JP3206194B2 - 放電洗浄装置 - Google Patents

放電洗浄装置

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JP3206194B2 JP05983393A JP5983393A JP3206194B2 JP 3206194 B2 JP3206194 B2 JP 3206194B2 JP 05983393 A JP05983393 A JP 05983393A JP 5983393 A JP5983393 A JP 5983393A JP 3206194 B2 JP3206194 B2 JP 3206194B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空容器内に置かれた
部品を、放電用ガスを用いて放電洗浄する装置に係わ
り、特に、真空容器内全域での洗浄効果を高めるのに好
適な放電洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】真空容器を陰極として、容器内に設けた
陽極との間に100V以上の電圧を印加し、アルゴン等
の不活性ガスを用いて放電させ、真空容器内壁、また
は、真空容器内に置かれた部品を洗浄する装置が、例え
ば、特開昭61−104992号公報、および、特開昭
61−220262号公報などにより開示されている。
しかし、これらの放電洗浄装置においては、例えば、真
空容器内に部品を入れると、その部品により、真空容器
内壁の一部が電極から遮られる部分が生じる。そして、
この部分におけるプラズマの密度が低くなり、放電洗浄
が阻害されてしまう。
【0003】このような問題に対処するための技術が、
例えば、特開平1−154450号公報などに開示され
ている。すなわち、真空容器内に、その内壁から電気的
に絶縁され、フロ−ティング状態(電気的な絶縁状態)と
なった導電性の補助板を設け、真空容器内においてプラ
ズマの照射から遮られている部分の放電洗浄効果を高め
る技術である。しかし、この技術においても、プラズマ
の照射から遮られている部分の効果的な放電洗浄を、十
分にかつ安定して行なうことができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、真空容器内に置かれた部品で放
電が遮られた部分のプラズマの密度が低くなり、この部
分の洗浄を効果的に行なうことができない点である。本
発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、真空容
器内に置かれた部品により放電が遮られた部分において
も、放電が遮られていない部分と同一の放電を起こし、
洗浄効果を高めることを可能とする放電洗浄装置を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の放電洗浄装置は、(1)真空容器内に放電
用ガスを導入し、この真空容器内に配置した放電用電極
に、真空容器に対し正の電圧を印加して、真空容器内の
放電洗浄を行なう放電洗浄装置において、放電用電極に
よる放電が遮られる真空容器内の部分に、この真空容器
に対して低い電位のプラズマ制御用電極を設けることを
特徴とする。また、(2)上記(1)に記載の放電洗浄
装置において、プラズマ制御用電極に流れる第1の電流
の値を監視し、プラズマ制御用電極の電位を制御してこ
の第1の電流値を一定に保つ第1の電位制御部を設ける
ことを特徴とする。また、(3)上記(1)に記載の放
電洗浄装置において、プラズマ制御用電極に流れる第1
の電流の値と、真空容器内の放電量を検知するこの真空
容器の内壁と同電位の放電量検知部に流れる第2の電流
の値とを監視し、プラズマ制御用電極の電位を制御し
て、第1の電流値と第2の電流値とを同一に保つ第2の
電位制御部を設けることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、真空容器内の電極から遮ら
れている部分にプラズマ制御用電極を設け、この電極に
電位を与えることにより、この部分のプラズマの密度を
高くすることができる。また、プラズマ制御用電極に流
れる電流値が、放電が遮られていない部分に設けたディ
テクタ−に流れる電流値と同一になるように、プラズマ
制御用電極の電位を制御することにより、プラズマ制御
用電極の付近、すなわち、放電が遮られている部分のプ
ラズマを、ディテクタ−付近に生じるプラズマと同密度
とすることができる。このように、真空容器内の全域
で、プラズマを均一に起こし、放電による洗浄効果を高
めることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の放電洗浄装置の本発明に係
わる構成の第1の実施例を示す側断面図である。本図に
おいて、1は、導線により接地され、放電用の負の電極
を構成する真空容器、2は、真空容器1内に設けられ、
正の電極を構成して、真空容器1との間で放電を起こす
放電用電極、3は、定電位側が接地され、放電用電極2
に電位を給電する直流電源、4は、放電用ガスを真空容
器1内に導入するガス導入口、5は、放電用ガスおよび
真空容器内ガスを排出する排気口である。ここまでの構
成は、従来の技術であり、放電洗浄装置では、ガス導入
口4より放電用ガスを導入し、放電用電極2に直流電圧
(100〜400V)を印加して真空容器1内を放電洗
浄する。
【0008】ところで、この種の放電洗浄装置をスパッ
タ装置等に適用する場合には、真空容器1内に、洗浄物
や、真空容器1に付随する部品、あるいは、真空容器1
を用いて別の処理を行なうための部品6などを入れるこ
とになるが、その場合、それらの部品6により、真空容
器1の内壁の一部が、放電用電極2から遮られ、プラズ
マの密度が低くなる部分がでてくる。本第1の実施例で
は、部品6に遮られてプラズマの密度が低くなった部分
に、絶縁物7を介して、プラズマ制御用電極8を設け、
さらに、このプラズマ制御用電極8に、真空容器1に対
して低い電位を与える直流電源9を設けている。
【0009】このような構成において、放電用電極2に
直流電圧を印加すると、放電用電極2と真空容器1との
間で放電が起こるが、部品6により放電が遮られた部分
には、密度の低いプラズマが発生する。このプラズマの
密度が低い部分に設けたプラズマ制御用電極8に、直流
電源9からの電圧を印加し、真空容器1よりも低い電位
を持たせると、プラズマ制御用電極8の付近には、通常
に放電したときに起こるプラズマよりも高密度のプラズ
マが発生する。このことにより、この部分にも、十分な
放電を起こすことができ、この部分での洗浄効果を高め
ることができる。
【0010】しかし、放電による洗浄が進むと、放電の
状態がずれて、初期の状態と違ったプラズマ分布とな
り、再びプラズマの密度が不均衡となる。このような問
題に対処する実施例を、次の図2を用いて説明する。
【0011】図2は、本発明の放電洗浄装置の本発明に
係わる構成の第2の実施例を示す側断面図である。本第
2の実施例の放電洗浄装置は、図1で示した第1の実施
例の放電洗浄装置に、本発明に係わる第1の電位制御部
10を設けた構成となっている。そして、この第1の電
位制御部10は、プラズマ制御用電極8に流れる電流値
(第1の電流の値)を測定して出力する第1の電流測定
回路(図中、Aと記載)11と、第1の電流測定回路1
1の出力(第1の電流の値)を一定に保つように、直流
電源9の電圧を補正する第1の電源制御回路(図中、C
ONと記載)12により構成されている。
【0012】このような構成により、第1の電位制御部
10は、第1の電流測定回路11により、プラズマ制御
用電極8に流れる電流値を測定し、この測定結果によ
り、部品6により放電用電極2が遮られた部分のプラズ
マの密度を検知することができる。そして、第1の電源
制御回路12により、第1の電流測定回路11で測定す
る電流値が一定になるように、直流電源9の出力電圧を
補正する。このことにより、プラズマ制御用電極8付
近、すなわち、部品6により放電用電極2が遮られた部
分のプラズマの状態を一定に保ち、十分な放電を安定し
て起こすことができる。そして、放電による洗浄が進ん
だ場合にも、部品6により遮られた部分の安定した洗浄
効果を得ることが可能である。
【0013】しかし、この場合、放電による洗浄がさら
に進み、真空容器1内の全体での放電の状態がずれてし
まうと、部品6で遮られていない部分においても、初期
の状態と違ったプラズマ分布となり、プラズマ制御用電
極8の電流値に基づき安定させたプラズマの状態は、他
の部分と異なるものとなり、再びプラズマの密度が不均
衡となる。真空容器1内のプラズマを均一とするために
は、真空容器1内の放電が遮られていない部分のプラズ
マ密度と、放電が遮断されている部分のプラズマ密度を
等しくすることが必要となる。このような問題に対処す
る実施例を、次の図3を用いて説明する。
【0014】図3は、本発明の放電洗浄装置の本発明に
係わる構成の第3の実施例を示す側断面図である。本第
3の実施例の放電洗浄装置は、図2で示した第2の実施
例の放電洗浄装置に設けた第1の電位制御部10の代わ
りに、本発明に係わる第2の電位制御部13を設けた構
成となっている。そして、この第2の電位制御部13
は、プラズマ制御用電極8に流れる電流値(第1の電流
の値)を測定して出力する第1の電流測定回路(図中、
Aと記載)11と、真空容器1内の放電量を検知する放
電量検知部、すなわち、ディテクタ14に流れる電流値
(第2の電流の値)を測定して出力する第2の電流測定
回路(図中、Bと記載)15と、第1の電流測定回路1
1と第2の電流測定回路15のそれぞれの出力、すなわ
ち、第1の電流値と第2の電流値とを同一に保つよう
に、直流電源9の電圧を補正してプラズマ制御用電極8
の電位を制御する第2の電源制御回路(図中、COMと
記載)16とにより構成されている。尚、ディテクタ1
4は、絶縁物17を介して、真空容器1の部品6により
遮られていない部分に設けられ、第2の電流測定回路1
5を介して接地されている。
【0015】上述の第2の実施例で述べたように、第1
の電流測定回路11で測定した分等図間制御用電極8に
流れる電流値により、部品6により放電が遮られた部分
のプラズマの密度を得ることができる。これと同様にし
て、本第3の実施例では、部品6により遮られていない
部分のプラズマ密度を、ディテクタ14に流れる電流を
第2の電流測定回路15で測定することにより得ること
ができる。そして、第2の電源制御回路16では、この
ようにして、第1の電流測定回路11で測定した電流値
と、第2の電流測定回路15で測定した電流値を比較
し、その差がゼロになるように、直流電源9の出力電圧
を制御する。このことにより、部品6に遮られた部分の
プラズマの密度と、部品6に遮られていない部分のプラ
ズマの密度を同一にすることができ、真空容器1内の全
域での均一な放電による安定した洗浄が可能となる。
【0016】以上、図1〜図3を用いて説明したよう
に、本第1〜3の実施例の放電洗浄装置では、真空容器
1内の部品6等により、プラズマの密度が低くなる部分
に、部品6等により遮られていない部分の真空容器1内
壁と同レベルの密度のプラズマを起こすことができる。
このように、真空容器1内に置かれた部品6で放電が遮
られた部分のプラズマの密度の低下を回避でき、この部
分の洗浄を効果的に行なうことができる。尚、本発明
は、図1〜図3を用いて説明した実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変
更可能である。例えば、本第1〜第3の実施例において
は、一つのプラズマ制御用電極を設けた構成としている
が、複数個設ける構成としても良い。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、真空容器1内に置かれ
た部品6により放電が遮られた部分でのプラズマの密度
の低下が回避でき、この部分においても、放電が遮られ
ていない部分と同一の放電を起こすことができ、放電洗
浄装置の洗浄性能を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電洗浄装置の本発明に係わる構成の
第1の実施例を示す側断面図である。
【図2】本発明の放電洗浄装置の本発明に係わる構成の
第2の実施例を示す側断面図である。
【図3】本発明の放電洗浄装置の本発明に係わる構成の
第3の実施例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 真空容器 2 放電用電極 3 直流電源 4 ガス導入口 5 排気口 6 部品 7 絶縁物 8 プラズマ制御用電極 9 直流電源 10 第1の電位制御部 11 第1の電流測定回路 12 第1の電源制御回路 13 第2の電位制御部 14 ディテクタ− 15 第2の電流測定回路 16 第2の電源制御回路 17 絶縁物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−284345(JP,A) 特開 平1−298632(JP,A) 特開 平1−154450(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/32 B08B 7/00 B01J 19/08 H05H 1/46 H01L 21/304 645 H01L 21/3065 C23C 14/00 - 14/58

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内に放電用ガスを導入し、該真
    空容器内に配置した放電用電極に、該真空容器に対して
    正の電圧を印加して、上記真空容器内の放電洗浄を行な
    う放電洗浄装置において、上記放電用電極による放電が
    遮られる上記真空容器内の部分に、該真空容器に対して
    低い電位のプラズマ制御用電極を設けることを特徴とす
    る放電洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の放電洗浄装置におい
    て、上記プラズマ制御用電極に流れる第1の電流の値を
    監視し、上記プラズマ制御用電極の電位を制御して該第
    1の電流値を一定に保つ第1の電位制御手段を設けるこ
    とを特徴とする放電洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の放電洗浄装置におい
    て、上記プラズマ制御用電極に流れる第1の電流の値
    と、上記真空容器内の放電量を検知する該真空容器の内
    壁と同電位の放電量検知手段に流れる第2の電流の値と
    を監視し、上記プラズマ制御用電極の電位を制御して、
    上記第1の電流値と第2の電流値とを同一に保つ第2の
    電位制御手段を設けることを特徴とする放電洗浄装置。
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