JP3204632U - トイレ用フレーム器具、トイレ用覆い具及びトイレ - Google Patents

トイレ用フレーム器具、トイレ用覆い具及びトイレ Download PDF

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Abstract

【課題】本考案の目的は、トイレに取り付けたトイレ用フレーム器具を取り外すことなく、トイレを車両等の輸送手段に強固に固定することができるトイレ用フレーム器具を提供することである。【解決手段】本考案に係るトイレ用フレーム器具1は、トイレ本体部2の個室5を画定する壁部8の少なくとも一部を覆うシート部3が取り付けられるものである。上記目的を達成するために、本考案に係るトイレ用フレーム器具1は、壁部8の上縁16と同じ又は上縁16より高い高さ位置において、上縁16に沿って延びる上端フレーム部31を備え、上端フレーム部31に、上端フレーム部31を横断する間隙部35が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、トイレ用フレーム器具、トイレ用覆い具及びトイレに関する。
従来から、工事現場や野外イベント会場、災害発生時の避難所等において用いられる仮設トイレが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、便槽を内蔵し、建屋と一体的に組み込まれている車載移動式木造建屋一体型仮設簡易水洗トイレが記載されている。このようなトイレは、トイレ個室を画定する壁部が組み立てられた状態で、トイレ設置場所に運搬される場合がある。組み立て済みのトイレは、例えば、車両等の輸送手段に積載されて運搬される。
特開2007−40071号公報
しかしながら、トイレを運搬する際には、車両等の輸送手段に積載されたトイレが、振動等によって倒れたり移動したりしてしまうため、トイレを車両等に強固に固定する必要がある。
また、トイレの壁部には、目隠し用のシートが取り付けられることがある。この場合、例えば、シートを取り付けるための枠となるトイレ用フレーム器具が、トイレに取り付けられる。トイレ用フレーム器具は、トイレを運搬する前に予めトイレに取り付けておくことが望ましい。トイレ用フレーム器具をトイレに取り付けない状態でトイレ及びトイレ用フレーム器具を運搬すると、トイレの設置場所において、トイレ用フレーム器具の取り付け作業が発生してしまうからである。
したがって、トイレに取り付けたトイレ用フレーム器具を取り外すことなく、トイレを車両等の輸送手段に強固に固定する必要がある。
上記に鑑みて本考案の目的は、トイレに取り付けたトイレ用フレーム器具を取り外すことなく、トイレを車両等の輸送手段に強固に固定することができるトイレ用フレーム器具、トイレ用覆い具及びトイレを提供することである。
本考案に係るトイレ用フレーム器具は、トイレ本体部の個室を画定する壁部の少なくとも一部を覆うシート部が取り付けられるものである。上記目的を達成するために、本考案に係るトイレ用フレーム器具は、壁部の上縁と同じ又は上縁より高い高さ位置において、上縁に沿って延びる上端フレーム部を備え、上端フレーム部に、上端フレーム部を横断する間隙部が設けられている。
これにより、トイレを固定する紐部材を間隙部に架け渡すことができる。よって、本考案に係るフレーム器具によれば、トイレに取り付けたトイレ用フレーム器具を取り外すことなく、トイレを車両等の輸送手段に強固に固定することができる。
一例として、トイレ本体部の両側面側に配置される側面フレーム部を備え、側面フレーム部は、トイレ本体部を挟んで対向配置されトイレ本体部の奥行方向に延びる一対の上端フレーム部を備え、間隙部は、上端フレーム部にそれぞれ設けられている。
これにより、トイレの側面側の壁部を覆うシート部を取り付けることができる。また、トイレを固定する紐部材を一対の間隙部に架け渡すことができる。したがって、トイレ本体部の両側面側に側面フレーム部を取り付けた場合であっても、側面フレーム部を取り外すことなく、トイレを車両等の輸送手段に強固に固定することができる。
例えば、側面フレーム部は、上端フレーム部の高さ位置よりも下方において、上端フレーム部と平行に延びる中間フレーム部と、上端フレーム部から中間フレーム部に向かって延び、上端フレーム部と中間フレーム部を連結する複数の連結フレーム部とを備え、隣り合う連結フレーム部の間に、間隙部が位置している。
これにより、上端フレーム部と中間フレーム部を補強することができる。また、間隙部に架け渡した紐部材がずれた場合であっても、紐部材が連結フレーム部に引っかかるため、紐部材のずれを低減させることができる。
例えば、中間フレーム部は、上端フレーム部よりも、壁部に近接した位置にオフセットして設けられている。
これにより、シート部をトイレ用フレーム器具に取り付けたときに、シート部が中間フレーム部によって外側に引っ張られることを防止できる。このように、シート部が中間フレーム部によって外側に張り出すことを防止できるため、シート部の耐久性を高めることができる。
一例として、側面フレーム部は、トイレ本体部の正面側でトイレ本体部の高さ方向に延びる正面側縦フレーム部と、トイレ本体部の背面側でトイレ本体部の高さ方向に延びる背面側縦フレーム部とを備え、中間フレーム部の両端部は、正面側縦フレーム部と背面側縦フレーム部の内側にオフセットしてそれぞれ取り付けられている。
これにより、中間フレーム部を側面側の壁部に近接した位置に配置することができる。また、中間フレーム部によって、正面側縦フレーム部と背面側縦フレーム部が補強され、側面フレーム部の強度を高めることができる。
例えば、側面フレーム部は、トイレ本体部の下端側においてトイレ本体部の奥行方向に延びる下端フレーム部を備え、下端フレーム部は、壁部の下縁に沿って配置されている。
これにより、トイレを移動させる際に、下端フレーム部を把持してトイレを持ち上げることができる。
一例として、トイレ本体部の背面側に配置される背面フレーム部を備え、背面フレーム部は、トイレ本体部の上端側においてトイレ本体部の幅方向に延びる背面上端側フレーム部を備え、側面フレーム部は、トイレ本体部の一方の側面側において、トイレ本体部の背面側でトイレ本体部の高さ方向に延びる第1の背面側縦フレーム部と、トイレ本体部の他方の側面側において、トイレ本体部の背面側でトイレ本体部の高さ方向に延びる第2の背面側縦フレーム部を備え、背面上端側フレーム部の両端部は、第1の背面側縦フレーム部と第2の背面側縦フレーム部の外側にオフセットしてそれぞれ取り付けられている。
これにより、トイレの背面側の壁部を覆うシート部を取り付けることができる。また、背面上端側フレーム部と背面側の壁部の間の空間をより広く確保することができる。よって、背面側の壁部に換気口が設けられている場合、シート部を取り付けた状態であっても、換気口を介した空気の流出入をより促進させることができる。したがって、トイレの臭気を外部に逃がしやすくすることができる。
例えば、背面フレーム部は、トイレ本体部の下端側においてトイレ本体部の幅方向に延びる背面下端側フレーム部を備え、背面下端側フレーム部は、トイレ本体部の下端側に設けられた便槽部及び給水部が露出する位置に配置されている。
これにより、トイレに取り付けたトイレ用フレーム器具を取り外すことなく、便槽部からの汲み取り作業及び給水部への給水作業を行うことができる。よって、汲み取り作業及び給水作業を迅速に行うことができる。
例えば、本考案に係るトイレ用覆い具は、上記のトイレ用フレーム器具と、トイレ用フレーム器具に取り付けられるシート部とを備える。
一例として、本考案に係るトイレは、上記のトイレ用フレーム器具と、トイレ用フレーム器具に取り付けられるシート部と、トイレ用フレーム器具が固定されてシート部によって壁部の少なくとも一部が覆われるトイレ本体部とを備える。
本考案によれば、トイレに取り付けたトイレ用フレーム器具を取り外すことなく、トイレを車両等の輸送手段に強固に固定することができる。
トイレ用フレーム器具をトイレに取り付けた状態を示す正面側斜視図である。 トイレ用フレーム器具をトイレに取り付けた状態を示す背面側斜視図である。 シート部を取り付けた側面フレーム部を示す側面図である。 シート部を取り付けていない側面フレーム部を示す側面図である。 (a)中間フレーム部を内側からみた部分拡大斜視図である。(b)中間フレーム部を正面側からみた部分拡大正面図である。 (a)連結フレーム部を外側からみた部分拡大斜視図である。(b)連結フレーム部の縦断面図である。 第2の下端フレーム部が取り付けられたトイレの下端部分を示す部分拡大側面図である。 シート部を取り付けた背面フレーム部を示す背面図である。 背面上端側フレーム部を示す部分拡大斜視図である。 トイレの運搬状態を示す説明図である。 紐部材が架け渡された間隙部を示す部分拡大側面図である。
以下、本考案の実施形態におけるトイレ用フレーム器具について説明する。なお、「正面」、「側面」、「背面」、「上」、「下」、「右」、「左」、「外側」、「内側」、「縦」、「横」、「幅方向」、「奥行方向」、「高さ方向」等の方向を示す語は、図面の状態に基づく便宜上のものであり、実際の方向はこれに限定されるものではない。
図1及び図2は、トイレ用フレーム器具(以下、「フレーム器具」という。)1をトイレ本体部2に取り付けた状態を示す斜視図である。図1は、正面側からみた斜視図であり、フレーム器具1にシート部3を取り付けた状態を示している。図2は背面側からみた斜視図であり、フレーム器具1にシート部3を取り付けていない状態を示している。図2においては、説明のため、トイレ本体部2を点線で示し、フレーム器具1を実線で示している。なお、他の図のいくつかについても、説明のため、トイレ本体部2を点線で示している。
本実施形態に係るトイレ200は、トイレ用覆い具201を備えている。トイレ用覆い具201は、フレーム器具1とシート部3を備えている。図1に示すように、トイレ用覆い具201において、フレーム器具1にシート部3が取り付けられている。
フレーム器具1は、トイレ本体部2の壁部8の少なくとも一部を覆うシート部3を取り付けるためのものである。シート部3は、例えば、不透明なビニールシートである。本実施形態において、トイレ200は、工事現場や野外イベント会場、災害発生時の避難所等において用いられる仮設トイレである。
トイレ本体部2は、トイレ個室部5と便槽部6と踏板部15を備えている。トイレ個室部5は、略直方体に形成されていて、その内部空間に便器等のトイレ器具が設置されるものである。
トイレ個室部5は、壁部8と天井部9と扉部10を備えている。壁部8と天井部9と扉部10は、トイレ個室部5の内部空間を画定している。図2に示すように、壁部8は、トイレ本体部2の両側面側に板状の側面壁部12を備え、背面側に板状の背面壁部13を備えている。
背面壁部13の下端部13bには、便槽部6の上に、給水部17が設けられている。給水部17は、トイレ本体部2に水を供給する給水口18を備えている。給水部17は、給水口18を介して外部から給水された水を受け付け、トイレ本体部2内に導くものである。また、給水部17は、給水口用蓋19を備え、給水作業時以外は、給水口18に給水口用蓋19が閉められている。
また、背面壁部13の上端部13aには、2カ所に換気口24が設けられている。なお、本実施形態では、2カ所の換気口24のうち、より上方に位置する丸形状の換気口24が便槽6内の臭気抜きのために設けられ、もう一方の四角形状の換気口24がトイレ個室内の換気のために設けられている。
図1に示す正面側では、トイレ本体部2における幅方向Xの両端部に、正面壁部14が設けられている。
また、扉部10は、トイレ本体部2の正面側に設置され、開閉可能に形成されている。幅方向Xの一方の端部側に設けられた正面壁部14には、扉部10の回転軸部(不図示)が取り付けられている。
便槽部6は、トイレ個室部5の下端側に設けられていて、汚物を収納するものである。図2に示すように、背面側において便槽部6は、背面壁部13よりも外側に突出する便槽突出部21を備えている。
なお、本明細書においては、トイレ本体部2から遠い方を外側とし、トイレ本体部2に近い方を内側として説明している。
便槽突出部21の上面21aには、汲み取り口22が設けられている。汲み取り口22は、便槽部6に収納された汚物を外部に汲み出すための開口である。便槽部6は、汲み取り口用蓋23を備え、汲み取り作業時以外は、汲み取り口22に汲み取り口用蓋23が閉められている。
図1に示すように、正面側において、踏板部15が便槽部6から外側に突出して設けられている。踏板部15は、板状の踏板本体部15aと踏板本体部15aを支持する踏板支持部15bを備えている。踏板本体部15aは、トイレ本体部2の設置面Sと扉部10の下縁10aの間の高さ位置(高さ方向Hにおける位置)に設けられている。
フレーム器具1は、トイレ本体部2の側面側に配置される側面フレーム部25と、トイレ本体部2の背面側に配置される背面フレーム部26とを備えている。
図3及び図4に示すように、側面フレーム部25は、長尺状部材によって略長方形を形成した外枠部30を備えている。本実施形態において、外枠部30を構成する長尺状部材は、横断面形状が円形であり、内部が空洞になっている金属部材である。
図4に示すように、外枠部30は、仮想中心線Z1に対して左右対称の形状を有している。
外枠部30は、上端フレーム部31と、第1の下端フレーム部32と、正面側縦フレーム部33と、背面側縦フレーム部34とを備えている。上端フレーム部31と、第1の下端フレーム部32と、正面側縦フレーム部33と、背面側縦フレーム部34は、同一径の長尺状部材によって、形成されている。
上端フレーム部31は、側面壁部12の上縁16より高い高さ位置において、側面壁部12に沿って延びている。本実施形態においては、上端フレーム部31の中心軸は、高さ方向Hにおいて、側面壁部12の上縁16よりも少し上方に配置されている。
上端フレーム部31は、上端フレーム部31を幅方向Xに横断する間隙部35を備えている。
説明のため、上端フレーム部31において、間隙部35を介して正面側に位置する部分を第1の上端フレーム片31aとし、背面側に位置する部分を第2の上端フレーム片31bとする。第1の上端フレーム片31a及び第2の上端フレーム片31bは奥行方向Dに延び、第1の上端フレーム片31a及び第2の上端フレーム片31bの高さ位置は同一である。
また、図1及び図2に示すように、第1の上端フレーム片31a及び第2の上端フレーム片31bの幅方向Xにおける位置も同一であり、これらの第1の上端フレーム片31a及び第2の上端フレーム片31bは同軸上に配置されている。第1の上端フレーム片31aの先端部38aと、第2の上端フレーム片31bの先端部38bは、間隙部35を介して対向している。上端フレーム部31を構成する長尺状部材の内部は空洞であるため、先端部38a,38bにおける対向面39には、それぞれ、円形の開口が形成されている。なお、この開口には、それぞれ、キャップ(不図示)が取り付けられるため、開口は外部から見えなくなる。
図4に示すように、第1の上端フレーム片31aの正面側端部36は、正面側縦フレーム部33の上端部33aと連続し、第2の上端フレーム片31bの背面側端部37は、背面側縦フレーム部34の上端部34aと連続している。
側面フレーム部25は、中間フレーム部40を備えている。中間フレーム部40は、上端フレーム部31の高さ位置よりも下方において、上端フレーム部31と平行に延びている。中間フレーム部40を構成する長尺状部材は、外枠部30と同様に、横断面形状が円形であり、内部が空洞になっている金属部材である。中間フレーム部40の径寸法は、上端フレーム部31と同一である。
中間フレーム部40の正面側端部41は、正面側縦フレーム部33に接合されていて、背面側端部42は、背面側縦フレーム部34に接合されている。なお、本実施形態では、接合方法として溶接を採用している。
図5(a)及び図5(b)に示すように、中間フレーム部40は、トイレ本体部2の幅方向Xにおいて、上端フレーム部31よりも、トイレ本体部2の側面壁部12に近接した位置にオフセットして設けられている。中間フレーム部40の正面側端部41は、板状に潰されて、正面側縦フレーム部33の内側、すなわち、側面壁部12と対向する側33cに接合されている。このように、接合部43が正面側縦フレーム部33における側面壁部12と対向する側33cに位置しているため、図5(b)に示すように、幅方向Xにおいて、中間フレーム部40の中心軸Z2の位置は、正面側縦フレーム部33の中心軸Z3の位置よりも側面壁部12に近接した位置にある。
また、同様に、中間フレーム部40の背面側端部42も、板状に潰されて背面側縦フレーム部34の内側に接合されている。なお、図5(b)においては、説明のため、後述の取り付け金具44を省略して図示している。
図1及び図2に示すように、中間フレーム部40は、取り付け金具44を介して、トイレ本体部2の正面壁部14及び背面壁部13に取り付けられている。本実施形態において、取り付け金具44はL字状金具である。L字状金具44の一方の片部44aは、中間フレーム部40の内側(側面壁部12と対向する側)に締結具を介して固定されている。L字状金具44の他方の片部44bは、正面側においては正面壁部14に、背面側においては背面壁部13に、それぞれ、締結具を介して固定されている。取り付けられた中間フレーム部40と側面壁部12の間には、所定の空間45が保持されている。
また、図4に示すように、側面フレーム部25は、連結フレーム部46を備えている。連結フレーム部46は、上端フレーム部31から中間フレーム部40に向かって延び、上端フレーム部31と中間フレーム部40を連結している。連結フレーム部46を構成する長尺状部材は、横断面形状が円形であり、内部が空洞になっている金属部材である。
本実施形態においては、2個の連結フレーム部46が高さ方向Hに向けられて、奥行方向Dに並置されている。正面側に近い方の連結フレーム部46を第1の連結フレーム部46aと呼び、背面側に近い方の連結フレーム部46を第2の連結フレーム部46bと呼ぶ。第1の連結フレーム部46aと第2の連結フレーム部46bとの間、すなわち、隣り合う連結フレーム部46a,46bの間に、間隙部35が位置している。
第1の連結フレーム部46aは、第1の上端フレーム片31aの先端部38aから垂直に延び、第2の連結フレーム部46bは、第2の上端フレーム片31bの先端部38bから垂直に延びている。したがって、第1の連結フレーム部46aと第2の連結フレーム部46bは互いに平行に延びている。第1の連結フレーム部46aの上端部47は第1の上端フレーム片31aに接合され、第2の連結フレーム部46bの上端部47は第2の上端フレーム片31bに接合されている。第1の連結フレーム部46a及び第2の連結フレーム部46bの下端部48は、それぞれ、中間フレーム部40に接合されている。
図6(a)及び図6(b)に示すように、連結フレーム部46の上端部47は、板状に潰されて、上端フレーム部31の内側31cに接合されている。したがって、連結フレーム部46と上端フレーム部31の接合部分である上端接合部51は、上端フレーム部31において側面壁部12と対向する側31cに位置している。一方、連結フレーム部46の下端部48は、板状に潰されて、中間フレーム部40の上側40aに接合されている。本実施形態において、連結フレーム部46と中間フレーム部40の接合部分である下端接合部52は、幅方向Xにおいて、中間フレーム部40の中心軸Z2上に位置している。
図6(b)に示すように、幅方向Xにおいて、中間フレーム部40の中心軸Z2の位置は、上端フレーム部31の中心軸Z4の位置よりも側面壁部12に近接した位置にある。説明のため、中心軸Z4の幅方向Xにおける位置を仮想線Z5によって示す。
このように、幅方向Xにおいて、上端フレーム部31の中心軸Z4と中間フレーム部40の中心軸Z2の位置がずれているため、上端接合部51を上端フレーム部31の側面壁部12と対向する側31cに配し、下端接合部52を中間フレーム部40の上側40aに配することにより、連結フレーム部46が上端フレーム部31から中間フレーム部40に向かって垂直に延びるように構成している。なお、第1の連結フレーム部46aと第2の連結フレーム部46bは、同じ構造を有していて、どちらも、前述したやり方で上端フレーム部31及び中間フレーム部40に接合されている。
また、側面フレーム部25は、図4に示すように、中間フレーム部40と第1の下端フレーム部32との間に、補強フレーム部55を備えている。
補強フレーム部55は、中間フレーム部40の高さ位置よりも下方において、中間フレーム部40と平行に延びている。補強フレーム部55を構成する長尺状部材は、外枠部30と同様に、横断面形状が円形であり、内部が空洞になっている金属部材である。補強フレーム部55の径寸法は、上端フレーム部31と同一である。
補強フレーム部55の正面側端部56は、正面側縦フレーム部33に接合されていて、補強フレーム部55の背面側端部57は、背面側縦フレーム部34に接合されている。中間フレーム部40と同様に、補強フレーム部55の正面側端部56は、板状に潰されて、正面側縦フレーム部33の内側にオフセットして接合され、背面側端部57は、板状に潰されて、背面側縦フレーム部34の内側にオフセットして接合されている。
また、側面フレーム部25は、図4に示すように、補強フレーム部55と第1の下端フレーム部32との間に、第2の下端フレーム部60を備えている。第2の下端フレーム部60は、補強フレーム部55の高さ位置よりも下方において、補強フレーム部55と平行に延びている。第2の下端フレーム部60を構成する長尺状部材は、外枠部30と同様に、横断面形状が円形であり、内部が空洞になっている金属部材である。第2の下端フレーム部60の径寸法は、上端フレーム部31と同一である。
第2の下端フレーム部60の正面側端部61は、正面側縦フレーム部33に接合されていて、第2の下端フレーム部60の背面側端部62は、背面側縦フレーム部34に接合されている。中間フレーム部40と同様に、第2の下端フレーム部60の正面側端部61は、板状に潰されて、正面側縦フレーム部33の内側にオフセットして接合され、背面側端部62は、板状に潰されて、背面側縦フレーム部34の内側にオフセットして接合されている。
図7に示すように、第2の下端フレーム部60は、側面壁部12の下縁64に沿って配置されている。側面壁部12の下端部12bには、下縁64に沿って、2カ所に凹部66が設けられている。凹部66の下端部66aは、幅方向Xに延びている。また、便槽部6においても、凹部66の下に、凹部6aが設けられている。凹部6aの上端部(不図示)は、凹部66の下端部66aに沿って幅方向Xに突出している。したがって、凹部66の下端部66a及び凹部6aの上端部の下には、空間6bが形成されている。なお、凹部6aの上端部は、図4において、第2の下端フレーム部60の後ろ側に位置しているため、第2の下端フレーム部60によって隠れている。また、本実施形態では、トイレ個室内に設置されているフロアパネルの幅方向Xにおける端部69が凹部66の下端部66aと凹部6aの上端部の間に挿入されている。
第2の下端フレーム部60は、L字状の取り付け金具68を介して、凹部66の下端部66aに取り付けられている。ここで、L字状金具68の一方の片部68aは、締結具71によって第2の下端フレーム部60に固定され、他方の片部68bは、締結具72によって凹部66の下端部66aに固定されている。なお、このとき、便槽部6の凹部6aの上端部も、凹部66の下端部66a及び上記フロアパネルの端部69と共に、締結具72によって固定されている。また、凹部66において、側面壁部12は、締結具73によって上記フロアパネルの側面(不図示)に固定されている。
図4に示すように、第1の下端フレーム部32は、第2の下端フレーム部60の高さ位置よりも下方において、第2の下端フレーム部60と平行に延びている。このように、本実施形態において、上端フレーム部31、中間フレーム部40、補強フレーム部55、第2の下端フレーム部60及び第1の下端フレーム部32は、奥行方向Dに、互いに平行に延びている。第1の下端フレーム部32の正面側端部32aは、正面側縦フレーム部33の下端部33bと連続し、第1の下端フレーム部32の背面側端部32bは、背面側縦フレーム部34の下端部34bと連続している。
正面側縦フレーム部33及び背面側縦フレーム部34は、上端フレーム部31及び第1の下端フレーム部32から垂直に延びている。したがって、正面側縦フレーム部33と上端フレーム部31が交わる正面側上端角部75と、正面側縦フレーム部33と第1の下端フレーム部32が交わる正面側下端角部76と、背面側縦フレーム部34と上端フレーム部31が交わる背面側上端角部77と、背面側縦フレーム部34と第1の下端フレーム部32が交わる背面側下端角部78は、それぞれ、90度の角度を有している。正面側縦フレーム部33及び背面側縦フレーム部34は高さ方向Hに、互いに平行に延びている。
また、上端フレーム部31と、第1の下端フレーム部32と、正面側縦フレーム部33と、背面側縦フレーム部34は同一平面上にある。したがって、幅方向Xにおいて、図5を参照して前述した正面側縦フレーム部33の中心軸Z3の位置と、図6(b)を参照して前述した上端フレーム部31の中心軸Z4の位置は同じである。
図4に示すように、奥行方向Dにおいて、正面側縦フレーム部33は側面壁部12の正面側の側縁12eよりも外側に位置していて、背面側縦フレーム部34は側面壁部12の背面側の側縁12fよりも外側に位置している。
正面側縦フレーム部33及び背面側縦フレーム部34には、補強フレーム部55の高さ位置よりも上方に接続部74が設けられている。本実施形態において、正面側縦フレーム部33及び背面側縦フレーム部34を構成する長尺状部材は、接続部74において分断されている。フレーム器具1が組み立てられるときに、分断された長尺状部材の一方の端部74aが他方の端部74bに嵌め込まれることにより、接続部74において、一方の端部74aと他方の端部74bが接続される。これにより、上端フレーム部31から第1の下端フレーム部32まで連続する正面側縦フレーム部33及び背面側縦フレーム部34が構成されている。
側面フレーム部25は、トイレ本体部2の両側面側、すなわち、一方の側面12c側と、他方の側面12d側の両方の側に設けられている。側面フレーム部25は、トイレ本体部2を挟んで対向配置されている。本実施形態において、一方の側面12c側及び他方の側面12d側に配置された側面フレーム部25は同一の構成を有している。したがって、フレーム器具1は、トイレ本体部2の奥行方向Dに延びる一対の上端フレーム部31を備えている。間隙部35は、一対の上端フレーム部31にそれぞれ設けられている。
トイレ本体部2の一方の側面12c側に設けられた背面側縦フレーム部34を第1の背面側縦フレーム部34cと呼び、他方の側面12d側に設けられた背面側縦フレーム部34を第2の背面側縦フレーム部34dと呼ぶ。
図2及び図8に示すように、背面フレーム部26は、トイレ本体部2の幅方向Xに延び、第1の背面側縦フレーム部34cと第2の背面側縦フレーム部34dを連結している。背面フレーム部26を構成する長尺状部材は、外枠部30と同様に、横断面形状が円形であり、内部が空洞になっている金属部材である。背面フレーム部26の径寸法は、上端フレーム部31と同一である。
図2に示すように、背面フレーム部26と背面壁部13との間には、所定の空間79が保持されている。
背面フレーム部26は、背面上端側フレーム部81と、背面下端側フレーム部82を備えている。背面上端側フレーム部81は、背面壁部13の上端部13a側において幅方向Xに延びている。図8に示すように、背面上端側フレーム部81の高さ位置は背面壁部13の上縁13c及び側面フレーム部25の背面側上端角部77の高さ位置よりも低い。
背面上端側フレーム部81の両端部83,84は、第1の背面側縦フレーム部34cと第2の背面側縦フレーム部34dの外側にそれぞれオフセットして取り付けられている。
背面上端側フレーム部81の一方の端部83は、第1の背面側縦フレーム部34cに固定され、他方の端部84は、第2の背面側縦フレーム部34dに固定されている。
図9に示すように、背面上端側フレーム部81の端部84は、L字状の取り付け金具88を介して第2の背面側縦フレーム部34dに固定されている。L字状金具88の一方の片部88aは背面上端側フレーム部81の他方の端部84に溶接されている。L字状金具88の他方の片部88bは、締結具89を介して、第2の背面側縦フレーム部34dの外側に固定されている。L字状金具88の一方の片部88aの先端88cは、外側に突出している。したがって、L字状金具88の一方の片部88aは、奥行方向Dにおいて、第2の背面側縦フレーム部34dよりも外側に位置している。
なお、背面上端側フレーム部81の一方の端部83も、同様のやり方で第1の背面側縦フレーム部34cの外側に固定されている。
このように、背面上端側フレーム部81の両端部83,84が、背面側縦フレーム部34の外側に取り付けられているため、奥行方向Dにおいて、背面上端側フレーム部81の中心軸の位置は、背面側縦フレーム部34の中心軸の位置よりも外側に位置することになる。
図2及び図8に示すように、背面下端側フレーム部82は、背面壁部13の下端部13b側において幅方向Xに延びている。背面下端側フレーム部82の高さ位置は、背面壁部13の下縁13dよりも高い。背面下端側フレーム部82は、トイレ本体部2の下端側に設けられた便槽部6及び給水部17が露出する位置に配置されている。
図8に示すように、背面下端側フレーム部82の両端部85,86は、第1の背面側縦フレーム部34cと第2の背面側縦フレーム部34dにそれぞれ取り付けられている。奥行方向Dにおいて、背面下端側フレーム部82の中心軸と、第1の背面側縦フレーム部34c及び第2の背面側縦フレーム部34dの中心軸の位置は同じである。すなわち、第1の背面側縦フレーム部34cと第2の背面側縦フレーム部34dにおいて互いに対向する側に、背面下端側フレーム部82の両端部85,86が取り付けられている。
本実施形態では、背面上端側フレーム部81と同様に、L字状金具及び締結具(不図示)を用いて、背面下端側フレーム部82の両端部85,86を背面側縦フレーム部34に固定している。但し、背面上端側フレーム部81とは異なり、背面下端側フレーム部82の端部85,86を溶接したL字状金具一方の片部の先端が内側に向くように、すなわち、背面壁部13と対向するように、L字状金具を取り付けている。
図9及び図2に示すように、上端フレーム部31と背面上端側フレーム部81には、シート部3を取り付けるための吊り下げ金具90が設けられている。本実施形態において、吊り下げ金具90は、金属製のフックである。
図9に示すように、吊り下げ金具90の基端90aは、上端フレーム部31の下側31d及び背面上端側フレーム部81の下側81aに溶接されている。上端フレーム部31に取り付けられた吊り下げ金具90の先端90bは外側に向いている。一方、背面上端側フレーム部81に取り付けられた吊り下げ金具90の先端90bは内側に向いている。本実施形態では、上端フレーム部31には4個の吊り下げ金具90が設けられ、背面上端側フレーム部81には3個の吊り下げ金具90が設けられている。
次に、フレーム器具1の機能について説明する。
側面フレーム部25は、トイレ本体部2の側面側に取り付けられる。前述のように、側面壁部12の上端側においては、中間フレーム部40が取り付け金具44を介して、正面壁部14及び背面壁部13に固定される。側面壁部12の下端側においては、第2の下端フレーム部60が取り付け金具68を介して、側面壁部12の凹部66に固定される。また、背面フレーム部26は、トイレ本体部2の背面側に取り付けられる。
図10に示すように、フレーム器具1を取り付けたトイレ本体部2は、トラック等の車両101によって設置場所まで運搬される。
図10に示す例では、トイレ本体部2はトラックの荷台102に、ロープ等の紐部材103によって固定されている。紐部材103は、トイレ本体部2の一方の側面12c側から他方の側面12d側に架け渡されている。紐部材103の両端部は荷台102に、それぞれ固定されている。
前述のように、上端フレーム部31には、間隙部35が設けられている。したがって、トイレ本体部2の一方の側面12c側において、側面フレーム部25の外側から間隙部35を通るように、紐部材103を架け渡すと、図11に示すように、紐部材103が上端フレーム部31に接することなく、側面壁部12の上縁16に直接、接することになる。次いで、紐部材103は天井部9に接しながら、他方の側面12d側に向かって延びている。トイレ本体部2の両側面12c,12dには、同一構造の側面フレーム部25が取り付けられているため、紐部材103は、他方の側面12d側の間隙部35を通って斜め下方に延びている。他方の側面12d側の間隙部35においても、紐部材103が上端フレーム部31に接することなく、側面壁部12の上縁16に直接、接することになる。したがって、フレーム器具1を取り付けた状態でも、トイレ本体部2が車両101に強固に固定される。これにより、トイレ200は車両101に強固に固定されることになる。
また、隣り合う連結フレーム部46a,46bの間に、間隙部35が位置している。したがって、運搬中の車両101への衝撃等によって、紐部材103が前後方向にずれた場合であっても、紐部材103が連結フレーム部46に引っかかるため、紐部材103のずれが低減されることになる。
トイレ200は、車両101によって設置場所まで運搬されると、紐部材103が解かれることにより、解放される。そして、トイレ200は、荷台102から降ろされて、設置面Sに設置される。設置されたトイレ本体部2において、シート部3をフレーム器具1に取り付ける。まず、側面フレーム部25へのシート部3の取り付けについて説明する。
図1に示すように、シート部3の周縁部には複数の孔3aが設けられている。上端フレーム部31に取り付けられた吊り下げ金具90には、シート部3の上縁3bに沿って設けられた孔3aが引っ掛けられる。シート部3の側縁3cは、孔3a及び孔3aに通した紐部材95によって、正面側縦フレーム部33及び背面側縦フレーム部34に取り付けられる。シート部3の下縁3dは、孔3a及び孔3aに通した紐部材95によって、第1の下端フレーム部32に取り付けられる。
前述のように、中間フレーム部40は、トイレ本体部2の幅方向Xにおいて、上端フレーム部31よりも、側面壁部12に近接した位置にオフセットして設けられている。また、上端フレーム部31と第1の下端フレーム部32の幅方向Xにおける位置は同じである。したがって、上端フレーム部31から第1の下端フレーム部32に延びるシート部3が、中間フレーム部40によって外側に引っ張られることがなくなる。よって、シート部3が中間フレーム部の位置で曲げられることなく、上端フレーム部31及び第1の下端フレーム部32に対して、シート部3が垂直に取り付けられることになる。
また、第2の下端フレーム部60は、側面壁部12の下縁64に沿って配置されて、凹部66の下端部66aに取り付けられている。したがって、フレーム器具1をトイレ本体部2に取り付け、シート部3を取り付けていない状態で、トイレ本体部2を移動させる際に、第2の下端フレーム部60と凹部66の下端部66aを掴むと、トイレ本体部2が持ち上がる。このように、第2の下端フレーム部60は、トイレ本体部2を持ち上げる際の把持部としても機能している。
次に、背面フレーム部26へのシート部3の取り付けについて説明する。
図8に示すように、背面上端側フレーム部81に取り付けられた吊り下げ金具90には、シート部3の上縁3bに沿って設けられた孔3aが引っ掛けられる。シート部3の側縁3cは、孔3a及び孔3aに通した紐部材95によって、第1の背面側縦フレーム部34cと第2の背面側縦フレーム部34dに取り付けられる。シート部3の下縁3dは、孔3a及び孔3aに通した紐部材95によって、背面下端側フレーム部82に取り付けられる。
前述のように、背面上端側フレーム部81は、第1の背面側縦フレーム部34cと第2の背面側縦フレーム部34dの外側にオフセットして取り付けられている。したがって、背面上端側フレーム部81と背面壁部13の間の空間79が、より広く確保されることになる。したがって、シート部3を取り付けた状態であっても、換気口24を介した空気の流出入がより促進されることになる。このため、トイレの臭気が外部に排出されやすくなる。
また、背面下端側フレーム部82は、便槽部6及び給水部17が露出する位置に配置されている。したがって、背面フレーム部26及びシート部3をトイレ本体部2に取り付けた状態で、便槽部6からの汲み取り作業及び給水部17への給水作業ができることになる。
本実施形態では、フレーム器具1とシート部3によって、トイレ用覆い具201が構成されている。トイレ用覆い具201、すなわち、フレーム器具1にシート部3を取り付けたものによって、トイレ本体部2の側面壁部12及び背面壁部13が覆われる。したがって、トイレ用覆い具201はトイレ本体部2のブラインド(目隠し)として機能する。また、トイレ用覆い具201が取り付けられることによって、トイレ本体部2の壁部8が保護されることになる。
フレーム器具1において、上端フレーム部31は、上端フレーム部31を横断する間隙部35を備えている。したがって、図10及び図11を参照して前述したように、トイレ本体部2を固定する紐部材103を間隙部35に架け渡すことができる。よって、フレーム器具1によれば、トイレ200に取り付けたトイレ用フレーム器具1を取り外すことなく、トイレ200を車両101等の輸送手段に強固に固定することができる。
また、フレーム器具1は、側面フレーム部25を備えている。したがって、側面壁部12を覆うシート部3を取り付けることができる。
前述のように、側面フレーム部25は、トイレ本体部2を挟んで対向配置され、トイレ本体部2の奥行方向Dに延びる一対の上端フレーム部31を備えている。また、間隙部35は、上端フレーム部31にそれぞれ設けられている。
したがって、トイレ本体部2を固定する紐部材103を一対の間隙部35に架け渡すことができる。よって、側面フレーム部25を取り外すことなく、トイレ200を車両101等の輸送手段に強固に固定することができる。
フレーム器具1には、上端フレーム部31から中間フレーム部40に向かって延び、上端フレーム部31と中間フレーム部40を連結する連結フレーム部46が設けられている。したがって、連結フレーム部46によって、上端フレーム部31と中間フレーム部40を補強することができる。
フレーム器具1では、隣り合う連結フレーム部46a,46bの間に、間隙部35が位置している。したがって、図10及び図11を参照して前述したように、紐部材103がずれた場合であっても、紐部材103が連結フレーム部46a,46bに引っかかるため、紐部材103のずれを低減させることができる。
また、本実施形態では、連結フレーム部46a,46bが第1の上端フレーム片31a及び第2の上端フレーム片31bの先端部38a,38bにそれぞれ取り付けられているため、第1の上端フレーム片31a及び第2の上端フレーム片31bの先端部38a,38bを補強することができる。
中間フレーム部40は、トイレ本体部2の幅方向Xにおいて、上端フレーム部31よりも、側面壁部12に近接した位置にオフセットして設けられている。
したがって、上端フレーム部31から第1の下端フレーム部32に延びるシート部3が、中間フレーム部40によって外側に引っ張られることを防止できる。よって、シート部3が中間フレーム部40の位置で曲げられることなく、上端フレーム部31及び第1の下端フレーム部32に対して、シート部3を垂直に取り付けることができる。このように、シート部3が中間フレーム部40によって外側に張り出すことがないため、シート部3を取り付けた複数のトイレ200を近接させて並置した場合であっても、隣り合うトイレ200において、張り出した部分のシート部3が互いに接触してこすれてしまうという不具合を防止することができる。よって、シート部3の耐久性を高めることができる。
フレーム器具1は、正面側縦フレーム部33と背面側縦フレーム部34を備えている。したがって、シート部3の側縁3cを正面側縦フレーム部33及び背面側縦フレーム部34に取り付けることができる。よって、シート部3の取り付け強度を高めることができる。
また、正面側縦フレーム部33と背面側縦フレーム部34には接続部74が設けられている。したがって、フレーム器具1を組み立てやすくすることができる。
中間フレーム部40の両端部41,42は、正面側縦フレーム部33と背面側縦フレーム部34の内側にオフセットしてそれぞれ取り付けられている。したがって、中間フレーム部40を側面壁部12に近接した位置に配置することができる。また、中間フレーム部40によって、正面側縦フレーム部33と背面側縦フレーム部34が補強され、側面フレーム部25の強度を高めることができる。
また、連結フレーム部46の上端接合部51が上端フレーム部31の側面壁部12と対向する側31cに配され、下端接合部52が中間フレーム部40の上側40aに配されている。これにより、連結フレーム部46が上端フレーム部31から中間フレーム部40に向かって垂直に延びるように配置することができる。したがって、側面フレーム部25の垂直方向の強度を高めることができる。
側面フレーム部25において、第2の下端フレーム部60は、側面壁部12の下縁64に沿って配置されている。したがって、トイレ200を移動させる際に、第2の下端フレーム部60を把持してトイレ200を持ち上げることができる。
また、フレーム器具1は、背面フレーム部26を備えている。したがって、背面壁部13を覆うシート部3を取り付けることができる。
背面上端側フレーム部81の両端部83,84は、第1の背面側縦フレーム部34cと第2の背面側縦フレーム部34dの外側にオフセットしてそれぞれ取り付けられている。したがって、背面上端側フレーム部81と背面壁部13の間の空間79をより広く確保することができる。よって、シート部3を取り付けた状態であっても、背面壁部13の換気口24を介した空気の流出入をより促進させることができる。したがって、トイレの臭気を外部に逃がしやすくすることができる。
また、背面下端側フレーム部82は、トイレ本体部2の下端側に設けられた便槽部6及び給水部17が露出する位置に配置されている。したがって、トイレ本体部2に取り付けたトイレ用フレーム器具1を取り外すことなく、便槽部6からの汲み取り作業及び給水部17への給水作業を行うことができる。よって、汲み取り作業及び給水作業を迅速に行うことができる。
以上、本考案の実施形態について述べたが、本考案は既述の実施形態に限定されるものではなく、各種の変形及び変更が可能である。
例えば、前述の実施形態では、上端フレーム部31は、側面壁部12の上縁16より高い高さ位置において、側面壁部12に沿って延びているが、これに限定されない。上端フレーム部31を側面壁部12の上縁16と同じ高さ位置において、側面壁部12に沿って延びるように構成してもよい。このとき、上端フレーム部31の上縁31e(図4)が側面壁部12の上縁16と同じ高さ位置であってもよいし、上端フレーム部31の中心軸が、側面壁部12の上縁16と同じ高さ位置であってもよい。
このように、側面壁部12の上縁16と同じ高さ位置、すなわち、壁部8の上縁16と同じ高さ位置において、上端フレーム部31を壁部8に沿って延びるように構成した場合についても、既述の実施形態と同様に、間隙部35を通るように、紐部材103を架け渡すと、紐部材103が上端フレーム部31に接することなく、側面壁部12の上縁16に直接、接することになる。したがって、フレーム器具1を取り付けた状態でも、トイレ本体部2が車両に強固に固定される。これにより、トイレ200は車両に強固に固定されることになる。
例えば、フレーム器具1は、背面フレーム部26を備えていなくてもよい。また、側面フレーム部25を一方の側面12c側又は他方の側面12d側のいずれか一方のみに取り付けてもよい。トイレ本体部2の正面側にシート部3を取り付け可能なフレーム部を取り付けてもよい。この場合、シート部3を付けたままトイレ本体部2に出入りするために、シート部3を開閉可能に取り付けることが望ましい。
フレーム器具1において、間隙部35を有する上端フレーム部31を側面フレーム部25以外の部分、例えば、背面フレーム部26に設けてもよい。この場合、側面フレーム部25を設けてもよいし、設けなくてもよい。
既述のフレーム器具1は、トイレ本体部2の壁部8との間に所定の空間45,79を保持して取り付けられているが、この空間45,79を保持せずに、フレーム器具1をトイレ本体部2に取り付けてもよい。
中間フレーム部40と連結フレーム部46を設けなくてもよい。また、中間フレーム部40の長さを正面側縦フレーム部33と背面側縦フレーム部34の間の距離よりも短く形成してもよい。この場合、中間フレーム部40の両端部41,42を正面側縦フレーム部33と背面側縦フレーム部34に固定せずに、連結フレーム部46によって中間フレーム部40を支持してもよい。
中間フレーム部40と連結フレーム部46の取り付け位置は、適宜変更してもよい。例えば、中間フレーム部40を上端フレーム部31よりも、側面壁部12に近接した位置に設けなくてもよいし、隣り合う連結フレーム部46a,46bの間に間隙部35が位置していなくてもよい。
側面フレーム部25は、第2の下端フレーム部60を備えていなくてもよいし、第2の下端フレーム部60を側面壁部12の下縁64に沿って配置しなくてもよい。また、側面フレーム部25は、第1の下端フレーム部32を備えていなくてもよいし、第1の下端フレーム部32を側面壁部12の下縁64に沿って配置してもよい。
また、側面壁部12に凹部66が設けられていなくてもよい。なお、この場合であっても、第2の下端フレーム部60は、側面壁部12の外側に位置しているため、第2の下端フレーム部60を把持することができる。
正面側縦フレーム部33及び背面側縦フレーム部34を設けなくてもよい。
背面上端側フレーム部81と背面下端側フレーム部82の取り付け位置は、適宜変更してもよい。例えば、背面フレーム部26において、背面上端側フレーム部81と同様に、背面下端側フレーム部82の両端部85,86を第1の背面側縦フレーム部34cと第2の背面側縦フレーム部34dの外側にオフセットしてそれぞれ取り付けてもよい。
また、既述の実施形態において、トイレ本体部2は踏板部15を備え、トイレ個室部5は扉部10を備えているが、踏板部15及び扉部10を設けずに、トイレ本体部2を構成してもよい。
1 フレーム器具
2 トイレ本体部
3 シート部
6 便槽部
8 壁部
12 側面壁部
13 背面壁部
17 給水部
25 側面フレーム部
26 背面フレーム部
31 上端フレーム部
32 第1の下端フレーム部
33 正面側縦フレーム部
34 背面側縦フレーム部
34c 第1の背面側縦フレーム部
34d 第2の背面側縦フレーム部
35 間隙部
40 中間フレーム部
46 連結フレーム部
60 第2の下端フレーム部(下端フレーム部)
81 背面上端側フレーム部
82 背面下端側フレーム部
200 トイレ
201 トイレ用覆い具

Claims (10)

  1. トイレ本体部の個室を画定する壁部の少なくとも一部を覆うシート部が取り付けられるトイレ用フレーム器具であって、
    前記壁部の上縁と同じ又は前記上縁より高い高さ位置において、前記上縁に沿って延びる上端フレーム部を備え、
    前記上端フレーム部に、前記上端フレーム部を横断する間隙部が設けられているトイレ用フレーム器具。
  2. 前記トイレ本体部の両側面側に配置される側面フレーム部を備え、
    前記側面フレーム部は、前記トイレ本体部を挟んで対向配置され前記トイレ本体部の奥行方向に延びる一対の前記上端フレーム部を備え、
    前記間隙部は、前記上端フレーム部にそれぞれ設けられている請求項1記載のトイレ用フレーム器具。
  3. 前記側面フレーム部は、前記上端フレーム部の高さ位置よりも下方において、前記上端フレーム部と平行に延びる中間フレーム部と、前記上端フレーム部から前記中間フレーム部に向かって延び、前記上端フレーム部と前記中間フレーム部を連結する複数の連結フレーム部とを備え、
    隣り合う前記連結フレーム部の間に、前記間隙部が位置している請求項2記載のトイレ用フレーム器具。
  4. 前記中間フレーム部は、前記上端フレーム部よりも、前記壁部に近接した位置にオフセットして設けられている請求項3記載のトイレ用フレーム器具。
  5. 前記側面フレーム部は、前記トイレ本体部の正面側で前記トイレ本体部の高さ方向に延びる正面側縦フレーム部と、前記トイレ本体部の背面側で前記トイレ本体部の高さ方向に延びる背面側縦フレーム部とを備え、
    前記中間フレーム部の両端部は、前記正面側縦フレーム部と前記背面側縦フレーム部の内側にオフセットしてそれぞれ取り付けられている請求項3又は請求項4記載のトイレ用フレーム器具。
  6. 前記側面フレーム部は、前記トイレ本体部の下端側において前記トイレ本体部の奥行方向に延びる下端フレーム部を備え、
    前記下端フレーム部は、前記壁部の下縁に沿って配置されている請求項2から請求項5のいずれか1項記載のトイレ用フレーム器具。
  7. 前記トイレ本体部の背面側に配置される背面フレーム部を備え、
    前記背面フレーム部は、前記トイレ本体部の上端側において前記トイレ本体部の幅方向に延びる背面上端側フレーム部を備え、
    前記側面フレーム部は、前記トイレ本体部の一方の側面側において、前記トイレ本体部の背面側で前記トイレ本体部の高さ方向に延びる第1の背面側縦フレーム部と、前記トイレ本体部の他方の側面側において、前記トイレ本体部の背面側で前記トイレ本体部の高さ方向に延びる第2の背面側縦フレーム部を備え、
    前記背面上端側フレーム部の両端部は、前記第1の背面側縦フレーム部と前記第2の背面側縦フレーム部の外側にオフセットしてそれぞれ取り付けられている請求項2から請求項6のいずれか1項記載のトイレ用フレーム器具。
  8. 前記背面フレーム部は、前記トイレ本体部の下端側において前記トイレ本体部の幅方向に延びる背面下端側フレーム部を備え、
    前記背面下端側フレーム部は、前記トイレ本体部の下端側に設けられた便槽部及び給水部が露出する位置に配置されている請求項7記載のトイレ用フレーム器具。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項記載のトイレ用フレーム器具と、
    前記トイレ用フレーム器具に取り付けられる前記シート部とを備えるトイレ用覆い具。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか1項記載のトイレ用フレーム器具と、
    前記トイレ用フレーム器具に取り付けられる前記シート部と、
    前記トイレ用フレーム器具が固定されて前記シート部によって前記壁部の少なくとも一部が覆われる前記トイレ本体部とを備えるトイレ。
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