JP2002305376A - プリント配線基板の製造方法、プリント配線基板、及び、半導体装置 - Google Patents

プリント配線基板の製造方法、プリント配線基板、及び、半導体装置

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JP2002305376A JP2001107631A JP2001107631A JP2002305376A JP 2002305376 A JP2002305376 A JP 2002305376A JP 2001107631 A JP2001107631 A JP 2001107631A JP 2001107631 A JP2001107631 A JP 2001107631A JP 2002305376 A JP2002305376 A JP 2002305376A
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    • H01L2924/1531Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製造工程を複雑化することなく層間接続の信
頼性や機械的強度が高いプリント配線基板の製造方法、
プリント配線基板、及び、半導体装置を提供する。 【解決手段】 エポキシなどの未硬化の絶縁材料基板3
に、導電性ペーストを略円錐型に成型した導体バンプ
2,2,…を配設した導体層を押圧して前記プリプレグ
に前記導体バンプ2,2,…を貫通させ、これにより絶
縁材料基板3の厚さ方向での電気的導通を形成する配線
板製造方法に関し、前記導体バンプ2,2,…を貫通さ
せた樹脂付銅箔4の樹脂を完全に硬化した後にパターニ
ングし、貫通した導体バンプ2,2,…先端側の絶縁材
料基板3表面全体に接着剤17を塗布して基板ユニット
18を作製し、多層基板全層分のパターニング済みの基
板ユニット18を一回の積層プレスで一体加工すること
により多層基板を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板に係り、
更に詳細には、高密度実装に対応したファインパターン
対応型の多層プリント配線基板やMCM−L(マルチチ
ップモジュール)パッケージ用多層配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より多層板を製造する方法のひとつ
として、両面に配線パターンを備えた絶縁材料基板の厚
さ方向に円錐状の層間接続部材を貫通させて前記配線パ
ターンの層間接続を形成する「貫通法」と呼ばれる方法
が知られている。この貫通法では、金属薄板などの導体
板上に金属微粒子などの導電性材料を樹脂中に分散させ
た導電ペーストを略円錐型に成型して導体バンプ群を形
成し、この導体バンプ群の先端側にプリプレグ、即ちガ
ラス繊維シートなどの補強材にエポキシ樹脂などのマト
リックス材を含浸させたシート状の絶縁材料基板を重
ね、この導体板とプリプレグを押圧して前記プリプレグ
に前記導体バンプを貫通させ、これにより絶縁材料基板
の厚さ方向での電気的導通を形成する方法である。図1
2は貫通法で製造されるプリント配線基板の製造過程を
模式的に示した垂直断面図である。この貫通法では図1
2(a)に示すように、銅箔1上に導電ペーストで導体
バンプ2を形成し、次に図12(b)のようにプリプレ
グ3を重ね、加圧することでその厚さ方向に導体バンプ
2を貫通させ、図12(c)のような樹脂付銅箔4を作
成し、その上にもうひとつの銅箔1−2を重ねて、加熱
下に加圧して両面銅張板5−2を作成し(図12
(e))、回路形成を行って上記貫通法による両面基板
6−2を作成する。図12(c)の樹脂付銅箔4と同様
にして作られた銅箔4−1および4−2を前記両面基板
6に重ね積層配置したものが図13(a)である。これ
を加熱下に加圧する積層プレスを行なうと図13(b)
のような4層基板7−2が形成できる。同様にして、図
14(a)に示すように樹脂付銅箔4(4−3、4−
4)を重ね加熱下に加圧する積層プレスを行うと図14
(b)のような貫通法による6層基板8が形成できる。
この多層基板8はめっきを必要としないため表面の銅層
は薄い状態で仕上げることができるため、微細なパター
ンの形成が可能となる。また、ビア9がランダムに配置
できるため内層の配線密度を高くすることができ基板面
積の小型化も達成できるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この貫通法に
よる基板の製造方法では、積層段数が多くなるにつれて
積層プレスの回数が増えるため、内側に位置する材料に
熱履歴が過度に作用し、特に絶縁材料基板にマイクロク
ラックが生じたり、積層界面に剥離が発生し、ひいては
絶縁特性の劣化やパターン銅のマイグレーションを惹起
するという品質上の問題がある。また、積層プレスの回
数が多いと工数が増加して製造コストを上昇させるとい
うコスト上の問題や、さらに積層プレスごとに各層間の
位置ずれを制御しなければならず歩留も悪いという製造
工程上の問題がある。
【0004】上記問題に対し、積層プレスの回数を1回
に削減する方法が提案されている。図15、16、17
を用いてその方法を説明する。まず、図15(a)〜
(c)のようにして絶縁材料基板付きの銅箔4を作成す
る。ここまでは図12(a)〜(c)と同じであり、こ
の時点では上記絶縁材料基板は硬化していない。導体バ
ンプの先端が平らな状態の絶縁材料基板付きの銅箔4を
レジストフィルム11でラミネートすると図15(d)
の状態になる。これを選択的に露光と現像とをおこない
(図示省略)、銅箔のエッチングを行うと図15(e)
のようなパターンが形成された樹脂付銅箔12が形成で
きる。図16に示したように多層基板の構成要素である
パターンが形成された樹脂付銅箔12−1、12−2、
12−3、12−4、12−5および銅箔1−3を積層
配置し、樹脂の硬化温度で加熱下に加圧して積層プレス
を行うとプリプレグ中の樹脂が硬化して図17のような
断面形状の(貫通法による)積層プレスが1回の6層基
板13が得られ、基板のTgも約200℃となり、材料
本来の特性を備えた多層板が得られる。
【0005】しかし、回路形成後レジストフィルム11
を剥離して作られる樹脂付銅箔12は剥離時で使用する
アルカリなどの溶剤により反応前の接着剤が腐食され、
硬化後十分な反応が起こらず、樹脂の接着強度が劣化す
るという問題がある。特に携帯電話などのモバイル製品
用の基板では落下試験があり、この樹脂の接着強度が重
要となるが、上記レジストフィルムによるラッピング式
の1回プレス方法では、各層の絶縁材料同士が密着する
ための接着剤が腐食するという問題がある。本発明は上
記従来の問題を解決するためになされた発明である。即
ち本発明は、製造工程を複雑化することなく層間接続の
信頼性や機械的強度が高いプリント配線基板の製造方
法、プリント配線基板、及び、半導体装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプリント配線基
板の製造方法は、導体板上に複数の略円錐型の導体バン
プを形成する工程と、前記導体バンプ上に未硬化の絶縁
材料基板をセットする工程と、前記絶縁材料基板が硬化
しない温度で加熱しながら前記導体板および絶縁材料基
板を緩衝材を介して加圧して前記導体バンプを前記絶縁
材料基板に貫通させる工程と、前記導体バンプおよび絶
縁材料基板を硬化させる工程と、前記導体板をパターニ
ングして所定の配線パターンを備えた単層配線板を形成
する工程と、前記単層板の絶縁材料基板面又は配線パタ
ーン面に接着剤を塗布して基板ユニットを形成する工程
と、複数の基板ユニットを積層して多層板前駆体を形成
する工程と、前記多層板前駆体を加熱下に加圧して前記
導体バンプと前記配線パターンとを接続すると共に前記
接着剤層を硬化させる工程とを具備する。
【0007】本発明の他のプリント配線基板の製造方法
は、第1の導体板上に複数の略円錐型の導体バンプを形
成する工程と、前記導体バンプ上に未硬化の絶縁材料基
板をセットする工程と、前記絶縁材料基板が硬化しない
温度で加熱しながら前記第1の導体板および絶縁材料基
板を緩衝材を介して加圧して前記導体バンプを前記絶縁
材料基板に貫通させる工程と、前記導体バンプが貫通し
た前記絶縁性基板上に第2の導体板と第2の緩衝材を積
層して加熱下に加圧して前記導体バンプおよび絶縁材料
基板を硬化させる工程と、前記導体板をパターニングし
て所定の配線パターンを備えた単層配線板を形成する工
程と、前記第2の導体板をエッチングにより除去する工
程と、前記単層板の絶縁材料基板面又は配線パターン面
に接着剤を塗布して基板ユニットを形成する工程と、複
数の基板ユニットを積層して多層板前駆体を形成する工
程と、前記多層板前駆体を加熱下に加圧して前記導体バ
ンプと前記配線パターンとを接続すると共に前記接着剤
層を硬化させる工程とを具備する。
【0008】上記プリント配線基板の製造方法におい
て、前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通させる工
程として、前記導体バンプの先端を平面化させ、その上
面径が平均で底面径の50%以上になるように変形させ
る工程を挙げることができる。上記プリント配線基板の
製造方法において、前記導体バンプを前記絶縁材料基板
に貫通させる工程として、前記導体バンプの上面が絶縁
材料基板面から5〜20μm突き出た構造になるように
変形させる工程を挙げることができる。
【0009】本発明の更に他のプリント配線基板の製造
方法は、導体板上に複数の略円錐型の導体バンプを形成
する工程と、前記導体バンプ上に未硬化の絶縁材料基板
をセットする工程と、前記絶縁材料基板が硬化しない温
度で加熱しながら前記導体板および絶縁材料基板を緩衝
材を介して加圧して前記導体バンプを前記絶縁材料基板
に貫通させる工程と、前記導体バンプおよび絶縁材料基
板を硬化させる工程と、前記導体板をパターニングして
所定の配線パターンを備えた単層配線板を形成する工程
と、前記単層板の絶縁材料基板面又は配線パターン面に
接着剤を塗布して基板ユニットを形成する工程と、硬化
した絶縁材料基板の第1の面と第2の面にそれぞれ配線
パターンを備え、前記第1の面と第2の面に形成された
配線パターンどうしを電気的に接続する電層間接続部材
を内蔵するコア材を形成する工程と、前記基板ユニット
を少なくとも1枚ずつ前記コア材の両面に積層配置して
多層配線基板前駆体を形成する工程と、前記多層配線基
板前駆体を加熱下に加圧して各配線パターンどうしを層
間接続すると同時に前記接着剤層を硬化させる工程とを
具備する。
【0010】上記プリント配線基板の製造方法におい
て、前記コア材を形成する工程として、第1の導体板の
上に略円錐型の導体バンプを形成する工程と、前記導体
バンプの先端側に未硬化の絶縁材料基板を配設する工程
と、前記第1の導体板と前記絶縁材料基板とを加圧して
前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通させる工程
と、前記導体バンプの先端が貫通した前記絶縁材料基板
表面に第2の導体板をセットする工程と、前記第1の導
体板と前記第2の導体板とを加熱下に加圧して前記絶縁
材料基板を硬化させる工程と、前記第1の導体板及び前
記第2の導体板にパターン形成する工程と、を具備する
工程を挙げることができる。
【0011】上記プリント配線基板の製造方法におい
て、前記コア材として、銅めっきスルーホール基板を挙
げることができる。
【0012】上記プリント配線基板の製造方法におい
て、前記基板ユニットを形成する工程として、前記導体
バンプ先端を突き当てる相手側の配線パターン上に前記
接着剤を塗布する工程を挙げることができる。
【0013】上記プリント配線基板の製造方法におい
て、前記接着剤として、前記絶縁材料基板の補強材に含
浸させたレジンと同一のレジン、又は前記レジンの粘度
を低下させたものを挙げることができる。
【0014】本発明のプリント配線基板は、複数の絶縁
層と、前記絶縁層と絶縁層との間に配設された層間配線
層と、最外部の絶縁層の表面に配設された複数の表面配
線層と、前記絶縁層内に配設され、前記絶縁層を介して
対向する前記層間配線層を接続する層間接続部材と、前
記最外部の絶縁層内に配設され、前記表面配線層に先端
側が当接する導体バンプ群とを具備する。
【0015】上記プリント配線基板において、前記絶縁
層は、樹脂内部を補強材シートで補強した補強材層と、
補強材を含まない接着剤を硬化させた接着剤層との積層
物であってもよい。
【0016】本発明の半導体装置は、複数の絶縁層と、
前記絶縁層と絶縁層との間に配設された層間配線層と、
最外部の絶縁層の表面に配設された複数の表面配線層
と、前記絶縁層内に配設され、前記絶縁層を介して対向
する前記層間配線層を接続する層間接続部材と、前記最
外部の絶縁層内に配設され、前記表面配線層に先端側が
当接する導体バンプ群と、前記表面配線層に実装された
半導体素子とを具備する。
【0017】本発明のプリント配線の製造方法では、単
層配線板ごとに絶縁材料基板と導体バンプを完全に硬化
してから接着剤層を介してコア材の上に積層して多層板
前駆体を形成し、多層板前駆体全体として一括して加熱
と加圧とにより接着剤層を硬化させるので、6層基板を
製造する場合、積層プレスの回数が従来方法での3回か
ら2回に減少する。これにより、全層の絶縁材料基板の
プレスによる熱履歴が減る。また、接着材を単層配線板
に塗布するため各絶縁材料基板どうしの密着力が向上
し、ハンダリフロー時に受ける温度負荷に対してボイド
や膨れが生じにくくなるため、内層材料間での剥離や金
属のマイグレーションが起きにくくなる。また、積層プ
レス時の熱収縮率の違いから生じる位置ズレが減少す
る。更に6層基板の場合に積層プレス回数が2/3回に
減少することにより大幅なコストダウンが図られる。こ
の方法をさらに積層段数の多い高多層基板に適用すると
従来の多層板より信頼性が向上し、付加価値が増大す
る。
【0018】前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通
させる工程が、前記導体バンプの先端を平面化させ、そ
の上面径が平均で底面径の50%以上になるように変形
させる工程である場合、導体バンプ先端を平坦にするこ
とにより当接させる配線パターンとの接触面積が増大し
て接触面での抵抗値が低下する。また、導体バンプ先端
を平らにすることにより、積層プレス時の圧力が小さく
ても導体バンプを十分圧縮できるようになり、基板ユニ
ットを多段に重ねて一度に積層プレスすることが可能に
なる。
【0019】前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通
させる工程が、前記導体バンプの上面が絶縁材料基板面
から5〜20μm突き出た構造になるように変形させる
工程である場合、導体バンプの上面が絶縁材料基板から
5〜20μm突き出させることにより、積層プレス時に
導体バンプが接着材層を貫通しやすくなり当接させる配
線パターンとの接触面積が増大して接続抵抗が低下し、
確実な層間接続が形成される。
【0020】前記基板ユニットを少なくとも1枚ずつ前
記コア材の両面に積層配置して多層配線基板前駆体を形
成し、この前記多層配線基板前駆体を加熱下に加圧して
各配線パターンどうしを層間接続すると同時に前記接着
剤層を硬化させる場合には、コア材に導体バンプを突き
当てる方式であるため導体バンプの略円錐形状がコア基
板(コア材)を中心に上下に対称な構造となり、積層プ
レス時の熱負荷などに対して信頼性が向上する。
【0021】多層板のコア材として貫通法により製造し
たコア材を使用し、このコア材に対して基板ユニットを
積層して多層配線基板前駆体を形成し、この多層配線基
板前駆体を加熱下に加圧して接着剤層を硬化してプリン
ト配線基板を製造する場合、貫通法によるコア材は単層
配線基板と同様に板厚が約0.1mm程度と薄いため、
多層板全体の板厚を小さく仕上げることが可能であり、
現在の市場の要求並びに将来の高集積化の要求に対応で
きる。
【0022】前記コア材として銅めっきによるスルーホ
ール基板をコア材として使用する場合、コア材が銅めっ
きによるスルーホール基板であるため、この部分が4層
板であれば、基板ユニット1セット突き当てることで6
層基板がつくれ、作り方に自由度ができる。また、スル
ーホール基板では板厚の大きなコア材を作れるため多層
板全体の板厚を大きくすることができる。
【0023】前記接着剤として、前記絶縁材料基板の補
強材に含浸させたレジンと同一のレジン、又は前記レジ
ンの粘度を低下させたものを用いる場合には、接着剤と
プリプレグとの馴染みが良いので、一体化しやすく、積
層プレスにより各層の絶縁材料基板を一体化させた後
に、それらが異種材料の接合面から腐食劣化し剥離する
ことを防止することができる。
【0024】本発明のプリント配線基板では、多層板の
最外部の絶縁層の厚さ方向に配設され、この最外部の絶
縁層の表面に配設された表面配線層と、この最外部の絶
縁層の内側に配設された配線層とを層間接続する導体バ
ンプが、前記表面配線層に先端側を当接する向きに配設
されているので、表面配線層の配線パターン幅を小さく
とることができる。そのため、多層板表面の配線パター
ンを微細パターン化することができ、集積度を向上させ
ることができる。またこのような微細パターンを形成し
た多層板の表面配線層に半導体素子などを実装すること
により、微細な配線パターンを備えた半導体装置を得る
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施の形態に係るプリント配線基板の製造方法を図1
〜4を用いて説明する。図1は本実施形態に係るプリン
ト配線基板の製造方法のフローチャートであり、図2〜
図4は本実施形態に係るプリント配線基板の製造過程を
模式的に示した垂直断面図である。本実施の形態に係る
プリント配線基板を製造するには、まず、図2(a)の
ように例えば厚さ18μmの銅箔1上に例えば銀ペース
トを印刷して、例えば直径0.2mmの略円錐型の導体
バンプ群2,2,…を形成する(ステップ1)。次に、
図2(b)のように絶縁材料基板プリプレグ3としてガ
ラスクロスにエポキシ樹脂を含浸したBTレジン材(三
菱ガス化学製,型名:GHPL830,厚さ0.06m
m)を使用し、銅箔1の導体バンプ2,2,…が形成さ
れた側にこの絶縁材料基板プリプレグ3を所定位置に重
ねてセットし(ステップ2)、これらを弾性材(図示省
略)を介して115〜135℃で加熱下に加圧し(ステ
ップ3)、導体バンプ2,2,…を絶縁材料基板プリプ
レグ3の厚さ方向に貫通させて樹脂付銅箔4を形成す
る。(ここまでは図12(a)〜図12(c)および図
15(a)〜図15(c)と同じ作業である。)この
時、樹脂付銅箔4を加圧して、図2(c)のように略円
錐形の導体バンプ2,2,…の先端を平坦な形状にす
る。この時点では上記絶縁材料プリプレグ3は未硬化の
いわゆるBステージの状態である。
【0026】次に図2(d)のように、導体バンプ先端
が平坦化された樹脂板付銅箔4の導体バンプ側に厚さ
0.1mmの有機系材料から成る緩衝材14を重ね(ス
テップ4)約190℃で2時間加熱下に加圧を行うと
(ステップ5)、図2(e)のように緩衝材が14−2
のように導体バンプ2,2,…によって加圧変形して一
体化する。この時点の絶縁材料基板3及び導体バンプ
2,2,…は完全に硬化した状態になる。これを選択的
に露光と現像とを行ない(図示省略)、銅箔1をエッチ
ングしてパターニングを行うと(ステップ6)、図2
(f)に示した状態のものが得られる。次いで厚さ0.
1mmの有機系材料から成る緩衝材14−2を剥離する
と(ステップ7)、図2(g)のような配線パターンが
形成された単層配線板16が形成される。
【0027】次に液状のエポキシ系接着剤17例えばビ
スマレイドトリアジンレジンを前記配線パターンが形成
された単層配線基板16の導体バンプ2,2,…突出側
の絶縁材料基板表面全体に塗布し(ステップ8)、基板
ユニット18を形成する。
【0028】次に、基板ユニット18を複数個と厚さ1
8μmの銅箔1−4と各基板ユニット18−1、18−
2、18−3、18−4、18−5を図3のように積層
配置し(ステップ9)、190℃で2時間加熱下に加圧
する積層プレスを行うと(ステップ10)、塗布した接
着剤が硬化して各基板ユニット18−1、18−2、1
8−3、18−4、18−5を接合し、導体バンプ2,
2,…は接着剤中を貫通して銅箔1−4に接続した図4
のような各層間が導体バンプ2,2,…で電気的に接続
した貫通法による積層プレス回数が2回の6層のプリン
ト配線基板19が得られる。
【0029】塗布した液状の接着剤が硬化することによ
り多層基板内部の絶縁材料基板間どうしの密着力が従来
技術の1回プレス方法より改善された。また、高温高湿
で電圧を印可する試験の耐マイグレーション性も向上し
た。この方法では、多層基板の層数にかかわらず、積層
回数がトータルで2回なので積層段数が多くなる次世代
のプリント配線基板製造方法として非常に有効である。
【0030】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係るプリント配線基板の製造方法について図2、図
4、図5及び図6を用いて説明する。図5は本実施形態
に係るプリント配線基板の製造方法のフローを示したフ
ローチャートである。本実施形態に係るプリント配線基
板を製造するには、まず、上記第1の実施の形態と同様
に、図2(a)、図2(b)を経由して図2(c)のよ
うな導体バンプの先端が平坦な樹脂付銅箔4を形成する
(ステップ1〜3)。この時点では上記絶縁材料は硬化
していないBステージの状態である。次に、樹脂付銅箔
4の導体バンプ突出側に図5(a)のように厚さ9μm
の銅箔20とその上に緩衝材として厚さ0.5mmのク
ラフト紙(図示省略)を重ねる(ステップ4)。次いで
この状態で約190℃で2時間加熱下に加圧を行うと
(ステップ5)、図5(b)のように銅箔が20−2の
ように導体バンプ2によって加圧変形する。このとき絶
縁材料基板と導体バンプ2,2,…は完全に硬化した状
態になる。これを選択的に露光と現像とをおこない(図
示省略)、銅箔のエッチングを行ってパターニングする
ことによって(ステップ6)、図2(g)のような配線
パターンが形成された単層配線基板16が形成される。
【0031】以下、第1の実施の形態と同様にして緩衝
材14−2を剥離し(ステップ7)、液状接着剤を塗布
し(ステップ8)、各基板ユニットを積層配置し(ステ
ップ9)、積層プレスを行うと(ステップ10)、図4
のような各層間が導体バンプ2,2,…で電気的に接続
された貫通法による積層プレス回数が2回の6層のプリ
ント配線基板19が得られる。
【0032】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係るプリント配線基板の製造方法を図12、図2、
図4、図7、図8を用いて説明する。図7は本実施形態
に係るプリント配線基板の製造方法のフローを示すフロ
ーチャートである。本実施形態に係るプリント配線基板
を製造するには、まず図12(a)に示すように厚さ1
8μmの銅箔1上に導電ペーストを印刷して直径0.2
mmの略円錐型の導体バンプ2,2,…を形成し(ステ
ップ1)、次に図12(b)のように例えばガラスクロ
スにエポキシ樹脂を含浸したBTレジン材からなる絶縁
材料基板(プリプレグ)3を重ね、加圧することでその
厚さ方向に導体バンプ2,2,…を貫通させ図12
(c)のような樹脂付銅箔4を作成し(ステップ3)、
この樹脂付銅箔4の上に図12(d)のようにもうひと
つの厚さ18μmの銅箔1−2を重ねて(ステップ
4)、190℃で2時間加熱下に加圧する積層プレスを
行い(ステップ5)、図12(e)のような両面銅張板
5−2を作製し、その後パターニング(ステップ6)を
行うことにより、図12(f)に示したような貫通法に
よる両面基板6−2を作製する。
【0033】次に前記貫通法による両面基板6−2をコ
ア材とし、さらに第1の実施形態で図2のようにして作
製した基板ユニット18を図8(a)の18−6、18
−7、18−8、18−9のように積層配置し(ステッ
プ7)、190℃で2時間加熱下に加圧する積層プレス
を行うと(ステップ8)、塗布した接着剤が硬化して各
層の絶縁材料基板を接合し、導体バンプ2,2,…は接
着剤中を貫通して図8(b)に示すような各層間が導体
バンプ2,2,…で電気的に接続された貫通法による6
層のプリント配線基板21が得られる。この基板では、
図4に示した第1の実施の形態の6層基板19と比較し
て、配設される導体バンプ2,2,…の形状がコア材6
−2を中心として上下対称となる構造をしているため、
積層プレス時の熱負荷に対して強い非常に安定した構造
を備えている。
【0034】(第4の実施形態)本発明の第4の実施の
形態を図2、図8、図9を用いて説明する。図9のよう
にコア材として貫通法による両面基板6−2を使用し、
その表面に液状のエポキシ系接着剤17を塗布し、さら
にその外側に図2のようにして作製した配線パターンが
形成された単層配線基板16を図9の16−1,16−
2,16−3,16−4のように積層配置し、予め16
−2と16−3の銅箔上に液状のエポキシ系接着剤17
(BTレジン)を塗布しておく方法によっても図8
(b)で示されるような各層間が導体バンプ2,2,…
で電気的に接続した貫通法による6層のプリント配線基
板21を得ることができる。
【0035】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態に係るプリント配線基板の製造方法を図10を用いて
説明する。本実施形態では、上記第3の実施の形態で両
面基板6の製造に使用した、貫通法によるコア材の代わ
りに、図10(a)に示すような通常の銅めっきスルー
ホール法によるコア材22を使用し、第1の実施の形態
で作成した基板ユニット18を外側に突き当てることに
より、図10(b)に示したような多層プリント配線基
板23を形成する。この場合、コア材22に厚さが大き
い基板を選択すると仕上がる多層プリント配線基板23
の厚さを大きくとれ、基板の厚さを自由に制御できると
いう特有の効果が得られる。
【0036】(第6の実施形態)本実施形態では、上記
第1の実施形態で製造した6層のプリント配線基板19
を用いて半導体装置30を形成した。図11は本実施形
態に係る半導体装置30の垂直断面図である。本実施形
態に係る半導体装置30では、まず上記第1の実施形態
で製造した6層のプリント配線基板19を用意し、この
プリント配線基板19の両面の銅箔を例えばそれぞれエ
ッチング処理して配線パターン1a,1fを形成する。
このとき、プリント配線基板19の方向は最も外側の導
体バンプ2−1が先端側を上側に向け、断面が正台形に
なるようにする。一方、反対側の外側の導体バンプ2−
5も先端側を上側に向け、断面が正台形になるようにす
る。
【0037】即ち、配線パターン1aはプリント配線基
板19の最上部に形成され、導体バンプ2−1の先端側
と電気的に接続されている。一方、配線パターン1fは
最下部に形成され、導体バンプ2−5の底面側と電気的
に接続されている。配線パターン1a上には異方性導電
樹脂25と金ボールバンプ27とが配設され、更にその
上に半導体素子としてベアチップ型ICチップ24が配
設されている。このICチップ24のIC電極28は金
ボールバンプ27を介して配線パターン1aと電気的に
接続されている。ここで、配線パターン1aは導体バン
プ2−1の先端側と接続されるので配線パターン1aの
各ライン幅を小さくすることができる。例えばこの半導
体装置30では幅約0.3mmのライン幅で配線パター
ン1aが形成されている。このように本実施形態では、
実装面直下の導体バンプ2−1が実装面側に先端を向け
る方向に配設されているので、配線パターン1aの最小
ライン幅を小さくすることができ、実装面での配線パタ
ーンの集積度を高密度化することができる。
【0038】一方、配線パターン1fはライン幅約0.
4mmで形成されている。この配線パターン1fは導体
バンプ2−5の底面側と電気的に接続されており、配線
パターン1fと導体バンプ2−5との接触面積は大き
く、かつ、確実に接続されている。そのため、図14
(b)のようにハンダボール26を配線パターン1f上
に配設する場合、熱的衝撃に対する耐性の高い配線パタ
ーン1fと導体バンプ2−5の底面側とがハンダボール
26に近接しているので、この半導体装置30をマザー
ボード(図示省略)上に実装する場合でも配線パターン
1fと導体バンプ2−5との間の剥離が起きにくく、信
頼性の高い半導体装置を得ることができるという特有の
効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】本発明のプリント配線の製造方法では、
単層配線板ごとに絶縁材料基板と導体バンプを完全に硬
化してから接着剤層を介してコア材の上に積層して多層
板前駆体を形成し、多層板前駆体全体として一括して加
熱と加圧とにより接着剤層を硬化させるので、6層基板
を製造する場合、積層プレスの回数が従来方法での3回
から2回に減少する。これにより、全層の絶縁材料基板
のプレスによる熱履歴が減る。また、接着材を単層配線
板に塗布するため各絶縁材料基板どうしの密着力が向上
し、ハンダリフロー時に受ける温度負荷に対してボイド
や膨れが生じにくくなるため、内層材料間での剥離や金
属のマイグレーションが起きにくくなる。また、積層プ
レス時の熱収縮率の違いから生じる位置ズレが減少す
る。更に6層基板の場合に積層プレス回数が2/3回に
減少することにより大幅なコストダウンが図られる。こ
の方法をさらに積層段数の多い高多層基板に適用すると
従来の多層板より信頼性が向上し、付加価値が増大す
る。
【0040】前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通
させる工程が、前記導体バンプの先端を平面化させ、そ
の上面径が平均で底面径の50%以上になるように変形
させる工程である場合、導体バンプ先端を平坦にするこ
とにより当接させる配線パターンとの接触面積が増大し
て接触面での抵抗値が低下する。また、導体バンプ先端
を平らにすることにより、積層プレス時の圧力が小さく
ても導体バンプを十分圧縮できるようになり、基板ユニ
ットを多段に重ねて一度に積層プレスすることが可能に
なる。
【0041】前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通
させる工程が、前記導体バンプの上面が絶縁材料基板面
から5〜20μm突き出た構造になるように変形させる
工程である場合、導体バンプの上面が絶縁材料基板から
5〜20μm突き出させることにより、積層プレス時に
導体バンプが接着材層を貫通しやすくなり当接させる配
線パターンとの接触面積が増大して接続抵抗が低下し、
確実な層間接続が形成される。
【0042】前記基板ユニットを少なくとも1枚ずつ前
記コア材の両面に積層配置して多層配線基板前駆体を形
成し、この前記多層配線基板前駆体を加熱下に加圧して
各配線パターンどうしを層間接続すると同時に前記接着
剤層を硬化させる場合には、コア材に導体バンプを突き
当てる方式であるため導体バンプの略円錐形状がコア基
板(コア材)を中心に上下に対称な構造となり、積層プ
レス時の熱負荷などに対して信頼性が向上する。
【0043】多層板のコア材として貫通法により製造し
たコア材を使用し、このコア材に対して基板ユニットを
積層して多層配線基板前駆体を形成し、この多層配線基
板前駆体を加熱下に加圧して接着剤層を硬化してプリン
ト配線基板を製造する場合、貫通法によるコア材は単層
配線基板と同様に板厚が約0.1mm程度と薄いため、
多層板全体の板厚を小さく仕上げることが可能であり、
現在の市場の要求並びに将来の高集積化の要求に対応で
きる。
【0044】前記コア材として銅めっきによるスルーホ
ール基板をコア材として使用する場合、コア材が銅めっ
きによるスルーホール基板であるため、この部分が4層
板であれば、基板ユニット1セット突き当てることで6
層基板がつくれ、作り方に自由度ができる。また、スル
ーホール基板では板厚の大きなコア材を作れるため多層
板全体の板厚を大きくすることができる。
【0045】前記接着剤として、前記絶縁材料基板の補
強材に含浸させたレジンと同一のレジン、又は前記レジ
ンの粘度を低下させたものを用いる場合には、接着剤と
プリプレグとの馴染みが良いので、一体化しやすく、積
層プレスにより各層の絶縁材料基板を一体化させた後
に、それらが異種材料の接合面から腐食劣化し剥離する
ことを防止することができる。
【0046】本発明のプリント配線基板では、多層板の
最外部の絶縁層の厚さ方向に配設され、この最外部の絶
縁層の表面に配設された表面配線層と、この最外部の絶
縁層の内側に配設された配線層とを層間接続する導体バ
ンプが、前記表面配線層に先端側を当接する向きに配設
されているので、表面配線層の配線パターン幅を小さく
とることができる。そのため、多層板表面の配線パター
ンを微細パターン化することができ、集積度を向上させ
ることができる。またこのような微細パターンを形成し
た多層板の表面配線層に半導体素子などを実装すること
により、微細な配線パターンを備えた半導体装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造方法のフローチャートである。
【図2】第1の実施形態に係るプリント配線基板の製造
途中の垂直断面図であり、液状のエポキシ接着剤(BT
レジン)を塗布した基板ユニットの作製までの工程を示
した図である。
【図3】第1の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造途中の垂直断面図であり、基板ユニットを積層配置し
た状態を示した図である。
【図4】第1の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造途中の垂直断面図であり、貫通法による積層プレスを
2回行なって形成した6層基板の断面を示した図であ
る。
【図5】第2の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造方法のフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造途中の垂直断面図であり、導体板と緩衝材を使用した
基板ユニットの作製方法を示した垂直断面図である。
【図7】第3の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造方法のフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造途中の垂直断面図であり、貫通法による両面基板をコ
ア材にして基板ユニットを積層配置した状態(a)とた
貫通法による積層プレスを2回行なって形成した6層基
板の垂直断面図(b)である。
【図9】第4の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造途中の垂直断面図であり、導体バンプ突き当て相手側
に接着剤を塗布し、積層配置した垂直断面図である。
【図10】第5の実施の形態に係るプリント配線基板の
製造途中の垂直断面図であり、コア材にスルーホール基
板を使用した多層基板の製造工程を示した垂直断面図で
ある。
【図11】第6の実施の形態に係る半導体装置の垂直断
面図である。
【図12】従来の貫通法による両面基板作製までの工程
を示す垂直断面図である。
【図13】従来の貫通法による4層基板作製までの工程
を示す垂直断面図である。
【図14】従来の貫通法による6層基板作製までの工程
を示す垂直断面図である。
【図15】従来の貫通法の改良例を示す垂直断面図であ
る。
【図16】従来の貫通法の改良例を示す垂直断面図であ
り、パターンが形成された絶縁材料基板付き銅箔の積層
配置の状態を示したものである。
【図17】従来の貫通法の改良例を示す図であり、貫通
法による積層プレスを1回行なって形成した6層基板の
垂直断面図である。
【符号の説明】
1〜1−4…銅箔、2…導体バンプ、3…絶縁材料基
板、4〜4−4…樹脂付銅箔、5−2…両面銅張板、6
−2…(貫通法による)両面基板、7−2…(貫通法に
よる)4層基板、8…(貫通法による)6層基板、9…
ビア、11…レジストフィルム、12〜12−5…絶縁
材料基板付き銅箔、13…6層基板、14…緩衝材、1
4−2…変形した緩衝材、16〜16−4…単層配線
板、17…液状エポキシ接着剤(BTレジン)、18〜
18−9…基板ユニット、19…6層基板、20…銅
箔、20−2…変形した銅箔、21…6層基板、22…
コア基板(コア材)、23…多層プリント配線基板。
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月4日(2002.7.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 プリント配線基板の製造方法、プリン
ト配線基板、及び、半導体装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板に係り、
更に詳細には、高密度実装に対応したファインパターン
対応型の多層プリント配線基板やMCM−L(マルチチ
ップモジュール)パッケージ用多層配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より多層板を製造する方法のひとつ
として、両面に配線パターンを備えた絶縁材料基板の厚
さ方向に円錐状の層間接続部材を貫通させて前記配線パ
ターンの層間接続を形成する「貫通法」と呼ばれる方法
が知られている。この貫通法では、金属薄板などの導体
板上に金属微粒子などの導電性材料を樹脂中に分散させ
た導電ペーストを略円錐型に成型して導体バンプ群を形
成し、この導体バンプ群の先端側にプリプレグ、即ちガ
ラス繊維シートなどの補強材にエポキシ樹脂などのマト
リックス材を含浸させたシート状の絶縁材料基板を重
ね、この導体板とプリプレグを押圧して前記プリプレグ
に前記導体バンプを貫通させ、これにより絶縁材料基板
の厚さ方向での電気的導通を形成する方法である。図1
2は貫通法で製造されるプリント配線基板の製造過程を
模式的に示した断面図である。この貫通法では、図12
(a)に示すように、銅箔1上に導電ペーストで導体バ
ンプ2を形成し、次に図12(b)のようにプリプレグ
3を重ね、加圧することでその厚さ方向に導体バンプ2
を貫通させ、図12(c)のような樹脂付銅箔4を作成
し、その上にもうひとつの銅箔102を重ねて、加熱下
に加圧して両面銅張板502を作成し(図12
(e))、回路形成を行って上記貫通法による両面基板
602を作成する。図12(c)の樹脂付銅箔4と同様
にして作られた銅箔401および402を前記両面基板
602に重ね積層配置したものが図13(a)である。
これを加熱下に加圧する積層プレスを行なうと図13
(b)のような4層基板702が形成できる。同様にし
て、図14(a)に示すように樹脂付銅箔4(403、
404)を重ね加熱下に加圧する積層プレスを行うと図
14(b)のような貫通法による6層基板8が形成でき
る。この多層基板8はめっきを必要としないため表面の
銅層は薄い状態で仕上げることができるため、微細なパ
ターンの形成が可能となる。また、ビア9がランダムに
配置できるため内層の配線密度を高くすることができ基
板面積の小型化も達成できるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この貫通法に
よる基板の製造方法では、積層段数が多くなるにつれて
積層プレスの回数が増えるため、内側に位置する材料に
熱履歴が過度に作用し、特に絶縁材料基板にマイクロク
ラックが生じたり、積層界面に剥離が発生し、ひいては
絶縁特性の劣化やパターン銅のマイグレーションを惹起
するという品質上の問題がある。また、積層プレスの回
数が多いと工数が増加して製造コストを上昇させるとい
うコスト上の問題や、さらに積層プレスごとに各層間の
位置ずれを制御しなければならず歩留も悪いという製造
工程上の問題がある。
【0004】上記問題に対し、積層プレスの回数を1回
に削減する方法が提案されている。図15、16、17
を用いてその方法を説明する。まず、図15(a)〜
(c)のようにして絶縁材料基板付銅箔4を作成する。
ここまでは図12(a)〜(c)と同じであり、この時
点では上記絶縁材料基板は硬化していない。導体バンプ
の先端が平らな状態の絶縁材料基板付銅箔4をレジスト
フィルム11でラミネートすると図15(d)の状態に
なる。これを選択的に露光と現像とをおこない(図示省
略)、銅箔のエッチングを行うと図15(e)のような
パターン1aが形成された樹脂付銅箔12が形成でき
る。図16に示したように多層基板の構成要素であるパ
ターンが形成された樹脂付銅箔1201、1202、1
203、1204、1205および銅箔103を積層配
置し、樹脂の硬化温度で加熱下に加圧して積層プレスを
行うとプリプレグ中の樹脂が硬化して図17のような断
面形状の(貫通法による)積層プレスが1回の6層基板
13が得られ、基板のTgも約200℃となり、材料本
来の特性を備えた多層板が得られる。
【0005】しかし、回路形成後レジストフィルム11
を剥離して作られる樹脂付銅箔12は剥離時で使用する
アルカリなどの溶剤により反応前の接着剤が腐食され、
硬化後十分な反応が起こらず、樹脂の接着強度が劣化す
るという問題がある。特に携帯電話などのモバイル製品
用の基板では落下試験があり、この樹脂の接着強度が重
要となるが、上記レジストフィルムによるラッピング式
の1回プレス方法では、各層の絶縁材料同士が密着する
ための接着剤が腐食するという問題がある。本発明は上
記従来の問題を解決するためになされた発明である。即
ち本発明は、製造工程を複雑化することなく層間接続の
信頼性や機械的強度が高いプリント配線基板の製造方
法、プリント配線基板、及び、半導体装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプリント配線基
板の製造方法は、導体板上に複数の略円錐型の導体バン
プを形成する工程と、前記導体バンプ上に未硬化の絶縁
材料基板をセットする工程と、前記絶縁材料基板が硬化
しない温度で加熱しながら前記導体板および絶縁材料基
板を緩衝材を介して加圧して前記導体バンプを前記絶縁
材料基板に貫通させる工程と、前記導体バンプおよび絶
縁材料基板を硬化させる工程と、前記導体板をパターニ
ングして所定の配線パターンを備えた単層配線板を形成
する工程と、前記単層板の絶縁材料基板面又は配線パタ
ーン面に接着剤を塗布して基板ユニットを形成する工程
と、複数の基板ユニットを積層して多層板前駆体を形成
する工程と、前記多層板前駆体を加熱下に加圧して前記
導体バンプと前記配線パターンとを接続すると共に前記
接着剤層を硬化させる工程とを具備する。
【0007】本発明の他のプリント配線基板の製造方法
は、第1の導体板上に複数の略円錐型の導体バンプを形
成する工程と、前記導体バンプ上に未硬化の絶縁材料基
板をセットする工程と、前記絶縁材料基板が硬化しない
温度で加熱しながら前記第1の導体板および絶縁材料基
板を緩衝材を介して加圧して前記導体バンプを前記絶縁
材料基板に貫通させる工程と、前記導体バンプが貫通し
た前記絶縁性基板上に第2の導体板と第2の緩衝材を積
層して加熱下に加圧して前記導体バンプおよび絶縁材料
基板を硬化させる工程と、前記導体板をパターニングし
て所定の配線パターンを備えた単層配線板を形成する工
程と、前記第2の導体板をエッチングにより除去する工
程と、前記単層板の絶縁材料基板面又は配線パターン面
に接着剤を塗布して基板ユニットを形成する工程と、複
数の基板ユニットを積層して多層板前駆体を形成する工
程と、前記多層板前駆体を加熱下に加圧して前記導体バ
ンプと前記配線パターンとを接続すると共に前記接着剤
層を硬化させる工程とを具備する。
【0008】上記プリント配線基板の製造方法におい
て、前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通させる工
程として、前記導体バンプの先端を平面化させ、その上
面径が平均で底面径の50%以上になるように変形させ
る工程を挙げることができる。上記プリント配線基板の
製造方法において、前記導体バンプを前記絶縁材料基板
に貫通させる工程として、前記導体バンプの上面が絶縁
材料基板面から5〜20μm突き出た構造になるように
変形させる工程を挙げることができる。
【0009】本発明の更に他のプリント配線基板の製造
方法は、導体板上に複数の略円錐型の導体バンプを形成
する工程と、前記導体バンプ上に未硬化の絶縁材料基板
をセットする工程と、前記絶縁材料基板が硬化しない温
度で加熱しながら前記導体板および絶縁材料基板を緩衝
材を介して加圧して前記導体バンプを前記絶縁材料基板
に貫通させる工程と、前記導体バンプおよび絶縁材料基
板を硬化させる工程と、前記導体板をパターニングして
所定の配線パターンを備えた単層配線板を形成する工程
と、前記単層板の絶縁材料基板面又は配線パターン面に
接着剤を塗布して基板ユニットを形成する工程と、硬化
した絶縁材料基板の第1の面と第2の面にそれぞれ配線
パターンを備え、前記第1の面と第2の面に形成された
配線パターンどうしを電気的に接続する電層間接続部材
を内蔵するコア材を形成する工程と、前記基板ユニット
を少なくとも1枚ずつ前記コア材の両面に積層配置して
多層配線基板前駆体を形成する工程と、前記多層配線基
板前駆体を加熱下に加圧して各配線パターンどうしを層
間接続すると同時に前記接着剤層を硬化させる工程とを
具備する。
【0010】上記プリント配線基板の製造方法におい
て、前記コア材を形成する工程として、第1の導体板の
上に略円錐型の導体バンプを形成する工程と、前記導体
バンプの先端側に未硬化の絶縁材料基板を配設する工程
と、前記第1の導体板と前記絶縁材料基板とを加圧して
前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通させる工程
と、前記導体バンプの先端が貫通した前記絶縁材料基板
表面に第2の導体板をセットする工程と、前記第1の導
体板と前記第2の導体板とを加熱下に加圧して前記絶縁
材料基板を硬化させる工程と、前記第1の導体板及び前
記第2の導体板にパターン形成する工程と、を具備する
工程を挙げることができる。
【0011】上記プリント配線基板の製造方法におい
て、前記コア材として、銅めっきスルーホール基板を挙
げることができる。
【0012】上記プリント配線基板の製造方法におい
て、前記基板ユニットを形成する工程として、前記導体
バンプ先端を突き当てる相手側の配線パターン上に前記
接着剤を塗布する工程を挙げることができる。
【0013】上記プリント配線基板の製造方法におい
て、前記接着剤として、前記絶縁材料基板の補強材に含
浸させたレジンと同一のレジン、又は前記レジンの粘度
を低下させたものを挙げることができる。
【0014】本発明のプリント配線基板は、複数の絶縁
層と、前記絶縁層と絶縁層との間に配設された層間配線
層と、最外部の絶縁層の表面に配設された複数の表面配
線層と、前記絶縁層内に配設され、前記絶縁層を介して
対向する前記層間配線層を接続する層間接続部材と、前
記最外部の絶縁層内に配設され、前記表面配線層に先端
側が当接する導体バンプ群とを具備する。
【0015】上記プリント配線基板において、前記絶縁
層は、樹脂内部を補強材シートで補強した補強材層と、
補強材を含まない接着剤を硬化させた接着剤層との積層
物であってもよい。
【0016】本発明の半導体装置は、複数の絶縁層と、
前記絶縁層と絶縁層との間に配設された層間配線層と、
最外部の絶縁層の表面に配設された複数の表面配線層
と、前記絶縁層内に配設され、前記絶縁層を介して対向
する前記層間配線層を接続する層間接続部材と、前記最
外部の絶縁層内に配設され、前記表面配線層に先端側が
当接する導体バンプ群と、前記表面配線層に実装された
半導体素子とを具備する。
【0017】本発明のプリント配線の製造方法では、単
層配線板ごとに絶縁材料基板と導体バンプを完全に硬化
してから接着剤層を介してコア材の上に積層して多層板
前駆体を形成し、多層板前駆体全体として一括して加熱
と加圧とにより接着剤層を硬化させるので、6層基板を
製造する場合、積層プレスの回数が従来方法での3回か
ら2回に減少する。これにより、全層の絶縁材料基板の
プレスによる熱履歴が減る。また、接着材を単層配線板
に塗布するため各絶縁材料基板どうしの密着力が向上
し、ハンダリフロー時に受ける温度負荷に対してボイド
や膨れが生じにくくなるため、内層材料間での剥離や金
属のマイグレーションが起きにくくなる。また、積層プ
レス時の熱収縮率の違いから生じる位置ズレが減少す
る。更に6層基板の場合に積層プレス回数が2/3回に
減少することにより大幅なコストダウンが図られる。こ
の方法をさらに積層段数の多い高多層基板に適用すると
従来の多層板より信頼性が向上し、付加価値が増大す
る。
【0018】前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通
させる工程が、前記導体バンプの先端を平面化させ、そ
の上面径が平均で底面径の50%以上になるように変形
させる工程である場合、導体バンプ先端を平坦にするこ
とにより当接させる配線パターンとの接触面積が増大し
て接触面での抵抗値が低下する。また、導体バンプ先端
を平らにすることにより、積層プレス時の圧力が小さく
ても導体バンプを十分圧縮できるようになり、基板ユニ
ットを多段に重ねて一度に積層プレスすることが可能に
なる。
【0019】前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通
させる工程が、前記導体バンプの上面が絶縁材料基板面
から5〜20μm突き出た構造になるように変形させる
工程である場合、導体バンプの上面が絶縁材料基板から
5〜20μm突き出させることにより、積層プレス時に
導体バンプが接着材層を貫通しやすくなり当接させる配
線パターンとの接触面積が増大して接続抵抗が低下し、
確実な層間接続が形成される。
【0020】前記基板ユニットを少なくとも1枚ずつ前
記コア材の両面に積層配置して多層配線基板前駆体を形
成し、この前記多層配線基板前駆体を加熱下に加圧して
各配線パターンどうしを層間接続すると同時に前記接着
剤層を硬化させる場合には、コア材に導体バンプを突き
当てる方式であるため導体バンプの略円錐形状がコア基
板(コア材)を中心に上下に対称な構造となり、積層プ
レス時の熱負荷などに対して信頼性が向上する。
【0021】多層板のコア材として貫通法により製造し
たコア材を使用し、このコア材に対して基板ユニットを
積層して多層配線基板前駆体を形成し、この多層配線基
板前駆体を加熱下に加圧して接着剤層を硬化してプリン
ト配線基板を製造する場合、貫通法によるコア材は単層
配線基板と同様に板厚が約0.1mm程度と薄いため、
多層板全体の板厚を小さく仕上げることが可能であり、
現在の市場の要求並びに将来の高集積化の要求に対応で
きる。
【0022】前記コア材として銅めっきによるスルーホ
ール基板をコア材として使用する場合、コア材が銅めっ
きによるスルーホール基板であるため、この部分が4層
板であれば、基板ユニット1セット突き当てることで6
層基板がつくれ、作り方に自由度ができる。また、スル
ーホール基板では板厚の大きなコア材を作れるため多層
板全体の板厚を大きくすることができる。
【0023】前記接着剤として、前記絶縁材料基板の補
強材に含浸させたレジンと同一のレジン、又は前記レジ
ンの粘度を低下させたものを用いる場合には、接着剤と
プリプレグとの馴染みが良いので、一体化しやすく、積
層プレスにより各層の絶縁材料基板を一体化させた後
に、それらが異種材料の接合面から腐食劣化し剥離する
ことを防止することができる。
【0024】本発明のプリント配線基板では、多層板の
最外部の絶縁層の厚さ方向に配設され、この最外部の絶
縁層の表面に配設された表面配線層と、この最外部の絶
縁層の内側に配設された配線層とを層間接続する導体バ
ンプが、前記表面配線層に先端側を当接する向きに配設
されているので、表面配線層の配線パターン幅を小さく
とることができる。そのため、多層板表面の配線パター
ンを微細パターン化することができ、集積度を向上させ
ることができる。またこのような微細パターンを形成し
た多層板の表面配線層に半導体素子などを実装すること
により、微細な配線パターンを備えた半導体装置を得る
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施の形態に係るプリント配線基板の製造方法を図1
〜4を用いて説明する。図1は本実施形態に係るプリン
ト配線基板の製造方法のフローチャートであり、図2〜
図4は本実施形態に係るプリント配線基板の製造過程を
模式的に示した断面図である。本実施の形態に係るプリ
ント配線基板を製造するには、まず、図2(a)のよう
に例えば厚さ18μmの銅箔1上に例えば銀ペーストを
印刷して、例えば直径0.2mmの略円錐型の導体バン
プ2,2,…を形成する(ステップ1)。次に、図2
(b)のように絶縁材料基板プリプレグ3としてガラス
クロスにエポキシ樹脂を含浸したBTレジン材(三菱ガ
ス化学製,型名:GHPL830,厚さ0.06mm)
を使用し、銅箔1の導体バンプ2,2,…が形成された
側にこの絶縁材料基板プリプレグ3を所定位置に重ねて
セットし(ステップ2)、これらを弾性材(図示省略)
を介して115〜135℃で加熱下に加圧し(ステップ
3)、導体バンプ2,2,…を絶縁材料基板プリプレグ
3の厚さ方向に貫通させて樹脂付銅箔4を形成する。
(ここまでは図12(a)〜図12(c)および図15
(a)〜図15(c)と同じ作業である。)この時、樹
脂付銅箔4を加圧して、図2(c)のように略円錐形の
導体バンプ2,2,…の先端を平坦な形状にする。この
時点では上記絶縁材料プリプレグ3は未硬化のいわゆる
Bステージの状態である。
【0026】次に図2(d)のように、導体バンプ先端
が平坦化された樹脂付銅箔4の導体バンプ側に厚さ0.
1mmの有機系材料から成る緩衝材14を重ね(ステッ
プ4)約190℃で2時間加熱下に加圧を行うと(ステ
ップ5)、図2(e)に示すように緩衝材1402は導
体バンプ2,2,…によって加圧変形して一体化する。
この時点の絶縁材料基板プリプレグ3及び導体バンプ
2,2,…は完全に硬化した状態になる。これを選択的
に露光と現像とを行ない(図示省略)、銅箔1をエッチ
ングしてパターニングを行うと(ステップ6)、図2
(f)に示した状態のものが得られる。次いで厚さ0.
1mmの有機系材料から成る緩衝材1402を剥離する
と(ステップ7)、図2(g)のような配線パターンが
形成された単層配線板16が形成される。
【0027】次に液状のエポキシ系接着剤17例えばビ
スマレイドトリアジンレジンを前記配線パターンが形成
された単層配線基板16の導体バンプ2,2,…突出側
の絶縁材料基板表面全体に塗布し(ステップ8)、基板
ユニット18を形成する。
【0028】次に、基板ユニット18と同様の基板ユニ
ット1801〜1805を複数個と厚さ18μmの銅箔
104と各基板ユニット1801、1802、180
3、1804、1805を図3のように積層配置し(ス
テップ9)、190℃で2時間加熱下に加圧する積層プ
レスを行うと(ステップ10)、塗布した接着剤が硬化
して各基板ユニット1801、1802、1803、1
804、1805を接合し、導体バンプ2,2,…は接
着剤中を貫通して銅箔104に接続した図4のような各
層間が導体バンプ2,2,…で電気的に接続した貫通法
による積層プレス回数が2回の6層のプリント配線基板
19が得られる。
【0029】塗布した液状の接着剤が硬化することによ
り多層基板内部の絶縁材料基板間どうしの密着力が従来
技術の1回プレス方法より改善された。また、高温高湿
で電圧を印可する試験の耐マイグレーション性も向上し
た。この方法では、多層基板の層数にかかわらず、積層
回数がトータルで2回なので積層段数が多くなる次世代
のプリント配線基板製造方法として非常に有効である。
【0030】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係るプリント配線基板の製造方法について図2、図
4、図5及び図6を用いて説明する。図5は本実施形態
に係るプリント配線基板の製造方法のフローを示したフ
ローチャートである。本実施形態に係るプリント配線基
板を製造するには、まず、上記第1の実施の形態と同様
に、図2(a)、図2(b)を経由して図2(c)のよ
うな導体バンプの先端が平坦な樹脂付銅箔4を形成する
(ステップ1〜3)。この時点では上記絶縁材料は硬化
していないBステージの状態である。次に、樹脂付銅箔
4の導体バンプ突出側に図6(a)のように厚さ9μm
の銅箔20とその上に緩衝材として厚さ0.5mmのク
ラフト紙(図示省略)を重ねる(ステップ4)。次いで
この状態で約190℃で2時間加熱下に加圧を行うと
(ステップ5)、図6(b)のように銅箔が2002の
ように導体バンプ2によって加圧変形する。このとき絶
縁材料基板と導体バンプ2,2,…は完全に硬化した状
態になる。これを選択的に露光と現像とをおこない(図
示省略)、銅箔のエッチングを行ってパターニングする
ことによって(ステップ6)、図2(g)のような配線
パターンが形成された単層配線基板16が形成される。
【0031】以下、第1の実施の形態と同様にして緩衝
材1402を剥離し(ステップ7)、液状接着剤を塗布
し(ステップ8)、各基板ユニットを積層配置し(ステ
ップ9)、積層プレスを行うと(ステップ10)、図4
のような各層間が導体バンプ2,2,…で電気的に接続
された貫通法による積層プレス回数が2回の6層のプリ
ント配線基板19が得られる。
【0032】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係るプリント配線基板の製造方法を図12、図2、
図4、図7、図8を用いて説明する。図7は本実施形態
に係るプリント配線基板の製造方法のフローを示すフロ
ーチャートである。本実施形態に係るプリント配線基板
を製造するには、まず図12(a)に示すように厚さ1
8μmの銅箔1上に導電ペーストを印刷して直径0.2
mmの略円錐型の導体バンプ2,2,…を形成し(ステ
ップ1a)、次に図12(b)のように例えばガラスク
ロスにエポキシ樹脂を含浸したBTレジン材からなる絶
縁材料基板プリプレグ3を重ね、加圧することでその厚
さ方向に導体バンプ2,2,…を貫通させ図12(c)
のような樹脂付銅箔4を作成し(ステップ3a)、この
樹脂付銅箔4の上に図12(d)のようにもうひとつの
厚さ18μmの銅箔102を重ねて(ステップ4a)、
190℃で2時間加熱下に加圧する積層プレスを行い
(ステップ5a)、図12(e)のような両面銅張板5
02を作製し、その後パターニング(ステップ6a)を
行うことにより、図12(f)に示したような貫通法に
よる両面基板602を作製する。
【0033】次に前記貫通法による両面基板602をコ
ア材とし、さらに第1の実施形態で図2のようにして作
製した基板ユニット18を図8(a)の1806、18
07、1808、1809のように積層配置し(ステッ
プ7a)、190℃で2時間加熱下に加圧する積層プレ
スを行うと(ステップ8a)、塗布した接着剤が硬化し
て各層の絶縁材料基板を接合し、導体バンプ2,2,…
は接着剤中を貫通して、8(b)に示すような、各層間
が導体バンプ2,2,…で電気的に接続された貫通法に
よる6層のプリント配線基板21が得られる。この基板
では、図4に示した第1の実施の形態の6層基板19と
比較して、配設される導体バンプ2,2,…の形状がコ
ア材602を中心として上下対称となる構造をしている
ため、積層プレス時の熱負荷に対して強い非常に安定し
た構造を備えている。
【0034】(第4の実施形態)本発明の第4の実施の
形態を図2、図8、図9を用いて説明する。図9のよう
にコア材として貫通法による両面基板602を使用し、
その表面に液状のエポキシ系接着剤17を塗布し、さら
にその外側に図2のようにして作製した配線パターンが
形成された単層配線基板16を図9の1601,160
2,1603,1604のように積層配置し、予め16
02と1603の銅箔上に液状のエポキシ系接着剤17
(BTレジン)を塗布しておく方法によっても図8
(b)で示されるような各層間が導体バンプ2,2,…
で電気的に接続した貫通法による6層のプリント配線基
板21を得ることができる。
【0035】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態に係るプリント配線基板の製造方法を図10を用いて
説明する。本実施形態では、上記第3の実施の形態で両
面基板6の製造に使用した、貫通法によるコア材の代わ
りに、図10(a)に示すような通常の銅めっきスルー
ホール法によるコア材22を使用し、第1の実施の形態
で作成した基板ユニット18を外側に突き当てることに
より、図10(b)に示したような多層プリント配線基
板23を形成する。この場合、コア材22に厚さが大き
い基板を選択すると仕上がる多層プリント配線基板23
の厚さを大きくとれ、基板の厚さを自由に制御できると
いう特有の効果が得られる。
【0036】(第6の実施形態)本実施形態では、上記
第1の実施形態で製造した6層のプリント配線基板19
を用いて半導体装置30を形成した。図11は本実施形
態に係る半導体装置30の断面図である。本実施形態に
係る半導体装置30では、まず上記第1の実施形態で製
造した6層のプリント配線基板19を用意し、このプリ
ント配線基板19の両面の銅箔を例えばそれぞれエッチ
ング処理して配線パターン1a,1fを形成する。この
とき、プリント配線基板19の方向は最も外側の導体バ
ンプ201が先端側を上側に向け、断面が正台形になる
ようにする。一方、反対側の外側の導体バンプ205も
先端側を上側に向け、断面が正台形になるようにする。
【0037】即ち、配線パターン1aはプリント配線基
板19の最上部に形成され、導体バンプ201の先端側
と電気的に接続されている。一方、配線パターン1fは
最下部に形成され、導体バンプ205の底面側と電気的
に接続されている。配線パターン1a上には異方性導電
樹脂25と金ボールバンプ27とが配設され、更にその
上に半導体素子としてベアチップ型ICチップ24が配
設されている。このICチップ24のIC電極28は金
ボールバンプ27を介して配線パターン1aと電気的に
接続されている。ここで、配線パターン1aは導体バン
プ201の先端側と接続されるので配線パターン1aの
各ライン幅を小さくすることができる。例えばこの半導
体装置30では幅約0.3mmのライン幅で配線パター
ン1aが形成されている。このように本実施形態では、
実装面直下の導体バンプ201が実装面側に先端を向け
る方向に配設されているので、配線パターン1aの最小
ライン幅を小さくすることができ、実装面での配線パタ
ーンの集積度を高密度化することができる。
【0038】一方、配線パターン1fはライン幅約0.
4mmで形成されている。この配線パターン1fは導体
バンプ205の底面側と電気的に接続されており、配線
パターン1fと導体バンプ205との接触面積は大き
く、かつ、確実に接続されている。そのため、図11
(b)のようにハンダボール26を配線パターン1f上
に配設する場合、熱的衝撃に対する耐性の高い配線パタ
ーン1fと導体バンプ205の底面側とがハンダボール
26に近接しているので、この半導体装置30をマザー
ボード(図示省略)上に実装する場合でも配線パターン
1fと導体バンプ205との間の剥離が起きにくく、信
頼性の高い半導体装置を得ることができるという特有の
効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】本発明のプリント配線の製造方法では、
単層配線板ごとに絶縁材料基板と導体バンプを完全に硬
化してから接着剤層を介してコア材の上に積層して多層
板前駆体を形成し、多層板前駆体全体として一括して加
熱と加圧とにより接着剤層を硬化させるので、6層基板
を製造する場合、積層プレスの回数が従来方法での3回
から2回に減少する。これにより、全層の絶縁材料基板
のプレスによる熱履歴が減る。また、接着材を単層配線
板に塗布するため各絶縁材料基板どうしの密着力が向上
し、ハンダリフロー時に受ける温度負荷に対してボイド
や膨れが生じにくくなるため、内層材料間での剥離や金
属のマイグレーションが起きにくくなる。また、積層プ
レス時の熱収縮率の違いから生じる位置ズレが減少す
る。更に6層基板の場合に積層プレス回数が2/3回に
減少することにより大幅なコストダウンが図られる。こ
の方法をさらに積層段数の多い高多層基板に適用すると
従来の多層板より信頼性が向上し、付加価値が増大す
る。
【0040】前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通
させる工程が、前記導体バンプの先端を平面化させ、そ
の上面径が平均で底面径の50%以上になるように変形
させる工程である場合、導体バンプ先端を平坦にするこ
とにより当接させる配線パターンとの接触面積が増大し
て接触面での抵抗値が低下する。また、導体バンプ先端
を平らにすることにより、積層プレス時の圧力が小さく
ても導体バンプを十分圧縮できるようになり、基板ユニ
ットを多段に重ねて一度に積層プレスすることが可能に
なる。
【0041】前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通
させる工程が、前記導体バンプの上面が絶縁材料基板面
から5〜20μm突き出た構造になるように変形させる
工程である場合、導体バンプの上面が絶縁材料基板から
5〜20μm突き出させることにより、積層プレス時に
導体バンプが接着材層を貫通しやすくなり当接させる配
線パターンとの接触面積が増大して接続抵抗が低下し、
確実な層間接続が形成される。
【0042】前記基板ユニットを少なくとも1枚ずつ前
記コア材の両面に積層配置して多層配線基板前駆体を形
成し、この前記多層配線基板前駆体を加熱下に加圧して
各配線パターンどうしを層間接続すると同時に前記接着
剤層を硬化させる場合には、コア材に導体バンプを突き
当てる方式であるため導体バンプの略円錐形状がコア基
板(コア材)を中心に上下に対称な構造となり、積層プ
レス時の熱負荷などに対して信頼性が向上する。
【0043】多層板のコア材として貫通法により製造し
たコア材を使用し、このコア材に対して基板ユニットを
積層して多層配線基板前駆体を形成し、この多層配線基
板前駆体を加熱下に加圧して接着剤層を硬化してプリン
ト配線基板を製造する場合、貫通法によるコア材は単層
配線基板と同様に板厚が約0.1mm程度と薄いため、
多層板全体の板厚を小さく仕上げることが可能であり、
現在の市場の要求並びに将来の高集積化の要求に対応で
きる。
【0044】前記コア材として銅めっきによるスルーホ
ール基板をコア材として使用する場合、コア材が銅めっ
きによるスルーホール基板であるため、この部分が4層
板であれば、基板ユニット1セット突き当てることで6
層基板がつくれ、作り方に自由度ができる。また、スル
ーホール基板では板厚の大きなコア材を作れるため多層
板全体の板厚を大きくすることができる。
【0045】前記接着剤として、前記絶縁材料基板の補
強材に含浸させたレジンと同一のレジン、又は前記レジ
ンの粘度を低下させたものを用いる場合には、接着剤と
プリプレグとの馴染みが良いので、一体化しやすく、積
層プレスにより各層の絶縁材料基板を一体化させた後
に、それらが異種材料の接合面から腐食劣化し剥離する
ことを防止することができる。
【0046】本発明のプリント配線基板では、多層板の
最外部の絶縁層の厚さ方向に配設され、この最外部の絶
縁層の表面に配設された表面配線層と、この最外部の絶
縁層の内側に配設された配線層とを層間接続する導体バ
ンプが、前記表面配線層に先端側を当接する向きに配設
されているので、表面配線層の配線パターン幅を小さく
とることができる。そのため、多層板表面の配線パター
ンを微細パターン化することができ、集積度を向上させ
ることができる。またこのような微細パターンを形成し
た多層板の表面配線層に半導体素子などを実装すること
により、微細な配線パターンを備えた半導体装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造方法のフローチャートである。
【図2】第1の実施形態に係るプリント配線基板の製造
途中の断面図であり、液状のエポキシ接着剤(BTレジ
ン)を塗布した基板ユニットの作製までの工程を示した
図である。
【図3】第1の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造途中の断面図であり、基板ユニットを積層配置した状
態を示した図である。
【図4】第1の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造途中の断面図であり、貫通法による積層プレスを2回
行なって形成した6層基板の断面を示した図である。
【図5】第2の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造方法のフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造途中の断面図であり、導体板と緩衝材を使用した基板
ユニットの作製方法を示した断面図である。
【図7】第3の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造方法のフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造途中の断面図であり、貫通法による両面基板をコア材
にして基板ユニットを積層配置した状態(a)とた貫通
法による積層プレスを2回行なって形成した6層基板の
断面図(b)である。
【図9】第4の実施の形態に係るプリント配線基板の製
造途中の断面図であり、導体バンプ突き当て相手側に接
着剤を塗布し、積層配置した断面図である。
【図10】第5の実施の形態に係るプリント配線基板の
製造途中の断面図であり、コア材にスルーホール基板を
使用した多層基板の製造工程を示した断面図である。
【図11】第6の実施の形態に係る半導体装置の断面図
である。
【図12】従来の貫通法による両面基板作製までの工程
を示す断面図である。
【図13】従来の貫通法による4層基板作製までの工程
を示す断面図である。
【図14】従来の貫通法による6層基板作製までの工程
を示す断面図である。
【図15】従来の貫通法の改良例を示す断面図である。
【図16】従来の貫通法の改良例を示す断面図であり、
パターンが形成された絶縁材料基板付き銅箔の積層配置
の状態を示したものである。
【図17】従来の貫通法の改良例を示す図であり、貫通
法による積層プレスを1回行なって形成した6層基板の
断面図である。
【符号の説明】 1…銅箔、2…導体バンプ、3…絶縁材料基板、4…樹
脂付銅箔、502…両面銅張板、602…(貫通法によ
る)両面基板、702…(貫通法による)4層基板、8
…(貫通法による)6層基板、9…ビア、11…レジス
トフィルム、12…絶縁材料基板付き銅箔、13…6層
基板、14…緩衝材、1402…変形した緩衝材、16
…単層配線板、17…液状エポキシ接着剤(BTレジ
ン)、18…基板ユニット、19…6層基板、20…銅
箔、2002…変形した銅箔、21…6層基板、22…
コア基板(コア材)、23…多層プリント配線基板。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】
【図5】
【図6】
【図8】
【図16】
【図17】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図12】
【図14】
【図15】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/12 501 H05K 1/11 N H05K 1/11 3/40 K 3/40 H01L 23/12 N Fターム(参考) 5E317 AA24 AA30 BB02 BB12 BB14 CC31 CC51 CD21 GG14 GG17 5E346 AA06 CC09 CC32 DD02 DD12 DD32 EE02 EE06 EE07 EE09 EE13 FF04 FF35 FF45 GG22 GG28 HH07 HH24 HH26 HH32

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体板上に複数の略円錐型の導体バンプ
    を形成する工程と、 前記導体バンプ上に未硬化の絶縁材料基板をセットする
    工程と、 前記絶縁材料基板が硬化しない温度で加熱しながら前記
    導体板および絶縁材料基板を緩衝材を介して加圧して前
    記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通させる工程と、 前記導体バンプおよび絶縁材料基板を硬化させる工程
    と、 前記導体板をパターニングして所定の配線パターンを備
    えた単層配線板を形成する工程と、 前記単層板の絶縁材料基板面又は配線パターン面に接着
    剤を塗布して基板ユニットを形成する工程と、 複数の基板ユニットを積層して多層板前駆体を形成する
    工程と、 前記多層板前駆体を加熱下に加圧して前記導体バンプと
    前記配線パターンとを接続すると共に前記接着剤層を硬
    化させる工程とを具備するプリント配線基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 第1の導体板上に複数の略円錐型の導体
    バンプを形成する工程と、 前記導体バンプ上に未硬化の絶縁材料基板をセットする
    工程と、 前記絶縁材料基板が硬化しない温度で加熱しながら前記
    第1の導体板および絶縁材料基板を緩衝材を介して加圧
    して前記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通させる工
    程と、 前記導体バンプが貫通した前記絶縁性基板上に第2の導
    体板と第2の緩衝材を積層して加熱下に加圧して前記導
    体バンプおよび絶縁材料基板を硬化させる工程と、 前記導体板をパターニングして所定の配線パターンを備
    えた単層配線板を形成する工程と、 前記第2の導体板をエッチングにより除去する工程と、 前記単層板の絶縁材料基板面又は配線パターン面に接着
    剤を塗布して基板ユニットを形成する工程と、 複数の基板ユニットを積層して多層板前駆体を形成する
    工程と、 前記多層板前駆体を加熱下に加圧して前記導体バンプと
    前記配線パターンとを接続すると共に前記接着剤層を硬
    化させる工程とを具備するプリント配線基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のプリント配線基
    板の製造方法であって、前記導体バンプを前記絶縁材料
    基板に貫通させる工程が、前記導体バンプの先端を平面
    化させ、その上面径が平均で底面径の50%以上になる
    ように変形させる工程であることを特徴とするプリント
    配線基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のプ
    リント配線基板の製造方法であって、前記導体バンプを
    前記絶縁材料基板に貫通させる工程が、前記導体バンプ
    の上面が絶縁材料基板面から5〜20μm突き出た構造
    になるように変形させる工程であることを特徴とするプ
    リント配線基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 導体板上に複数の略円錐型の導体バンプ
    を形成する工程と、 前記導体バンプ上に未硬化の絶縁材料基板をセットする
    工程と、 前記絶縁材料基板が硬化しない温度で加熱しながら前記
    導体板および絶縁材料基板を緩衝材を介して加圧して前
    記導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通させる工程と、 前記導体バンプおよび絶縁材料基板を硬化させる工程
    と、 前記導体板をパターニングして所定の配線パターンを備
    えた単層配線板を形成する工程と、 前記単層板の絶縁材料基板面又は配線パターン面に接着
    剤を塗布して基板ユニットを形成する工程と、 硬化した絶縁材料基板の第1の面と第2の面にそれぞれ
    配線パターンを備え、前記第1の面と第2の面に形成さ
    れた配線パターンどうしを電気的に接続する電層間接続
    部材を内蔵するコア材を形成する工程と、 前記基板ユニットを少なくとも1枚ずつ前記コア材の両
    面に積層配置して多層配線基板前駆体を形成する工程
    と、 前記多層配線基板前駆体を加熱下に加圧して各配線パタ
    ーンどうしを層間接続すると同時に前記接着剤層を硬化
    させる工程とを具備するプリント配線基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のプリント配線基板の製
    造方法であって、前記コア材を形成する工程が、 第1の導体板の上に略円錐型の導体バンプを形成する工
    程と、 前記導体バンプの先端側に未硬化の絶縁材料基板を配設
    する工程と、 前記第1の導体板と前記絶縁材料基板とを加圧して前記
    導体バンプを前記絶縁材料基板に貫通させる工程と、 前記導体バンプの先端が貫通した前記絶縁材料基板表面
    に第2の導体板をセットする工程と、 前記第1の導体板と前記第2の導体板とを加熱下に加圧
    して前記絶縁材料基板を硬化させる工程と 前記第1の導体板及び前記第2の導体板にパターン形成
    する工程と、 を具備する工程であることを特徴とするプリント配線基
    板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のプリント配線基板の製
    造方法であって、前記コア材が銅めっきスルーホール基
    板であることを特徴とするプリント配線基板の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のプ
    リント配線基板の製造方法であって、前記基板ユニット
    を形成する工程が、前記導体バンプ先端を突き当てる相
    手側の配線パターン上に前記接着剤を塗布する工程であ
    ることを特徴とするプリント配線基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載のプ
    リント配線基板の製造方法であって、前記接着剤が、前
    記絶縁材料基板の補強材に含浸させたレジンと同一のレ
    ジン、又は前記レジンの粘度を低下させたものであるこ
    とを特徴とするプリント配線基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 複数の絶縁層と、 前記絶縁層と絶縁層との間に配設された層間配線層と、 最外部の絶縁層の表面に配設された複数の表面配線層
    と、 前記絶縁層内に配設され、前記絶縁層を介して対向する
    前記層間配線層を接続する層間接続部材と、 前記最外部の絶縁層内に配設され、前記表面配線層に先
    端側が当接する導体バンプ群とを具備するプリント配線
    基板。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のプリント配線基板
    であって、前記絶縁層が、樹脂内部を補強材シートで補
    強した補強材層と、補強材を含まない接着剤を硬化させ
    た接着剤層との積層物であることを特徴とするプリント
    配線基板。
  12. 【請求項12】 複数の絶縁層と、 前記絶縁層と絶縁層との間に配設された層間配線層と、 最外部の絶縁層の表面に配設された複数の表面配線層
    と、 前記絶縁層内に配設され、前記絶縁層を介して対向する
    前記層間配線層を接続する層間接続部材と、 前記最外部の絶縁層内に配設され、前記表面配線層に先
    端側が当接する導体バンプ群と、 前記表面配線層に実装された半導体素子とを具備する半
    導体装置。
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