JP3206462B2 - ディジタル画像信号記録装置及び再生装置 - Google Patents

ディジタル画像信号記録装置及び再生装置

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JP3206462B2
JP3206462B2 JP32795896A JP32795896A JP3206462B2 JP 3206462 B2 JP3206462 B2 JP 3206462B2 JP 32795896 A JP32795896 A JP 32795896A JP 32795896 A JP32795896 A JP 32795896A JP 3206462 B2 JP3206462 B2 JP 3206462B2
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル画像信
号記録装置及び再生装置に関し、特に高精細度の静止画
像信号を記録/再生するものに関する。
【0002】
【従来の技術】画像データを情報圧縮して記録を行うデ
ィジタルVTR(ビデオテープレコーダ)の規格として
「DVC」と呼ばれる規格(以下「DVC規格」とい
う)が提案されている(例えば、National Technical R
eport Vol. 41 No.2 Apr. 1995第48頁から第55
頁)。このDVC規格には、現行放送レベルの通常解像
度の画像信号(SD信号)を記録するための規格と、高
精細度の画像信号(HD信号)を記録するための規格と
があるが、SD信号を記録するための規格の概要を以下
に説明する。
【0003】映像信号は、いわゆる525/60方式
(NTSC方式などがこれに相当する)では、(4:
1:1)で標本化される。そして、輝度(Y)信号につ
いては、水平方向の有効画素数720画素、垂直方向の
有効ライン数はフレーム内で480本、色差(Cb、C
r)信号については、水平方向の有効画素数180画
素、垂直方向の有効ライン数は輝度信号と同じ480本
である。
【0004】これらの有効画素データをブロック化して
DCT(離散コサイン変換)演算を行う。DCT演算の
ためのブロック(以下「DCTブロック」という)は、
具体的には輝度(Y)信号及び色差(Cb、Cr)信号
のそれぞれについて1フレームの画素に対して水平8画
素×垂直8画素で区切って構成される。そして、図9に
示すように、画面上の同じ位置の同じ面積に対応するY
信号のDCTブロック4つと、Cb信号及びCr信号の
DCTブロック1つずつとからなる6DCTブロックを
「マクロブロック」と呼ぶ。さらに1フレームの画面を
27マクロブロック単位で分割し、図10に示すように
スーパーブロックを構成する。そして、図10の中で各
列から1つのスーパーブロックを選択し、それぞれのス
ーパーブロックから1つのマクロブロックを取り出し、
5個のマクロブロックで1ビデオセグメントを構成す
る。圧縮時には、ビデオセグメント単位でデータ量が所
定量以内となるように制御される。
【0005】DCT演算としては、フレーム単位で水平
8画素×垂直8画素で8×8のDCTを行うモードと、
フィールド単位で水平8画素×垂直4画素で8×4のD
CTを行い、2つのフィールドの各DCT係数の和と差
をとるモードとが設けられており、符号化時に適応的に
切り換え可能とされている。DCT演算により得られた
DCT係数は、量子化と可変長符号化を施した後のデー
タ量が所定値以下で且つ最もその所定値に近い値となる
ように、量子化テーブルを選択して量子化される。
【0006】量子化及び可変長符号化後のデータは、マ
クロブロック単位で図11に示すようにフォーマティン
グされ、さらに図12に示すようにSYNCワード、I
Dコード及び誤り訂正のためのパリティーワードが付加
されたシンクブロックの形で磁気テープ上に記録され
る。1フレームの画像データは、10本のトラックに分
割されて記録される。図10のスーパーブロックの横1
行分の画像データが1本のトラックに記録される。図1
3は1トラック上のデータの配置を示す図である。
【0007】図11に示すようにフォーマティングされ
たデータには、復号に必要な諸パラメータ(エラー及び
コンシールの情報STA、選択した量子化テーブルの番
号QNOなど)も含まれる。ここで1ビデオセグメント
のデータは、5シンクブロックに格納される。このとき
直流成分のデータは図のDC領域(DC0からDC5)
に格納され、交流成分はAC領域に格納される。交流成
分は、直流成分と同一のシンクブロック内の該当DCT
ブロックのAC領域に格納するのを基本とするが、デー
タ量が割り当てられた場所の容量よりも多くなった場合
には、同一のシンクブロック内の空いているAC領域や
同一ビデオセグメント内の空いているAC領域を流用す
る。
【0008】図12のIDコードには、1フレームの画
像データを構成する全10本のトラックのうち、何本目
のトラックのシンクブロックであるかを示すトラックペ
アナンバと、1つのトラック内の何番目のシンクブロッ
クであるかを示すシンクブロックナンバとが格納されて
いる。さらに、画像データを格納しているシンクブロッ
クのIDコードには、この他にシーケンスナンバ(SE
Q.No.)が格納されている。これは、連続する12
フレームに0から11の番号を割り当てたものである。
【0009】図13において、ITIはITI(Ins
ert and Track Informatio
n)セクタであり、主にインサート編集時のトラッキン
グ制御を容易にするための情報が記録される。AUDI
Oはオーディオセクタであり、オーディオデータを格納
した9個のシンクブロックと、アウターパリティを格納
した5個のシンクブロックからなる。VIDEOはビデ
オセクタであり、ビデオデータを格納した135個のシ
ンクブロックと、ビデオAUXと呼ばれる補助データを
格納した3個のシンクブロックと、アウターパリティを
格納した11個のシンクブロックからなる。SUBCO
DEはサブコードセクタであり、タイムコード情報等が
記録される領域である。また、図13において上記以外
の部分は、ギャップと呼ばれる部分であり、セクタ単位
のインサート編集時に他のセクタを破壊しないようにす
るためのマージンとなる。
【0010】また、以上のようなDVC規格に準拠した
VTRを用いてSD規格の静止画像を記録する方式は、
すでに提案されており、スナップ記録モード、ストロボ
記録モード、単写記録モード、連写記録モードなどの記
録モードが知られている。スナップ記録モードは、静止
画像を数秒間テープ上に記録するモード、ストロボ記録
モードは、静止画像を数フレームから数10フレーム単
位で切り換えて記録するモード、単写記録モードは、1
枚の静止画像を例えば5フレームに亘って記録するモー
ド、連写記録モードは、単写記録を繰り返して記録する
モードである。
【0011】そして、このような静止画像の各記録モー
ド同士及び動画像の記録モードとを区別するためのフラ
グ(テープ上の補助情報記録領域に記録される)とし
て、PPIDフラグ、FCフラグ、STフラグ及びSC
フラグが定義されている。これらのフラグは例えば図1
4に示すように設定される。すなわち、PPIDフラグ
は、静止画像の記録から原則として5秒間「0」とさ
れ、SCフラグが「0」であるときは、その時間だけさ
らに「0」とされる。FCフラグは、現在のフレームの
画像と直前のフレームの画像とが同一であるとき「0」
とされるフラグ、STフラグは、1フレーム内における
2フィールドの画像の時間差がほぼ0のとき「0」とさ
れるフラグ、SCフラグは、記録した画像が静止画像で
あるとき「0」とされるフラグである。なお、図14中
の「単」は、単写記録モードであることを示す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにSD信号
の静止画像信号を記録するための種々のモード及びそれ
らのモードを区別するためのフラグは既に知られている
が、SD信号より高精細度の静止画像信号を記録再生す
るための規格は定められていない。
【0013】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、動画像信号とより高精細度の静止画像信号とを記
録可能であって、再生時に高精細度の静止画像を忠実に
再構成することを可能とするディジタル画像信号記録装
置及び再生装置を提供することを第1の目的とする。
【0014】さらに本発明は、記録した高精細度の静止
画像信号を容易に検索することを可能とするディジタル
画像信号記録装置及び再生装置を提供することを第2の
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の発明は、第1の精細度の画像信号を記
録するディジタル画像信号記録装置において、前記第1
の精細度より高い第2の精細度の静止画像信号をn(2
以上の整数)分割することにより前記第1の精細度の画
像信号に変換し、分割変換信号として出力する分割変換
手段と、前記分割変換信号に所定の処理を施して記録信
号に変換し、記録媒体に記録する記録手段とを備え、該
記録手段は、前記分割数n及び前記静止画像信号のフレ
ームサイズを示す補助情報を前記記録信号に含めること
を特徴とする。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のディジタル画像信号記録装置において、前記記録手段
は、前記静止画像信号の輝度信号の画素数と色差信号の
画素数の比を示す補助情報、及び前記分割変換信号を前
記静止画像信号に再構成する機能を有しない再生装置に
よる再生時に前記分割変換信号をマスキングさせるため
の補助情報の少なくとも一方を前記記録信号に含めるこ
とを特徴とする。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のディジタル画像信号記録装置において、前記記
録手段は、所定画素ブロック毎に直交変換を行うことに
より画像情報を圧縮する画像情報圧縮手段を備え、前記
分割変換手段は、前記分割変換信号が前記第2の精細度
の静止画像信号の画素を含まない余白領域を有するよう
に変換し、前記余白領域に少なくとも前記所定画素ブロ
ックの範囲で同一の値を有するダミーデータを挿入する
ダミーデータ挿入手段と、前記余白領域の割合及び分割
数nを変更する変更手段とを備え、前記記録手段は、前
記余白領域の割合を示す補助情報を前記記録信号に含め
ることを特徴とする。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれかに記載のディジタル画像信号記録装置におい
て、前記分割変換手段は、前記n分割して構成された1
フレームの分割変換信号を2以上の所定回数出力し、前
記記録手段は、前記所定回数を示す補助情報と、該所定
回数出力するうちの何番目のフレームかを示す補助情報
とを前記記録信号に含めることを特徴とする。
【0019】請求項5に記載の発明は、第1の精細度よ
り高い第2の精細度の静止画像信号をn(2以上の整
数)分割することにより前記第1の精細度の画像信号に
変換し、分割変換信号として出力する分割変換手段と、
前記静止画像信号の画素を間引くことにより、前記静止
画像信号の1フレームが前記第1の精細度の画像信号の
1フレームに対応するように変換し、間引き変換信号と
して出力する間引き変換手段と、前記分割変換信号及び
間引き変換信号に所定の処理を施して記録信号に変換
し、記録媒体に記録する記録手段とを備えるディジタル
画像信号記録装置であって、前記静止画像信号の画素を
間引くことにより、前記静止画像信号の複数フレームが
前記第1の精細度の画像信号の1フレームに対応するよ
うに変換し、サムネイル画像信号として出力するサムネ
イル画像作成手段を備え、前記記録手段は、前記サムネ
イル画像信号に前記所定の処理を施して前記分割変換信
号及び間引き変換信号の後に記録するとともに、記録し
た静止画像信号の記録位置を特定するための補助情報を
前記記録信号に含めることを特徴とする。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のディジタル画像信号記録装置において、前記記録手段
は、前記静止画像信号を記録するごとに前記記録位置を
特定するための補助情報をメモリに蓄積し、画像情報の
記録動作終了後に続けて前記メモリに蓄積した補助情報
を記録することを特徴とする。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項1から4
のいずれかに記載のディジタル画像信号記録装置によっ
て記録媒体を再生し、第2の精細度の静止画像信号を再
構成する再構成手段を備えるディジタル画像信号再生装
置であって、前記再構成手段は、前記補助情報を用いて
前記静止画像信号を再構成することを特徴とする。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
のディジタル画像信号記録装置によって記録された記録
媒体を再生し、第2の精細度の静止画像信号を再構成す
る再構成手段を備えるディジタル画像信号再生装置であ
って、再生開始時に、前記記録動作終了位置に記録され
た補助情報を再生してメモリに格納し、該格納した補助
情報に基づいて、記録した前記静止画像信号の検索を行
う検索手段を備えることを特徴とする。
【0023】
【0024】請求項1に記載の発明によれば、第1の精
細度より高い第2の精細度の静止画像信号がn(2以上
の整数)分割することにより前記第1の精細度の画像信
号に変換され、その分割変換信号が分割数n及び第2の
精細度の静止画像信号のフレームサイズを示す補助情報
とともに記録される。
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の実施の一形態にかか
るディジタル画像信号記録再生装置の構成を示すブロッ
ク図であり、この装置は、画像信号切換処理部1と、画
像信号記録再生部2とから成る。図2は、画像信号切換
処理部1の構成を示すブロック図である。
【0027】同図に示すように、画像信号切換処理部1
は、ディジタル化されたSD信号が入力される入力端子
61と、デジタル化された高精細度の静止画像信号(以
下「HDS信号」という)が入力される入力端子62
と、再生されたHDS信号が出力される出力端子63
と、再生されたSD信号が出力される出力端子64と、
HDS信号をフレーム単位で格納する第1及び第2のH
Dフレームメモリ65、66と、ダミーデータの挿入等
を行う記録処理回路68と、ダミーデータの除去等を行
う再生処理回路69と、第1及び第2のHDフレームメ
モリ65、66の読み出し・書き込みアドレスを制御す
るアドレス制御回路67と、スイッチ回路70、71、
72及び73と、SD信号のフレーム内に作成したサム
ネイル画像を格納するSDフレームメモリ74と、SD
フレームメモリ74の読み出し・書き込み制御を行うメ
モリ制御回路75とを主たる構成要素とする。
【0028】記録処理回路68は、図3(a)に示すよ
うに、ダミーデータを付加するダミーデータ付加回路6
8aと、色差信号の水平方向の画素を間引く色差信号水
平方向間引き回路68bと、スイッチ回路68cとから
なる。また再生処理回路69は、同図(b)に示すよう
に、記録時に付加したダミーデータを除去するダミーデ
ータ除去回路69aと、記録時に間引いた、色差信号の
水平方向の画素を補間する色差信号水平方向補間回路6
9bと、スイッチ回路69cとからなる。
【0029】記録処理回路68は、1HDフレームを8
分割する第1のモード(スイッチ回路68cが図示の切
換位置にあるモード)と、1HDフレームを4分割し、
色差信号の水平方向に画素を間引く処理を行う第2のモ
ード(スイッチ回路68cが図示と反対の切換位置にあ
るモード)とに切換可能に構成されており、再生処理回
路69もこれに対応して、第1のモード(スイッチ回路
69cが図示の切換位置にあるモード)と、色差信号の
水平方向の画素を補間する処理を行う第2のモード(ス
イッチ回路69cが図示と反対の切換位置にあるモー
ド)とに切換可能に構成されており、各スイッチ回路は
図示しない制御部からの制御信号で切り換えられる。
【0030】本実施形態では、HDS信号のY信号は、
水平方向の有効画素数が1280で、垂直方向の有効ラ
イン数はフレーム(以下HDS信号のフレームを「HD
フレーム」といい、SD信号のフレームを「SDフレー
ム」という)内で1024本とし、Cr、Cb信号は、
水平方向640画素(Y信号の画素を1/2に間引いた
画素数)で、垂直方向はY信号と同じ1024本とす
る。
【0031】入力されたHDS信号は第1のHDフレー
ムメモリ65及びアドレス制御回路67に供給され、1
HDフレーム分のHDS信号が第1のHDフレームメモ
リ65に格納される。アドレス制御回路67は、後述す
るようにHDフレームメモリ65の読み出しアドレスを
制御し、HDS信号の画素の並べ替えを行い、HDフレ
ームメモリ65から読み出されたHDS信号(入力HD
S信号と区別する為、以下「分割変換信号」という)
は、記録処理回路68を介してスイッチ回路70及び7
1に供給される。
【0032】スイッチ回路71には、画像信号記録再生
部2から入力される再生信号が供給される。スイッチ回
路71は、記録時は分割変換信号を、また再生時は再生
信号を選択し、SDフレームメモリ74に入力する。メ
モリ制御回路75は、記録時は、分割変換信号の画素を
間引く(すなわちメモリ74に書き込まない)ことによ
り、入力されたHDS信号に対応するサムネイル画像信
号を作成し、SDフレームメモリ74に順次格納する。
なお、複数のフレームを連続して撮影する連写モードの
場合には、最初又は最後のフレームに対応するサムネイ
ル画像信号のみを作成するようにすることが望ましい。
サムネイル画像信号は、例えばHDS信号の100フレ
ーム分が、1SDフレーム内に収容できるように構成す
る。
【0033】SDフレームメモリ74の出力信号は、ス
イッチ回路70及び73に供給される。スイッチ回路7
0は入力SD信号、分割変換信号、又はサムネイル画像
信号のいずれかを選択して、画像信号記録再生部2のブ
ロック化回路21に供給する。スイッチ回路70は、サ
ムネイル画像信号がHDS信号の一連の記録動作終了時
に、その記録最終端に続けて記録されるように、切り換
え制御される。
【0034】画像信号記録再生部2は、本実施形態では
DVC規格のVTRで構成されており、以下「VTR部
2」という。VTR部2の画像信号記録系は、DCT演
算のためのブロック化を行うブロック化回路21と、D
CT演算を行うDCT回路22と、量子化を行う量子化
回路23と、可変長符号化を行うVLC(Variable Len
gth Coding)回路24と、サブコードセクタへの情報の
書き込み、ビデオAUXデータの付加などを行う補助情
報書き込み回路25と、誤り訂正のためのパリティビッ
トを付加する誤り訂正符号化回路26と、シンクブロッ
クの合成を行うとともに、磁気テープに記録するための
変調を行うシンクブロック合成記録変調回路27と、磁
気テープ41への記録を行う磁気ヘッド28とを主たる
構成要素とし、画像信号再生系は、磁気テープ41から
の再生を行う磁気ヘッド28と、シンクブロックの検出
及び復調を行うSYNC検出再生復調回路29と、パリ
ティビットの情報に基づいて誤り訂正を行う誤り訂正復
号化回路30と、サブコードセクタのデータ、ビデオA
UXデータ等の読み出しを行う補助情報読み出し回路3
1と、可変長復号化を行うVLD(Variable Length De
coding)回路32と、逆量子化を行う逆量子化回路33
と、逆DCT演算を行う逆DCT回路34と、画素の並
べ替えを行う画素並べ替え回路35とを主たる構成要素
とする。
【0035】また補助情報書込回路25及び補助情報読
み出し回路36には、CPU36が接続されており、C
PU36は、補助情報の書き込み、読み出しの制御を行
う。CPU36には、主として検索のための補助情報を
格納するメモリ37が接続されている。
【0036】VTR部2の画素並べ替え回路35の出力
信号は、画像信号切換処理部1のスイッチ回路71及び
72に入力される。スイッチ回路72により、再生信号
がSD信号であるときは、スイッチ回路73側に出力さ
れ、分割変換信号であるときは再生処理回路69を介し
て第2のHDフレームメモリ66に出力される。分割変
換信号を再生するときは、アドレス制御回路67は、記
録時に並べ替えた画素の配置を元に戻すようにHDフレ
ームメモリ66の書き込みアドレスを制御するととも
に、記録時に入力された順序で1HDフレーム分のデー
タが出力されるように読み出しアドレスを制御する。
【0037】次にHDS信号の記録時におけるHDフレ
ームの分割及び画素の並べ替えの方法を説明する。入力
されたHDS信号を、HDフレームメモリ65に格納
し、画面領域で8分割し、該分割した領域の画像信号が
SD信号の1フレーム(1SDフレーム)の画像信号に
対応するように変換して、VTR部2へ入力する。
【0038】図4は、第1のモード(1HDフレームを
8分割するモード)の処理におけるY信号の8分割の方
法を説明するための図である。1HDフレームを、水平
方向に4分割し、垂直方向に2分割し、分割後の領域
A,B,C,D,E,F,G,Hはそれぞれ水平320
画素×垂直512画素から成る。1SDフレームは、水
平720画素×垂直480画素であるので、各領域A〜
Hはそのままでは1SDフレームに対応しないので、以
下のようなダミーデータの挿入及び画素の移動を行う。
【0039】先ず8分割した領域(水平320画素×垂
直512画素)に、図4(b)に示すように、水平方向
の8画素おきにダミーデータ8画素(水平8画素×垂直
512画素)を挿入し、水平640画素×垂直512画
素とする。このとき、ダミーデータの値は全て「16」
とする。なお、図4(b)において水平方向の8画素の
幅は、見やすくするため拡大して示している。
【0040】次に図4(c)に示すように、水平640
画素×垂直512画素の領域の左端及び下端がそれぞれ
SDフレームの左端及び下端と一致するように対応させ
る。そして、上側のはみ出し領域R1の画素(水平64
0画素×垂直32画素)を、SDフレームの右側周辺領
域R2(水平80画素×垂直256画素)に移動する。
このとき、水平8画素×垂直8画素を最小単位として、
できるだけその単位で移動する。さらにY信号について
は、図5に示すように水平32画素×垂直8画素でマク
ロブロックを構成するので、できるだけこの単位で移動
する。ここでY信号の4個のDCTブロックの内、ハッ
チングを付した2個のブロックはダミーデータのブロッ
クとなる。
【0041】さらに、SDフレーム内の右上がりのハッ
チングを付した領域R3(水平80画素×素直224画
素)には、ダミーデータとしてすべて値が「16」のデ
ータを格納する。以上の処理により、1SDフレームの
Y信号が構成される。また、Cr及びCb信号について
もY信号と同様に8分割して、各領域を水平160画素
×垂直512画素とする。そして、図4(c)と同様
に、分割した各領域の左端及び下端が色差信号の1SD
フレーム(水平180画素×垂直480画素)の左端及
び下端に一致するように対応させる。そして領域R1に
対応する領域の水平160画素×垂直32画素を、領域
R2に対応する右側周辺領域(水平20画素×垂直25
6画素)に移動させるとともに、領域R3に対応する領
域(水平20画素×垂直224画素)には、ダミーデー
タとして全て値が「128」のデータを格納する。この
とき、水平8画素×垂直8画素を最小単位として、でき
るだけその単位で移動する。
【0042】以上のようにしてHDS信号の1/8フレ
ーム分のY信号、Cr及びCb信号の画素データを、S
D信号の1フレーム分のY信号、Cr及びCb信号の画
素データに順次変換し、1HDフレームに相当する画像
信号が8SDフレームの画像信号に変換されてVTR部
2に入力される。
【0043】VTR部2の記録系では、前述したような
DVC規格にしたがったDCT演算、量子化、可変長符
号化等の信号処理とともに、以下に述べるHDS信号用
の特別の処理が行われ、磁気テープ上に画像情報が記録
される。ここで、DVC規格では1SDフレームの画像
データは、10本のトラックに分割して記録されるの
で、この10本のトラックを1トラックフレームとい
う。
【0044】第1のモードでは、1HDフレームに相当
する8SDフレームが8トラックフレーム(80トラッ
ク)に亘って記録される。すなわち、画像信号切換処理
部1のアドレス制御回路67は、8分割して得られる1
SDフレームが8回繰り返して出力されるように制御す
る。
【0045】また、各トラックフレームの補助情報記録
領域であるサブコードセクタに、1HDフレームを8分
割したこと(分割数)を示す補助情報と、分割して得ら
れた1SDフレームを8回繰り返して記録したこと(繰
り返し回数)を示す補助情報と、この繰り返し回数のう
ちの何番目のフレームであるか(フレーム番号)を示す
補助情報と、入力HDS信号の画面サイズ(水平画素数
及び垂直画素数)の区分(ソース画区分)を示す補助情
報と、入力HDS信号の輝度信号の画素数と2つの色差
信号のそれぞれの画素数との比(色差レート)を示す補
助情報と、HDS信号を分割して得られた分割変換信号
を元のHDS信号に再構成する機能を有しない再生装置
では、分割変換信号をマスキングする(見えなくする)
ための補助情報と、拡張機能のための補助情報とを記録
する。
【0046】拡張機能としては、例えば画面分割数及び
1フレームの分割変換信号中のダミーデータ画素数の割
合を使用者の設定により変更可能に構成し、そのダミー
データの割合をこの拡張機能のための補助情報として記
録する。ダミーデータ(すなわ余白領域)の割合を増や
すことにより、DCT演算において実際の画像データに
割り当てられるデータ量が増加し、再生画質をより向上
させることが可能となる。
【0047】また、繰り返し回数を示す補助情報を記録
することにより、繰り返し回数を使用者が任意に設定す
る仕様とすることができ、連写速度とコンシール効果に
よるエラー回避とのバランスを状況に応じて設定するこ
とが可能となる。上記補助情報は、具体的には図7に示
すように、システムデータ中に設けられたメーカオプシ
ョン領域のパックデータPC1、PC2に記録される。
すなわち、パックデータPC1のビットB7,B6に画
面分割数を示す補助情報を、ビットB5〜B3に繰り返
し回数を示す補助情報を、ビットB2〜B0にフレーム
番号を示す補助情報をそれぞれ記録し、パックデータP
C2のビットB7〜B5にソース画区分を示す補助情報
を、ビットB4,B3に色差レートを示す補助情報を、
ビットB2にマスキングに関する補助情報を、ビットB
1,B2に拡張機能に関する補助情報をそれぞれ記録す
る。この処理は、CPU36の指示に応じて補助情報書
き込み回路25で行われる。ここで、色差レートを示す
補助情報は、例えば(4:4:4)、(4:2:2)、
(4:2:0)、(4:1:1)のいずれかであること
を示すものとする。また、ソース画区分を示す補助情報
は、例えば入力HDS信号の画面サイズを水平720画
素×垂直960画素、水平1440画素×垂直960画
素、水平1024画素×垂直1280画素、水平192
0画素×垂直1036画素などを中心としてグループ化
し、そのグループ番号とする。
【0048】なお、マスキングに関する補助情報の記録
は、ソースコントロールのパックデータPC1のSSフ
ラグ(ソース画像と記録状態(スクランブルの有無)を
示すフラグ)を「00」に設定することにより代用して
もよい。また本実施形態では、入力HDS信号の画素を
間引くことにより、1HDフレームの画像信号を1SD
フレームの画像信号に変換した間引き変換信号を作成
し、前記分割変換信号とともに、磁気テープ41に記録
する。これにより、再生時に元のHDS信号を再構成す
る機能のないカムコーダなどでも記録したHDS信号の
検索を、ビューファインダで確認しながら容易に行うこ
とができる。
【0049】さらに本実施形態では、上記したようにサ
ムネイル画像信号が一連の記録動作終了時に磁気テープ
上に記録されるが、このときサムネイル画像信号である
ことを示す補助情報、CPU36によりサムネイル化さ
れたHDSフレームの記録位置を特定するための補助情
報(すなわちタイムコードデータ(記録した年月日、時
分秒)又は絶対トラック番号)などを所定のエリアに記
録する。
【0050】図8は、本実施形態におけるHD静止画像
信号の記録方法をより具体的に説明するための図であ
り、HD静止画像信号に対応する分割変換信号は、単写
記録モードであっても4秒間に亘って繰り返して記録す
る。これは、動画像で1時間程度記録可能な磁気テープ
に単写静止画像を記録する場合の使い勝手を考慮したか
らである。次に、前記間引き変換信号を1秒間に亘って
繰り返して記録する。1秒間としたのは、以下の理由に
よる。すなわち、単写記録の後続いて単写記録を行う場
合、テープ上の記録パターンの連続性を確保するため磁
気テープを少し巻き戻すいわゆるバックスペースを行
い、トラッキングサーボが安定してから記録モードに入
るが、トラッキングサーボが安定するまで0.7秒程度
を要する。そこで、0.7秒相当分だけ巻き戻した状態
で、誤って記録モードに入ったとしても、数フレーム分
の間引き変換信号が残るようにするため、1秒間記録す
ることとしている。そして、単写記録を繰り返す場合に
は同図(a)に示すように、(4秒+1秒)のパターン
を繰り返す。連写記録の場合は、第1のモードでは、上
記したように1HDフレームを80トラックに亘って記
録するので、4秒間に最大15フレームの記録が可能で
ある。なお、単写記録か連写記録かの区別は、例えば使
用者が記録指示ボタンを素早く1回押したら単写記録、
押し続けたら連写記録と判断することにより行う。
【0051】そして同図(b)に示すように、記録最終
端の後に1秒間サムネイル画像信号を前述した補助情報
とともに記録する。この記録動作は、例えば磁気テープ
のイジェクト操作の指示に対応して、イジェクト前に行
うようにする。次にVTR部2の再生系における処理を
説明する。磁気テープ41に記録されたデータは、再生
・復調されてディジタルデータ列となる。このデータ列
からSYNCワード(図11参照)が検出され、1シン
クブロックのデータが得られる。このようにして得られ
た再生データに対して、シンクブロック内でインナーパ
リティを利用した誤り検出・訂正処理が行われ、ビデオ
データ等についてはさらにアウターパリティを利用した
誤り検出・訂正処理が行われる。その後、補助情報の読
み出し、可変長復号化処理(可変長符号化の逆の処
理)、逆量子化処理、逆DCT演算が順次行われ、さら
に元の画素配置に並べなおされて、画像信号切換処理部
1のスイッチ回路71,72に出力される。
【0052】以上はSD信号及び分割変換信号共通の処
理である。さらに分割変換信号の再生時においては、補
助情報読み出し回路31において、サブコードセクタの
データを読み取り、画面分割数、繰り返し回数、フレー
ム番号などを示す補助情報など、必要な情報を得る。そ
して、その分割変換信号に関する情報を画像信号切換処
理部1へ供給する。
【0053】画像信号切換処理部1の再生処理回路69
では、記録時に付加したダミーデータの除去が行われ
る。アドレス制御回路67は、VTR部2から供給され
るHDS信号に関する情報に基づいて、再生データを第
2のHDフレームメモリ66に格納する際のアドレス制
御を行う。
【0054】同様にして8分割したすべての領域のデー
タをHDフレームメモリ66に格納すると同時に1HD
フレームのデータとして、HDフレームメモリ66から
読み出す。読み出した画像の画面サイズ等は、サブコー
ドセクタに記録した補助情報を参照して決定する。この
ようして、再生HDS信号を得る。
【0055】また本実施形態では、再生時に磁気テープ
が装填されると、必ず磁気テープの記録終端位置まで磁
気テープを駆動し、再生モードに移行して記録済み部分
の最後に記録されたサムネイル画像信号を再生し、スイ
ッチ回路71を介してSDフレームメモリ74に格納す
る。CPU36は、このとき同時に再生される、HDS
信号の記録位置を特定するためのタイムコードデータを
読み取って、メモリ37に格納する。
【0056】使用者が検索を行うときは、図示しない操
作パネルを操作して検索モードとする。これにより、ス
イッチ回路73は端子b側に切り換えられ、サムネイル
画像信号が表示装置(図示せず)に出力され、サムネイ
ル画像が表示される。使用者は、サムネイル画像を見な
がら必要な静止画像を選択すると(例えばサムネイル画
像の下に対応するタイムコードを表示し、使用者がその
タイムコードを操作パネルから入力することにより選択
する)、CPU36は対応するタイムコードをメモリ3
7から読み出して図示しない制御部に供給する。該制御
部は、そのタイムコードに応じて磁気テープ41を駆動
し、使用者が選択した静止画像を再生して出力させる。
したがって、高価且つ特殊なメモリインカセット(MI
C)テープを使用することなく、記録した静止画像を容
易に検索することができる。
【0057】次に第2のモード(色差信号の水平方向の
画素を間引く処理を行うモード)における処理を説明す
る。第2のモードは、HDS信号を4トラックフレーム
に記録するモードである。第2のモードでは、Y信号は
図6に示すように、画面領域で4分割する。すなわち、
水平1280画素×垂直1024画素を水平方向及び垂
直方向にそれぞれ2分割して、4分割する。分割後の各
領域A〜Dは、それぞれ水平640画素×垂直512画
素から成るので、これを第1のモードと同様に1SDフ
レームのY信号の画素データに変換する。第2のモード
でも、図4(c)の領域R3に相当する領域に値が全て
「16」のダミーデータを挿入する。
【0058】一方Cr及びCb信号は、水平方向に1/
2に間引いて、水平320画素×垂直1024画素と
し、さらにY信号と同様に水平方向及び垂直方向に2分
割して4分割する。分割後の領域の画素数は、水平16
0画素×垂直512画素となる。これを第1のモードと
同様にして1SDフレームのCr及びCb信号の画素デ
ータに変換する。
【0059】このようにして第2のモードでは、1HD
フレームが4分割され、4SDフレームの画像データに
変換されて、VTR部2に供給され、磁気テープに記録
される。第2のモードでは、1HDフレームに相当する
4SDフレームが4トラックフレーム(40トラック)
の亘って記録される。すなわち、繰り返し回数を4とす
る。
【0060】以上の点以外は、第1のモードと同様であ
る。なお、本実施形態では、スイッチ回路70は、使用
者がSD信号の記録又はHDS信号の記録を選択するこ
とにより端子a又は端子bが選択され、HDS信号記録
選択時は、前述したようにサムネイル画像信号の記録時
のみ端子cが選択される。また、記録処理回路68のス
イッチ回路68cも、使用者が第1又は第2のモードを
選択することにより切り換えられる。そして、SD信号
記録かHDS信号記録かを示す情報及び第1又は第2の
モードかを示す情報は、図示しない制御部に供給され、
その制御部がVTR部2の記録時の各部における切換制
御を行う。また、再生時は、前記制御部が、補助情報読
み出し回路31で読み出された補助情報から、SD信号
かHDS信号か及び第1又は第2のモードかを判別し、
スイッチ回路72、69cなどの切換制御を行う。
【0061】また、VTR部2における処理単位である
マクロブロックが、図5に示すようにY信号の2個のダ
ミーデータのブロックを含んで構成され、同一値のデー
タから成るDCTブロックは、DCT演算を行うことに
より、AC係数はすべて「0」となるので、他のDCT
ブロックにビット数を割り当てることができ、HDS信
号の画質を高品質に維持して記録、再生することが可能
となる。
【0062】また本実施形態の第2のモードでは、色差
信号の画素を間引くことにより、YC画素数比2:1の
HDS信号を、YC画素数比4:1のSD信号に変換し
て記録、再生するので、画像信号の品質は若干劣化させ
て撮影(記録)枚数を増やすことができる。
【0063】なお、HDS信号の画素数は、Y信号で水
平1280画素×垂直1024画素に限定されるもので
はなく、例えば水平1920画素×垂直1036画素で
あってもよい。また、1HDフレームを必ずしも均等に
8又は4分割する必要はなく、例えば水平1920画素
×垂直1036画素を、12又は6分割するようにして
もよい。
【0064】また、1SDフレームの余白部分に格納す
るダミーデータの値は「16」又は「128」に限るも
のではなく、DCT演算を行う単位となるDCTブロッ
ク(水平8画素×垂直8画素)の範囲で同一の値のデー
タであればよい。また、分割は必ずしも画面領域で行う
必要はなく、例えば垂直方向の分割は、8画素単位で異
なるSDフレームを構成するように行ってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、第1の精細度より高い第2の精細度の静止
画像信号がn(2以上の整数)分割することにより前記
第1の精細度の画像信号に変換され、その分割変換信号
が分割数n及び第2の精細度の静止画像信号のフレーム
サイズを示す補助情報とともに記録されるので、再生時
に高精細度の静止画像信号を忠実に再構成することが可
能となり、さらに記録時に種々の画面サイズに対して最
適な分割数を設定することも可能となる。
【0066】請求項3に記載の発明によれば、余白領域
の割合を示す補助情報が記録されるので、余白領域の割
合を増やすことにより、直交変換において実際の画像デ
ータに割り当てられるデータ量が増加し、再生画質をよ
り向上させることが可能となる。
【0067】請求項4に記載の発明によれば、1フレー
ムの分割変換信号を出力する所定回数を使用者が任意に
設定する仕様とすることができ、連射速度とコンシール
効果によるエラー回避のバランスを状況に応じて設定す
ることが可能となる。
【0068】請求項5に記載の発明によれば、サムネイ
ル画像信号及び記録した静止画像信号の記録位置を特定
するための補助情報が記録されるので、高価且つ特殊な
メモリインカセット(MIC)テープを使用することな
く、記録した静止画像を容易に検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかるディジタル画像
信号記録再生装置の構成を示す図である。
【図2】図1の装置の一部の構成を詳細に示す図であ
る。
【図3】図2に示すブロックの構成を詳細に示す図であ
る。
【図4】高精細度の静止画像信号を通常解像度の画像信
号に変換する手法を説明するための図である。
【図5】変換して得られる画像信号のマクロブロックの
構成を説明するための図である。
【図6】高精細度の静止画像信号を通常解像度の画像信
号に変換する手法を説明するための図である。
【図7】補助情報を格納するパックの構成例を示す図で
ある。
【図8】高精細度の静止画像信号の記録手順を具体的に
説明するための図である。
【図9】DVC規格(SD信号)のマクロブロックの構
成を示す図である。
【図10】DVC規格のスーパーブロックを説明するた
めの図である。
【図11】DVC規格のフォーマッティング後のデータ
構造を示す図である。
【図12】DVC規格のシンクブロックを示す図であ
る。
【図13】DVC規格の磁気テープ上のデータ構造を示
す図である。
【図14】従来の静止画像記録に用いる各種フラグを説
明するための図である。
【符号の説明】
1 画像信号切換処理部 2 画像信号記録再生部 21 ブロック化回路 22 DCT演算回路 23 量子化回路 24 可変長符号化回路 25 補助情報書き込み回路 26 誤り訂正符号化回路 27 シンクブロック合成記録変調回路 67 アドレス制御回路 65、66 HDフレームメモリ 68 記録処理回路 69 再生処理 74 SDフレームメモリ 75 メモリ制御回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の精細度の画像信号を記録するディジ
    タル画像信号記録装置において、前記第1の精細度より
    高い第2の精細度の静止画像信号をn(2以上の整数)
    分割することにより前記第1の精細度の画像信号に変換
    し、分割変換信号として出力する分割変換手段と、 前記分割変換信号に所定の処理を施して記録信号に変換
    し、記録媒体に記録する記録手段とを備え、該記録手段
    は、前記分割数n及び前記静止画像信号のフレームサイ
    ズを示す補助情報を前記記録信号に含めることを特徴と
    するディジタル画像信号記録装置。
  2. 【請求項2】前記記録手段は、前記静止画像信号の輝度
    信号の画素数と色差信号の画素数の比を示す補助情報、
    及び前記分割変換信号を前記静止画像信号に再構成する
    機能を有しない再生装置による再生時に前記分割変換信
    号をマスキングさせるための補助情報の少なくとも一方
    を前記記録信号に含めることを特徴とする請求項1に記
    載のディジタル画像信号記録装置。
  3. 【請求項3】前記記録手段は、所定画素ブロック毎に直
    交変換を行うことにより画像情報を圧縮する画像情報圧
    縮手段を備え、前記分割変換手段は、前記分割変換信号
    が前記第2の精細度の静止画像信号の画素を含まない余
    白領域を有するように変換し、前記余白領域に少なくと
    も前記所定画素ブロックの範囲で同一の値を有するダミ
    ーデータを挿入するダミーデータ挿入手段と、前記余白
    領域の割合及び分割数nを変更する変更手段とを備え、
    前記記録手段は、前記余白領域の割合を示す補助情報を
    前記記録信号に含めることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のディジタル画像信号記録装置。
  4. 【請求項4】前記分割変換手段は、前記n分割して構成
    された1フレームの分割変換信号を2以上の所定回数出
    力し、前記記録手段は、前記所定回数を示す補助情報
    と、該所定回数出力するうちの何番目のフレームかを示
    す補助情報とを前記記録信号に含めることを特徴とする
    請求項1から3のいずれかに記載のディジタル画像信号
    記録装置。
  5. 【請求項5】第1の精細度より高い第2の精細度の静止
    画像信号をn(2以上の整数)分割することにより前記
    第1の精細度の画像信号に変換し、分割変換信号として
    出力する分割変換手段と、 前記静止画像信号の画素を間引くことにより、前記静止
    画像信号の1フレームが前記第1の精細度の画像信号の
    1フレームに対応するように変換し、間引き変換信号と
    して出力する間引き変換手段と、 前記分割変換信号及び間引き変換信号に所定の処理を施
    して記録信号に変換し、記録媒体に記録する記録手段と
    を備えるディジタル画像信号記録装置であって、 前記静止画像信号の画素を間引くことにより、前記静止
    画像信号の複数フレームが前記第1の精細度の画像信号
    の1フレームに対応するように変換し、サムネイル画像
    信号として出力するサムネイル画像作成手段を備え、 前記記録手段は、前記サムネイル画像信号に前記所定の
    処理を施して前記分割変換信号及び間引き変換信号の後
    に記録するとともに、記録した静止画像信号の記録位置
    を特定するための補助情報を前記記録信号に含めること
    を特徴とするディジタル画像信号記録装置。
  6. 【請求項6】前記記録手段は、前記静止画像信号を記録
    するごとに前記記録位置を特定するための補助情報をメ
    モリに蓄積し、画像情報の記録動作終了後に続けて前記
    メモリに蓄積した補助情報を記録することを特徴とする
    請求項5に記載のディジタル画像信号記録装置。
  7. 【請求項7】請求項1から4のいずれかに記載のディジ
    タル画像信号記録装置によって記録媒体を再生し、第2
    の精細度の静止画像信号を再構成する再構成手段を備え
    るディジタル画像信号再生装置であって、前記再構成手
    段は、前記補助情報を用いて前記静止画像信号を再構成
    することを特徴とするディジタル画像信号再生装置。
  8. 【請求項8】請求項6に記載のディジタル画像信号記録
    装置によって記録された記録媒体を再生し、第2の精細
    度の静止画像信号を再構成する再構成手段を備えるディ
    ジタル画像信号再生装置であって、再生開始時に、前記
    記録動作終了位置に記録された補助情報を再生してメモ
    リに格納し、該格納した補助情報に基づいて、記録した
    前記静止画像信号の検索を行う検索手段を備えることを
    特徴とするディジタル画像信号再生装置。
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