JP3207138B2 - 水蒸発式冷却装置 - Google Patents

水蒸発式冷却装置

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JP3207138B2
JP3207138B2 JP20336997A JP20336997A JP3207138B2 JP 3207138 B2 JP3207138 B2 JP 3207138B2 JP 20336997 A JP20336997 A JP 20336997A JP 20336997 A JP20336997 A JP 20336997A JP 3207138 B2 JP3207138 B2 JP 3207138B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73253Bump and layer connectors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器や電力
機器に搭載されるLSIを中心とした電子部品を実装し
た電子基板やコンピュータ記憶装置等の冷却装置に関
し、特に電子部品やコンピュータ記憶装置からの発熱を
除去して温度上昇を抑制でき、さらには電子機器の最高
使用温度以上の環境下に設置しても正常動作できる小型
で冷却特性の優れた水蒸発式冷却装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器や電力機器に搭載される
LSIを中心とした電子部品を冷却する方法として、例
えば特開平6−21279号公報に記載されているよう
に、冷媒バッグとヒートパイプとを組み合わせてLSI
等の発熱部材からの発熱を熱放散する方法が採られてい
た。
【0003】図14は例えば特開平6−21279号公
報に記載された従来の伝熱装置を示す構成図である。図
において、保護用金属容器1はその底部に開孔部2が設
けられている。そして、冷媒バッグ3が保護用金属容器
1内の下部に収められている。この冷媒バッグ3は、ポ
リエチレン等の軟質プラスチック材よりなる円筒状のも
のの両端を、熱融着等の手段でシールした構成を有し、
その内部に作動液4が充填され、上部空間にはガスが充
満している。この冷媒バッグ3が保護用金属容器1内に
収められると、開孔部2から冷媒バッグ3の一部が突き
出し、LSI等の被冷却体8と接触する接触部5が形成
される。さらに、伝熱管6が冷媒バッグ3に包み込まれ
るようにして保護用金属容器1内に収納され、保護用金
属容器1から外部に突き出した伝熱管6の一端には放熱
フィン7が取り付けられている。なお、作動液4として
は、フロンやパーフロロカーボン(C614)等のハロ
ゲン系の溶媒が用いられる。
【0004】つぎに、従来の伝熱装置の動作について説
明する。まず、LSI等の被冷却体8に接触部5が接触
するように、伝熱装置を設置する。そして、被冷却体8
が発生する熱が、接触部5から作動液4に伝達される。
作動液4は、接触部5から伝達された熱によって蒸発す
る。そして、この蒸気は冷媒バッグ3の上部空間内を上
昇し、伝熱管6に接触している部位に達するとそこで伝
熱管6に熱を吸収されて凝縮し、液化して落下する。こ
の潜熱のやり取りを通して、熱が伝熱管6に吸収され
る。その後、熱は伝熱管6の一端に設けられた放熱フィ
ン7から放熱される。このような熱交換を繰り返すこと
により、被冷却体8が冷却される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の伝熱装置は以上
のように構成されているので、放熱部の外周温度以下に
冷却することができないため、電子機器の最高使用温度
以上の環境では動作させることができず、使用環境が制
限されるという課題があった。また、作動液4としてフ
ロンやパーフロロカーボン等のハロゲン系の溶媒が用い
られているので、設備を廃却するときに、冷媒の回収が
環境保全上必要となるが、電子機器は一般に不特定多数
の市場を対象としているものが多く、その回収方法を解
決する必要があるという課題もあった。また、一般に電
子機器には小型化が必ず要求されるが、上述の伝熱装置
の構造では基板近傍での構成要素が多く、小型化という
課題に対しては解決を与えるものではなかった。また、
被冷却体8は冷媒バッグ3と機械的に接触する構造であ
るため、接触熱抵抗が大きくなり、ますます発熱密度が
大きくなってしまい、冷却特性の優れた冷却方法が要求
されるニーズに対しては十分な対応がとれないという課
題もあった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、発熱体を外周温度以下に冷却で
き、使用環境の制限がなく、環境保全に適した小型の水
蒸発式冷却装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の係る水蒸発式
冷却装置は、筐体、この筐体の一部に設けられて水を貯
水する貯水ピット、該筐体の内壁面に設けられ、一端が
該貯水ピットに貯水されている水に浸漬されて毛細管現
象により常に湿潤状態に維持され、かつ、該筐体を介し
て発熱体に熱的に連結されて該発熱体から熱を吸熱する
含水層および該含水層と相対して該筐体の一部を構成
し、該筐体と共働して密閉空間を形成し、気体中の水蒸
気を選択的に透過する選択的水蒸気透過膜を有するヒー
トシンクと、気体に含まれる水蒸気を凝縮して水溜に分
離回収するとともに低湿度の気体を得る減湿装置と、こ
の減湿装置で得られた低湿度の気体を上記選択的水蒸気
透過膜の外表面に沿って流通させた後減湿装置に戻す気
体循環回路と、この気体循環回路中に配設されて気体を
気体循環回路を循環させる気体循環手段と、上記減湿装
置の水溜に回収された水を上記貯水ピットに返水する返
水手段とを備えたものである。
【0008】また、ヒートシンクは、発熱体に熱的に連
結される部位の筐体の外面が該発熱体の冷却面の形状に
合わせた面形状に形成され、含水層が該発熱体に熱的に
連結される部位の筐体の内壁面に設けられているもので
ある。
【0009】また、ヒートシンクは、放熱フィンが発熱
体に熱的に連結される部位の筐体の内壁面に複数立設さ
れ、含水層が該放熱フィンの壁面および該発熱体に熱的
に連結される部位の筐体の内壁面に設けられ、選択的水
蒸気透過膜が該含水層に沿って該含水層に所定間隙をも
って設けられているものである。
【0010】また、ヒートシンクは、筐体、含水層およ
び選択的水蒸気透過膜が可撓性材料で構成され、変形自
在に形成されているものである。
【0011】また、減湿装置は、電極および触媒層が水
素イオン導電性の固体高分子電解質膜の両面に設けられ
て電解反応面が構成された固体電解素子を有し、気体循
環回路を循環する気体が陽極側の電解反応面に沿って流
通するように配設されて、陽極側の電解反応面で該気体
に含まれる水蒸気を消費して低湿度の気体を得るととも
に、陰極側の電解反応面で水蒸気を生成する水蒸気交換
モジュールと、この水蒸気交換モジュールの陰極側の電
解反応面側に配設されて、該陰極側の電解反応面で生成
された水蒸気を凝縮して水溜に分離回収する水凝縮器
と、上記電極を介して上記固体電解素子に電圧を供給す
る直流電源とから構成されているものである。
【0012】また、固体電解素子はコルゲート状に成形
されているものである。
【0013】また、この発明に係る水蒸発式冷却装置
は、筐体と、この筐体の一部に設けられて水を貯水する
貯水ピットと、上記筐体の内壁面に設けられ、一端が上
記貯水ピットに貯水されている水に浸漬されて毛細管現
象により常に湿潤状態に維持され、かつ、該筐体を介し
て発熱体に熱的に連結されて該発熱体から熱を吸熱する
含水層と、上記含水層と相対するように配設され、該筐
体と共働して該含水層を収納する第1の密閉空間を形成
し、気体中の水蒸気を選択的に透過する選択的水蒸気透
過膜と、上記含水層の反対側で上記選択的水蒸気透過膜
と相対するように上記筐体に配設され、該筐体内に上記
第1の密閉空間に連なる第2の密閉空間と第3の密閉空
間とを画成し、電極および触媒層が水素イオン導電性の
固体高分子電解質膜の両面に設けられて電解反応面が構
成され、陽極側の電解反応面で気体に含まれる水蒸気を
消費して低湿度の気体を得るとともに、陰極側の電解反
応面で水蒸気を生成する固体電解素子と、陽極側の電解
反応面が上記第2の密閉空間側となるように上記電極を
介して上記固体電解素子に電圧を供給する直流電源と、
上記第3の密閉空間に通気管を介して連通され、陰極側
の電解反応面で生成された水蒸気を凝縮して水溜に分離
回収する水凝縮器と、上記水凝縮器の水溜に回収された
水を上記貯水ピットに返水する返水手段とを備えたもの
である。
【0014】また、均圧機構が第2の密閉空間と第3の
密閉空間との間に設けられ、該第2の密閉空間内の圧力
と該第3の密閉空間内の圧力とをほぼ等しくするように
したものである。
【0015】また、第1、第2および第3の密閉空間内
の不凝縮性気体は、酸素もしくは酸素富化空気とするも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1係る発熱
体の水蒸発式冷却装置を示すシステム構成図である。図
において、発熱体50は、電子部品、例えばコンピュー
タのCPU50bが基板50a上に実装されて構成され
ている。ヒートシンク51は、銅等の良熱伝導材料で作
製された密閉空間57を構成する筐体52、この筐体5
2を構成する内壁面の一部に布状体を貼り付けて形成さ
れた含水層53、この含水層53と相対して配設され筐
体52の一部を構成する選択的水蒸気透過膜31および
筐体52に形成された貯水ピット54を備えている。こ
の選択的水蒸気透過膜31は、含水層53と相対して筐
体52の壁面に設けられた開口を塞口するように筐体5
2に気密に取り付けられている。そして、含水層53は
その一部が貯水ピット54に貯水されている水30に浸
漬され、該水30を毛細管現象により吸い上げて常に湿
潤状態に維持されている。発熱体50のCPU50bの
上面が、この含水層53が形成された部位の筐体52の
外壁面(吸熱面)52aに良熱伝導性の接着剤33によ
り熱的に接合されている。
【0017】発熱体50はヒートシンク51と熱的に接
合された状態で密閉筐体32内に収納されている。密閉
筐体32と減湿装置65とは空気配管77a、77bを
介して連結され、気体循環回路としての空気循環の閉回
路を構成している。また、ファン等の気体循環手段とし
ての空気循環機67が空気配管77aの経路中に配設さ
れている。この空気循環機67の作動により、密閉筐体
32内の空気は、空気配管77bを介して減湿装置65
内に送り込まれ、減湿装置65内で含まれる水蒸気が凝
縮分離されて乾燥空気となり、空気配管77aを介して
密閉筐体32に戻され、選択的水蒸気透過膜31に沿っ
て流れるように、図1中矢印Aで示されるように、該閉
回路を強制的に循環する。さらに、減湿装置65とヒー
トシンク51の貯水ピット54とが返水手段としての返
水管70により連通され、減湿装置65で分離回収され
た水が貯水ピット54に返水されるように構成されてい
る。なお、ポンプ等を返水管70の経路中に配設し、減
湿装置65で分離回収された水を強制的に貯水ピット5
4に返水するようにしてもよい。
【0018】ここで、本願発明に用いられる選択的水蒸
気透過膜31について説明する。この選択的水蒸気透過
膜31は、空気成分の透過速度に対して水蒸気の透過速
度が著しく大きい機能を有するものである。この選択的
水蒸気透過膜31としては、例えば特開平1−1949
27号公報に記載されるように、親水性官能基をもった
フッ素樹脂が多孔質支持体に積層または含浸されて構成
された機能膜を用いることができる。この機能膜は、多
孔質支持体にフッ素樹脂を積層または含浸させることに
より、少なくとも厚さ方向においては無孔質体となり、
空気、窒素、メタンガス等の炭化水素系気体は実質的に
透過できないものとなる。そして、水蒸気は親水性官能
基によってフッ素樹脂の膜面に吸着され、次いでフッ素
樹脂層中に拡散され、急速に透過する。この水蒸気を透
過させる駆動力は、膜を介しての蒸気の分圧差であり、
この分圧差が大きければ水蒸気透過速度は大きくなる。
なお、多孔質支持体としては、セルロース系、ポリオレ
フィン系、ポリエステル系、ポリサルホン系、フッソ系
等の多孔質膜、不織布、織布等が用いられ、耐熱性や耐
薬品性を有するフッソ系のものが望ましい。また、フッ
素樹脂に含有される親水性官能基としては、スルホン酸
基、スルホン酸塩基、硫酸基、硫酸塩基、カルボン酸
基、カルボン酸塩基等がある。
【0019】この実施の形態1では、ポリテトラフルオ
ロエチレン膜を延伸した多孔質膜(厚さ:40μm、空
孔率:75%、最大孔径:0.5μm)上にスルホン酸
塩基含有フッ素系重合体を厚さ10μmに成膜し、風乾
した後、さらに100℃で180分間乾燥させて作製さ
れた選択的水蒸気透過膜31を用いている。このように
作製された選択的水蒸気透過膜31における水蒸気、酸
素、窒素、水素およびメタンガスの気体透過速度および
速度比は図2に示される。この図2から、空気の成分で
ある酸素および窒素はほとんど透過されず、水蒸気のみ
を選択的に透過させることがわかる。また、この選択的
水蒸気透過膜31の機能を確認するために、容積15リ
ットルの密閉容器の壁面に50cm2の開口を穿設し、
該開口を塞ぐように選択的水蒸気透過膜31を取り付け
た測定装置を作製した。そして、該密閉容器内を加湿状
態として、選択的水蒸気透過膜31の外面に湿度20℃
の乾燥空気を流通させた時の密閉容器内の湿度を測定し
た結果を図3に示す。この図3から、選択的水蒸気透過
膜31の外面に乾燥空気を流通させることにより、密閉
容器内の水蒸気が引き出され、密閉容器内の湿度が低下
することがわかる。そして、選択的水蒸気透過膜31の
外面に乾燥空気を所定時間流通させることにより、密閉
容器内の湿度を乾燥空気の湿度と同程度に減湿できるこ
とがわかる。
【0020】ついで、減湿装置65を冷媒圧縮式空気冷
却機で構成した場合のシステム構成を図4に示す。減湿
装置65は、冷媒圧縮機71、冷媒凝縮器72、膨張弁
73、冷媒蒸発器74、空気加熱器75およびこれらの
機器を連結して閉ループを形成する冷媒管路76から構
成されている。そして、空気循環機67によって循環さ
れる循環空気が冷媒蒸発器74と空気加熱器75の2次
側を流通するようになっている。冷媒がこの閉ループを
循環している。そして、この冷媒蒸発器74内の冷媒
は、冷媒圧縮機71で圧縮され、空気加熱器75を通っ
て冷媒凝縮器72に送り込まれる。圧縮された冷媒は、
冷媒凝縮器72で系外に熱を放熱して凝縮され、その後
膨張弁73で断熱自由膨張される。断熱自由膨張された
冷媒は冷媒蒸発器74に送り込まれ、断熱自由膨張する
過程で発生する冷却作用による吸熱によって、2次側を
流れる空気が露点以下に冷却される。冷媒蒸発器74の
底部には水溜としてのドレーンポート78が設けられ、
2次側を流れる空気が冷却された時に、該空気中に含ま
れる水分が凝縮されて得られる凝縮水がドレーンポート
78に貯水される。そして、ドレーンポート78は返水
管70を介して貯水ピット54に連結され、凝縮水が逐
次貯水ピット54に返水される。
【0021】つぎに、この実施の形態1による水蒸発式
冷却装置の冷却動作について説明する。空気循環機67
が駆動されると、密閉筐体32内の空気は空気配管77
aを介して減湿装置65内に送り込まれ、循環冷媒蒸発
器74と空気加熱器75の2次側を流通した後、空気配
管77bを介して密閉筐体32内に送り込まれる。そし
て、空気は、循環冷媒蒸発器74の2次側を流通する際
に、露点以下に冷却される。この時、空気中に含まれる
水分が凝縮され、凝縮水としてドレーンポート78に貯
水される。また、露点以下に冷却された空気は、空気加
熱器75の2次側を流通する際に、常温まで加熱され、
乾燥空気として密閉筐体32に送り込まれる。
【0022】密閉筐体32内に送り込まれた乾燥空気
は、選択的水蒸気透過膜31の外面に沿って流通する。
そして、ヒートシンク51内の水蒸気が選択的透過膜3
2を介して密閉筐体32内に引き出され、密閉筐体32
内を流通する空気が加湿された状態となって減湿装置6
5に送り込まれる。一方、CPU50bで発生した熱
は、吸熱面52aを介して含水層53に伝達され、含水
層53が加熱される。そこで、含水層53中に含まれて
いる水が加熱されて蒸発し、ヒートシンク51内が加湿
される。このヒートシンク51内の空気に含まれる水蒸
気は、上述のように選択的水蒸気透過膜31を介して密
閉筐体32内に引き出され、ヒートシンク51内の湿度
が密閉筐体32内を流通する乾燥空気と同程度の湿度と
なる。また、密閉筐体32内に引き出された水蒸気は減
湿装置65で凝縮回収され、凝縮水としてドレインポー
ト78に貯水される。そして、この凝縮水は返水管70
を介して貯水ピット54逐次返水される。含水層53の
一端が貯水ピット54に貯液されている水30に浸漬さ
れているので、水30が毛細管現象の作用により含水層
53の全面に吸い上げられ、含水層53の表面から蒸発
された水分の補給が行われる。
【0023】ここで、例えば、図5に示す線図上で、含
水層53の接する空気が温度32℃、湿度20%(図5
中の点Pに相当)の空気とすると、この空気に接する水
の温度は図5中直線PQに沿って等エンタルピックに変
化し、湿球温度TW=17℃(図5中の点Qに相当)ま
で温度降下する。これは、含水層53に含まれる水が乾
燥空気中に蒸発し吸湿されることに起因するものであ
り、この水分蒸発時の蒸発潜熱を奪われることによって
温度が低下する。これによって、含水層53が冷却さ
れ、この含水層53に熱的に連結されている発熱体50
のCPU50bから熱を吸熱し、CPU50bを湿度温
度に向かって冷却する。そこで、密閉筐体32の外部が
高温の環境下に配置されても、ヒートシンク51はそれ
以下の温度に維持される。即ち、CPU50bを周囲温
度以下に冷却することができる。
【0024】この実施の形態1による冷却は、空気の顕
熱利用による冷却とは異なり、水の蒸発潜熱によるもの
である。そこで、水の蒸発潜熱は、590Kcal/k
gと大きく、少ない冷媒循環量で大きな冷却効率が得ら
れる。また、空気の循環は、水の蒸発した水蒸気を輸送
する輸送媒体としてのみ作用しているので、風冷による
空気の比熱0.24Kcal/kg℃を利用した顕熱利
用による冷却方法に比べ、極端に風量が少なくてよい。
従って、大きな通気路を形成する必要がなく、小型化が
可能となる。
【0025】このように、この実施の形態1によれば、
ヒートシンク51を構成する筐体52の内壁面の一部に
含水層53を形成するとともに、含水層53と相対する
ように筐体52の壁面に設けられた開口に選択的水蒸気
透過膜31を取り付け、含水層53が形成された部位の
筐体52の外壁面を発熱体50に熱的に連結している。
そして、乾燥空気を選択的水蒸気透過膜31の外表面に
沿って流すことによって、筐体52内の水蒸気を引き出
して筐体52内の空気を減湿し、含水層53内の水を蒸
発させて、水分蒸発時の蒸発潜熱を奪い、水の温度を低
下させているので、含水層53を外周温度以下に冷却す
ることができる。そこで、この水蒸発式冷却装置では、
電子機器の最高使用温度以上の環境でも動作させること
ができ、使用環境が制限されることがない。また、選択
的水蒸気透過膜31が筐体52の一部を構成しているの
で、含水層53に水を給水しても、ヒートシンク51の
外部に水が漏れ出すことがない。そこで、基板50a上
にヒートシンク51を複数取り付けても、漏水による漏
電事故の心配がなく、安全でコンパクトな冷却が可能と
なる。また、冷媒として空気を用いているので、フロン
やパーフロロカーボン等のハロゲン系の溶媒を用いた場
合のように、冷媒の回収が環境保全上必要とならず、環
境保全上問題のない冷却装置が得られる。また、冷却機
構が水の蒸発潜熱によるものであるので、少ない冷媒循
環量で大きな冷却効率が得られる。さらに、空気の循環
が、蒸発した水蒸気を輸送する輸送媒体としてのみ作用
しているので、極端に風量が少なくてよい。そこで、大
容量の空気循環機67や大きな通気路が必要とならず、
冷却装置の小型化が図られる。
【0026】なお、上記実施の形態1では、含水層53
として布状体を敷設するものとしているが、該含水層5
3は布状体に限らず毛細管現象により水を吸い上げる機
能を有していればよく、例えば不織布、多孔質体、網状
体を敷設してもよい。また、上記実施の形態1では、循
環冷媒蒸発器74を流通して除湿された空気は空気加熱
器75で常温まで昇温された後、密閉筐体32内に送り
込まれるように構成されているが、空気加熱器75を省
略し、循環冷媒蒸発器74を流通して除湿された空気を
低温のまま密閉筐体32内に送り込むようにしてもよ
い。
【0027】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2に係る発熱体の水蒸発式冷却装置を示すシステム構
成図である。図において、減湿装置は、固体電解素子を
用いた水蒸気交換モジュール80、固体電解素子に電力
を供給する直流電源87および水凝縮器83から構成さ
れている。密閉筐体32と水蒸気交換モジュール80の
一側(陽極側)とは空気配管77a、77bを連結さ
れ、図6中Cで示される気体循環回路としての空気循環
経路が構成されている。そして、空気循環機67が空気
配管77aの経路中に配設され、空気を該空気循環経路
C中を強制的に循環できるようになっている。水凝縮器
83は通気ダクト84a、84bを介して水蒸気交換モ
ジュール80の他側(陰極側)に連結され、図6中Bで
示される循環経路が構成されている。そして、ファン8
2が通気ダクト84aに配設され、空気を循環経路B中
を強制的に循環できるようになっている。凝縮水を集水
する水溜85が通気ダクト84bの底部に形成されてい
る。そして、水溜85が返水管70を介してヒートシン
ク51の貯水ピット54に接続されている。
【0028】ここで、水蒸気交換モジュール80に適用
される固体電解素子の基本構造について図7を参照しつ
つ説明する。固体電解素子88は、水素イオン(プロト
ン)を選択的に通過させる固体高分子電解質膜89を挟
持するように電解反応を促進する触媒層90を介して陽
極91および陰極92を配置し、それらを熱圧接して複
合膜状に形成されている。固体高分子電解質膜89とし
ては、例えばナフィオン(Du Pont社登録商標)膜など
が用いられる。また、陽極91および陰極92の電極材
としては、白金メッキが施されたエキスパンドメタルが
用いられる。なお、陰極92の電極材として、炭素繊維
の不織布を用いることもできる。
【0029】ついで、水蒸気交換モジュール80の構造
について図8を参照しつつ説明する。枠体93は、導体
95がコの字状に成形された絶縁支持枠94の開口部を
挟む両辺にそれぞれ配設されて構成されている。そし
て、固体電解素子88は、陽極91と陰極92とが帯状
の固体高分子電解質膜89を挟んで互いに相対するよう
に、かつ、固体高分子電解質膜89の長さ方向に所定間
隔毎に配置されている。そして、陽極91は、固体高分
子電解質膜89の幅方向の一側に延出され、一方陰極9
2は固体高分子電解質膜89の幅方向の他側に延出され
ている。そして固体電解素子88は、開口部が上下に交
互に向くように配列された各枠体93の開口部と相対す
る辺の外周で折り返され、隣り合う枠体93で挟持され
てコルゲート状に、即ち立体状に成形されている。ま
た、各陽極91は隣り合う枠体93の一側の導体95に
電気的に接続され、各陰極92は隣り合う枠体93の他
側の導体95に電気的に接続されている。そして、一対
の給電母線96a、96bが枠体93の積層体の両側に
配設され、導体95を介して固体電解素子88に給電で
きるようになっている。このように構成された水蒸気交
換モジュール80は、図示していないが、陽極側の閉空
間と陰極側の閉空間とに画成するように缶体内に配設さ
れている。そして、密閉筐体32が空気配管77a、7
7bを介して陽極側の閉空間に連結され、水凝縮器83
が通気ダクト84a、84bを介して陰極側の閉空間に
連結されている。
【0030】つぎに、このように構成された水蒸発式冷
却装置の冷却動作について説明する。空気循環機67が
駆動されると、密閉筐体32内の空気が空気配管77a
を介して水蒸気交換モジュール80の陽極側の閉空間内
に送り込まれる。そして、該陽極側の閉空間内に送り込
まれた空気は、水蒸気交換モジュール80の陽極側の電
解反応面に沿って流れ、その後空気配管77bを介して
密閉筐体32内に送り込まれる。
【0031】ここで、直流電源87から水蒸気交換モジ
ュール80の陽極91と陰極92との間に電力が供給さ
れる。水蒸気交換モジュール80の陽極側の電解反応面
では、空気中に含まれる水が電気分解されて、式(1)
に示す反応により、水分子が分解されて酸素が発生され
る。 陽極側: 2H2O→O2+4H++4e- 式(1) さらに、水素イオンに同伴して1〜3分子の複数の水分
子が陽極側から固体高分子電解質膜89を通って陰極側
に移動する。そこで、陽極側では水分子が消費され、さ
らに水素イオンに同伴して水分子が陰極側に移動するた
め、水蒸気交換モジュール80の陽極側の電解反応面に
沿って流れた空気は除湿され乾燥空気となって密閉筐体
32に戻される。この密閉筐体32内に送り込まれた乾
燥空気は、選択的水蒸気透過膜31の外表面に沿って流
通し、ヒートシンク51内から水蒸気を引き出させる。
この乾燥空気は選択的水蒸気透過膜31を介してヒート
シンク51内から引き出された水蒸気を含み、加湿され
て水蒸気交換モジュール80の陽極側の閉空間内に戻さ
れる。そこで、ヒートシンク51内は乾燥空気とほぼ等
しい湿度に減湿される。また、発熱体50のCPU50
bの熱が吸熱面52aを介して含水層53に伝達され、
含水層53が加熱され、含水層53の表面から水分が蒸
発する。そして、含水層53は、水の蒸発の過程で冷却
され、含水層53と熱的に接続されている発熱体50の
CPU50bが冷却される。
【0032】上述の水の電気分解で生成された水素イオ
ン(H+)は固体高分子電解質膜89を通って陰極92
に達する。一方、水の電気分解で生成された電子
(e-)は外部回路を通って陰極92に達する。そし
て、式(2)に示す反応により、陰極側では、酸素が消
費されて水が生成される。 陰極側: O2+4H++4e-→2H2O 式(2) これによって、水蒸気交換モジュール80の陰極側の閉
空間内の空気は加湿され、飽和空気となる。そして、フ
ァン82が駆動されると、空気は、図6中Bで示される
循環経路内を循環する。そして、飽和空気は、水凝縮器
83の冷却面で冷却ファンの作用により外気に熱QHを
放熱することによって冷却されて、該空気中に含まれる
水蒸気は凝縮されて凝縮水となって水溜85に滴下し貯
液される。水溜85に貯液された水は返水管70を介し
て逐次貯水ピット54に戻され、含水層53から蒸発し
た水の補給に供される。
【0033】上記実施の形態1では、減湿装置65が、
冷媒圧縮機71、冷媒凝縮器72、膨張弁73、蒸発器
74および空気加熱器75と、これらの機器を連結して
閉ループを形成する冷媒管路76等から構成されてい
る。そこで、上記実施の形態1では装置が大型化してし
まい、熱負荷が数百ワット以上の大型電子機器の冷却に
適用できるものの、発熱量が数十ワット以下の小型の機
器に対しては減湿装置65が発熱体を含む設備装置より
大きくなってしまい、適用できなかった。しかしなが
ら、この実施の形態2によれば、陽極91および陰極9
2が水素イオン導電性の固体高分子電解質膜89の両面
に触媒層90を介して形成された固体電解素子88から
なる水蒸気交換モジュール80を用いて減湿装置を構成
しているので、発熱量が数十ワット以下の機器に対して
適用できる小型の減湿装置が得られる。また、水蒸気交
換モジュール80は、固体電解素子88を立体状に成形
しているので、単位面積当たりの電解反応面積が大きく
なり、冷却効率を向上させることができるとともに、小
型化を図ることができる。
【0034】実施の形態3.上記実施の形態1では、C
PU50bが電子基板50a上に実装され、発熱面が均
一な平面を有する発熱体50に対して適用するものとし
ているが、この実施の形態3では、高さの異なる複数個
のCPU50aが電子基板50a上に実装され、発熱面
が凹凸面を有する発熱体50Aに対して適用するもので
ある。即ち、この実施の形態3では、図9に示されるよ
うに、ヒートシンク51Aを構成する筐体52の吸熱面
52aが発熱体の面形状に合わせた凹凸面に成形され、
含水層53が凹凸の吸熱面52aの内壁面に貼り付けら
れている。そして、発熱体50Aは、各CPU50bが
筐体52の吸熱面52aに接するように吸熱面52aの
凹部に挿入され、必要に応じて接着剤33で接合され
て、熱的に結合される。なお、他の構成は上記実施の形
態1と同様に構成されている。このように、この実施の
形態3によれば、ヒートシンク51Aの吸熱面52aが
凹凸面の発熱面に対しても熱的に良好に結合され、発熱
面が凹凸面を有する発熱体Aに対しても、優れた冷却性
能を発揮することができる。
【0035】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4に係る発熱体の水蒸発式冷却装置に適用されるヒ
ートシンクの構成を示す断面図である。このヒートシン
ク51Bは、放熱フィン52bが筐体52の吸熱面52
aの内壁面に複数立設され、含水層53が筐体52の内
壁面に放熱フィン52aに添わせて貼り付けられ、選択
的水蒸気透過膜31がスペーサ34を介して含水層53
と所定間隙を持って相対して配設されて構成されてい
る。この選択的水蒸気透過膜31は、含水層53と相対
して筐体52の壁面に設けられた開口を塞口するように
筐体52に気密に取り付けられ、密閉空間57を形成し
ている。そして、含水層53はその一部が貯水ピット5
4に貯水されている水30に浸漬され、該水30を毛細
管現象により吸い上げて常に湿潤状態に維持されてい
る。
【0036】この実施の形態4では、筐体52の内壁面
に放熱フィン52bが設けられ、放熱面積が増大されて
いるので、含水層53からの水の蒸発が促進され、発熱
体からの熱流速が大きい場合にも、優れた冷却性能を発
揮することができる。また、含水層53および選択的水
蒸気透過膜31が放熱フィン52bに添わせて取り付け
られているので、選択的水蒸気透過膜31の外面を流通
する乾燥空気との接触面積が増大されて水蒸気の放散量
を大きくでき、発熱体からの熱流速が大きい場合にも、
優れた冷却性能を発揮することができる。また、含水層
53と選択的水蒸気透過膜31との間にスペーサ34が
介在されているので、含水層53と選択的水蒸気透過膜
31との間へ保水する水を多くでき、含水層53での水
枯れ現象を阻止することができる。
【0037】実施の形態5.図11はこの発明の実施の
形態5に係る発熱体の水蒸発式冷却装置に適用されるヒ
ートシンクの構成を示す断面図である。このヒートシン
ク51Cは、含水層53が内壁面に貼り付けられた可撓
性シート40と選択的水蒸気透過膜31とをスペーサ3
4を介在させて貼り合わせて成形された変形自在で気密
な袋状の筐体41と、その袋状の筐体41の一辺に設け
られた貯水ピット54とから構成されている。この筐体
41の内部が密閉空間57であり、可撓性シート40の
外表面が吸熱面40aを構成し、含水層53の一部が貯
水ピット54に貯水されている水30に浸漬されてい
る。ここで、可撓性シート40は、良熱伝導性のプラス
チックと金属フィルムとの積層フィルム、エンボス加工
された金属フィルム等が用いられる。
【0038】このように構成されたヒートシンク51C
は、図12に示されるように、その可撓性シート40側
を発熱体50Aの各CPU50bの表面に押し当て、吸
熱面40aをCPU50bの表面に密接させて、凹凸の
発熱面に熱的に連結される。そして、必要に応じて、良
熱伝導性の接着剤でヒートシンク51Cを発熱体Aに貼
り付けてもよく、押え治具によりヒートシンク51Cを
発熱体Aに加圧させてもよい。従って、この実施の形態
5によれば、ヒートシンク51Cが変形自在に形成され
ているので、発熱体の発熱面の面形状に拘わらず吸熱面
を発熱面に密接でき、良好な冷却性能を発揮できる。
【0039】実施の形態6.図13はこの発明の実施の
形態6に係る発熱体の水蒸発式冷却装置の構成を示す断
面図である。図において、筐体42は銅等の良熱伝導材
料で密閉された箱形に作製され、その一部に貯水ピット
54が設けられている。そして、含水層53が筐体42
の内壁面に貼り付けられ、その一端が貯水ピット54に
貯水されている水30に浸漬されている。また、選択的
水蒸気透過膜31および固体電解素子88が筐体42内
を第1、第2および第3の密閉空間45a、45b、4
5cに分離するように筐体42に取り付けられている。
そして、含水層53、選択的水蒸気透過膜31、固体電
解素子88および筐体42の内壁面のそれぞれの間には
スペーサ34が介在され、それぞれが近接して配置され
ている。また、密閉空間45b、45cとの間は均圧機
構としての細管46で連通されている。さらに、密閉空
間45cは通気管47により水凝縮器83に接続され、
水凝縮器83のドレーンピット85が返水管70により
貯水ピット54に接続されている。また、密閉空間45
bに面する電解反応面が陽極となるように直流電源87
が固体電解素子88に接続されている。
【0040】このように構成された水蒸発式冷却装置で
は、固体電解素子88の陽極側の電解反応面において、
密閉空間45b内の水蒸気が消費され、酸素と水素とが
生成されるので、密閉空間45b内は減湿される。これ
によって、選択的水蒸気透過膜31の面間に湿度差が発
生し、密閉空間45a内の水蒸気が密閉空間45b内に
流入する。一方、密閉空間45aでは、発熱体50Aか
らの熱が吸熱面42aを介して含水層53に伝達され、
含水層53から水蒸気が発生する。含水層53から発生
した水蒸気は選択的水蒸気透過膜31を介して密閉空間
45aから除去される。そして、水の蒸発潜熱により含
水層53が冷却され、これによって発熱体50Aが冷却
される。また、固体電解素子88の陰極側の電解反応面
において、密閉空間45b内の酸素を消費して水蒸気を
生成する。これによって、密閉空間45c内は加湿され
て水蒸気の飽和状態となるが、生成された水蒸気は通気
管47を介して水凝縮器83に流れ込んで冷却され、凝
縮水としてドレーンピット85に回収される。この凝縮
水は返水管70を介して貯水ピット54に返水され、含
水層53への水の補給に供せられる。
【0041】ここで、固体電解素子88の陽極側では酸
素が発生し、陰極側では酸素が消費されることから、密
閉空間45bでは酸素が発生し加圧状態となり、密閉空
間45cでが酸素が消費され負圧状態となる。そして、
密閉空間45b、45c間に発生する圧力差により、密
閉空間45b内の酸素が細管46を介して密閉空間45
cに返送され、密閉空間45b、45cの均圧化が図ら
れる。
【0042】このように、この実施の形態6によれば、
含水層53、選択的水蒸気透過膜31および固体電解素
子88が近接して配置されているので、水蒸気と発生し
た酸素ガスの移動距離が極めて短くできる。そこで、減
湿装置に加湿空気を送り込み、乾燥空気を選択的水蒸気
透過膜31に沿って流通させるファンを省略することが
でき、メンテナンスフリーの水蒸発式冷却装置が得られ
る。また、電解反応に関与する気体成分は水蒸気と酸素
だけである。従って、窒素ガス等の不働体ガスが系統内
に混在していると、電解反応に寄与する気体の移動を妨
げることになる。そして、ファン等により気体を強制的
に移動させる場合には、その影響は少ないが、自然拡散
的あるいはガスの比重量の差によって気体を移動させる
場合には、その影響が大きくなる。そこで、この実施の
形態6においては、系統内の不凝縮ガスを酸素ガスもし
くは酸素濃度を多くした酸素富化空気とすれば、電解反
応を加速することができる。
【0043】なお、上記各実施の形態では、発熱体は電
子基板上にCPUを実装したものとしているが、発熱体
はCPUに限らず発熱部品を基板上に実装したものでも
よく、発熱部品単品でもよい。また、電子基板上に実装
されたCPUを直接冷却するものとしているが、CPU
が実装された電子基板を収納する筐体を冷却し、間接的
にCPUを冷却するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0045】この発明の係る水蒸発式冷却装置は、筐
体、この筐体の一部に設けられて水を貯水する貯水ピッ
ト、該筐体の内壁面に設けられ、一端が該貯水ピットに
貯水されている水に浸漬されて毛細管現象により常に湿
潤状態に維持され、かつ、該筐体を介して発熱体に熱的
に連結されて該発熱体から熱を吸熱する含水層および該
含水層と相対して該筐体の一部を構成し、該筐体と共働
して密閉空間を形成し、気体中の水蒸気を選択的に透過
する選択的水蒸気透過膜を有するヒートシンクと、気体
に含まれる水蒸気を凝縮して水溜に分離回収するととも
に低湿度の気体を得る減湿装置と、この減湿装置で得ら
れた低湿度の気体を上記選択的水蒸気透過膜の外表面に
沿って流通させた後減湿装置に戻す気体循環回路と、こ
の気体循環回路中に配設されて気体を気体循環回路を循
環させる気体循環手段と、上記減湿装置の水溜に回収さ
れた水を上記貯水ピットに返水する返水手段とを備えた
ので、発熱体を外周温度以下に冷却でき、使用環境の制
限がなく、環境保全に適した小型の水蒸発式冷却装置が
得られる。
【0046】また、ヒートシンクは、発熱体に熱的に連
結される部位の筐体の外面が該発熱体の冷却面の形状に
合わせた面形状に形成され、含水層が該発熱体に熱的に
連結される部位の筐体の内壁面に設けられているので、
ヒートシンクを発熱体に熱的に良好に連結することがで
きる。
【0047】また、ヒートシンクは、放熱フィンが発熱
体に熱的に連結される部位の筐体の内壁面に複数立設さ
れ、含水層が該放熱フィンの壁面および該発熱体に熱的
に連結される部位の筐体の内壁面に設けられ、選択的水
蒸気透過膜が該含水層に沿って該含水層に所定間隙をも
って設けられているので、発熱体の熱を効率的に放熱で
き、熱流速の大きい発熱体の冷却にも十分適用すること
ができる。
【0048】また、ヒートシンクは、筐体、含水層およ
び選択的水蒸気透過膜が可撓性材料で構成され、変形自
在に形成されているので、発熱面形状に合わせてヒート
シンクを変形でき、発熱体に熱的に良好に連結すること
ができる。
【0049】また、減湿装置は、電極および触媒層が水
素イオン導電性の固体高分子電解質膜の両面に設けられ
て電解反応面が構成された固体電解素子を有し、気体循
環回路を循環する気体が陽極側の電解反応面に沿って流
通するように配設されて、陽極側の電解反応面で該気体
に含まれる水蒸気を消費して低湿度の気体を得るととも
に、陰極側の電解反応面で水蒸気を生成する水蒸気交換
モジュールと、この水蒸気交換モジュールの陰極側の電
解反応面側に配設されて、該陰極側の電解反応面で生成
された水蒸気を凝縮して水溜に分離回収する水凝縮器
と、上記電極を介して上記固体電解素子に電圧を供給す
る直流電源とから構成されているので、数十ワット以下
の発熱量の発熱体の冷却にも適用することができる。
【0050】また、固体電解素子はコルゲート状に成形
されているので、電解反応面が増大され、冷却性能を向
上させることができるとともに、小型化が図られる。
【0051】また、この発明に係る水蒸発式冷却装置
は、筐体と、この筐体の一部に設けられて水を貯水する
貯水ピットと、上記筐体の内壁面に設けられ、一端が上
記貯水ピットに貯水されている水に浸漬されて毛細管現
象により常に湿潤状態に維持され、かつ、該筐体を介し
て発熱体に熱的に連結されて該発熱体から熱を吸熱する
含水層と、上記含水層と相対するように配設され、該筐
体と共働して該含水層を収納する第1の密閉空間を形成
し、気体中の水蒸気を選択的に透過する選択的水蒸気透
過膜と、上記含水層の反対側で上記選択的水蒸気透過膜
と相対するように上記筐体に配設され、該筐体内に上記
第1の密閉空間に連なる第2の密閉空間と第3の密閉空
間とを画成し、電極および触媒層が水素イオン導電性の
固体高分子電解質膜の両面に設けられて電解反応面が構
成され、陽極側の電解反応面で気体に含まれる水蒸気を
消費して低湿度の気体を得るとともに、陰極側の電解反
応面で水蒸気を生成する固体電解素子と、陽極側の電解
反応面が上記第2の密閉空間側となるように上記電極を
介して上記固体電解素子に電圧を供給する直流電源と、
上記第3の密閉空間に通気管を介して連通され、陰極側
の電解反応面で生成された水蒸気を凝縮して水溜に分離
回収する水凝縮器と、上記水凝縮器の水溜に回収された
水を上記貯水ピットに返水する返水手段とを備えたの
で、発熱体を外周温度以下に冷却でき、使用環境の制限
がなく、環境保全に適した小型の水蒸発式冷却装置が得
られる。さらに、気体を流通させるファン等の駆動手段
を省略することができ、メンテナンスフリーの水蒸発式
冷却装置が得られる。
【0052】また、均圧機構が第2の密閉空間と第3の
密閉空間との間に設けられ、該第2の密閉空間内の圧力
と該第3の密閉空間内の圧力とをほぼ等しくするように
したので、陽極側の電解反応面で生成される酸素が第2
の密閉空間から第3の密閉空間に送られ、第2の密閉空
間内の異常な圧力上昇が未然に防止される。
【0053】また、第1、第2および第3の密閉空間内
の不凝縮性気体は、酸素もしくは酸素富化空気としてい
るので、不働体ガスによる電解反応への影響が低減で
き、冷却速度を速めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る水蒸発式冷却
装置を示すシステム構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る水蒸発式冷却
装置に適用される選択的水蒸気透過膜における気体透過
速度および速度比を表す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る水蒸発式冷却
装置に適用される選択的水蒸気透過膜の機能を説明する
図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る水蒸発式冷却
装置に適用される減湿装置を冷媒圧縮式空気冷却機で構
成した場合のシステム構成図である。
【図5】 この発明に係る水蒸発式冷却装置の冷却原理
を説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る水蒸発式冷却
装置を示すシステム構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る水蒸発式冷却
装置に用いられる水蒸気交換モジュールを構成する固体
電解素子の基本構造を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る水蒸発式冷却
装置に用いられる水蒸気交換モジュールの構造を説明す
る斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る水蒸発式冷却
装置に適用されるヒートシンクの構成を示す断面図であ
る。
【図10】 この発明の実施の形態4に係る水蒸発式冷
却装置に適用されるヒートシンクの構成を示す断面図で
ある。
【図11】 この発明の実施の形態5に係る水蒸発式冷
却装置に適用されるヒートシンクの構成を示す断面図で
ある。
【図12】 この発明の実施の形態5に係る水蒸発式冷
却装置に適用されるヒートシンクの発熱体への取付構造
を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態7に係る水蒸発式冷
却装置を示すシステム構成図である。
【図14】 従来の伝熱装置を示す構成図である。
【符号の説明】
30 水、31 選択的水蒸気透過膜、32 密閉筐体
(気体循環回路)、40 可撓性フィルム、42 筐
体、45a 第1の密閉空間、45b 第2の密閉空
間、45c 第3の密閉空間、46 細管(均圧機
構)、47 通気管、50、50A 発熱体、51、5
1A、51B、51C ヒートシンク、52 筐体、5
2b 放熱フィン、53 含水層、54 貯水ピット、
57 密閉空間、65 減湿装置、67 空気循環機
(気体循環手段)、70 返水管(返水手段)、77
a、77b 空気配管(気体循環回路)、78 ドレー
ンポート(水溜)、80 水蒸気交換モジュール(減湿
装置)、83 水凝縮器(減湿装置)、85 水溜、8
7 直流電源(減湿装置)、88 固体電解素子、89
固体高分子電解質膜、90 触媒、91 陽極、92
陰極、C 空気循環経路(気体循環回路)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 7/20 H01L 23/427

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体、この筐体の一部に設けられて水を
    貯水する貯水ピット、該筐体の内壁面に設けられ、一端
    が該貯水ピットに貯水されている水に浸漬されて毛細管
    現象により常に湿潤状態に維持され、かつ、該筐体を介
    して発熱体に熱的に連結されて該発熱体から熱を吸熱す
    る含水層および該含水層と相対して該筐体の一部を構成
    し、該筐体と共働して密閉空間を形成し、気体中の水蒸
    気を選択的に透過する選択的水蒸気透過膜を有するヒー
    トシンクと、気体に含まれる水蒸気を凝縮して水溜に分
    離回収するとともに低湿度の気体を得る減湿装置と、こ
    の減湿装置で得られた低湿度の気体を上記選択的水蒸気
    透過膜の外表面に沿って流通させた後減湿装置に戻す気
    体循環回路と、この気体循環回路中に配設されて気体を
    気体循環回路を循環させる気体循環手段と、上記減湿装
    置の水溜に回収された水を上記貯水ピットに返水する返
    水手段とを備えたことを特徴とする水蒸発式冷却装置。
  2. 【請求項2】 ヒートシンクは、発熱体に熱的に連結さ
    れる部位の筐体の外面が該発熱体の冷却面の形状に合わ
    せた面形状に形成され、含水層が該発熱体に熱的に連結
    される部位の筐体の内壁面に設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の水蒸発式冷却装置。
  3. 【請求項3】 ヒートシンクは、放熱フィンが発熱体に
    熱的に連結される部位の筐体の内壁面に複数立設され、
    含水層が該放熱フィンの壁面および該発熱体に熱的に連
    結される部位の筐体の内壁面に設けられ、選択的水蒸気
    透過膜が該含水層に沿って該含水層に所定間隙をもって
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の水蒸発
    式冷却装置。
  4. 【請求項4】 ヒートシンクは、筐体、含水層および選
    択的水蒸気透過膜が可撓性材料で構成され、変形自在に
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の水蒸発
    式冷却装置。
  5. 【請求項5】 減湿装置は、電極および触媒層が水素イ
    オン導電性の固体高分子電解質膜の両面に設けられて電
    解反応面が構成された固体電解素子を有し、気体循環回
    路を循環する気体が陽極側の電解反応面に沿って流通す
    るように配設されて、陽極側の電解反応面で該気体に含
    まれる水蒸気を消費して低湿度の気体を得るとともに、
    陰極側の電解反応面で水蒸気を生成する水蒸気交換モジ
    ュールと、この水蒸気交換モジュールの陰極側の電解反
    応面側に配設されて、該陰極側の電解反応面で生成され
    た水蒸気を凝縮して水溜に分離回収する水凝縮器と、上
    記電極を介して上記固体電解素子に電圧を供給する直流
    電源とから構成されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれかに記載の水蒸発式冷却装置。
  6. 【請求項6】 固体電解素子はコルゲート状に成形され
    ていることを特徴とする請求項5記載の水蒸発式冷却装
    置。
  7. 【請求項7】 筐体と、この筐体の一部に設けられて水
    を貯水する貯水ピットと、上記筐体の内壁面に設けら
    れ、一端が上記貯水ピットに貯水されている水に浸漬さ
    れて毛細管現象により常に湿潤状態に維持され、かつ、
    該筐体を介して発熱体に熱的に連結されて該発熱体から
    熱を吸熱する含水層と、上記含水層と相対するように配
    設され、該筐体と共働して該含水層を収納する第1の密
    閉空間を形成し、気体中の水蒸気を選択的に透過する選
    択的水蒸気透過膜と、上記含水層の反対側で上記選択的
    水蒸気透過膜と相対するように上記筐体に配設され、該
    筐体内に上記第1の密閉空間に連なる第2の密閉空間と
    第3の密閉空間とを画成し、電極および触媒層が水素イ
    オン導電性の固体高分子電解質膜の両面に設けられて電
    解反応面が構成され、陽極側の電解反応面で気体に含ま
    れる水蒸気を消費して低湿度の気体を得るとともに、陰
    極側の電解反応面で水蒸気を生成する固体電解素子と、
    陽極側の電解反応面が上記第2の密閉空間側となるよう
    に上記電極を介して上記固体電解素子に電圧を供給する
    直流電源と、上記第3の密閉空間に通気管を介して連通
    され、陰極側の電解反応面で生成された水蒸気を凝縮し
    て水溜に分離回収する水凝縮器と、上記水凝縮器の水溜
    に回収された水を上記貯水ピットに返水する返水手段と
    を備えたことを特徴とする水蒸発式冷却装置。
  8. 【請求項8】 均圧機構が第2の密閉空間と第3の密閉
    空間との間に設けられ、該第2の密閉空間内の圧力と該
    第3の密閉空間内の圧力とをほぼ等しくするようにした
    ことを特徴とする請求項7記載の水蒸発式冷却装置。
  9. 【請求項9】 第1、第2および第3の密閉空間内の不
    凝縮性気体は、酸素もしくは酸素富化空気であることを
    特徴とする請求項7または請求項8記載の水蒸発式冷却
    装置。
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