JP3203884B2 - 車両用診断システム - Google Patents

車両用診断システム

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JP3203884B2
JP3203884B2 JP14626193A JP14626193A JP3203884B2 JP 3203884 B2 JP3203884 B2 JP 3203884B2 JP 14626193 A JP14626193 A JP 14626193A JP 14626193 A JP14626193 A JP 14626193A JP 3203884 B2 JP3203884 B2 JP 3203884B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の故障診断等を行
う車両用診断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載された制御装置にてセ
ンサ、アクチュエータ等の種々の異常を検出し、この検
出した異常に関する異常情報を記憶すると共に、診断装
置にて制御装置に記憶された異常情報を読出または消去
する車両用診断システムがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような車両用診
断システムにおいて、診断装置からの異常情報の消去要
求に対して制御装置にて異常情報の消去を実行中に、診
断装置から異常情報の読出要求があった場合には、消去
前の異常情報が診断装置に応答されるという問題点があ
る。
【0004】なお、制御装置では、前述の診断装置との
間における処理とエンジン制御・トランスミッション制
御等の各種車両制御処理とを同一の制御装置内で実行し
ている。したがって、制御装置を複数のCPUにて構成
すると共に各CPU間のデータ通信にダイレクト・メモ
リ・アクセス(以下、DMAと記す)を使用している。
このような場合、診断装置との間で通信を行っているC
PUでは他のCPUからDMAにて送信されてくるデー
タのみではそのデータが消去前か消去後のものなのかを
判断することは出来ないため、前述のような問題点が顕
著に現れる。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、異常情報が
消去前か消去後のものなのかを確実に判別することがで
きる車両用診断システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、種々の異常を検出し、この異常情報を記憶
する記憶手段を有する制御装置と、この制御装置と接続
可能であり、前記記憶手段に記憶された異常情報の読出
しを要求する読出要求手段と前記記憶手段に記憶された
異常情報の消去を要求する消去要求手段とを有する診断
装置とを備える車両用診断システムにおいて、前記制御
装置は、前記消去要求手段からの異常情報の消去要求に
対して前記記憶手段に記憶されている異常情報を消去す
る異常情報消去手段と、前記読出要求手段からの異常情
報の読出要求を受信した時、前記異常情報消去手段によ
り異常情報が消去中か否かを検出する消去情報検出手段
と、この消去情報検出手段により異常情報が消去中でな
いことが検出された時は前記記憶手段から異常情報を読
み出して前記診断装置に送信し、異常情報が消去中であ
ることが検出された時は消去後の異常情報を前記診断装
置へ送信する異常情報送信手段とを備えることを特徴と
する車両用診断システムという技術的手段を採用する。
【0007】
【作用】以上に述べた本発明の車両用診断システムの構
成によると、制御装置に備えられる異常情報送信手段
は、診断装置の読出要求手段から異常情報の読出しが要
求されるとき、記憶手段に記憶されている異常情報を送
信する。また、制御装置に備えられる異常情報消去手段
は、診断装置の消去要求手段から異常情報の消去が要求
されるとき、記憶手段に記憶されている異常情報を消去
する。
【0008】ここで、消去情報検出手段は、読出要求手
段からの異常情報の読出要求を受信した時、異常情報消
去手段により異常情報が消去中か否かを検出し、消去中
であることが検出されると、異常情報送信手段は、異常
情報を記憶手段から読み出さずに消去後の異常情報を診
断装置へ送信する。これにより、異常情報を消去してい
る際に消去要求手段から異常情報の読出要求があった場
合に、消去前の異常情報が診断装置に応答されるという
ことが防止される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例を説明する。
図1は制御装置100と診断装置200とから構成され
る車両用診断システムの構成図である。制御装置100
と診断装置200とはバス300にて接続されている。
本実施例では、1つの制御装置と診断装置とを1対1で
接続した例を示したが、1つの診断装置に対して複数の
制御装置を接続する様な構成も考えられる。
【0010】制御装置100はエンジン制御・トランス
ミッション制御・異常検出等の機能を有する。制御装置
100は各種制御を行う3つのCPU110、120、
130を有する。また、診断装置200との間で各種デ
ータの送・受信を行う通信IC140、車載バッテリ1
60から供給される電圧+B(=12V)を電圧Vcc
(=5V)に変換して各CPU110,120,130
に供給する電源IC150を有する。
【0011】さらに、制御装置100には車両の各種状
態を検出するセンサからの信号が入力されると共に、セ
ンサ信号に基づいて車両を制御する各種のアクチュエー
タに制御信号を出力する。なお、前述の各CPU11
0、120、130は、ROM、RAMを内蔵する1チ
ップマイコンにより構成される。図2に各CPU11
0、120、130のRAMの構成図を示す。領域
は通常のRAM領域であり、各種の演算データ等が記憶
される。RAM領域の中の領域はダイレクト・メモ
リ・アクセス領域(以下DMA領域と略す)である。こ
のDMA領域中の領域' ,''は、DMA送信領
域、DMA受信領域である。そして、このDMA送信領
域' に記憶されているデータは所定期間(例えば、4
msec)毎に他のCPUのDMA受信領域''へ送信
される。そして、このDMA受信領域''に受信された
データは、同じDMA領域内のDMA送信領域' へ
送られる。このようにして、図1に示すように各CPU
110、120、130はDMAによりそれぞれのデー
タを他のCPUにリング形式(例えば、CPU110→
CPU120→CPU130→CPU110の順番)で
送信している。領域はイグニッションスイッチがオ
フとなってもその記憶内容が保持されるスタンバイRA
M領域(以下、SRAM領域と略す)であり、車両の異
常情報等が記憶される。
【0012】以下、診断装置200での処理を説明す
る。図3は診断者が診断装置200を介して制御装置1
00に記憶されている種々の情報を読み出す場合の診断
装置200での処理を示すフローチャートであり、所定
周期毎に起動される。ステップ500で診断者からの処
理要求の有無を検出する。処理要求が無い場合は本処理
を終了する。処理要求が有る場合はステップ510で処
理要求の種類を検出する。処理要求としては、制御装置
100にて検出した異常情報であるダイアグコードを読
み出す「コ−ド読出要求」、制御装置100に記憶され
ているダイアグコードを消去する「コード消去要求」、
各CPU110、120、130のRAMの所望アドレ
スの情報(RAM値)を読み出す「RAM値読出要求」
等である。
【0013】ステップ510で検出した処理要求が「コ
−ド読出要求」である場合はステップ520でコード読
出要求を制御装置100へ出力する。送信データとして
は図4(1)に示すような構成である。ここで、(a)
は制御装置100にて診断装置200からの送信データ
が自分自身に対するものかを判断するための情報である
ヘッダ、(b)はコード読出要求を示すデータである。
【0014】ステップ510で検出した診断者からの処
理要求が「コ−ド消去要求」である場合はステップ53
0でコード消去要求を制御装置100へ出力する。送信
データとしては図4(2)に示すような構成である。こ
こで、(c)はコード消去要求を示すデータである。ス
テップ510で検出した処理要求が「RAM値読出要
求」である場合はステップ540でRAM値読出要求を
制御装置100へ出力する。詳細には、制御装置100
内のCPU110,120,130のどのCPUのどの
アドレスのRAM値を読出すかと言う情報を送信する。
送信データとしては図4(3)に示すような構成であ
る。ここで、(d)はRAM値読出要求を示すデータ、
(e)は対象CPUの番号を示すデータ、(f)は要求
アドレス値を示すデータである。
【0015】次に、制御装置100での異常検出処理お
よび異常情報記憶処理を説明する。図5は後述する異常
検出処理にて異常が検出された場合、その異常に応じた
ダイアグコードを上記SRAM領域へ記憶する処理
を示すフローチャートであり、所定周期毎に起動され
る。なお、この処理は各CPU110、120、130
において実行される。
【0016】ステップ600で、CPU110、12
0、130に供給される電圧Vccが所定電圧以下かま
たは車載バッテリ160の電圧+Bが所定電圧以下かの
低電圧状態で有るか否かを検出する。低電圧状態の場合
はセンサ、アクチュエータ、制御装置100の誤動作
(SRAM領域のデータ更新の誤動作等)が考えら
れるためSRAM領域へのダイアグコードの記憶を
中止して本処理を終了する。
【0017】低電圧状態でない場合は、ステップ610
で後述の異常検出処理にて異常が検出されているか否か
を検出する。例えば、水温センサが異常であることを示
す通常のRAM領域に設定されたフラグXD00の
状態を検出する。異常が検出されていない場合は本処理
を終了する。異常が検出されている場合はステップ62
0にて通常のRAM領域に記憶されているダイアグ
コードをSRAM領域にコピーして本処理を終了す
る。例えば、水温センサが異常であることを示すSRA
M領域に設定されたフラグXE00をセットする。
【0018】図6は異常検出処理の代表例として水温セ
ンサの異常検出処理を示すフローチャートであり、水温
センサ出力値がA/D変換される毎に起動される。な
お、種々の異常検出処理がCPU110、120、13
0で分担して実行される。ステップ700で水温センサ
信号のA/D値を読み込む。ステップ710で読み込ん
だA/D値が異常か否かを検出する。検出方法として
は、A/D値が所定範囲内で無い場合、異常と判断する
等である。正常の場合はステップ720で正常時の処理
(例えば、所定のRAM領域にA/D値を書き込む)を
実行し、本処理を終了する。異常の場合はステップ73
0でフェイルセーフ処理(例えば、所定のRAM領域に
所定値を書き込む)を実行した後、ステップ740でフ
ラグXD00をセットし、本処理を終了する。
【0019】さらに、制御装置100でのコード読出要
求に対する処理を説明する。図7は診断装置200から
のコード読出要求に対して制御装置100のCPU11
0で行う処理を示すフローチャートであり、所定周期毎
に起動される。ステップ800で診断装置200からの
コード読出要求の有無を検出する。詳細には、診断装置
200からの送信データが図4(1)に示すような構成
で有るか否かにより検出する。コード読出要求が無い場
合は本処理を終了する。
【0020】コード消去要求が有る場合は、ステップ8
10で現在コード消去を実行中か否かを検出する。詳細
には、後述するカウンタCNTのカウント値が500m
sec以上か否かで検出する。カウンタCNTのカウン
ト値が500msec以下の場合、即ちコード消去実行
中である場合はステップ820で異常コードなしと言う
情報、即ちコード消去後の情報を診断装置200に応答
する。カウンタCNTのカウント値が500msec以
上の場合、即ちコード消去実行中でない場合はステップ
830でSRAM領域に記憶されているCPU11
0で検出したダイアグコードおよびDMA領域に記憶
されているCPU120、130で検出したダイアグコ
ードをサーチしてその結果を診断装置200に応答す
る。
【0021】次に、制御装置100でのコード消去要求
に対する処理を説明する。図8は診断装置200からの
コード消去要求に対して制御装置100のCPU110
で行う処理を示すフローチャートであり、所定周期(例
えば65msec)毎に起動される。ステップ900で
前回起動から今回起動までの間の診断装置200からの
コード消去要求の有無を検出する。詳細には、診断装置
200からの送信データが図4(2)に示すような構成
で有るか否かにより検出する。
【0022】コード消去要求が無い場合はステップ92
0へ進む。コード消去要求が有った場合はステップ91
0でコード消去開始からの経過時間をカウントするカウ
ンタCNTをクリアしステップ920へ進む。ステップ
920でカウンタCNTのカウント値が500msec
以上か否かを検出する。カウンタCNTのカウント値が
500msec以下の場合、即ち他のCPU120、1
30のコード消去が実行中であると判断した場合は、ス
テップ930で低電圧状態であるか否かを検出する。低
電圧状態でない場合はステップ950に進む。低電圧状
態の場合はステップ940でカウンタCNTをクリアし
ステップ950に進む。
【0023】ここで、本実施例では前述のように(図5
参考)低電圧状態の場合はSRAM領域のデータ更
新に誤動作を生じる可能性があるためカウンタCNTを
クリアする。ステップ950でコード消去を実行する。
ステップ960で他のCPU120、130にコード消
去要求を送信し本処理を終了する。詳細にはDMA領域
の所定アドレスにコード消去要求を示すデータを書き
込む。
【0024】ステップ920でカウンタCNTのカウン
ト値が500msec以上の場合、即ち他のCPU12
0、130のコード消去が完了したと判断した場合はス
テップ970でDMA領域の所定アドレスに書き込ま
れているコード消去要求をクリアして本処理を終了す
る。図9は前述のカウンタCNTを所定周期(例えば6
5msec)でインクリメントする処理を示すフローチ
ャートである。
【0025】ステップ1000でカウンタCNTをイン
クリメント(CNT←CNT+1)して本処理を終了す
る。図10はCPU110からのコード消去要求に対し
て他のCPU120、130で行うコード消去処理を示
すフローチャートであり、所定周期(例えば65mse
c)毎に起動される。
【0026】ステップ1100でコード消去要求の有無
を検出する。詳細にはCPU110から送信されるDM
A領域の所定アドレスの値、すなわち、図8のステップ
960、ステップ970の結果を検出する。なお、コー
ド消去要求が無い場合は本処理を終了する。コード消去
要求がある場合はステップ1110でコード消去を実行
し本処理を終了する。
【0027】次に、制御装置100のCPU110での
処理を説明する。図11は診断装置200からのRAM
値読出要求に対するCPU110での処理を示すフーチ
ャートであり、所定周期(例えば16msec)毎に起
動される。ステップ1600で既に他のRAM値読出要
求があり、そのデータ入力待ちの状態であるか否かを検
出する。データ入力待ちの状態である場合はステップ1
670へ進む。データ入力待ちの状態で無い場合はステ
ップ1610で診断装置200からのRAM値読出要求
の有無を検出する。詳細には、診断装置200からの送
信データが図4(3)に示すような構成で有るか否かに
より検出する。一方、RAM値読出要求が無い場合は本
処理を終了する。
【0028】ステップ1610でRAM値読出要求があ
る場合は、ステップ1620でRAM値読出要求の送信
データの対象CPUの番号、要求アドレス値が所定のフ
ォーマットであるか否かを検出する。所定のフォーマッ
トで無い場合は診断装置200からの送信データの異常
と判断して本処理を終了する。所定のフォーマットであ
る場合はステップ1630でRAM値読出要求の対象C
PUの番号が、CPU110に対応する1であるか否か
を検出する。
【0029】ステップ1630で対象CPUの番号が
1、即ち対象CPUがCPU110である場合はステッ
プ1640に進み、要求されたアドレスのRAM値を送
信バッファにロードして診断装置200に応答する。一
方、ステップ1630で対象CPUの番号が2又は3、
即ち対象CPUがCPU110で無いと判断された場合
はステップ1650,1660でCPU120、130
へのRAM値読出要求を実行する。
【0030】そして、ステップ1670でCPU12
0、130からのRAM値の送信状況をチェックして診
断装置200に応答する(詳細は後述する)。図12は
図11のステップ1670でCPU120、130から
のRAM値の送信状況をチェックして診断装置200に
応答する処理を示すフローチャートである。
【0031】ステップ1700で今回制御装置200に
応答するタイミングか否かを検出する。詳細には、CP
U110からCPU120又はCPU130に要求した
アドレス値と、CPU120又はCPU130からCP
U110へ送信されたアドレス値とが一致したタイミン
グでセットされるフラグXA4ANSの状態により検出
する。
【0032】フラグXA4ANS=0、即ち今回制御装
置200に応答するタイミングで無い場合は、ステップ
1710において、要求したアドレス値と送信されたア
ドレス値とをチェックする。続くステップ1720で要
求したアドレス値と送信されたアドレス値とが一致して
いるか否かを検出する。一致していない場合はステップ
1770へ進む。一致している場合はステップ1730
で前述のフラグXA4ANSをセットする。
【0033】ステップ1700でフラグXA4ANS=
1、即ち要求したアドレス値と送信されたアドレス値と
が一致してから所定期間(例えば16msec)経過し
ていて今回制御装置200に応答するタイミングである
場合は、ステップ1740〜1770の応答処理を実行
し、まず、ステップ1740で、対象CPUからの受信
したRAM値を送信バッファにロードする。次に、ステ
ップ1750でDMA領域の要求アドレス送信領域を
クリアする。そして、ステップ1760で診断装置20
0に送信バッファのデータを応答し、ステップ1770
に進む。
【0034】ステップ1770でフラグXA4ANSを
リセットし本処理を終了する。そして、制御装置100
のCPU120、130での処理を説明する。図13は
診断装置200からのRAM値読出要求に対するCPU
120、130での処理を示すフローチャートであり、
所定周期(例えば16msec)毎に起動される。な
お、CPU120、130では同じ処理が実行される。
【0035】ステップ1800でRAM値読出要求の有
無を検出する。詳細には、DMA領域の所定のアドレ
スにRAM値読出要求を示す要求アドレスがCPU11
0から送信されているか否かにより検出する。なお、要
求アドレスが$0000の時RAM値読出要求無しと判
断する。そして、要求アドレスが$0000、即ちRA
M値読出要求が無い場合は本処理を終了する。
【0036】要求アドレスが$0000以外の場合、即
ちRAM値読出要求が有る場合はステップ1810、1
820でCPU110への送信処理を行う。図14はR
AM値読出要求に対するCPU110への送信を行うD
MA領域の割りつけを示す。この割りつけでは、DM
Aにより所定周期(例えば4msec)毎にアドレス
(H)、アドレス(L)、データ(H)、データ(L)
の順でCPU110に送信される。なお、(H)は16
ビットデータの上位8ビットを示し、(L)は16ビッ
トデータの下位8ビットを示す。
【0037】ステップ1810で要求アドレスのRAM
値をDMA領域に書き込む。即ち、データ(H)、デ
ータ(L)を書き込む。ステップ1820で要求アドレ
ス値をDMA領域に書き込む。即ち、アドレス
(H)、アドレス(L)を書き込み本処理を終了する。
次に、各CPU110、120、130でのDMA通信
に関する処理を説明する。
【0038】図15は各CPU110、120、130
で実行されるDMA通信に関するソフトウェアでの処理
を示すフローチャートであり、所定周期(例えば4ms
ec)毎に起動される。ステップ1900で、DMA通
信の起動処理を行い本処理を終了する。詳細には、DM
A領域の先頭アドレスをDMA通信のポインタに設定
する。
【0039】実際のDMA通信においてソフトウェアが
関与する部分はDMA通信を起動するのみで、起動後は
ハードウェアによりDMA領域のデータを順次他のC
PUに送信する。以上説明したように、上記実施例で
は、図7のステップ810〜830に示す様に、コード
読出要求時にコード消去実行中である場合はSRAMか
ら異常コードをサーチしてその結果を診断装置に送信す
るのではなく、コード消去後のデータ(異常コードな
し)を診断装置に送信する。したがって、コード読出要
求時にコード消去実行中である場合に消去前のデータを
診断装置に送信することを防止できる。このため、診断
装置へ誤情報が送信されることを防止することができ
る。
【0040】また、上記実施例では、RAM値読出要求
時において、図11のステップ1600で、既にCPU
110以外の他のCPU120、130のRAM値読出
要求があると検出される場合、図12の処理へ進む。そ
して、図12のステップ1710〜1730において、
CPU110からCPU120またはCPU130への
要求アドレス値と、CPU120またはCPU130か
らCPU110への送信アドレス値との一致がチェック
され、両アドレス値の一致が検出されるとフラグXA4
ANSがセットされる。そして、このフラグがセットさ
れてから所定期間後(16ms)、ステップ1740〜
ステップ1760において診断装置200へ要求アドレ
スに対応したRAM値が応答される。このため、診断装
置への誤情報を応答することを確実に防止することがで
きる。なお、実施例中において、RAM、特にSRAM
領域が請求項1中の記憶手段に相当し、図3のステップ
520,540が読出要求手段に相当し、図3のステッ
プ530が消去要求手段に相当し、図8のステップ95
0及び図10のステップ1110が異常情報消去手段に
相当し、図7のステップ800及び810が消去情報検
出手段に相当し、図7のステップ820及び830が異
常情報送信手段に相当する。
【0041】
【発明の効果】以上に述べた本発明の車両用診断システ
ムの構成および作用によると、異常信号の消去要求によ
って制御装置が異常信号の消去実行中、診断装置から異
常信号の読出要求があると、異常情報送信手段は消去後
の異常情報を送信する。これにより、診断装置からの異
常情報の消去要求に対して制御装置にて異常情報の消去
を実行中に、診断装置から異常情報の読出要求があった
場合には、消去前の異常情報を診断装置に応答でき、誤
情報の送信を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の車両用診断システムの構成図であ
る。
【図2】各CPUのRAMの構成図である。
【図3】診断装置での処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】各種要求に対する送信データを示す図である。
【図5】異常に応じたダイアグコードをスタンバイRA
M領域へ記憶する処理を示すフローチャートである。
【図6】水温センサの異常検出処理を示すフローチャー
トである。
【図7】コード読出要求に対してCPU110が行う処
理を示すフローチャートである。
【図8】コード消去要求に対してCPU110が行う処
理を示すフローチャートである。
【図9】カウンタCNTを所定周期でインクリメントす
る処理を示すフローチャートである。
【図10】CPU110からのコード消去要求に対して
他のCPU120、130で行うコード消去処理を示す
フローチャートである。
【図11】診断装置からのRAM値読出要求に対するC
PU110での処理を示すフーチャートである。
【図12】CPU120、130からのRAM値の送信
状況をチェックして診断装置に応答する処理を示すフロ
ーチャートである。
【図13】診断装置からのRAM値読出要求に対するC
PU120、130での処理を示すフローチャートであ
る。
【図14】RAM値読出要求に対するCPU110への
送信を行うDMA領域の割りつけを示す図である。
【図15】CPU110、120、130で実行される
DMA通信に関するソフトウェアでの処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
100 制御装置 110 CPU 120 CPU 130 CPU 200 診断装置 300 バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−200545(JP,A) 特開 昭63−88422(JP,A) 特開 昭58−26650(JP,A) 特開 平2−91539(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】種々の異常を検出し、この異常情報を記憶
    する記憶手段を有する制御装置と、 この制御装置と接続可能であり、前記記憶手段に記憶さ
    れた異常情報の読出しを要求する読出要求手段と前記記
    憶手段に記憶された異常情報の消去を要求する消去要求
    手段とを有する診断装置とを備える車両用診断システム
    において、 前記制御装置は、 前記消去要求手段からの異常情報の消去要求に対して前
    記記憶手段に記憶されている異常情報を消去する異常情
    報消去手段と、 前記読出要求手段からの異常情報の読出要求を受信した
    時、前記異常情報消去手段により異常情報が消去中か否
    かを検出する消去情報検出手段と、 この消去情報検出手段により異常情報が消去中でないこ
    とが検出された時は前記記憶手段から異常情報を読み出
    して前記診断装置に送信し、異常情報が消去中であるこ
    とが検出された時は消去後の異常情報を前記診断装置へ
    送信する異常情報送信手段とを備えることを特徴とする
    車両用診断システム。
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