JP2000175151A - Mpeg再生装置及びmpeg再生方法 - Google Patents

Mpeg再生装置及びmpeg再生方法

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JP2000175151A
JP2000175151A JP10344535A JP34453598A JP2000175151A JP 2000175151 A JP2000175151 A JP 2000175151A JP 10344535 A JP10344535 A JP 10344535A JP 34453598 A JP34453598 A JP 34453598A JP 2000175151 A JP2000175151 A JP 2000175151A
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Takuji Himeno
卓治 姫野
Kiyoshi Ikeda
潔 池田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 −1倍速でMPEGの全フレームの逆転再生
を行う。 【解決手段】 テープ等に記録されたMPEGビットス
トリームは、MPEGビットストリーム読み込み手段1
0で読み込まれ、MPEGビットストリーム記憶手段2
0に記憶される。ピクチャ・タイプ識別手段30は、M
PEGビットストリームのヘッダを解析し、ピクチャ・
タイプを識別する。逆転再生時、逆転再生ピクチャ制御
手段40は、このピクチャ・タイプに応じて、MPEG
ビットストリームのデコード順を制御する。この時、例
えば、デコードしようとするB−ピクチャの作成に必要
なI−ピクチャとP−ピクチャを選択して先にデコード
し、後からこれを参照するB−ピクチャのビットストリ
ームをデコードする。MPEGデコーダ51は、指定す
るピクチャをデコードし、フレーム記憶手段60で記憶
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動画像を記録・再生
する装置に関し、特にMPEGのビットストリームを再
生するMPEG再生装置及びそのMPEG再生方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、MPEGで動画圧縮をして記録し
たメディアを再生する再生装置が普及してきている。こ
のような再生装置を用いてMPEGで動画圧縮して記録
したメディアを逆転再生する場合、MPEGではフレー
ム間の予測を使っているため、画面のグループである1
GOP(Group of Pictures)単位で
前から順にデコードした画を後ろから表示する必要があ
った。
【0003】例えば、DVDのようなディスクメディア
で逆転再生する方法について説明する。図6は、DVD
における従来の逆転再生方法を示した図である。IはI
−ピクチャを、PはP−ピクチャを、BはB−ピクチャ
を、番号は表示順を表す。DVDのようなディスクメデ
ィアでは同じデータを何度も戻って繰り返し再生するこ
とができるため、ディスクを順方向で再生して、1GO
P分のビットストリームをそのまま頭からデコーダに入
力し、必要なフレームまでデコードして表示するという
動作を表示画ごとに行い、1GOP分が終わると1つ古
いGOPへ戻っていくという方法をとっていた。すなわ
ち、GOP2のI3からB14までをデコードし、最終
フレームであるP15を表示し、続いて再びI3からB
14までをデコードし、B14を表示するという手順を
順に繰り返し、GOP2を逆転再生する。GOP2の逆
転再生が終了すると、もう1つ古いGOP1について同
様の手順を行い、GOP2を逆転再生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の再生装置では、メディアからの転送速度やMPEG
デコーダの処理能力が通常再生と同じく平均1フレーム
の時間内に1フレーム分という場合には、−1倍速は実
現できないという問題がある。
【0005】逆転再生時には、一旦順方向で1GOP分
のデコードを行う手順を実行するため、例えば、1GO
Pに含まれるピクチャ数をN=15とすると、−1/1
5倍速という逆転スロー再生にしからならないという問
題があった。
【0006】また、I−ピクチャだけを間引いて逆転再
生するという方法もあるが、この場合、再生画面は飛び
飛びの動きになって、見づらいという問題があった。本
発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、−1
倍速でMPEGの全フレームの逆転再生を行うMPEG
再生装置及びそのMPEG再生方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、MPEGのビットストリームを再生する
MPEG再生装置において、前記MPEGビットストリ
ームのピクチャ・タイプを識別するピクチャ・タイプ識
別手段と、逆転再生時に前記ピクチャ・タイプに応じて
前記ビットストリームのデコード順を制御する逆転再生
ピクチャ制御手段と、前記逆転再生ピクチャ制御手段の
指定するビットストリームをMPEGデコードしピクチ
ャ・データ生成するMPEGデコード手段と、前記ピク
チャ・データを記憶するフレーム記憶手段と、を有する
ことを特徴とするMPEG再生装置、が提供される。
【0008】このような構成のMPEG再生装置は、M
PEGビットストリームのピクチャ・タイプを識別し、
この情報を保持しておく。逆転再生時、逆転再生ピクチ
ャ制御手段は、保持したピクチャ・タイプ情報に基づい
てビットストリームのデコード順を決定し、決められた
順に順次ビットストリームをMPEGデコード手段でデ
コードする。デコードされた情報は、フレーム記憶手段
により記憶され、参照画として、あるいは表示のために
使用される。
【0009】また、MPEGのビットストリームを再生
するMPEG再生装置において、前記MPEGビットス
トリームのピクチャ・タイプを識別するピクチャ・タイ
プ識別手段と、逆転再生時にGOPのI−ピクチャ及び
P−ピクチャのビットストリームを同じGOPのB−ピ
クチャのビットストリームより先にデコードさせる逆転
再生ピクチャ制御手段と、前記逆転再生ピクチャ制御手
段の指定するビットストリームをMPEGデコードしピ
クチャ・データを生成するMPEGデコード手段と、前
記GOPに含まれるI−ピクチャ・データ及びP−ピク
チャ・データを全て記憶するフレーム記憶手段と、を有
することを特徴とするMPEG再生装置、が提供され
る。
【0010】このような構成のMPEG再生装置は、M
PEGビットストリームのピクチャ・タイプを識別し、
この情報を保持しておく。逆転再生時、逆転再生ピクチ
ャ制御手段は、保持したピクチャ・タイプに基づいて、
GOPのI−ピクチャ及びP−ピクチャをB−ピクチャ
より先に順次MPEGデコード手段でデコードする。デ
コードされた情報は、GOPのI−ピクチャとP−ピク
チャは、フレーム記憶手段により記憶され、B−ピクチ
ャの参照画として、あるいは表示のために使用される。
【0011】また、MPEGのビットストリームを再生
するMPEG再生方法において、前記MPEGビットス
トリームのヘッダを解析してピクチャ・タイプを識別
し、逆転再生時に前記ピクチャ・タイプに応じて前記ビ
ットストリームのデコード順を並べ替え、前記並べ替え
た順にMPEGビットストリームのMPEGデコードを
行ってピクチャ・データを生成し、必要に応じて前記生
成したピクチャ・データを記憶する手順、とを有するこ
とを特徴とするMPEG再生方法、が提供される。
【0012】このような手順のMPEG再生方法は、M
PEGビットストリームのヘッダを解析してピクチャ・
タイプを識別し、この情報を保持しておく。逆転再生
時、このピクチャ・タイプ情報に基づいて、MPEGデ
コードに供給する順番を決め、その順に従って順次MP
EGデコードを行う。MPEGデコードされたピクチャ
データは必要に応じて記憶される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態で
あるMPEG再生装置の構成図である。本発明に係るM
PEG再生装置は、MPEG記録メディアからMPEG
ビットストリームを読み込むMPEGビットストリーム
読み込み手段10、MPEGビットストリームを記憶す
るMPEGビットストリーム記憶手段20、MPEGビ
ットストリームのピクチャ・タイプを識別するピクチャ
・タイプ識別手段30、逆転再生時にMPEGビットス
トリームのデコード順を制御する逆転再生ピクチャ制御
手段40、MPEGをデコードするMPEGデコード手
段50、デコードされたピクチャ・データを記憶するフ
レーム記憶手段60、及びピクチャ・データを表示する
表示手段70とから構成される。
【0014】MPEGビットストリーム読み込み手段1
0は、テープあるいはディスク等のMPEG記録メディ
アからMPEGビットストリームを読み込み、必要に応
じてMPEGビットストリーム記憶手段20に出力す
る。MPEGビットストリーム記憶手段20は、MPE
Gビットストリーム読み込み手段10により記録メディ
アから読み込まれたMPEGビットストリームを記憶す
る。ピクチャ・タイプ識別手段30は、MPEGビット
ストリームのヘッダを解析し、ピクチャ・タイプを識別
する。逆転再生ピクチャ制御手段40は、逆転再生時に
ピクチャ・タイプ識別手段30より入力したピクチャ・
タイプに応じて、MPEGビットストリームのデコード
順を制御する。MPEGデコード手段50は、逆転再生
ピクチャ制御手段40の指定するピクチャをデコードす
る。フレーム記憶手段60は、MPEGデコードされた
ピクチャ・データを記憶するメモリ等の記憶媒体であ
る。表示手段70は、フレーム記憶手段60に記憶され
たピクチャ・データを表示する。
【0015】このような構成のMPEG再生装置の動作
及びMPEG再生方法について説明する。テープあるい
はディスク等のMPEG記録メディアに記録されたMP
EGビットストリームは、MPEGビットストリーム読
み込み手段10で読み込まれ、MPEGビットストリー
ム記憶手段20に記憶される。ピクチャ・タイプ識別手
段30は、MPEGビットストリームのヘッダを解析
し、ピクチャ・タイプを識別する。逆転再生時、逆転再
生ピクチャ制御手段40は、ピクチャ・タイプ識別手段
30より入力したピクチャ・タイプに応じて、MPEG
ビットストリームのデコード順を制御する。この時、例
えば、デコードしようとするB−ピクチャの作成に必要
なI−ピクチャとP−ピクチャを選択して先にデコード
し、後からこれを参照するB−ピクチャのビットストリ
ームをデコードする。MPEGデコード手段50は、逆
転再生ピクチャ制御手段40の指定するピクチャをデコ
ードし、フレーム記憶手段60で記憶する。デコード
時、必要に応じてフレーム記憶手段60に記録されたピ
クチャを参照する。フレーム記憶手段60に記憶された
ピクチャ・データは、表示手段70により表示される。
【0016】本発明の一実施の形態であるMPEG再生
装置について実施例を用いて詳細に説明する。図2は、
本発明の一実施の形態であるMPEGビデオテープレコ
ーダのブロック図である。本発明に係るMPEGビデオ
テープレコーダは、MPEGビットストリーム読み込み
手段であるテープヘッドドラム11、復調回路12、及
びECC回路13と、MPEGビットストリーム記憶手
段であるビットストリーム用メモリ21、WRポインタ
22、及びRDポインタ23と、ピクチャ・タイプ識別
手段であるヘッダ解析部31と、逆転再生ピクチャ制御
手段である逆転再生デコードピクチャ制御部41と、M
PEGデコード手段であるMPEGデコーダ51と、フ
レーム記憶手段60であるフレームメモリ61、及びフ
レームメモリコントローラ62と、表示手段である表示
回路71とから構成される。
【0017】テープヘッドドラム11は、テープに記録
されたデータをスキャンし、復調回路12は、テープヘ
ッドドラム11の読み込み信号をディジタルデータに復
調する。ECC回路13は、復調されたデータの誤り訂
正を行う。ビットストリーム用メモリ21は、ECC回
路13から出力されたビットストリームを記録する。W
Rポインタ22は、ECC回路13からビットストリー
ム用メモリ21へのデータ書き込み時の書き込みポイン
タである。RDポインタ23は、ビットストリーム用メ
モリ21からのビットストリーム読み出し時のポインタ
である。ヘッダ解析部31は、ビットストリーム用メモ
リ21のデータからMPEGのヘッダを解析し、ピクチ
ャの先頭アドレス及びピクチャ・タイプを識別しその情
報を保持する。逆転再生デコードピクチャ制御部41
は、逆転再生時、デコードするピクチャを選択し、対応
するピクチャの先頭アドレスをRDポインタ23に与え
る。MPEGデコーダ51には、RDポインタ23によ
り先頭アドレスが指定された1フレーム分のビットスト
リームが供給され、これをデコードする。フレームメモ
リ61は、デコードされたピクチャを記憶する。また、
必要に応じて参照画としてデータの読み出しが行われ
る。フレームメモリコントローラ62は、フレームメモ
リ61への書き込み及び読み出しの制御を行う。また、
表示するピクチャを選択して表示回路71に供給する。
表示回路71は、供給されたピクチャを表示する。
【0018】このような構成のMPEGビデオテープレ
コーダの動作について説明する。テープを逆転再生する
と、テープヘッドドラム11によって読み込まれた信号
は、復調回路12を通って断片的なディジタルデータと
して復元され、ECC回路13のメモリに書き込まれ
る。ここで誤りが訂正されると、WRポインタ22に応
じて、順次ビットストリーム用メモリ21に書き込まれ
る。ヘッダ解析部31は、書き込みデータからMPEG
のヘッダを解析し、ピクチャ・ヘッダを検出すると、そ
のピクチャの先頭WRアドレスを保持する。また、その
ピクチャ・ヘッダ内のピクチャ・タイプを抽出し、I、
P、Bのうちのどのピクチャ・タイプであるかという情
報を保持する。逆転再生デコードピクチャ制御部41
は、逆転再生時、逆転再生するためのピクチャを選択す
るために、ヘッダ解析部31の保持する対応ピクチャの
先頭アドレスをRDポインタ23に与え、1フレーム分
のビットストリームを読み出し、MPEGデコーダ51
へ供給する。MPEGデコーダ51では、逆VLC、逆
量子化、逆DCTを行って差分画像を作成し、参照画を
動きベクトルで動き補償して加算し、ピクチャを完成さ
せる。P−ピクチャでは1枚、B−ピクチャでは2枚の
参照画を必要とする。参照画の読み出しと、完成させた
ピクチャを書き込みむフレームメモリ61は、フレーム
メモリコントローラ62によって選択される。また、表
示するピクチャのフレームメモリ61もフレームメモリ
コントローラ62によって選択され、フィールドごとに
インターレース読み出しされて表示回路71に送られ
る。フレーム内は第1フィールドと第2フィールドの時
間順になっているが、−1倍速逆転再生では向きが逆に
なるので、第2フィールドを1回目に読み出し、第1フ
ィールドを2回目に読み出して、フレーム内も順序を逆
転させる。そして、あるフレームの第1フィールドと、
次のフレームの第2フィールドが連続しているので、こ
れを組み合わせて1つのフレームとなるように同期パル
スを付加し、ビデオ信号としてモニターに出力する。
【0019】なお、上記説明では記録メディアをテープ
であるとしたが、ディスクメディアとすることもでき
る。ディスクメディアの場合は、分割して順方向に読み
出しながら逆方向に戻って行くが、ビットストリーム用
メモリ21に書き込んだ後はこの例と同様に処理するこ
とができる。
【0020】このようなMPEGビデオテープレコーダ
におけるMPEGビットストリームの逆転再生動作及び
逆転再生方法について説明する。最初に、ビデオテープ
の逆転再生スキャンについて説明する。図3は、本発明
の一実施の形態である回転ヘッド式MPEGビデオテー
プレコーダにおけるテープからの−1倍速逆転再生方法
を示した図である。ビデオテープ上のヘリカルスキャン
のトラックには、MPEGビデオのビットストリームが
図3のように順次記録されているものとする。IはI−
ピクチャを、PはP−ピクチャを、BはB−ピクチャ表
す。また、各ピクチャの数字はGOP内の順方向での表
示順を示す(以下、図4、図5についても同様であ
る)。I−ピクチャとP−ピクチャはB―ピクチャに先
立って転送されるので、順方向の場合のビットストリー
ム順は、I3−B1−B2−P6−B4−B5−P9−
B7−B8−P12−B10−B11−P15−B13
−B14となる。
【0021】テープメディアで逆転再生するときは、テ
ープが一定速度で逆転走行する。ディスクメディアのよ
うに同じデータを何度も再生できないので、逆方向で再
生したビットストリームをビットストリーム用メモリ2
1に記憶しておき、順番を変えて順方向でMPEGデコ
ーダに入力するようにする。しかし、記録時と再生時
で、同じドラム回転方向でテープ走行方向を逆にする
と、ヘッドスキャンの傾きが変わり、オフトラックして
RF信号レベルが下がってしまう。そこで、記録時に対
して再生時のスキャン密度を2倍にするノントラッキン
グ再生方式を用いることにより、−1倍速であればすべ
ての信号を拾うことができる。
【0022】次に、逆転再生時のMPEGデコーダに入
力するビットストリーム順について具体的に説明する。
ここで、フレームの時間内に4フレーム分可能なデコー
ダを用いた場合に、3枚のフレームメモリで−1倍の全
フレーム逆転再生を実現する場合について説明する。通
常再生時のMPEGデコードには、フレームメモリが3
枚必要である。図4は、本発明の一実施の形態であるM
PEG再生装置の逆転再生のタイミング図である。ここ
では、GOPは、N=15、M=3とする。Frame
1、2、3は、それぞれフレーム1、2、3の3枚のフ
レームメモリを示す。また、各ピクチャの表示は、フレ
ーム同期(Frame Sync)毎に行われる。
【0023】テープから再生されたビットストリーム
を、図4に示したように順番を入れ替えてMPEGデコ
ーダに入力する。実際はピクチャごとにサイズが違うの
で、早めに入力する。デコードしようとするB−ピクチ
ャの作成に必要なI−ピクチャとP−ピクチャのビット
ストリームだけを選択的にデコーダに入力して順方向に
デコードし、後からこれを参照するB−ピクチャのビッ
トストリームをデコーダに入力してデコードする。すな
わち、古い方のI−ピクチャまたはP−ピクチャを1枚
のフレームメモリに残しておき、残りの2枚のフレーム
メモリを使って、さらに3フレーム前のI−ピクチャま
たはP−ピクチャをビットストリームから順次デコード
し直して画像を作成する。
【0024】例として、GOP1のデコード順について
説明する。まず、P15を表示するために、I3―P6
―P9―P12―P15を順次デコードする(S1)。
続いて、P15を表示している間(S2)に、I3―P
6―P9―P12の順でデコードし、次にP12とP1
5を参照して、残りの1枚のフレームメモリを使ってB
14をデコードし(S3)、表示する(S4)。続い
て、P12とP15を参照してB13をデコードして
(S5)、表示する。次に再び、P12を表示している
間(S6)に、I3―P6―P9の順でデコードして、
順にB−ピクチャを作成する(S7)、といった手順が
行われる。
【0025】GOPの境界においても同様に、I−ピク
チャをフレームメモリに残しておいて、前GOPの最後
のP−ピクチャまでを順次デコードしてから、参照画が
2つのGOPにまたがるB−ピクチャをデコードする。
すなわち、新しいGOP2のI−ピクチャI3を表示し
ている間に、古いGOPをI3―P6―P9―P12―
P15順でデコードし(S1)、GOP1のP15とG
OP2のI3を参照してGOP2のB2とB1をデコー
ドして表示する。
【0026】なお、表示中のフレームメモリにデコード
画像を書き込んで引き続き表示する場合もあるが、画面
の上から下に向かってインターレースで2回読み出され
るので、前画像の2回目のフィールド読み出しから、新
しく作る画像の1回目のフィールド読み出しまでの間
に、画面の上から下に向かってデコードを完了させるよ
うにタイミングを設定すればよい。
【0027】このように、通常再生と同じ3フレームだ
けで、MPEGの全フレームを−1倍速で逆転再生を行
うことが可能となる。次に、本発明の他の実施の形態で
あるMPEG再生装置の動作及び逆転再生方法について
説明する。図5は、本発明の他の実施の形態であるMP
EG再生装置の逆転再生のタイミング図である。ここで
は、GOPは、N=15、M=3とし、7枚のフレーム
メモリを使って、−1倍の全フレーム逆転再生を実現す
る例を示す。
【0028】テープから再生されたビットストリーム
を、図5のように順番を入れ替えてMPEGデコーダに
入力する。B−ピクチャの処理の合間を利用して、I−
ピクチャとP−ピクチャのビットストリームを先にデコ
ーダに入力して順方向にデコードし、1GOP分のI−
ピクチャとP−ピクチャの画像をフレームメモリに記憶
しておき、これを参照してB−ピクチャのビットストリ
ームを後からデコーダに入力してデコードする。すなわ
ち、新しいGOPのP15を表示しているとき(S1
0)に、古いGOPのI3をデコードし(S11)、P
12を表示しているとき(S12)に、P6をデコード
し(S13)、P9表示のとき(S14)に、P9をデ
コード(S15)、P6表示のとき(S16)にP12
をデコード(S17)、といった手順が行われる。
【0029】GOPの境界では、フレームメモリに残し
ておいた新しいGOPのI−ピクチャI3と、後からデ
コードした古いGOPの最後のP−ピクチャP15を用
いて、参照画が2つのGOPにまたがるB−ピクチャB
2、B1をデコードする。その後は、P15とP12に
挟まれたB14とB13のビットストリームを入力して
デコードおよび表示し、次はP12とP9に挟まれたB
11とB10という順に繰り返す。参照し終わったP−
ピクチャのフレームメモリには、さらに古いGOPのP
−ピクチャをデコードして記憶させる。
【0030】このように、1つのピクチャは1回しかデ
コードしないようにすることで処理時間を短縮できるた
め、1フレームの時間内に1フレーム分だけしか処理で
きない遅いデコーダを使用することができる。
【0031】また、この例では7枚のフレームメモリで
実現したが、これはGOPのNとMの値によって変わ
り、(N/M+2)枚のフレームメモリが必要となる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現す
ることができる。その場合、MPEG再生装置装置が有
すべき機能の処理内容は、コンピュータで読み取り可能
な記録媒体に記録されたプログラムに記述しておく。そ
して、このプログラムをコンピュータで実行することに
より、上記処理がコンピュータで実現される。コンピュ
ータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置
や半導体メモリ等がある。市場を流通させる場合には、
CD−ROM(Compact Disc ReadOnly Memory)やフロッ
ピーディスク等の可搬型記録媒体にプログラムを格納し
て流通させたり、ネットワークを介して接続されたコン
ピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを通
じて他のコンピュータに転送することもできる。コンピ
ュータで実行する際には、コンピュータ内のハードディ
スク装置等にプログラムを格納しておき、メインメモリ
にロードして実行する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、MPE
Gビットストリームのピクチャ・タイプを識別し、逆転
再生時、保持したピクチャ・タイプ情報に基づいてビッ
トストリームのデコード順を決定し、順次ビットストリ
ームをMPEGデコード手段でデコードする。このよう
に、例えば参照されるI−ピクチャまたはP−ピクチャ
を選択して優先的にデコードすることにより、無駄なデ
コードを省くことができ、MPEGの全フレームを−1
倍速で逆転再生することができる。
【0033】また、本発明のうち、所定のGOPのI−
ピクチャ及びP−ピクチャをB−ピクチャより先に順次
MPEGデコードし記憶するMPEG再生装置では、B
−ピクチャの参照画となるI−ピクチャ及びP−ピクチ
ャが先行してデコードされて記憶するので、各ピクチャ
のデコードは、それぞれ1回で済む。このため、通常再
生処理時と同じ処理速度のMPEGデコーダを用いて
も、MPEGの全フレームを−1倍速で逆転再生するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるMPEG再生装置
の構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるMPEGビデオテ
ープレコーダのブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態である回転ヘッド式MP
EGビデオテープレコーダにおけるテープからの−1倍
速逆転再生方法を示した図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるMPEG再生装置
の逆転再生のタイミング図である。
【図5】本発明の他の実施の形態であるMPEG再生装
置の逆転再生のタイミング図である。
【図6】DVDにおける従来の逆転再生方法を示した図
である。
【符号の説明】
10・・・MPEGビットストリーム読み込み手段、11・
・・テープヘッドドラム、12・・・復調回路、13・・・EC
C回路、20・・・MPEGビットストリーム記憶手段、
21・・・ビットストリーム用メモリ、22・・・WRポイン
タ、23・・・RDポインタ、30・・・ピクチャ・タイプ識
別手段、31・・・ヘッダ解析部、40・・・逆転再生ピクチ
ャ制御手段、41・・・逆転再生デコードピクチャ制御
部、50・・・MPEGデコード手段、51・・・MPEGデ
コーダ、60・・・フレーム記憶手段、61・・・フレームメ
モリ、62・・・フレームメモリコントローラ、70・・・表
示手段、71・・・表示回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MPEG(Moving Pictur
    e ExpertsGroup)のビットストリームを
    再生するMPEG再生装置において、 前記MPEGビットストリームのピクチャ・タイプを識
    別するピクチャ・タイプ識別手段と、 逆転再生時に前記ピクチャ・タイプに応じて前記ビット
    ストリームのデコード順を制御する逆転再生ピクチャ制
    御手段と、 前記逆転再生ピクチャ制御手段の指定するビットストリ
    ームをMPEGデコードしピクチャ・データ生成するM
    PEGデコード手段と、 前記ピクチャ・データを記憶するフレーム記憶手段と、 を有することを特徴とするMPEG再生装置。
  2. 【請求項2】 前記逆転再生ピクチャ制御手段は、デコ
    ードしようとするB−ピクチャの作成に必要なI−ピク
    チャとP−ピクチャのビットストリームをB−ピクチャ
    より先に順次デコードさせることを特徴とする請求項1
    記載のMPEG再生装置。
  3. 【請求項3】 MPEGのビットストリームを再生する
    MPEG再生装置において、 前記MPEGビットストリームのピクチャ・タイプを識
    別するピクチャ・タイプ識別手段と、 逆転再生時にGOP(Group of Pictur
    es)のI−ピクチャ及びP−ピクチャのビットストリ
    ームを同じGOPのB−ピクチャのビットストリームよ
    り先にデコードさせる逆転再生ピクチャ制御手段と、 前記逆転再生ピクチャ制御手段の指定するビットストリ
    ームをMPEGデコードしピクチャ・データを生成する
    MPEGデコード手段と、 前記GOPに含まれるI−ピクチャ・データ及びP−ピ
    クチャ・データを全て記憶するフレーム記憶手段と、 を有することを特徴とするMPEG再生装置。
  4. 【請求項4】 MPEGのビットストリームを再生する
    MPEG再生方法において、 前記MPEGビットストリームのヘッダを解析してピク
    チャ・タイプを識別し、 逆転再生時に前記ピクチャ・タイプに応じて前記ビット
    ストリームのデコード順を並べ替え、 前記並べ替えた順にMPEGビットストリームのMPE
    Gデコードを行ってピクチャ・データを生成し、 前記生成したピクチャ・データを必要に応じて記憶する
    手順、とを有することを特徴とするMPEG再生方法。
  5. 【請求項5】 前記逆転再生時に前記ピクチャ・タイプ
    に応じて前記ビットストリームのデコード順を並べ替え
    る手順は、デコードしようとするB−ピクチャの作成に
    必要なI−ピクチャとP−ピクチャのビットストリーム
    をB−ピクチャより先に順次デコードさせる手順である
    ことを特徴とする請求項4記載のMPEG再生方法。
  6. 【請求項6】 前記逆転再生時に前記ピクチャ・タイプ
    に応じて前記ビットストリームのデコード順を並べ替え
    る手順は、逆転再生時にGOPのI−ピクチャ及びP−
    ピクチャのビットストリームを同じGOPのB−ピクチ
    ャのビットストリームより先にデコードさせる手順であ
    り、 前記生成したピクチャを記憶する手順は、前記GOPに
    含まれるI−ピクチャ・データ及びP−ピクチャ・デー
    タを全て記憶する手順であることを特徴とする請求項4
    記載のMPEG再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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