また、貫通スル
ーに必要なCuメッキ工程は、地球環境の上からも問題
となっている。このことは両面基板においても同様の課
題を有しており、特に部品実装において、貫通孔部分が
ある場合その部分に部品が実装できないため高密度な基
板が得られない。
【0009】このような課題に対し、多層基板業界では
種々の新しい両面基板や多層基板が開発されている。ま
ず、現状のドリルを用いたCuメッキスルー基板技術の
延長上にある技術として、SVH多層基板、P−SVH
多層基板がある。SVH基板は、貫通スルーホールだけ
でなく、表層部だけビア接続を行う方法で、貫通スルー
ホール基板に比べ高密度な配線が可能となる。またP−
SVH基板は、表層部のビア部を絶縁樹脂で充填し、さ
らにその上にCuメッキを形成して、ビア部分の上にも
部品実装用パッドを形成できるようにしたものである。
この方法によれば、表面には挿入部品用の貫通穴しか存
在せず、高密度な部品実装が可能となる。しかし、両者
は前述のガラスエポキシ基板技術の改良であり、ドリル
加工の困難さ、Cuメッキが必要な点は変わらない。
【0010】一方新しい試みとして、完全なインナービ
ア(IVH)構成を有する多層基板が提案されている。
代表的なものとしてSLC基板(IBM社登録商標)と
熱可塑性樹脂を用いた多層基板が上げられる。SLC基
板は、通常のCuパターン層を有する両面基板上に絶縁
材料としての樹脂を表面コーティングしフォトリソ法に
よってビア穴を形成し、次にCuメッキを全面に付加し
て、下部導体とビア穴部および表面層とする。そして同
じくフォトリソ法によってパターン形成し、この工程を
繰り返すことにより、多層化するものでる。この方法に
よれば非常に安価で、高精度な配線が形成できるため現
在特に注目されている。この方法の課題は、絶縁材料と
Cu電極の密着強度が弱い点とコアーの基板と樹脂との
熱膨張の違いから基板反りが生じ易いことなどが上げら
れる。次に熱可塑樹脂による多層基板は、熱可塑性のシ
ート状基材に穴加工後、シート表面にAg系の樹脂導電
ペーストでパターン印刷を行い、別途作製したシートを
重ね合わせて熱プレスすることで多層化する基板であ
る。熱可塑性樹脂を使用するため耐熱性に課題があり、
また樹脂導電性ペーストであるため配線抵抗が高く、か
つ表層部の半田付けが困難という課題がある。しかしい
ずれの方法も完全なインナービアIVH構成の多層基板
であることは大きなメリットであり、注目されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、次のような課題を有していた。
【0012】第1に、従来のガラスエポキシ多層基板の
構成においては、多層板積層後の貫通孔の加工が容易で
ないことがあげられる。これはこれからの高密度配線に
対応するために、より微細な穴加工が必要とされる点
と、内層の配線に正確に穴加工することが難しい点にあ
る。微細な穴加工としては、ドリル径が今後は益々小さ
いものが要求され、それによるドリル加工コストが無視
できなくなる。また微細なドリルでは正確な穴加工が厚
み方向でさらに困難が予想される。また内層配線と外層
配線の位置合わせ精度が益々高精度化に向かう反面、基
板材料の寸法ズレや伸びのバラツキのため正確な位置に
穴加工することが難しくなりつつある。このことは、今
後のより多層化が進む現在、なお内層どうしの位置あわ
せが困難となってくる。以上のような課題を有している
ために、従来の回路形成用基板では単位面積当たりに形
成できるスルーホール接続の個数および回路パターン密
度に限界があり、今後ますます需要が増大する高密度実
装用多層基板を実現することが困難である。
【0013】一方、高密度化を達成する上で重要な点
は、多層基板の場合各層間で接続できるインナービア接
続可能な基板を得ることであり、両面基板の場合では貫
通孔がない接続方法が必要とされる。しかし、前述の様
なインナービア多層基板においても従来の方法では多層
基板の場合、基板表面の段差、耐熱性、電極接着強度等
の課題が多い。また両面基板の場合、銅箔接着の後穴あ
け加工を行うため基板表面を平坦化するためメッキによ
る接続が必要となる。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、導電性ペーストによりビア充填を形成し、さらにそ
の後銅箔との接着を行う両面プリント基板とさらに前記
プリント基板を組み合わせることで各層間のみを接続す
るインナビアホール接続を可能ならしめ、高信頼性およ
び高品質のプリント基板を実現することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のプリント配線基板は、基材の両表面に、熱硬
化型樹脂層が存在し、前記熱硬化型樹脂層の表層にパタ
ーニングされた回路電極が形成され、かつ前記基材と前
記熱硬化型樹脂層とを貫通する貫通孔が形成されてお
り、前記貫通孔に前記両表面の回路電極どうしを電気的
に接続するための導電性物質が充填されているプリント
配線基板を少なくとも二枚用い、 前記配線基板の間に基
材の両表面に熱硬化型樹脂層が存在し、かつ前記基材と
前記熱硬化型樹脂層とを貫通する貫通孔が形成されてお
り、前記貫通孔に導電性物質が充填されている中間板が
挟持されているとともに、 前記プリント配線基板の少な
くとも片面に、基材の両表面に熱硬化型樹脂層が存在
し、前記熱硬化型樹脂層の一方の表層にパターニングさ
れた回路電極が形成された層が外側になるように積層さ
れ、 かつ前記基材と前記熱硬化型樹脂層とを貫通する貫
通孔が形成されており、前記貫通孔に前記一表面の回路
電極に電気的に接続するための導電性物質が充填されて
いるという構成を備えたものである。
【0016】前記プリント配線基板の構成においては、
基材が、有機質不織布材、ガラス質織布材及びガラス質
不織布材から選ばれる少なくとも一つの布材に熱硬化型
樹脂が含浸され硬化されたものであることが、強度上及
び取扱い上好ましい。
【0017】また前記構成においては、有機質不織布材
がアラミド(芳香族系ポリアミド)からなり、熱硬化性
樹脂の主成分がエポキシ樹脂からなることが、さらに強
度が高いので好ましい。
【0018】また前記構成においては、有機質不織布が
紙からなり、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂またはエポ
キシ樹脂からなるという構成も採用できる。
【0019】また前記構成においては、導電性物質が導
電性樹脂ペーストであることが、導通を正確にとれるこ
とができるので好ましい。
【0020】また前記構成においては、導電性樹脂ペー
スト中の導電材料が、銀、銅およびこれらの合金から選
ばれる少なくとも一つの粉末を含むものを採用できる。
【0021】また前記構成においては、熱硬化型樹脂層
の主成分がエポキシ樹脂であると、強度的にも耐熱的に
も好ましい。
【0022】次に本発明の第1番目のプリント配線基板
の製造方法は、基材の両面に、あらかじめ片面に熱硬化
型樹脂を塗布した離型フィルムを、前記離型フィルムの
熱硬化型樹脂塗布層が内側となるように位置させ、前記
離型フィルムに塗布された熱硬化型樹脂の硬化温度以下
の温度で圧力を加えて貼り合わせ、前記熱硬化型樹脂を
塗布した離型フィルムを貼り合わせた基材の所望の位置
に貫通孔を形成し、前記貫通孔に導電性樹脂ペーストを
前記離型フィルム表面まで充填させ、前記熱硬化型樹脂
を基材表面に残し両面の離型フィルムのみ剥離し、前記
剥離済み基材の表面に銅箔を配し、加熱加圧する事によ
り前記熱硬化型樹脂を硬化させ前記銅箔を接着させ、前
記基材表面の銅箔をパターンニングする工程を少なくと
も有するという構成を備えたものである。
【0023】次に本発明の第2番目のプリント配線基板
の製造方法は、前記第1番目の方法により作製されたプ
リント配線基板の両面に、同じく前記第1番目の方法で
離型フィルムを剥離した未硬化樹脂層を有する基材と別
途作製した離型フィルムを剥離した未硬化樹脂層を有す
る基材で挟み、さらにその表面に銅箔を配して加熱加圧
して、前記プリント配線基板と未硬化樹脂層を有する基
材を積層硬化し、表面の銅箔をパターニングにより回路
形成する工程とを少なくとも1回以上行うことにより多
層配線を行うことを特徴とする。
【0024】次に本発明の第2番目のプリント配線基板
の製造方法は、前記第1番目の方法で離型フィルムを剥
離した未硬化樹脂層を有する基材と、前記第1番目の方
法により作製されたプリント配線基板とを前記硬化済み
プリント配線基板が常に最外層になるよう所望の数だけ
交互に配し、加熱加圧して、前記プリント配線基板と未
硬化樹脂層を有する基材を積層硬化して多層配線を行う
ことを特徴とする。
【0025】前記第1〜3番目の方法においては、基材
が、有機質不織布材、ガラス質織布材及びガラス質不織
布材から選ばれる少なくとも一つの布材に熱硬化型樹脂
が含浸され硬化されたものであることが好ましい。
【0026】また前記構成においては、有機質不織布材
がアラミド(芳香族系ポリアミド)からなり、熱硬化性
樹脂の主成分がエポキシ樹脂からなることが好ましい。
【0027】また前記構成においては、有機質不織布が
紙からなり、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂またはエポ
キシ樹脂からなることが好ましい。
【0028】また前記構成においては、導電性樹脂ペー
スト中の導電物質が、銀、銅およびこれらの合金の内の
一種以上の粉末からなることが好ましい。
【0029】また前記構成においては、貫通孔を形成す
る方法がドリル加工法もしくはレーザー加工法により行
うことが、加工性が良好で好ましい。
【0030】また前記構成においては、離型フィルムに
塗布された熱硬化型樹脂の主成分がエポキシ樹脂よりな
ることが好ましい。
【0031】
【作用】前記した本発明のプリント配線基板の構成によ
れば、基材の両表面に、熱硬化型樹脂層が存在し、前記
熱硬化型樹脂層の表層にパターニングされた回路電極が
形成され、かつ前記基材と前記熱硬化型樹脂層とを貫通
する貫通孔が形成されており、前記貫通孔に前記両表面
の回路電極どうしを電気的に接続するための導電性物質
が充填されていることにより、導電性ペーストによりビ
ア充填を形成し、さらにその後銅箔との接着を行う両面
プリント基板とさらに前記プリント基板を組み合わせる
ことで各層間のみを接続するインナビアホール接続を可
能ならしめ、高信頼性および高品質の両面プリント基板
を実現できる。また本発明のプリント配線基板の構成に
よれば、インナビアホール接続を可能ならしめ、高信頼
性および高品質の多層配線プリント基板を実現できる。
【0032】次に本発明の第1番目のプリント配線基板
の製造方法の構成によれば、有機質不織布材またはガラ
ス質織布材またはガラス質不織布材に熱硬化型樹脂を含
浸させ硬化させた基材を用い、この基材の両方の面に、
あらかじめ片面に一定厚みの熱硬化型樹脂をコーティン
グした離型フィルムを用意し、前記離型フィルムの熱硬
化型樹脂塗布層が内側となるように貼り合せる。この時
前記離型フィルム上に塗布された熱硬化樹脂の硬化温度
以下の温度で圧力を加えて貼り合せる。次に前記熱硬化
型樹脂を塗布した離型フィルムを貼り合わせた基材の所
望の位置に貫通孔を形成し、この貫通孔に導電性樹脂ペ
ーストを用いて前記離型フィルム表面まで充填させる。
この時外側の離型フィルムは貫通孔以外の部分に導電性
ペーストが付着しないようにするための保護膜として働
く。次に前記熱硬化型樹脂を基材表面に残したまま両面
の離型フィルムのみ剥離する。これにより両面の電気的
接続を得るためのビア導体と前記基材の表面に銅箔との
接着を得るための接着層が形成できる。この後前記剥離
済み基材の表面に銅箔を配し、加熱加圧する事により前
記熱硬化型樹脂層を硬化させ前記銅箔と接着させること
ができる。さらに前記基材表面の銅箔をエッチング法で
パターンニングすることにより、効率良く合理的に両面
プリント配線基板が得られる。
【0033】また本発明の第2番目のプリント配線基板
の製造方法の構成によれば、前記同様の方法により作製
されたプリント配線基板の両面に、別途作製した前記の
離型フィルムを剥離した未硬化の樹脂層を有する基材で
挟み、さらにその表面に銅箔を配して加熱加圧して、前
記プリント配線基板と未硬化樹脂層を有する基材を積層
硬化し、表面の銅箔をパターニングにより回路形成する
工程を少なくとも1回以上行うことにより、効率良く合
理的に多層配線が得られる。
【0034】また本発明の第3番目のプリント配線基板
の製造方法の構成によれば、同様に前述の方法で離型フ
ィルムを剥離した未硬化樹脂層を有する基材と、前記両
面基板とを前記硬化済みプリント配線基板が常に最外層
になるよう所望の数だけ交互に配し、加熱加圧して、前
記プリント配線基板と未硬化樹脂層を有する基材を積層
硬化しても、効率良く合理的に多層配線を得ることがで
きる。
【0035】このように熱硬化型樹脂層を有する離型フ
ィルムで挟み込まれた基材を用い、かつ貫通孔に導電性
ペーストを離型フィルム表面まで埋め込んだ構造を有す
る基材を使用することによって、比較的安定に表面の平
滑性に優れたインナービア構成の両面プリント基板が得
られる。また表面平滑性にすぐれたインナービア構成の
両面プリント基板を用いて簡便に高多層な基板にする事
が可能となるものである。この方法によれば、ビア導体
を充填してから銅箔を接着する事ができるので、メッキ
による銅電極層の形成が不必要になり、地球環境上有利
である。
【0036】また、基材に硬化済みのものをもちいるの
で、ビア導体と積層基材との不必要な反応もなく安定し
た層間接続抵抗とその信頼性が得られる。また基材表面
の熱硬化樹脂層が銅箔と基材の接着に寄与し、強固な密
着強度が得られる。
【0037】
【実施例】以下本発明の一実施例におけるプリント配線
基板の製造方法について、図面を参照しながら説明す
る。
【0038】(実施例1) 図1(a)〜(h)は本発明の第1の実施例における両
面プリント配線基板の製造工程を示す工程断面図であ
る。まず図1(a)に示すようなポリエステルなどの離
型性フィルム1(厚み約12μm)を準備する。次に図
1(b)に示すように熱硬化型樹脂2を塗布し、溶剤分
を除去するための乾燥をする。熱硬化型樹脂にはエポキ
シ樹脂を主成分とするFR−5相当の耐熱性を有する樹
脂が選択できる。またその塗布方法は、ドクターブレー
ド法やコーターによる方法などが有効であるが本実施例
ではドクターブレード法で塗布厚みを乾燥後20μmと
した。次に基材3を図1(c)のように配して接着させ
る。用いる基材は、紙、アラミド(芳香族ポリアミド)
のような有機質の繊維、またはガラスの織布または不織
布が使用できる。本実施例ではアラミド繊維(12μm
径で長さ3mm)を不織布として用いたアラミドペーパ
ー(坪量72g/m2)を用いた。このアラミドペーパ
ーに前記と同様の熱硬化型樹脂であるエポキシ樹脂を含
浸させたプリプレグを耐熱離型フィルムに挟んで熱硬化
(170℃−60kg/cm2真空中)させ、離型フィ
ルムを剥離したものを基材3とした。この様にして作製
した基材(厚み約450〜700ミクロン)と前記熱硬
化型樹脂を塗布した離型フィルムを図のように貼り合せ
る。貼り合わせの条件は、前記離型フィルムに塗布され
た熱硬化樹脂の硬化温度以下の温度で加圧して行われ
る。本実施例ではその硬化開始温度が約130℃であっ
たため、105℃の温度で図1(c)のような形で20
kg/cm2の圧力で加圧して行った。これにより熱硬
化樹脂層はやや軟化し、基材と離型フィルムの接着に寄
与する。この時その離型フィルムと基材との接着強度
は、あまり弱すぎると後の穴加工で剥離してしまうので
良くなく、また強すぎると離型フィルムが剥せなくなる
ので注意を要する。
【0039】次に図1(d)に示すように、離型フィル
ム接着後の基材の所定の箇所にレーザ加工法またはドリ
ル加工などを利用して貫通孔4(穴径約250ミクロ
ン)を形成する。次に図1(e)に示すように、貫通孔
4に導電性ペーストを充填する。導電性ペースト5を充
填する方法としては、貫通孔4を有する基材を印刷機
(図示せず)のテーブル上に設置し、直接導電性ペース
トを離型性フィルム1の上から印刷する。このとき、上
面の離型性フィルム1は印刷マスクの役割と、基材3の
表面の汚染防止の役割を果たしている。このとき使用し
た導電性ペーストは、導電性のフィラーとして平均粒径
2μmの球状銀粉末を用い、樹脂としては前記基板材料
と同様の熱硬化エポキシ樹脂(無溶剤型)、硬化剤とし
て酸無水物系の硬化剤をそれぞれ85重量%、12.5
重量%、2.5重量%となるよう3本ロールにて十分に
混練して得たものである。
【0040】導電性ペーストを充填した基材を次は図1
(f)に示す様に離型フィルムのみを剥離する。このよ
うに作製されたものに片面を粗化処理した35μm厚み
の片面粗化銅箔(回路電極)6を粗化面を内側にして図
1(g)に示す様に積層圧着する。条件は170℃−1
時間真空中で行った。これにより、基材表面のエポキシ
熱硬化樹脂が硬化接着し銅箔と基材の接合が行われる。
そしてさらに、図1(h)に示す様に周知の技術である
フォトリソ法(ドライフィルムレジストラミネートDF
R、紫外線硬化、DFR現像、エッチング、DFR剥
離)によって銅箔のパターニングを行う。この後必要に
応じてソルダーレジスト形成、文字形成、基板加工など
を行い両面プリント基板が得られる。この様にして作製
された両面プリント基板を各種の信頼性評価を行った結
果、それぞれの層間接続抵抗は、4端子法で測定したと
ころ各ビア当たり1.5mΩであった。銅箔ピール強度
は、1.8kg/cm幅以上であり充分使用可能であ
る。またその接続抵抗の信頼性は、500個のビアが直
列に接続されている回路で評価したところ、オイルディ
ップ試験、半田フロー試験、半田リフロー試験のいずれ
においてもその接続の抵抗変化は1ビア当たり0.5m
Ω上昇する程度であった。このことから本実施例の両面
プリント基板は中空の貫通孔がなく、表面が平滑な高信
頼性、高密度基板といえる。
【0041】(実施例2) 本発明の第2の実施例は、実施例1に示した両面プリン
ト配線基板を用い多層プリント配線基板を作製する1例
を示す。
【0042】まず内層用の両面板の作製方法は、実施例
1と同様、ポリエチレンテレフタレートの離型性フィル
ム(厚み約12ミクロン)に熱硬化型樹脂(エポキシ樹
脂を主成分とするFR−5相当の耐熱性を有する樹脂)
を塗布し、溶剤分除去のため乾燥したものである(厚み
は20μm)。次に基材の両面に前記離型フィルムを実
施例1と同様に配して接着させる。用いる基材として、
本実施例ではガラス織布を用いたガラスエポキシ基板材
料を用いた。このガラスエポキシ基板材は実施例1と同
様の熱硬化型樹脂であるエポキシ樹脂をガラス織布に含
浸させたプリプレグ(厚み110μm)であり、同プリ
プレグを4枚重ね合わせ耐熱離型フィルムに挟んで熱硬
化(170℃−60kg/cm2真空中)させ、離型フ
ィルムを剥離したものを基材とした。この様にして作製
した基材(厚み約0.4mm)と前記熱硬化型樹脂を塗
布した離型フィルムを貼り合せる。貼り合わせの条件
は、前記と同様離型フィルムに塗布された熱硬化樹脂の
硬化温度以下の温度で加圧して行われる。本実施例では
その硬化開始温度が約130℃であるため、105℃の
温度で20kg/cm2の圧力で加圧して行った。
【0043】次に離型フィルム接着後の基材の所定の箇
所にドリル加工法を利用して貫通孔(穴径約0.4m
m)を形成する。この貫通孔に導電性ペーストを充填す
る。導電性ペーストを充填する方法としては、貫通孔を
有する基材を印刷機(図示せず)のテーブル上に設置
し、直接導電性ペーストを離型性フィルムの上から印刷
する。このとき印刷下面は焼結金属を介して真空吸引さ
れる様にし、かつペーストが吸引され焼結金属内に取り
込まれないよう紙を前記基材と焼結金属の間に設置す
る。また上面の離型性フィルムは印刷マスクの役割と、
基材の表面の汚染防止の役割を果たしている。このとき
使用した導電性ペーストは、導電性のフィラーとして平
均粒径1.2μmの球状銅粉末を用い、樹脂としては前
記基板材料と同様の熱硬化エポキシ樹脂(無溶剤型)、
硬化剤として粉末の潜在性硬化剤を用いた。配合比はそ
れぞれ85重量%、12.5重量%、2.5重量%とな
るよう3本ロールにて十分に混練して得たものである。
【0044】導電性ペーストを充填した基材を実施例1
と同様に離型フィルムのみを剥離する。このように作製
されたものに両面を粗化処理した18μm厚みの両面粗
化銅箔で挟み込み積層圧着する。条件は170℃1時間
真空中で行った。これにより、基材表面のエポキシ熱硬
化樹脂が硬化接着し銅箔と基材の接合が行われる。この
ようにして作製された銅張り積層基材を、配線を形成す
るためフォトリソ法にて回路パターンを形成する。以上
の様にして作製されたガラスエポキシ両面板を内層配線
用中間材として用い多層配線基板を作製する。以下本実
施例の多層化の方法を図2に示す。本実施例で示した両
面板と別途本実施例と同様に導電性ペーストを充填し、
離型フィルムを剥離した図1(f)に示した状態の基材
(以下中間板という)を用い、図2(a)のように組み
合わせ、片面粗化銅箔(回路電極)7を最外層になるよ
うに位置合わせして重ね合わせる。さらに加熱加圧して
積層一体化する。積層の条件は、両面板と同一の条件化
で行った。このようにして作製された銅張り積層基材
を、配線を形成するためフォトリソ法にて回路パターン
を形成する。これにより図2(b)に示すように4層プ
リント配線基板が得られる。
【0045】この様にして作製された4層プリント配線
基板を各種の信頼性評価を行った結果、それぞれの層間
接続抵抗は、4端子法で測定したところ各ビア当たり
1.9mΩであった。またその接続抵抗の信頼性は、5
00個のビアが直列に接続されている回路で評価したと
ころ、オイルディップ試験、半田フロー試験、半田リフ
ロー試験のいずれにおいてもその接続の抵抗変化は1ビ
ア当たり0.7mΩ上昇する程度であった。
【0046】本実施例で組み合わせる基材として、ガラ
スエポキシ基材による両面板と中間板を用いたが、実施
例1で示した様なアラミド不織布との組み合わせでも有
効であり、その他紙フェノール基材、ガラス不織布との
組み合わせも有効であることはいうまでもない。
【0047】また本実施例では4層プリント配線基板の
作製方法を述べたが、さらに前記中間板を組み合わせ積
層、パターニングを行うことで6層プリント配線基板が
得られ、順次本方法でさらに高多層基板が得られる。こ
のとき使用する銅箔は最外層以外は両面粗化銅箔を用い
ることが肝要である。
【0048】また他の実施例として、多層プリント配線
基板を作製する方法を以下に示す。本多層プリント配線
基板は、実施例2と同様にして作製した両面板と中間板
を図3(a)に示すように配し、かつ片面粗化銅箔を最
外層になるように配して積層、パターニングを行う。積
層は、熱プレスにより真空中にて170℃の温度で約1
時間加熱加圧(40kg/cm2)して銅箔の接着を行
う。銅箔の接着の後パターニングは、フォトリソ法で配
線パターンの形成を行う。8、9は前記両面板、10、
11、12は中間板、13は片面粗化銅箔(回路電極)
である。このようにして作製された6層プリント配線基
板の完成図を図3(b)に示す。この6層プリント配線
基板を各種の信頼性評価を行った結果、オイルディップ
試験、半田フロー試験、半田リフロー試験のいずれにお
いても良好な結果を示した。
【0049】またさらに積層数の多い多層回路基板を製
造するには、前記の両面板と中間板をさらに用意し、中
間板と両面板を交互に配し中間板が最外層になるよう構
成することでより多層構成のプリント配線基板を1回の
組み合わせ積層で作製する事ができる。
【0050】以上説明した多層プリント配線基板の製造
方法においては、検査済みの両面基板と中間板を用いて
行うため、高い工程歩留まりが確保でき、コスト上昇が
抑えられる。
【0051】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のプリント配
線基板によれば、基材の両表面に、熱硬化型樹脂層が存
在し、前記熱硬化型樹脂層の表層にパターニングされた
回路電極が形成され、かつ前記基材と前記熱硬化型樹脂
層とを貫通する貫通孔が形成されており、前記貫通孔に
前記両表面の回路電極どうしを電気的に接続するための
導電性物質が充填されていることにより、導電性ペース
トによりビア充填を形成し、さらにその後銅箔との接着
を行う両面プリント基板とさらに前記プリント基板を組
み合わせることで各層間のみを接続するインナビアホー
ル接続を可能ならしめ、高信頼性および高品質の両面プ
リント基板を実現できる。また本発明のプリント配線基
板によれば、インナビアホール接続を可能ならしめ、高
信頼性および高品質の多層配線プリント基板を実現でき
る。
【0052】次に本発明の第1〜3番目のプリント配線
基板の製造方法によれば、熱硬化型樹脂層を有する離型
フィルムで挟み込まれた基材を用い、かつ貫通孔に導電
性ペーストを離型フィルム表面まで埋め込んだ構造を有
する基材をさらに銅箔で挟みこみ積層することによっ
て、安定に表面の平滑性に優れたインナービア構成の両
面プリント基板が得られる。これにより中空の貫通孔の
プリント基板が得られ高密度実装に最適なものである。
また表面平滑性にすぐれたインナービア構成の両面プリ
ント基板を用いることで簡便に高多層な基板にする事が
可能となる。この方法によれば、ビア導体を充填してか
ら銅箔を接着する事ができるので、メッキによる銅電極
層の形成が不必要になり、地球環境上有利である。
【0053】また、基材に硬化済みのものをもちいるの
で、ビア導体と積層基材との不必要な反応もなく安定し
た層間接続抵抗とその信頼性が得られる。また基材表面
の熱硬化樹脂層が銅箔と基材の接着に寄与し、強固な密
着強度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(h)は本発明の一実施例の両面プリ
ント配線基板の製造方法を示す工程断面図。
【図2】(a)〜(b)は本発明の第1の実施例におけ
る多層プリント配線基板の断面図。
【図3】(a)〜(b)は本発明の第2の実施例におけ
る多層プリント配線基板の断面図。
【図4】従来法によるガラスエポキシ多層基板の断面構
成図。
【符号の説明】
1 離型性フィルム 2 熱硬化樹脂 3 基材 4 貫通孔 5 導電性ペースト 6 片面粗化銅箔(回路電極) 7 片面粗化銅箔(回路電極) 8 両面板 9 両面板 10 中間板 11 中間板 12 中間板 13 片面粗化銅箔(回路電極) 20 ガラス織布にエポキシ樹脂を含浸させた絶縁基材 21 内層配線層 22 多層積層後に加工したドリル穴 23 メッキ法で形成された内壁のCu層 24 最上層配線パターン

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の両表面に、熱硬化型樹脂層が存在
    し、前記熱硬化型樹脂層の表層にパターニングされた回
    路電極が形成され、かつ前記基材と前記熱硬化型樹脂層
    とを貫通する貫通孔が形成されており、前記貫通孔に前
    記両表面の回路電極どうしを電気的に接続するための導
    電性物質が充填されているプリント配線基板を少なくと
    も二枚用い、 前記配線基板の間に基材の両表面に熱硬化型樹脂層が存
    在し、かつ前記基材と前記熱硬化型樹脂層とを貫通する
    貫通孔が形成されており、前記貫通孔に導電性物質が充
    填されている中間板が挟持されているとともに、 前記プリント配線基板の少なくとも片面に、基材の両表
    面に熱硬化型樹脂層が存在し、前記熱硬化型樹脂層の一
    方の表層にパターニングされた回路電極が形成された層
    が外側になるように積層され、 かつ前記基材と前記熱硬化型樹脂層とを貫通する貫通孔
    が形成されており、前記貫通孔に前記一表面の回路電極
    に電気的に接続するための導電性物質が充填されている
    プリント配線基板。
  2. 【請求項2】 基材が、有機質不織布材、ガラス質織布
    材及びガラス質不織布材から選ばれる少なくとも一つの
    布材に熱硬化型樹脂が含浸され硬化されたものである請
    求項に記載のプリント配線基板。
  3. 【請求項3】 有機質不織布材がアラミド(芳香族系ポ
    リアミド)からなり、熱硬化性樹脂の主成分がエポキシ
    樹脂からなる請求項1または2に記載のプリント配線基
    板。
  4. 【請求項4】 有機質不織布が紙からなり、熱硬化性樹
    脂がフェノール樹脂またエポキシ樹脂からなる請求項
    1,2または3に記載のプリント配線基板。
  5. 【請求項5】 導電性物質が導電性樹脂ペーストである
    請求項1,2または3に記載のプリント配線基板。
  6. 【請求項6】 導電性樹脂ペースト中の導電材料が、
    銀、銅およびこれらの合金から選ばれる少なくとも一つ
    の粉末を含む請求項5に記載のプリント配線基板。
  7. 【請求項7】 熱硬化型樹脂層の主成分がエポキシ樹脂
    である請求項1,2または3に記載のプリント配線基
    板。
  8. 【請求項8】 基材の両面に、あらかじめ片面に熱硬化
    型樹脂を塗布した離型フィルムを、前記離型フィルムの
    熱硬化型樹脂塗布層が内側となるように位置させ、前記
    離型フィルムに塗布された熱硬化型樹脂の硬化温度以下
    の温度で圧力を加えて貼り合わせ、前記熱硬化型樹脂を
    塗布した離型フィルムを貼り合わせた基材の所望の位置
    に貫通孔を形成し、前記貫通孔に導電性樹脂ペーストを
    前記離型フィルム表面まで充填させ、前記熱硬化型樹脂
    を基材表面に残し両面の離型フィルムのみ剥離し、前記
    剥離済み基材の表面に銅箔を配し、加熱加圧する事によ
    り前記熱硬化型樹脂を硬化させ前記銅箔を接着させ、前
    記基材表面の銅箔をパターンニングする工程を少なくと
    も有するプリント配線基板の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項の方法により作製されたプリント
    配線基板の両面に、同じく請求項の方法で離型フィル
    ムを剥離した未硬化樹脂層を有する基材と別途作製した
    離型フィルムを剥離した未硬化樹脂層を有する基材で挟
    み、さらにその表面に銅箔を配して加熱加圧して、前記
    プリント配線基板と未硬化樹脂層を有する基材を積層硬
    化し、表面の銅箔をパターニングにより回路形成する工
    程とを少なくとも1回以上行うことにより多層配線を行
    うことを特徴とするプリント配線基板の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項の方法で離型フィルムを剥離し
    た未硬化樹脂層を有する基材と、前記請求項の方法に
    より作製されたプリント配線基板とを前記硬化済みプリ
    ント配線基板が常に最外層になるよう所望の数だけ交互
    に配し、加熱加圧して、前記プリント配線基板と未硬化
    樹脂層を有する基材を積層硬化して多層配線を行うこと
    を特徴とするプリント配線基板の製造方法。
  11. 【請求項11】基材が、有機質不織布材、ガラス質織布
    材及びガラス質不織布材から選ばれる少なくとも一つの
    布材に熱硬化型樹脂が含浸され硬化されたものである請
    求項8,9または10に記載のプリント配線基板の製造
    方法
  12. 【請求項12】有機質不織布材がアラミド(芳香族系ポ
    リアミド)からなり、熱硬化性樹脂の主成分がエポキシ
    樹脂からなる請求項8,9または10に記載のプリント
    配線基板の製造方法。
  13. 【請求項13】有機質不織布が紙からなり、熱硬化性樹
    脂がフェノール樹脂またはエポキシ樹脂からなる請求項
    8,9または10に記載のプリント配線基板の製造方
    法。
  14. 【請求項14】導電性樹脂ペースト中の導電物質が、
    銀、銅およびこれらの合金の内の一種以上の粉末からな
    る請求項8,9または10に記載のプリント配線基板の
    製造方法。
  15. 【請求項15】貫通孔を形成する方法がドリル加工法も
    しくはレーザー加工法により行う請求項8,9または1
    に記載のプリント配線基板の製造方法。
  16. 【請求項16】離型フィルムに塗布された熱硬化型樹脂
    の主成分がエポキシ樹脂よりなる請求項8,9または1
    に記載のプリント配線基板の製造方法。
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