JP3205218B2 - 巻回コイル吊り下げ治具 - Google Patents

巻回コイル吊り下げ治具

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JP3205218B2
JP3205218B2 JP11132095A JP11132095A JP3205218B2 JP 3205218 B2 JP3205218 B2 JP 3205218B2 JP 11132095 A JP11132095 A JP 11132095A JP 11132095 A JP11132095 A JP 11132095A JP 3205218 B2 JP3205218 B2 JP 3205218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻回コイル吊り下げ治
具に係り、更に詳しくは、キャリアに巻回されたコイル
の吊り下げ運搬の自動化が図れる巻回コイル吊り下げ治
具に関する。
【0002】
【従来の技術】伸線機から導出されたコイルは、金属パ
イプを屈曲して製造されたキャリアに巻回された状態で
出荷されている。キャリアは、金属パイプを環状に曲げ
た底受部上に、コイルが巻回される4本脚の胴部が組み
付けられたものであり、胴部の上端部はコイルの上端面
から突出して、天井クレーンのフックに掛止される玉掛
け部となっている。荷揚げ場所において、天井クレーン
によりフックが下降され、玉掛け作業者が、フックをキ
ャリアの4本脚の隙間に差し込んで玉掛け部に掛止し、
次いで巻回コイルをキャリアごと吊り上げて荷下ろし場
所まで運搬する。その後、天井クレーンによりコイルを
下降させて、玉掛け作業者が、フックをキャリアの玉掛
け部から外す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術の巻回コイル吊り下げ治具においては、このよう
に荷揚げ場所や荷下ろし場所において、玉掛け作業者が
手作業で、フックをキャリアの玉掛け部に掛脱しなけれ
ばならず、人件費が嵩張ると共に作業性に問題があり、
通常、重量が2トン以上にもなる巻回されたコイルを取
り扱うために、安全性にも課題があった。本発明はかか
る事情に鑑みてなされたもので、キャリアに巻回された
コイルの吊り下げ運搬の自動化を可能とすることで、人
件費の削減、作業性および安全性の向上が図れる巻回コ
イル吊り下げ治具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の巻回コイル吊り下げ治具は、胴部にコイルが巻回
されたキャリアの上方突出する複数本の支持枠からなる
玉掛け部に掛脱される巻回コイル吊り下げ治具におい
て、吊り下げ基部の下部に、前記キャリアの玉掛け部に
掛脱されるフックが水平旋回可能で、かつ回動手段によ
り垂直回動可能に取り付けられ、また前記吊り下げ基部
には、前記キャリアの玉掛け部の支持枠検出手段が設け
られ、さらに前記フックおよび前記支持枠検出手段を旋
回させる旋回手段を設けるように構成されている。な
お、ここでいう支持枠検出手段とは、透過型センサや反
射型センサなどの支持枠検出手段のことであり、旋回手
段は、フックと支持枠検出手段とを一体的に旋回させる
ものでもよいし、各々別個に旋回させるものでもよい。
【0005】請求項2記載の巻回コイル吊り下げ治具
は、請求項1記載の巻回コイル吊り下げ治具において、
前記フックに、前記キャリアの玉掛け部の吊り下げ位置
補正ガイドを設けるように構成されている。
【0006】請求項3記載の巻回コイル吊り下げ治具
は、請求項1または2記載の巻回コイル吊り下げ治具に
おいて、前記フックの先端部に、前記キャリアの落下防
止爪を突出させるように構成されている。
【0007】請求項4記載の巻回コイル吊り下げ治具
は、請求項1〜3の何れか1項に記載の巻回コイル吊り
下げ治具において、前記フックの吊り下げ姿勢検出手段
を設けるように構成されている。
【0008】請求項5記載の巻回コイル吊り下げ治具
は、請求項1〜4記載の何れか1項に記載の巻回コイル
吊り下げ治具において、前記支持枠検出手段が、昇降可
能なものであるように構成されている。
【0009】
【作用】請求項1〜5記載の巻回コイル吊り下げ治具に
おいては、玉掛け時において、コイルが巻回されたキャ
リアの玉掛け部付近までフックが下降すると、まず旋回
手段により支持枠検出手段を旋回させながら玉掛け部の
支持枠を探し出し、その検出位置を基準にして、フック
を支持枠に当接しない玉掛け部の掛止位置に配置させる
ので、フックを支持枠に接触しない掛止位置へ正確に置
くことができる。すなわち、支持枠の存在を無視して玉
掛け部の掛止位置を適当に検出すると、玉掛け途中で、
フックが支持枠に接触して、十分な玉掛けができなくな
る虞れがあるが、こうすることで、玉掛け時にフックが
支持枠に接触しない。次いで、そのフックを、回動手段
により掛止側へ垂直回動させて玉掛け部に自動的に掛止
させる。また、玉掛け解除時においては、キャリアを吊
り降ろした後、回動手段によりフックを掛止解除側へ垂
直回動させて玉掛け部から外すので、キャリアに巻回さ
れたコイルの吊り下げ運搬が自動化でき、これにより人
件費の削減、作業性および安全性の向上が図れる。
【0010】請求項2記載の巻回コイル吊り下げ治具に
おいては、フックに掛止されたキャリアの玉掛け部が、
フックの正規な玉掛け中心より若干位置ずれしていて
も、フックに設けられた吊り下げ位置補正ガイドに案内
されて、玉掛け中心に戻されるので、吊りバランスが良
く巻回コイルを吊り下げ運搬できる。
【0011】請求項3記載の巻回コイル吊り下げ治具に
おいては、キャリアの玉掛け部が、フックの先端部に大
きく偏って掛止されても、フックの先端部に落下防止爪
が設けられているので、上昇しているキャリアが落下す
る虞れがない。
【0012】請求項4記載の巻回コイル吊り下げ治具に
おいては、吊り下げ運搬中のキャリアの運搬姿勢を、吊
り下げ姿勢検出手段によるフックの吊り下げ姿勢により
検出するので、運搬中に荷揺れなどでフック上のキャリ
アの位置がフック先端部にずれる場合や、キャリア吊り
下げ開始時に、キャリアの玉掛け部がフックの先端部に
大きく偏って掛止された状態で上昇させた場合に、吊り
下げ状態が不安定になることによる、吊り下げ運搬中の
キャリアの落下を防止できる。
【0013】請求項5記載の巻回コイル吊り下げ治具に
おいては、玉掛け部の支持枠を検出するときにだけ、支
持枠検出手段を下降させるので、キャリアの荷揚げ時、
荷下ろし時および吊り下げ運搬中に、支持枠検出手段が
障害物に衝突するなどして破損する虞れが低減する。
【0014】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の第1の実施例に係る巻回コ
イル吊り下げ治具が適用された無人運搬車の作業状態を
示す側面図、図2は無人運搬車の平面図、図3は第1の
実施例に係る巻回コイル吊り下げ治具の一部を断面にし
た拡大側面図、図4は同拡大正面図、図5は同拡大平面
図、図6は本発明の第2の実施例に係る巻回コイル吊り
下げ治具の一部を断面にした拡大側面図、図7は同拡大
平面図である。
【0015】図1、2に示すように、本発明の第1の実
施例に係る巻回コイル吊り下げ治具10は、無人運搬車
11の前部に取り付けられた昇降装置12の昇降アーム
13に装着された治具であり、4本脚の門型の胴部14
にコイル15が巻回されたキャリア16の上方突出する
玉掛け部17に掛脱される。この玉掛け部17は、胴部
14を構成する支持枠の一例である4本の金属パイプ1
4aの先端部を、胴部14の中心側へ屈曲させて十字状
に溶接したものである。図3、4に示すように、巻回コ
イル吊り下げ治具10は、基体となる吊り下げ基部18
と、吊り下げ基部18の下部に、水平旋回および垂直回
動可能に取り付けられるフック19と、フック19の回
動手段の一例である油圧シリンダ20と、吊り下げ基部
18に取り付けられた、玉掛け部17の支持枠検出手段
の一例である透過型の光センサ21と、フック19およ
び光センサ21を旋回させる旋回手段の一例であるラッ
クピニオン型のロータリーアクチュエータ22と、油圧
シリンダ20に設けられた、フック19の吊り下げ姿勢
検出手段の一例である近接スイッチ23A、23Bとを
備えている。
【0016】吊り下げ基部18は、大径のロッド状の部
材であり、昇降アーム13の先端部に軸受24を介して
周方向に回転可能に垂下されている。昇降アーム13の
先端部上には、ケーシング25を介してロータリーアク
チュエータ22が取り付けられており、その出力軸22
aと吊り下げ基部18の上端部とが、カップリング26
を介して連結されている。
【0017】フック19は、上方回動時に吊り下げ基部
18と干渉しないように、元部側が二股プレート状にな
ったC型フックであり、この二股プレート19aの先端
部が、大径のピン27を介して、吊り下げ基部18の下
端部に垂直回動可能に軸着されている。フック19の先
部19bの先端には、内方へ突出するキャリア16の落
下防止爪28が設けられており、しかも先部19bの元
部と先端部には、それぞれの法面を対向させた、玉掛け
部17の吊り下げ位置補正ガイド29が突設されてい
る。
【0018】吊り下げ基部18の中間部付近には、取り
付け部材30が突設されており、取り付け部材30に、
ピン31を介して、下向きの油圧シリンダ20が軸着さ
れている。油圧シリンダ20のロッド20aは、ピン3
2を介して、フック19の元部から延びたアーム部19
cに軸着されている。油圧シリンダ20のロッド20a
を出し入れさせることにより、フック19がピン27を
中心に垂直方向へ90°だけ回動する。油圧シリンダ2
0の上端部に上側近接スイッチ23Aが取り付けられ、
油圧シリンダ20の下端部に下側近接スイッチ23Bが
取り付けられており、ロッド20aの元部の移動を、
上、下側近接スイッチ23A、23Bが検出することに
より、フック19の上方回動および下方回動を検出す
る。なお、上側近接スイッチ23Aは、キャリア16の
吊り下げ運搬時において、フック19が傾倒していない
かを検出する吊り下げ姿勢検出手段を兼務している。
【0019】図3、5に示すように、吊り下げ基部18
の下端部およびフック19の元部側の端面には、フック
19より若干旋回方向へ角度を変位させて、それぞれ延
出方向が反対になった取り付けアーム33、34の元部
が固着されている。各取り付けアーム33、34のブラ
ケット33a、34aの先端部には、前記光センサ21
の発光部35と受光部36とが取り付けられている。な
お、取り付けアーム34は、図3の二点鎖線に示すフッ
ク19の上方回動姿勢のとき、図3に示す発光部35と
受光部36とが水平かつ直線状態になるように取り付け
られている。従って、図示はしていないが、フック19
が同図の実線位置へ下方回動した状態で、取り付けアー
ム34は直立状態となる。このようにすることで、必要
により人的玉掛けを行なった場合に、取り付けアーム3
4が邪魔にならず、スムーズにその作業ができる。ま
た、発光部35と受光部36との間の距離は、玉掛け時
にフック19との間隔が十分にとれる距離になってい
る。
【0020】フック19の先部19bの元部付近には、
反射型の光センサであって玉掛け部17の掛止の有無を
検出する掛止有無センサ37が、ブラケット38を介し
て取り付けられている。このブラケット38は、掛止有
無センサ37の破損防止を兼務している。
【0021】続いて、本発明の第1の実施例に係る巻回
コイル吊り下げ治具10の動作を説明する。予め油圧シ
リンダ20のロッド20aを突出させて、フック19を
上方回動させておくことにより、取り付けアーム34を
下方回動させ、発光部35と受光部36とを直線上に配
置させておく。図1に示すように、無人運搬車11を移
動してスライド装置45を引き出すことにより、昇降ア
ーム13に取り付けられた巻回コイル吊り下げ治具10
を、荷揚げ位置のキャリア16上に概略配置する。この
とき、フック19は、油圧シリンダ20のロッド20a
を突出させて上方回動させているので、光センサ21は
フック19より下方に配置される。次いで、図2、3に
示すように、昇降装置12により昇降アーム13をキャ
リア16の玉掛け部17の高さまで下降させ、それから
ロータリーアクチュエータ22により吊り下げ基部18
を周方向に回転させることにより、フック19と一体的
に発光部35と受光部36とを旋回させて、発光部35
からの光(例えば赤外線、レーザー光など)が受光部3
6に到達したか否かにより、玉掛け部17を構成する4
本脚の金属パイプ14aを探し出す。
【0022】次いで、ロータリーアクチュエータ22に
より、光センサ21およびフック19を、金属パイプ1
4a間の中間位置まで旋回させ、その後、油圧シリンダ
20のロッド20aを引き込ませて、フック19を下方
へ90°回動させることにより、その先部19bを、キ
ャリア16の玉掛け部17の隙間に挿入する。なお、フ
ック19を下方回動させた後の油圧シリンダ20は、そ
の油圧系がフリー状態とされ、また受光部36はフック
19の回動に伴って、取り付けアーム34と共に直立状
態になるまで上方回動される。続いて、昇降装置12に
より昇降アーム13を上昇させることにより、玉掛け部
17を先部19bに引っ掛ける。引っ掛かったかどうか
は、掛止有無センサ37により検出する。そして、その
まま所定高さまで吊り上げた後、スライド装置45を引
き込ませる。この際、フック19に掛止された玉掛け部
17が、フック19の正規な玉掛け中心より若干位置ず
れしていても、先部19bの吊り下げ位置補正ガイド2
9に案内されて、玉掛け中心に戻されるので、キャリア
16に巻回されたコイル15を吊りバランスが良く吊り
下げ運搬できる。また、キャリア16の玉掛け部17
が、先部19bの先端部に大きく偏って掛止されても、
先部19bの先端に落下防止爪28が設けられているの
で、上昇しているキャリア16が落下する虞れがない。
【0023】ところで、例えば吊り下げ運搬中に、キャ
リア16の玉掛け中心が、先部19bの先端側へ位置ず
れを起こすと、確かに落下防止爪28によりキャリア1
6の落下は防止されはするものの、油圧シリンダ20の
ロッド20aが引き出されて、フック19が正規の位置
より上方回動し、吊り下げ運搬姿勢が不安定になるので
好ましくない。そのような傾斜状態での吊り下げ運搬を
未然に防ぐために、このロッド20aの引き出しによ
り、それまで上側近接スイッチ23Aが検出していたロ
ッド20aの元部が検出されなくなったのを制御サイン
として、無人運搬車11の吊り下げ運搬を停止するよう
になっている。フック19に掛止されたキャリア16
は、無人運搬車11により所定の荷下ろし位置まで運搬
され、そこで昇降装置12によりキャリア16が床面に
着地されてから、油圧シリンダ20のロッド20aを突
出させて、フック19を上方へ90°回動させることに
より、フック19を玉掛け部17から外す。その後、ロ
ータリーアクチュエータ22により、フック19および
光センサ21が、元の角度位置まで旋回して戻される。
【0024】このように、玉掛け時において、ロータリ
ーアクチュエータ22により旋回しながら、光センサ2
1により玉掛け部17の掛止位置を検出後、ロータリー
アクチュエータ22により玉掛け部17の掛止位置まで
旋回されたフック19を、油圧シリンダ20により掛止
側へ垂直回動させて玉掛け部17に自動的に掛止すると
共に、荷下ろし後の玉掛け解除時には、油圧シリンダ2
0によりフック19を掛止解除側へ垂直回動させるよう
にしたので、キャリア16に巻回されたコイル15の吊
り下げ運搬が自動化でき、これにより人件費の削減、作
業性および安全性の向上が図れる。また、ロータリーア
クチュエータ22により光センサ21を旋回させて、一
旦、玉掛け部17の金属パイプ14aを検出し、その
後、その検出位置を基準にして、ロータリーアクチュエ
ータ22により、フック19をさらに所定角度旋回させ
るようにしたので、フック19を金属パイプ14aに接
触しない掛止位置へ正確に配置できる。金属パイプ14
aの存在を無視して、周知の光センサなどを用いれば、
玉掛け部の掛止位置を適当に検出することはできる。し
かし、その検出位置がフックを玉掛け部内に差し込んで
も大丈夫な位置であるかどうかの保証がなく、場合によ
っては、玉掛け途中で、フックが支持枠に接触して、十
分な玉掛けができなくなる虞れがある。本手段の巻回コ
イル吊り下げ治具10は、このような事態を解消して、
玉掛け作業の作業トラブルのない自動化が図れるもので
ある。
【0025】次に、図6、7に基づいて、本発明の第2
の実施例に係る巻回コイル吊り下げ治具を説明する。な
お、第1の実施例と同一の構成要素については、同一の
符号を用いてその説明を省略する。図6、7に示すよう
に、第2の実施例の巻回コイル吊り下げ治具40は、二
股プレート41aがピン27を介して、吊り下げ基部1
8の下端部に軸着されたフック41を用い、また支持枠
検出手段として、一対の反射型の光センサ42A、42
Bを採用した例である。
【0026】光センサ42Aは、吊り下げ基部18の下
端部付近に元部が取り付けられた短尺な取り付けアーム
43の下端に取り付けられており、光センサ42Bは、
取り付け部材30の先端から垂下された取り付けアーム
44の下端に取り付けられている。ロータリーアクチュ
エータ22により、吊り下げ基部18を周方向へ回転さ
せて、両光センサ42A、42Bが、それぞれ下方へ照
射された光の反射光を検出しなかった旋回角度位置でロ
ータリーアクチュエータ22を停止し、次いで油圧シリ
ンダ20により、フック41をピン27を中心に下方回
動させて、その先部41bを玉掛け部17の隙間に挿入
する。なお、符号41cはフック41の元部に設けられ
たアーム部である。このように、支持枠検出手段とし
て、反射型の光センサ42A、42Bを採用したので、
発光部と受光部とを必要とする透過型のものに比べて、
取り付け位置の自由度を拡大できる。
【0027】以上、本発明を説明したが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しな
い範囲での設計などの変更があっても本発明に含まれ
る。例えば、実施例では、キャリアの胴部として4本脚
のものを採用したが、これに限定しなくても、例えば3
本脚または5本脚以上のものでもよい。実施例では、支
持枠検出手段として、光センサを採用したが、これに限
定しなくても、例えば近接スイッチやタッチセンサなど
を採用してもよい。
【0028】実施例では、フックおよび支持枠検出手段
を旋回させる旋回手段として、ロータリーアクチュエー
タを採用したが、これに限定しなくても、電動モータ、
油圧モータまたは空圧モータなどを採用してもよい。実
施例では、フックと支持枠検出手段とを吊り下げ基部に
取り付けることにより、旋回手段により両者を同期旋回
させるようにしたが、これに限定しなくても、例えば2
台の旋回手段または動力伝達切り換え装置を有する1台
の旋回手段により、各々別個に旋回させることもでき
る。その場合、第1の旋回手段により支持枠検出手段を
旋回させて玉掛け部の隙間を探し、その後、第2の旋回
手段によりその隙間までフックを旋回させる。
【0029】また、図3の二点鎖線に示すように、図外
の検出部昇降手段により、キャリアの玉掛け部の支持枠
を探し出すときにだけ、35′、36′に示す支持枠検
出手段を単独昇降させるようにして、キャリアの荷揚げ
時、荷下ろし時および吊り下げ運搬中に、支持枠検出手
段が障害物に衝突するなどして破損する虞れを低減させ
てもよい。また、吊り下げ対象物は、キャリアに巻回さ
れているコイル状のものであれば何でもよく、例えば線
材、電線、薄板が含まれる。
【0030】
【発明の効果】請求項1〜5記載の巻回コイル吊り下げ
治具においては、玉掛け時において、旋回手段により旋
回しながら、支持枠検出手段により玉掛け部の掛止位置
を検出後、旋回手段により玉掛け部の掛止位置まで旋回
されたフックを、回動手段により掛止側へ垂直回動させ
て玉掛け部に自動的に掛止すると共に、荷下ろし後の玉
掛け解除時には、回動手段によりフックを掛止解除側へ
垂直回動させるようにしたので、キャリアに巻回された
コイルの吊り下げ運搬が自動化でき、これにより人件費
の削減、作業性および安全性の向上が図れる。
【0031】請求項2記載の巻回コイル吊り下げ治具に
おいては、フックに掛止されたキャリアの玉掛け部が、
フックの正規な玉掛け中心より若干位置ずれしていて
も、フックに設けられた吊り下げ位置補正ガイドに案内
されて、玉掛け中心に戻されるので、吊りバランスが良
く巻回コイルを吊り下げ運搬できる。
【0032】請求項3記載の巻回コイル吊り下げ治具に
おいては、キャリアの玉掛け部が、フックの先端部に大
きく偏って掛止されても、フックの先端部に落下防止爪
が設けられているので、上昇しているキャリアが落下す
る虞れがない。
【0033】請求項4記載の巻回コイル吊り下げ治具に
おいては、吊り下げ運搬中のキャリアの運搬姿勢を、吊
り下げ姿勢検出手段によるフックの吊り下げ姿勢により
検出するので、吊り下げ運搬中のキャリアの落下を防止
できる。
【0034】請求項5記載の巻回コイル吊り下げ治具に
おいては、玉掛け部の支持枠を検出するときにだけ、支
持枠検出手段を下降させるようにしたので、キャリアの
荷揚げ時、荷下ろし時および吊り下げ運搬中に、支持枠
検出手段が障害物に衝突するなどして破損する虞れを低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る巻回コイル吊り下
げ治具が適用された無人運搬車の作業状態を示す側面図
である。
【図2】無人運搬車の平面図である。
【図3】第1に係る実施例の巻回コイル吊り下げ治具の
一部を断面にした拡大側面図である。
【図4】同拡大正面図である。
【図5】同拡大平面図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る巻回コイル吊り下
げ治具の一部を断面にした拡大側面図である。
【図7】同拡大平面図である。
【符号の説明】
10 巻回コイル吊り下げ治具 11 無人運搬車 12 昇降装置 13 昇降アーム 14 胴部 14a 金属パイプ 15 コイル 16 キャリア 17 玉掛け部 18 吊り下げ基部 19 フック 19a 二股プレート 19b 先部 19c アーム部 20 油圧シリンダ 20a ロッド 21 光センサ 22 ロータリーアクチュエータ 22a 出力軸 23A 上側近接スイッチ 23B 下側近接スイッチ 24 軸受 25 ケーシング 26 カップリング 27 ピン 28 落下防止爪 29 吊り下げ位置補正ガイド 30 取り付け部材 31 ピン 32 ピン 33 取り付けアーム 33a ブラケット 34 取り付けアーム 34a ブラケット 35 発光部 36 受光部 37 掛止有無センサ 38 ブラケット 40 巻回コイル吊り下げ治具 41 フック 41a 二股プレート 41b 先部 41c アーム部 42A 光センサ 42B 光センサ 43 取り付けアーム 44 取り付けアーム 45 スライド装置
フロントページの続き (72)発明者 大木 勉 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新日本製鐵株式会社 機械・プラント事 業部内 (72)発明者 安倍 功 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新日本製鐵株式会社 機械・プラント事 業部内 (72)発明者 延原 正 茨城県北茨城市中郷町日棚字宝壺1471− 27 日亜鋼業株式会社 茨城工場内 (72)発明者 小林 剛 茨城県北茨城市中郷町日棚字宝壺1471− 27 日亜鋼業株式会社 茨城工場内 (56)参考文献 特開 平6−286994(JP,A) 特開 平6−107399(JP,A) 実公 昭50−13331(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 1/24,1/34 B66F 9/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部にコイルが巻回されたキャリアの上
    方突出する複数本の支持枠からなる玉掛け部に掛脱され
    る巻回コイル吊り下げ治具において、 吊り下げ基部の下部に、前記キャリアの玉掛け部に掛脱
    されるフックが水平旋回可能で、かつ回動手段により垂
    直回動可能に取り付けられ、また前記吊り下げ基部に
    は、前記キャリアの玉掛け部の支持枠検出手段が設けら
    れ、さらに前記フックおよび前記支持枠検出手段を旋回
    させる旋回手段を設けたことを特徴とする巻回コイル吊
    り下げ治具。
  2. 【請求項2】 前記フックに、前記キャリアの玉掛け部
    の吊り下げ位置補正ガイドを設けたことを特徴とする請
    求項1記載の巻回コイル吊り下げ治具。
  3. 【請求項3】 前記フックの先端部に、前記キャリアの
    落下防止爪を突出させたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の巻回コイル吊り下げ治具。
  4. 【請求項4】 前記フックの吊り下げ姿勢検出手段を設
    けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載
    の巻回コイル吊り下げ治具。
  5. 【請求項5】 前記支持枠検出手段が、昇降可能なもの
    である請求項1〜4の何れか1項に記載の巻回コイル吊
    り下げ治具。
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