JP3274075B2 - 機能膜を用いた水蒸発式冷却装置 - Google Patents

機能膜を用いた水蒸発式冷却装置

Info

Publication number
JP3274075B2
JP3274075B2 JP30208696A JP30208696A JP3274075B2 JP 3274075 B2 JP3274075 B2 JP 3274075B2 JP 30208696 A JP30208696 A JP 30208696A JP 30208696 A JP30208696 A JP 30208696A JP 3274075 B2 JP3274075 B2 JP 3274075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
gas
water vapor
functional film
closed space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30208696A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10141801A (ja
Inventor
哲雄 森口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP30208696A priority Critical patent/JP3274075B2/ja
Publication of JPH10141801A publication Critical patent/JPH10141801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3274075B2 publication Critical patent/JP3274075B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器や電力
機器に搭載されるLSIを中心とした電子部品を実装し
た電子基板やコンピュータ記憶装置などの冷却装置に関
し、特に電子部品やコンピュータ記憶装置の最高使用温
度以上の環境下に設置しても正常動作できる温度範囲に
保存させることができる水蒸発式冷却装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器や電力機器に搭載される
LSIを中心とした電子部品を冷却する方法として、例
えば特開平6−21279号公報に記載されているよう
に、冷媒バッグとヒートパイプとを組み合わせてLSI
などの発熱部材からの発熱を熱放散する方法が採られて
いた。
【0003】図9は例えば特開平6−21279号公報
に記載された従来の伝熱装置を示す構成図である。図に
おいて、保護用金属容器1はその底部に開孔部2が設け
られている。そして、冷媒バッグ3が保護用金属容器1
内の下部に収められている。この冷媒バッグ3は、ポリ
エチレンなどの軟質プラスチック材よりなる円筒状のも
のの両端を、熱融着などの手段でシールした構成を有
し、その内部に作動液4が充填され、上部空間にはガス
が充満している。そして、この冷媒バッグ3が保護用金
属容器1に収められると、開孔部2から冷媒バッグ3の
一部が突き出し、LSIなどの被冷却体8と接触する接
触部5が形成される。さらに、伝熱管6が冷媒バッグ3
に包み込まれるようにして保護用金属容器1内に収納さ
れ、保護用金属容器1から外部に突き出した一端には放
熱フィン7が取り付けられている。なお、作動液4とし
ては、フロンやパーフロロカーボン(C614)などの
ハロゲン系の冷媒が用いられる。
【0004】つぎに、従来の伝熱装置の動作について説
明する。まず、LSIなどの被冷却体8に接触部5が接
触するように、伝熱装置を設置する。そして、被冷却体
8が発生する熱が、接触部5から作動液4に伝達され
る。作動液4は、接触部5から伝達された熱によって蒸
発し、この蒸気は、冷媒バッグ3内の伝熱管6に接触し
ている部分で凝縮し、液化して落下する。この潜熱のや
りとりを通して、熱が伝熱管6に吸収される。その後、
熱は、伝熱管6の一端に設けられた放熱フィン7から放
熱される。このような熱交換を繰り返すことにより、被
冷却体8が冷却される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の伝熱装置は以上
のように構成されているので、放熱部の外周温度以下に
冷却することができず、使用環境が制限されるという課
題があった。また、作動液4としてフロンやパーフロロ
カーボンなどのハロゲン系の冷媒が用いられているの
で、設備を廃却するときに冷媒の回収が環境保全上必要
となるが、電子機器は一般に不特定多数の市場を対象と
しているものが多く、その回収方法を解決する必要があ
るという課題もあった。また、一般に電子機器には小型
化が必ず要求されるが、上述の伝熱装置の構造では小型
化できず、十分な対応ができないという課題もあった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、使用環境の制限がなく、環境保
全上の問題がなく、小型の機能膜を用いた水蒸発式冷却
装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る機能膜を
用いた水蒸発式冷却装置は、気体中の水蒸気を選択的に
透過する機能を有する機能膜で構成され、閉空間を第1
および第2の閉空間に分割するように配設された選択的
水蒸気透過モジュールと、気体と水とを直接接触させる
気液接触器の両端部側と上記第1の閉空間の上記選択的
水蒸気透過モジュールの両端部側とをそれぞれ配管を介
して連通させて構成された循環回路と、気体を上記循環
回路内を強制的に循環させる気体循環手段と、熱を系外
に放熱して水蒸気を凝縮させる凝縮器と上記第2の閉空
間とを配管を介して連通させて構成された凝縮回路と、
上記第2の閉空間内の気体を上記凝縮器内に吸引する気
体吸引手段と、上記凝縮器内で凝縮された水蒸気の凝縮
水を上記気液接触器に返送する返送回路とを備えたもの
である。
【0008】また、返送回路は、さらに機能膜を通過し
てきた不凝縮ガスを気液接触器に返送する機能を備えて
いるものである。
【0009】また、気体中の水蒸気を選択的に透過する
機能を有する機能膜は気体に対する水蒸気の透過比率が
少なくとも100倍以上の値を有する水蒸気選択透過膜
とするものである。
【0010】また、気液接触器は、底部に水が貯液され
た缶体と、缶体内を強制的に流通される気体の流通方向
に沿って缶体の内壁面に配設され、かつ、その一部が缶
体に貯液されている水に浸漬されて毛細管現象により湿
潤状態に維持された含水層とから構成され、該缶体の含
水層が配設された部位の外壁面を被冷却体と熱的に連結
するようにしたものである。
【0011】また、気液接触器は、底部に水が貯液され
た缶体と、缶体の底部と頂部側とを連通する給水配管
と、缶体の底部に貯液されている水を汲み上げて該給水
配管を介して缶体の頂部側から散水する散水手段と、該
缶体内を上下に区画するように充填され、頂部側から散
水された水と缶体内を強制的に流通される気体とを直接
接触させる充填層とから構成され、気液接触した水を被
冷却体に給水するようにしたものである。
【0012】また、水蒸気選択透過膜は、コルゲート状
に成形されているものである。
【0013】また、水蒸気選択透過膜の第2の閉空間に
面する側のコルゲート状の凹部に厚み方向には変形せ
ず、かつ、3次元的に通気自在な補強部材を介在させる
ようにしたものである。
【0014】また、缶体の底部に貯液された水は、水の
氷点効果を引き起こす化学物質を氷結を回避できる濃度
に溶解させたものである。
【0015】また、水の氷点効果を引き起こす化学物質
はエチレングリコールである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る機
能膜を用いた水蒸発式冷却装置を示すシステム構成図、
図2はこの発明の実施の形態1に係る水蒸発式冷却装置
における選択的水蒸気透過モジュールを示す立体構成図
である。図1および図2において、選択的水蒸気透過モ
ジュール50は気中の水蒸気を選択的に透過する機能を
有する機能膜である水蒸気選択透過膜50aをコルゲー
ト状に成形して、立体的流路を構成するようにモジュー
ル化したものである。そして、水蒸気セパレータ52は
この選択的水蒸気透過モジュール50が閉空間としての
筐体51を第1の閉空間51aと第2の閉空間51bと
に区画するように筐体51内に収容されて構成されてい
る。また、筐体51には、選択的水蒸気透過モジュール
50の両端部側にそれぞれ第1の閉空間51aに気体を
流入させるための第1閉空間側流入口53aおよび第1
の閉空間51aから気体を流出させるための第1閉空間
側流出口53bが設けられている。さらに、筐体51に
は、第2の閉空間51bから気体を吸引し取り出すため
の排気口54が設けられている。ここで、選択的水蒸気
透過モジュール50は、コルゲート状に成形された水蒸
気選択透過膜50aの波の頂(波の谷)方向が気体の流
れ方向と一致するように筐体51内に収容されている。
また、筐体51内に充填される気体として、空気が用い
られている。
【0017】また、気液接触器55は濡れ特性の良い保
水性を有する繊維状布体、多孔性シートあるいは網状体
からなる含水層56が缶体57の内壁面に形成され、含
水層56の下端が缶体57の底部に貯水されている水5
8に浸積されて構成されている。そして、含水層56が
形成されている部位の缶体57の外壁面57aが被冷却
体59と熱的に連結され、被冷却体59より熱を吸収し
て含水層56から水分を蒸発させるように機能する。こ
の気液接触器55は、その流入口60および排出口61
が筐体51の第1の閉空間51aの第1閉空間側流出口
53bおよび第1閉空間側流入口53aに各々配管62
a、62bを介して接続されている。そして、気体循環
手段としての送風機63が配管62aの経路中に配置さ
れ、筐体51の第1の閉空間51aおよび気液接触器5
5内の空気を強制的に循環できるようになっている。
【0018】一方、凝縮器67は放熱フィン68が缶体
69の外壁面に形成されて構成され、内部を流れる気体
が有する熱を放熱フィン68を介して外部に放熱し、空
気に含まれる水蒸気を凝縮滴下させるように機能する。
この凝縮器67は、その吸気口70が筐体51の排気口
54に配管71を介して接続されている。そして、気体
吸引手段としての吸引ポンプ72が配管71の経路中に
配設され、筐体51の第2の閉空間51b内の空気を強
制的に排気し、凝縮器67内に送り込むようになってい
る。また、気液接触器55の底部と凝縮器67の底部と
は連通管74で連結されて返送回路を構成している。な
お、第1の閉空間51a、気液接触器55および配管6
2a,62bから循環回路が構成され、第2の閉空間5
1b、凝縮器67および配管71から凝縮回路が構成さ
れている。
【0019】次に、この実施の形態1による水蒸発式冷
却装置の動作について説明する。送風機63が駆動さ
れ、第1の閉空間51a内の低湿度の空気は、第1の閉
空間51aの底部から第1閉空間側流出口53b、配管
62aおよび流入口60を通って気液接触器55内に送
り込まれる。そして、気液接触器55内に送り込まれた
空気は缶体57の内壁面に形成された含水層56の表面
に沿って強制的に上昇され、含水層56に沿った強制上
昇気流となる。この強制上昇気流により、含水層56の
表面からの水分の蒸発が加速され、高湿度となった空気
が気液接触器55の頂部から排出口61、配管62b、
および第1閉空間側流入口53aを通って第1の閉空間
51aに送り込まれる。そして、第1の閉空間51a内
に送り込まれた高湿度の空気は、選択的水蒸気透過モジ
ュール50の一方の面、即ち第1の閉空間51aに臨む
面に沿って下方に流れ、送風機63の吸気側に返流され
て、第1閉空間側循環回路を循環する。
【0020】この時、第1の閉空間51a内に送り込ま
れた高湿度の空気は選択的水蒸気透過モジュール50の
一方の面に沿って下方に流れる過程で、水蒸気選択透過
膜50aの作用によって空気中の水蒸気が選択的に第2
の閉空間51b側に吸引される。これによって、空気は
減湿されて低湿度になって、気液接触器55に送り込ま
れる。また、強制上昇気流が含水層56の表面に沿って
流れると、含水層56に含浸している水の温度は空気の
湿球温度まで下がり、含水層56が形成された缶体57
の壁面すなわち冷却面57aが冷却される。そこで、冷
却面57aに熱的に連結されている被冷却体59が冷却
される。この時、含水層56はその端部が缶体57の底
部に貯水されている水58に浸積されているので、含水
層56の表面から水分が蒸発すると毛細管現象により水
58が含水層56に吸水され、含水層56の湿潤状態が
維持される。
【0021】一方、第2の閉空間51bは吸引ポンプ7
2の作用によって減圧される。そのため、第1の閉空間
51aと第2の閉空間51bとの間に圧力差が生じ、こ
れによって水蒸気が効率的に第1の閉空間51aから第
2の閉空間51bに流れ込み、さらに吸引ポンプ72の
作用によって流れ込んだ水蒸気は配管71を介して凝縮
器67内に送り込まれる。そして、凝縮器67に送り込
まれた水蒸気は、熱が放熱フィン68を介して外部に放
熱されて冷却され、水蒸気が凝縮され筐体69の底部に
滴下される。筐体69の底部に集水された凝縮水73は
逐次連結管74を介して気液接触器55の底部に返水さ
れて、気液接触器55の底部に貯水される水58の貯水
量が確保される。
【0022】ついで、本願発明による冷却装置の構成が
被冷却体を冷却できる原理について説明する。図3は水
と気体が接触している状態において、気体の水分含有
量、すなわち相対湿度に対する乾球温度と湿球温度との
関係を示したものである。乾球温度は循環している気体
の温度であり、気体に接している水の温度は湿球温度に
限りなく近ずくように温度降下する。例えば、図3中破
線で示されるように、温度30℃、相対湿度20%の気
体の湿球温度は点Qの値(16℃)である。そこで、こ
れに接している水の温度は16℃に向けて温度降下する
ことになる。従って、低湿度の気体に接する水と被冷却
体59とを熱的に連結しておけば、被冷却体59を周囲
温度以下に冷却することができることになり、使用環境
の制限がなくなる。また、この冷却方式は冷却媒体に水
を使用しているので、フロン等を使用する従来の冷却装
置の様な環境保全対策が不必要となる。
【0023】ここで、本願発明に用いられる水蒸気選択
透過膜50aについて述べる。この水蒸気選択透過膜5
0aは、空気成分の透過速度に対して水蒸気の透過速度
が著しく大きい機能を有するものである。この水蒸気選
択透過膜50aとしては、例えば特開平1−19492
7号公報に記載されるように、親水性官能基をもったフ
ッ素樹脂が多孔質支持体に積層又は含浸されて構成され
た機能膜を用いることができる。この機能膜は、多孔質
支持体にフッ素樹脂を積層又は含浸させることにより、
少なくとも厚さ方向において無孔質体となり、空気、窒
素、メタンガス等の炭化水素系気体等は実質的に透過で
きないものとなる。そして、水蒸気は親水性官能基によ
ってフッ素樹脂の膜面に吸着され、次いでフッ素樹脂層
中に拡散され、急速に透過する。この水蒸気を透過させ
る駆動力は膜を介して蒸気の分圧差であり、この分圧差
が大きければ水蒸気透過速度は大きくなる。なお、多孔
質支持体としては、セルロース系、ポリオレフィン系、
ポリエステル系、ポリサルホン系、フッソ系等の多孔質
膜、不織布、織布等が用いられ、耐熱性や耐薬品性を有
するフッソ系のものが望ましい。また、フッ素樹脂に含
有される親水性官能基としては、スルホン酸基、スルホ
ン酸塩基、硫酸基、硫酸塩基、カルボン酸基、カルボン
酸塩基等がある。
【0024】この実施の形態1では、ポリテトラフルオ
ロエチレン膜を延伸した多孔質膜(厚さ:40μm、空
孔率:75%、最大孔径:0.5μm)上にスルホン酸
塩基含有フッ素系共重合体を厚さ10μmに成膜し、風
乾した後、さらに100℃で180分間乾燥させて作製
された水蒸気選択透過膜50aを用いている。そして、
この水蒸気選択透過膜50aをコルゲート状に折り曲げ
て第1および第2の閉空間51a,51bに区画するよ
うに筐体51内の組み付けている。このように作製され
た水蒸気選択透過膜50aにおける水蒸気と酸素、窒
素、水素、メタンガスの気体透過速度および速度比は表
1に示される。この表1から空気の成分である酸素およ
び窒素はほとんど透過されず、水蒸気のみを透過させ得
ることが分かる。従って、この水蒸気選択透過膜50a
を使えば水蒸気を選択的に透過させるモジュールを作製
することができる。
【0025】
【表1】
【0026】ここで、水蒸気に混入して選択的水蒸気透
過モジュール50を通過してくる空気成分、すなわち凝
縮器67内で凝縮しない不凝縮ガス成分が凝縮熱伝達率
の低下に及ぼす影響の一例を図4に示す。これは日本機
械学会編の伝熱工学資料に記載されているものである
が、例えば実線の○印の曲線A,B,Cは不凝縮ガス濃
度100、230、400ppmに対して不凝縮ガスが
混入していない場合に対する熱伝達比率と熱流束の関係
を示している。これらの曲線は、不凝縮ガス濃度が大き
くなるにつれ、凝縮熱伝達率が低下することを示してい
る。この凝縮熱伝達率は凝縮器67の大きさを決めるも
っとも重要な要素であるため、不凝縮ガスの混入を出来
るだけ小さくすることが好ましい。このことから、選択
的水蒸気透過モジュール50を構成する機能膜(水蒸気
選択透過膜50a)の空気に対する水蒸気の透過比率が
少なくとも100倍以上で、望む値としては10,00
0以上の値のものを使用して不凝縮ガス成分濃度を10
0ppm以下にして凝縮器67を小さく構成できるよう
にしている。
【0027】このように、この実施の形態1では、筐体
51内を第1の閉空間51aおよび第2の閉空間51b
に区画するように選択的水蒸気透過モジュール50を配
置し、第1の閉空間51aに配管62a,62bを介し
て気液接触器55を連結し、配管62aに経路中に送風
機63を配置し、第2の閉空間51bに配管71を介し
て凝縮器67を連結し、配管71の経路中に吸引ポンプ
72を配置し、さらに気液接触器57の底部と凝縮器6
7の底部とを連通管74で連結している。そこで、第1
の閉空間51a側の空気は、水蒸気が第2の閉空間51
b側に吸引されて乾燥空気となって気液接触器55に導
かれて水と接触され、水の蒸発潜熱によって周囲温度以
下に冷却される。従って、環境保全上問題となるフロン
を使用することなく、放熱部の外部温度以下に冷却で
き、かつ、小型の水蒸発式冷却装置が得られる。
【0028】また、水蒸気選択透過膜50aの空気に対
する水蒸気の透過比率を少なくとも100倍以上とした
ので、水蒸気選択透過膜50aを介して第1の閉空間5
1aから第2の閉空間51bに透過してくる不凝縮ガス
量を極めて少なくなり、凝縮熱伝達率の低下が抑えら
れ、凝縮器67の小型化を図ることができる。また、気
液接触器55が、含水層56を缶体57の内壁面に配設
し、含水層56の下端を缶体57の底部に貯水されてい
る水58に浸漬させ、含水層56が配設された部位の缶
体57の外壁面を被冷却体59と連結するように構成さ
れているので、第1の閉空間51aから送り込まれた乾
燥空気が湿潤状態に維持された含水層56に沿って強制
的に流通され、含水層56に含浸されている水が効率的
に冷却される。そこで、気液接触器55の小型化が図ら
れると共に、被冷却体59の効果的な冷却が可能とな
る。また、水蒸気選択透過膜50aがコルゲート状に成
形されているので、立体的な流路が構成され、空気との
接触面積が拡大される。そこで、水蒸気の透過量を増大
できるとともに、選択的水蒸気透過モジュール50の小
型化が図られる。
【0029】実施の形態2.この実施の形態2では、図
5に示すように、水蒸気透過膜50aの第2の閉空間5
1b側のコルゲート状の凹部に補強部材50bを介在さ
せている。この補強部材50bは、例えばポリプロピレ
ン等の樹脂あるいは金属を厚み方向には変形せず、3次
元的に通気自在に構成して作製されている。なお、他の
構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。こ
の水蒸発式冷却装置においては、動作原理上、第2の閉
空間51b側が減圧されて、第1および第2の閉空間5
1a,51b間に圧力差が生じる。そして、この圧力差
に起因して応力が水蒸気選択透過膜50aを変形させる
ように作用する。この実施の形態2によれば、補強部材
50bが水蒸気選択透過膜50aを変形させる応力を受
け止め、水蒸気選択透過膜50aの破損事故の発生を抑
え、長期的に安定した動作を達成できる。
【0030】実施の形態3.この実施の形態3では、図
6に示すように、凝縮器67の吸気口70と第2の閉空
間51bの排気口54とを配管71で連結すると共に、
吸引ポンプ72を凝縮器67の出口側に連結してその排
気を気液接触器55の気相側に排気するようにしてい
る。なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成
されている。この実施の形態3では、凝縮器67で水蒸
気が凝縮されるとその体積は極端に小さくなるため圧力
は減少し、凝縮回路の系統内は減圧される。これによっ
て第2の閉空間51bの減圧操作が確保される。この場
合、凝縮器67が気体吸入手段としても機能することに
なり、構成の簡素化が図られる。そして、水蒸気選択透
過膜50aを透過して凝縮回路内に混入してくる微量の
不凝縮ガス成分は吸引ポンプ72によって第1の閉空間
51aに返送される。また、吸入ポンプ72の作用によ
り、凝縮器67内の空気が排気され、これによっても第
2の閉空間51bの減圧操作が確保される。
【0031】吸引ポンプ72は、吸引空気中に水蒸気を
含んでいるとポンプ容量を大きくする必要がある。しか
しながら、この実施の形態3では、吸引ポンプ72を凝
縮器67の出口側に連結してその排気を気液接触器55
の気相側に排気するように配設しているでの、吸引ポン
プ72は、凝縮器67で水蒸気が凝縮除去された空気を
吸引することになる。そこで、ポンプ容量を小さくで
き、吸引ポンプ72の小型化が図られる。また、水蒸気
選択透過膜50aを透過してきた空気が凝縮回路内に蓄
積されると、凝縮回路内の圧力が上昇し、一方循環回路
内の圧力が低下して、最悪の場合には、水蒸気選択透過
膜50aの駆動力としての第1および第2の閉空間51
a,51b間の圧力差が得られなくなるという不具合が
発生してしまう。この実施の形態3では、水蒸気選択透
過膜50aを透過して凝縮回路内に混入してくる微量の
不凝縮ガス成分、即ち空気は吸引ポンプ72によって第
1の閉空間51a側に速やかに返送される。そこで、水
蒸気選択透過膜50aの駆動力としての第1および第2
の閉空間51a,51b間の圧力差が得られなくなると
いう不具合を未然に防止することができ、長期的に正常
な動作を確保することができる。
【0032】実施の形態4.この実施の形態4では、図
7に示すように、含水層56が形成されている部位の缶
体57の外壁面、すなわち冷却面57aを被冷却体59
の凹凸面に応じた凹凸面に予め成型して気液接触器55
が構成されている。なお、他の構成は上記実施の形態1
と同様に構成されている。この実施の形態4は、例えば
電子基板64上に複数実装された発熱体であるLSI等
の電子部品65を冷却する場合に適用されるものであ
る。そして、電子基板64の表面は複数の電子部品65
の実装状態に応じた凹凸面となっている。そこで、気液
接触器55の含水層56が形成されている部位の缶体5
7の外壁面すなわち冷却面57aを被冷却体59の凹凸
面に応じた凹凸面に予め成型しているので、熱伝導の良
い樹脂などによる固定剤66を塗布するなどして、各々
の凹凸面を嵌合し固定することによって被冷却体59を
気液接触器55の冷却面57aに熱的に連結している。
従って、電子基板64上に複数実装された電子部品65
に対しても、効果的に冷却することができる。
【0033】実施の形態5.この実施の形態5では、図
8に示すように、缶体57の胴体内部にラシヒリング等
の充填材を充填して缶体57を上下に区画する充填層7
5を形成している。そして、缶体57の底部と頂部とを
給水配管76で連通し、この給水配管76の経路中に散
水手段としての循環ポンプ77を配設している。さら
に、給水配管76の経路中に被冷却体59を配置し、水
58が被冷却体59内に設けられた通水穴を流通するよ
うにしている。図中、矢印Aは空気の流れを示し、矢印
Bは水の流れを示している。なお、他の構成は上記実施
の形態1と同様に構成されている。この実施の形態5で
は、循環ポンプ77が駆動され、缶体57の底部に貯水
されている水58が汲み上げられ、給水配管76を通っ
て缶体57の頂部から充填層75に向かって散水され
る。そして、散水された水は充填層75中で第1の閉空
間51aから送り込まれた乾燥空気と対向流に接触さ
れ、冷却されて、底部に集水される。この気液接触し、
冷却された水は給水配管76を通って缶体57の頂部に
汲み上げられる際に、被冷却体59の通水穴を流通して
熱を奪い、被冷却体59は冷却される。従って、被冷却
体59と放熱系を任意の場所に配置でき、機器のレイア
ウトに自由度を持たせることができる。
【0034】なお、上記実施の形態5において、図6に
示すように吸引ポンプ72を凝縮器67の出口側に配置
してその排気を気液接触器55の気相側に排気するよう
にしても良い。また、上記実施の形態5では、1つの被
冷却体59を冷却するものとしているが、被冷却体59
が複数ある場合でも、複数の被冷却体59を給水配管7
6の経路中にシリーズに配設すればよい。また、上記実
施の形態5では、充填層75に対して空気を上下方向に
流通させて水と空気とを対向流的に接触させるものとし
ているが、充填層75に対して空気を水平方向に流通さ
せて水と空気とを直交流的に接触させてもよい。
【0035】実施の形態6.上記実施の形態1では、缶
体57の底部に水58を貯水するものとしているが、こ
の実施の形態6では、水58にエチレングレコールを水
の氷結を回避できる濃度に溶解させるものとしている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されて
いる。この実施の形態6によれば、水の氷点効果を引き
起こす化学物質であるエチレングレコールが水58に溶
解されているので、冬季に外気温度が氷点下になっても
氷結することがなく、正常な動作を確保することができ
る。また、エチレングレコールは金属に対する腐食性が
ないので、長期信頼性を確保することができる。
【0036】実施の形態7.上記実施の形態5では、缶
体57の底部に水58を貯水するものとしているが、こ
の実施の形態7では、水58にエチレングレコールを水
の氷結を回避できる濃度に溶解させるものとしている。
なお、他の構成は上記実施の形態5と同様に構成されて
いる。この実施の形態7では、水に溶解する化学物質と
してエチレングレコールを用いているので、冷媒が電気
的に絶縁液となり、電位差のある複数の被冷却体59の
冷却に有効である。つまり、給水配管76を塩ビ等の絶
縁材で作製し、複数の被冷却体59を給水配管76の経
路中にシリーズに配設して、気液接触し、冷却された水
を給水配管76を介して各被冷却体59の通水穴を流通
させるような冷却水の循環経路を構成すればよい。そこ
で、各被冷却体76は通水穴を流通する冷水に熱を奪わ
れ、冷却される。この時、水はエテレングリコールが溶
解されて絶縁液となり、給水配管76は絶縁材で作製さ
れているので、被冷却体59は互いに電気的に絶縁状態
が確保される。
【0037】なお、上記各実施の形態では、筐体51内
に封入する気体として空気を用いるものとしているが、
該気体は空気に限定されるものではなく、水蒸気選択透
過膜50aを透過しにくいものであればよく、例えば窒
素ガスでもよい。
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、気体中の水蒸気を選
択的に透過する機能を有する機能膜で構成され、閉空間
を第1および第2の閉空間に分割するように配設された
選択的水蒸気透過モジュールと、気体と水とを直接接触
させる気液接触器の両端部側と上記第1の閉空間の上記
選択的水蒸気透過モジュールの両端部側とをそれぞれ配
管を介して連通させて構成された循環回路と、気体を上
記循環回路内を強制的に循環させる気体循環手段と、熱
を系外に放熱して水蒸気を凝縮させる凝縮器と上記第2
の閉空間とを配管を介して連通させて構成された凝縮回
路と、上記第2の閉空間内の気体を上記凝縮器内に吸引
する気体吸引手段と、上記凝縮器内で凝縮された水蒸気
の凝縮水を上記気液接触器に返送する返送回路とを備え
ているので、大気保全上問題となるフロンを使わずに、
電子基板等を対象とした小型の冷却装置を実現できる。
【0039】また、返送回路は、さらに機能膜を通過し
てきた不凝縮ガスを気液接触器に返送する機能を備えて
いるので、不凝縮ガスの蓄積による凝縮回路内の圧力上
昇が回避され、長期的に安定した動作を確保できる。
【0040】また、気体中の水蒸気を選択的に透過する
機能を有する機能膜は気体に対する水蒸気の透過比率が
少なくとも100倍以上の値を有する水蒸気選択透過膜
としているので、不凝縮ガスの混入しない凝縮器が可能
となり、不凝縮ガスが混入した場合の様に凝縮熱伝達率
の低下を引き起こすことがないため凝縮器をコンパクト
に構成できる。
【0041】また、気液接触器は、底部に水が貯液され
た缶体と、缶体内を強制的に流通される気体の流通方向
に沿って缶体の内壁面に配設され、かつ、その一部が缶
体に貯液されている水に浸漬されて毛細管現象により湿
潤状態に維持された含水層とから構成され、該缶体の含
水層が配設された部位の外壁面を被冷却体と熱的に連結
するようにしたので、コンパクトで効果的な冷却を可能
にしている。
【0042】また、気液接触器は、底部に水が貯液され
た缶体と、缶体の底部と頂部側とを連通する給水配管
と、缶体の底部に貯液されている水を汲み上げて該給水
配管を介して缶体の頂部側から散水する散水手段と、該
缶体内を上下に区画するように充填され、頂部側から散
水された水と缶体内を強制的に流通される気体とを直接
接触させる充填層とから構成され、気液接触した水を被
冷却体に給水するようにしたので、被冷却体と放熱系を
任意の場所に配置できるため機器のレイアウトに自由度
を持たせることができる。
【0043】また、水蒸気選択透過膜は、コルゲート状
に成形されているので、コンパクトな水蒸気透過モジュ
ールを構成できる。
【0044】また、水蒸気選択透過膜の第2の閉空間に
面する側のコルゲート状の凹部に厚み方向には変形せ
ず、かつ、3次元的に通気自在な補強部材を介在させる
ようにしたので、第2の閉空間側を減圧しても水蒸気透
過モジュールの形状および動作を正常に維持できる。
【0045】また、缶体の底部に貯液された水は、水の
氷点効果を引き起こす化学物質を氷結を回避できる濃度
に溶解させたので、冬期に外気温度が氷点下になっても
正常な動作を確保できる。
【0046】また、水の氷点効果を引き起こす化学物質
はエチレングリコールであるので、電気的に絶縁液で冷
却できるため、複数の電気部品で電位差がある状態でも
支障なく冷却水の循環系路を構成でき、さらにエチレン
グリコールは金属に対する腐食性が無いため長期信頼性
も確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る機能膜を用い
た水蒸発式冷却装置を示すシステム構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る水蒸発式冷却
装置における選択的水蒸気透過モジュールを示す立体構
成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る機能膜を用い
た水蒸発式冷却装置における冷却原理説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る機能膜を用い
た水蒸発式冷却装置における不凝縮期待の影響を説明す
る図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る水蒸発式冷却
装置における選択的水蒸気透過モジュールを示す立体構
成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る機能膜を用い
た水蒸発式冷却装置を示すシステム構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る水蒸発式冷却
装置における凝縮器の構成を示す立断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5に係る機能膜を用い
た水蒸発式冷却装置を示すシステム構成図である。
【図9】 従来の伝熱装置を示す構成図である。
【符号の説明】
50 選択的水蒸気透過モジュール、50a 水蒸気選
択透過膜(機能膜)、50b 補強部材、51 筐体
(閉空間)、51a 第1の閉空間(循環回路)、51
b 第2の閉空間(凝縮回路)、55 気液接触器(循
環回路)、56含水層、57 缶体、57a 冷却面、
58 水、59 被冷却体、62a、62b 配管(循
環回路)、63 送風機(気体循環手段)、65 電子
部品(被冷却体)、67 凝縮器(凝縮回路)、69
缶体、71 配管(凝縮回路)、72 吸引ポンプ(気
体吸引手段)、74 連通管(返送回路)、75 充填
層、76 給水配管、77 循環ポンプ(散水手段)。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体中の水蒸気を選択的に透過する機能
    を有する機能膜で構成され、閉空間を第1および第2の
    閉空間に分割するように配設された選択的水蒸気透過モ
    ジュールと、 気体と水とを直接接触させる気液接触器の両端部側と上
    記第1の閉空間の上記選択的水蒸気透過モジュールの両
    端部側とをそれぞれ配管を介して連通させて構成された
    循環回路と、 気体を上記循環回路内を強制的に循環させる気体循環手
    段と、 熱を系外に放熱して水蒸気を凝縮させる凝縮器と上記第
    2の閉空間とを配管を介して連通させて構成された凝縮
    回路と、 上記第2の閉空間内の気体を上記凝縮器内に吸引する気
    体吸引手段と、 上記凝縮器内で凝縮された水蒸気の凝縮水を上記気液接
    触器に返送する返送回路とを備えたことを特徴とする機
    能膜を用いた水蒸発式冷却装置。
  2. 【請求項2】 返送回路は、さらに機能膜を通過してき
    た不凝縮ガスを気液接触器に返送する機能を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の機能膜を用いた水蒸発
    式冷却装置。
  3. 【請求項3】 気体中の水蒸気を選択的に透過する機能
    を有する機能膜は気体に対する水蒸気の透過比率が少な
    くとも100倍以上の値を有する水蒸気選択透過膜であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の機能膜
    を用いた水蒸発式冷却装置。
  4. 【請求項4】 気液接触器は、底部に水が貯液された缶
    体と、缶体内を強制的に流通される気体の流通方向に沿
    って缶体の内壁面に配設され、かつ、その一部が缶体に
    貯液されている水に浸漬されて毛細管現象により湿潤状
    態に維持された含水層とから構成され、該缶体の含水層
    が配設された部位の外壁面を被冷却体と熱的に連結する
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の機能膜を用
    いた水蒸発式冷却装置。
  5. 【請求項5】 気液接触器は、底部に水が貯液された缶
    体と、缶体の底部と頂部側とを連通する給水配管と、缶
    体の底部に貯液されている水を汲み上げて該給水配管を
    介して缶体の頂部側から散水する散水手段と、該缶体内
    を上下に区画するように充填され、頂部側から散水され
    た水と缶体内を強制的に流通される気体とを直接接触さ
    せる充填層とから構成され、気液接触した水を被冷却体
    に給水するようにしたことを特徴とする請求項3記載の
    機能膜を用いた水蒸発式冷却装置。
  6. 【請求項6】 水蒸気選択透過膜は、コルゲート状に成
    形されていることを特徴とする請求項3記載の機能膜を
    用いた水蒸発式冷却装置。
  7. 【請求項7】 水蒸気選択透過膜の第2の閉空間に面す
    る側のコルゲート状の凹部に厚み方向には変形せず、か
    つ、3次元的に通気自在な補強部材を介在させるように
    したことを特徴とする請求項6記載の機能膜を用いた水
    蒸発式冷却装置。
  8. 【請求項8】 缶体の底部に貯液された水は、水の氷点
    効果を引き起こす化学物質を氷結を回避できる濃度に溶
    解させたものであることを特徴とする請求項4又は請求
    項5記載の機能膜を用いた水蒸発式冷却装置。
  9. 【請求項9】 水の氷点効果を引き起こす化学物質はエ
    チレングリコールであることを特徴とする請求項8記載
    の機能膜を用いた水蒸発式冷却装置。
JP30208696A 1996-11-13 1996-11-13 機能膜を用いた水蒸発式冷却装置 Expired - Fee Related JP3274075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30208696A JP3274075B2 (ja) 1996-11-13 1996-11-13 機能膜を用いた水蒸発式冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30208696A JP3274075B2 (ja) 1996-11-13 1996-11-13 機能膜を用いた水蒸発式冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10141801A JPH10141801A (ja) 1998-05-29
JP3274075B2 true JP3274075B2 (ja) 2002-04-15

Family

ID=17904763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30208696A Expired - Fee Related JP3274075B2 (ja) 1996-11-13 1996-11-13 機能膜を用いた水蒸発式冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3274075B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4172088B2 (ja) * 1999-04-30 2008-10-29 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
JP2001074334A (ja) 1999-09-03 2001-03-23 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2001074333A (ja) * 1999-09-03 2001-03-23 Daikin Ind Ltd ヒートポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10141801A (ja) 1998-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5599565B2 (ja) 流体の含水量を管理するシステムおよび方法
US4827733A (en) Indirect evaporative cooling system
TW559651B (en) Apparatus for conditioning air
US20100061062A1 (en) Multi-orientational cooling system with a bubble pump
US20070273024A1 (en) Cooling System with a Bubble Pump
US5797272A (en) Vacuum dewatering of desiccant brines
JP2008501580A (ja) 吸着冷却システム、自動車冷却用途におけるその使用、および関連する方法
JP2013072627A (ja) ループ型ヒートパイプ及び電子機器
CN114510133B (zh) 服务器的冷却系统
US7891202B1 (en) Absorption system
US20070151703A1 (en) Grid and yarn membrane heat pipes
US6282913B1 (en) Water vaporization type cooling apparatus for heat-generating unit
JP3274075B2 (ja) 機能膜を用いた水蒸発式冷却装置
EP1176372A1 (en) Refrigerating device
WO1998059202A1 (en) Water vaporization type cooler for heat-generating element
JP3207138B2 (ja) 水蒸発式冷却装置
KR101593815B1 (ko) 제습 장치 및 방법
JP2005034838A (ja) 除湿装置
KR100701910B1 (ko) 압축기로부터의 가스를 냉각하고, 이와 동시에 이 가스로부터 액체를 제거하는 압축 가스 냉각 및 액체 제거 장치
JP2001074336A (ja) ヒートポンプ
JP2860293B2 (ja) 発熱体の水蒸発式冷却装置
US3170228A (en) Method of making heat exchangers
JP2009024927A (ja) 空調装置およびエレベータ用の空調装置
JP2012149819A (ja) ループ型ヒートパイプ及び電子機器
JP2914757B2 (ja) 電解反応による水蒸発式冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees