JP3205090B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3205090B2 JP30899492A JP30899492A JP3205090B2 JP 3205090 B2 JP3205090 B2 JP 3205090B2 JP 30899492 A JP30899492 A JP 30899492A JP 30899492 A JP30899492 A JP 30899492A JP 3205090 B2 JP3205090 B2 JP 3205090B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機などの画像形成装
置においてシーケンス制御を行うための画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子写真方式による複写機は、
原稿サイズに対応して転写する紙サイズの指定を行い、
原稿画像の複写を行っている。仮に、複写機の操作を誤
って動作をスタートさせると、倍率オーバーでコピーさ
れない部分が生じたり、縮小しすぎて余白が多く出るな
どのミスコピーが生じ、紙の消費量が増すとともに印字
に用いたトナー、インクなどの無駄使いになる。
【0003】ミスコピー(操作ミス)発生の原因には、
主として次の2つがある。
【0004】紙サイズの指定が操作者の希望するもの
になっていない。
【0005】使用モード(枚数、変倍、両面コピーな
ど)の設定が操作者の希望するものになっていない。
【0006】これらの操作ミスは、前の操作者の設定の
まま次の操作者が気付かずにコピーを開始してしまうこ
とに原因がある。
【0007】近年、ミスコピーを軽減するために紙サイ
ズの指定については、自動用紙選択機能が用いられるよ
うになったが、自動用紙選択機能を備えていない場合や
設定を誤った場合には、ミスコピーが避けられない。特
に、ADF(自動原稿送り装置)を用いたコピーや複数
枚コピーなどの連続動作を行う場合に設定を誤ると、コ
ピースピードが速い複写機ほど2枚目以降の紙も次々に
給紙され、操作者がミスに気付いて連続動作を中断させ
るまでに数枚の余分なミスコピーが生じてしまう。
【0008】なお、この種の技術に関しては、例えば、
特開昭57−665、特開昭60−221770、特開
昭61−18969、特開平4−55863などの各公
報に開示されたものがある。このうち、特開昭61−1
8969にあっては、最初の1枚あるいは数枚の処理速
度をそれ以降の処理速度より遅くする手段を設け、設定
ミスによる無駄なコピーの発生を防止しようとしてい
る。また、特開平4−55863では、予め定められた
第1の枚数までは最高複写速度より小さくなるように速
度を制御し、複写ミスの低減を図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、通常、連続
して画像形成を行う場合、コピー速度(画像形成速度)
を高めるため、1枚目の転写紙にトナー像が転写され、
定着へと搬送されている間に転写紙が給紙され、レジス
トローラ位置に待機し、3枚目以降も同様の間隔で動作
する。この動作中に操作者がモードなどの設定ミスに気
付いたときにはストップキーを押すことで連続動作を停
止させている。しかし、従来では既に給紙を行った転写
紙についてはそのまま画像形成を行うため、1枚目の画
像が排紙部に出力されてしまった後に設定ミスに気付い
た場合など、コピー速度が速い装置になればなるほど次
の転写紙の給紙を行う時間間隔が短く、数枚の転写紙を
ミスコピーしていた。このように従来の画像形成装置に
おいては、操作ミスが生じたときの連続コピーモードに
おけるミスコピーを軽減することは困難であり、用紙の
無駄使いが避けられなかった。
【0010】本発明の目的は、上記した従来技術の実情
に鑑みてなされたものであり、設定変更をしなかったた
めに生じるミスコピーの低減を図ることができる画像形
成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、連続画像形成時の画像出力の時間間
隔が一定となるように制御する通常モードと、1枚目の
画像の排紙終了より所定時間が経過してから2枚目の給
紙を行う画像確認モードとを有し、設定内容に応じた始
動合図がなされることにより給紙部より画像形成部へ転
写紙を搬送し、画像形成部で転写紙上へ画像情報に応じ
た画像を形成し、この画像形成された転写紙を排紙部へ
搬送するように構成された画像形成装置において、操作
から前記通常モードが指定されていれば、前記画像確
認モードを実行することなく前記通常モードを実行さ
せ、前記通常モードが指定されていなければ、前記画像
確認モードが指定されているか否かを判定し、画像確認
モードが指定されていれば、画像確認モードを実行さ
せ、画像確認モードが指定されていなければ、前記操作
部でスタートキー以外のキーの最後の操作からの経過時
間を計時し、前記あらかじめ設定した時間が経過してい
れば、前記画像確認モードを実行させ、あらかじめ設定
された時間が経過していなければ他のモードの設定がな
されているかどうかを判定し、前記他のモードの設定が
なされていれば、前記画像確認モードを実行させ、他の
モードの設定がなされていなければ、前記通常モードを
実行させる制御手段を備えていることを特徴とする
【0012】装置状態を操作者によって把握できるよう
に、前記2つのモードの各々の状態を表示する表示手段
を設けることができる。
【0013】また、前記所定時間キーは、操作者または
サービスマンによって任意に設定可能にすることができ
る。さらに、前記他のモードとしては例えば変倍モード
のような作像モードが挙げられる。
【0014】
【作用】操作部の設定変更後、所定時間後に始動合図が
なされたことをもって次の操作者になったものと見なす
ことができ、1枚目の画像の排紙終了より所定時間が経
過してから2枚目の給紙を行うことで、前の設定のまま
コピーが開始された場合でも、用紙の2枚目以降の無駄
使いを防止することができる。
【0015】
【0016】さらに、通常モードにあるのか画像確認モ
ードにあるのかをユーザーに識別できるような表示手段
を設けることで、使用している画像形成装置がどのよう
な状態にあるのかを操作者によって把握することが可能
になる。
【0017】また、前記所定時間を操作者またはサービ
スマンによって任意に設定できるようにすることで、使
用頻度や使用形態に応じた操作性を確保することができ
る。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0019】図2は、実施例に係る画像形成装置の概略
構成を示す正面図である。同図において、外周面に感光
層が蒸着または塗布された感光体ドラム1は回転可能に
支承され、この外周面の一部には不図示の読取装置から
の光が露光される。この露光位置の前段には感光層を一
様に帯電するための帯電チャージャ2が配設され、露光
位置の後段にはトナーを用いて露光による静電潜像に対
し顕像を行うための現像装置3が配設されている。
【0020】現像装置3の後段には、給紙された転写紙
に対し静電力によりトナー像を転写するための転写チャ
ージャ4、感光体ドラム1の表面に吸着した転写紙をド
ラム表面から引き剥がすための分離チャージャ5、感光
体ドラム1の表面に残留するトナーを除去するためのク
リーニング装置6、帯電チャージャ2による帯電の前に
感光層の除電を行う除電チャージャ7の各々が順次配設
されている。
【0021】また、多数枚の転写紙を収納する給紙カセ
ット8を備え、この給紙カセット8から1枚ずつ用紙を
送り出すために給紙コロ9が設けられ、その後段にはタ
イミングをとって転写位置へ用紙を送り出すためのレジ
ストローラ10が配設されている。さらに、分離チャー
ジャ5の横位置には転写済みの記録紙に対してトナー像
を定着させるための定着装置11が配設されている。ま
た、定着装置11の出側には、定着済みの記録紙を収納
する排紙トレイ12が設置されている。
【0022】以上の構成において、原稿の読み取り光が
不図示の走査機構を介して感光体ドラム1に露光され、
この露光部分が感光体ドラム1の回転によって現像装置
3の対面位置に到達すると、現像装置3によって潜像に
対するトナー現像が行われる。これによる顕像は、感光
体ドラム1の回転とともに転写チャージャ4の対向面へ
移動するが、その到着にタイミングを合わせてレジスト
ローラ10から転写用紙が送り出される。
【0023】転写チャージャ4では供給された転写用紙
に対し、感光体ドラム1の表面に付着しているトナー像
が転写用紙の表面に静電吸引力により吸着(転写)さ
れ、転写の済んだ先端部から分離チャージャ5によって
剥離されながら、定着装置11へ送り込まれ、熱と加圧
力によりトナー像の紙面上への定着が行われる。
【0024】一方、感光体ドラム1にあっては、転写用
紙へ転写されなかった残留トナーがブレードやブラシを
用いたクリーニング装置6によって除去され、さらに除
電チャージャ7によって感光層の帯電が除去され、つい
で帯電チャージャ2により新たに感光層への帯電が行わ
れ、次の露光に備えられる。
【0025】図3の操作部の平面図に示すように、操作
部13は、複写機の状態を表示するためのLCDからな
る表示器14、編集コピー設定キー15、動作モード設
定キー16、コピーセットボタン17、枚数設定などに
用いるテンキー18、コピーを終わらせるストップキー
19、コピーを開始させるスタートキー20、及びモー
ド内容を警告するためのモードランプ21の各々を備え
て構成される。表示器14はタッチスイッチになってお
り、表示器12に表示されたオブジェクトを押下するこ
とでモードを選択することができる。
【0026】本発明では、連続画像形成時、2枚目の給
紙を、1枚目の画像形成における排紙終了後、所定時間
経過してから行う画像確認モードを設け、制御部が操作
部の使用状況によりこの画像確認モードと通常モードと
を使い分けることにより、ミスコピーの増加を防止して
いる。このことについて、図4のパワーオン後のスター
ト待ち状態から通常のサイクルでの処理に移るまでの全
体処理を示すフローチャートを参照して説明する。
【0027】まず、複写機がパワーオンされるとイニシ
ャライズが行われ(ステップ401)、スタート待ち状
態になる(ステップ402)。ついで、スタートキー2
0が押下されたか否かが判定される(ステップ40
3)。スタートキー20が操作されていない場合には処
理をステップ402へ戻し、押下されていれば画像確認
モードのフラグがセットされているか否かを判定する
(ステップ404)。
【0028】画像確認モードフラグのセットが確認され
た場合、1枚目のコピーを行う(ステップ405)。こ
のコピーの後、ストップキー19が押下されたか否かを
判定し(ステップ406)、押下されていれば処理をス
テップ402に戻して以降の処理を実行し、押下されて
いない場合には所定時間が経過したか否かを判定する
(ステップ407)。所定時間が経過していれば通常サ
イクルのコピーを実行する。なお、ステップ407で時
間が経過していない場合、処理をステップ406へ移行
する。すなわち、待ち状態にセット、リセットが行われ
る画像確認モードフラグの状態により、通常処理を行う
か本発明の処理を行うかを判断する。そして、画像確認
モード時には、操作者によって設定されたインターバル
時間の間、次のサイクルのコピーの開始を待ち、ストッ
プキーの状態を監視することで、画像確認の時間を確保
している。
【0029】次に、図1の処理について説明する。この
処理は、動作モードフラグのセット/リセットに関する
もので、まず、操作部13の動作モード設定キー16に
よる通常モードの指定があったか否かが判定される(ス
テップ101)。通常モードの指定ありの場合(操作部
13においてはモードランプ21の「通常」表記のLE
Dが点灯している)、画像確認モードフラグをリセット
し(ステップ102)、通常モード表示処理を実行する
(ステップ103)。
【0030】一方、ステップ101で通常モード指定無
しが判定された場合、画像確認モードの指定があったか
否かを判定し(ステップ104)、ありの場合には画像
確認モードフラグをセットし(ステップ105)、つい
で画像確認モード表示の処理を行い(ステップ10
6)、「確認」表記のLEDを点灯させる。
【0031】また、ステップ104で画像確認モードの
指定無しが判定された場合、操作部13におけるスター
トキー20以外のキーが最後の操作からの経過時間(例
えば、60秒)をカウントし(ステップ107)、設定
時間を越えていればステップ105以降の処理を実行す
る。また、設定時間を越えていなければステップ108
に移行し、操作部の変倍モード設定状態かどうか判定す
る。そして、変倍モードであれば、ステップ105以下
を実行し、変倍モードでなければステップ102以下を
実行する。なお、上記設定時間の60秒はユーザーまた
はサービスマンにより変更可能である。同様に、モード
の内容も変更可能である。
【0032】図5は動作モード設定キー16の操作に伴
う表示器14の表示内容を示している。(a)図は項目
選択を促す表示、(b)図はモード指定を促す表示、
(c)図はインターバル時間の設定を促す表示、(d)
図は特定キーを設定する際の表示内容を各々示してい
る。このとき、(c)図を除く各図の表示においては、
操作部13上の文字枠の部分がタッチスイッチになって
おり、操作にともなって表示内容が変化する。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0034】請求項1記載の発明によれば、操作部から
前記通常モードが指定されていれば、前記画像確認モー
ドを実行することなく前記通常モードを実行させ、前記
通常モードが指定されていなければ、前記画像確認モー
ドが指定されているか否かを判定し、画像確認モードが
指定されていれば、画像確認モードを実行させ、画像確
認モードが指定されていなければ、前記操作部でスター
トキー以外のキーの最後の操作からの経過時間を計時
し、あらかじめ設定した時間が経過していれば、前記画
像確認モードを実行させ、前記あらかじめ設定された時
間が経過していなければ他のモードの設定がなされてい
るかどうかを判定し、前記他のモードの設定がなされて
いれば、前記画像確認モードを実行させ、他のモードの
設定がなされていなければ、前記通常モードを実行させ
る制御手段を備えているので、前の操作者の設定のまま
次の操作者によるコピーが開始された場合でも、2枚目
以降を無駄使いするのを防止することができる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、変倍モード
が設定されていれば、画像確認モードを実行し、設定さ
れていなければ通常モードを実行するので、前記条件の
もとで変倍モードが設定されているときに、前の操作者
の設定のまま次の操作者によるコピーが開始された場合
でも、2枚目以降を無駄使いするのを防止することがで
きる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、他のモード
は操作者またはサービスマンによって任意に設定可能な
ので、実行されるモードを選択して出力画像の確認動作
を行うことができる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、2つのモー
ドの各々の状態を表示する表示手段を設けるようにした
ので、使用している画像形成装置がどのような状態にあ
るのかを操作者によって把握することができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、前記あらか
じめ設定した時間は、操作者またはサービスマンによっ
て任意に設定可能にしたので、使用頻度に応じた操作性
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像形成装置における処
理を示すフローチャートである。
【図2】実施例に係る画像形成装置の概略構成を示す正
面図である。
【図3】実施例に係る操作部の詳細を示す平面図であ
る。
【図4】実施例に係る画像形成装置の全体処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】実施例に係る動作モード設定キーの操作に伴う
表示器の表示内容を示す説明図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電チャージャ 3 現像装置 4 転写チャージャ 5 分離チャージャ 6 クリーニング装置 7 除電チャージャ 8 給紙カセット 9 給紙コロ 10 レジストローラ 11 定着装置 12 排紙トレイ 13 操作部 14 表示器 15 編集コピー設定キー 16 動作モード設定キー 17 コピーセットボタン 18 テンキー 19 ストップキー 20 スタートキー 21 モードランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 370 - 512 G03G 21/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続画像形成時の画像出力の時間間隔が
    一定となるように制御する通常モードと、1枚目の画像
    の排紙終了より所定時間が経過してから2枚目の給紙を
    行う画像確認モードとを有し、設定内容に応じた始動合
    図がなされることにより給紙部より画像形成部へ転写紙
    を搬送し、画像形成部で転写紙上へ画像情報に応じた画
    像を形成し、この画像形成された転写紙を排紙部へ搬送
    するように構成された画像形成装置において、 操作部から前記通常モードが指定されていれば、前記画
    像確認モードを実行することなく前記通常モードを実行
    させ、 前記通常モードが指定されていなければ、前記画像確認
    モードが指定されているか否かを判定し、画像確認モー
    ドが指定されていれば、画像確認モードを実行させ、 画像確認モードが指定されていなければ、前記操作部で
    スタートキー以外のキーの最後の操作からの経過時間を
    計時し、あらかじめ設定された時間が経過していれば、
    前記画像確認モードを実行させ、 前記あらかじめ設定された時間が経過していなければ他
    のモードの設定がなされているかどうかを判定し、前記
    他のモードの設定がなされていれば、前記画像確認モー
    ドを実行させ、 他のモードの設定がなされていなければ、前記通常モー
    ドを実行させる制御手段を備えていることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記他のモードが変倍モードであること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記他のモードは操作者またはサービス
    マンによって任意に設定可能であることを特徴とする請
    求項1載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記2つのモードの各々の状態を表示す
    る表示手段を設けたことを特徴とする請求項1 記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記あらかじめ設定された 時間は、操作
    者またはサービスマンによって任意に設定可能であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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