JP3204650B2 - 廃プラスチック容器梱包設備 - Google Patents

廃プラスチック容器梱包設備

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JP3204650B2 JP26845499A JP26845499A JP3204650B2 JP 3204650 B2 JP3204650 B2 JP 3204650B2 JP 26845499 A JP26845499 A JP 26845499A JP 26845499 A JP26845499 A JP 26845499A JP 3204650 B2 JP3204650 B2 JP 3204650B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃プラスチック容
器を筒状ケーシング内で筒軸芯方向に沿って圧縮変形さ
せて減容自在な減容手段を設け、前記ケーシング内で減
容化した減容廃プラスチック容器に結束用長尺体を囲繞
させて束ねる結束手段を、前記ケーシングの容器排出口
付近に設け、前記減容廃プラスチック容器を、前記ケー
シング内から前記容器排出口に排出自在な排出手段を設
けてある廃プラスチック容器梱包設備に関する。
【0002】
【従来の技術】上記廃プラスチック容器梱包設備は、廃
プラスチック容器を廃棄したり再資源化するために保管
したり処理施設に運搬するにあたって、そのままでは廃
プラスチック容器の容積(嵩)が高く、保管や運搬に支
障をきたすので、廃プラスチック容器を減容した後、そ
の減容した廃プラスチック容器が弾性力で元に戻ろうと
して容積が増大しないように梱包するものである。従
来、この種の廃プラスチック容器梱包設備としては、図
17・18に示すように、容器排出口29の縁部は、周
方向に沿って面一の状態に形成し、その容器排出口29
の下手に隣接させて結束手段15を配置してあるものが
あり、減容用ケーシング9内で減容化した減容廃プラス
チック容器Bの結束は、前記減容廃プラスチック容器B
が前記容器排出口29から排出された直後に、前記結束
手段15によって結束用長尺体Tを囲繞させて束ねるよ
うに構成してあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の廃プラ
スチック容器梱包設備によれば、減容廃プラスチック容
器は、前記ケーシング内において前記減容手段による圧
縮によって減容状態を維持しているものの、容器排出口
より外方においては、ケーシングによる拘束力が解除さ
れるため、急激に弾性復元する傾向がつよい。従って、
前記結束手段で束ねるときには、減容廃プラスチック
は、既に弾性復元しており、圧縮率が低下して嵩高にな
り易い問題点がある。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、前記減容プラスチックをよりコンパクトに減容で
きる廃プラスチック容器梱包設備を提供するところにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の特徴構
成は、図1,図2,図5,図6,図11に例示するごと
く、廃プラスチック容器Aを筒状ケーシング9内で筒軸
芯方向に沿って圧縮変形させて減容自在な減容手段1を
設け、前記ケーシング9内で減容化した減容廃プラスチ
ック容器Bに結束用長尺体Tを囲繞させて束ねる結束手
段15を、前記ケーシング9の容器排出口29付近に設
け、前記減容廃プラスチック容器Bを、前記ケーシング
9内から前記容器排出口29に排出自在な排出手段6を
設けてある廃プラスチック容器梱包設備において、前記
廃プラスチック容器Aの圧縮方向と、前記排出手段6の
排出方向とが交わるように前記減容手段1と前記排出手
段6とを配置し、前記容器排出口29から排出される前
記減容廃プラスチック容器Bに対する前記結束用長尺体
Tの囲繞を許容しながら、前記減容廃プラスチック容器
Bの復元を抑制する復元抑制手段を設け、前記復元抑制
手段を、前記容器排出口縁部の内前記廃プラスチック
容器の圧縮方向で対向する各部分から、前記結束用長尺
体の囲繞区間内に突出する状態に配置した一対の抑え板
を設けて構成し、前記減容廃プラスチック容器を前記容
器排出口から前記一対の抑え板の間に排出して両抑え板
の間に挟み込み、その両抑え板の間に挟み込んだ減容廃
プラスチック容器を、前記両抑え板の上から囲繞した結
束用長尺体で結束して、前記減容廃プラスチック容器の
排出方向への移動によって、前記両抑え板を前記減容廃
プラスチック容器と前記結束用長尺体との間から抜き出
すように構成してあるところにある。
【0006】請求項1の発明の特徴構成によれば、前記
廃プラスチック容器の圧縮方向と、前記排出手段の排出
方向とが交わるように前記減容手段と前記排出手段とを
配置してあることによって、ケーシング内で圧縮された
減容廃プラスチックの弾性復元力は、前記容器排出口に
おいては、容器排出口の内周部分で受け止められ、圧縮
状態を維持したまま容器排出口を通過させることが可能
となる。そして、前記容器排出口から排出される前記減
容廃プラスチック容器に対する前記結束用長尺体の囲繞
を許容しながら、前記減容廃プラスチック容器の復元を
抑制する復元抑制手段を設けてあることによって、前記
結束用長尺体による減容廃プラスチック容器の囲繞の際
にも、前記復元抑制手段によって減容廃プラスチック容
器の減容状態を維持することが可能となる。その結果、
せっかく減容化した減容廃プラスチック容器が、前記容
器排出口から出る際に弾性復元して嵩高となったり、バ
ラバラに散らばり束ねられなくなるといったことを防止
することが可能となる。また、容器排出口の縁部の内の
容器圧縮方向で対向する部分を囲繞区間内に延設するだ
けの簡単な構造によって減容廃プラスチック容器の弾性
復元を抑制することが可能となり、減容廃プラスチック
容器を容器排出口から一対の抑え板の間に排出して両抑
え板の間に挟み込み、その両抑え板の間に挟み込んだ減
容廃プラスチック容器両抑え板の上から囲繞した結束
用長尺体で結束して、減容廃プラスチック容器の排出方
向への移動によって、両抑え板を減容廃プラスチック容
器と結束用長尺体との間から抜き出すように構成してあ
るので、弾性復元を抑制した状態の減容廃プラスチック
容器を、その弾性復元を抑制した状態のままタイミング
良く結束用長尺体で結束できる。従って、前記減容手段
による廃プラスチック容器の圧縮の段階から、前記容器
排出口を出て前記結束手段によって束ねられる段階まで
の行程を通じて、前記減容廃プラスチック容器の圧縮状
態を維持しやすく、減容廃プラスチック容器を、よりコ
ンパクトな状態に減容梱包することが可能となる。その
上、簡単な構造で減容廃プラスチック容器の弾性復元を
抑制できるので、廃プラスチック容器梱包設備のコスト
パフォーマンスを向上させることが可能となり、また、
減容廃プラスチック容器を弾性復元を抑制した状態のま
まタイミング良く結束用長尺体で結束できるので、減容
廃プラスチック容器をコンパクトに梱包することができ
る。
【0007】
【0008】
【0009】請求項の発明の特徴構成は、図2〜図
4,図9〜図12,図14,図16に例示するごとく、
前記容器排出口29から排出される前記減容廃プラスチ
ック容器Bを梱包用袋に袋詰め自在な袋詰め手段3を、
前記容器排出口29付近に設けてあるところにある。
【0010】請求項の発明の特徴構成によれば、請求
項1又は2の発明による作用効果を叶えることができる
のに加えて、前記減容廃プラスチック容器を、梱包用袋
で袋詰めすることが可能となる。袋詰めすることによっ
て、前記結束用長尺体の掛かってない部分の廃プラスチ
ック容器が脱落するのを防止でき、より確実に前記減容
廃プラスチック容器を梱包することが可能となる。更に
は、前記袋詰めできることによって密閉梱包することが
可能となり、例えば、梱包対象の廃プラスチック容器
が、飲料や食料或いは洗剤等の日用品といった内容物が
残り易い容器として使用された廃プラスチック容器であ
る場合でも、その減容廃プラスチック容器に残っていた
内容物が腐敗して、保管中や運搬中に悪臭を放ったり、
減容廃プラスチック容器から漏れ出た内容物が保管場所
や運搬装置を汚してしまうといったことを防止し易くな
り、減容廃プラスチック容器の取扱性の向上、及び、作
業環境の悪化防止を図ることが可能となる。因みに、袋
詰めの後に前記結束用長尺体を掛けても、その逆に、結
束用長尺体による囲繞の後に袋詰めするものであっても
よい。
【0011】請求項の発明の特徴構成は、図3,図
4,図11に例示するごとく、前記袋詰め手段3は、前
記結束手段15による前記減容廃プラスチック容器Bの
結束の前に、梱包用袋を前記減容廃プラスチック容器B
に被すように構成してあるところにある。
【0012】請求項の発明の特徴構成によれば、請求
項3に記載の発明による作用効果を叶えることができる
のに加えて、減容廃プラスチック容器には、結束用長尺
体を掛ける前に袋を被すことが可能となる。従って、前
記減容廃プラスチック容器を、被せた袋の上から前記結
束用長尺体で結束することができるから、前記結束用長
尺体を締めることによって袋内の余分な空気を追い出し
ながら結束することが可能となる。その結果、前記袋だ
けが膨らんだ状態になるのを防止でき、コンパクトに梱
包することが可能となる。従って、梱包体の嵩を小さく
して、保管や運搬時の省スペース化を叶えることができ
ると共に、梱包体を重ねても、その荷重で袋が破裂して
穴があくと言ったことを防止できる。
【0013】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0015】〔第1実施形態〕 図1〜図4は、飲料や食料或いは洗剤等の日用品といっ
た内容物が残り易い容器として使用した後の廃プラスチ
ック容器(例えば、トレー、ボトル、包装、容器等)A
を減容して梱包する本発明に係る廃プラスチック容器梱
包設備の一実施形態を示す。
【0016】前記廃プラスチック容器梱包設備は、使用
済みの材質が同じ各種形状の複数個の廃プラスチック容
器Aを筒状ケーシング9内で一体的に圧縮して減容し、
減容した廃プラスチック容器Aの複数個が一体化した減
容廃プラスチック容器集積体(減容廃プラスチック容器
の一例)Bを成形する減容手段としての減容装置1と、
減容装置1にて減容して成形した減容廃プラスチック容
器集積体Bを梱包用袋(本実施形態では、厚さが0.0
8mm程度のポリエチレン製袋)2に袋詰めする袋詰め
手段としての袋詰め装置3と、前記減容廃プラスチック
容器集積体Bに、前記梱包用袋2の上から結束ベルト
(結束用長尺体の一例)Tを囲繞させて束ねる結束手段
としての結束装置15と、前記減容廃プラスチック容器
集積体Bを、前記筒状ケーシング9内から第二排出口
(後述)29を通して排出して前記結束装置15による
結束位置に導く排出手段としての排出装置6と、前記結
束装置15による結束位置に到達した前記減容廃プラス
チック容器集積体Bに対して、その復元を抑制した状態
に保つ復元抑制手段としての左右一対の抑え板30と、
袋詰め装置3にて減容廃プラスチック容器集積体Bを袋
詰めしてある包用袋2の開口部4を密閉する密閉手段と
しての密閉装置5と、各装置の作動を制御する制御装置
7とを設けて、減容装置1で成形した減容廃プラスチッ
ク容器集積体Bを、その減容装置1による圧縮方向と直
交する方向に移動させて梱包するように構成してある。
【0017】前記減容装置1は、廃プラスチック容器A
を収容する収容筒としての断面形状が矩形の容器圧縮室
8を内側に形成してある筒状の第一ケーシング9Aと、
第一ケーシング9Aの一端側を塞いでいる反力受け板1
0と、容器圧縮室8内を筒長手方向に往復移動自在な押
圧板11と、押圧板11を第一ケーシング9Aの他端側
から往復駆動移動させる押圧用油圧シリンダ12とを備
えている。
【0018】前記第一ケーシング9Aの上面側には、容
器として使用した後の多数の廃プラスチック容器Aを容
器圧縮室8内に投入する投入口13を開閉自在に設けて
あり、第一ケーシング9Aの容器押圧方向終端側の横側
面には、第一ケーシング9A内に成形した減容廃プラス
チック容器集積体Bを第一ケーシング9Aの横側方に排
出する為の第一排出口14を開閉自在に設けてある。
【0019】前記排出装置6は、一端側が第一排出口1
4に連通する第二ケーシング9Bを第一ケーシング9A
の長手方向に対して直交する水平方向に設けて、その内
側に減容廃プラスチック容器集積体Bの搬送路16を形
成するとともに、容器圧縮室8と搬送路16とに亘って
往復移動自在な押し出し板17と、その押し出し板17
を往復駆動移動させる押し出し用油圧シリンダ18とを
設けて、容器圧縮室8内に成形した減容廃プラスチック
容器集積体Bを第一排出口14から搬送路16に沿って
第二ケーシング9Bの他端側に押し出し搬送するように
構成してある。
【0020】前記第二ケーシング9Bは鋼板で筒状に形
成され、その内周面を、全長に亘って、減容廃プラスチ
ック容器集積体Bの外周面に摺接する横断面形状が矩形
の内周面に形成して、その内周面で減容廃プラスチック
容器集積体Bを筒状に囲んで、その容積増大を規制する
規制部材に構成してある。そして、この第二ケーシング
9Bの他端部には、減容廃プラスチック容器集積体Bを
結束装置15の結束位置に向けて排出自在な容器排出口
である第二排出口29を形成してある。因みに、前記第
一ケーシング9Aと第二ケーシング9Bを合わせて筒状
ケーシング9という。
【0021】前記袋詰め装置3は、排出装置6にて第二
ケーシング9Bの第二排出口29に押し出されてきた減
容廃プラスチック容器集積体Bを、第二ケーシング9B
の外周側に装着してある梱包用袋2の内側に入り込ませ
ることによって袋詰めするもので、梱包用袋2のストッ
カー19と、ストッカー19の梱包用袋2を吸引ノズル
20で吸引保持して第二ケーシング9Bの外周側に装着
する装着手段としての吸引式袋装着装置21と、第二ケ
ーシング9Bの外周側に装着した梱包用袋2の第二ケー
シング9Bからの抜け出しに抵抗する抵抗力を搬送路の
出口側で付与する抵抗付与手段としての上下駆動移動自
在な押圧ローラ22とを設けるとともに、第二ケーシン
グ9Bを、ガイドレール23に沿って、第一排出口14
に連通して減容廃プラスチック容器集積体Bを袋詰め位
置に搬送する搬送位置と、ストッカー19の前方に位置
して梱包用袋を装着する袋装着位置とに亘って、図外の
油圧シリンダで移動自在に設けて構成してある(図14
参照)。
【0022】前記結束装置15は、前記筒状ケーシング
9内で減容化され前記第二排出口29から排出される減
容廃プラスチック容器集積体Bに、第二排出口29の周
方向に沿って結束ベルトTを囲繞して、束ねることがで
きるように構成してある。具体的には、図5・6に示す
ように、結束対象部分を取り囲む状態に配置されたベル
ト誘導用レール15Aと、そのレール15Aに沿ってス
ライドすることで結束ベルトを巻取ロール15Bから引
き出して、前記減容廃プラスチック容器集積体Bを巻回
させる駆動部(不図示)と、囲繞状態で重なったベルト
部分どうしを固着する固定部(不図示)とを設けて構成
してある。そして、前記排出装置6による送り出しを、
所定長さで複数回に分けながら、送り出し停止状態で、
その都度、結束装置15によって減容廃プラスチック容
器集積体Bに結束ベルトTを掛けて囲繞することで、複
数列に結束することができる。但し、本実施形態におい
ては、予め、第二ケーシング9Bに梱包用袋2を被して
あり、前記排出装置6による送り出しに伴って袋詰めさ
れる構成であるから、前記結束ベルトTは、減容廃プラ
スチック容器集積体Bを梱包用袋2の上から囲繞する状
態に設置されるものである。
【0023】前記抑え板30は、前記第二ケーシング9
Bの第二排出口29縁部の内、前記廃プラスチック容器
Aの圧縮方向での前端・後端に該当する部分から、結束
ベルトTの囲繞区間内に突出する状態に、それぞれ延設
してある。この抑え板30によれば、減容廃プラスチッ
ク容器集積体Bが第二排出口29から押し出される時
に、減容廃プラスチック容器集積体Bの両側面の一部を
支えることで、減容廃プラスチック容器集積体Bの弾性
復元を抑制することができ、その状態のまま、結束ベル
トTを囲繞させることで、より圧縮率の高い状態に梱包
することが可能となる。そして、結束の後、前記排出装
置6の押出操作を再開すれば、抑え板30上に重なった
結束ベルト部分は、減容廃プラスチック容器集積体Bと
共に前方に滑り、減容廃プラスチック容器集積体Bにの
み掛かった状態となる。
【0024】前記密閉装置5は、減容廃プラスチック容
器集積体Bを袋詰めしている梱包用袋2の開口部側を上
下に挟持加熱して熱融着することで密閉する一対の加熱
挟持体31を、上下に相対近接離間駆動自在に設けて構
成してあり、前記結束装置15の下手側に隣接させて配
置してある。
【0025】以下、上述の廃プラスチック容器梱包設備
の制御装置7による制御動作を説明する。図1・図7に
示すように、押圧用油圧シリンダ12を収縮作動させて
押圧板11を投入口13よりも後方に後退させるととも
に、押し出し用油圧シリンダ18を収縮作動させて押し
出し板17の前面を第一ケーシング9Aの内面に沿わせ
た待機位置に移動させ、第一排出口14を排出口扉25
で塞いで、所定量分の多数の廃プラスチック容器Aを投
入口13から容器圧縮室8内に投入する。
【0026】次に、図2・図8に示すように、投入口1
3をその下面が第一ケーシング9Aの内面に沿うように
装着した蓋板26で塞いで、押圧用油圧シリンダ12を
伸張作動させ、押圧板11の前面が第一排出口14の横
側縁に位置するまで押圧板11を移動させて、多数の廃
プラスチック容器Aを一体的に圧縮し、反力受け板10
側の容器圧縮室8端部に、直方体形状に一体化した見か
け比重が0.25〜0.35程度の減容廃プラスチック
容器集積体Bを成形する。
【0027】また、上記のように減容廃プラスチック容
器集積体Bを成形している間に、図2に示すように、予
め袋装着位置に移動させてある第二ケーシング9Bに、
上下両面を吸引ノズル20で吸引保持して拡げた梱包用
袋2を搬送路16の終端側からかぶせて、その梱包用袋
2を、その袋底部近くまで第二ケーシング9Bが入り込
む状態で、第二ケーシング9Bの外周側に装着した後、
図9に示すように、第二ケーシング9Bを搬送位置に移
動させて、上下の押圧ローラ22を梱包用袋2の上から
第二ケーシング9Bの出口側部分に対して弾性的に圧接
させておく。尚、梱包用袋2の袋幅方向に沿う周長さ
は、第二ケーシング9Bの外周長さと略同じ長さに設定
してある。
【0028】次に、図3に示すように、排出口扉25を
図示しない油圧シリンダで上昇移動させて、第一排出口
14を開き、押圧板11の前面を第一排出口14の横側
縁に沿わせて位置させたまま、押し出し用油圧シリンダ
18を伸張作動させて、減容廃プラスチック容器集積体
Bを押し出し板17で第二ケーシング9B内に押し込
み、更に、その減容廃プラスチック容器集積体Bを搬送
路16の終端側に開口する第二排出口29から送り出す
(図10参照)。
【0029】このとき、減容廃プラスチック容器集積体
Bは送り出されるに伴って、その容積が増大しようとす
るが、前記一対の抑え板30によって両側面が拘束され
ているから弾性復元が抑えられた状態となる。そして、
第二ケーシング9Bの外周側に装着した梱包用袋2の内
側底部が減容廃プラスチック容器集積体Bに押されて、
梱包用袋2が第二ケーシング9Bの外周側から徐々に引
き出され、同時に、その引き出された梱包用袋2の内側
に減容廃プラスチック容器集積体Bが徐々に入り込む。
【0030】次に、図11に示すように、前記押出油圧
シリンダ18による押出操作を一時停止した状態で、前
記結束装置15によって、減容廃プラスチック容器集積
体Bを、前記一対の抑え板30、及び、梱包用袋2の上
から結束ベルトTで囲繞して結束し、その後、前記結束
ベルトTが、前記抑え板30から外れる程度の距離、押
出油圧シリンダ18を駆動させて、順次、結束と、送り
出しとを交互に行う。
【0031】そして、図12に示すように、袋詰めした
減容廃プラスチック容器集積体Bの全体が第二ケーシン
グ9Bから抜け出し、かつ、梱包用袋2の開口部4が第
二ケーシング9Bから抜け出すまで押し出し用油圧シリ
ンダ18を伸張作動させて、その袋詰め減容廃プラスチ
ック容器集積体Bをパレット27に載置支持する。
【0032】次に、図13に示すように、上下の押圧ロ
ーラ22を第二ケーシング9Bから離して待機位置に移
動させるとともに、第二ケーシング9Bを袋装着位置に
移動させた後、減容廃プラスチック容器集積体Bを袋詰
めしている梱包用袋2の開口部側を、前記密閉装置5の
加熱挟持体31を相対的に近接させることで加熱挟持
し、熱融着することによって、梱包用袋2の開口部4を
密閉し、図15に示すように、減容廃プラスチック容器
集積体Bを容積が増大しないように梱包用袋2に密封梱
包した梱包体Cを形成する。
【0033】〔第2実施形態〕 図16は、梱包用袋2を第二ケーシング9Bの外周側に
装着する装着手段としての袋装着装置21を、梱包用袋
2を袋深さ方向に縮めた状態で第二ケーシング9Bの外
周側に装着するように構成してある実施形態を示し、梱
包用袋2の上下両面を吸引保持する吸引ノズル28a・
28b・28cを第二ケーシング9Bの長手方向に沿っ
て複数個設け、図16(イ)〜(ハ)に示すように、こ
れらの吸引ノズル28a・28b・28cで梱包用袋2
の底部側を第二ケーシング9Bの基部側に順次引き寄せ
て、梱包用袋2を袋深さ方向に縮め、かつ、袋底部近く
まで第二ケーシング9Bが入り込んだ状態で、第二ケー
シング9Bの外周側に装着するようにしてある。
【0034】そして、図16(ニ)に示すように、上下
の押圧ローラ22を、梱包用袋2の袋深さ方向に縮めた
部分32よりも搬送路16の出口側で、梱包用袋2の上
から第二ケーシング9Bに対して弾性的に圧接させて、
第二ケーシング9Bの外周側に装着した梱包用袋2の第
二ケーシング9Bからの抜け出しに抵抗する抵抗力を付
与するように構成してある。その他の構成は第1実施形
態と同様である。
【0035】〔別実施形態〕 〈1〉.本発明による廃プラスチック容器梱包設備は、
廃プラスチック容器として、PETボトルの他に、プラ
スチック製食品トレーやプラスチック製段ボール、各種
日用品のプラスチック製ケース、各種飲料のプラスチッ
ク製ボトル等を減容して梱包するものであっても良い。 〈2〉.本発明による廃プラスチック容器梱包設備は、
材質が同じ各種形状の廃プラスチック容器の複数個が一
体化した減容廃プラスチック容器集積体(減容廃プラス
チック容器の一例)を梱包するものであっても、材質が
異なる各種形状の廃プラスチック容器の複数個が一体化
した減容廃プラスチック容器集積体(減容廃プラスチッ
ク容器の一例)を梱包するものであっても良い。 〈3〉.本発明による廃プラスチック容器梱包設備は、
単一の廃プラスチック容器を個別に減容して成形した減
容廃プラスチック容器を梱包するものであっても良い。 〈4〉.本発明による廃プラスチック容器梱包設備は、
必ずしも袋詰め手段を設けるものに限らず、例えば、袋
詰め手段を省略した構成にすることも可能である。ま
た、袋詰め手段によって設置される袋は、先の実施形態
で説明したように結束用長尺体の下に設置されるものに
限らず、例えば、結束用長尺体を、減容廃プラスチック
容器の上に直接に結束用長尺体を結束した後、その減容
廃プラスチック容器上に、袋を被すものであってもよ
い。また、熱収縮性フィルムで形成した梱包用袋に袋詰
めする袋詰め手段を設けたものであっても良い。 〈5〉.本発明による廃プラスチック容器梱包設備は、
梱包用袋の開口部をテープや紐によって縛ることで密閉
する密閉手段を設けたものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃プラスチック容器梱包設備の概略平面図
【図2】廃プラスチック容器梱包設備の作動を説明する
一部断面平面図
【図3】廃プラスチック容器梱包設備の作動を説明する
一部断面平面図
【図4】廃プラスチック容器梱包設備の作動を説明する
一部断面平面図
【図5】要部側面図
【図6】要部斜視図
【図7】廃プラスチック容器梱包設備の作動を説明する
要部断面側面図
【図8】廃プラスチック容器梱包設備の作動を説明する
要部断面側面図
【図9】廃プラスチック容器梱包設備の作動を説明する
要部断面側面図
【図10】廃プラスチック容器梱包設備の作動を説明す
る要部断面側面図
【図11】廃プラスチック容器梱包設備の作動を説明す
る要部断面側面図
【図12】廃プラスチック容器梱包設備の作動を説明す
る要部断面側面図
【図13】廃プラスチック容器梱包設備の作動を説明す
る要部断面側面図
【図14】廃プラスチック容器梱包設備の作動を説明す
る要部断面側面図
【図15】梱包体の斜視図
【図16】第2実施形態を示す要部断面側面図
【図17】従来の廃プラスチック容器梱包設備の要部側
面図
【図18】従来の減容廃プラスチック容器の圧縮状況を
示す要部断面側面図
【符号の説明】
1 減容手段 3 袋詰め手段 6 排出手段 9 筒状ケーシング 15 結束手段 29 容器排出口 30 抑え板 A 廃プラスチック容器 B 減容廃プラスチック容器 T 結束用長尺体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 9/30 B65B 27/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃プラスチック容器を筒状ケーシング内
    で筒軸芯方向に沿って圧縮変形させて減容自在な減容手
    段を設け、前記ケーシング内で減容化した減容廃プラス
    チック容器に結束用長尺体を囲繞させて束ねる結束手段
    を、前記ケーシングの容器排出口付近に設け、前記減容
    廃プラスチック容器を、前記ケーシング内から前記容器
    排出口に排出自在な排出手段を設けてある廃プラスチッ
    ク容器梱包設備であって、 前記廃プラスチック容器の圧縮方向と、前記排出手段の
    排出方向とが交わるように前記減容手段と前記排出手段
    とを配置し、前記容器排出口から排出される前記減容廃
    プラスチック容器に対する前記結束用長尺体の囲繞を許
    容しながら、前記減容廃プラスチック容器の復元を抑制
    する復元抑制手段を設け、 前記復元抑制手段を、前記容器排出口縁部の内前記廃
    プラスチック容器の圧縮方向で対向する各部分から、前
    記結束用長尺体の囲繞区間内に突出する状態に配置した
    一対の抑え板を設けて構成し、 前記減容廃プラスチック容器を前記容器排出口から前記
    一対の抑え板の間に排出して両抑え板の間に挟み込み、
    その両抑え板の間に挟み込んだ減容廃プラスチック容器
    を、前記両抑え板の上から囲繞した結束用長尺体で結束
    して、前記減容廃プラスチック容器の排出方向への移動
    によって、前記両抑え板を前記減容廃プラスチック容器
    と前記結束用長尺体との間から抜き出すように構成して
    ある廃プラスチック容器梱包設備。
  2. 【請求項2】 前記容器排出口から排出される前記減容
    廃プラスチック容器を梱包用袋に袋詰め自在な袋詰め手
    段を、前記容器排出口付近に設けてある請求項1に記載
    の廃プラスチック容器梱包設備。
  3. 【請求項3】 前記袋詰め手段は、前記結束手段による
    前記減容廃プラスチック容器の結束の前に、梱包用袋を
    前記減容廃プラスチック容器に被すように構成してある
    請求項2に記載の廃プラスチック容器梱包設備。
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