JP3206555B2 - 窒化ガリウム系半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

窒化ガリウム系半導体発光素子及びその製造方法

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JP3206555B2 JP22891298A JP22891298A JP3206555B2 JP 3206555 B2 JP3206555 B2 JP 3206555B2 JP 22891298 A JP22891298 A JP 22891298A JP 22891298 A JP22891298 A JP 22891298A JP 3206555 B2 JP3206555 B2 JP 3206555B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化ガリウム系半
導体発光素子とその製造方法に関し、特に素子抵抗及び
動作電流が低く、さらにレーザ構造を有する場合は、基
本モードに整形されたレーザ光の放出を可能とする窒化
ガリウム系半導体発光素子とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化ガリウムは、InPやGaAsとい
った従来の一般的な化合物半導体に比べ、禁制帯エネル
ギーが大きい。そのため、一般式Inx Aly Ga
1-x-y N(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)
で表される半導体(以下、窒化ガリウム系半導体)は緑
から紫外にかけての発光ダイオード、半導体レーザへの
応用が期待されている。このような窒化ガリウム系半導
体発光素子は形成方法により六方晶と立方晶の2種類の
結晶構造をとり得るが、六方晶の方がエネルギー的に安
定のため、通常は六方晶の結晶構造を用いている。
【0003】図13は、従来技術による窒化ガリウム系
半導体レーザの概略断面図である(例えば、S.Nakamura
et al., Appl. Phys. Lett. 69 (1996)1477)。図13
に於いて、この窒化ガリウム系半導体レーザの層構造
は、(11−20)面を表面とするサファイア基板10
1上に、厚さ3μmのn型GaNコンタクト層102、
厚さ0.4μmのn型Al0.07Ga0.93Nクラッド層1
03、厚さ0.1μmのn型GaN光ガイド層104、
厚さ25A(オングストローム)のIn0.2 Ga0.8 N
量子井戸層と厚さ50A(オングストローム)のIn0.
05Ga0.95N障壁層からなる7周期の多重量子井戸構造
活性層105、厚さ0.1μmのp型GaN光ガイド層
106、厚さ0.4μmのp型Al0.07Ga0.93Nクラ
ッド層107、厚さ0.2μmのp型GaNコンタクト
層108、Ni/Auの2層金属からなるp電極11
3、Ti/Alの2層金属からなるn電極112が形成
されている。
【0004】図13において、全ての半導体層は平坦な
サファイア基板101上に形成され、p型クラッド層1
07とp型コンタクト層108はエッチングによって幅
4μm程度のストライプ状のリッジ構造109に加工さ
れ、リッジの頭部を除いて形成されたSiO2 膜110
によって電流をリッジ部分のみに狭窄している。また、
サファイア基板101は絶縁体のため、エッチングによ
って段差111を形成し、n型コンタクト層102を露
出した後にn電極112を形成している。図13に示さ
れた従来の窒化ガリウム系半導体レーザの半導体層は全
て(0001)面を表面とする六方晶である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図13に示された従来
の窒化ガリウム系レーザは、エッチングにより形成され
た、幅4μmのリッジ構造によって電流狭窄を行なって
いるために発振しきい値電流が小さくなっている。ま
た、リッジ部分とそれ以外の部分で実効的な活性層の屈
折率差ができるので、図13のレーザ構造断面内での光
導波ができ、基本モードの楕円形のレーザ光が放射され
る。レーザ光の放射パターンが基本モードであること
は、光ディスク用光源などの用途では、レンズによる集
光で小さいスポットが得られるため重要である。
【0006】しかしながら、図13に示された従来の窒
化ガリウム系半導体レーザは、レーザ表面に形成された
p電極113と電流狭窄を行うためのリッジ構造のp型
コンタクト層108との接触面積が4μm程度と小さい
ために電極とコンタクト層の間の接触抵抗が大きいとい
う問題があった。特に窒化ガリウム系半導体では、p型
ドーパントの活性化エネルギーが大きいためp型層のホ
ール濃度を大きくできないこと、良好なp型オーミック
電極金属がないことからp型コンタクトの接触抵抗が大
きく、p型コンタクト面積が小さいことによる素子抵抗
への影響は大きい。また、p型層、特にp型AlGaN
層107のバルク抵抗は大きく、電流が幅の狭いp型層
に狭窄されていることによる素子抵抗への影響は大き
い。
【0007】更に、一般にエッチングによるリッジ構造
形成は、厳しいエッチングレート制御性が必要であり、
半導体層が損傷を受けやすい、あるいは工程が複雑であ
る、などの問題が多い。
【0008】選択成長を用いて窒化物系半導体発光素子
のダブルへテロ構造を作成した例としては特開平7−2
49831号公報の例が知られているが、この例では選
択成長でレーザ共振器の反射面を形成するためのもので
あり、素子抵抗及び低動作電流を実現するための構造お
よび作製方法についての記載はなかった。
【0009】本発明の目的は、素子抵抗及び動作電流が
低い窒化ガリウム系半導体発光素子を提供すること、さ
らに、このような窒化ガリウム系半導体発光素子を簡単
な工程で得るための製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の窒化ガリウム系
半導体発光素子は、(0001)面または(0001)
面となす角が10度以内である面を表面とする六方晶で
あり、かつ、一般式Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x
≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表される第1の
半導体層と、前記第1の半導体層の上に形成され[1−
100]方向または[1−100]方向となす角が10
度以内である方向のストライプ状の開口部を持つ絶縁体
電流狭窄層と、前記絶縁体電流狭窄層をマスクとする選
択成長により形成された一般式Inp Alq Ga1-p-q
N(0≦p≦1、0<q≦1、0<p+q≦1)で表さ
れる第2の半導体層と、前記絶縁体電流狭窄層上に形成
された多結晶AlGaNを有し、前記第1の半導体層が
活性層を含む多層構造であり、前記多結晶AlGaNが
形成された領域の表面に電極が形成されていることを特
徴とする。
【0011】 本発明の窒化ガリウム系半導体発光素子
は、(0001)面または(0001)面となす角が1
0度以内である面を表面とする六方晶であり、かつ、一
般式Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦1、0≦y≦
1、0≦x+y≦1)で表される第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の上に形成され[1−100]方向
または[1−100]方向となす角が10度以内である
方向のストライプ状の開口部を持つ絶縁体電流狭窄層
と、前記絶縁体電流狭窄層をマスクとする選択成長によ
り形成された活性層を含む多層構造の第2の半導体層
と、一般式Inp Alq Ga1-p-q N(0≦p≦1、0
<q≦1、0<p+q≦1)で表される第3の半導体層
と、前記絶縁体電流狭窄層上に形成された多結晶AlG
aNを有し、前記多結晶AlGaNが形成された領域の
表面に電極が形成されていることを特徴とする。
【0012】 本発明の窒化ガリウム系半導体発光素子
は、(0001)面または(0001)面となす角が1
0度以内である面を表面とする六方晶でありかつ一般式
Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦1、0≦y≦1、
0≦x+y≦1)で表される第1の半導体層と、前記第
1の半導体層の上に形成され[1−100]方向または
[1−100]方向となす角が10度以内である方向の
ストライプ状の開口部を持つ絶縁体電流狭窄層と、前記
絶縁体電流狭窄層をマスクとして選択成長により形成さ
れた第2の半導体層と、前記第2の半導体層を覆う活性
層と、前記活性層を覆う一般式Inp Alq Ga1-p-q
N(0≦p≦1、0<q≦1、0<p+q≦1)で表さ
れる第3の半導体層と、前記絶縁体電流狭窄層上に形成
された多結晶AlGaNとを有し、前記多結晶AlGa
Nが形成された領域の表面に電極が形成されていること
を特徴とする。
【0013】 本発明の窒化ガリウム系半導体発光素子
は、上記の窒化ガリウム系半導体発光素子において、前
記絶縁体電流狭窄層が前記開口部以外に前記開口部より
も面積の大きい第2の開口部を有する構造であり、該第
2の開口部上にも半導体層が形成されていることを特徴
とする窒化ガリウム系半導体発光素子。
【0014】 本発明は、絶縁体電流狭窄層上に多結晶A
lGaN膜が形成され、多結晶AlGaN膜上にも電極
が形成されていることを特徴とする。AlGaNを選択
成長する場合は、マスク上に多結晶AlGaN膜が形成
されるが、多結晶化に伴う表面積の増加によりAlGa
N膜上に形成される電極は剥離しにくくなり、電極の剥
離を防止することができる。
【0015】 (0001)面または(0001)面とな
す角が10度以内である面を表面とする六方晶の半導体
層上に選択成長によって形成されるダブルへテロ構造の
一部としては、下部クラッド層から上の層、または活性
層から上の層、あるいは上部クラッド層から上の層など
が想定できる。
【0016】 本発明の窒化ガリウム系半導体発光素子の
製造方法は、(0001)面または(0001)面とな
す角が10度以内である面を表面とする六方晶でありか
つ一般式Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦1、0≦
y≦1、0≦x+y≦1)で表される第1の半導体層上
に、[1−100]方向または[1−100]方向とな
す角が10度以内の方向にストライプ状の開口部を持つ
絶縁体マスクを形成し、選択成長により少なくとも前記
ストライプ状の開口部上に一般式Inp Alq Ga
1-p-q N(0≦p≦1、0<q≦1、0<p+q≦1)
で表される第2の半導体層を形成する窒化ガリウム系半
導体発光素子の製造方法であって、前記第1の半導体層
が活性層を含む多層構造であり、前記第2の半導体層の
成長時に前記絶縁体マスク上に多結晶AlGaNを形成
し、該多結晶AlGaNが形成された領域の表面に電極
を形成することを特徴とする。
【0017】 本発明の窒化ガリウム系半導体発光素子の
製造方法は、(0001)面または(0001)面とな
す角が10度以内である面を表面とする六方晶でありか
つ一般式Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦1、0≦
y≦1、0≦x+y≦1)で表される第1の半導体層上
に、[1−100]方向または[1−100]方向とな
す角が10度以内の方向にストライプ状の開口部を持つ
絶縁体マスクを形成し、選択成長により、少なくとも前
記ストライプ状の開口部上に活性層を含む多層構造の第
2の半導体層、該第2の半導体層を覆う一般式Inp
qGa1-p-q N(0≦p≦1、0<q≦1、0<p+
q≦1)で表される第3の半導体層とを形成する窒化ガ
リウム系半導体発光素子の製造方法であって、前記第3
の半導体層の成長時に前記絶縁体マスク上に多結晶Al
GaNを形成し、前記多結晶AlGaNが形成された領
域の表面に電極を形成することを特徴とする。
【0018】 本発明の窒化ガリウム系半導体発光素子の
製造方法は、(0001)面または(0001)面とな
す角が10度以内である面を表面とする六方晶であり、
かつ、一般式Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦1、
0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表される第1の半導体
層上に、[1−100]方向または[1−100]方向
となす角が10度以内の方向にストライプ状の開口部を
持つ絶縁体マスクを形成し、選択成長により、少なくと
も前記開口部上に第2の半導体層、該第2の半導体層を
覆う形状の活性層、該活性層を覆う形状の一般式Inp
Alq Ga1-p-q N(0≦p≦1、0<q≦1、0<p
+q≦1)で表される第3の半導体層とを形成する窒化
ガリウム系半導体発光素子の製造方法であって、前記第
3の半導体層の成長時に前記絶縁体マスク上に多結晶A
lGaNを形成し、前記多結晶AlGaNが形成された
領域の表面に電極を形成することを特徴とする。
【0019】 本発明の窒化ガリウム系半導体発光素子の
製造方法は、上記製造方法において、前記絶縁体マスク
が前記開口部以外の第2の開口部を有する構造であり、
前記選択成長において、前記開口部上および前記第2の
開口部上に同時に半導体層を形成し、前記第2の開口部
の面積を変えることにより、選択成長により形成される
半導体層の成膜レートを制御することを特徴とする。
【0020】 なお、選択成長に用いるマスク幅を変え、
マスクによる被覆率を変えることにより、選択成長によ
って形成される半導体層の成膜レートを制御することが
可能となり、へテロ構造における所望の半導体層の層厚
の制御が容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施例につい
て図面を参照して詳しく説明する。
【0022】《参考例1》図1は、本発明を説明するた
めの参考例1である窒化ガリウム系半導体レーザの概略
断面図である
【0023】図1に示された本参考例1では、窒化ガリ
ウム系半導体レーザの半導体層として(0001)面を
表面とする六方晶を用いている。図1に於いて、本発明
参考例1の窒化ガリウム系半導体レーザは、(11−
20)面を表面とするサファイア基板31上に、厚さ3
μmのn型GaNコンタクト層32、厚さ0.4μmの
n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層33、厚さ0.05
μmのn型GaN光ガイド層34、n型GaN光ガイド
層34上に形成され<1−100>方向の幅1μmのス
トライプ状開口部36を持った厚さ2000A(オング
ストローム)のSiO2 マスク35、SiO2 マスク3
5を用いてストライプ状開口部36に選択的に形成され
た厚さ0.05μmのn型GaN光ガイド層37、厚さ
25A(オングストローム)のIn0.2 Ga0.8 N量子
井戸層と厚さ50A(オングストローム)のIn0.05
0.95N障壁層からなる7周期の多重量子井戸構造活性
層38、厚さ0.1μmのp型GaN光ガイド層39、
厚さ0.4μmのp型Al0.07Ga0.93Nクラッド層4
0、厚さ0.2μmのp型GaNコンタクト層41から
なる積層構造が形成されている。選択成長により形成し
た層は、側面が[11−22]面となっている。
【0024】また素子電極はNi/Auの2層金属から
なるp電極44、Ti/Alの2層金属からなるn電極
43で形成されている。サファイア基板31が絶縁体の
ため、n電極43はエッチングによって段差42を形成
し、n型コンタクト層32を露出した後に形成してい
る。
【0025】次に図1に示された本発明の参考例1の窒
化ガリウム系半導体レーザの製造方法について説明す
る。
【0026】初めに、有機金属化学気相成長法により、
平坦なサファイア基板31上に、n型GaNコンタクト
層32、n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層33、n型
GaN光ガイド層34を前述の順序で形成した後に、結
晶の[1−100]方向に、幅1μmのストライプ状の
開口部36を持つSiO2 マスク35を形成し、しかる
後に、有機金属化学気相成長法により、SiO2 マスク
35の開口部36に選択的にn型GaN光ガイド層37
を成長し、続いて多重量子井戸構造活性層38、p型G
aN光ガイド層39、p型Al0.07Ga0.93Nクラッド
層40、p型GaNコンタクト層41を成長する。さら
にp電極、n電極を形成する工程を経て窒化ガリウム系
半導体レーザを形成する。
【0027】図1に示された本発明の参考例1の窒化ガ
リウム系半導体レーザでは、n型層上にSiO2 マスク
35により開口部36を形成し、選択成長を行うことで
開口部36周辺に活性層とp型層を選択的に形成してい
る。この場合、活性層38に対する電流狭窄をSiO2
膜35で行うことができ活性層38への理想的な電流狭
窄が可能となる。
【0028】また参考例1の場合は活性層の側面は活性
層の屈折率より低い層で埋め込まれて活性層横方向の屈
折率差が大きくなるため、活性層幅を1μm程度と小さ
くすることでレーザ光の基本横モード制御が行える。
【0029】図13に示した従来の窒化ガリウム系半導
体レーザの電流狭窄構造では、幅4μmのリッジに沿っ
て電流狭窄されるが活性層付近でさらに2μm程度電流
が広がってしまう。これに対し、本発明の参考例1の半
導体レーザでは、ほぼ完全な電流狭窄で1μm程度の幅
の狭い幅の活性層に電流注入を行えるため、従来の窒化
ガリウム系半導体レーザに比べてレーザの発振閾値は数
分の1に大きく減少する。
【0030】また前述の通り、(0001)面を表面と
する六方晶窒化ガリウム系半導体層上にGaN、InG
aN又はAlGaNを選択成長により形成する場合、G
aN、InGaN又はAlGaNは六方晶窒化ガリウム
系半導体層の[1−120]方向では[0001]方向
と同程度の成長速度を持つ。従って、p型GaNコンタ
クト層41の頂上の幅は、電流狭窄幅(=SiO2 膜3
5の開口部36の幅:1μm)に比べて選択成長する結
晶の層厚の2倍程度、すなわち1.6μm程度大きくな
る。これに加えてp型GaNコンタクト層41はリッジ
形状になっており、リッジ側壁にもコンタクトが形成さ
れているため、p電極44と導通する総コンタクト面積
は4μm程度になる。
【0031】図13に示した従来の窒化ガリウム系半導
体レーザでは、p型コンタクトの幅は4μmのリッジ上
部の幅に等しく、この幅とp型Al0.07Ga0.93Nクラ
ッド層40とp型GaNコンタクト層41の電流が流れ
る幅はほぼ等しくなる。これに対して参考例1ではp型
Al0.07Ga0.93Nクラッド層40とp型GaNコンタ
クト層41の電流が流れる幅は3μm程度になる。従っ
て、参考例1の窒化ガリウム系半導体レーザでは、従来
の窒化ガリウム系半導体レーザと比較してp型コンタク
ト抵抗、及びp型Al0.07Ga0.93Nクラッド層9とp
型GaNコンタクト層10のバルク抵抗は同程度にな
る。
【0032】このように、本発明の構造では従来と同程
度の素子抵抗を維持しながら発振閾値を減少することが
可能となり、動作電圧を従来よりも低減することができ
る。
【0033】また本参考例1では、光導波路を半導体結
晶の[1−100]方向に形成しているため、窒化ガリ
ウム系半導体の(1−100)へき開面を用いて共振器
鏡面を形成することができ、さらに電流狭窄構造形成の
ためのドライエッチングが不要であるため製造工程を簡
単にできる。
【0034】《実施例1》図2は、本発明を窒化ガリウ
ム系レーザに適用した実施例1の概略断面図である。図
2に示された実施例1の窒化ガリウム系半導体レーザ
は、参考例1の半導体レーザと比較して絶縁体マスク上
に多結晶AlGaN45が形成されている点が異なって
いる。
【0035】図2に示された、本実施例1では窒化ガリ
ウム系レーザの半導体層は全て(0001)面を表面と
する六方晶である。図2に於いて、本発明の窒化ガリウ
ム系半導体レーザは、(11−20)面を表面とするサ
ファイア基板31上に、厚さ3μmのn型GaNコンタ
クト層32、厚さ0.4μmのn型Al0.07Ga0.93
クラッド層33、厚さ0.05μmのn型GaN光ガイ
ド層34、n型GaN光ガイド層34上に形成され<1
−100>方向の幅1μmのストライプ状開口部36を
持った厚さ2000A(オングストローム)のSiO2
マスク35、SiO2 マスク35を用いて選択的に形成
された厚さ0.05μmのn型GaN光ガイド層37、
厚さ25A(オングストローム)のIn0.2 Ga0.8
量子井戸層と厚さ50A(オングストローム)のIn
0.05Ga0.95N障壁層からなる7周期の多重量子井戸構
造活性層38、厚さ0.1μmのp型GaN光ガイド層
39、厚さ0.4μmのp型Al0.07Ga0.93Nクラッ
ド層40、厚さ0.2μmのp型GaNコンタクト層4
1からなる積層構造が形成されている。選択成長により
形成した層は、側面が[11−22]面となっている。
【0036】また素子電極はNi/Auの2層金属から
なるp電極44、Ti/Alの2層金属からなるn電極
43で形成されている。n電極43はサファイア基板3
1が絶縁体のためエッチングによって段差42を形成
し、n型コンタクト層32を露出した後に形成してい
る。
【0037】AlGaN選択成長時には、選択成長マス
ク上に多結晶AlGaNができやすくなるが、多結晶A
lGaN45の層厚はp型Al0.07Ga0.93Nクラッド
層40に比べて数分の1程度に小さく、SiO2 膜35
により電流狭窄及び光導波を行うことは参考例1と同様
であり、多結晶AlGaN45があっても電流狭窄及び
光導波の効果は変わらない。
【0038】また低抵抗化に関しても参考例1と同様の
効果が得られるが、多結晶ができると、表面が凹凸にな
るので、図のように電極を形成したときに接触面積が大
きく、はがれにくくなるというAlGaN選択成長によ
る特有の効果もある。
【0039】さらに、電流狭窄構造形成のためのドライ
エッチングが不要であるため製造工程を簡単にできるこ
と、光導波路が半導体結晶の[1−100]方向に形成
され、窒化ガリウム系半導体の(1−100)へき開面
を用いて共振器鏡面を形成できることも参考例1と同様
である。
【0040】《参考例2》図3は、本発明を窒化ガリウ
ム系半導体レーザに適用した参考例2の概略断面図であ
る。図3に示された参考例2の窒化ガリウム系半導体レ
ーザは、参考例1の半導体レーザと比較して、選択成長
のためのSiO2マスクの形状と、選択的に結晶成長す
る領域が異なっている。
【0041】図3に示された、本参考例2では、窒化ガ
リウム系半導体レーザの半導体層は(0001)面を表
面とする六方晶窒化ガリウム系半導体を用いている。図
3に於いて、本発明の窒化ガリウム系半導体レーザは、
(11−20)面を表面とするサファイア基板31上
に、厚さ3μmのn型GaNコンタクト層32、厚さ
0.4μmのn型Al0.07Ga0.93Nクラッド層33、
厚さ0.05μmのn型GaN光ガイド層34、n型G
aN光ガイド層34上に形成され<1−100>方向の
ストライプ状に形成された、幅1μmの空隙47を挟ん
で1対の幅15μm、厚さ2000A(オングストロー
ム)のSiO2 マスク46、SiO2 マスク46を用い
て選択的に形成された厚さ0.05μmのn型GaN光
ガイド層48、厚さ25A(オングストローム)のIn
0.2 Ga0.8 N量子井戸層と厚さ50A(オングストロ
ーム)のIn0.05Ga0.95N障壁層からなる7周期の多
重量子井戸構造活性層49、厚さ0.1μmのp型Ga
N光ガイド層50、厚さ0.4μmのp型Al0.07Ga
0.93Nクラッド層51、厚さ0.2μmのp型GaNコ
ンタクト層52、p型GaNコンタクト層52上に形成
され空隙47と中心が一致する幅15μmの開口部を持
ったSiO2 マスク55からなる積層構造が形成されて
いる。選択成長により形成した層は、側面が[11−2
2]面となっている。
【0042】また素子電極はNi/Auの2層金属から
なるp電極56、Ti/Alの2層金属からなるn電極
54で形成されている。サファイア基板31が絶縁体の
ため、n電極54はエッチングによって段差53を形成
し、n型コンタクト層32を露出した後に形成してい
る。
【0043】次に図3に示された本発明の参考例2の窒
化ガリウム系半導体レーザの製造方法について説明す
る。
【0044】図3の半導体レーザの半導体結晶部分の製
造方法は、選択的に形成する半導体層の成長領域が異な
る以外は参考例1と同様である。
【0045】本参考例2では、幅15μm、間隔1μm
の1対の厚さ2000A(オングストローム)のSiO
2 マスク46を用いている。このようなSiO2マスク
を用いても、p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層とp型
GaNコンタクト層が横方向に広がって形成されること
参考例1と同様であるが、n型GaN光ガイド層34
表面でSiO2 マスクのある領域とない領域の面積比
(SiO2 に被覆された面積/被覆されていない面積:
以下、「被覆率」と呼ぶ)を、数十分の1程度以下に小
さくできる。この結果、選択的に形成する半導体層の層
厚方向の成膜レートをSiO2 マスクのない場合とほぼ
同じにすることができ、選択成長の際の成膜レートを制
御しやすくできる。
【0046】参考例2のように1対のマスクにより選択
成長を行う場合、所望の素子形成領域以外にも半導体層
が成長することになるが、図3に示したように、所望の
素子形成領域以外の成長部分については、SiO2 膜5
5を電流ブロックとして用いることで、電流がSiO2
空隙47のみに流れるようになる。したがって、参考例
の製造方法による構造でも参考例1と同様に低抵抗
化、電流狭窄、横モード制御などが実現できる。
【0047】また、電流狭窄構造形成のドライエッチン
グが不要であるため製造工程が簡単になる。さらに光導
波路が半導体結晶の[1−100]方向に形成するた
め、窒化ガリウム系半導体の(1−100)へき開面を
用いて共振器鏡面を形成することができる。また、参考
例2は、実施例1のように選択成長マスク上に多結晶A
lGaNができる場合でも同様に適用できる(実施例
1’)。
【0048】《参考例3》図4は、本発明を窒化ガリウ
ム系半導体レーザに適用した参考例3の概略断面図であ
る。図4に示された本参考例3の窒化ガリウム系半導体
レーザの半導体層は、全て(0001)面を表面とする
六方晶である。本参考例3参考例2の違いは、参考例
における(11−20)面を表面とするサファイア基
板31と厚さ3μmのn型GaNコンタクト層32がn
型GaN基板92に置き換わったことである。この結
果、n電極54はn型GaN基板92の裏面に形成され
る。
【0049】なお、図4の半導体レーザの半導体結晶部
分の製造方法は、n型基板92上に直接選択的に結晶を
形成すること以外は参考例2と同様である。
【0050】本発明の参考例3の窒化ガリウム系半導体
レーザでは、n電極形成の為のドライエッチングが不要
であり、参考例2に比較して更に製造工程が簡略化され
る。また、光導波路が半導体結晶の[1−100]方向
に形成され、窒化ガリウム系半導体の(1−100)へ
き開面を用いて共振器鏡面を形成することが出来るが、
基板自体がGaNであるため、サファイア基板がある場
合に比べて劈開面形成ははるかに容易になる。低抵抗
化、電流狭窄、横モード制御などに対する効果は参考例
と同様である。また、参考例3は、実施例1のように
選択成長マスク上に多結晶AlGaNができる場合でも
同様に適用できる(実施例1’’)。
【0051】《参考例4》図5は、本発明を説明するた
めの参考例4である窒化ガリウム系半導体レーザの概略
断面図である。図5に示された、本参考例4の窒化ガリ
ウム系レーザの半導体層は全て(0001)面を表面と
する六方晶である。
【0052】図5に於いて、本発明の参考例4の窒化ガ
リウム系半導体レーザは、(11−20)面を表面とす
るサファイア基板61上に、厚さ3μmのn型GaNコ
ンタクト層62、該n型GaNコンタクト層62上に形
成され、<1−100>方向の幅1μmのストライプ状
開口部64を持った厚さ2000A(オングストロー
ム)のSiO2 マスク63、SiO2 マスク63を用い
て選択的に形成された厚さ0.4μmのn型Al0.07
0.93Nクラッド層65、厚さ0.1μmのn型GaN
光ガイド層66、厚さ25A(オングストローム)のI
0.2Ga0.8 N量子井戸層と厚さ50A(オングスト
ローム)のIn0.05Ga0.95N障壁層からなる7周期の
多重量子井戸構造活性層67、厚さ0.1μmのp型G
aN光ガイド層68、厚さ0.4μmのp型Al0.07
0.93Nクラッド層69、厚さ0.2μmのp型GaN
コンタクト層70を形成している。選択成長により形成
した層は、側面が[11−22]面となっている。Ni
/Auの2層金属からなるp電極71、Ti/Alの2
層金属からなるn電極72が形成されている。SiO2
マスク63を除去してn型コンタクト層62を露出した
後にn電極72を形成している。
【0053】次に図5に示された本発明の参考例4の窒
化ガリウム系半導体レーザの製造方法について説明す
る。
【0054】初めに、有機金属化学気相成長法により、
平坦なサファイア基板61上に、n型GaNコンタクト
層62を形成した後に、結晶の[1−100]方向に、
幅1μmのストライプ状の開口部64を持つSiO2
スク63を形成し、しかる後に、有機金属化学気相成長
法により、前記SiO2 マスク63の開口部64にのみ
選択的にn型Al0.07Ga0.93Nクラッド層65、n型
GaN光ガイド層66、多重量子井戸構造活性層67、
p型GaN光ガイド層68、p型Al0.07Ga0.93Nク
ラッド層69、p型GaNコンタクト層70からなる積
層構造を形成する。
【0055】図5に示された参考例4の窒化ガリウム系
半導体レーザは、活性層、p型層に加えてn型クラッド
層も選択的に形成している。電流狭窄SiO2膜63
により行うが、活性層67において電流が流れる幅がS
iO2膜63の開口部64の幅より1μm程度大きくな
電流狭窄効果は小さくなるが、図13に示すような
従来の半導体レーザ構造よりも電流狭窄効果は大きい。
【0056】また、活性層横方向の光閉込に関しては、
活性層67がベンドした形状になっているため、活性層
67の平坦部分に光が閉じ込められる。
【0057】以上のように、従来より効果的な電流狭窄
で1μm程度の幅の狭い活性層に電流注入を行えるた
め、活性層への電流狭窄幅6μm程度の従来実施例に比
べてレーザの発振閾値は大きく減少する。
【0058】更にp型層が横方向に広がってリッジ状
に形成されるため、pコンタクト面積は5μm程度、p
型層の幅は3μm程度と従来の半導体レーザ構造と同程
度になる。従って、従来と同程度の素子抵抗を維持しつ
つ、発振閾値を減少させることができ、動作電圧の低減
が可能となる。
【0059】さらに、本発明の参考例3においても、窒
化ガリウム系半導体レーザの電流狭窄構造形成のための
ドライエッチングが不要であるため製造工程を簡単にで
きる。また、窒化ガリウム系半導体の(1−100)面
はへき開面であるため、窒化ガリウム系半導体レーザの
共振器鏡面をへき開によって形成することができる。
【0060】《実施例2》図6は、本発明を窒化ガリウ
ム系半導体レーザに適用した実施例2の概略断面図であ
る。図6に示された、実施例2の窒化ガリウム系レーザ
の半導体層は全て(0001)面を表面とする六方晶で
ある。
【0061】図6に於いて、本発明の窒化ガリウム系レ
ーザは、(11−20)面を表面とするサファイア基板
61上に、厚さ3μmのn型GaNコンタクト層62、
該n型GaNコンタクト層62上に形成され、<1−1
00>方向の幅1μmのストライプ状開口部64を持っ
た厚さ2000A(オングストローム)のSiO2 マス
ク63、該SiO2 マスク63を用いて選択的に形成さ
れた厚さ0.4μmのn型Al0.07Ga0.93Nクラッド
層65、厚さ0.1μmのn型GaN光ガイド層66、
厚さ25A(オングストローム)のIn0.2 Ga0.8
量子井戸層と厚さ50A(オングストローム)のIn
0.05Ga0.95N障壁層からなる7周期の多重量子井戸構
造活性層67、厚さ0.1μmのp型GaN光ガイド層
68、厚さ0.4μmのp型Al0.07Ga0.93Nクラッ
ド層69、厚さ0.2μmのp型GaNコンタクト層7
0を形成している。選択成長により形成した層は、側面
[11−22]面となっている。Ni/Auの2層金
属からなるp電極71、Ti/Alの2層金属からなる
n電極72が形成されている。n型コンタクト層62を
露出した後にn電極72を形成している。n型Al0.07
Ga0.93Nクラッド層65及びp型Al0.07Ga0.93
クラッド層69の形成時には、形成方法によってはAl
とSiO2 の吸着が強いので、SiO2 マスク63上に
それぞれ多結晶AlGaN73,74が成長する。実施
例2参考例4との相違点は、多結晶AlGaN73,
74の有無である。また実施例2の半導体結晶部分の製
造方法は参考例4と同様である。
【0062】図6に示された本発明の実施例2の窒化ガ
リウム系半導体レーザは、参考例4の半導体レーザに比
較して、多結晶AlGaN73,74があることのみが
異なる。n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層65及びp
型Al0.07Ga0.93Nクラッド層69の形成時には、形
成方法によってはAlとSiO2 の吸着が強いので、S
iO2 マスク63上に多結晶AlGaN73,74が成
長する。
【0063】AlGaN選択成長時には、選択成長マス
ク上に多結晶AlGaNができやすくなるが、多結晶A
lGaN73,74の層厚はn型Al0.07Ga0.93Nク
ラッド層65及びp型Al0.07Ga0.93Nクラッド層6
9に比べて数分の1程度に小さい。SiO2 膜63によ
り電流狭窄及び光導波を行うことは参考例4と同様であ
り、多結晶AlGaN73,74があっても電流狭窄及
び光導波の効果は変わらない。低抵抗化に関しても参考
例4と同様の効果がある。
【0064】また低抵抗化に関しても参考例1と同様の
効果が得られるが、多結晶ができると、表面が凹凸にな
るので、図のように電極を形成したときに接触面積が大
きく、はがれにくくなるというAlGaN選択成長によ
る特有の効果も得られる。
【0065】さらに、電流狭窄構造形成のためのドライ
エッチングが不要であるため製造工程が簡単であるこ
と、光導波路が半導体結晶の[1−100]方向に形成
され、窒化ガリウム系半導体の(1−100)へき開面
を用いて共振器鏡面を形成することが出来ることは参考
例4と同様である。
【0066】《参考例5》図7は、本発明を窒化ガリウ
ム系半導体レーザに適用した参考例5の概略断面図であ
る。図7に示された、参考例5の窒化ガリウム系半導体
レーザの半導体層は全て(0001)面を表面とする六
方晶である。図7に示された本発明の参考例5の窒化ガ
リウム系半導体レーザは、参考例4の半導体レーザに比
較して、SiO2 マスクの形状と、選択的に結晶を形成
する領域が異なる。
【0067】図7に於いて窒化ガリウム系半導体レー
ザは、(11−20)面を表面とするサファイア基板6
1上に、厚さ3μmのn型GaNコンタクト層62、該
n型GaNコンタクト層62上に形成され、<1−10
0>方向のストライプ状に形成された、幅1μmの空隙
81を挟んで1対の幅15μm、厚さ2000A(オン
グストローム)のSiO2 マスク80、該SiO2 マス
ク80を用いて選択的に形成された厚さ0.4μmのn
型Al0.07Ga0.93Nクラッド層82、厚さ0.1μm
のn型GaN光ガイド層83、厚さ25A(オングスト
ローム)のIn0.2 Ga0.8 N量子井戸層と厚さ50A
(オングストローム)のIn0.05Ga0.95N障壁層から
なる7周期の多重量子井戸構造活性層84、厚さ0.1
μmのp型GaN光ガイド層85、厚さ0.4μmのp
型Al0.07Ga0.93Nクラッド層86、厚さ0.2μm
のp型GaNコンタクト層87、該p型GaNコンタク
ト層87上に形成され、かつ空隙81と中心が一致する
幅15μmの開口部を持ったSiO2 マスク88、Ni
/Auの2層金属からなるp電極89、Ti/Alの2
層金属からなるn電極91が形成されている。サファイ
ア基板61は絶縁体なので、エッチングによって段差9
0を形成し、n型コンタクト層62を露出した後にn電
極91を形成している。
【0068】図7の半導体レーザの半導体結晶部分の製
造方法は、選択的に形成する半導体層の成長領域が異な
る以外は以外は参考例4と同様である。
【0069】本参考例5では、幅15μm、間隔1μm
の1対の厚さ2000A(オングストローム)のSiO
2 マスク80を用いる。このようなSiO2 マスクを用
いても、n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層82、p型
Al0.07Ga0.93Nクラッド層86、p型GaNコンタ
クト層87等が横方向に広がって形成されることは参考
例4と同様であるが、n型GaN層62表面でSiO2
マスクのある領域とない領域の面積比(SiO2 に被覆
された面積/被覆されていない面積:以下、被覆率と呼
ぶ)を、数十分の1程度以下に小さくできる。この結
果、選択的に形成する半導体層の層厚方向の成膜レート
をSiO2 マスクのない場合とほぼ同じにすることがで
き、成膜レートを制御しやすくなる。
【0070】低抵抗化、電流狭窄、横モード制御などに
対する効果は参考例4と同様である。また、電流狭窄構
造形成のためのドライエッチングが不要であるため製造
工程が簡単であること、光導波路が半導体結晶の[1−
100]方向に形成され、窒化ガリウム系半導体の(1
−100)へき開面を用いて共振器鏡面を形成すること
が出来ることも参考例4と同様である。また、参考例4
は、実施例2のように選択成長マスク上に多結晶AlG
aNができる場合でも同様に適用できる(実施例
2’)。
【0071】《参考例6》図8は、本発明を窒化ガリウ
ム系半導体レーザに適用した参考例6の概略断面図であ
る。図8に示された、本参考例6の窒化ガリウム系半導
体レーザの半導体層は全て(0001)面を表面とする
六方晶である。
【0072】本参考例6参考例5の違いは、参考例5
における(11−20)面を表面とするサファイア基板
61と厚さ3μmのn型GaNコンタクト層62がn型
GaN基板92に置き換わったことである。この結果、
n電極93はn型GaN基板92の裏面に形成される。
図8の半導体レーザの半導体結晶部分の製造方法は、n
型基板92上に直接選択的に結晶を形成すること以外は
参考例5と同様である。
【0073】この結果、n電極形成の為のドライエッチ
ングが不要であり、参考例5に比較して更に製造工程が
簡略化される。また、光導波路が半導体結晶の[1−1
00]方向に形成され、窒化ガリウム系半導体の(1−
100)へき開面を用いて共振器鏡面を形成することが
出来ること同様であるが、基板自体がGaNであるた
め、サファイア基板がある場合に比べて劈開面形成はは
るかに容易になる。低抵抗化、電流狭窄、横モード制御
などに対する効果は参考例5と同様である。また、参考
例6は、実施例2のように選択成長マスク上に多結晶A
lGaNができる場合でも同様に適用できる(実施例
2’’)。
【0074】《参考例7》図9は、本発明を窒化ガリウ
ム系半導体レーザに適用した参考例7の概略断面図であ
る。図9に示された、本参考例7の窒化ガリウム系半導
体レーザの半導体層は全て(0001)面を表面とする
六方晶である。
【0075】図9に於いて、本発明の窒化ガリウム系半
導体レーザは、(11−20)面を表面とするサファイ
ア基板1上に、厚さ3μmのn型GaNコンタクト層
2、厚さ0.4μmのn型Al0.07Ga0.93Nクラッド
層3、厚さ0.1μmのn型GaN光ガイド層4、厚さ
25A(オングストローム)のIn0.2 Ga0.8 N量子
井戸層と厚さ50A(オングストローム)のIn0.05
0.95N障壁層からなる7周期の多重量子井戸構造活性
層5、厚さ0.1μmのp型GaN光ガイド層6、該p
型GaN光ガイド層6上に形成され、<1−100>方
向の幅4μmのストライプ状開口部8を持った厚さ20
00A(オングストローム)のSiO2 マスク7、該S
iO2 マスク7を用いて選択的に形成された厚さ0.4
μmのp型Al0.07Ga0.93Nクラッド層9、厚さ0.
2μmのp型GaNコンタクト層10、Ni/Auの2
層金属からなるp電極13、Ti/Alの2層金属から
なるn電極12が形成されている。サファイア基板1は
絶縁体なので、エッチングによって段差11を形成し、
n型コンタクト層2を露出した後にn電極12を形成し
ている。
【0076】図9に示された本発明の参考例7の窒化ガ
リウム系半導体レーザの半導体結晶部分の製造工程に於
いては、まず、有機金属化学気相成長法により、平坦な
サファイア基板1上に、n型GaNコンタクト層2、n
型Al0.07Ga0.93Nクラッド層3、n型GaN光ガイ
ド層4、多重量子井戸構造活性層5、p型GaN光ガイ
ド層6を前記順序で形成した後に、結晶の[1−10
0]方向に、幅4μmのストライプ状の開口部8を持つ
SiO2 マスク7を形成し、しかる後に、有機金属化学
気相成長法により、前記SiO2 マスク7の開口部にの
み選択的にp型Al0.07Ga0.93Nクラッド層9、p型
GaNコンタクト層10を形成する。
【0077】図13に示した従来の半導体レーザでは、
エッチングによってメサを形成して電流狭窄を行ってい
るため、活性層とメサ底面の間の層厚の制御が難しく、
0.3+/−0.1μm程度になってしまう。これに対
して図9に示された本発明の参考例7の窒化ガリウム系
半導体レーザでは、結晶成長とSiO2 膜形成によって
電流狭窄構造を作るため、活性層5からSiO2 膜7ま
での層厚を0.1+/−0.01μm程度に制御性よく
薄くすることができる。従って、本実施例では従来の半
導体レーザ構造よりも電流広がりの小さい電流狭窄構造
を制御性よく形成することができる。また、SiO2
7はGaN系材料よりも屈折率が小さいため、活性層5
から放射されるレーザ光に対して図9の水平方向に実効
的な屈折率差が生じ、レーザ光の放射パターンが基本モ
ードの楕円形に整形される。
【0078】更に、前述の通り、(0001)面を表面
とする六方晶窒化ガリウム系半導体層上にGaN及びA
lGaNを選択成長により形成する場合、GaN及びA
lGaNは前記六方晶窒化ガリウム系半導体層の[1−
120]方向には[0001]方向と同程度の成長速度
を持つ。従って、p型GaNコンタクト層10の幅は電
流狭窄幅(=SiO2 膜7の開口部8の幅:4μm)に
比べて1.2μm程度大きくなる。これに加えてp型G
aNコンタクト層10はリッジ形状になっており、リッ
ジ側壁もコンタクトが形成されているため、p電極13
と導通するコンタクト面積は電流狭窄幅に比べて2倍程
度にもなる。また、p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
9とp型GaNコンタクト層10の電流が流れる幅は面
積は電流狭窄幅に比べて1.5倍程度になる。これに比
較して従来の半導体レーザでは、電流狭窄幅はリッジ幅
に等しく、これとp電極13と導通するコンタクト面
積、p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層9とp型GaN
コンタクト層10の電流が流れる幅はほぼ等しくなる。
従って、本発明の半導体レーザでは従来構造に比較して
p型コンタクト抵抗は1/2、p型Al0.07Ga0.93
クラッド層9とp型GaNコンタクト層10のバルク抵
抗は1/1.5になり、大きく低抵抗化できる。特にG
aN系材料ではpコンタクト抵抗及びp型バルク抵抗が
高く、本発明の実施によるデバイス抵抗低減効果は大き
い。
【0079】さらに、本発明の参考例7の窒化ガリウム
系半導体レーザは、電流狭窄構造形成のためのドライエ
ッチングが不要であるため製造工程が簡単である。ま
た、光導波路が半導体結晶の[1−100]方向に形成
されることになるが、窒化ガリウム系半導体の(1−1
00)面はへき開面であるため、窒化ガリウム系半導体
レーザの共振器鏡面をへき開によって形成することが出
来るという利点もある。
【0080】《実施例3》図10は、本発明を窒化ガリ
ウム系半導体レーザに適用した実施例3の概略断面図で
ある。図10に示された、本実施例3の窒化ガリウム系
半導体レーザの半導体層は全て(0001)面を表面と
する六方晶である。
【0081】図10に示された本発明の実施例3の窒化
ガリウム系半導体レーザは、参考例7の半導体レーザに
比較して、多結晶AlGaN14があることのみが異な
っている。
【0082】図10に於いて、本発明の窒化ガリウム系
半導体レーザは、(11−20)面を表面とするサファ
イア基板1上に、厚さ3μmのn型GaNコンタクト層
2、厚さ0.4μmのn型Al0.07Ga0.93Nクラッド
層3、厚さ0.1μmのn型GaN光ガイド層4、厚さ
25A(オングストローム)のIn0.2 Ga0.8 N量子
井戸層と厚さ50A(オングストローム)のIn0.05
0.95N障壁層からなる7周期の多重量子井戸構造活性
層5、厚さ0.1μmのp型GaN光ガイド層6、該p
型GaN光ガイド層6上に形成され、<1−100>方
向の幅4μmのストライプ状開口部8を持った厚さ20
00A(オングストローム)のSiO2マスク7、該S
iO2 マスク7の開口部のみに選択的に形成された厚さ
0.4μmのp型Al0.07Ga0.93Nクラッド層9、厚
さ0.2μmのp型GaNコンタクト層10、Ni/A
uの2層金属からなるp電極13、Ti/Alの2層金
属からなるn電極12が形成されている。サファイア基
板1は絶縁体なので、エッチングによって段差11を形
成し、n型コンタクト層2を露出した後にn電極12を
形成している。p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層9の
形成時には、形成方法によってはAlとSiO2 の吸着
が強いので、SiO2 マスク7上に多結晶AlGaN1
4が形成される。
【0083】AlGaN選択成長時には、選択成長マス
ク上に多結晶AlGaNができやすくなるが、多結晶A
lGaN14の層厚はp型Al0.07Ga0.93Nクラッド
層9に比べて数分の1程度に小さい。SiO2 膜7によ
り電流狭窄及び光導波を行うことは参考例7と同様であ
り、多結晶AlGaN14があっても電流狭窄及び光導
波の効果は変わらない。低抵抗化に関しても参考例7と
同様の効果がある。
【0084】また低抵抗化に関しても参考例7と同様の
効果が得られるが、多結晶ができると、表面が凹凸にな
るので、図のように電極を形成したときに接触面積が大
きく、はがれにくくなるというAlGaN選択成長によ
る特有の効果も得られる。
【0085】また低抵抗化に関しても参考例7と同様の
効果が得られるが、多結晶ができると、表面が凹凸にな
るので、図のように電極を形成したときに接触面積が大
きく、はがれにくくなるというAlGaN選択成長によ
る特有の効果も得られる。
【0086】また、電流狭窄構造形成のためのドライエ
ッチングが不要であるため製造工程が簡単であること、
光導波路が半導体結晶の[1−100]方向に形成さ
れ、窒化ガリウム系半導体の(1−100)へき開面を
用いて共振器鏡面を形成することが出来ることは参考例
7と同様である。
【0087】《参考例8》図11は、本発明を窒化ガリ
ウム系半導体レーザに適用した参考例8の概略断面図で
ある。図11に示された、本参考例8の窒化ガリウム系
半導体レーザの半導体層は全て(0001)面を表面と
する六方晶である。
【0088】図11に於いて、本発明の窒化ガリウム系
半導体レーザは、(11−20)面を表面とするサファ
イア基板1上に、厚さ3μmのn型GaNコンタクト層
2、厚さ0.4μmのn型Al0.07Ga0.93Nクラッド
層3、厚さ0.1μmのn型GaN光ガイド層4、厚さ
25A(オングストローム)のIn0.2 Ga0.8 N量子
井戸層と厚さ50A(オングストローム)のIn0.05
0.95N障壁層からなる7周期の多重量子井戸構造活性
層5、厚さ0.1μmのp型GaN光ガイド層6、該p
型GaN光ガイド層6上に<1−100>方向のストラ
イプ状に形成された、幅4μmの空隙16を挟んで1対
の幅15μm、厚さ2000A(オングストローム)の
SiO2 マスク15、該SiO2 マスク15を用いて選
択的に形成された厚さ0.4μmのp型Al0.07Ga
0.93Nクラッド層17、厚さ0.2μmのp型GaNコ
ンタクト層18、該p型GaNコンタクト層18上に形
成され、かつ空隙16と中心が一致する幅18μmの開
口部を持ったSiO2 マスク21、Ni/Auの2層金
属からなるp電極22、Ti/Alの2層金属からなる
n電極20が形成されている。サファイア基板1は絶縁
体なので、エッチングによって段差19を形成し、n型
コンタクト層2を露出した後にn電極20を形成してい
る。図11の半導体レーザの半導体結晶部分の製造方法
は、選択的に形成する半導体層の形状が異なる以外は参
考例7と同様である。
【0089】図11に示された本発明の参考例8の窒化
ガリウム系半導体レーザは、参考例7の半導体レーザに
比較して、SiO2 マスクの形状と、p型Al0.07Ga
0.93Nクラッド層とp型GaNコンタクト層を選択的に
形成する領域が異なる。本参考例8では、幅15μm、
間隔4μmの1対の厚さ2000A(オングストロー
ム)のSiO2 マスク15を用いる。このようなSiO
2 マスクを用いても、p型Al0.07Ga0.93Nクラッド
層17とp型GaNコンタクト層18が横方向に広がっ
て形成されることは参考例7と同様であるが、n型Ga
N光ガイド層4表面でSiO2 マスクのある領域とない
領域の面積比(SiO2 に被覆された面積/被覆されて
いない面積:以下、被覆率と呼ぶ)を、数十分の1程度
以下に小さくできる。この結果、p型Al0.07Ga0.93
Nクラッド層17とp型GaNコンタクト層18の層厚
方向の成膜レートをSiO2 マスクのない場合とほぼ同
じにすることができ、p型Al0.07Ga0.93Nクラッド
層17とp型GaNコンタクト層18の成膜レートを制
御しやすくなる。低抵抗化、電流狭窄、横モード制御な
どに対する効果は参考例7と同様である。また、電流狭
窄構造形成のためのドライエッチングが不要であるため
製造工程が簡単であること、光導波路が半導体結晶の
[1−100]方向に形成され、窒化ガリウム系半導体
の(1−100)へき開面を用いて共振器鏡面を形成す
ることが出来ることは参考例7と同様である。また、参
考例8は、実施例3のように選択成長マスク上に多結晶
AlGaNができる場合でも同様に適用できる(実施例
3’)。
【0090】《参考例9》図12は、本発明を窒化ガリ
ウム系半導体レーザに適用した参考例9の概略断面図で
ある。図12に示された本参考例9の窒化ガリウム系半
導体レーザの半導体層は、全て(0001)面を表面と
する六方晶である。
【0091】本参考例9と参考例8の違いは、参考例8
における (11−20)面を表面とするサファイア基
板1と厚さ3μmのn型GaNコンタクト層2がn型G
aN基板92に置き換わったことである。この結果、n
電極20はn型GaN基板92の裏面に形成される。
【0092】図12に示された本発明の参考例9の窒化
ガリウム系半導体レーザでは、参考例8との違いは、参
考例8における(11−20)面を表面とするサファイ
ア基板1と厚さ3μmのn型GaNコンタクト層2がn
型GaN基板92に置き換わったことである。この結
果、n電極20はn型GaN基板92の裏面に形成され
る。この結果、n電極形成の為のドライエッチングが不
要であり、参考例8に比較して更に製造工程が簡略化さ
れる。また、光導波路が半導体結晶の[1−100]方
向に形成され、窒化ガリウム系半導体の(1−100)
へき開面を用いて共振器鏡面を形成することが出来るこ
とは参考例7〜11と同様であるが、基板自体がGaN
であるため、サファイア基板がある場合に比べて劈開面
形成ははるかに容易になる。低抵抗化、電流狭窄、横モ
ード制御などに対する効果は参考例8と同様である。
た、参考例9は、実施例3のように選択成長マスク上に
多結晶AlGaNができる場合でも同様に適用できる
(実施例3’’)。
【0093】<実施例の変形>参考例1から12の窒化
ガリウム系レーザに於いては、光導波路が半導体結晶の
[1−100]方向に形成されているが、光導波路は半
導体結晶の[1−100]方向または[1−100]方
向と10度以内の角をなす方向に形成されていれば、本
発明の実施に支障はない。開口部と一部の絶縁体電流狭
窄層上に形成され側面としては、[11−22]面の
他、絶縁体マスクとしてSiNを用いた場合は[1−1
20]面が形成される場合もある。
【0094】また[1−100]方向とずれている場合
でもレーザの共振器鏡面をドライエッチングなどのへき
開以外の方法で形成すれば、ミラー面形成上の問題はな
い。
【0095】さらに、上記、各参考例、各実施例に記載
の窒化ガリウム系レーザは、(11−20)面を表面と
するサファイア基板上に形成されているが、これに限ら
れるものではなく、(0001)面、あるいは他の面を
表面とするサファイア基板上、あるいは炭化珪素基板、
MgAl基板、GaN基板に形成しても、絶縁体
マスクが形成される結晶の表面が(0001)面であれ
ば本発明の実施に支障はない。
【0096】また、上記、各参考例、各実施例の窒化ガ
リウム系半導体レーザは、(0001)面n型GaN基
板上に限らず、異なる面方位のn型GaN基板、n型炭
化珪素基板といった他の基板上に形成した場合も、導電
性かつ絶縁体マスクが形成される結晶の表面が(000
1)面であれば本発明の実施に支障はない。
【0097】また、本発明の実施は上記各参考例、各実
施例に示された構造の窒化ガリウム系半導体レーザに限
られるものではなく、各層の層厚や各層の組成や各層の
ドーピング濃度や電極材料やマスク材料やドライエッチ
ング深さやストライプ幅の様々な組み合わせの窒化ガリ
ウム系半導体レーザに於いて支障はない。
【0098】また、絶縁体マスクはSiO2 を用いてい
るが、窒化珪素膜、TiO2 膜などの他の材料の膜でも
よく、絶縁体であればよい。また、各参考例、各実施例
窒化ガリウム系半導体レーザに於いては、いずれも、
半導体層の表面は(0001)面であるが、半導体層の
表面は(0001)面または(0001)面とのなす角
が10度以内である面であれば、本発明の実施に支障は
ない。
【0099】また、本発明は半導体レーザだけでなく、
発光ダイオードにも適用可能である。
【0100】
【発明の効果】本発明では、選択成長の特性を利用し
て、ダブルへテロ構造の少なくとも一部を選択成長によ
り形成することで、選択成長用マスクを電流狭窄手段と
して用いることができ活性層への理想的な電流狭窄が可
能となる。
【0101】また選択成長で活性層の側面を活性層の屈
折率より低い層で埋め込むことにより、活性層横方向の
屈折率差が大きくでき、活性層幅を所定の値とすること
でレーザ光の基本横モード制御が行える。
【0102】さらに選択成長によりリッジ構造が形成で
きるため電流狭窄構造形成のためのドライエッチングが
不要となり製造工程を簡単にできる。
【0103】また光導波路を半導体結晶の[1−10
0]方向に形成することで、窒化ガリウム系半導体の
(1−100)へき開面を用いて共振器鏡面を形成する
ことができ、さらに電流狭窄構造形成のためのドライエ
ッチングが不要であるため製造工程を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例1の窒化ガリウム系半導体レー
ザの概略断面図である。
【図2】本発明の実施例1の窒化ガリウム系半導体レー
ザの概略断面図である。
【図3】本発明の参考例2の窒化ガリウム系半導体レー
ザの概略断面図である。
【図4】本発明の参考例3の窒化ガリウム系半導体レー
ザの概略断面図である。
【図5】本発明の参考例4の窒化ガリウム系半導体レー
ザの概略断面図である。
【図6】本発明の実施例2の窒化ガリウム系半導体レー
ザの概略断面図である。
【図7】本発明の参考例5の窒化ガリウム系半導体レー
ザの概略断面図である。
【図8】本発明の参考例6の窒化ガリウム系半導体レー
ザの概略断面図である。
【図9】本発明の参考例7の窒化ガリウム系半導体レー
ザの概略断面図である。
【図10】本発明の実施例3の窒化ガリウム系半導体レ
ーザの概略断面図である。
【図11】本発明の参考例8の窒化ガリウム系半導体レ
ーザの概略断面図である。
【図12】本発明の参考例9の窒化ガリウム系半導体レ
ーザの概略断面図である。
【図13】従来の製造方法を用いて製造された、従来の
窒化ガリウム系半導体レーザの概略断面図である。
【図14】従来の窒化ガリウム系半導体レーザの概略断
面図である。
【符号の説明】 1 (11−20)面を表面とするサファイア基板 2 n型GaNコンタクト層 3 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 4 n型GaN光ガイド層 5 多重量子井戸構造活性層 6 p型GaN光ガイド層 7 SiO2 膜 8 SiO2 開口部 9 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 10 p型GaNコンタクト層 11 段差 12 チタンおよびアルミニウムからなるn電極 13 ニッケルおよび金からなるp電極 14 多結晶AlGaN層 15 SiO2 膜 16 SiO2 開口部 17 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 18 p型GaNコンタクト層 19 段差 20 チタンおよびアルミニウムからなるn電極 21 SiO2 膜 22 ニッケルおよび金からなるp電極 31 (11−20)面を表面とするサファイア基板 32 n型GaNコンタクト層 33 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 34 n型GaN光ガイド層 35 SiO2 膜 37 n型GaN光ガイド層 38 多重量子井戸構造活性層 39 p型GaN光ガイド層 40 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 41 p型GaNコンタクト層 42 段差 43 チタンおよびアルミニウムからなるn電極 44 ニッケルおよび金からなるp電極 45 多結晶AlGaN層 46 SiO2 膜 47 SiO2 開口部 48 n型GaN光ガイド層 49 多重量子井戸構造活性層 50 p型GaN光ガイド層 51 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 52 p型GaNコンタクト層 53 段差 54 チタンおよびアルミニウムからなるn電極 55 SiO2 膜 56 ニッケルおよび金からなるp電極 61 (11−20)面を表面とするサファイア基板 62 n型GaNコンタクト層 63 SiO2 膜 64 SiO2 開口部 65 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 66 n型GaN光ガイド層 67 多重量子井戸構造活性層 68 p型GaN光ガイド層 69 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 70 p型GaNコンタクト層 71 ニッケルおよび金からなるp電極 72 チタンおよびアルミニウムからなるn電極 73 多結晶AlGaN層 74 多結晶AlGaN層 80 SiO2 膜 81 SiO2 開口部 82 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 83 p型GaN光ガイド層 84 多重量子井戸構造活性層 85 p型GaN光ガイド層 86 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 87 p型GaNコンタクト層 88 SiO2 膜 89 ニッケルおよび金からなるp電極 90 段差 91 チタンおよびアルミニウムからなるn電極 92 (0001)面n型GaN基板 93 チタンおよびアルミニウムからなるn電極 101 (11−20)面を表面とするサファイア基板 102 n型GaNコンタクト層 103 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 104 n型GaN光ガイド層 105 多重量子井戸構造活性層 106 p型GaN光ガイド層 107 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層 108 p型GaNコンタクト層 109 リッジ構造 110 SiO2 膜 111 段差 112 チタンおよびアルミニウムからなるn電極 113 ニッケルおよび金からなるp電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−8395(JP,A) 特開 平10−190142(JP,A) 特開 平5−315647(JP,A) 特開2000−58461(JP,A) 第58回応用物理学会学術講演会講演予 稿集1,2p−Q−13(1997) J.Crystal Growth 144(1994)p.133−140 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 21/205 H01L 21/28 H01L 29/40 - 29/64 H01L 33/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (0001)面または(0001)面と
    なす角が10度以内である面を表面とする六方晶であ
    り、かつ、一般式Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦
    1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表される第1の半
    導体層と、 前記第1の半導体層の上に形成され[1−100]方向
    または[1−100]方向となす角が10度以内である
    方向のストライプ状の開口部を持つ絶縁体電流狭窄層
    と、 前記絶縁体電流狭窄層をマスクとする選択成長により形
    成された一般式InpAlq Ga1-p-q N(0≦p≦
    1、0<q≦1、0<p+q≦1)で表される第2の半
    導体層と、 前記絶縁体電流狭窄層上に形成された多結晶AlGaN
    を有し、 前記第1の半導体層が活性層を含む多層構造であり、前
    記多結晶AlGaNが形成された領域の表面に電極が形
    成されていることを特徴とする窒化ガリウム系半導体発
    光素子。
  2. 【請求項2】 (0001)面または(0001)面と
    なす角が10度以内である面を表面とする六方晶であ
    り、かつ、一般式Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦
    1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表される第1の半
    導体層と、 前記第1の半導体層の上に形成され[1−100]方向
    または[1−100]方向となす角が10度以内である
    方向のストライプ状の開口部を持つ絶縁体電流狭窄層
    と、 前記絶縁体電流狭窄層をマスクとする選択成長により形
    成された活性層を含む多層構造の第2の半導体層と、一
    般式Inp Alq Ga1-p-q N(0≦p≦1、0<q≦
    1、0<p+q≦1)で表される第3の半導体層と、 前記絶縁体電流狭窄層上に形成された多結晶AlGaN
    を有し、 前記多結晶AlGaNが形成された領域の表面に電極が
    形成されていることを特徴とする窒化ガリウム系半導体
    発光素子。
  3. 【請求項3】 (0001)面または(0001)面と
    なす角が10度以内である面を表面とする六方晶であり
    かつ一般式Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦1、0
    ≦y≦1、0≦x+y≦1)で表される第1の半導体層
    と、 前記第1の半導体層の上に形成され[1−100]方向
    または[1−100]方向となす角が10度以内である
    方向のストライプ状の開口部を持つ絶縁体電流狭窄層
    と、前記絶縁体電流狭窄層をマスクとして選択成長によ
    り形成された第2の半導体層と、 前記第2の半導体層を覆う活性層と、前記活性層を覆う
    一般式Inp Alq Ga1-p-q N(0≦p≦1、0<q
    ≦1、0<p+q≦1)で表される第3の半導体層と、 前記絶縁体電流狭窄層上に形成された多結晶AlGaN
    とを有し、 前記多結晶AlGaNが形成された領域の表面に電極が
    形成されていることを特徴とする窒化ガリウム系半導体
    発光素子。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の窒
    化ガリウム系半導体発光素子において、前記絶縁体電流
    狭窄層が前記開口部以外に前記開口部よりも面積の大き
    い第2の開口部を有する構造であり、該第2の開口部上
    にも半導体層が形成されていることを特徴とする窒化ガ
    リウム系半導体発光素子。
  5. 【請求項5】 (0001)面または(0001)面と
    なす角が10度以内である面を表面とする六方晶であり
    かつ一般式Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦1、0
    ≦y≦1、0≦x+y≦1)で表される第1の半導体層
    上に、[1−100]方向または[1−100]方向と
    なす角が10度以内の方向にストライプ状の開口部を持
    つ絶縁体マスクを形成し、選択成長により少なくとも前
    記ストライプ状の開口部上に一般式Inp Alq Ga
    1-p-q N(0≦p≦1、0<q≦1、0<p+q≦1)
    で表される第2の半導体層を形成する窒化ガリウム系半
    導体発光素子の製造方法であって、前記第1の半導体層
    が活性層を含む多層構造であり、前記第2の半導体層の
    成長時に前記絶縁体マスク上に多結晶AlGaNを形成
    し、該多結晶AlGaNが形成された領域の表面に電極
    を形成することを特徴とする窒化ガリウム系半導体発光
    素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 (0001)面または(0001)面と
    なす角が10度以内である面を表面とする六方晶であり
    かつ一般式Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦1、0
    ≦y≦1、0≦x+y≦1)で表される第1の半導体層
    上に、[1−100]方向または[1−100]方向と
    なす角が10度以内の方向にストライプ状の開口部を持
    つ絶縁体マスクを形成し、選択成長により、少なくとも
    前記ストライプ状の開口部上に活性層を含む多層構造の
    第2の半導体層、該第2の半導体層を覆う一般式Inp
    Alq Ga1-p-q N(0≦p≦1、0<q≦1、0<p
    +q≦1)で表される第3の半導体層とを形成する窒化
    ガリウム系半導体発光素子の製造方法であって、前記第
    3の半導体層の成長時に前記絶縁体マスク上に多結晶A
    lGaNを形成し、前記多結晶AlGaNが形成された
    領域の表面に電極を形成することを特徴とする窒化ガリ
    ウム系半導体発光素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 (0001)面または(0001)面と
    なす角が10度以内である面を表面とする六方晶であ
    り、かつ、一般式Inx Aly Ga1-x-y N(0≦x≦
    1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表される第1の半
    導体層上に、[1−100]方向または[1−100]
    方向となす角が10度以内の方向にストライプ状の開口
    部を持つ絶縁体マスクを形成し、選択成長により、少な
    くとも前記開口部上に第2の半導体層、該第2の半導体
    層を覆う形状の活性層、該活性層を覆う形状の一般式I
    p Alq Ga1-p-q N(0≦p≦1、0<q≦1、0
    <p+q≦1)で表される第3の半導体層とを形成する
    窒化ガリウム系半導体発光素子の製造方法であって、前
    記第3の半導体層の成長時に前記絶縁体マスク上に多結
    晶AlGaNを形成し、前記多結晶AlGaNが形成さ
    れた領域の表面に電極を形成することを特徴とする窒化
    ガリウム系半導体発光素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれかに記載の窒
    化ガリウム系半導体発光素子の製造方法において、前記
    絶縁体マスクが前記開口部以外の第2の開口部を有する
    構造であり、前記選択成長において、前記開口部上およ
    び前記第2の開口部上に同時に半導体層を形成し、前記
    第2の開口部の面積を変えることにより、選択成長によ
    り形成される半導体層の成膜レートを制御することを特
    徴とする窒化ガリウム系半導体発光素子の製造方法。
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